転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

今回はリクエストアンケートからのお話です!それでは、最新話をお楽しみください!




幕間 あり得ざる来訪者─異世界の荒ぶる者─

『シティの皆様にお知らせします!ネオ童実野シティ治安維持法第二十条に則り副長官であったワタシ、イェーガーが治安維持局長官に就任します!ワタシはシティのセキュリティを見直し、必ずや安全なWRGPを…』

 

 

シティにイェーガーの声が響き渡る…モーメント・エクスプレス潜入から2日後、歴史改変により空席となった治安維持局長官にイェーガーが就任した。

イェーガーはイリアステルと戦うチーム5D'sを後押しする為に危険を承知で表舞台へと戻ったのだ…しかし、WRGPの開催はさらに1週間…本来の日程から1ヶ月遅れる事となった、その理由は2日前にシティを襲った津波のせいである…原因は無論アヤカの墜落なのだが、世間的には「隕石の空中爆発」という事になっている…そして元凶?である遊海は…

 

 

 

 

 

 

 

「っ…う…!腕が無いのは流石に不便…だな、痒いところを掻く事もできやしない…」

 

《主殿…それ以前に身動きもとれないではないですか…》

 

「それも…そうなんだけど、な…コフッ…」

遊海は窓の外を眺める、悪魔…ゲイザー変異体との衝突で遊海の両腕は消し飛び、足は複雑骨折…さらに肋骨や背骨も骨折していた、回復魔法こそ使っているがコンプリートフォームで体力を使いきった遊海の回復は進んでいない。

また、爆発に巻き込まれ墜落したアヤカはDT世界に帰還し修理中である。

 

 

「俺が動けない間に…何も起きなければいいけど…」

 

《ユウミ…それは「ふらぐ」というものでは?》

 

「…手厳しいな、フレア…」

 

 

 

コンコンコン

 

「入るぞ遊海…見舞いに来た」

 

「おお、ジャック…よく来たな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side遊星

 

 

「イェーガー…頑張っているようだな…」

 

「うん、なんだかんだ…やる時はやる人だったんだね彼は…」

テレビを見ながら遊星はデッキの調整をしていた…クロウはマーサハウスへ、ジャックは…遊海のお見舞いへ向かったようだ、鉢植えを持っていたのが気になるが…大丈夫だろう。

 

「WRGPまで1週間…イリアステルの目的は結局わからないが…あの城が関係している事は確かだ、オレ達はイリアステルに勝ってこの街を守るんだ…!」

遊星はガレージの窓から見える謎の螺旋城を見る…父の言葉の意味ははっきりとしないが必ずイリアステルの野望を食い止める…その決意は変わらなかった。

 

 

ガチャ!

 

「ゆ、遊星!大変だ!大変なんだよ!!」

 

「えっ…ラリー!どうしたんだ!?」

ガレージに駆け込んできたのは遊星の旧サテライトの仲間であり、弟分のニット帽を被った少年・ラリーだった、彼は現在マーサハウスに身を寄せている…。

 

 

「大変なんだ!マーサハウスでクロウとジャックが喧嘩してるんだよ〜!!」

 

「なんだって?どういう事だ?」

 

「いいから早く来て!ジャックもなんだか様子が変なんだ!!」

ラリーの剣幕に遊星は急いでデッキを纏める

 

「すまないブルーノ!留守を頼む!!」

 

「うん!気をつけて!」

遊星はラリーと共にガレージを飛び出して行った…。

 

 

 

 

 

 

 

「今帰ったぞ!遊海はしばらくダメそうだな…よくもあの怪我で笑っていられるものだ…」

 

「えっ!?ジャック!?マーサハウスに行ったんじゃないの!?」

 

「なんだと?俺は遊海の見舞いに行っていたのだ!マーサハウスには行っていない!」

 

「それじゃあ…まさかまた偽物!?」

 

「なんだと?どういう事だ??」

 

