転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S.Kです!第3章WRGP・準備編の開幕です!

また、活動報告にてちょっとしたアンケートを取っています、よければご回答お願いします!

それでは最新話をどうぞ!


第3章 前半 WRGP準備編
新たなる脅威〜忍び寄る魔の手〜


コツ…コツ…コツ…

 

真っ白な空間に足音が響く…足音の主は黒いコートを纏い黒いバイザーで目元を隠した男…ゲイザー、彼はある場所で足を止める、彼の目の前…そこには巨大な機械がさかしまに浮いていた…。

 

【来ましたか…我が友●●●●よ…】

宙に浮く機械から機械音混じりの男の声が響く、彼の名はZーONE…破滅の未来の救済を望み、永き時を生きてきた『人類最後の1人』となった男である。

 

 

『ゾーン、悪いがその名では呼ばないでくれ…オレにその名は不釣り合いだ、オレはただの傍観者なのだから…』

 

【そうでしたね…貴方はこの名前が嫌いだった、気を付けましょう…首尾はどうですか?】

 

『ダークシグナー達はシグナー達に倒された…イレギュラーである「闇の大邪神」も白波 遊海の手で完全に消滅した、想定外としては奴の力が完全に復活した事だ…シグナーの運命力までは計算に入っていなかった、すまない…』

 

【良いのですゲイザー、多少の誤差は生じるもの…大局に影響は無いでしょう】

 

『そうだといいのだが…とりあえず奴はこちらに干渉するすべは持っていない、もし何かあれば…オレが対処しよう』

 

【わかりました、ではプランB…『ネオドミノシティ抹殺作戦』を実行に移します、頼みましたよ…ゲイザー】

 

『了解した…()()()()を救う為…オレも命を懸けよう、…我が罪を償う為に…』

ゲイザーはゾーンに背中を向け歩きだした。

 

 

【…ゲイザー、あなたが気に病む事はない…滅亡の原因は人類全てのせいなのですから…ゴホッ…ゴホッ…!】

ゾーンは去っていくゲイザーの背中を見送りながら呟いた…。

 

 

 

 

 

コツ…コツ…コツ……

 

ゲイザーは歩みを進める…その気になれば瞬間的に移動できるが、彼は来た時と同じように歩いていた…そしてある場所で歩みを止める…。

 

 

『…久しぶりだな…●●●、遂にこの時がきたよ…俺の…俺達の贖罪の時が…』

ゲイザーはその場所にあるモノに声をかける…その表情はバイザーにより伺い知る事はできないが…彼は泣いていた…。

 

『お前と別れて…もう60年以上も経つのか…、もう悲しい未来は繰り返させない…必ず過去を変え、未来を救ってみせる…!…そうすれば…お前も…きっと…!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダークシグナー事件から半年が過ぎた、その間にネオドミノシティは大きな変化を遂げた。

 

シティと旧サテライトを繋ぐネオ・ダイダロスブリッジの完成

 

ライディングデュエル優先の可変式高速道路・ライディング・レーンの完成

 

新たなるスピードワールド『スピード・ワールド2』の配信、そして1年後に開催が決まったライディング・デュエルの祭典…WRGPの開催、シティ全体に活気が漲っていた、そんな中…シティのとあるガレージで奮闘する三人の姿があった…。

 

 

 

 

「エンジン出力70…80…85%…!」

 

「よっしゃ!ジャック!そのままレッドゾーンにぶち込め!!」

 

「任せろ!!このジャック・アトラスに成し遂げられない事はない!!」

シティのとあるガレージにDホイールのエンジン音が鳴り響く…それは実験用のフレームでエンジンの調整をする遊星達のものだった…しかし

 

 

Warning!…Warning!…Warning!

 

「不味い!?ジャック!アクセルを緩めるんだ!!」

 

「聞こえんぞ遊星!なんだ!!」

 

「ジャック!アクセル!!アクセルを!」

 

 

ドッカーン!!!

