転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
遊海の長き戦いは遂に決着を迎える…全ての絶望を断ち切る為に遊海はその力を開放する!
それでは最新情報をどうぞ!
遊星とZ-ONEの決着、ネオドミノシティの新たな夜明けから時は遡る…。
Side遊海
「うっ…ここ、は…」
意識が浮上する…身体が酷く重い、頭がまったく働かない…俺は…何を…?……─!?
「み、翠!!!あがっ…!?」
急速に意識が覚醒しパニックになる…俺はどうして意識を失っていた!?翠は!?ラプラスは!?遊星はどうなった!?そもそもどれくらいの時間気絶していた!?
「あ…遊海さん!遊海さん!!あっ…」
「み…みどっグハッ!?」
ドッターン!
意識を取り戻した遊海に翠が駆け寄り…瓦礫に躓き遊海に突っ込み、一緒に地面に倒れこむ…
「遊海さんごめんなさい!!私が攫われたりしたから…!」
「謝るのは俺の方だ…!怖い目に遭わせてごめん!!もっと俺が気を付けていれば…!!」
遊海と翠は互いに謝り合い、そして抱きしめあった…互いの無事を確かめあうように…。
『…取り込み中すまない遊海、今は一刻を争う状況だ…力を貸してほしい…!』
「っ…!?ブルーノ…いや、アンチノミーか!?なんでお前がここにいる…!遊星はどうした!!」
「遊海さん落ち着いて!もう彼は敵じゃありません!実は─…」
遊海は翠から今までの状況を聞かせられる…遊海がラプラスとの戦いの後に気絶していた事…アンチノミーが遊星との戦いの後に何らかの力で助かった事、そしてアンチノミーが自分達を見つけてから30分程経っている事…そして……
「ラプラスの野郎…!なんて事を…!!すまない…みんな…!!」
遊海は目の前に広がる惨状に歯を食いしばる…先に動けるようになった翠によりトフェニとフレアは治療されていたものの純粋な機械であるアヤカや、岩の身体であるメガロックは痛ましい姿を曝している…。
「すまないみんな…今の俺にはみんなを治す力が残っていない…精霊界で傷を癒やしていてくれ…!」
遊海はそう精霊達に語りかけ精霊界へと送還する…
《っ…ユウ、ミ…》
「フレア!すまない…辛い目に遭わせた…必ずラプラスは俺が…!」
送還の直前、フレアがかろうじて意識を取り戻す…
《ユウミ…先に手を出したのは私達です…ラプラスがあなた達に手を出そうとしたと勘違いして攻撃を…はやく、ラプラスを追うのです…彼は…死ぬつもりです…!》
「なにっ…!?どういう事だ!」
《ラプラスは…あなたの赤帽子を被って遊星達のもとに…!急い、で…!》シュゥゥン…
「っ!!!『閃光竜』!!!」
《キュオオオン!!》
フレアの言葉を聞いた遊海はなけなしの力で閃光竜を呼び出す!
「遊海さん!どういう事なんですか!?ラプラスが死のうとしてるって…いったいどうして!?」
状況を飲み込めない翠は遊海へと問いかける…
「翠、最初に言っておく……ラプラスは
「えっ…そん、な…!?なんで…!?」
遊海の思わぬ言葉を聞いた翠は固まる…
「…詳しい事情はわからない、だが…奴が
「わ、わかりました!!」
『遊海!ボクも連れて行ってくれ…!ラプラスは…ゾーンの最後の希望なんだ!』
「わかった…しっかり掴まってろ!!翔べ!『閃光竜』!!!」
《キュオオオオン!!!》
3人を乗せた閃光竜は飛翔する、遊星達のもとへ向かって…
「突き抜けろ!
《キュオオン!!》
「あれは『閃光竜』!?遊海さん!!翠さん!!」
飛び続けること数分…遊海はアーククレイドルの床を突き抜けて遊星達のいる最上階へと到達する…。
「お前達無事か!ラプラスは何処だ!!」
遊海は辺りを見渡す…そして、本来この場にいないはずの人物を見つける…。
「待て…どうしてアポリアが生きている!?お前はゾーンとデュエルを…!」
『…ラプラスは、死んだわ…アポリアを庇って…ゾーンとデュエルを…!』
「なっ…」
シェリーの言葉に遊海は振り返る…シェリーの膝の上…そこには胸に穴を穿たれたラプラスが満足気な表情で眠っていた…。
「貴様…貴様!!何を寝たフリしてやがる!!」
それを見た瞬間、遊海を支配したのは激情だった…怒り、悲しみ、後悔…遊海はシェリーからラプラスを奪いとる…その体は既に熱を失っていた…。
「「起きやがれ!許さねぇぞ!!お前は…!お前は!!