Sideout

 

 

 

 

 

 

 

Sideクロウ

 

「クロウ兄ちゃん!おかえりなさい!!」

 

「おう!今帰ったぞお前達!ほら、新しいカードのお土産だ!」

 

「「わ〜い!ありがとう!!」」

 

クロウは数日振りにマーサハウスを訪れていた、彼の周りにはたくさんの子供達が集まっている

 

 

「クロウ兄ちゃん!今日は翠お姉さんのお菓子はないの〜?」

 

「っ!?…ああ、悪いな…翠も忙しいみたいだからな…また今度作ってもらおうな…」

そう言いながらクロウは子供の頭を撫でる…翠は遊海の看病でそれどころではないのだ。

 

 

「いつも悪いねクロウ、大会も近いっていうのに…」

 

「気にしないでくれよマーサ!オレが好きで世話してるんだからよ!」

子供達の世話をしているクロウに旧サテライトの肝っ玉母さんであるマーサが話しかける。

 

 

「そういえば一昨日の津波は大丈夫だったか?」

 

「ああ!いきなり波が来たからビックリしたけど大丈夫だよ!…まぁ海辺の人達は大変みたいだけどねぇ…」

 

「そっか…(あんなデカイ要塞が落ちたら被害もあるよなぁ…)」

 

 

「そういえば…妙な噂を聞いたんだけどね」

 

「噂?また幽霊屋敷か?」

 

「違うんだよ…ジャックが人を探してるらしいのさ…」

 

「ジャックが?あいつが人探しなんてするか??」

マーサの言葉にクロウは首を傾げる、ジャックは基本的に人探しなどの面倒事はしない主義だからだ。

 

 

「なんでもサカキ・ユーヤって子を探してるらしいんだ…それから『融合を使うアカデミアは何処にいる?』って聞いてまわってるらしいんだよ…」

 

「サカキユーヤ…?そんな奴知らないけどなぁ…それにアカデミア?融合を使うデュエルアカデミアの奴を探してるのか?意味がわからねぇ…まぁ、いつもの事だけどよ…」

クロウは頭を掻く…ジャックはたまに変な事をするが、何時にも増して意味がわからなかった。 

 

 

「それから…アンタの事も探してるみたいなんだよ」

 

「ハァ?!いつも一緒にいるオレを探してどうするんだよアイツ!?頭でも打ったのか?というか今朝も一緒にいたぞオレ!?」

 

「だから奇妙だって言うんだよ…何なんだろうねホント…」

2人揃って頭を捻るクロウとマーサ…そこに…

 

 

 

ブルル…ギュイーン!!

 

 

「ん?今のエンジン音は…ホイール・オブ・フォーチュンの…ジャックが来たのか?」

既に聞き慣れたエンジン音がマーサハウスに停車する、それは紛れもなくジャックの愛機であるDホイールのものだった。

 

 

「お〜いジャック!どうしたんだよ?遊海の所に見舞いに行ったんじゃ…」

 

『貴様…ようやく見つけたぞ!クロウ・ホーガン!何をこんな所で油を売っている!!』

 

「へっ?」

ジャックの剣幕にクロウは唖然とする…

 

『貴様、榊遊矢と「ランサーズ」はどうした!お前は奴らと一緒に融合次元に乗り込んだはずだろう!!ここは「スタンダード次元」ではないのか!』

 

「はっ…?ジャック、お前何言ってるんだよ!ふざけるのもいい加減にしろよ!」

 

『ふざけてなどいない!お前はアマンダやタナー達の思いを背負って融合次元へと向かったはずだ!!ふざけているのは貴様だ!』

 

「なんだと〜!!」

 

『文句あるのか!!』

 

火花を散らすクロウとジャック…それはいつもの光景だが、何かが違っていた。

 

 

「これはただ事じゃないね…!ラリー!急いで遊星を呼んで来るんだ!早く!!」

 

『わ、わかった!!』

マーサに頼まれたラリーは急いで遊星を呼びに行ったのだった。

 

 

 

 

Sideout

 

 

 

 

 

 

Side遊星

 

キキーッ!

