転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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未来からの侵略者! 後編〜超融合・時空を超えた決闘〜

Side遊星

 

「赤き竜よ!オレをスターダストのいる場所に連れて行ってくれ!!」

 

《キュオオォン!!》

 

仲間達と遊海さんに背中を押されたオレは赤き竜の導きで時を超える…必ずスターダストを取り返してみせる!!

 

 

 

 

 

17年前 童実野町

 

 

 

「ッ…!『スターダスト・ドラゴン』…!?」

 

赤き竜に取り込まれ、時を超えた先…最初に見えたのは破壊されたビル群、そしてパラドックスに操られるスターダストドラゴンの姿だった。

 

 

【不動 遊星…!?私を追って時を超えて来たのか!?】

 

「パラドックス…貴様!」

オレの姿を見て驚くパラドックス、オレは奴を睨みつける!

 

 

【邪魔が入った…十代、鎧のデュエリスト…お前達の相手はここまでだ、この時代も私の大いなる実験で滅びるのだ…!】

 

「なんだと!?」

 

『待て…パラドックス…!』

 

【ハッハッハッハッ…!!】

 

パラドックスは高笑いをしながらDホイールに飛び乗る…そしてまたも時を超えて消えていってしまった…。

 

 

 

「くっ…!逃げられたか…!」

オレは悔しさのあまりDホイールを叩いてしまう…次は必ず…!

 

『不動 遊星…まさかこんな時に会うとはな…ぐっ…!』

 

「遊海先生!?大丈夫か!酷い怪我だ…!」

 

「なっ…遊海さん!?どうして此処に!?」

背後で聞き覚えのある声を聞いて振り返る…そこには赤い制服を着た栗毛の青年と入院着を血で濡らした遊海さんの姿があった…。

 

 

『あ〜…、どうやら俺の事は知ってるみたいだな、遊星…俺はこの時代の人間だ、お前の知る『白波 遊海』じゃ無い…そっちの俺は元気か?』

 

「えぇ、元気です!貴方のおかげで地縛神の被害が最小限で済みました…!」

この遊海さんは過去の…ゼロ・リバースが起きる前の遊海さんらしい…

 

『そうか…とりあえず時間も無い、情報交換といこうか…』

 

 

そしてオレは過去の遊海さん、そしてオレ達の時代で「流浪の決闘者」として有名な遊城 十代さんと情報を交換する…そしてパラドックスの目的地が10年近く過去でデュエルモンスターズの生みの親であるペガサス氏を殺す事だと判明した。

さらにこの町にも黒い雪が降り注ぎビルが壊れ始める…!

 

 

『遊星!十代!急いで時を超えろ!!時代が崩壊する前にアイツを止めるんだ!』

 

「わかりました!!十代さん!乗ってください!」

 

「応!頼むぜ遊星!」

オレは十代さんを後ろに乗せDホイールに跨がる

 

『遊星!』

 

「なんですか!遊海さん!」

 

『…歴史が変わったら俺はおそらくこの出会いを忘れてしまう…だが頼む!未来を救ってくれ!!』

遊海さんはオレへと手を差し出しバトンを託す…

 

「遊海さん…!貴方は何処にいても変わらない…わかりました!必ず未来を救います!」

オレも手を取り、遊海さんと握手を交わす…その時

 

「っ…!?」

 

オレの右腕の痣がチリリと痛みを発する…まさか…?

 

「遊海さん…?」

 

『行け…遊星!十代を頼む!!』

遊海さんは右腕を抑えながらオレ達の背中を押す…そうか、遊海さんに現れた赤き竜の痣は…オレが目覚めさせたのか…!

 

オレと十代さんは遊海さんの見送りを受け、時を超えた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

約30年前  童実野町

 

 

次に時を超えた時…最初に目にしたのは地獄だった、先程より徹底的に破壊された街…その姿をオレ達は引き伸ばされた時間の中で見た。

そして赤き竜の前方にはボロボロの『初代決闘王』である武藤 遊戯さん、そして遊海さんの姿があった…。

 

「赤き竜よ!遊海さんと遊戯さんを!!」

 

《キュオオォォン!!》

赤き竜へと意思を伝え、赤き竜は遊戯さん、そして遊海さんを飲み込み事件発生の30分程前へと遡った…。

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁぁぁ!?」

 

『うぉぉああ!?』

 

「うわ!?おっとっと!」

 

キキー!!

