転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
「なに?シンクロキラーに負けない方法を教えてほしい?」
「ええ…この前にゴーストと戦ってからずっと考えているんです、遊海さんなら何かアイデアがあるかと…」
WRGPのレセプションパーティーが開かれる日…遊星が家を訪ねてきた、内容は「シンクロキラー」に対する対策についてである。
「う〜ん…一番なのは『シンクロ召喚をしない事』だけど…遊星のデッキじゃキツイよな…」
「はい…さっきジャックとデュエルをしたんですが…呆れられてしまって…」
「まぁ…そうなるよな(どうしたもんかな…『アクセルシンクロ』を今伝えるべきか…?いや、今日アンチノミーが姿を現すはず、なら…)」
遊海は悩む…ここで遊星にアクセルシンクロの存在を伝えれば簡単に済む…だがそれは彼の為にならないだろう、そこで遊海は2つ目の案を取る事にした。
「よし…遊星!久々にライティングデュエルだ!俺なりの考えをみせよう!」
「いいんですか!」
遊星は驚いた顔をする、遊海と戦うのはフォーチュン・カップ以来である。
「ああ、俺がシンクロキラーと戦った時は『融合デッキ』で戦ったんだ、これは『シンクロキラー』対策であると同時にWRGPで相手の虚を付く作戦にもなる…それに少しすっきりしたいだろ?」
「遊海さん…!胸をお借りします!」
「おう!じゃあ準備してデュエルだ!」
「「ライティング・デュエル!アクセラレーション!」」
遊星LP4000 SP0
遊海LP4000 SP0
特殊ルール
スピードワールド2常時発動
「オレのターン!ドロー!」SP0→1
「手札の『レベル・スティーラー』を墓地に送り『クイック・シンクロン』を特殊召喚!」
ガンマンのような姿のロボットが現れる ATK700
「さらに『ロードランナー』を召喚!」
愛くるしいピンクの鳥が現れる ATK300
「オレはレベル1の『ロードランナー』にレベル5の『クイック・シンクロン』をチューニング!」
5+1=6
「集いし星が更なる力を紡ぎだす!光さす道となれ!シンクロ召喚!いでよ『ターボ・ウォリアー』!」
全身が赤色の戦士が現れる ATK2500
「さらに!『ターボウォリアー』のレベルを1つ下げ、墓地の『レベルスティーラー』を特殊召喚!」
1つ星のテントウムシが現れる DEF100
ターボウォリアー☆6→5
「カードを2枚伏せてターンエンド!」
遊星LP4000 SP1
ターボウォリアー レベルスティーラー 伏せ2 手札1
「いくぞ!俺のターン…ドロー!」SP1→2
「『霊獣使いの長老』を召喚!」
白い髭を蓄えた老人が現れる ATK200
《久しぶりだの遊海殿!お主が我らを使うとは珍しいの!》
「カムイ長老!力をお借りしますね!『長老』の効果で俺は霊獣モンスターを追加で召喚できる!来い!『精霊獣カンナホーク』!」
全身に稲妻を纏った鷹が現れる ATK1400
「『カンナホーク』の効果を発動!デッキの『精霊獣ラムペンタ』を除外する!そして俺は『長老』と『カンナホーク』を除外し融合!」
「なっ…!『融合』を使わない融合召喚だと!?」
遊星は驚く、この時代では融合召喚には『融合』または『Spースピード・フュージョン』を使う事が普通だからである…もちろん『剣闘獣』や『ネオス』などの例外もある。
「大戦を生き抜きし乗り手よ!聖なる獣と力を合わせ気高き獅子を呼び出さん!融合召喚!来い!『聖霊獣騎アペライオ』!!」
炎を纏った獅子と騎乗する女戦士が現れる ATK2600
「バトル!『アペライオ』で『ターボウォリアー』を攻撃!フレアドライブ!」
炎を纏った獅子がターボウォリアーに突撃する!
「やらせない!リバース罠『くず鉄のかかし』を発動!攻撃を無効にする!」
「無駄だ!『アペライオ』はダメージ・ステップ終了までカード効果を受けない!噛み砕け!」
アペライオはかかしを踏みつけて跳躍、ターボウォリアーを噛み砕いた!