 

 

「着いたが…ジャック!クロウ!お前達何をやっているんだ!?」

ラリーによってマーサハウスを訪れた遊星…彼が目にしたのは互いの襟元を掴み、睨み合うクロウとジャックの姿だった。

 

 

『貴様!遊矢の事はおろか子供達の事まで知らんだと!?見損なったぞ!』

 

「だ・か・ら!オレはユーヤなんて知らねぇしランサーズも知らねぇ!夢からとっとと覚めやがれジャック!!」

 

「やめるんだ2人共!WRGPが迫っているのに喧嘩をしている場合じゃないだろう!」

慌てて遊星が2人を引き剥がす!

 

 

「遊星!ジャックの奴が変なんだ!シンクロ次元だのランサーズだの…意味がわからねぇ!」

 

『邪魔をするな!オレはコイツの性根を叩き直さなければならん!()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!』  

 

「「えっ?」」

ジャックの思わぬ言葉に遊星とクロウはフリーズする

 

 

「ジャック!何を言ってんだよ!ふざけるのもいい加減にしろ!!遊星はお前の一番のライバルでチーム5D'sの仲間だろ!?」

 

『チーム5D's?何を言っている?オレはデュエルキングのジャック・アトラスだ!このオレの認めたライバルたる男は榊遊矢ただ一人だ!』

 

「貴様、イリアステルのデュエルロイド…ジャックの偽物か!」

あまりに違うジャックの態度に遊星は以前の偽ジャック騒動を思い出す。

 

『イリアステル?知らんな…読めたぞ!貴様、融合次元の手先だな…!クロウを洗脳するとは言語道断!このオレの怒りを受けてみろ!!』

ジャックはDホイールに跨り、臨戦態勢をとる!

 

「いいだろう…!デュエルだ!偽ジャック!!」

遊星もDホイールに乗り込みジャック対遊星のライディングデュエルが始まる…!

 

 

 

 

 

 

 

【ライディングデュエルが開始されます、ライディングデュエルが開始されます、一般車両は退避してください…】

 

放送が流れデュエルレーンが構築されていく…遊星とジャックはデュエルレーンに乗り込む!

 

 

 

「フィールド魔法『スピード・ワールド2』発動!」

 

『フィールド魔法『クロスオーバー・アクセル』発動!!』

 

「『なに!?』」

互いに発動したフィールド魔法が違う事に遊星とジャックは驚く

 

「(『クロスオーバー・アクセル』?何なんだそのフィールド魔法は!?)」

 

『(「スピードワールド2」だと?「スピードワールド・ネオ」の前にあったというライディング専用のフィールド魔法…何故融合次元の奴が持っている?…だが今は関係ない!)』

 

 

 

 

 

 

 

「『ライディング・デュエル!アクセラレーション!!』」

 

ジャックLP4000

遊星LP4000 SP0

 

 

変則ルール発動中

 

遊星側

スピードワールド2常時発動

アクションマジック発動可

 

ジャック側

クロスオーバー・アクセル常時発動

魔法カード・アクションマジック発動可

 

 

 

 

 

 

 

『オレのターン!』

『「レッド・スプリンター」を召喚!』

炎を纏った細身の悪魔が現れる ATK1700

 

『「レッド・スプリンター」の効果発動!自分フィールドに他のモンスターが存在しない時!手札のチューナーモンスター「レッドリゾネーター」を特殊召喚できる!』

背中に炎を背負った音叉の悪魔が現れる ATK600

 

『オレはレベル4の「レッドリゾネーター」にレベル2の「レッドリゾネーター」をチューニング!』

 

4+2=6

 