…馬鹿野郎…!この大馬鹿野郎が─!!!」」
そして俺は理解した…ラプラスを支配していた
「…遊海さん…オレは勝ちます…!希望を託してくれたもう1人の遊海さんの為に…!!」
俺は遊星から手短にラプラスの最後を聞く…俺とのデュエル、そして精霊達との戦いで致命傷を受けながらもゾーンと対峙し、「時械神」の効果を遊星に残した…誇り高き最期を…
「わかった…必ず勝て、遊星…俺がしてやれるのはこれくらいだ…!」
オレは遊星の体力を回復させる、遊星の勝利を信じて…
「あの…遊海さん、これ…」
「龍可…ああ、ありがとな…」
龍可が俺に赤帽子を手渡す…ラプラスが託していたのだろう
「遊海さん…ラプラスは怖い人だったけど…本当は優しい人だったの…だから、もう…」
「ああ、わかってる…俺はもうあいつを憎まない、あいつもあいつなりに未来を救おうとしてたんだ…その願いは…確かに受け取った…遊星を頼んだぞ…俺にはやらなきゃならない事がある…」
そして俺はアポリアに霊廟の場所を聞き、ラプラスの亡骸と共にその場を後にした…。
Sideout
「遊海さん、大丈夫…ですか…?」
「ああ、大丈夫だよ…翠」
遊海と翠はアーククレイドル内の霊廟へと到着した、ラプラスは棺へと寝かせられ、遊海はその近くの壁に寄りかかり座り込んでいる…。
「…遊海さん、私…聞きたい事があったんです…どうして遊戯さんや十代君達を集めたんですか…?」
翠は壁際に座り込む遊海に問いかける…
「イリアステルから町を守るにしても…戦力が多すぎます、これから
翠の疑問はもっともな事だった、遊海が招集したのは精霊の力をもつ世界最高レベルの決闘者達…そこに遊海を加えればもはや国一つを相手にできるだろう…。
「翠…俺は考えたんだ、『もしも俺が破滅の未来を前にしたら』ってな…俺ならば精霊の力を使って大抵の事はできる、『死者蘇生』以外ならな…奴ならば世界を救う方法の1つや2つ、すぐに思いついたはずだ…でも、奴はそうしなかった…なんでかわかるか?」
「ラプラスは…世界を救う事が目的じゃなかった…?」
「そうだ、正確には…手段に過ぎなかったんだろうな」
遊海は翠の言葉を肯定する。
「奴は未来を救う事で間接的に取り戻そうとしたんだ、亡くした…愛する者を…」
「…!?」
その言葉を翠は気付いた、遊海とラプラスの分岐点…それは翠の…愛する者の存在だったのだ…。
「そして…奴は隙を突かれた…そのせいで、あいつは死ななきゃならなかった…!!…いるのはわかってるんだ…いい加減に出て来いよ…!」
「遊海さん…?」
遊海は静かに立ち上がる…その瞳に強い怒りを宿して…!
「姿を現せ…
【ククク…ハハハハ…よくぞ見抜いたな、白波遊海…愚かな転生者よ…!】
「あっ…!?そんな…!」
ラプラスの亡骸が闇に飲み込まれる…溢れだした闇は膨張…その中から漆黒のローブを纏った者が現れる…その名はダークネス…世界創造の際に生まれた虚無の世界を支配する邪神である…!
「ラプラスが…!」
【世界は再び絶望に包まれようとしている…今こそ世界を虚無へと沈めん…!】
ラプラスの身体を取り込んだダークネスは両手を広げながら宣言する…。
「…ラプラスにダークネスが取り憑いている事は予測していた…遊戯や十代達を呼んだのは…コイツを倒す為だ…!!」
遊海の招集した決闘者達…その目的はダークネス、そして部下たるミスターTとの決戦を想定した対抗部隊だったのだ…!
【取り憑く?違うな、彼奴は絶望し自ら闇を受け入れた…そして我は内側から奴を喰い尽くし、復活の刻を待っていた…だが、我が身は未だ不完全…汝らを取り込み、再び世界を掌握する!】
「やらせるかよ…アイツの守ろうとした世界は…遊星達の歩む未来は…俺が守る!!」
「遊海さん!私も戦います…!」
翠は遊海と共にデュエルディスクを構える!
「いや…お前は下がっていてくれ、まだ傷が痛むだろう?それにこれは
「遊海さん…負けないで…!」
「ああ、デュエルだ!ダークネス!!」
遊海は翠の応援を聞きながらダークネスを睨みつける!
【よかろう…かかってくるがよい!愚かな転生者!我が名はダークネス…この世界の真理なり!!】
ダークネスは黒き翼を広げる…遊星が未来を掴む戦いをする中…遊海の世界を守る為の戦いが始まる!
