転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!ついに始まったイリアステル滅四星との戦い…どうぞお楽しみください!

そしてカードアンケートは本日で締め切りとなります!断章アンケートはしばらく募集を続けます!皆様のアイデアをお待ちしています!

それでは最新話をどうぞ!


決戦!無限騎士シェリー!〜魂の開放〜

「『「うわぁぁぁ!?」』」

 

 

アーククレイドル中心部に辿り着いた遊星達…しかし、突如として開いた穴に落下してしまう!

 

「っ!!罠カード『重力解除』!!」

遊海は咄嗟に罠を発動、全員をゆっくりと着地させる、しかし…遊星達は3つに分断されてしまう…

 

 

 

「遊海さん…!ありがとうございます!」

 

『これが最強のデュエリストの力か…』

 

遊星と青髪のDホイーラー

 

 

「気にするな遊星!…って龍亞!?」

 

「うわわ!ジャック!遊海!?助けて〜!?」

 

「馬鹿!なんでそんな場所に着地してるんだ!」

 

「龍亞!大丈夫!?」

 

ジャックと遊海、龍亞兄妹

 

 

「みんな!大丈夫!?」

 

「なんでいきなり穴が開くんだよ…!」

 

クロウとアキ…この3チームに分かれてしまっていた。

 

 

『どうやら全員無事のようだが…』

 

「だが、これでは…みんなで一緒に進む事は不可能…いや、遊海さんがいれば…」

遊星はジャックと共にいる遊海に目を向ける

 

「ああ、俺ならみんなの位置を変えられる…だが、それは得策じゃ無いだろう…アーククレイドルの落下まで時間はそう残ってはいない!幸いそれぞれに2人づつに分かれてる、そのままそれぞれの道を行った方が良さそうだ!」

 

『ああ、その方がいいだろう…これを見てくれ!』

青髪がそれぞれのDホイールにアーククレイドルのスキャン画像を転送する。

 

『3本の道はそれぞれ遊星ギアに繋がっている、モーメントをプラス回転に戻すには太陽ギアの前に遊星ギアを止めなければならない!そして…遊海の言った通り、時間はあまり残されていない!』

 

「みんな聞いてくれ!…ここから先はこの3組に分かれてそれぞれの遊星ギアに向かうんだ!オレはみんなを信じている…必ず、太陽ギアで合流する事ができると!!」

状況を確認した遊星が声を張り上げる!

 

 

「遊星…そうだな…!だけどお前も気をつけろよ!!絶対に死ぬんじゃねぇぞ!!」

 

「太陽ギアで待ってるわ!!」

 

「ああ!太陽ギアで会おう!」

クロウとアキの言葉に遊星はそう返す

 

 

「おれ達のチームも大丈夫!ジャックと遊海がいたらどんな相手でも瞬殺だよ!」

 

「うむ…むしろ俺1人でカタをつけてくれる!」

 

「そうか?…なら、任せるぞジャック…俺にはやる事ができた…!精霊転身!ネクロス・トリシューラ!!」

遊海は氷龍の鎧を纏い、戦闘態勢を取る…!

 

「お前達!早くトンネルに入るんだ!…敵が来る!!」

 

「「「えっ…!?」」」

遊星達が上を見上げる…上には遊星達の落ちてきた穴が見えていたが…そこに無数の黒い点が現れる…!

 

 

「えっ…なに、あれ…?」

突如現れた黒い影に龍可は不安な表情を浮かべる…

 

「…龍亞、龍可よく聞くんだ…」ポン…

 

「「遊海…?」」

遊海は兄妹の頭に手を置いて話し始める

 

「お前達は今、『2人で一人前』だ…だけどな、2人は5D'sの中で一番の可能性を持ってる…何があっても決して諦めるな…約束だぞ?」

 

「「うん…!わかった!」」

遊海の言葉に2人は頷く…

 

「よし、いい子達だ…エンシェント・フェアリー…2人を頼む…!」

 

《わかりました…遊海、武運を…!》

龍可の後ろに半透明のエンシェント・フェアリー・ドラゴンが現れる。

 

「ありがとな…お前達!絶対に後ろを振り返るな!!俺も必ず太陽ギアに辿り着く!行くんだ!!」

 

「「「はい!!」」」

遊海の言葉に従って遊星達はそれぞれに遊星ギアへと向かう!

