転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
白猫で世界を救ったり、ぐだぐだな戦国時代を駆けていて遅れました、すいません!
それでは最新話をどうぞ!
「はぁ!?あの逆さまの島がこの街を滅ぼす!?」
「ああ…それが俺達の戦う秘密結社・イリアステルの目的だ、それを阻止する為に俺は遊星達や5D'sと一緒に戦ってきたんだ」
チーム太陽戦から2日後、チーム・ラグナロクとの対戦の前日に訪ねてきた万丈目に俺は事情を説明する…どうやらアーククレイドルは赤き竜の痣やルーンの瞳がなくとも一定以上の精霊の力があれば目視できるらしい…。
「まったく…なんで先生の行く先々ではいつも世界の存亡を懸けた戦いが起こるんですか?」
「さぁな…運命としか言いようがない、もう慣れたよ?」
「慣れたらダメだろ…」
《アニキ〜、遊海に常識は通用しないって…》
《イエローに同じく〜》
《グリーンに同じく〜…プリンおいしい〜!》
「え〜い!黙ってろおジャマども!!」
万丈目とおジャマ三兄弟のコントは相変わらずである…。
「それで遊海先生…イリアステルと戦う為にオレが役に立てる事はあるか?先生には返しきれない恩がある…少しでも助けになりたいんだが…」
《アニキかっこいい〜!》
「手助けか…イリアステルと戦うのは俺達の役目だ、特には……いや、保険を掛けておくか…」
「保険…?」
遊海は考えた末に…万丈目に頼み事をする事にした…。
…………
「…まさか、そんな事が…!?」
「ああ…これはあくまでも『最悪の事態』を考えた時の保険だ…万丈目、お前だからこそ頼める事なんだ…いけるか?」
「ええ…任せてください!必ず間に合わせてみせます…!」
「ありがとう…頼むぞ、万丈目…!」
万丈目と遊海は固く握手を交わした…
《マスター…この事を遊星達や翠さんにも伝えた方が…》
万丈目が帰ったあと…遊海の話を聞いていたアヤカが遊海に進言する
「いや、遊星達にはこれ以上負担を掛けたくない…それに…これは俺の…
《マスター…ヒャウ!?》ナデナデ…
「そう心配そうな声を出すなよアヤカ、あくまでも保険さ…俺が決着をつければすむ話だからな…」
《ま、マスター…くすぐったいです〜》
遊海は優しい顔でアヤカを撫でる…
「ハハッ…たまにはいいじゃないかアヤカ、大丈夫…俺は負けないさ……アテムから受け継いだ『決闘王』の称号に懸けて…!必ずアイツを…奴を止めてみせる!」
《マスター…わかりました!私もマスターのパートナーとして精一杯サポートします!》
「ああ、頼りにしてるぜ?相棒!」
《はい!…ところでマスター、そろそろ遊星達との約束の時間では?》
「しまった!?試合前のプラクティスに付き合う約束をしてたんだ!精霊変身!」
遊海は鎧を纏い遊星達のもとに向かった…。
Side遊星
「次はいよいよチーム・ラグナロクとの試合ね…!」
「ああ、遊戯さんや遊海さんと同じく『神』を持つデュエリスト、ドラガンにブレイブ…そしてリーダーのハラルド、イリアステルの野望を阻止するには彼らを倒して決勝へ進むしかない」
遊星達5D'sのメンバー達は次の対戦相手のチームラグナロクについて調べていた…、彼らは世界No.1レベルのデュエリストであると言われている…。
「しかしよぉ…この前の遊海とのデュエルは凄かったよな、『決闘王』の力の一端を見たって感じだぜ…それにドラガンの出した『極神皇トール』もすげぇパワーを感じたぜ?」
「フン…くだらん、『星界の三極神』など俺の『レッドデーモンズドラゴン』で粉砕してくれる!それとも神と戦うのが怖くなったか?クロウ」
エキシビジョンデュエルの事を思い出したクロウをからかうようにジャックが尋ねる
「冗談キツイぜジャック…んな訳ないだろ?オレだってぶっちぎりで勝ってやるぜ!」
「2人とも気合い充分だな、よし…本番前の最終調整に行こう!」
「ああ!今日も突っ走るぜ!」
遊星達はプラクティスへと向かおうとするが…ジャックが待ったをかける
「待て、遊海はどうした?今日は俺達に付き合うはずだろう?」
「そういえば…」
「どうせまた人助けでもしてるんじゃないか?あの人はこの町のヒーローだからな〜」
バタン!