【「デュエル!!」】
ダークネス(アナザー)LP4000
遊海LP4000
【我のターン、ドロー!】
【我は魔法カード『二重召喚』を発動、さらにフィールド魔法『ダークネス』を発動!手札から2枚、デッキから3枚のカードをランダムにセットする、さらに『ダークネス・アイ』を召喚!】
ダークネスの場に5枚のカードがセットされ、気味の悪い目玉のモンスターが現れる ATK0
【『ダークネスアイ』が攻撃表示で場に存在する時、手札のモンスターをリリース無しで召喚できる、現われよ『ダークネス・ブランブル』!】
無数の目を持つ異形の植物が現れる ATK2000
【我はターンエンドだ】
ダークネスLP4000
ダークネスアイ ブランブル ダークネス 魔法・罠5 手札0
「俺のターン!ドロー!!」
「魔法カード『おろかな埋葬』発動!デッキの『レベル・スティーラー』を墓地に送る!そして『シンクロン・キャリアー』を召喚!」
背中にクレーンを装備したロボットが現れる ATK0
「『シンクロンキャリアー』が場にいる時、俺は追加で『ジャンク』モンスターを召喚できる!来い!『ジャンク・シンクロン』!」
ジャンクデッキの要であるオレンジ色のロボットが現れる ATK1300
「『ジャンクシンクロン』の効果発動!墓地の『レベルスティーラー』を特殊召喚!さらに墓地からモンスターを特殊召喚した事で『ドッペルウォリアー』は手札から特殊召喚できる!」
一つ星のテントウムシと黒い兵士が現れる DEF0 DEF800
【我はリバースカード『虚無』を発動!そして連動してこのカードが発動される…『無限』を発動!】
「っ…!このタイミングで来たか!」
【『無限』が発動した事で『虚無』と『無限』の間に伏せられたリバースカードを全て発動する…虚無と無限の間を埋めるモノ…それがダークネス…!発動せよ『ダークネス1』『ダークネス3』!『ダークネス1』が最初に発動された事で『ジャンクシンクロン』と『ドッペルウォリアー』を破壊する!】
「っぐ…!」
「遊海さん!!」
邪悪な稲妻が遊海のモンスターを破壊する!
【識っているぞ、汝はシンクロ召喚を狙っていたな…世界を滅ぼした人間どもの負の象徴を…】
「シンクロは負の象徴なんかじゃない!未来を切り拓く力だ!俺は手札の『グローアップ・バルブ』を墓地に送り『クイック・シンクロン』を特殊召喚!」
ガンマン風のロボットが現れる ATK700
「俺はレベル2の『シンクロンキャリアー』にレベル5の『クイックシンクロン』をチューニング!」
2+5=7
「集いし願いが新たな力を呼び覚ます!シンクロ召喚!燃えろ!『ニトロ・ウォリアー』!」
腕にアーマー着けた緑色の武人が現れる ATK2800
「さらにデッキトップを墓地に送り…墓地の『グローアップ・バルブ』を特殊召喚!」
目玉を持つ球根が現れる DEF100
墓地送り
ラッシュウォリアー
「俺はレベル1の『レベルスティーラー』にレベル1『グローアップバルブ』をチューニング!」
1+1=2
「デュエルを新たな地平に導け!シンクロ召喚!『フォーミュラ・シンクロン』!」
レーシングカー型のロボットが現れる DEF1500
「『フォーミュラシンクロン』がシンクロ召喚に成功した事で1ドロー!さらに『ニトロウォリアー』のレベルを1下げる事で墓地の『レベルスティーラー』を特殊召喚!」
ニトロウォリアーのレベルを喰らいテントウムシが現れる DEF800
ニトロウォリアー ☆7→6
「バトル!『ニトロウォリアー』で『ダークネスアイ』を攻撃!ダイナマイトナックル!!」
【ぐっ…!!】
強烈な一撃が異形のモンスターを破壊する!
ダークネスLP4000→1200
「俺はこのままターンエンドだ!」
【フィールド魔法『ダークネス』の効果発動、エンドフェイズに我の伏せカードをランダムにセットする…さらに『ダークネスブランブル』の効果発動、お互いのエンドフェイズ時に我のライフが4000以下の時、そのライフを4000にする!我が糧となれ…哀れな男の魂よ…!】
ドクン…!
ダークネスの身体を闇が覆い、力を与える!
ダークネスLP1200→4000
遊海LP4000
ニトロウォリアー フォーミュラ レベルスティーラー 手札1
「てめぇ…!!」
遊海は怒りを露わにする…ダークネスはラプラスの亡骸を自身の依代にするだけではなく、魂をも食い物にしたのだ…!