 

事件の30分前へと戻ったオレ達は近くのビルの屋上に着地する…手荒になってしまい遊海さんと遊戯さんは投げ出されてしまったが…。

 

 

「イテテ…」

 

『っ……ここは…!』

 

《解、先程の襲撃から約30分前へと時間遡行したようです》

 

『時間遡行…そうか…お前達の仕業か不動 遊星、遊城 十代』

 

「遊海君!?何が起きたの!?じいちゃんは!ペガサスは!?」

 

『落ち着け遊戯…俺達はタイムスリップしたんだ、さっきの事が起きる前にな…そうだろ、二人とも?』

 

「…理解が早くて助かります、遊海さん…」

 

「やっぱり先生は何でもお見通しか…」

 

オレの知るより若い姿の遊海さんは一瞬でこちらの状況を理解したようだ…だけどなんだろう…オレの知る遊海さんと何か違うような…?

 

 

 

 

「話はわかったよ十代君、遊星君…僕でよかったら喜んで協力させてもらうよ!」

 

『俺もだ、翠を殺し…人々を殺したヤツを…俺は許さない!』

事情を聞いた遊戯さんも遊海さんも協力してくれる事になった…。

 

「よっしゃ!遊海先生と遊戯さんがいれば千人力だぜ!…そうと決まれば…だな!」

二人の答えを聞いた十代さんは悪戯を思いついたような笑みを浮かべた…。

 

 

 

 

 

チュドーン!

 

「みんな〜!早く広場から避難するんだ〜!」

ユベルの力を使い十代さんは騒ぎを起こす…大会が中止になればあの悲劇は起きないからだ…さらに

 

『キラー、封鎖・人払い結界を展開…一般人を近づけさせるな』

 

《了、結界を展開…半径500mを隔離します》

 

遊海さんもアヤカの力で人払いをする…これで…!

 

《時空の乱れを観測…対象の接敵まで3…2…1…》

 

 

ブゥゥン…バシューン!

 

空間が開き巨大Dホイールが現れ…仮面の男・パラドックスが現れた!

 

 

 

 

 

 

【これは…キング・オブ・デュエリストが勢揃いか…】

 

『よぉ…さっきはよくもやってくれたな…パラドックス…!』

 

【お前は……そうか、どうやら私はお前の逆鱗に触れたらしいな白波 遊海…いや「決闘の観測者」よ…だがこれはより良い未来の為に必要なのだ…!】

 

『より良い未来の為…?ふざけるな…!犠牲なんてなくても…きっと未来は変えられる…!それより…歯を食い縛れパラドックス…懺悔の用意は充分か!!!』

 

【後悔などしない!私はあの破滅の未来を救うのだ!!】

 

パラドックスと遊海さんの言葉は白熱する、遊海さんから聞かされたパラドックスの目的…『デュエルモンスターズを歴史から抹消し破滅の未来を救う』という事を聞いていたオレ達は遊海さんに並び立つ…!

 

 

「デュエルだ!パラドックス!決着をつけよう!」

 

【いいだろう…お前達をデュエルモンスターズで叩き潰し…私は未来を救うのだ…!】

そう言うとパラドックスのDホイールが変形し空中にホバリングする…!

 

 

 

「お前をぶっ倒す事にワクワクしてきたぜ!」

十代さんは瞳をオッドアイに変化させ、背後にユベルが現れる。

 

「オレ達の未来は…お前の好きにはさせない!」

赤き竜の痣が輝き、赤き竜がオレに力を与えてくれる。

 

『パラドックスお前は許さない!…貴様を倒す!』

見るから怒りを滲ませた遊海さんがデュエルディスクを構える。

 

ポーン!

 

遊戯さんの首に掛かった千年アイテム・千年パズルが光を放ち、伝説の決闘者…『名もなきファラオ』が現れる!