「すまん!遅刻した!」
「噂をすれば、だな…」
「お疲れ様です遊海さん、ちょうど出発するところです」
精霊アーマーを纏った状態の遊海がガレージに駆け込む。
「間に合ってよかった〜、少し人と会う用事があってな…今日はよろしくなお前達!…アクセラレーション!」
遊海はキーワードを呟きDホイール・ホイールフォートレスを出現させる
「…前々から思ってたけど…遊海は何処からDホイールを出しているんだい?気付けば乗ってるし、気付けば消えてるし…?」
今更のようにブルーノが遊海に尋ねる
「ん?簡単な話だ、俺は自分専用の『アイテムボックス』を持ってるのさ」
そう言いながら遊海は一度変身を解き胸元から鍵のようなネックレス・賢者の鍵を取り出す
「この鍵で俺が空間を割ると専用の亜空間に行けるんだ、その中にカードやDホイールを収納してあるんだよ」
「すご〜い!ゲームの魔法使いみたいだ!」
「遊海さんにできない事はあるのか…?」
龍亞は目を輝かせながら驚き、遊星は遊海の万能さにもはや呆れている…
「遊海はそういう事もできるんだ〜…、そうだ!良ければ遊海のDホイールを見させてよ!車体の姿が変わったり馬力が高いのも気になるし!」チャキ
「ダメです」
「そんな〜…」
遊海は両手に工具を持ったブルーノの頼みを一言で切り捨てた
「これから走るんだから変に弄られたら困るからな…また今度にしてくれるか?」
「う〜ん…わかった!今度は調べさせてもらうからね?」
ブルーノは少し残念そうだったが納得してくれたようだ。
「待たせたな遊星、早速ひとっ走りと行こうか!」
「はい!」
「「いってらっしゃ〜い!」」
そして遊海と遊星達はデュエルレーンへと向かった。
…………
「よし、こんなところだな…今日はもう終わりにしよう、明日の試合も頑張ろうな遊星、ジャック、クロウ!」
「うむ、調整もバッチリだ!チームラグナロクなど蹴散らしてくれる!」
「遊海さん!今日はありがとうございました!」
「しかし…まさか壁を走るなんてな…何処でそんなライディングを身に着けたんだよ…」
時は過ぎ夕方…調整を終えた遊海達は海浜公園で休憩をとっていた…
「しかしよぉ、あの逆さまの島…なんだか大きく…いや、近づいて来てねぇか…?」
クロウが空を見上げる…その視線の先にはイリアステルの本拠地…神の居城であるアーククレイドルが浮かんでいる、その大きさは最初よりも大きくなっているように
見えた。
「ああ、あの島が何をもたらすのかはまだわからない…だが三皇帝を倒せばきっとあの島も消えるはずだ」
「そうだな遊星…もう少し近くでアレを見てみよう、何かわかるかもしれん」
「ああ!行ってみようぜ!」
4人はアーククレイドルを観察する為に見晴らし台へと向かった…。
「ん?誰か先客がいるみたいだな…ってあれは…!?」
「チーム・ラグナロク…!」
「…どうやら、彼らにもあの城が見えているらしいな…」
見晴らし台へと訪れた遊星達…そこではチームラグナロクの三人が空に浮かぶアーククレイドルを見つめていた…。
『どうやら…あれが見えるのは我々だけではないらしい…チーム5D's…そして鋼の騎士よ』
キィン─!
キィン─!
遊星達に気付いて振り返ったラグナロクの三人の左目にルーン文字が浮かび光輝く…それと同じくして遊星達の持つ赤き竜の痣も赤く光を放つ…!