【何故、怒る必要がある?この男は貴様を何度も襲い、破壊を齎した「悪」…汝にとっての仇敵であろう?】
「お前が、そうなるように仕向けたんだろう…!」
【クク…それは心外だな、我は少し心の枷を外して囁いただけだ…『イレギュラーを排除しろ、イレギュラーがなくなれば未来は救われる』とな…!】
「テメェ…絶対に許さねぇ!!ラプラスの願いを…ゾーンの希望を…馬鹿にするなぁ!!!」
「っ…!遊海さん!落ち着いて!!ダークネスの挑発に乗らないで!!」
ダークネスの言葉に激昂する遊海を翠が落ち着かせようとする…
「ぐっ…!!さっさとターンを進めろ、絶対にお前を倒す!!」
【ククク…!強がりを…貴様はミスターTに敗れた、我に勝てると思うな…!】
【我のターン!ドロー!】
【リバース罠発動『無限』!さらに『虚無』を発動!『虚無』の効果により『虚無』と『無限』の間に伏せられたリバースカードを全て発動する!発動せよ『ダークネス2』『ダークネス1』!『ダークネス2』の効果により『ダークネスブランブル』の攻撃力は2000アップする!】
異形の植物が巨大化する! ATK2000→4000
「攻撃力4000…!『フォーミュラシンクロン』の効果発動!俺はレベル6の『ニトロウォリアー』にレベル2『フォーミュラシンクロン』をチューニング!!」
6+2=8
「星海を切り裂く一筋の閃光よ!魂を震わし世界に轟け!シンクロ召喚!来い!『閃光竜スターダスト』!」
光を纏い希望の竜が現れる DEF2000
【ふん…バトルだ、『ダークネスブランブル』で『閃光竜』を攻撃!】
鋭い茨の鞭が閃光竜に迫る!
「『閃光竜』の効果発動!1ターンに一度、破壊を無効にする!
茨の鞭はバリアに阻まれる!
【小癪な…我はターンエンド、『ダークネス』の効果によりリバースカードはランダムにセットされる】
ダークネスブランブルATK4000→2000
ダークネスLP4000
ブランブル ダークネス 伏せ5 手札1
「…堅い…!これが虚無の邪神の力か…だが、俺は負けない…!!」
遊海は攻めあぐねていた…ダークネスのセットカードはフィールド魔法『ダークネス』によりランダムに伏せられ、自分では確認できない…しかし、フィールドに一部の「ダークネス」モンスターがいる時にその効果を無視してセットカードを確認できるのだ…!
「俺のターン!ドロー!」
「『閃光竜』を攻撃表示に変更!バトルだ!「閃光竜」で『ダークネスブランブル』を攻撃!
【フッ…我は手札から『ダークネス・レインクロー』の効果発動!相手の攻撃宣言時、手札のこのカードとフィールドの『ダークネス・ブランブル』を墓地に送る事でデッキから『ダークネス・ネオスフィア』を特殊召喚する!】
「しまった…!!」
ダークネスブランブルが消え去る…そしてダークネスの切り札たる白き天使の羽と黒き悪魔の翼を持つ異形の女性型モンスターが現れる ATK4000
「攻撃中止!カードを伏せてターンエンド…!」
【ただで終わらせると思うか?発動せよ『虚無』『無限』!そして発動せよ『ダークネス3』『ダークネス2』『ダークネス1』!】
「しまっ…!」
発動したカードを見た瞬間、遊海の顔が青ざめる…!
【『ダークネス3』の効果発動!3000ダメージをその身に受けるがいい!!】
バリバリ…ビシャァァン!!
「ガッ…ぐあぁぁああ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!?」
「ゆ、遊海さぁぁん!!!」
遊海を闇の雷撃が襲う…その衝撃で遊海は壁に叩きつけられた…
遊海LP4000→1000
閃光竜 レベルスティーラー 伏せ1 手札1
「ガッ…ア…大ダメージにも、限度が…ゴボッ…!」
「遊海さん!しっかりして!!意識をしっかり保って!!」
倒れ伏す遊海に翠が駆け寄る…遊海は既にラプラスとのデュエルで瀕死に近いダメージを受けている…その体力は既に限界を超えていた…。
【無様だな、白波遊海…未来の貴様もそうだ、幾度も傷付き、自身の命を削り世界の為に尽くしたが…なんの意味も為さなかった、この世界は破滅に向かっている…そのような世界を…未来を守る事に意味があるのか?】
「ゴフッ…!意味は、ある…!俺は信じてる…遊星が切り拓く未来を…!」
「そうです!未来はまだ決まってない!例え破滅が待っていても…私達は絶対に諦めない!!」
ダークネスの言葉に遊海と翠はダークネスを見つめる…二人は知っているからだ…遊星の切り拓く新たな未来を…!