「くっ…!」
遊星LP4000→3900
「俺はカードを一枚伏せてターンエンド!」
遊海LP4000 SP2
アペライオ 伏せ1 手札3
「『融合』を使わない融合召喚…そういう手段もあるのか…!」
「ああ、これなら手間も少なく済むからな、さぁ!お前のターンだ!」
「オレのターン!ドロー!」SP2→3
「『Spーエンジェル・バトン』を発動!デッキからカードを2枚ドローし、1枚を墓地に送る!2ドロー!…オレは罠カード『リミッター・ブレイク』を墓地へ送る!そして効果発動!デッキから現れろ!『スピード・ウォリアー』!」
遊星の切り込み隊長が現れる ATK900
「さらにリバース罠『ロスト・スター・ディセント』を発動!墓地の『ターボウォリアー』をレベルを一つ下げ、守備力0で特殊召喚!」
赤き戦士が守備表示で現れる DEF0 ☆5
「そして『ジャンク・シンクロン』を召喚!効果で墓地の『ロードランナー』を特殊召喚!」
オレンジ色の戦士とピンクの鳥が現れる ATK1300 DEF300
「そしてオレはレベル5となった『ターボウォリアー』にレベル3の『ジャンクシンクロン』をチューニング!」
5+3=8
「集いし願いが新たに輝く星となる!光さす道となれ!!シンクロ召喚!飛翔せよ!『スターダスト・ドラゴン』!」
遊星のエースである星屑の竜が現れる ATK2500
「来たか『スターダスト』!だが攻撃力は敵わない!」
「まだだ!『Spースピード・エナジー』を発動!『スターダスト』の攻撃力はエンドフェイズまで、オレのスピードカウンターの数×200…600ポイントアップする!」
スターダストの力が底上げされる ATK2500→3100
「そうきたか…!」
「バトル!『スターダスト』で『アペライオ』を攻撃!シューティング・ソニック!!」
白銀のエネルギーがアペライオに迫る!
「『アペライオ』の効果発動!自身をエクストラデッキに戻し!除外されている『霊獣使い』と『精霊獣』を特殊召喚する!戻ってこい!『長老』!『ラムペンタ』!」
「自分で『融合解除』だって!?」
アペライオが消え去り、再び長老と緑色のペンギンが現れる DEF1000 DEF400
「なら…『スターダスト』で『長老』を、『スピードウォリアー』で『ラムペンタ』を攻撃!」
白銀のブレスと脚技でモンスターが一掃される!
「オレはこれでターンエンド!」
スターダストATK3100→2500
「エンドフェイズ時に罠カード『霊獣の騎襲』を発動!墓地の『長老』と除外されている『カンナホーク』を守備表示で特殊召喚!」
「なんだって!?」
三度長老と鷹が現れる DEF1000 DEF600
遊星LP3900 SP3
スターダスト スティーラー スピードウォリアー ロードランナー 伏せ1(かかし) 手札0
「まさか躱されるなんて…!」
「遊星!これが俺の答えの一つだ!モンスターが対象に取られるならその前に別のモンスターに変えてしまえばいい!シンクロ召喚でも似た事ができるはずだ!」
「サクリファイス・エスケープか…!」
「俺のターン!ドロー!」SP3→4
「『霊獣使い レラ』を召喚!」
オレンジ色の髪飾りをつけた少女が現れる ATK100
「『レラ』の効果発動!墓地の『ラムペンタ』を特殊召喚!」
再び緑のペンギンが現れる ATK1600
「さらに『カンナホーク』の効果を発動!デッキの『精霊獣アペライオ』を除外!さらに『ラムペンタ』の効果!エクストラデッキの『聖霊獣騎カンナホーク』を除外しデッキの『カンナホーク』を墓地に送る!そして『カンナホーク』と『長老』を除外融合!歴戦の賢者よ!相棒と共に飛翔せよ!融合召喚!『聖霊獣騎カンナホーク』!」
電気の力を増した鷹が現れる ATK1400
「そして『カンナホーク』の効果発動!除外されている『長老』と『アペライオ』を墓地に戻し!デッキから『霊獣の騎襲』を手札に加える!」
「っ…!相変わらずすごいプレイングだ!動きが止まらない…!」
遊星は遊海のプレイングに舌を巻く、現在のライティングデュエル環境では融合モンスターは不利だが…それを物ともせずに遊星を追い詰める…!