 

 

 

「あ…入口が…!?」

トンネルに入ったジャック・龍亞組…入口が徐々に凍り塞がれていく…

 

「振り返るな龍亞!…俺達は使命を果たさねばならん!遊海の為にも早く遊星ギアを止めるのだ!」

 

「う、うん!!」

ジャックの言葉に龍亞はDボードのスピードを上げた…。

 

「遊海さん…!頑張って…!」

龍可は最後に入口へ目を向ける…閉じられていくその隙間から見えたのは無数の電球のようなパーツの付いたモンスターに囲まれた遊海の姿だった…。

 

 

「奴の差し金か…!いいだろう!掛かってこい『インフェルノイド』!遊星達の邪魔はさせない!!」

 

 

そして入口は完全に閉ざされた…。

 

 

 

 

 

 

Sideクロウ&アキ

 

 

遊星達と別れ数分…暗いトンネルを進み続けたアキとクロウは開けた白い歯車のある部屋へと到達する、この場所こそが彼らの目的地・遊星ギアだった。

 

「ここが遊星ギアか…」

 

「そうみたいね…!」

クロウ達は部屋の中心にそびえ立つ柱を見つめる…その柱が遊星ギア本体である。

 

 

「でも…どうやって止めればいいのかしら…?」

アキは周りを見渡すが…コントロールパネルや制御盤の類いも見当たらない…。

 

「こうなりゃ実力行使だな…アキ、サイコパワーで吹っ飛ばせねぇか?」

 

 

『その必要はないわ、あなた達がこの先へ進む事はないのだから…』

 

「シェリー…!」

遊星ギアの影からシェリーが現れる…!

 

『私はあなた達の敵になる…アーククレイドルの落下を止めさせはしない!』

 

「そんな…!どうしてなのシェリー!あなたはずっと言っていたはずよ!『イリアステルは両親の仇』だって!」

 

「そうだ!お前の親父さん達が娘がこんな事して喜ぶと思ってるのか!?」

 

「あなた達には関係ないことよ!私の意思は変わらない!」

シェリーとクロウ達は睨み合う…

 

 

「考えは変わらないらしいな…シェリー、これを受け取れ!」シュッ!

 

『(パシッ)…このカードは…』 

 

「ミゾグチからお前に渡してくれと頼まれたんだ…大事なカードなんだろ?」

クロウはシェリーに一枚のカードを投げ渡す、そのカードは「Z─ONE」…シェリーの父がシェリーに託したカードだった。

 

「そうよ、このカードから全てが始まった…ある日、私の幸せな生活は壊された…私は復讐と彼を探す為に生きてきた…でも、その目的は果たされてしまった…。」

シェリーの両親を襲ったクラークは存在を消され…姿こそ見てはいないが彼女の恩人ともいえるゲイザーは近くにいる、そしてゾーンを通じて彼女を救った理由も聞かされた…シェリーは生きてきた意味を失ってしまっていた。

 

 

『でも…神はいたわ、ゾーンは私に希望を与えてくれた…!』

 

「希望…?シェリー、ゾーンは貴女にいったい何を…?」

 

『取引をしたのよ、彼に協力すれば…1つだけ、願いを叶えてくれると…!私は自分の願いの為にあなた達と戦うのよ!』

アキの問いにシェリーはそう答えた…しかし、それをクロウ達は見過ごせない…!

 

 

「シェリー!貴女は…自分の願いの為にネオドミノシティのみんなを危険に晒すっていうの!?」

 

『なんと言われようと…私の想いは変わらない!そして…このカードも必要ないわ!』

シェリーは「Z─ONE」を投げ捨てようとする

 

「シェリー!そのカードはお前の大切な物のはずだ!絶対に捨てちゃなんねぇ!!」

 

『…敵に塩を送るような真似をしていいの?このカードの力は強大…その力で敗北する事になるわよ?』

 

「かまわねぇ!ミゾグチとの約束だ!!」

 

「そう…ならば後悔しなさい…!」

シェリーはデッキに「Z─ONE」を加える!

 

 

『お礼に遊星ギアを止める方法を教えてあげるわ…遊星ギアの稼働装置は私のライフと直結している!私をデュエルで倒さない限り…遊星ギアを止める事はできない!』

シェリーはデュエルディスクを構える!

 

「そんな…!」

 

「チッ…!しかたねえ…シェリー!お前を倒して遊星ギアを止めてやる!!」

クロウとアキはDホイールから降り、デュエルディスクを展開する!

 

 

 

 

「「『デュエル!!』」」 

 

 

デュエルダイジェスト シェリー■アキ■クロウ

 

 

 

Sideクロウ

 

「…なんなんだこのフィールドは!アキとシェリーは何処に行ったんだ!?」

クロウは困惑していた…シェリーがフィールド魔法『エコール・ド・ゾーン』を発動した瞬間、フィールドが霧に包まれ古代の遺跡のような空間に変化…さらにアキと分断されてしまったのだ。

 

『フフフ…ようこそ、私のフィールドへ…!』

 

「シェリー!ここは何処だ!アキはどこにいった!!」

遺跡の上に現れたシェリーにクロウは問いかける。

 

『これが「エコール・ド・ゾーン」の効果…あなた達には別々のフィールドで2人の「私」と戦ってもらうわ!…私は「マスクトークン」を召喚!…ターンエンドよ』

シェリーの場に不気味な姿のトークンが現れる。

 