『赤き魂、ここに1つとなる!王者の雄叫びに震撼せよ!シンクロ召喚!現れろ!レベル6「レッド・ワイバーン」!』

紅蓮の炎を纏うワイバーンが現れる ATK2400

 

『カードを2枚伏せてターンエンド!』

ジャックLP4000

レッドワイバーン 伏せ2 手札2

 

 

 

 

「見たことのないモンスターだ…!」

 

『フン、どうした融合次元の手先よ!怖気づいたか!』

 

「恐ろしくなんてない!覚悟しろ!偽ジャック!」

 

 

 

 

「オレのターン!ドロー!」SP1→2

「手札の『ボルト・ヘッジホッグ』を墓地に送り『クイック・シンクロン』を特殊召喚!」

ガンマン風のロボットが現れる ATK700

 

「そして『ジャンクシンクロン』を召喚!」

遊星が信頼を置くオレンジ色のロボットが現れる ATK1300

 

「『ジャンクシンクロン』の効果発動!墓地の『ボルトヘッジホッグ』を特殊召喚!さらに!墓地のモンスターの特殊召喚に成功した事で手札の『ドッペルウォリアー』を特殊召喚できる!」

ネジを生やしたハリネズミと銃を持った黒い兵士が現れる ATK800  ATK800

 

「オレはレベル2の『ドッペルウォリアー』にレベル3の『ジャンクシンクロン』をチューニング!」

 

2+3=5

 

「集いし絆が新たな力を呼び起こす!光さす道となれ!シンクロ召喚!来い!『ジャンク・ウォリアー』!!」

遊星の切り込み隊長である青い戦士が現れる ATK2300

 

 

『フン、融合次元がシンクロを使うか…』

 

「『ドッペルウォリアー』をシンクロ素材にした時!ドッペルトークン2体を攻撃表示で特殊召喚できる!」

小さな兵士が現れる ATK400  ATK400

 

「さらに『ジャンクウォリアー』の効果発動!自分フィールドのレベル2以下のモンスターの攻撃力の合計分、自身の攻撃力をアップする!パワー・オブ・フェローズ!!」

仲間達から力を受け取った戦士の力が増す! ATK2300→3900

 

 

『ほう…!やるではないか…』

 

「まだだ!オレはレベル1の『ドッペルトークン』2体とレベル5の『クイックシンクロン』をチューニング!」

 

1+1+5=7

 

「集いし思いがここに新たな力となる!光さす道となれ!シンクロ召喚!燃え上がれ!『ニトロ・ウォリアー』!」

爆弾の名前を持つ緑色の戦士が現れる ATK2800

 

 

『1ターンで2回のシンクロ召喚か…やるではないか、だが…甘い!「レッドワイバーン」の効果発動!相手フィールドに自身より攻撃力の高いモンスターがいる時!その攻撃力の高いモンスター1体を破壊する!燃え尽きろ!「ジャンクウォリアー」!』

 

「なに!?ぐあっ!!」

ワイバーンの火炎弾がジャンクウォリアーを吹き飛ばす!

 

「(今の攻撃は実体化していた…!間違いない…イリアステルが関係してる…!!)だが…バトルだ!『ニトロウォリアー』で『レッドワイバーン』を攻撃!ダイナマイトナックル!!」

強力な拳がワイバーンを叩き潰す!

 

『フン…!』

ジャックLP4000→3600

 

 

「さらに『ボルトヘッジホッグ』でダイレクトアタック!」

 

『させん!罠カード「リジェクト・リボーン」を発動!バトルフェイズを終了する!』

ボルトヘッジホッグの攻撃をバリアが弾く!