「ありがとよ!だけどこれで終わりだ!俺は『レラ』と『ラムペンタ』、そして『カンナホーク』を除外融合!星を守護する牙王よ!託されし力を絆と共に開放せよ!融合召喚!!いでよ!『聖霊獣騎ガイアペライオ』!!」
DT世界において「破壊の力」を分け与えられた最強の獅子が現れる ATK3200
「攻撃力3200…!」
「バトルだ!『ガイアペライオ』で『スターダスト』を攻撃!ダイナミックドライブ!」
「破壊の力」と星の龍脈の力を受けた牙王がスターダストに突撃する!
「させない!『くず鉄のかかし』発動!」
「甘い!!『ガイアペライオ』の効果発動!手札の『精霊獣ペトルフィン』を除外し、相手の効果の発動を無効にし破壊する!踏み砕け!『ガイアペライオ』!!」
牙王はかかしを粉砕しスターダストに突撃した!
「うわぁぁ!!」
遊星LP3900→3200
「カードを2枚伏せターンエンド!」
遊海LP4000 SP4
ガイアペライオ 伏せ2 手札1
「っ…強すぎる…!これが決闘王の実力か…!」
「どうした遊星?弱気になったか?」
「いいえ…燃えてきました!!」
「オレのターン…ドロー!!」カーン! SP4→5
「オレは『Spーオーバー・スピード』を発動!自分のスピードカウンターを全て取り除き、墓地の『ジャンクシンクロ』と『エンジェル・バトン』を手札に加える!そして『ジャンクシンクロン』を召喚!」SP5→0
再びオレンジ色のロボットが現れる ATK1300
「オレはレベル1の『ロードランナー』とレベル1『レベルスティーラー』とレベル2『スピードウォリアー』にレベル3『ジャンクシンクロン』をチューニング!」
1+1+2+3=7
「集いし怒りが忘我の戦士に鬼神を宿す!光さす道となれ!シンクロ召喚!吠えろ!『ジャンク・バーサーカー』!!」
赤き鬼神が現れる…が ATK2700
「リバース罠『霊獣の連契』を発動!自分フィールドの霊獣モンスターの数だけ相手モンスターを破壊する!『ジャンクバーサーカー』を破壊!」
「しまった!」
ガイアペライオが咆哮しその衝撃波で鬼神は砕け散る…
「ターンエンドです…!」
遊星LP3200 SP0
手札0
「俺のターン!ドロー!」
「バトル!『ガイアペライオ』でダイレクトアタック!」
ガイアペライオが遊星へと突撃しライフを削りきった!
遊星LP0
遊海WIN!
「流石です遊海さん…完敗です…!」
「惜しかったな遊星!どうだ?少しは参考になったか?」
「はい!ありがとうございます!!」
「そうか、ならよかった!」
デュエルが終わり二人は言葉を交わす、遊星の顔は来た時よりも晴れやかだった。
「ん…そろそろ戻るか、この後のWRGPのレセプションパーティーにメタルナイト名義で呼ばれてるんだ、遊星も行くんだろ?」
「ええ!ジャックやクロウ、それにアキ達も一緒に招待されているんです!」
「そうか、ならまた夜に会おう!…その時はメタルナイト呼びで頼むぞ?」
「はい!」
その日の夜…
「うわ〜!すごいご馳走だ!さっすがプレミアイベント…!」
たくさんのご馳走を見た龍亞がはしゃいでいる、ここはWRGPのプレミアイベント会場…遊星やアキ達シグナーも招待されているのだ…なお、アキや龍亞達はしっかりと正装をしているが遊星とクロウは普段の姿である。
「あっ!遊星!みんなも来たのね!」
「おっ!カーリーじゃねぇか!取材か?」
人混みをかき分けてカーリーが遊星達に声をかける、彼女達記者にとってここはスクープの宝庫である。
「ねぇ!ジャックは一緒じゃないの?」
「ん…そういえば…」
「アイツなら真っ先に来てそうだけどなぁ…?」
カーリーの言葉に遊星とクロウは会場を見渡す、目立ちたがり屋なジャックであれば必ずいるだろうと…と
「待たせたな!!」
「ジャック!お前……どうしたんだそのスーツ…?」
遊星が振り返るとそこには普段の服の上からきらびやかなジャケットやアクセサリーを付け、白いシルクハットを被ったジャックの姿があった。
「フッ…この日の為にオーダーメイドしたのだ!…無論ポケットマネーでな!」
「ジャック〜!そんな金があるならお前もDホイールの改造に協力しやがれ!!」
「フン!自分の姿を整えるのもキングの務めだ!」
ポン
「むっ…?誰だ、俺の肩に手を置くのは…!」
『ジャック、無駄遣いはしないと約束したよな?』
「遊…!」
肩に手を置かれたジャックが振り返るとメタルナイト…遊海の姿があった、顔は見えないが恐ろしい怒りのオーラがにじみ出ている…!