「チッ…妙なカードを使いやがって…!オレのターン!(オレの手札には『東雲のコチ』と『黒槍のブラスト』がいる…一気に展開してやる!)オレは『BF-東雲のコチ』を召喚!…なにっ!?」

クロウがモンスターを召喚する…しかし、紫色の風が吹いた瞬間、その姿は「マスクトークン」へと変わってしまう…

 

「これはシェリーが召喚したのと同じトークン!?これじゃBFの効果が使えねぇ…!」

 

『私のターン!カードを三枚伏せ…「マスクトークン」をアドバンス召喚!』

シェリーの場に大柄なトークンが現れる…!

 

『バトルよ!「マスクトークン」で「マスクトークン」を攻撃!!』

 

「ぐあっ…!」

シェリーのマスクトークンが困惑しているクロウのマスクトークンを破壊する!

 

 

 

「(シェリーも同じトークンしか召喚してこねぇ…このフィールドで召喚されたモンスターは全部トークンになっちまうのか…!これじゃあシンクロ召喚もBFデッキの効果も使えねぇ…!)」

クロウは必死に勝つ方法を考える…。

 

「(待てよ…?このカードならいける…!!)『BF-黒槍のブラスト』を召喚!!」

クロウの場にブラストが現れるが…破壊されマスクトークンに変わってしまう、しかし…それがクロウの狙いだった!

 

「そして手札の『BF-流離いのコガラシ』の効果発動!自分のBFモンスターが破壊された時特殊召喚できる!そしてこの特殊召喚は無効にできないぜ!」

クロウの場に腕にも翼を持つ鳥人が現れる!

 

「どうだシェリー!オレのデッキを封じられたと思ったら大間違いだぜ!!」

 

『罠カード「フルール・ド・ヴェルティージュ」を発動!相手のフィールドにモンスターが特殊召喚された時!そのモンスターを除外する!』

 

「させるか!!カウンター罠『ダウン・フォース』発動!自分のモンスターが相手の効果でフィールドを離れる時!その効果を無効にし破壊する!」

除去カードを発動したシェリーの策をクロウが躱す!

 

「よしッ…!バトルだ!『コガラシ』で『マスクトークン』を攻撃!」

 

『罠カード「ハイ・ハーフ」を発動!フィールドの攻撃力2000以上のモンスターの攻撃力を半分にする!私は「マスクトークン」を選択するわ!』

 

「なにっ!?」

シェリーのマスクトークンはコガラシに斬り裂かれる!

 

 

「(このデュエル…何かがおかしい…!)」

クロウはこのデュエルに違和感を感じ始める…シェリーは最初にクロウのモンスターを除外しようとした…しかし、次の手は敢えて自分へのダメージを増やした…その行動の意味は…

 

「(まさか…そんな事ができるのか…!?でも、今のオレには確かめる手段がねぇ…!アキ…頼む!気付いてくれ…!)」

クロウは1つの可能性に気付く…その直後、フィールドに薔薇の花吹雪が吹き荒れた…!

 

 

SideOut

 

 

 

 

 

 

Sideアキ

 

 

 

「(モンスターを召喚してもトークンに変わってしまう…!どうすればいいの…!?)」

アキは追い詰められていた…アキの残りライフは2800…モンスターを召喚しても効果を持たないトークンになってしまうこの状況を打破できる手段は()のアキにはなかった…しかし、シェリーの不可解な行動がアキに光明をもたらす!

 

 

『私は「BF-流離いのコガラシ」を特殊召喚!』

 

「シェリーが『BF』…!?」

アキはシェリーの不可解な行動…クロウの使うはず「BF」の召喚に困惑する…そして…

 

『魔法カード「模倣─イミテーション」を発動!攻撃力1700の「マスクトークン」を相手の場に特殊召喚してその攻撃力分のダメージを相手に与える!』

 

「えっ?きゃっ!?」

アキの場に突然トークンが現れてアキにダメージを与える…その瞬間、アキの疑念は確信へと変わった…!

 

 

「(今の効果は何処から来たの?さっきも私のトークンの攻撃力が急に下がった…もしかして…別の誰かがデュエルに介入を………はっ!)」

 

─あなた達には()()のフィールドで2()()の私と戦ってもらうわ!─

その瞬間、アキの脳裏にデュエル開始時のシェリーの言葉がよぎる!

 

 

「そう…そういう事だったのね…!シェリー…貴女はとんだ()()()だわ!!」

アキはデュエルディスクを構え直す!

 

「私達の…5D'sの絆を甘く見ないで頂戴!!()()()()()()『流離いのコガラシ』の効果発動!レベル1の『マスクトークン』にレベル6の『流離いのコガラシ』をチューニング!!」

 

『なんですって!?』

不意を突く効果にシェリーは驚きの声をあげる!