 

 

クロウと遊星の警告も虚しくエンジンが大爆発を起こす…周囲に爆音が響き人が集まってくる…。

 

 

「ゴホ!ゴホ!!…二人とも大丈夫か!?」

 

「ゲホ!ゲホ!!なんとかな…」

爆発のガレキの中から遊星とクロウが這い出す、爆発によりガレージの中は凄まじい惨状になっていた…。

 

「…どうなってるんだ!遊星!!」

さらに爆心地にいたジャックも顔を出す…決闘者の耐久力はいったいどうなっているのだろうか…?

 

 

「ジャック!おめぇがアクセルを戻さないから!!」

 

「なんだと〜!!」

クロウとジャックが言い争いを始める…その時ガレージに女性の声が響く

 

「こらぁ〜!!またアンタ達かい!?」

 

「げっ…ゾラの婆さん…!?」

 

「くっ…うるさいババァだ…」

ジャック達を怒鳴りつけた彼女の名前はゾラ、マーサの古い知り合いであり、シティで時計店「ポッポタイム」を営む女主人である。

WRGPに出場するために遊星達はサテライトを離れ、ポッポタイムの地下を間借りし準備を進めている…つまりゾラは大家にあたる訳で…爆発が起きたら怒鳴りこんでくるのも当然だろう。

 

 

「なんだい?その言い草は!?マーサの知り合いだから貸してやってるのに!問題を起こすなら出ていっておくれ!!」

 

「待っって!!これは事故だ!!Dホイールのエンジンが!」

 

「さっそく言い訳かい!?男なら自分のした事ぐらい責任持ちな!!」

 

「むぅ…」

ジャックの言葉に耳を貸さずゾラは怒鳴る…これにはさしものジャックといえどたじたじである…が

 

「すまないゾラ…実験で無茶をしてしまって…」

 

「あら!遊星ちゃ〜ん!いいのよ!失敗は成功の母!…立場的に一応叱っておかないとね?」

 

「あ、ああ…」

遊星に対しては猫なで声である…その変わり様に遊星達も唖然とするのであった…。

 

 

 

 

 

ピーポーピーポー…

 

「あら!?この音はセキュリティかい!?」

騒ぎが一段落した頃…特徴的なサイレンの音が聞こえてくる…それはセキュリティのサイレンであった。

 

「誰だい?セキュリティを呼んだのは…こんな爆発くらいで…」

 

『フッ…なんだまた失敗したのかお前達…、ご安心を…今回は別件で来たのです』

パトカーから出てきた偉丈夫が丁寧に声をかける…それは昇進を果たし「特別捜査室」の所属となった牛尾、そして狭霧だった。

 

「あなた達に話があるの…!」

 

 

 

 

 

 

「『ゴースト』による無差別襲撃事件…?」

 

「そうだ、その解決をお前達に手伝って欲しいんだ…」

牛尾達の話…それは最近頻発している謎のDホイーラー『ゴースト』によるDホイーラー連続傷害事件への協力要請だった。

謎のDホイーラー『ゴースト』…無差別にDホイーラーを襲い、相手を違法な手段でクラッシュさせ怪我を負わせる謎の人物である。  

 

「だ、ダメだダメだ!オレ達は1年後のグランプリの準備で忙しいんだよ!!」

クロウは反対の声をあげる、遊星達3人は遂に一つとなったシティとサテライト…その新しい街に貢献したいと遊星達はスポンサーを得ず、自分達の力で準備を成し遂げようとしていた…。

 

「遊星はマシンの開発!オレとジャックは資金の調達!…そんな危ない橋を渡れるかよ!!」

 

『クロウ…』

 

 

「だったら俺が手伝いましょうか?…牛尾さん?」

 

 

「あっ…遊海さん!お久しぶりです!!」

 

『遊海!いいのか!?』

ガレージに第三者の声が響く…それは遊星達の様子を見に来た遊海であった。

 