 

『さらに!墓地の「レッドワイバーン」とチューナーモンスター「レッドリゾネーター」を効果を無効にして特殊召喚する!』

再びワイバーンと悪魔が現れる ATK2400  ATK600

 

「くっ…!カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊星LP4000

ニトロウォリアー ボルトヘッジホッグ 伏せ1 手札1

 

 

 

『やるではないか遊星とやら…ならばキングの力を見せてやろう!』

 

 

 

 

『オレのターン!ドロー!』

『オレはレベル6の「レッドワイバーン」にレベル2の「レッドリゾネーター」をチューニング!』

 

6+2=8

 

『王者の咆哮…今天地を揺るがす!唯一無二なる覇者の力をその身に刻むがいい!シンクロ召喚!レベル8!荒ぶる魂!「レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト」!!』

右角が折れ、右腕に古傷を持った悪魔竜が現れる ATK3000

 

 

「なっ…!?『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!?だが、何なんだあの姿は…!」

遊星は現れた傷だらけのレッドデーモンを前に驚愕する…!

 

『「スカーライト」の効果発動!自身の攻撃力以下の相手の特殊召喚されたモンスターを全て破壊し!1体につき500のダメージを与える!アブソリュート・パワー・フレイム!!』

《グオオン!!》ダン!!

 

スカーライトが拳を大地に叩きつける…大地からは爆炎が噴き出し遊星のフィールドを蹂躙する!

 

「うわああああ!!?」

 

遊星LP4000→3000

 

『バトルだ!「スカーライト」でダイレクトアタック!灼熱のクリムゾン・ヘル・バーニング!!』

灼熱の炎が遊星に襲いかかる!

 

「断ち切らせはしない!リバース罠『くず鉄のかかし』発動!攻撃を無効にする!さらにこのカードは再びセットされる!」

廃材のかかしが炎を受け止める!

 

『フッ…!やるな、オレはターンエンドだ!』

ジャックLP3600

スカーライト 伏せ1 手札3

 

 

 

「このジャック…強い…!なんて洗練されたプレイングなんだ…!」

 

『我が一撃を躱すとはな…!面白い、認めてやろう!貴様は強い!しかし、オレはそれをさらに上回る!』

 

「(偽ジャックを倒すには…オレの限界を超えるしかない!)」

 

 

 

「オレのターン!ドロー!」SP2→4

「『Sp-エンジェル・バトン』を発動!デッキからカードを2枚ドローし一枚捨てる!」

捨てたカード

スターダスト・シャオロン

 

『スピードスペルだと?』

 

「そして、自分フィールドにモンスターが存在しない時!『アンノウン・シンクロン』は特殊召喚できる!」

単眼の小さなロボットが現れる ATK0

 

「そして『アンノウンシンクロン』をリリースして『サルベージウォリアー』をアドバンス召喚!」

2本の鎖を持った戦士が現れる ATK1900

 

「『サルベージウォリアー』の効果発動!墓地の『ジャンクシンクロン』を特殊召喚!」

再びオレンジ色のロボットが現れる ATK1300

 

「オレはレベル5の『サルベージウォリアー』にレベル3の『ジャンクシンクロン』をチューニング!」

 

5+3=8

 

「集いし願いが新たに輝く星となる!光さす道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ!『スターダスト・ドラゴン』

!」

遊星のエースである星屑の竜が飛翔する! ATK2500

 

 

『ふつくしい…!だが、攻撃力は「スカーライト」には及ばん!』

 

「ああ、だからオレは希望を繋ぐ!『スターダスト』がシンクロ召喚に成功した事で墓地の『スターダストシャオロン』を特殊召喚!」

スターダストに似た東洋の龍が現れる DEF0

 

 

「オレはこれでターンエンド!」

遊星LP3000 SP4

スターダスト シャオロン 伏せ1(かかし)手札0

 

 

 

 

『フン、希望か…いいだろう!その希望諸共へし折ってくれる!』

 

 

 

 

『オレのターン!ドロー!』

『「チェーンリゾネーター」を召喚!』

背中にチェーンを背負った悪魔が現れる ATK100

 

『「チェーンリゾネーター」の効果発動!フィールドにシンクロモンスターがいる時にこのカードが召喚に成功した事でデッキから「ダブルリゾネーター」を特殊召喚!』

2つの頭をもつ悪魔が現れる DEF0

 

「チューナーモンスターが2体!?まさか!!」

 

『オレはレベル8の「レッドデーモンズドラゴン・スカーライト」にレベル1の「チェーンリゾネーター」とレベル1の「ダブルリゾネーター」をダブルチューニング!!』

2体の悪魔が炎の輪に変わり、スカーライトを包み込む!