「痣が反応している…!何なのだあの瞳は…!」
「伝わってくるぜ…!奴らの目と赤き竜の痣が共鳴してやがる…!」
「ああ、彼らは北欧の神に選ばれた決闘者だ…俺達と同じく特別な力を持っていてもおかしくないさ」
『へぇ、冷静じゃないかメタルナイト…アンタも遊星達も強い力を持っているらしいな』
『だが…我らの力には及ばん!』
ブレイブが遊星達の力に興味を示し、ドラガンが遊星達を睨みつける…
『この瞳は星界の三極神に選ばれた証「ルーンの瞳」…どうやら君達もあの「歴史を改変する波動」の影響を受けないらしい…今、この世界には危機が訪れようとしている…そしてあの物体こそが破滅の予兆…フィンブルの冬を齎すモノだ』
「フィンブルの冬…?」
「フィンブルの冬…北欧神話の終焉『ラグナロク』の予兆といわれる現象の事だ、夏を挟まずに3度の冬が立て続けに訪れて人々が終わらない争いを始め、秩序道徳が消えてしまう…だったかな?」
遊星の疑問に遊海が答える
『ほう、貴方はなかなか博識のようだ、我々にも確かな事はわからない…しかし、チーム・ニューワールド…奴らと大きな関係があると思っている、我らの使命は奴らを倒す事…それがルーンの瞳を持つ者に与えられた使命だ』
ハラルドはルーンの瞳を輝かせながら話を続ける
『ルーンの瞳とは…星界の三極神の力を継承する者の証、君達には我々が持つ星界の三極神の力を教えておいてやろう』
「三極神の力だと?」
ジャックが怪訝そうな顔でハラルドに問う
『星界の三極神とは…遥か古の神話の時代から伝わりしカードだ、そのカードは三枚ありそのうちの一枚が古くから私の家に伝わってきた…そして「世界の危機が近づく時、星界の三極神の真の力が目覚める」と言い伝えられて来たのだ…」
そしてハラルドは語り出す、北欧の軍人だった数年前に歴史改変の力…フィンブルの冬の予兆を感じ軍を退官、その後2体の極神の継承者を探し…それがドラガンとブレイブだった事。
ドラガンはとある決闘で自身のプライドを傷付けられ、死に急ぐような登山を続ける中で生命の危機にルーンの瞳が覚醒しハラルドと出会い仲間となった。
ブレイブはトレジャーハンターとして活動しハラルドと「極神皇ロキ」の眠る遺跡を訪れカードを奪い、逃げる中でルーンの瞳が目覚めハラルドの仲間となった…それがチーム・ラグナロクの成り立ちだった。
『三極神は北欧の空を支える力とも言われている…我々はその力を借り、これから訪れるであろう脅威から世界を守らなければならない、その鍵を握っているのがチーム・ニューワールド…となれば決勝で奴らを倒す事でその謎が解けるはずだ』
「世界を脅威から守る…だとしたら俺達と目的は同じはずだ、俺達もチーム・ニューワールド…イリアステルを倒す事が目的なんだ、俺達と協力しないか?」
ハラルドの話を聞いた遊星はラグナロクに協力を持ちかける、赤き竜と三極神…2つの力が協力すればイリアステルを追い詰められると…しかし
『残念だが協力する事はできない…三極神は君達を味方とは思っていないようだ』
「なにっ?」
光を放つ『極神聖帝オーディン』のカードを持ちながらハラルドは遊星の提案を拒絶した。
『そもそも…ゼロ・リバースを招いたのは君の父である不動博士…その血を受け継ぐ君には破滅の運命が纏わりついているのかもしれないからな…!』
「貴様…!遊星!こんな奴らと手を組む事はない!!こんな言いがかりをつける奴らと組まずとも俺達は…!」
『フン…!相変わらずプライドだけは一流気取りだなジャック・アトラス!』
「お前は…ドラガンだったな、お前はエキシビジョンマッチの時から俺を睨んでいた…俺に言いたい事があるなら言ってみろ!」
ハラルドの言葉に怒りを露わにしたジャックにドラガンが話かける…その目はジャックを見下しているように見えた。
『ああ、言ってやる!ジャック・アトラス!俺と貴様には忘れられない因縁がある!貴様のせいで…俺は決闘者としてのプライドを失ったんだ!!』
ドラガンは語る…数年前、父と共に「トール」のカードを発掘したドラガン…その直後、「トール」の安置されていた遺跡が崩落…ドラガンの父は重傷を負い、治療には多額の治療費が掛かってしまう…ドラガンは頭を抱えていたが…そこにゴドウィンの指示を受けたイェーガーが現れたのだ。
『そしてあのピエロは言った…「ジャック・アトラスとデュエルをしてワザと負けてほしい、そうすれば治療費を肩代わりする」と…!!』
「なんだと…!?」