 

「まったく…爆発に気づいて見にきてみれば厄介な事になってるな…牛尾さん大丈夫ですよ、そもそもこの街を守るのが今の俺の…『鋼の騎士』の役目ですから…!」

 

『遊海…!すまねぇ…頼むぜ!』

 

「えぇ…任せてください!遊星!お前達もDホイールの開発、頑張れよ!」

 

「「「はい!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

遂にWRGPまで、残り1年となった…研究所からのデュエルロイドの盗難、同時期からの襲撃事件…そして新たな治安維持局長官の就任…海馬さんから相談を受けた俺は秘密裏にゴースト事件を調査していたが尻尾を掴めないでいた…遂に事態が動き出す…!

 

 

 

『これよりメタルナイトと合同の違法Dホイーラー「ゴースト」の捜査を行なう!デュエルチェイサーズ…出動!!』

牛尾さんの号令と共にセキュリティのエリート部隊「デュエルチェイサーズ」が出動する…俺は彼らと合同でゴーストに挑もうとしていた。

 

 

『メタルナイト!マルタイを見つけたら無理はするなよ!アンタの強さは知ってるけどよ!』

 

 

「了解です!牛尾さん!そちらも気をつけて!!」

 

『応!アイツを捕まえたら一杯行こうぜ!!』

 

そして俺は牛尾さんと別れ、ゴースト捜索に向かった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「アヤカ!反応は?」

 

《今のところありません!》

走り始めて数十分が経過した、未だゴーストの影も形も無い…今はシティの外れ辺りを走っているが…

 

 

「(俺もここしばらくゴーストを探してたけど…何故か姿を現さないんだよな…俺を避けてるのか…?それともたまたまか?)」

遊海は個人的にゴーストを探していたが、見つけられずにいた…しかし…今日は違うようだ。

 

 

《マスター!後方からDホイールの接近を確認しました!セキュリティ・データベース照合…コード・アンノウン!!》

 

「来たか…!」

俺の後ろからDホイールのライトが近づいてくる、しかし…その様子がおかしい…?

 

「3台だと…!?」

近づいてくるDホイールは3台…しかも近づくにつれその正体が明らかになる…それは…

 

 

 

『貴様が「メタルナイト」…いや「決闘王」白波 遊海か…』

 

『キッヒッヒ…趣味のいい鎧じゃん!おもしろそうだね、お前…!』

 

『白波 遊海…お前には消えてもらおう…!』

 

「イリアステルの三皇帝だと…!?」

 

 

遊海の前に姿を現したのはゴーストでは無かった…。

 

一人目はD・ボードに乗った赤髪の少年・ルチアーノ

 

二人目は銀色の髪をした青年・プラシド

 

三人目は三人の中で一番大柄でDホイールと合体した老人・ホセ

 

滅四星の一人・アポリアの分け身たるイリアステル三皇帝が姿を現したのだ…!

 

 

「おいおい…!いきなりラスボスの登場かよ…!」

 

『決闘王・白波 遊海、お前は我らの計画の邪魔になる…ここで倒れてもらおう…!』

 

 

【ライディングデュエルスタンバイ…バトルロイヤルモードON…!】

 

「強制デュエルモード…!チッ、しょうがねぇ…!やってやる!!」

 

 

 

『『『「デュエル!!」』』』

 

ルチアーノLP4000

プラシドLP4000

ホセLP4000

遊海LP4000

 

 

特殊ルール ライディングデュエル・バトルロイヤルモード

スピードワールド2 常時発動

 

ルチアーノ→プラシド→ホセ→遊海 

遊海ターンから攻撃可能

 

 

 

 

 

 

『僕のターン!ドロー!』SP0→1

『「スカイ・コア」を召喚!』

水色の卵のような機械が現れる ATK0

 

『カードを伏せてターンエンド!』

ルチアーノLP4000 SP1

スカイコア 伏せ1 手札4

 