 

『「コガラシ」は相手プレイヤーのシンクロ召喚に使える効果、そしてそのシンクロ召喚が無効にならない効果がある!!…冷たい炎が世界の全てを包み込む…漆黒の花よ!開け!!シンクロ召喚!現われよ…「ブラック・ローズ・ドラゴン」!!』

アキの場に美しき薔薇の竜が現れる!

 

「『ブラックローズドラゴン』の効果発動!フィールド上のカード全てを破壊する!ブラック・ローズ・ガイル!!…貴女の策略はこれで終わりよ、シェリー!」

 

『なに…!?』

エコール・ド・ゾーンが花吹雪で破壊されていく…不気味な空間は消え去り、元の遊星ギアの姿があらわになる…。

 

 

「アキ!」

 

「クロウ!」

そしてアキの隣には元の位置のままクロウが立っていた、2人はお互いの無事を確認し安堵する…。

 

『くっ…!』

 

「ずいぶんと卑怯な作戦を使うじゃねぇかシェリー…危うく同士討ちするところだったぜ…!」

 

「貴女は私達を欺いて『バトルロイヤルルール』でデュエルさせていたのね!」

シェリーはフィールド魔法を発動した瞬間にデュエルシステムに干渉…アキとクロウを分断したように見せ…幻影のシェリーを見せる事で同士討ちを狙っていたのだ。

 

 

 

 

 

デュエルダイジェスト シェリー対アキ対クロウ

 

 

 

 

『ふん…よく見抜いたわね…!』

 

「アキなら必ずオレの考えを見抜いてくれると思ってたぜ!」

 

「ええ…あの時の遊星のおかげよ!」

それはWRGPを間近に控えたある日…遊星はチームメイト同士の連携をよりしやすくする為に「お互いのデッキのカードを全て覚える」事を提案していたのだ…!

 

 

「私達はあの時から努力して仲間のモンスターや罠の効果を全部把握したわ!…あまりにも数が多い遊海さんのデッキを除いてね…」

 

「たとえ声が聞こえなくても、姿が見えなくても…遊星が教えてくれた5D'sの絆は絶対に断ち切る事はできないぜ!!」

 

『フフフ…あはははは…!!』

アキとクロウの言葉を聞いたシェリーは突然笑い始める…

 

「何がおかしい!」

 

『私の罠を見抜いたところまでは褒めてあげる…でもそれが本当の恐怖を招くのよ…!!』

 

「どういう事!」

アキはシェリーに問いかける…!

 

『こういう事よ!私は「ブラックローズドラゴン」の効果で破壊された魔法カード「Z─ONE」の墓地効果発動!!』

 

「墓地から魔法の効果ですって!?」

シェリーの手の中で「Z─ONE」が光を放つ!

 

『このカードは破壊された時にその真価を発揮するカード…お父様が残してくれたこのカードの力で…あなた達を葬り去ってあげる!!』

シェリーは不敵な笑みを浮かべる…!

 

 

「待ってシェリー!何が貴女をそこまでさせるの!?貴女はこんな卑怯なデュエルを仕掛ける決闘者じゃなかったはずよ!?」

アキはシェリーに問いかける、本来のシェリーは騎士の如く正々堂々としたデュエルをしていた…しかし、今の彼女は他人を顧みず、人を惑わす者…魔女のような戦い方をしているのだ…!

 

『私は…私の願いは…「失われた家族との時間を取り戻す」事…!ゾーンの力で過去を変えてお父様とお母様との日々を取り戻す事よ!!』

 

「なんですって…!?」

 

「シェリー…お前はそんな願いの為にネオドミノシティを犠牲にしようっていうのか!?」

シェリーの願いに2人は愕然とする…シェリーの両親は生きてこそいるものの10年もの間、植物状態が続いている…シェリーはゾーンの力で過去の事件を無かった事にする事で失われた時間を取り戻そうとしていたのだ…。

 

 

『私は未来に希望がない事を知った…だから、だから!私は幸せな過去を取り戻したい!!「Z─ONE」の効果発動!デッキのフィールド魔法「魂縛門」を除外!!そしてこのカードを「魂縛門」として発動できる、そしてこのカードは破壊されない!!発動なさい!「魂縛門」!!』

シェリーの背後から巨大な地獄の門が迫り上がる…その門から巨大な骸骨が現れ、シェリーを掴み拘束する…!

 

 

『これが「魂縛門」…私の命を懸けても…あなた達を先へは進ませない!!』

 

「シェリー…!お前は自分の命を懸けてでも過去を変えるつもりなのかよ!」

 

『黙りなさい!デュエルはまだ続いているわ!!』

シェリーはクロウの言葉に耳を貸そうともしない…。

 

「クロウ、こうなったらデュエルで説得するしかないわ!私は『水晶薔薇の女神(クリスタル・ローズ・エンジェル)』を召喚!」

アキはシェリーを説得する為にデュエルを続行する、しかし…!