【詭弁を…ならば絶望の前にひれ伏すがいい!】
【我のターン、ドロー!】
【『ネオスフィア』の効果発動!伏せカードを任意の順番に並べ直す!発動せよ『虚無』『無限』!そして『ダークネス1』『ダークネス2』『ダークネス3』!『ダークネス1』の効果により汝の伏せカード、そして『閃光竜』と『レベルスティーラー』を破壊する!】
「ぐっ…!すまない…『閃光竜』!!効果発動!伏せカードを破壊から守る!波動音壁!!」
雷撃が遊海の場を蹂躙する!
【バトルだ!『ネオスフィア』よ!転生者を葬り、世界を虚無に沈めよ!】
ネオスフィアの闇の光線が遊海に迫る!
「リバース罠『くず鉄のかかし』発動!攻撃を無効にし、このカードをセットする!」
かかしが光線を弾く!
【しぶとく生き残ったか…だが、残りライフは僅か1000、手札1枚では何もできまい!ターンエンド!『ダークネス』の効果で再びリバースカードはシャッフルされる!】
ダークネスLP4000
ネオスフィア ダークネス 伏せ5 手札1
ズズ─…ン…!
「ぐっ…この揺れは…!?」
【どうやら霊廟が街を潰し始めたようだな…この街が消滅すれば人間の心は「未来への不安」という負の感情に支配される…そしてこの世はダークネスに沈むのだ…!】
デュエルを続ける遊海達に揺れが襲う…ネオドミノシティの消滅まであと僅か…しかし、それは希望の前触れでもある…!
キィン─!
「この光は…!」
遊海の痣が強い光を放つ…それは進化の目覚め…遊星の覚醒の証だった。
「遊星、お前ならばたどり着けるはずだ…デルタアクセルのその先へ…!!」
【フン、シグナーの痣か…何故、汝が選ばれたのだろうな?未来を破滅させる引き金を引いたお前が…赤き竜は愚かな竜だ…】
「─…!(そうだ…なんで赤き竜は俺を選んだ?ラプラスはシグナーに選ばれなかった…でも、俺は…)」
ダークネスの言葉を聞いた遊海は考え込む、本来であれば遊星・ジャック・クロウ・アキ・龍可そして龍亞の6人が目覚めるはずだったシグナーの痣…しかし、遊海の腕にもその痣は現れた…遊海も知らない7番目の痣「ドラゴン・フレイム」…その目覚めの意味は…
─俺は『決闘王』の名を継ぐ者!白波遊海!5000年に渡る光と闇の戦いに決着をつける者だ!─
「えっ…?」
その瞬間、遊海の脳裏に自分の叫んだ言葉が甦った…それはレクス・ゴドウィンに言い放った何気のない一言…それを突然に思い出したのだ…。
「光と闇の決着…そうか、わかった…俺の役目が…なんで赤き竜が俺を選んだのか…!!」
その時、遊海の胸にストンと何かが収まった…
「遊海さん…?」
【赤き竜が汝を選んだ理由…?それがなんだというのだ?】
「俺は
キィィン─!!
「えっ…これは!?」
【な、なんだ…この光は…!!】
遊海の痣が姿を変えていく…炎のような紋様から太陽の紋様へ…その真名は「ドラゴン・ソウル」…赤き竜の魂を示す痣である!
「俺は遊戯や十代、遊星と共に『闇』と戦ってきた…地球の闇に大邪神、ダークネス…地縛神…俺は闇と戦う運命にある!俺は決闘者を導き、人々を守る者…それが…俺の役目だ!!」
【世迷い言を…!汝は我には勝てぬ…光あるところに闇は生まれる…!】
ダークネスを覆う闇が広がっていく…!
「なら、そのバランスを取るのが俺の役目だ!光と闇を宿し、世界を守る為に力を振るう…俺はハッピーエンドを掴み取る!!」
キィン─!
「…そうか、辿り着いたんだな遊星…ならば…俺も…負ける訳にはいかない!!」
痣が遊星の覚醒を…「シューティング・クェーサー・ドラゴン」の降臨を伝える…遊海は全身に闘志を纏う!
「翠…見ていてくれ…俺の手に入れた力を…闇を祓う希望の力を!!いくぞ…ユウスケ!!」
「遊海さん!?」
【何をするつもりだ!!】
「こうするんだ!俺は…俺自身でオーバーレイ!!」
遊海の叫びと共に眩い光と優しき闇が遊海の身体を包む!