 

8+1+1=10

 

王者と悪魔!今ここに交わる…赤き竜の魂に触れ、天地創造の雄たけびをあげよ!シンクロ召喚!現れろ!レベル10!「レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント」!

傷を癒やし力を増した「暴君」の名を持つ紅蓮の竜が現れる! ATK3500

 

 

「痣が…!このドラゴンから赤き竜の力を感じる…!!この力は偽物じゃない!!」

 

『当然だ!オレの力はオレの手によって掴んだもの!断じて偽物などではない!!「タイラント」の効果発動!相手フィールドのカードを全て破壊する!アブソリュート・パワー・インフェルノ!!』

 

「やらせはしない!『スターダスト』の効果発動!自身をリリースする事で破壊効果の発動を無効にし破壊する!ヴィクテム・サンクチュアリ!!」

スターダストがその身を粒子に変えて消え去る…そしてタイラントの放った紅蓮の炎が自身に襲いかかる!

 

『させん!リバース罠「レッド・クリスタル」を発動!このターン自分の「レッド」モンスターは戦闘・効果では破壊されない!』

タイラントの前に現れた赤い結晶が紅蓮の炎を防ぐ!

 

「防がれた…!」

 

『いい一撃だったが…オレには届かん!バトルだ!「タイラント」で「スターダストシャオロン」を攻撃!獄炎のクリムゾン・ヘルタイド!!』

威力を増した紅蓮の息吹がシャオロンを飲み込む!

 

「『スターダストシャオロン』は1ターンに1度戦闘では破壊されない!」

 

『やるな…認めてやろう、お前は強い!オレはターンエンドだ!』

 

「エンドフェイズにリリースされた『スターダストドラゴン』は戻って来る!」

再び白きドラゴンが飛翔する ATK2500

 

ジャックLP3600

タイラント 手札3

 

 

 

 

「(このジャックは偽物じゃない!この昂ぶりは本物ジャックと同じだ…!なら奴は何者なんだ?)」

 

『(遊星と言ったか…この強さは融合次元のアカデミアの兵士とは違う…何より、この状況で奴は()()()()()()、認めてやろう…お前は遊矢と同等の強者であると!!)』

 

デュエルを通して2人のデュエリストは心を通わせる…そしてお互いに理解した…「奴は悪い奴ではない」と

 

 

「ジャック!お前はいったい何者なんだ!」

 

『フン…ならば名乗ってやろう!我が名はジャック・アトラス!シティのデュエリストの頂点!デュエルキング…だった者だ!オレは今、子供達の願いを背負い、次元征服を企む融合次元との戦いに向かう所だったのだ!…オレも問おう!お前は何者だ!』

 

「オレは不動遊星!仲間達と共ネオドミノシティ消滅を企む秘密結社・イリアステルを倒す為に戦っている!今の目標はWRGPを勝ち抜く事だ!」

 

『そうか…どうやらお互いに早とちりしていたらしいな!どうする?このデュエルはお互いに引くか?』

 

「いや…オレはお前に勝つ!勝負だ!ジャック・アトラス!!」

遊星は改めて異世界のジャックに戦線布告する!

 

『いいだろう!かかってくるがいい!不動遊星!お前の力…全て受け止めてやる!』

 

「いくぞジャック!オレ達の絆の力を受けてみろ!!」

遊星の背中に痣が集う!!