ジャックはその言葉を聞いて驚いた…その頃のジャックはサテライトを脱出しいわば売り出し中だった、ゴドウィンはジャックのキングとしての地位を固める為に八百長を持ちかけたのだ。
『…そして俺はプライドを棄てた…勝つ事ができたデュエルを放棄して俺は…!金を選んだ…!!』
ジャックとのデュエルを受けたドラガンは父を救う為に決闘者としてのプライドを傷付けられたのだ…
『俺があの時、切り札を使っていれば…お前に負ける事はなかった!!俺はお前を倒して誇りを取り戻す!!』
「フン…くだらんな!単なる逆恨みではないか!貴様は金を得る為に俺に負けた…だが勝てただと?思い上がるな!!その考え…もう一度貴様を叩き潰す事で改めさせてやる!!」
ドラガンの憎悪をジャックは真正面から受け止めた、遊海との出会いで精神的に成長していたジャックにはドラガンからの精神攻撃はあまり効いていなかった。
『チーム5D's!明日がWRGP事実上の決勝戦だ!そのデュエルに勝利した者がイリアステルと戦う権利を得る!!』
「オレ達も負けるわけにはいかない!!決着をつけよう!チームラグナロク!!!」
遊星とハラルドは静かに火花を散らす…世界を救うはずの2チームの決戦は明日に迫っていた…。
「チームラグナロク…こんな形で戦う事になるとは…」
「ああ、まさかあんなわからず屋とは思わなかったぜ…」
「遊星、俺はイェーガーのところへ行ってくる…!あの時の話を聞かなければな…!」
「ああ、わかった…遊海さん、俺達も一度ポッポタイムに…遊海さん…?」
チームラグナロクが立ち去り、遊星達もガレージに戻ろうとする中…遊海は1人、その場に立ち尽くしていた。
「どうしたんだ遊海…気分でも…《クロウ!離れなさい!!》えっ…!?」
遊海に話しかけようとしたクロウをフレアが制止する、その瞬間…!
ボッコォォン!!
「「「うわっ!?」」」
遊海の周囲の地面が大きく陥没する…!
「ハラルド…!お前は大きな勘違いをしてる…!!モーメントを開発したのは確かに不動博士だ…!だが!!あれは不動博士のせいなんかじゃない─!!」ビリビリビリ
「遊海、さん…!」
「め、滅茶苦茶怒ってやがる!?」
遊海は怒っていた…何も知らないのに噂だけを信じて不動博士を…遊星を貶めるハラルドに対して…そして、その怒りは自身にも向けられていた。
「遊海!落ち着け!お前の怒りはわかるが…!」
「っ……すまない、取り乱した」シュウウウ…
深呼吸した遊海は冷静さを取り戻す
「悪いな遊星、行くところができた、また明日会おう…来い!『閃光竜』!!」
《キュオオン!!》
「えっ!?遊海さん!?」
遊海はそのまま閃光竜に乗り飛び立った…。
Sideout
Sideハラルド
「おかえりなさいませ、ハラルド様」
『今戻った…何か報告はあるか?』
遊星達と別れ拠点のホテルに戻ったハラルド達…彼らをハラルドの執事であるセバスチャンが出迎える
「はい、先程チームラグナロクにお会いしたいという連絡がございました」
『私達に?雑誌の取材か?それともスポンサーの誰かかな?』
ハラルドの答えにセバスチャンは首を振る
「いいえ、WRGPの主催者…海馬コーポレーションの社長・海馬瀬人氏からです」
『『『なんだと!?』』』
思わぬビッグネームにラグナロクのメンバーは驚きをあらわにする
「如何しますか?」
『…会いに行こう、伝説の決闘者に会えるならば我らも光栄だ』
ハラルド達は海馬の待つKCへと向かった…。
「フン…よく来たなチーム・ラグナロク、お前達の活躍は俺の耳にも届いているぞ」
『伝説の決闘者の1人である貴方に我らの事を知ってもらえているとは光栄です』
『(この人が決闘王のライバル…!)』
『(凄まじい存在感だ…!)』
KCを訪れたハラルド達は海馬と握手を交わす、神のカードを持つ彼らでも海馬の持つオーラに圧倒されていた。
『それで…私達に話があるとの事でしたが…?』
「うむ…俺は
『海馬社長の友人…?それはいったい…?』
海馬の言葉にハラルドは怪訝そうな顔をする
「紹介しよう…俺の友でありこの町のヒーロー…」
「さっき振りだな、チームラグナロク」
『鋼の騎士…!』
「メタルナイトだ」
海馬の背後に鎧を纏った戦士が姿を現した…。
Sideout
「さっき振りだな、チームラグナロク」
『鋼の騎士、メタルナイト…まさか、海馬社長とも繋がりがあるとは…驚きました』
突然現れた遊海にハラルドは目を見開く
『ま、待て…!今、何処にいたんだ!?』