「世界に満ちる優しき光と安寧の闇…我が身に宿り未来を紡げ!!ランクアップ!エクシーズチェンジ!!」
遊海の身体が再構成される…それは遊海のたどり着いた境地、そして世界を守る戦士の姿…!
『新たなる希望!人々を導く光!《NEXUS》!!』
赤き鎧を被り、赤のコートと黒の鎧を纏った戦士が現れる…その名はNEXUS、遊海が生きながらにして魂のランクアップを遂げた姿である…!
「遊海…さん…!その姿は…ZEXAL…!?」
【馬鹿な…世界の表側…高次世界の力だと!?ありえん…ありえん事だ!!】
遊海…NEXUSの姿を見たダークネスは動揺する…感じ取ったのだ、12次元に含まれない高次世界の力を…!
『翠…オレは闇を…ユウスケを受け入れる事で魂のランクアップを遂げた、それがこの姿…NEXUSだ!!』
「すごい…!かっこいいです!!遊海さん!!」
『ありがとな…翠の声が…オレの一番の元気の元だ…!』
【おのれ…姿が変わったくらいで…この状況から逆転する事など不可能だ!】
『見せてやるよダークネス!人の希望の力を!!』
『オレのターン!最強デュエリストの決闘は常に必然!ドローカードすらデュエリストが創造する!シャイニング・ドロー─!!』
光の軌跡を残し、カードがドローされる!
『「貪欲な壺」を発動!墓地の「ニトロウォリアー」「フォーミュラシンクロン」「ドッペルウォリアー」「グローアップバルブ」「クイックシンクロン」の5枚をデッキに戻し2ドローする!シャイニングドロー!!』
『力を貸してくれ…!相手フィールドにレベル5以上のモンスターがいる時!「ジャンク・ジャイアント」は特殊召喚できる!』
一つ目の大型のロボットが現れる DEF2400
『さらに!墓地の「ラッシュウォリアー」の効果発動!自身を除外して墓地の「ジャンクシンクロン」を手札に加え…召喚!』
再びオレンジ色のロボットが現れる ATK1300
『「ジャンクシンクロン」の効果発動!墓地から「シンクロンキャリアー」を特殊召喚!』
クレーンを搭載したロボットが復活する DEF1000
『オレはレベル2の「シンクロンキャリアー」にレベル3「ジャンクシンクロン」をチューニング!』
2+3=5
『集いし進化が新たな力を紡ぎだす!希望を導け!シンクロ召喚「アクセル・シンクロン」!』
赤いバイクを模したロボットが現れる DEF2100
『さらに!「ジャンクジャイアント」のレベルを1つ下げ「レベルスティーラー」を特殊召喚!』
再びテントウムシが現れる DEF800
【フン…レベル10のモンスターをシンクロ召喚するつもりか…やってみるがいい!(我の『虚無』と『無限』の間には『ダークネス1』『ダークネス2』がある…汝の切り札は破壊される…絶望を味わうがいい…!)】
『オレは…レベル5「ジャンクジャイアント」とレベル5チューナー「アクセルシンクロン」を…リリース!!』
【何…?】
「その召喚条件は…!」
遊海の行動にダークネスは困惑し、翠は…そのモンスターに気づく…!
『現われよ!異世界の究極神にしてこの世界を守る神龍!其の名は…「ケッツアルコアトル」!!』
《キュオォォン!!》
遊海の痣が強く輝く…そして虚空より赤き竜…ケッツアルコアトルが遊海の場に降臨した…! ATK0
「赤き竜…!?『アルティマヤ・ツィオルキン』じゃなくて!?」
【馬鹿な…赤き竜を…神を従えただと!?】
遊海の場に出現した赤き竜にダークネスは動揺する…!
【だが…!これで滅びよ!『虚無』!『無限』!そして『ダークネス1』『ダークネス2』!滅びよ!『赤き竜』!『レベルスティーラー』!】
闇の雷撃が遊海の場を襲う!!
【これで終わりだ…なにっ!?】
《キュオォォン!!》
土煙が晴れる…そこには無傷の赤き竜が佇んでいた…
『「ケッツアルコアトル」の効果、神の護り…1ターンに一度、いかなる破壊からも自身を守る!バトルだ!「ケッツアルコアトル」で「ネオスフィア」を攻撃!』
【攻撃力0で攻撃だと!?血迷ったか!!】
『「ケッツアルコアトル」の効果発動!自分の場にドラゴン族シンクロモンスターが存在しない時にこのカードがバトルする時!このカードの攻撃力は相手モンスターの攻撃力と同じになり、相手の伏せカード1枚を破壊する!!未来を切り拓け!
【し…しまった!!】
神の炎によりダークネスの伏せカードが破壊される、そして『ダークネス』のデメリット効果が発動する…それは『自分フィールドの魔法・罠が破壊された時、フィールドの全ての魔法・罠カードを破壊する』効果…ダークネスの戦略は全て打ち砕かれた!!