 

 

 

 

 

「オレのターン!…ドロォォ!!」カンコーン‼

「現れろ!『救世竜セイヴァー・ドラゴン』!!」

小さなピンク色のドラゴンが現れる ATK0

 

「そしてオレはレベル8の『スターダストドラゴン』とレベル1の『スターダストシャオロン』にレベル1の『セイヴァードラゴン』をチューニング!!」

セイヴァードラゴンが巨大化し2体のモンスターを包み込む!

 

8+1+1=10

 

集いし星の輝きが、新たな奇跡を照らし出す!光さす道となれ!シンクロ召喚!光来せよ!『セイヴァー・スター・ドラゴン』!!

現れたのは赤き竜の力を得て救世をもたらす星の竜…セイヴァースタードラゴン!! ATK3800

 

 

『これがお前の本気か!遊星!!』

 

「そうだ!『セイヴァースター』の効果発動!相手モンスター1体の効果を無効にする!サブリメーション・ドレイン!」

セイヴァースターがタイラントの力を吸収しタイラントは脱力する

 

『むっ!?』

 

「そして『セイヴァースター』はこの効果で無効にした相手モンスターの効果を発動できる!アブソリュート・パワー・インフェルノ!!」

 

『なんだと!?』

セイヴァースターから放たれた紅蓮の炎がジャックの場を燃やし尽くす!

 

 

「バトルだ!『セイヴァースター』でダイレクトアタック!シューティング・ブラスター・ソニック!!」

神速の突進がジャックのライフを削りきった…。

 

『見事っ…!!』

 

ジャックLP0

 

遊星WIN!

 

 

 

 

 

 

『いいデュエルだった、不動遊星』

 

「それはオレのセリフだ、楽しいデュエルだったよジャック・アトラス」

デュエルを終えた遊星とジャックは固く握手を交わした…

 

 

「お〜い!遊星!大丈夫か〜!」 

 

「遊星!っな!?俺がもう1人いるだと!?」

 

『なに…!?これはどういう事だ?』

デュエルが終わりクロウ、そしてジャックが遊星に追いつくが…鉢合わせしたジャックは互いに顔を見合わせている…。

 

 

「こいつが俺の偽者か?デュエルはどうなった!」

 

『フン…オレは偽者ではない!どうやらオレは目的地とは別の次元…いや、世界に迷いこんだらしいな…』

 

「いったいどういう事なんだ…?」

 

「それはオレから話そう、少なくともこのジャックは悪い奴じゃない」

遊星は事態を飲み込めていないジャックとクロウに説明を始めた…。

 

 

 

 

 

 

「へぇ…世界にゃ似た顔が3人か4人いるとは言うが…まさか異世界にオレとジャックがいるなんてなぁ…案外もう1人位いるんじゃないか?」

 

「これ以上増えてたまるか!ジャック・アトラスは1人で充分だ!」

 

『違いない、世界にキングは1人で充分だ』

遊星に説明を受けたクロウとジャックは異世界から訪れたジャックの事情を聞いて一先ず納得する

 

 

「それで…ジャック」

 

「『なんだ?』」

 

「やっぱりそうなるよな…」

遊星の呼びかけに2人のジャックが反応する

 

 

「なら…『スカーライト』のジャック、元の世界に戻るか目的地に行く宛はあるのか?」

遊星は持っているレッドデーモンの種類で呼び分ける事にしたようだ。

 

『うむ…実はランサーズのリーダーから「ディメンション・ムーバー」という移動用のカードを渡されているのだが…それが反応しないのだ』

 

「『ディメンション・ムーバー』か…オレにも仕組みはわからないな…」

遊星は渡されたカードを検めるが…天才の遊星と言えど異世界の技術は理解できなかった。

 

 

「しょうがない…遊海さんを頼ろう、あの人なら何か手がかりを知っているかもしれない…」

 

『ユウミ?そいつならばオレを元の世界に戻せるのか?』

 

「可能性はある…だが…」

 

『だが…どうしたのだ?』

 

「…大怪我をして入院中なんだ…」

 

 

  

 

 

 

Sideout

 

 

 

 

Side遊海

 

 

 

 

「…まじか」

 

「マジです遊海さん…どうにかならないでしょうか?」

入院している俺のもとを訪れたのは遊星、ジャック、クロウに異世界…アークファイブ次元のジャックだった、なんで彼がこの世界に…?