『気配を感じるどころかルーンの瞳でも見えなかったぞ!?』
「俺は最初から此処にいたぜ?気配を消してな」
『ルーンの瞳の力をすり抜けるとは…!』
ラグナロクの面々は遊海の技を見て戦慄する…
「フン、相変わらずお前は特殊な力を使うな…俺もお前がいる事を忘れていたぞ?」
「冗談言わないでくださいよ、海馬社長」
『(海馬社長とあんなに気安く話すとは…友人というのは本当か…)それでメタルナイト…我らに話というのは?』
ハラルドは遊海に要件を尋ねる
「ああ、お前達は間違った噂しか知らないようだからな…それを訂正してもらいたい」
『訂正…?何を…』
「お前達には真実を伝えよう…ゼロ・リバースの本当の原因を…そして遊星達がどんな戦いを経てWRGPへ臨んだのかを…」
そして遊海はラグナロクにネオドミノシティで起きた出来事を語り始めた…。
………
『ゼロ・リバースの影にイリアステルの干渉があった…あくまでも不動博士はそれに巻き込まれただけだと…貴方はそう言いたいのですか…』
「そうだ、イリアステルがゴドウィン兄弟を唆しゼロ・リバース…そして地縛神事件が起きた、それが真実だ…確かにモーメントを作り出したのは不動博士だ、でもあの人は世界を平和にする為に開発を行なった…決して破滅の運命を背負う人なんかじゃないんだ…!」
全てを話した遊海はハラルドの確認にそう答える…しかし
『それでも…我々は彼らを信じる事はできない、ゼロ・リバースの裏にあった陰謀はわかった…しかしモーメントを作り出し、それによって大きな被害があったのもまた事実…三極神も納得していないようだ』
ハラルドは左目を輝かせる…事実を聴いてなお彼らは考えを変えるつもりは無いようだ。
「そう言うと思っていたよハラルド…ならば手は1つしかないな…チーム・ラグナロク、俺と決闘してもらおうか…その決闘を以て真実を見定めてもらう…!」
遊海は決闘盤を構える!
『ほう…!この街のヒーローでありシグナーとのデュエルか…誰がいく?』
『オレが相手になろう…前回のデュエルは中止になったせいで決着がついていないからな…!』
ハラルドが遊海の前に歩み出る…
「わかった…海馬社長、デュエルリングを借ります」
「うむ、使うがいい…やりすぎるなよ?」ポチッ
海馬がボタンを押すと社長室の隣にあるデュエルスペースへの扉が開く
「悪いなドラガン、1つ言っておく…前回のデュエルは少し手を抜いた…
『『『ッ!?』』』
『(この力は…!?凄まじい威圧感だ!!だが…!)』
キィン─!
遊海から放たれる闘志に驚いたドラガンはルーンの瞳を発動させて威圧感を跳ね除ける…!
「じゃあ…あの時の決着をつけよう…デュエルだ!」
「『デュエル!!』」
ドラガンLP4000
遊海LP4000
『オレのターン!ドロー!!』
『「極星獣ガルム」を召喚!』
赤い毛並みの狼が現れる DEF1600
『カードを2枚伏せターンエンド!』
ドラガンLP4000
ガルム 伏せ2 手札3
『(聞いた事がある…メタルナイトの強さは数多のデッキを操る柔軟性にあると…いったいどんなデッキでくる…!)』
ドラガンは遊海を警戒する…!
「俺のターン!ドロー!」
「魔法カード『トレードイン』を発動!手札の『神龍の聖刻印』を墓地に送って2ドロー!さらに魔法カード『招集の聖刻印』を発動!デッキから『聖刻龍─トフェニドラゴン』を手札に加える!」
『前回と同じデッキ…!またあのドラゴンを呼ぶつもりか…!』
「自分の場にモンスターがいない事で『トフェニドラゴン』は特殊召喚できる!来い!トフェニ!!」
《御意!》
白いウジャト眼を刻んだドラゴンが現れる ATK2100
「さらに『トフェニ』をリリースする事で「聖刻龍─ネフテドラゴン」は特殊召喚できる!さらに『トフェニ』の効果でデッキの通常モンスター『エレキテルドラゴン』を攻守0で特殊召喚!』
紫色のウジャト眼を刻んだ龍と尻尾がスパークするワイバーンが現れる ATK2000 DEF0
「さらに『ネフテ』と同じ条件で『聖刻龍─シユウドラゴン』は特殊召喚できる!さらに『ネフテ』の効果でデッキの『ギャラクシーサーペント』を特殊召喚!」
青のウジャト眼を刻んだ龍と煌めく竜が現れる ATK2200 DEF0
『来るか…!シグナーの白いドラゴン…!!』
「フッ…!俺は3体のモンスターをリリースする!!」
『なんだと!?』
遊海の言葉にドラガンは驚愕する…デュエルモンスターズにおいて3体のモンスターをリリースする事は特別な意味がある─!