《キュオォォン…!》
『すまない…そしてありがとう赤き竜…!お前のおかげで活路が開けた…!』
ネオスフィアと相打ちになり赤き竜が消えていく…しかし、その顔は遊海を心配しているようだった…。
『大丈夫…オレは必ず勝つ!!カードを伏せてターンエンド!』
遊海LP1000
伏せ2 手札1
【馬鹿な…人間如きにこの我が…!認めん…認めんぞぉ!!】
【我のターン!ドロー!!】
【現われよ!『ダークネス・ネクロスライム』!】
黒いスライムが現れる ATK0
【このカードをリリースする事で蘇れ!『ダークネスネオスフィア』!】
「っ…!また!!」
再び異形の悪魔が現れる ATK4000
【「ネオスフィア」でダイレクトアタック!!】
『リバース発動!「くず鉄のかかし」!』
再び攻撃を受け止める!
【おのれ…!!ターンエンド!!】
ダークネスLP4000
ネオスフィア 手札1
『ダークネス…見せてやる!オレの希望の力を!!』
『オレのターン!シャイニングドロー!!』
『リバースカード発動!「調律」!「ジェットシンクロン」を手札に加え、デッキトップを墓地へ!』
墓地送り
ダンディライオン
『墓地に送られた「ダンディライオン」の効果で「綿毛トークン」を2体召喚!』
タンポポの綿毛が現れる DEF0 ×2
『さらに「ジェットシンクロン」を召喚!』
再びエンジン型のロボットが現れる DEF0
『オレはレベル1の「綿毛トークン」2体にレベル1の「ジェットシンクロン」をチューニング!』
1+1+1=3
『霞の谷を守る怪鳥よ!敵を惑わせ!シンクロ召喚!「霞鳥クラウソラス」!』
巨大な怪鳥が現れる DEF2300
『さらに!手札の「ラッシュウォリアー」を墓地に送り、墓地の「ジェットシンクロン」を特殊召喚!』
再びエンジン型の機械が現れる DEF0
『そして墓地の「ラッシュウォリアー」の効果発動!墓地から除外する事で「ジャンクシンクロン」を手札に加える!そして召喚!効果で「シンクロンキャリアー」を特殊召喚!』
三度オレンジのロボットとクレーンのロボットが現れる ATK1300 DEF1000
『オレはレベル2の「シンクロンキャリアー」にレベル3「ジャンクシンクロン」をチューニング!』
2+3=5
『集いし星が新たな力を呼び起こす!シンクロ召喚!現れろ!「ジャンク・ウォリアー」!』
遊星の頼りにする青い戦士が現れる ATK2300
『さらに魔法カード「死者蘇生」を発動!蘇れ!「アクセルシンクロン」!』
再び赤いバイク型のロボットが現れる DEF2100
『そして「ジャンクウォリアー」のレベルを一つ下げる事で「レベルスティーラー」を特殊召喚!』
再びテントウムシが現れる DEF800
ジャンクウォリアー ☆5→4
『これで準備が整った!オレは「クラウソラス」の効果発動!「ネオスフィア」の攻撃力を0にし、効果を無効にする!幻惑のフェザーダンス!』
【なんだと!?】
ネオスフィアの力が奪われ弱体化する! ATK4000→0
『オレはレベル3の「クラウソラス」とレベル4の「ジャンクウォリアー」にレベル5「アクセルシンクロン」をチューニング!!』
3+4+5=12
『古の天空を彩る星々よ!!神雨となりて世界を祓え!アクセルシンクロ!!レベル12超来迎!!「聖光神竜 スターダスト・シフル」!!』
《ギュオオオン!!》
聖なる光を纏い、人々の希望の結晶が現れる!! ATK4000
【我が…敗れるというのか…!?この我が、人間如きに…!?】
『ただの人間じゃない…オレは決闘者だ!!オレ達が希望を捨てない限り…お前の出番はない!!「スターダスト・シフル」!「ダークネス・ネオスフィア」を攻撃!』
人々の希望の光がシフルに集中し、最後の攻撃が放たれる!!
「
《ギュオオオン!!》
星の爆発に匹敵する力の奔流が全ての絶望を…闇を吹き飛ばした…
【馬鹿な…馬鹿なァァァ─!!!】
ダークネスLP0
遊海WIN!