『ちょっとO☆HA☆NA☆SI…しようか?』
「ちょっと待て!メタルナイト!これは違うぞ!待て…待ってくれ…!」ズリズリズリ
ジャックは肩を掴まれ物陰に消えていった…。
「…オレ達は何も見なかった…いいな?」
「「「「(コクコクコク!)」」」」
遊星達は今の出来事を忘れる事にした…。
『まったく…ジャックの奴は…』
ジャックへのお仕置きを終えた俺はVIPルームへと足を運ぶ…そこには
「よっ!久しぶりだな遊海!」
「元気になって本当によかった!」
『久しぶりだな遊戯!城之内!元気そうで何よりだよ!』
そこには伝説の決闘者である遊戯、そして城之内の姿があった、海馬社長が招待状を出したのである…ちなみに参加者達は気づいていない。
「海馬にも感謝しないとな!こんなに旨い飯を食わせてくれんだから!」
「もう、城之内君は相変わらずなんだから…舞さんに怒られるよ?」
「へへっ!堅い事言うなよ遊戯!たまにはいいじゃないか!」
城之内の剛胆さは相変わらずである
「遊海、あれが君とこの町を救ってくれたシグナー達なんだね?」
『ああ、背の高い金髪がジャック、オレンジ色の髪がクロウ、赤いドレスを着てるのがアキ、緑色の髪の双子の兄妹が龍亞と龍可…そして青いジャケットを着てるのが…』
「不動 遊星君…そうか、彼はあの時から30年以上も未来から来たんだね…」
遊戯は30年前のパラドックスとの戦いを覚えていた…ようやく遊戯は遊星のいた時代へと辿りついたのだ…。
『ああ…そうだ遊戯、聞きたい事があったんだ…30年前のあの日、俺はお前と一緒にパラドックスと戦ったのか?』
「ううん、君は戦ってないはずだよ…あの時、赤い竜は僕だけを飲みこんだんだ…君は戦っていないはずだ」
実際は遊海はパラドックスと戦っている…しかし、それは本人達の知らぬ記憶である。
『そうか…遊星の言葉と矛盾するな、何か…嫌な予感がする、まるでボタンを掛け間違えたような…そんな感じが…』
「ん…二人とも!説明が始まるみたいだぜ!」
城之内の言葉でモニターを見る、そこでは3Dマッピングを併用しイエーガーがWRGPの説明をしていた…。
「これにてWRGPの説明を終わらせていただきます、このあとはお時間の許す限りパーティーをお楽しみくださいませ!」
パチパチパチパチパチ!