「天空を支配する原初の神よ!今再び力を示せ!!現れろ『オシリスの天空竜』!!」
デュエルリングの上空に暗雲が立ち込める、その雲の中から赤い蛇体と大小2つの口を持つ巨大な龍…三幻神の一柱、オシリスの天空竜が現れる! ATK?→2000
《ギュアァァアン!!》
『ば、馬鹿な!?三幻神の1体「オシリスの天空竜」だと!?』
『三幻神は「名もなきファラオ」と共に消えたはずだ…!しかもコピーカードを作ろうものなら神罰が下るはず…!』
『だがその様子はない、あれは紛れもなく…「神」!』
ラグナロクのメンバー達は顕現したオシリスに動揺する…!
「フン…やはりか、俺はお前が何をしようと驚かんぞ…」
「『オシリス』の攻撃力は手札の枚数✕1000アップする!攻撃力は2000!バトルだ!『オシリス』で『ガルム』を攻撃!超電導波サンダー・フォース!!」
《ギュアアアン!!》
オシリスの口に凄まじいエネルギーが集まり、雷の光線が狼を消し飛ばした!
『ぐっ…!?これが三幻神の力か…!!だが!「ガルム」が破壊された事で手札の「極星獣タングニョースト」は守備表示で特殊召喚できる!』
黒毛のヤギが現れる DEF1100
「俺はカードを1枚伏せ、魔法カード『超再生能力』を発動!ターンエンド!『超再生能力』の効果によりデッキから6枚ドロー!」
オシリスATK2000→1000→0→6000
遊海LP4000
オシリス 伏せ1 手札6
『攻撃力6000だと…!?』
『これがデュエルモンスターズ原初の神の力か…!』
『プレイングも凄まじいな…あれだけ動いているのに手札を増やすとは…!』
「どうした?お前達も『神』を持つ決闘者だろう?怖気づいたか?」
オシリスを前にたじろぐドラガンに遊海が話しかける
『チィ…!余裕そうだな鋼の騎士…!ならオレの「極神皇トール」の真の力をみせてやる!』
『オレのターン!ドロー!』
『「極星獣タングニョースト」を攻撃表示に変更!効果によりデッキから「極星獣グルファクシ」を守備表示で特殊召喚!』
大柄な黒毛の馬が現れる DEF1000
『さらに手札から「極星獣タングリスニ」を召喚!』
白毛のヤギが現れる、しかし! ATK1200
『待てドラガン!「オシリス」に対して攻撃表示でモンスターを召喚するな!!』
『なにっ!?』
ハラルドがドラガンに警告を送るが…それは少し遅かった。
「『オシリスの天空竜』の効果発動!召雷弾!!」
《ギュアン!!》
オシリスの小さな口に黒いスパークするエネルギー弾が形成され、白ヤギに向かって放たれる…その直撃を受けたヤギは四散した!
『なっ…!?「タングリスニ」が破壊された!!』
『「オシリス」の効果だ…!敵対する者を葬る一撃…!』
「その通りだ、『オシリスの天空竜』は召喚されたモンスターに2000のダメージを与え…0になったモンスターを破壊する…、俺の知る効果とは少し違うがな…」
動揺しているブレイブに海馬が補足する
「どうする?」
『くっ…!魔法カード「死者蘇生」を発動!甦れ「タングリスニ」!』
再び白ヤギが現れる DEF800
『オレはレベル3の「タングリスニ」と「タングニョースト」にレベル4の「グルファクシ」をチューニング!』
3+3+4=10
『星界の扉が開くとき!いにしえの戦神がその魔鎚を振り上げん!大地を揺るがし轟く雷鳴と共に現れよ!シンクロ召喚!光臨せよ「極神皇トール」!』
雷鳴と共に巨大な魔鎚を持つ三極神の一柱、トールが現れる ATK3500
「出てきたか『トール』、だが『オシリス』の効果を受けてもらう!召雷弾!」
《ギュアアン!!》 バリバリ…バシュン!!
オシリスの放った雷球がトールに直撃し力を削ぐ!
トールATK3500→1500
『ちぃ…!だが、「トール」にも強力な効果がある!1ターンに一度、エンドフェイズまで相手モンスターの効果を無効にする!この効果で「オシリス」の効果を無効にする!エフェクト・アブソーバー!』
「っ…!『オシリス』!」
トールから放たれた波動がオシリスの力を奪い取る!