 

『貴方がこの世界の「決闘王」か…すまないがまったくそうは見えんな…』

ジャックはそう言葉を漏らすが無理もない…彼の目の前にいるのは両腕を失った男なのだから…

 

「悪いな、少し面倒くさい相手と戦ってね…さて、話を整理したいんだが…シンクロ次元から次元移動する時に何か変な事は無かったか?」

 

『変な事…次元移動は初めてだったが…しいて言うなら途中で乱気流のようなものに巻き込まれたな、そして気づけばサテライト?の路地に投げ出されていたのだ…』

 

「あ…!すまん、それ完全に俺のせいだ…」

 

「ま、まさか…あの時、ワームホールでの爆発で次元が歪んで…」

 

「ああ、偶々次元の狭間にいたジャックを巻き込んでしまったんだろう…すまなかった」

遊海は頭を下げる…

 

『次元を歪める程の戦いとは…いったいお前は何者なんだ…?』

 

「俺は…ちょっと強い決闘者さ、さて…オーソドックスだけど帰れる可能性のある方法を教えよう、まぁダメなら別の方法を考えるさ」

そうして俺はジャックが融合次元に行く方法を提示した。

 

 

Sideout

 

 

 

 

 

『それで…ここで「ディメンション・ムーバー」を発動すれば戻れるのか?』

 

「ああ、遊海さん曰く、この場所の次元の歪みならば戻れる可能性があるんだそうだ…ダメだったらジャックが辿り着いた路地でも試してみてほしいと言っていた」

 

遊星達が訪れたのは先日にアヤカの墜落したドミノ埠頭だった…巨大なモノが異次元から落ちたのなら歪みが大きくなり元の世界に通じやすくなると遊海は思ったのだ。

 

 

『ならば…いくぞ!魔法カード「ディメンション・ムーバー」発動!』

 

《DimensionMover…Active!》

 

ブゥーン…!

 

ネオドミノの海に向かってワームホールが開く…!

 

『「ディメンションムーバー」が起動した…!これで遊矢の下に行く事ができる!感謝するぞ遊星!』

 

「よかったな!ジャック!…そっちの戦いも厳しいかもしれないが…健闘を祈る!」

 

『うむ!…遊星、そしてこの世界のクロウにジャック・アトラスよ!もう会う事はないだろうが…お前達も困難を乗り越えてみせろ!オレも元の世界で健闘を祈る!…さらばだ!!』

 

ブルル…ギュイーン!  バシュン!!

 

加速した異世界のジャック・アトラスはワームホールの彼方へと消えていった…。

 

 

 

「行っちまったな…正直、あっちのジャックの方が強かったんじゃないか?」

 

「何を言うクロウ!俺はバーニング・ソウルを会得し、最強の力を手に入れたのだ!あの俺には負けん!!」

 

「ジャック…残念だが『スカーライト』のジャックもダブルチューニングを使ってきたぞ?」

 

「なんだとぉ!?おのれ!戻ってこい!異世界の俺!!俺と決着をつけろぉぉぉ!!」

 

 

 

ジャックの虚しい願いが埠頭に響く…こうして彼らの長い1日は終わりを迎えたのだった…。




という事でリクエストアンケートで頂いた『ARC-Vシンクロ次元のジャック対遊星』の対決でした!お楽しみ頂けたでしょうか?

次からはいよいよWRGP本戦へと進みます!
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