「ふぅ…終わった!終わった!あとは長官達に伺いをたてなければ…」
説明を終えたドングリピエロ…イエーガーはパーティー会場を離れ別室へと向かう、そこには椅子に座り会場を眺めるプラシド、ルチアーノ、ホセの姿があった。
『ご苦労だったイエーガー、君もパーティーを楽しむがいい』
「はっ…失礼します」
報告を終えたイエーガーは部屋をあとにする…そして部屋には三長官、そして…
「とりあえずは上手く進んでいるな、ホセ」
『ああ、これで彼らは更に力を高めるはずだ…さすれば「サーキット」も浮かびやすくなるだろう…全ては大いなる力の為に…』
影から浮かぶように現れたのはゲイザーだった、彼は設置されているモニターで会場の様子を見る…。
『キッヒッヒ…でもなんでこんな遠まわしにするんだい?僕達が暴れればそれで済むのに』
ルチアーノがホセへと問いかける
『ルチアーノ、この時代のデュエリストは未知なる可能性を秘めている、GPに向けて切磋琢磨した決闘者の力が開放された時…それが大いなる力の呼び水となるのだ』
『フン、くだらんな…オレならば一人でサーキットを浮べてやるぜ…!』
「無茶をするなプラシド、傷がまだ直っていないんだからな」
『ちっ…忌々しい白波め…!必ずあの時の借りは返してやる…!』
プラシドは拳を握りしめる、以前に遊海にやられた傷は完全には直っていないのである。
『キッヒッヒ…そうかっかしないでよプラシド!ほら!面白い事が始まるみたいだよ?』
ルチアーノが画面を指し示す、そこには巨大なDホイールを操るガラの悪い男の姿があった…。
「君は…もしかしてフォーチュン・カップで優勝した不動 遊星じゃないか!?まさか会えるとは思わなかったな!」
「お前達は…?」
「アンタ達は…!連勝記録更新中のチーム・ユニコーンじゃないか!アンタ達もWRGPに出場するのか!」
遊星達に話しかけたのは青いライティングスーツを着た3人組、チームライティングデュエルで連勝記録を更新しているチーム・ユニコーンだった。
「突然話しかけてすまない、君の活躍は聞いていてね…是非話してみたいと思ってたんだ!オレはアンドレ!後ろの金髪がプレオで黒髪がリーダーのジャンさ!」
赤髪の青年・アンドレがチームの紹介をする
「丁寧にすまないな…オレが不動 遊星だ、こっちは仲間のクロウだ…あとあっちで白くなってるのがジャックだ」
遊星が視線を向けると遊海にこってり絞られたジャックが燃え尽きていた…。
「ああ、あれがこの街の先代キングか…どうしたんだアレ?」
「気にしないでやってくれ…メタルナイトの説教を受けてたんだ…」
「メタルナイト?ああ!この街で活躍してるヒーローか!凄腕のデュエリストらしいな!」
「ああ、あの人に勝てるデュエリストはそうはいな…」
バリーン!!
「きゃあああ!!」 「うわぁぁ!!」
「っ!なんだ!?」
突然、パーティー会場にガラスの割れる音と悲鳴が響き渡る、遊星達が視線を向けるとそこにはガラの悪い小太りの男と規格外の大きさに改造されたDホイールがエンジンをふかしていた!
「おうおうおう!こんなところで着飾りやがってよぉ!上品なこったなぁ!!」
「アイツは…!街のゴロツキのドボックル!?」
情報通のカーリーが闖入者の正体を知らせる…ドミノシティで有名(?)なヤンキーのようだ
「何がだぶりゅーあーるじーぴーだ!?ライティングデュエルはそんな遊びじゃねぇんだよ!!」
ドボックルはどうやらWRGPに不満があり、この会場に乱入したようだ…。
「ふざけた野郎め!セキュリティ!デュエルチェイサーズ!奴を取り押さえろ!!」
警備をしていた牛尾の号令のもとセキュリティがドボックルを止めようとする…だが
「セキュリティがなんぼのもんだ!轢かれたくなかったら退きやがれ!!」
違法改造されたDホイールの力は凄まじく、会場を荒らしながら走り回る!
「オラァ!どけどけどけぇ!!」
「アキ!!」
暴走したDホイールはアキに向かって突進する!
「しょうがないわね!来て!『ブラック・ロー』…」
「『ブラック・マジシャン』!黒・魔・導!!」
《ハァッ!!》
「いきなりなんだぁ!?」
アキに迫ったバイクは魔力弾に弾かれ壁に激突する!!
「あれは…まさか!!」
遊星がアキを助けた人物の正体に気がつく…それは…!