オシリスATK6000→0
『さらに「トール」はこの効果で無効化したモンスター効果を使う事ができる!オレの手札は2枚!攻撃力が2000アップする!』
トールの攻撃力が元の状態まで回復する!
トールATK1500→3500
『バトルだ!「トール」で「オシリス」を攻撃!さらにリバース罠「ミョルニルの魔槌」を発動!幻神獣族モンスターは2回攻撃する事ができ、さらに相手モンスターを破壊した時に1000ダメージを与える!ミョルニル・インパクト!』
雷の大槌を持ったトールがオシリスに殴りかかる!
「それは受けたくないな!リバース罠『聖なるバリア─ミラー・フォース』!相手の攻撃表示モンスターを破壊する!」
『なにっ!?』
トールの攻撃は虹色のバリアに阻まれ、逆にトールは反動で破壊された!
『まさかそんな古典的な手に引っかかるとはな…だが!三極神は不死身だ!オレはこのままターンエンド!そのエンドフェイズに「トール」は復活する!』
次元の間から再びトールが現れる ATK3500
『さらに「トール」の効果発動!墓地からの特殊召喚に成功した時!相手に800ダメージを与える!神の怒りを受けるがいい!!』
ゴロゴロ…ビシャァァン!!
「っ!?ぐ…ああぁぁ!!」
暗雲から雷が降りそそぎ遊海に痛みを伴うダメージが襲いかかり、煙が舞い上がる
遊海LP4000→3200
ドラガンLP4000
トール 伏せ1 手札2
オシリスATK0→7000
『神の力の共鳴…!「トール」と「オシリス」の力が共鳴してリアルダメージが発生している…!』
ハラルドがルーンの瞳を輝かせながら分析する
「凄まじい闘いだ…だが、奴はそれほどヤワではないぞ?…そうだろう?」
「ああ…少しビックリしたけど…このぐらいの威力なら問題ない!」
雷によって起きた煙を振り払い、黄金の鎧を纏い赤き竜の痣を輝かせた遊海が現れる!
『金色の鎧だと!?しかもその意匠は…!』
「流石は北欧神話最強の戦神を操るデュエリストだ、だが…まだ甘い!」
「俺のターン、ドロー!」
「魔法カード『超力の聖刻印』を発動!手札の『聖刻龍─ドラゴンゲイヴ』を特殊召喚!」
オレンジ色のウジャト眼をもつ人龍が現れる ATK1800
「さらに『ゲイヴ』をリリースする事で2枚目の『シユウドラゴン』を特殊召喚!さらに『ゲイヴ』の効果によりデッキにある2枚目の『神龍印』を特殊召喚!」
再び青のウジャト眼の龍と巨大な太陽石が現れる ATK2200 DEF0
「そして魔法カード『貪欲な壺』を発動!墓地の『トフェニ』『シユウ』『ネフテ』『ゲイヴ』『ギャラクシーーサーペント』をデッキに戻し2ドロー…そうか、頼んだぞ?」
《任せてくださいユウミ、わからず屋の神々に1発いれてやりましょう!》
『(金色の…小鳥?いつの間に…?いや、あれはカードの精霊か!?)』
ハラルドは遊海の肩に現れた金色の鳥に気が付いた
「俺はドラゴン族モンスターである『神龍印』を除外する事で手札から『レッドアイズ・ダークネス・メタルドラゴン』を特殊召喚!」
黒き鋼の鎧を纏う竜が現れる ATK2800
「さらに『レダメ』の効果発動!墓地の『エレキテルドラゴン』を特殊召喚!」
尻尾のスパークするワイバーンが現れる ATK2500
『モンスターが3体…!?ま、まさか!!』
「俺は『シユウ』『レダメ』『エレキテル』をリリース!…せいれいはうたう…すべてのばんぶつをつかさどらん…」
遊海の詠唱と共に暗雲が立ち込め金色の光が周囲を照らす…
『この神威の高まりは…!!』
「現われろ!我が友たる太陽神よ!!『ラーの翼神竜』!!」
《キュアアア!!》
遊海の呼び掛けに応え黄金の光を纏う神鳥…ラーの翼神竜が顕現する! ATK?→7500
オシリスATK7000→3000
『三幻神の頂点…太陽神だと!?』
『マジかよ…!?』
「フン…そう驚くな、ラグナロク…奴は規格外だ、神を倒し…神に好かれた類稀なる決闘者…それが奴だ」
海馬は腕を組んだままデュエルの様子を見ている
「『ラー』の攻撃力は召喚時に生贄に捧げたモンスターの元々の攻撃力の合計になる!さらに効果発動!我がライフを1000払い、『トール』を破壊する!殲滅せよ!ゴッド・フェニックス!!」
《ギュアアア!!》
ラーの身体が炎の不死鳥となりトールの身体を貫いた!