 

『人の命を踏み台にする未来なんて認めない!!』

 

 

 

 

『「『「【デュエル!!】」』」』

 

 

 

 

パラドックスLP4000

 

遊戯

十代

遊星 LP4000

遊海

 

フィールド非共有(1人各5枠 任意で味方の効果を発動できる)

 

ターン進行

 

パラドックス→遊星→パラドックス→十代→パラドックス→遊海→パラドックス→遊戯……

 

 

 

 

 

@パラドックス

 

 

【私の先行だ、ドロー!】

【私はフィールド魔法…罪深き世界「Sin World」を発動!】

パラドックスがフィールド魔法を発動する…すると周囲のビルが不気味な色に染まっていく…。

 

 

【このカードがある時、私はドローフェイズにドローする代わりに「Sin」モンスターを手札に加える事ができる!私はさらにエクストラデッキの「サイバーエンドドラゴン」を墓地に送り…現れろ!「Sinサイバー・エンド・ドラゴン」!!】

不気味な仮面を着けた機械龍が現れる ATK4000

 

 

「カイザーの『サイバーエンド』…!いきなり攻撃力4000かよ…!」

 

【我が「Sin」シリーズは対となるカードを墓地へ送る事で特殊召喚できるのだ!】

 

『対となるモンスターを生贄に現れる「Sin」モンスター…光と闇…これは闇の力という事か…!』

初手で現れた大型モンスターに遊星達は困惑する。

 

【先行は攻撃できない…私はカードを2枚伏せターンエンド!】

パラドックスLP4000

sサイバーエンド 伏せ2 Sin world 手札2

 

 

 

 

 

「遊戯さん!遊海さん!十代さん!…最初はオレから行かせてください!…オレが守りたいものの為に全力で戦いたいんです!」

遊星はターンを前にしてレジェンド達に一番槍を願い出る!

 

『…わかったぜ遊星!その熱い思いをヤツにぶつけてやるんだ!』

 

『油断するな、一つのミスが命取りになるぞ…!』

 

「遊戯さん…遊海さん…はい!!」

 

 

 

 

 

@遊星

 

「オレのターン!ドロー!!」

「魔法カード『希望の転生』を発動!手札の『ロードランナー』『ボルトヘッジホッグ』を墓地に送り2ターン目の自分のスタンバイフェイズにデッキからモンスター1枚を手札に加える!さらに『ジャンクシンクロン』を召喚!」

オレンジ色のロボットが現れる ATK1300

 

「さらに『ジャンクシンクロン』の効果で墓地のレベル1『ロードランナー』を特殊召喚!そして墓地の『ボルトヘッジホッグ』は自分フィールドにチューナーがいる時に特殊召喚できる!」

ピンク色の鳥とハリネズミが現れる DEF300  ATK800

 

 

「オレはレベル1の『ロードランナー』とレベル2の『ボルトヘッジホッグ』にレベル3の『ジャンクシンクロン』をチューニング!!」

 

1+2+3=6

 

「疾風の使者に鋼の願いが集う時!その願いは鉄壁の盾となる!光さす道となれ! シンクロ召喚!現れろ『ジャンク・ガードナー』!!」。

緑色の装甲を持つ戦士が現れる DEF2600

 

 

『シンクロ召喚…!遊海の「アークミカエル」と同じ召喚法か!』

 

「流石だな遊星!それが未来の召喚法か!」

 

「はい!オレはカードを2枚伏せ、ターンエンド!」

遊星LP4000

ジャンクガードナー 伏せ2 手札0

 

 

@パラドックス

 

 

【私のターン、ドロー!…不動 遊星、『スターダストドラゴン』を失ったお前など敵ではない!面白いものを見せてやろう!デッキの「レインボードラゴン」を墓地に送り…現れろ!「Sinレインボードラゴン」!】

フィールドがオーロラに包まれる…そして世界に1体のみ存在する宝玉神の闇が現れる ATK4000

 

 

「貴様…!よくもヨハンの『レインボードラゴン』を!!」

親友のカードを奪われた十代は怒りの声をあげる、サイバーエンドとレインボードラゴンは彼の時代で奪われたカードだからだ。

 

【フフフ…私のデッキは各時代の最強カードを集めた異次元の強さを誇るデッキ…!その力の前に消え去るがいい!バトルだ!「レインボードラゴン」で「ジャンクガードナー」を攻撃!オーバー・ザ・レインボー!】

Sinレインボードラゴンから次元を穿つ一撃が放たれる!

 

「『ジャンクガードナー』の効果発動!自分、または相手ターンに一度モンスター1体を守備表示にする!」

ジャンクガードナーから電波が放たれ、レインボードラゴンが守備表示になる

 

レインボードラゴンATK4000→DEF0

 

【凌いだか…だが!『サイバーエンドドラゴン』の攻撃が残っている!エターナルエヴォリューションバースト!】

機械龍の火球が鉄壁の戦士を破壊し貫通ダメージを与える!