 

 

『オレのターン!ドロー!』SP1→2

『「ワイズ・コア」を召喚!』

白色の卵のような機械が現れる ATK0

 

『カードを2枚伏せターンエンド!』

プラシドLP4000 SP2

ワイズコア 伏せ2 手札3

 

 

 

『私のターン!ドロー!』SP2→3

『「グランド・コア」を召喚!』

茶色の卵のような機械が現れる ATK0

 

『キッヒッヒ!リバースカードオープン!「激流葬」を発動!フィールドのモンスターを全て破壊するよ!』

激流が三皇帝のフィールドを洗い流す…しかし

 

 

『キッヒッヒ!「スカイ・コア」の効果発動!このカードが破壊された事でデッキ・手札・墓地から「機皇帝スキエル∞」「スキエルT(トップ)」「スキエルA(アタック) 」「スキエルG(ガード)」「スキエルC(キャリア)」を特殊召喚!』

ルチアーノのフィールドに昆虫モチーフにした機械のパーツが現れる ATK0  DEF0  DEF300  DEF0  DEF0

 

『さらに「スキエル∞」の効果発動!このカードの攻撃力は自分フィールドの「スキエル」と名のついたモンスターの攻撃力の合計となる!合体しろ!「機皇帝スキエル∞」!』

5体の機械が∞の紋章が描かれたパーツを中心に合体…鳥型で青色の機皇帝・スキエル∞が現れる! ATK0→2200

 

 

『貴様にシンクロ・キラーの恐怖を教えてやろう…!「ワイズ・コア」が破壊された事でデッキ・手札・墓地から「機皇帝ワイゼル∞」「ワイゼルT」「ワイゼルA」「ワイゼルG」「ワイゼルC」を特殊召喚!』

プラシドのフィールドに白色の機械のパーツが現れる ATK0  DEF0  ATK1200  DEF1200  DEF600

 

『「ワイゼル∞」の攻撃力は自分フィールドの「ワイゼル」と名のついたモンスターの攻撃力の合計分アップする!合体しろ!「機皇帝ワイゼル∞」!』

5体の機械が∞の紋章のパーツを中心に合体…白色の機皇帝・ワイゼル∞が現れる! ATK0→2500

 

 

『覚悟するがよい、白波 遊海!「グランド・コア」が破壊された事でデッキ・手札・墓地から「機皇帝グランエル∞」「グランエルT」「グランエルA」「グランエルG」「グランエルC」を特殊召喚!』

ホセのフィールドに茶色の機械のパーツが現れる ATK0  DEF0  DEF0  DEF600  DEF1200

 

『そして「グランエル∞」の元々の攻撃力は私のライフの数値と同じになる!合体せよ!「グランエル∞」!』

5体の機械が∞の紋章を中心に合体…茶色の重厚な機皇帝・グランエル∞が現れる…これでフィールドに「天地人」を司る機皇帝が降臨した…! ATK0→4000

 

 

「おいおい…!ボスラッシュにも程があるだろ…!?」

 

『お前は我らの計画を知る者…邪魔をさせる訳にはいかない、「Spーカウント・アップ」を発動!手札の「機皇兵グランエル・アイン」を墓地に送りスピードカウンターを2つ増やす!』SP3→5

 

『さらに「Spーソニック・バスター」を発動!「グランエル∞」の攻撃力の半分、2000ダメージを相手に与える!!』

グランエルAから雷撃が放たれ遊海に直撃する!

 

「ぐあぁぁぁ!?」

遊海LP4000→2000

 

『私はカードを1枚伏せターンエンド!』

ホセLP4000

グランエル∞TAGC 伏せ1 手札1

 

 

 

 

「ぐっ…!いくらなんでも容赦なさ過ぎだろ…!?」

ダメージでふらつくDホイールを制御しながら遊海は周りを見る…前方にはスキエル、右後方にはワイゼル、左後方にはグランエル…逃げ場が無い…!