 

『かかったわね!「魂縛門」の効果発動!私のライフより低い攻撃力を持つモンスターが召喚された時!そのモンスターを破壊してお互いに800のダメージを受ける!』

 

「えっ…きゃああ!!」

 

「ぐあぁぁ…!?」

 

『くぅぅ…!!』

魂縛門の骸骨から稲妻が放たれアキとクロウ…そしてシェリー自身にもダメージを与える…実際のダメージを伴いながら…!

 

「ぐっ…この、痛みは…!」

 

「シェリー、貴女…実際のダメージで自分の身を削ってまで私達を倒そうとするなんて…!」

 

『フフフ…あなた達はこの地獄の門を抜ける事はできないわ…!』

シェリーは笑みを浮かべる…その瞳は狂気ともいえる執念に侵されている…。

 

 

 

「(くそっ…このままじゃシェリーに勝てねぇ…!まずは『魂縛門』の効果でシェリーのライフを減らすしかねぇが…!)」

クロウは考えを巡らせる…現時点でシェリーのライフは3200、この数値を超えるモンスターはクロウ達のデッキには無い…その為『魂縛門』の効果を使ってシェリーのライフにダメージを与える必要がある…。

しかし、クロウの残りライフは1700…アキに至っては1150…2回以上効果が発動すればアキのライフが尽きてしまう…!

 

「クロウ!私の事は気にしないで!今はシェリーを倒して突破する事だけを考えて!」

 

「っ…!(アキ…オレは…!)カードを2枚伏せてターンエンド!」

アキの言葉を聞いたクロウだったが…できる事が無くカードを伏せターンを終える…。

 

『そんな事で仲間を守ったつもり?私は「死の花─ネクロ・フルール」を召喚…そして破壊!お互いに800ダメージよ!』

 

「「うあぁぁ…!!」」

 

『ぐうぅぅ…!!』

シェリーの場にモンスターが召喚された事で再びダメージが襲いかかる!

 

「アキ、大丈夫か…!?」

 

「ええ…まだ、耐えられる…!」

 

『その強がりがいつまで続くかしら…!「ネクロフルール」が破壊された事で効果発動!デッキから「時花の魔女フルール・ド・ソルシエール」を特殊召喚!』

シェリーのフィールドに鋭い目つきをした花の魔女が現れる!

 

「攻撃力2900…!『魂縛門』の効果は発動しねぇが…ダイレクトアタックでオレかアキのライフが尽きちまう!」

 

『甘いわね…そんな単純な手じゃないわ!「フルールドソルシエール」の効果発動!アキの墓地の「水晶薔薇の女神」を私のフィールドに特殊召喚!』

 

「そんな…私のモンスターが…はっ!?このままじゃ!」

アキの墓地からモンスターがシェリーの場に現れる…その攻撃力は「魂縛門」ラインを下回っている…!

 

 

『これで終わりよ!「水晶薔薇の女神」を破壊!お互いに800ダメージを与える!さよなら…十六夜アキ、貴女の後にすぐクロウを葬ってあげるわ!!』

 

「させるかよ!罠カード『カオス・ライフ』を発動!!効果ダメージでライフが0になる時!その数値分、お互いのライフを回復する!」

クロウがシェリーの策を回避する!

 

『っ…!なら貴方から倒してあげる!「フルールドソルシエール」でクロウにダイレクトアタック!』

 

「まだよ!罠カード『クリスタル・ヴェール』を発動!墓地の『水晶薔薇の女神』を除外して攻撃を無効にする!」

 

『なにっ!?』

水晶の壁が時花の魔女の攻撃を防ぐ!

 

「そして除外したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える!700ダメージよ!!」

 

『くっ…!』

水晶の礫がシェリーにダメージを与える!

 

「助かったぜアキ…!」

 

『たった1ターン持ち堪えただけでいい気にならないで…!あなた達の敗北は決まっている!!』

 

「っ…シェリー!もうこんな危険なデュエルはやめるんだ!オレ達が傷つけあう理由はねぇはずだ!」

クロウはもう一度シェリーの説得を試みる…。

 

『私は…過去を変えたい…!私は「あの日」で止まってしまった時間を取り戻したいの!!』

シェリーの脳裏に忌まわしい日の記憶が蘇る…銃弾に倒れた両親…響く悲鳴…そして現れた英雄…その光景はシェリーの脳裏に焼き付いている…。

 

 

「遊星やミゾグチから聞いたぜ、小さい頃にイリアステルの手先に襲われて…ゲイザーの野郎に命を救われたってよ…だからか?こんな事してるのは…?」

 