『こ、これが…三幻神の力…!?』
「バトルだ!『ラーの翼神竜』でダイレクトアタック!ゴッド・ブレイズ・キャノン!」
バトルモードに戻ったラーの口にエネルギーが集まり、すべてを灼き尽くす炎が放たれた!
『う、うあぁぁぁ!!』
ドラガンLP0
遊海WIN!
『これが鋼の騎士の本気…!「オーディン」も彼を認めている…!』
ハラルドは手に持つ「極神聖帝オーディン」のカードを見つめる、カードは脈動し「勇士」であるメタルナイトを認めているようだった。
「立てるか?ドラガン、不意討ちで戦わせて悪かったな」
『いや、いい経験だった…シティ最強の名は伊達ではなかったな…オレの完敗だ』
遊海の手を借りてドラガンが立ち上がる、その表情は憑き物が落ちたようにスッキリしていた
『なぁ…まだ「ラーの翼神竜」が出たままなんだが…もしかして…』
「ん?ああ…お疲れ様フレア、もう戻っていいよ!ありがとな!」
【そうですか?では…】
ラーが光に包まれ…小鳥へと姿を変える
《あとでプリンをお願いしますね?ユウミ》
「うん、家に帰ったらね…よしよし」
《キュルル〜♪》
『神が、精霊が甘えている…だと…!?』
『それよりも…待ってくれ、ユウミ…だと?』
『その名は、まさか…!』
フレアの言葉を聞いたラグナロクのメンバー達は1つの答えにたどり着く…!
「フッ…茶番はいい、ラグナロクもそうそう口外はしないだろう」
「ええ、そうですね海馬さん…では改めて!アーマーオフ!」
海馬の言葉を受けてメタルナイトは鎧を脱ぐ、そして現れたのは赤い帽子にジャケットの青年……
「鋼の騎士とは仮の姿…俺は白波遊海、世間では『2代目決闘王』と呼ばれてる…ただの決闘者だ、改めてよろしくな?チームラグナロク」
『『『!?』』』
『「決闘王」…!?ゼロ・リバースの時に行方不明になったはずの…!』
『ならあの強さも納得だ…シティどころか世界最強のデュエリスト…!』
『伝説の決闘者…まさか、姿を隠して生きていたとは…』
遊海の正体を聞いたラグナロクのメンバー達は驚きを隠せないでいる…。
「ハラルド、俺1人と戦って遊星達を認めてくれとは言わない…だけどな、『遊星に破滅の運命が纏わりついている』という言葉だけは撤回してくれないか?」
『貴方が言うのであれば…失礼な事を言ってしまい申し訳なかった』
遊海の言葉を聞いたハラルドは素直に非礼を詫びた
「ありがとう…明日は遠慮なく遊星達と戦ってくれ、それがあいつらの…そしてお前達のさらなる成長に繋がる事になるはずだ」
『ええ、我らは元より5D'sと本気で戦うつもりです…世界をイリアステルから守る為に…』
「そうか…楽しみにしてるよラグナロク、最後に…ドラガン」
『なんだ?』
遊海はドラガンに語りかける
「『憎しみの果てに勝利はない』」
『っ!?』
「フッ…懐かしい言葉だな、遊海」
遊海の言葉にドラガンは目を見開き、海馬は笑う
「俺の友人の言葉だ、お前がジャックをどう思ってるかは知らない…だけどあいつも悪い奴じゃないんだよ、それだけさ…じゃあな!」
遊海はそのまま社長室をあとにした。
『「憎しみ」か、オレは奴が憎くて戦うのではない…あの日に失った「誇り」を取り戻す為に…オレは奴を倒す!』
ドラガンは遊海の言葉を思い返して拳を握る…そこにいたのは怒りに飲まれた男ではなく、敵を乗り越えようとする決闘者の姿だった。
そして翌日…WRGPにおける事実上の決勝戦が幕を開ける!
Q S,K作のオリカを出してもいい?
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OK!
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ぶっ壊れでなければ大丈夫!
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やめときなさい…
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おまかせします!
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お疲れ様です