 

「ぐぁ…!!」

 

遊星LP4000→2600

 

 

『「遊星!!」』

 

『遊星!大丈夫か!(チッ…やっぱり原作効果かよ…!)』

 

「っ…大丈夫です…!」

吹き飛ばされた遊星はなんとか立ち上がる…伝わった衝撃は本物だった…!

 

【「Sin world」がある時、ダメージは現実となり…ライフが0になると共に死を迎えるのだ!】

 

「『「なんだと…!」』」

生死をかけた本物のデスゲーム…それは歴戦の決闘者である遊戯達をさらに追い詰める…!

 

「っ…!まだ終わらない!『ジャンクガードナー』のさらなる効果発動!このカードが破壊された時!相手のモンスターを守備表示にする!さらに罠カード『奇跡の残照』発動!蘇れ!『ジャンクガードナー』!」

機械龍が守備表示となり、破壊された戦士が復活する!

DEF2600

 

サイバーエンドATK4000→DEF2800

 

【くっ、小癪な真似を…私はこれでターンエンドだ】

パラドックスLP4000

sサイバーエンド sレインボードラゴン Sinworld 伏せ2 手札2

 

 

 

「すまない…ライフを大きく削られてしまった…!」

 

「気にすんなよ遊星!攻撃力4000の攻撃を2回も防いだんだ!上出来だぜ!」

 

『奴のデッキは途方もなく強力だ…だがオレ達4人の力が合わされば絶対に勝てる!』

 

『遊戯の言ったとおりだ…時空を超えて繋がる決闘者の絆があれば勝てない相手じゃない!』

遊戯達は遊星をフォローする

 

【フン…くだらんな、敗北の決まった未来を前にしてなおも足掻くか…これが人間の抱えた矛盾だ…!】

 

「へっ!言うだけ言ってろ!俺のヒーロー達がこの状況を乗り越える!」

 

 

 

@十代

 

「オレのターン!ドロー!」

「遊星!お前の力を借りるぜ!」

 

「使ってください!十代さん!」

 

「いくぜ!魔法カード『融合』を発動!手札の『ネオス』と『ジャンクガードナー』を融合!遊星!これが俺達が力を合わせたニューHEROだ!現れろ!『E・HEROネオス・ナイト』!」

武人の姿をしたネオスが現れる ATK2500→3200

 

「『ネオスナイト』の攻撃力は融合素材にした戦士族モンスターの攻撃力半分のアップする!バトルだ!『サイバーエンド』を攻撃!ラス・オブ・ネオススラッシュ!!」

鋭い剣の一撃がサイバーエンドのコアを穿ち破壊する!

 

【ぐっ…!】

 

「さらに『ネオスナイト』は2回攻撃ができる!!『レインボードラゴン』を攻撃!」

サイバーエンドから飛び出したネオスナイトがレインボードラゴンを切り裂く!

 

【おのれ…!】

 

「やったぜ!」

《流石だ十代、強力モンスターを2体共破壊するとは…》

「へへっ!サンキュー!ユベル!」

 

【調子に乗るなよ…!私のSinモンスターが破壊された事で罠カード『Sin tune』を発動!カードを2枚ドローする!】

 

「なら俺はカードを4枚伏せてターンエンドだ!」

十代LP2600

ネオスナイト 伏せ4 手札0

 

 

『十代、君は破天荒なデュエルをするんだな!』

 

『思いきり過ぎだけどな…』

 

「へっ、俺は遊戯さんと遊海先生を信じてるからな!」

 

『なるほどな…ならその信頼に応えよう…ところでなんで「先生」なんだ…?』

 

「(流石、伝説の決闘者だ…この状況を楽しんでる…!)」

 

 

 

 

@パラドックス

【おしゃべりはそこまでだ!私のターン!「Sinworld」の効果でランダムにSinモンスターを手札に加える!…ハッハッハッ!私の勝利のキーカードは揃った!】

【現れろ!「Sinスターダスト・ドラゴン」!】

パラドックスの場に邪悪な鎧を纏ったスターダストが現れる ATK2500

 

 

「貴様…!よくもスターダストをこんな姿に!!」

痛ましい姿のスターダストを目にした遊星は怒りをあらわにする…!