『それもあるわ…私は彼に命を救われた、でも…命を救われた両親はこの10年!目覚める事はなかった!!…だから私は彼に聞きたかった!「なんで私達を助けたのか?」「なんで両親は目覚めないのか」と!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sideシェリー

 

 

時は遡る…

 

 

【ゲイザーがルブラン夫婦と貴女を助けた訳が知りたい…?】

 

『ええ、私はその答えを聞く為に彼を探し続けていたのよ…』

シェリーはゾーンへと問いかける、張本人たるゲイザーは行方知れず…その答えを知るのはゾーンのみだった。

 

 

【少し待っていなさい…その件の報告書があった筈です…】ブゥン─

ゾーンの前に大量のウィンドウが開く

 

 

【わかりました…彼の報告によれば「貴女の願いを叶えただけ」…との事です】

 

『えっ…?』

シェリーは呆けてしまう…確かにあの夜、彼女は「パパとママを返して!」と叫んだ…彼はその願いを聞き、叶えたのだ…。

 

【彼は生来、子供に甘いところがあります…親を失って泣いていた貴女を放置しておけなかったのでしょう…彼はそういう男です】

 

『待って!それじゃあどうして2人は目覚めないの!?』

 

【…治療の際に2人の記憶を一部改竄したとあります…その影響でしょう…彼らしくもないミスですが…】

 

『そんな…そんな、事って…!!』

 

【安心しなさいシェリー、貴女が約束を果たした時に必ず願いを叶えましょう…そうすれば貴女はまた家族と共に過ごせるのですから…】

 

 

SideOut

 

 

 

 

『あの日から私の中の時間は止まったまま…ゾーンに頼れば…私はまたお父様やお母様と過ごせるのよ!!』

シェリーは胸の内を明かす…失われた幸せな時間…彼女はそれを取り戻したいだけなのだ、しかしそれは…

 

 

「ふざけんじゃねぇ!!」

 

 

「『えっ…!?』」

クロウの叫びが響く…シェリーはクロウの怒りに触れてしまったのだ…

 

 

「シェリー!お前は大事な事を忘れてるぜ!お前の親はまだ()()()()()()!オレや遊星…世話してるガキ達の親みたいに死んでねぇんだよ!!」

クロウの脳裏に彼が世話する子供達の姿が浮かぶ、ゼロ・リバースにより遊星やクロウの親は亡くなった…そして子供達もサテライトでの生活で親を失った、しかし…シェリーの両親は生きている…。

 

『なら…私に協力しなさいクロウ!私に協力すればゾーンが貴方や子供達が両親と共に生きる世界を叶えてくれるわ!』

 

「シェリー…オレはな、一度だけ遊海に聞いたんだよ…!アンタが過去を変えられるならどうするってな…!!」

 

 

 

 

 

 

 

Sideクロウ

 

 

「なぁ遊海…アンタが過去を変えられるなら…どうする?」

 

「…いきなりどうしたクロウ?」

 

それはパラドックスの事件が解決し、しばらくしたある日…マーサハウスで眠っている子供達を前にクロウが遊海へと問いかける…。

 

 

「オレ達以外は覚えちゃいねぇが…パラドックスは過去を壊して未来を変えようとした…それを聞いて思っちまったんだ…『もしも、ゼロ・リバースが起きなかったら』ってよ…そしたらオレ達もこいつらも親を失わないで幸せに暮らしてたんだなと思って…」

 

「…俺にだって、変えたい過去はあるさ…消し去りたいぐらいのな…」

 

「そうなのか?アンタならてっきり『過去は振り返らない!』って即答しそうだと思ったんだが…」

クロウは意外そうな顔をする

 

「俺だって完璧超人じゃないさ…見てみるか?俺の()()()

 

「えっ…?」

そう言って遊海はクロウの頭に手を置く…その瞬間、膨大な情報がクロウに流れ込む…!

 

「ぐあっ…!?」

クロウが見たのは遊海がデュエルアカデミアで経験した事件…異世界での「ティエラ事件」の記憶だった。

 

悪魔…ティエラに乗っ取られた遊海が数多の生命を壊し、決闘者を葬り…最愛の女を手に掛ける…その記憶をクロウは一瞬の間で見せられた…。

 

 

「いま、のは…」

 

「俺にとっての最大の汚点さ…幸いにもその異世界の特性で死んだ奴はいなかった…でもな、思い出しちまうんだよ…この手で翠を傷付けた感触をな…おかしな話だよなぁ…俺、意識はなかったはずなのにさ…」

 

「遊海…」

遊海の右腕は微かに震えている…

 

「でもなクロウ…一度起きた事は覆らない、人間の人生ってのは一度きりだ…だから、どんな辛い事があっても懸命に生きていく…それが人間ってもんだろ?」

 

 

 

 

SideOut

 

 

 

 

 

 

 