 

 

『貴様は邪魔な存在だ、貴様達は過去を改変しようと消えなかった…』

 

『だ・か・ら僕達がこうして出てきた訳!ねぇ…大人しく死んでよ?』

 

『我らは破滅の未来を救う為にこの時代に来た…神に願い、我らの石板も先に送って頂いた、白波 遊海…未来の礎になってもらうぞ…!』

 

「ふざけるな!!この街を…世界を守るのが俺の使命だ!こんな所で倒れる訳にはいかない!!精霊転身!太陽神の鎧!」

遊海は太陽神の鎧を纏う…未来を懸けてその引きに全てを賭ける…!

「(この状況から逆転するにはあのカードを引くしか無い…!頼むぜ…俺のデッキ!!)」

 

 

 

 

「全てを照らす優しき光よ!我に希望を与えよ!ソーラー…ドロー!!」シャキーン!!

デッキトップが輝き、光の軌跡を残しカードがドローされる!SP3→4

 

「来た…!『Spースタンダード・ルール』を発動!このデュエル中『Spー』を発動できなくなる代わりに魔法カードをダメージ無しで発動できる!さらに自身の効果で『サイバー・ドラゴン』を特殊召喚!」

鋼鉄の機械竜が現れる ATK2100

 

『「サイバー・ドラゴン」だと!?…不味い、アレの融合モンスターには機械族を素材とするモンスターがいたはず…!リバース罠「奈落の落とし穴」発ど「チェーンして俺は手札を1枚捨て速攻魔法『超融合』発動!!」なんだと!?』

サイバードラゴンの事を知っていたプラシドは奈落でサイバードラゴンを破壊しようとする…しかしそれを遮るように1枚のカードが発動する!

 

「『超融合』の効果により俺の『サイバードラゴン』とお前達のフィールドの『スキエルTACG』『ワイゼルTACG』『グランエルTACG』を融合!!」

 

『なんだって!?』

 

フィールドにいる機皇帝のパーツ達が暗雲に吸い込まれる…

 

「現れろ…!貪欲なる勝利を求めし限界を超えた機械龍!融合召喚!!『キメラテック・オーバー・ドラゴン』!!」

数多の頭を持つ巨大な機械龍が降臨する! ATK?→10400

 

『攻撃力10400だと!?』

 

「『キメラテックオーバー』は融合素材とした機械族モンスターの数×800の攻撃力となる!さらに装備魔法『エターナル・エヴォリューション・バースト』を装備!バトル!!『機皇帝スキエル∞』を攻撃!エターナル・レザルト・バースト!!」

機械龍から光線が放たれる!

 

『無駄だよ!罠カード…発動しない!?』

 

「無駄だ!『エターナルエヴォリューションバースト』を装備したモンスターが攻撃する自分バトルフェイズに相手は効果を発動できない!!喰らえ!!」

 

『うぎゃああ!!』

 

ルチアーノLP0

 

 

『チィ…!だが次のターンで!!』

 

「まだ俺のバトルフェイズは終わっていない!『キメラテックオーバー』は融合素材の数まで相手モンスターに攻撃ができる!!」

 

『『なんだと!?』』

 

「『機皇帝ワイゼル∞』『機皇帝グランエル∞』に攻撃!喰らえ!エターナル・レザルト・バースト!ジュウニレンダァ!!!」

無数の攻撃が機皇帝、さらにホセとプラシドに直撃…爆発した…

 

ホセ プラシドLP0

 

遊海WIN!

 

 

 

 

 

 

《敵の沈黙を確認…お疲れ様ですマスター…少々やりすぎでは…?》

 

「うん、やりすぎたかも…」

デュエルが終わりDホイールを停止させる…舗装は荒れ果て、攻撃を受けた三皇帝は地面に倒れ伏している、/状態になっていないだけマシだろう…。

 

 

『ぐぅ…これが当代の決闘王の力…!』

 

『マジで笑えない…!』

 

「トドメは刺さない、何処へでも逃げるがいい、だが…次に俺の目の前に現れたら…その時は覚悟しておけ!」

俺は踵を返しDホイールへと戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

『よぉ…油断大敵だぞ?白波 遊海』

 

 

ドスッ…!