 

【フン…貴様の「スターダスト」の力は私が有効に使ってやる!私はさらに『Sinパラレル・ギア』を召喚!】

小さな歯車型の機械が現れる ATK0

 

【遊星!シンクロ召喚を使えるのは貴様だけじゃない!私はレベル8の「スターダスト」にレベル2の「パラレルギア」をチューニング!】

 

8+2=10

 

【次元の裂け目から生まれし闇よ!時を越えた舞台に破滅の幕を引け!シンクロ召喚!「Sin パラドクス・ドラゴン」!!】

黒き闇の光から凶悪な顔のドラゴンが現れる ATK4000

 

『また攻撃力4000…!』

 

「遊海先生のアヤカほどじゃないけど…これはヤバそうだ…!」

 

【さらに「パラドクスドラゴン」がシンクロ召喚に成功した時!自分の墓地のシンクロモンスター「スターダストドラゴン」を召喚条件を無視して特殊召喚する!】

遊星の相棒であるドラゴンが敵として現れる ATK2500

 

【そして「パラドクスドラゴン」は復活させたシンクロモンスターの攻撃力分相手フィールドのモンスターの攻撃力を下げる!呪いを受けるがいい!「ネオスナイト」!カース・オブ・パラドックス!】

 

「『ネオスナイト』!!」

ネオスナイトの身体を闇が襲い、その力を奪う!

ATK3200→700

 

「このまま攻撃を受けたら大ダメージだ…!十代さん!!」

 

【さらばだ、歴戦の決闘者達よ…バトル!「パラドクスドラゴン」で「ネオスナイト」を攻撃!矛盾のパラドックス・バースト!!】

矛盾の龍の息吹がネオスに迫る…!

 

《避けろ十代》

「わかってる!リバース罠『ヒーローバリア』!攻撃を無効にする!」

回転するバリアがブレスを弾く!

 

『上手いぞ十代!』

 

「よしっ!」

 

【小賢しい真似を!リバース罠『Sin claw stream』!自分の場にシンクロモンスターがいる時!「ネオスナイト」を破壊する!】

黒い竜巻がネオスナイトを破壊する!

 

「っ!リバース罠発動!『エレメンタル・ミラージュ』!効果破壊されたHEROモンスターを特殊召喚する!来い!『ネオスナイト』!」

 

【だが再び「パラドクスドラゴン」の呪いを受けてもらう!】

再びネオスナイトが現れるが力を奪われる ATK2500→0

 

【私はカードを2枚伏せてターンエンドだ】

パラドックスLP4000

パラドクスドラゴン スターダストドラゴン Sinworld 伏せ2 手札1

 

 

 

『攻撃力は下がってしまったが…流石だ十代!』

 

「へへっ、遊海先生達にターンを回すのにガラ空きなのは洒落になりませんから!」

 

『フッ…本当に十代らしいな…なら俺も本気でいこうか!』

 

 

 

 

 

@遊海

 

『俺のターン!ドロー!』

『遊星の「希望の転生」の効果により俺は「ガガガガール」を手札に加える!そして「ガガガマジシャン」を召喚!』

着崩した学生服の魔術師が現れる ATK1500

 

『さらに魔法カード「強欲な壺」を発動!2ドロー!さらに魔法カード「ガガガウィンド」を発動!手札の「ガガガガール」をレベル4にして特殊召喚!』

ギャル風の魔術師が現れる ATK1000

 

 

「レベル4のモンスターが2体…?レベル8のシンクロモンスターを出すのか…!」

 

「いや、違うぜ遊星!遊海さんには普段は使わない奥の手があるんだ!」

 

「奥の手…?」

十代の言葉に遊星は首を傾げる

 

『俺はレベル4のモンスター2体でオーバーレイ!』

2体の魔術師が光の銀河に飛び込む!

 

『2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ!邪悪を払う希望の戦士!「A No.39 希望皇ホープ」!!』

《ホープ!!》

白い塔が現れ変形し、希望の戦士が雄叫びをあげる! ATK2500→0

 

 

「エクシーズ召喚キター!!」

 

「未知の召喚法…エクシーズ召喚…!」

 

【エクシーズ召喚だと!?何なのだそれは!?】

未知の召喚法を見た遊星達は戸惑う…

 

『遊海…それがお前の…!』

 

『ああ、力の一つだ!俺はエクシーズ素材となった「ガガガガール」の効果を発動!「パラドクスドラゴン」の攻撃力を0にする!』

ホープから波動が放たれパラドクスドラゴンの威圧感が弱くなる ATK4000→0

 