「遊海の言葉でオレは気づいたんだ、人生は一度きり…過去を変えたって意味がない!だから今を…未来を信じて懸命に生きていくんだってよ!!」

 

「クロウの言うとおりよシェリー!貴女が過去を変えたって貴女達が襲われたっていう事実はわからないわ!…だけど未来は変えられる!自分の可能性を信じて生きていれば…どんな未来にだって辿り着けるはずよ!!」

 

クロウの言葉を聞いたアキが声を上げる…過去にサイコパワーを悪用し「黒薔薇の魔女」として暴れまわったアキ…しかし、遊星の懸命な説得…そして翠や遊海に様々な事を教わりサイコパワーの代わりに精霊の力を得た…未来は自分の意思で変えられる…彼女は身を以てそれを知っているのだ。

 

 

『黙りなさい…黙れ!!私は…私は!家族との時間を取り戻したいのよ!!!』

クロウの言葉はシェリーの心に届かない…彼女の魂を縛る強すぎる過去への願いが壁となっているのだ…。

 

「アキ…オレ達でシェリーを救うんだ!過去に縛り付けられたアイツを救い出す!」

 

「ええ…わかったわ!!」

 

 

 

「(この状況で私が取れる手は…これしかない!)『ブルー・ローズ・ドラゴン』を召喚!」

 

『馬鹿め…!「魂縛門」の効果発動!そのモンスターを破壊して全員に800ダメージよ!!』

 

「アキ!?…ぐあぁぁ…!」

アキの召喚したモンスターに反応して再び稲妻が襲いかかる!!

 

「くうぅぅ…!でも、これでこのモンスターが召喚できる!破壊された『ブルーローズドラゴン』の効果!墓地の「ブラックローズドラゴン」を効果を無効にして特殊召喚!」

アキの場に再び薔薇が咲き誇る…この時点でシェリーのライフは1700…魂縛門の効果は発動しない!

 

「カードを伏せてターンエンド!…クロウ!お願い!!」

アキはクロウに全てを託す!

 

「(アキはライフを犠牲にしてまで『ブラックローズ』を召喚した…なら、あの伏せカードは!!)リバース罠『ブラック・バック』発動!このターンの通常召喚を封印する代わり、攻撃力2000以下のBFモンスター『黒槍のブラスト』を墓地から特殊召喚!さらに魔法カード『レンダリング・チューニング』を発動!手札のチューナーモンスター『BF-竜巻のハリケーン』を特殊召喚!このカードの攻撃力はフィールドのシンクロモンスター『ブラックローズドラゴン』と同じ2400になる!」

アキの思いを汲み取ったクロウのデッキがその真価を発揮する!

 

「さらに魔法カード『レベルウィング』を発動!『ハリケーン』のレベルを3つ上げる!…そしてオレはレベル4の『黒槍のブラスト』にレベル4になった『竜巻のハリケーン』をチューニング!黒き疾風よ!秘めたる思いをその翼に現出せよ!!シンクロ召喚!『ブラック・フェザー・ドラゴン』!!」

黒き翼がクロウの思いを乗せて舞い上がる!

 

 

『何をしようと無駄よ!私はお父様の残してくれたカードであなた達に勝つ!そして幸せな時間を取り戻すのよ!』

 

「いい加減にしろシェリー!親父さんはこんな事をする為にそのカードを託したんじゃないはずだ!!」

 

『黙れ!私は…私は!!』

シェリーの魂を縛るかのようにシェリーを拘束する骸骨が力を強める…!

 

「シェリー…今、お前を助けてやる!バトルだ!『ブラックフェザードラゴン』で『フルールドソルシエール』を攻撃!」

 

『無駄よ!「ブラックフェザードラゴン」では「フルールドソルシエール」には勝てない!!』

 

「たしかにな…でもそれは()()1()()()()の話だ!オレ達は未来を変える!!」

 

「そのとおりよ…この時を待っていたわ!リバース罠『シンクロ・ストリーム』を発動!『ブラックローズ』の攻撃力を『ブラックフェザードラゴン』に加える!」

 

『なんですって!?』

ブラックローズがブラックフェザードラゴンに力を託す…その攻撃力は5200!

 

「信じてたぜアキ!今度こそ目を覚ませ!シェリー!!ノーブル・ローズ・ストリーム!!」

 

『つ…あああぁぁぁ─!!?』

2体のドラゴンの力がシェリーのライフを削りきり、地獄の門を打ち砕いた!

 

 

シェリーLP0

 

クロウ&アキ WIN!

 

 

キュウゥゥン…ガガン!!

 

 

「ギアの動きが止まった…!」

シェリーのライフが尽きた事で遊星ギアの稼働が停止する…しかし、事態はそれだけでは収まらない…!

 

ゴゴゴ…ガラガラガラ…!