 

 

「ガッ…!?」

 

《マスター!?》

 

 

それは突然の事だった、遊海の勘も…アヤカのサーチすらも潜り抜け、黒いバイザーの男・ゲイザーは遊海の胸を貫いた…。

 

 

 

「きさ、ま…ゲイザー…!?」

 

『ああ、17年前振りだな遊海…まさかお前が生きてるとは思わなかったぞ?』

ゲイザーは古い友人に会ったように遊海に喋りかける…手刀で胸を貫きながらだが…。

 

 

《貴様!!!》 

 

《主殿!!》

 

《ユウミ!!》

 

 

遊海の精霊達が実体化しゲイザーを囲む!

 

『おっと…動くなよ?お前達のマスターが膾になるぞ?』

ゲイザーは腕の力を強める…それだけで遊海の身体は悲鳴をあげる…!

 

《くっ…!》

 

「貴様…!わかってるはずだ…俺は死なねぇぞ…!!」

 

()()()()()、だがダメージを与えればお前の動きは制限される…それで充分だ、…ホセ・プラシド・ルチアーノ、ここから離脱しろ』

 

『ぐっ…すまないゲイザー…後は頼むぞ…!』

 

『オレがただの人間の為に逃げ帰るハメになるとはな…!』

プラシドが剣を振るい空間を裂く…そこにルチアーノを担いだホセとプラシドが通り抜け亀裂は消え去った…。

 

 

 

 

 

『行ったか、よくもオレの仲間達を傷つけてくれたな…遊海』

 

「どの口が…いいやがる…お前達のせいで…何万…もの…人々が…!」

 

『…彼らは必要な犠牲だった、破滅の未来を変える為に必要だったのだ…!』

 

「そんな事…ない!!犠牲が無くったって未来は…変えられるはずだ…!!」

 

『貴様は見ていないから言えるのだ!あの惨状を…人々の嘆きを!!』

 

「ぐぅ…があああ…!?」

 

《マスター!!》

 

 

遊海の言葉で感情が昂ぶったのかゲイザーの腕に力が入る、腕は遊海の肉に食い込み、言いようの無い痛みを与える…!

 

『オレは貴様を許さない…!許されない!お前の判断でアイツは…死んだんだ!!』

 

「ゲイザー…なにを言って…!」

 

 

ブルル…バシューン!!

 

 

「貴様ァ!!遊海に何やってやがる!!!」

『なっ…クロウ・ホーガン…!?チィッ!!』

超高速でやって来たDホイール…ブラック・バードがゲイザーにめがけて突撃する…ゲイザーは遊海を振りほどき回避する!

 

「ゴホッ…ぐっ…クロウ…どうして…」

 

「赤き竜の痣がアンタの危険を知らせてくれたんだ!ジャックと遊星もすぐに来る!!」

 

『邪魔が入ったか…今回はここまでだ、次こそは決着を《岩剣山!!!》ぐおぁっ!!?』パリン

 

逃亡しようとしたゲイザーの顔面に針状になった岩石が直撃する!

 

《逃さんぞ貴様ぁ…!遊海を傷つけた事を後悔するがいい…!!》

 

《メガロックさん…!》

岩を投げ当てたのはメガロックだった、彼は期を伺い、ゲイザーへの反撃の時を待っていたのだ…!

 

 

『メガロック…ドラゴンだと…?何故…なんでお前がそこにいる…何故だ…なぜだぁ…!』

 

「っつ!?なんだよ…!?この殺気は…!」

弾き飛ばされたゲイザーが立ち上がる…バイザーは半分に割れ、目元に濃い隈の刻まれた金色の瞳が現れる…その瞳は全てを射殺さんとばかりに遊海達を睨みつける…!