【だがお前のモンスターの攻撃力は0だ!私のモンスターは破壊出来まい!】

 

『ああ、そうだな…だから俺は希望を託す!カードを4枚伏せてターンエンド!』

遊海LP2600

ホープ 伏せ4 手札2

 

【フン、その程度か!お前ごと叩き潰してやる!】

 

 

 

 

 

 

@パラドックス

 

【私のターン!ドロー!】

【魔法カード「Sin selector」を発動!墓地の「パラレルギア」と「サイバーエンド」を除外しSinカード2枚を手札に加える!そして現れろ!「Sin青眼の白龍」!「Sin真紅眼の黒竜」!】

デュエルモンスターズ最強の龍と可能性の竜の闇が現れる ATK3000  ATK2400

 

『っ!ブルーアイズまで!!』

 

【フハハハ!言っただろう!『各時代の最強カードを集めた』と!バトルだ!「ブルーアイズ」で「ホープ」を攻撃!滅びのバーストストリーム!!】

破壊の奔流がホープに迫る!

 

『甘い!「ホープ」の効果発動!自分のORUを一つ取り除き、モンスター1体の攻撃を無効にする!ムーンバリア!!』

ホープの翼が展開しバーストストリームを受け止める!

 

 

「すごい効果だ!これが遊海さんの本気なのか!?」

 

【だがまだ「レッドアイズ」の攻撃が残っている!!】

 

『速攻魔法発動!「ムーンバリア」!モンスターの攻撃が無効になった時!このターンのエンドフェイズとなる!…残念だったな?』

 

【おのれぇ!!!】

パラドックスLP4000

パラドクスドラゴン sブルーアイズ sレッドアイズ スターダストドラゴン Sinworld 伏せ2 手札 1

 

 

 

 

『フッ…流石だな遊海!たった2枚であの攻撃を防ぐとは…』

 

『それほどでもないよ…次のターンは頼む!』

 

『ああ!…遊星、君の「スターダスト」は必ず取り返す!』

 

「遊戯さん…!」

 

 

 

 

@遊戯

 

 

『オレのターン!ドロー!』

 

『受け取れ遊戯!リバース罠「強欲な瓶」発動!』

 

『ナイスタイミングだ遊海!ドロー!…オレは手札から魔法カード「古のルール」を発動!現れろ!我が最強のしもべ!「ブラック・マジシャン」!!』

ファラオのエースたる黒衣の魔術師が現れる ATK2500→0

 

 

「これが遊戯さんのエース…!」

 

「ブラマジキター!!」

 

【だが「パラドクスドラゴン」の効果で攻撃力は0だ!何もできまい!】

 

「…遊戯さん、『スターダスト』を破壊してくれ…!きっとアイツも利用される事は望んでない…!」 

遊星は遊戯にスターダストの破壊を頼む…敵に操られるスターダストを見ていられないのだ…。

 

『フッ…心配するな遊星!オレは魔法カード「師弟の絆」を発動!フィールドに「ブラックマジシャン」がいる時、弟子である「ブラックマジシャンガール」をデッキから特殊召喚する!』

可憐なる魔術師の弟子が現れる DEF1700

 

 

《お師匠様…なんだか敵がいっぱいなんですけど…!?》

 

《臆するな、私達とマスター達の絆があれば必ず勝利できる!》

 

《はい…!!》

 

 

『さらにオレは魔法カード「奇跡のマジック・ゲート」を発動!フィールドに2体の魔術師がいる時、相手モンスターを守備表示にしてそのコントロールを奪う!』

 

【チィ!『Sinブルーアイズ』を奪って攻撃するつもりか!させんぞ!!罠カード「Sin force」を発動!これで「Sinブルーアイズ」は奪えまい!】

 

『何を勘違いしてる?オレが選ぶのは…「スターダスト・ドラゴン」だ!』

 

【なんだと!?】 

空間に扉が開きマジック・アームが伸びる…マジックアームはスターダストドラゴンを取り込み遊星の場へと特殊召喚される! DEF2000

 

【しまった封印のカードが…!】バリン!

パラドックスの持っていた封印カードが消え去り、遊星のカードの絵柄が戻る…これで所有権は完全に遊星のものとなった!