「まったく、せっかくのお祝いの日なんだから乱暴な事はよしてほしいな…そう思わないかい?不動 遊星君」
「遊戯さん!!?」
VIPルームから姿を現したのは初代『決闘王』、そして全てのデュエリストの憧れ…武藤 遊戯その人だった…!
「うそ…!?」
「キング・オブ・デュエリスト…!この会場に来ていたのか!?」
「本物だ…!」
会場にいた人々は驚きをあらわにする…しかし
「けっ!何が『決闘王』だ!オレ様の邪魔をするんじゃねぇ!!!」
ドボックルは再びエンジンをふかし遊戯へと突撃する!
「遊戯さん!危ない!!」
「大丈夫だよ…僕には頼れるヒーローがいるからね!」
『ああ、その通りだ!乱入する場所を考えやがれ!!最大出力・キラーナックル!!!』ズガン!
「う、うわぁあああ!?」
遊戯に迫った巨大Dホイール…それは割り込んだヒーロー、メタルナイトによりガラスを突き破りダイナミック退場する!
「メタルナイト!?なんでこんなところにいやがるんだ!?」
『招待されててね…まだやるか?』
「ちくしょう!覚えてやがれ〜!!」
ドボックルは逃げ出した!
『ふぅ…あとは任せていいですか?牛尾さん』
「手間かけさせてすまねぇ!デュエルチェイサーズ出動!!」
牛尾の指示でチェイサーズがドボックルを追いかけていった…
「久しぶりだね遊星君、こうして会うのは30年振りくらいかな?」
「お久しぶりです遊戯さん、まさかこの時代でお会いできるとは思っていませんでした!」
暴走の片付けの中、遊戯は遊星へと話しかける…遊戯にとっては30年、遊星にとっては数カ月振りの再会だった…。
「今日のパーティーは台無しになってしまったけど…僕は君達の事を応援するよ!WRGPを楽しみにしてるからね!」
「はい!ありがとうございます!!」
「僕はそろそろ行かなきゃ、また会おう遊星君!」
遊戯はそう言って去っていった…。
『遊星!みんなは無事か!?怪我はないか!』
「メタルナイト!オレ達は大丈夫です!」
『そうか…ならよかった…!』
遊戯と入れ違いに遊海が遊星のもとに駆け寄る、シグナー達の無事を聞いて安心したようだ。
『まったく、セキュリティは何をしてたんだか』
「まぁ、こんな事もありますよ…でも凄かった…!まさかDホイールを殴り飛ばすとは…」
『あれぐらいなんともないよ、少なくとも地縛神の攻撃よりはマシだよ!』
「…それと比べたらお終いでは…」
復活した遊海の期間の力に少し引いてしまう遊星なのだった…。
「なっ…ゴーストが現れただと!?」
「「「なんだって!?」」」
牛尾の無線がゴーストの出現を知らせる…ゴーストはチェイサーズを追い抜かしドボックルとデュエルを始めたらしい…!
「おのれ…ゴーストなどこのジャック・アトラスが捻り潰してくれる!!いくぞ遊星!クロウ!…メタルナイト!」
打倒ゴーストを目指すジャック達は急いで駐車場へと向かう…だが
『待て!今からゴーストのもとへ向かっても無駄だ!』
「なんだと…お前、何者だ!」
道を急ぐ遊星達の前に青い髪を逆立てた、赤いサングラスの男が現れる!
『不動 遊星、今のお前ではゴーストを倒す事はできない!…己の限界を超えなければな!』
「なんだって…!?」
『(…ついに現れたか滅四星の一人・アンチノミー!)
』
遊海はアンチノミーを見据える…シナリオ通りなら遊星に初めてのアクセルシンクロを見せるハズだが…
『口で話すよりも感じた方が早いだろう…ついてこい!遊星!』
そしてその後、シナリオ通りに遊星はアクセルシンクロを目にする事になる…そしてデュエルにわざと敗北したアンチノミーは正体を明かさずに去っていった…。
『…ここまできたか、これでいいんだ…これで未来は…!だがまだだ、奴は…奴だけは…オレが…!』