 

「『魂縛門』が崩れるわ!?」

 

「やべぇ!?シェリー!アキ─!」

リアルダメージを受けるデュエルの影響なのか…シェリーを拘束していた魂縛門が崩れ落ちる、そして部屋は瓦礫に覆われていった…。

 

 

 

 

 

キィン─

 

 

「今の衝撃は…遊星ギアが止まったのか…?」

 

「アキさん…アキさんとクロウが遊星ギアを止めたんだわ!」

それぞれの道を進む5D'sのメンバー達は突然の揺れと痣を通してアキとクロウの勝利を感じ取る

 

 

「クロウ!アキ!やってくれたか…!」

 

『遊星!私達も先を急ごう!』

 

「ああ!」

 

 

 

「絶対氷結!…よくやった二人とも…!俺も翠を探さなければ…!燃え上がれ!太陽神の神炎!ゴッドブレイズ!!」

 

ズドオォン!!

 

冷やされた空気が急激に膨張…全てのインフェルノイドを破壊した…。

 

 

「今助けに行く…無事でいてくれ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

Sideシェリー

 

 

 

「シェリー…お父さんの話をよく聞きなさい…」

 

『(この声は…お父様…?)』

微睡む意識の中…シェリーはかつて父に言われた言葉を思い出していた…。

 

 

「これからお前の人生にはたくさんのつらい事や悲しい事があるかもしれない…だけど、挫けてはいけないよ」

優しい顔でルブラン博士は幼いシェリーに語りかける…

 

「自分の信念を…正義を曲げずに生きるんだ、そうすれば…必ず未来を切り拓く事ができる…!」

そう言ってルブラン博士はシェリーにクマのぬいぐるみを渡した…その中に「Z─ONE」のカードを…希望を託して…

 

 

『(そうだったのね…お父様は…「強く生きて欲しい」という願いを託してこのカードを…)』

シェリーはゆっくり目を開ける…その手には「Z─ONE」のカードが握られていた…。

 

『(ごめん…ごめんなさいお父様…わたし…!)』

シェリーは静かに涙を流す…彼女を縛り続けた鎖はここに断ち切られた…。

 

SideOut

 

 

 

 

 

 

「う〜ん…」

 

「いつつ…何がどうなったんだ…?」

クロウとアキが目を覚ます…2人はシェリーと共に魂縛門の崩落に巻き込まれ気を失っていたのだ。

 

 

「これは…ブラックローズドラゴンがオレ達を護ってくれたのか…!」

クロウが周囲を見回す…そこには身を挺してクロウ達を守る黒薔薇竜の姿があった…。

 

「2人を助けたいって必死に願ったらブラックローズドラゴンが応えてくれたの…ありがとう…!」

《キュリリリィ!》

アキの言葉にブラックローズが応える…そしてブラックローズが消え、暖かい光がアキ達に降りそそぐ…

 

「これ…なくなったはずのサイコパワー…?」

 

「暖かい光だな…ん!?傷が…!」

光を浴びたクロウ達の傷が癒えていく、それは遊海達のようにカードの力を介さない…優しい治癒の光だった。

 

「本当のサイコパワーは…人を癒す力なのかもしれねぇな…」

 

「人を癒す力…」

アキは自分の手を見つめる…たくさんの人を傷つけた忌まわしい力…それが人を癒す力に変わった瞬間だった…。

 

 

 

 

 

 

『私は…いままでなんて事を…』

 

「シェリー…」

戦いを終え、シェリーは項垂れていた…父に最後言われた言葉を思い出し、自分のおこないを深く反省していた…。

 

「シェリー…今からでも遅くねぇ、オレ達と一緒に未来を変えようぜ!」

 

『未来を…変える…』

 

「ああ、街を…そして遊星を救うんだ!アイツは絶対に死なせない!その為に力を貸してくれ!」

 

『アキ…クロウ…』

シェリーは手の中の「Z─ONE」を見つめる…

 

『(自分の信念を…正義を曲げずに生きる…!)わかったわ…私も共に行く!』

シェリーはクロウの手を取った…!

 

 

「よろしくなシェリー!…そうだ!この事件が解決したら遊海に頼んで親父さん達を治してもらおうぜ!あの人ならなんとかしてくれるさ!」

 

『えっ!?遊海はそんな事ができるの!?』

シェリーはクロウの言葉を聞いて驚く

 

「知らなかったのか?遊海の力ならきっとなんとかしてくれるさ!その為にも行こうぜ!太陽ギアに!!みんなが待ってる!」

 

「『ええ!』」

 

クロウ達は歩みを進める…仲間達を信じて…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『(ごめんなさいゲイザー…私は彼らと未来を変える…だから、貴方も…)』

 

気まぐれアンケート 主人公「白波遊海」はどんな主人公?

  • THE・主人公!
  • 俺TUEEE系主人公
  • うっかり系主人公
  • 満身創痍系主人公
  • ノーコメント

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