 

 

「流石遊戯さん!最初から『スターダストドラゴン』を取り戻すつもりで…!」

 

「遊戯さん…ありがとうございます!!」

 

『フッ…これで「パラドクスドラゴン」の効果は消え、オレ達のモンスターの攻撃力は元に戻る!』

呪いが消え去りモンスター達が力を取り戻す!

 

ネオスナイトATK0→2500

 

ホープATK0→2500

 

ブラックマジシャンATK0→2500

 

 

『そしてオレは魔法カード「黒・魔・導・爆・烈・波」を発動!オレのフィールドに「ブラックマジシャンガール」が存在する時!相手のモンスターをすべて破壊する!!いけ!』

 

《いきます!!ブラック・バーニング!!》

弟子の高威力魔法がパラドックスのフィールドを焼き尽くす!!

 

 

「よっしゃ!これでフィールドはがら空きだ!」

 

『いや…どうやら悪手だったらしい…!』

 

「遊海さん!?」

爆破魔術の煙が晴れる、そこには…

 

【本当の勝負はこれからだ…!一見正しく見える今の攻撃…だがそれは大きな間違いだ!罠カード「Sin Paradigm Shift」を発動!「パラドクスドラゴン」が破壊された時!ライフを半分払い、デッキから「Sin トゥルース・ドラゴン」を特殊召喚する─!うおおおお!!!】

パラドックスは自分の身体を闇に包む…そして現れるのは「真実」の名を持つ金色の巨龍…そしてドラゴンに一体化したパラドックスの姿だった。 ATK5000

 

 

パラドックスLP4000→2000

 

「ッ…!モンスターとプレイヤーが融合しただと!?」

 

「デケェ…!」

 

『攻撃力5000…!!』

遊戯達はドラゴンを見上げ、驚くしかない…!

 

【お前達は私の手で葬り去ってくれる…!】

 

『くっ…!カードを2枚伏せてターンエンド!』

遊戯LP2600

ブラマジ ブラマジガール 伏せ2 手札2

 

 

 

 

@パラドックス

 

【私のターン!ドロー!!】

【私はデッキの2()()()()「青眼」を除外し!現れろ!「Sinブルーアイズ」!!】

 

「2体目だって…!?」

ブルーアイズの影が現れる ATK3000

 

【さらに速攻魔法「Sin close」を発動!墓地から召喚条件を無視して「Sinレインボードラゴン」を特殊召喚する!!】

再び闇のレインボードラゴンが現れる ATK4000

 

『また高い攻撃力のモンスターが…!』

 

【バトルだ!「ブルーアイズ」で「ブラックマジシャンガール」を攻撃!さらに「トゥルースドラゴン」がフィールドにいる時にSinモンスターが相手を破壊した時!相手モンスターは全て破壊される!!】

 

『やらせない!「ホープ」の効果を発動!ムーンバリア!!』

ホープが破壊光線を受け止める!

 

【だがそれで貴様も弾切れだろう!!「レインボードラゴン」で「ホープ」を攻撃!】

 

『やらせるか!十代!!オレのカードを使え!!』

 

「遊戯さん!『融合解除』を発動!現れろ!『ネオス』『ジャンクガードナー』!!」

宇宙の戦士と盾の戦士が現れる DEF2000  DEF2600

 

 

「遊星!今だ!!」

 

「はい!『ジャンクガードナー』の効果で「レインボードラゴン」を守備表示に変更する!」

遊星達の連係でレインボードラゴンの攻撃を防ぐ! ATK4000→DEF0

 

【まだ「トゥルースドラゴン」の攻撃が残っている!「ホープ」を攻撃!!】

 

『まだだ!俺は永続罠「ナンバーズ・ウォール」を発動!「ホープ」は戦闘・カード効果で破壊されなくなる!!』

 

【だがダメージは受けてもらうぞ!!喰らえぇ!!】

巨大な火球がホープに直撃し爆発が遊戯達に襲いかかる!

 

「「『『ぐあああああ!!』』」」

 

遊戯LP2600→100

 

【チィ…耐えたか!だがライフは残り100!お前達には手も足も出まい!ターンエンド!そして「Sin close」で特殊召喚された『レインボードラゴン』は破壊される!】

パラドックスLP2000

トゥルース ブルーアイズ Sinworld 手札0

 

 

 

 

 

『ぐっ…みんな無事か…!』

 

「なんとか…!」

 

「まだいけます…!」

 

『ゴフッ…ああ、問題ない…!ライフがあればまだ戦える…!!』

吹き飛ばされていた遊戯達が立ち上がる…全員満身創痍だが、目はパラドックスを見据えている…!