 

「ゲイザー…お前は…!」

 

『遊海…オレは貴様を許さない…!決着は必ずつける…!それまで首を洗って待っているがいい…!』

ゲイザーはそう言うと夜の闇に消えていった。

 

 

 

 

 

 

「つ…はぁ…はぁ…なんなんだよ奴は…!」

場を支配していた圧力から開放され、クロウは尻もちをつく…。

 

「クロウ…怖い思いをさせてすまなゴホッ…!」

 

「遊海!しっか…胸に穴があいてやがる!?おい!しっかりしろ!」

 

「大丈夫…これぐらいなら死なない…でも…少し寝かせ…」

 

「遊海!遊海!!寝ちゃダメだっ!!起きろ!!おい!!」

 

「(ゲイザーの奴…メガロックを見てから雰囲気が変わった…?いったい…奴は…?)」

意識を失いながら遊海はゲイザーの行動の意味を考えていた…。

 

「(それにあの瞳…何処かで…ダメだ…意識が……)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「●●、また難民達を連れて来たぞ!」

 

『ああ、遊星!お疲れ様!上手くいってるみたいだな!』

 

…なんだ…?()()()()()()()()()

 

遊星らしき男に率いられて歩いてくる人々…周囲は建物が崩れボロボロになっている。

 

「あなたのおかげです、あなたのおかげで『クリアマインド』の精神を伝えるスピードが早くなっています!このままなら世界も救えるでしょう!」

 

『…礼なんていらないよ遊星…全てはオレのせいなんだ…!』

 

「あなたは悪くない…悪いのは欲望に溺れた全ての人類だ、それにあなたは…充分に罪を償っている…!」

 

『ありがとう遊星…そう言ってくれるなら…ありがたい…!』

 

 

「お〜い!●●●!デュエルしないか?」

 

『ああ!今行くよジョニー!』

 

…今のは…アンチノミー…?なら…あれはZ-ONE…?

この記憶は…まさか…?

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ…!?イテテテッ!!?」ガバッ! ズキン

意識を失っていた遊海はベッドから飛び起きる…そして胸の痛みに蹲る。

 

 

《マスター!!》

 

「遊海さん!?大丈夫ですか!?」

 

「翠…?あれっ…ここは…?」

 

「ネオドミノ病院です!…遊海さん丸3日も意識を失ってたんですよ…」

ベッド脇に座っていた翠が遊海の背中を擦る、窓の外は真っ暗だった。

 

「牛尾さんは…ゴーストは…?」

 

「大丈夫です!牛尾さんも大怪我をしましたけど手術と治癒魔法でもうすっかり元気です!ゴーストも遊星君が倒しました!…それよりも何があったんですか…!」

 

「…ゴーストの捜索をしていたらイリアステルの三皇帝に襲われたんだ、奴らはなんとかサイバードラゴンで倒したけど…油断した隙にゲイザーに襲われた…くそっ…奴はいったい何がしたいんだ…イテテ…!」

 

「ゲイザーに三皇帝…!イリアステルが動き出したんですね…!」

 

「ああ…翠、お前も気をつけてくれ…奴は容赦がねぇ…!」

 

「遊海さん…」

 

「…ゲイザー…次こそはお前を止める…!止めてみせる…!」

遊海は拳を握り締める…未来人・イリアステルとの戦いの火蓋は切って落とされた…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ハァ…ハァ…!時間が…無い…!オレの精神力が尽きるのが先か…それとも……オレは負けない…未来の救済が確定するまでは…まだ…!』




今回のスピードスペル!

Sp-カウント・アップ
通常

このカードは自分のスピードカウンターが2個以上ある時に発動できる。
①自分の手札を任意の枚数墓地に送る。自分のスピードカウンターは墓地に送ったカード1枚につき2個増える。
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