 

 

【フン…まだ立ち上がるか、そのまま寝ていれば楽に死ねただろうに…】

 

『うるせぇ…俺は何度やられようが立ってみせる…!俺が守るべき人がいる限り…!』

パラドックスの言葉に遊海が言い返す

 

「そうだぜ…ライフがあってモンスターがいる…なら俺達はまだ戦える!」

 

『オレ達がデュエルモンスターズを…デッキを信じる限り…未来は変えられる!!』

 

「遊戯さん…遊海さん…十代さん…!そうだ…未来は決まっていない!オレが…オレ達が未来を変える!オレはみんなのいる未来に帰るんだ!!」

レジェンド達に触発され遊星の心に火が灯る、そして思い出すのは未来に残してきた仲間達の事…仲間の思いは時空を超えて遊星へと届けられる!

 

「遊戯さん!遊海さん!十代さん!オレに力を貸してください!!」 

 

 

「『『応!!』』」

 

 

 

 

@遊星

 

「オレのターン!ドロー!!」

「『スターダスト・ドラゴン』を攻撃表示に変更!!」

《ギュオオン!!》

遊星の想いを受けてスターダストが咆哮する!DEF2000→ATK2500

 

「いくぜ!リバース罠『ネオス・スパイラル・フォース』を発動!『スターダスト』の攻撃力を倍にする!」

 

『リバース罠「ブラック・スパイラルフォース」を発動!同じく『スターダスト』の攻撃力を倍にする!!』

宇宙の戦士と最強の魔術師の力を受けたスターダストはその力を極限まで高める! ATK2500→5000→10000

 

【攻撃力10000だと!?】

 

「バトルだ!『スターダストドラゴン』で『トゥルースドラゴン』を攻撃!」

 

『いや…まだだ!俺は墓地の「ムーンバリア」の効果を発動!墓地のこのカードを除外し「ホープ」のORUの代わりとなる!俺は「スターダストドラゴン」の攻撃を無効にする!ムーンバリア!!』

 

「「『なんだって!?』」」

ホープがスターダストの前に立ちはだかる!

 

 

「何してるんだよ遊海先生!?」

 

【なんだ…?仲間割れか?】

 

『違うさ…パラドックス!あの場で傷ついた人々の痛みを思い知れ!!速攻魔法「ダブル・アップ・チャンス」を発動!!自分のモンスターの攻撃が無効になった時!そのモンスターはもう一度攻撃できる!さらに!!その攻撃力は倍となる!!やれ!!遊星!!』

ホープ、ブラックマジシャン、ネオスがスターダストドラゴンに力を与え金色に光輝く! ATK10000→20000

 

 

【な、なんだと…攻撃力20000…!?】

 

「遊海さん…!いくぞ!『スターダストドラゴン』!」

 

「『E・HEROネオス』!」

 

『「ブラックマジシャン」!!』

 

『「希望皇ホープ」!!』

 

 

 

「『「『シューティング・スパイラル・ソニック!!』」』」

 

 

解き放たれた金色の極光は呆気なく真実の龍を飲みこみ大爆発を起こした!

 

 

【バカな…私の研究は…間違っていたというのかぁぁぁ!!!!】

 

パラドックスLP0

 

主人公チームWIN!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『もう未来に帰るのか?』

 

「ええ!まだ自分の時代でやりたい事もありますから!」

 

「でも…また会える気がします!…その時はデュエルしましょう!」

 

『ああ、楽しみにしてるぜ遊星!十代!』

 

『二人とも…未来の俺を頼むぞ、きっと無茶ばかりしてると思うから…』

夕日が照らす童実野町…そこで4人の決闘者達は別れの時を迎えていた…。

 

「遊海さんは無茶と言うか…ボロボロというか…」

 

『マジで?…色々気をつけなきゃダメだな…翠に心配かけちまう…あっ!翠の事忘れてた!?すまん!また未来で会おう!遊星!十代!!』

遊海はそのままビルから駆け降りて行った…

 

 

『まったく…アイツらしいな…オレ達はデュエルモンスターズで繋がっている、きっとまた会えるはずだ!』 

 

「はい!またいつか!」

 

 

 

 

 

こうして時を超えた決闘者の饗宴は終わりを迎えたのだった…。


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