【オオオ…我は不滅…我は真実の闇…!必ず…復活する…!】
デュエルが終結しダークネスが霧散していく…
『オレの目が黒い内は…お前の出番はないぜ…ダークネス』
【ククク…覚えておけ白波遊海…次こそは必ず…──】
『じゃあな、ダークネス…二度と会わない事を祈るよ』
ダークネスはそのまま消えていった…。
ドサッ…シュゥゥ…
『…ラプラス、終わったぜ…ゆっくり眠ってくれ…会えるといいな…お前の愛した女に…』
ダークネスから開放されたラプラスの亡骸は金色の粒子
となって消えていった…。
─ありがとう、すまなかった…─
『─…、気のせいか…』
遊海はその刹那、ラプラスの声を聞いた気がした…。
「遊海さん!遊海さん!!」
『おっと…!勝ったぜ翠…これで終わりだ…ありがとう』
ラプラスを見送った遊海に緑が抱きつく…遊海は頭を撫でながら勝利を伝える。
『さぁ、帰ろう…俺達のま、ちへ…ゴボッ!!』
「っ…!!遊海さん!!」
突如として遊海のNEXUSが解除されて倒れ込む!
「まずっ…からだ…動かね……!」
「そんな…!!まさかあの変身のせいで!?」
翠の推測は当たっていた…NEXUSは大量の体力を消費する、しかも遊海は連続してそれを使ってしまった…しばらく身動きは取れないだろう…。
ゴゴゴ…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!
「まずい…アーククレイドルが…退去する…!」
「そんな…!?」
アーククレイドルが揺れる…ちょうどその瞬間、ゾーンがモーメントへと体当たりをしたのだ…!
「翠…逃げろ…俺の事は気にするな…」
「そんな事…できる訳ないじゃないですか!!ウィンダ!ウェン!!」
翠は精霊を呼び出して避難しようとする…しかし、ウィンダ達は現れない…
「ダメだ…ウィンダ達も大怪我してるらしい…しばらくは出てこれない…!」
「なら私が背負って逃げます!外にさえ出られれば…!!」
翠は遊海を背負い走り出した…。
「はぁ…はぁ…!!出口…出口は…!!」
翠は降りそそぐ瓦礫を避けながら出口へと向かう…!
「ダメだ、翠…俺を置いていけ…!死ぬ訳じゃない…未来に飛ばされるだけだ…必ず…戻るから…!」
「私は絶対に諦めません!!遊海さんと一緒に帰るんです!遊星君達のところに!!」
ゴゴゴ…ガラガラガラガラ!!
「ぐっ…翠!!」ドン!!
「遊海さ…きゃ!?」
遊海は翠を押し倒す…その刹那、遊海に瓦礫が降り注いだ…!
「ガッ……翠…ぶじ…ゴボッ!!」
「遊海さん!!やだ!あ、ああ…!!!」
翠を庇って遊海は瓦礫に押し潰された…瓦礫の隙間から血が流れ出す…
「大丈夫…死にはしない…痛いだけだ…だから…お前は、お前だけでも…逃げろ…!」
「いやです…!!私は遊海さんと一緒に…!!」
「本当に…がんこだなぁ…翠は…」
「遊海さんこそ…頑固で頭でっかちなんだから…!」
退去を前に遊海と翠は笑いあう…二人は既に覚悟を決めていた…。
「翠…未来に人間はいないぞ…いつ戻れるかも、わからない…」
「それでも一緒に行きます…!私は遊海さんの奥さんなんだから…!」
「…愛してるよ、翠」
「愛してます、遊海さん…」
崩落するアーククレイドルの中で二人は口づけを交わした…。
ガラガラガラガラガラガラ……
《生きてください、遊海様、翠様…それがマスターの最期の願いです…!》
《キュオォォォオン!!》
──────────────────────
『遊星君!チーム5D'sのみんな!無事かい!?』
『大丈夫か!』
「あっ…!遊戯さん!十代さん!?」
遊海を探し右往左往する遊星達のもとに遊戯と十代が現れる!
「大変なんです!遊海さんと翠さんが…アーククレイドルと一緒に消えてしまったんです!!」
『そ、そんな…!!間に合わなかったのか!!』
『遊海先生…!まさか…戦いが長引いて…!』
「二人とも何か知っているんですか!?教えてください!!」
遊星は遊戯達の様子を見て問いかける…
『遊海君は…おそらくダークネスと戦っていたはずなんだ…!』
「ダークネス…?なんだそいつは?イリアステルの仲間か…?」
『いや、ボク達の仲間にそんな奴はいない…聞いた事もない…!』
ジャックの言葉にブルーノは首を振る
『ダークネスは…簡単に言えば世界の暗黒面を支配する邪神だ…それがゲイザー…未来の遊海先生に取り憑いていたらしいんだ…!』
『『なにっ!?』』
十代の言葉を聞いたアポリアとブルーノは驚きを露わにする…
『遊海はダークネス、そしてその下僕であるミスターTと戦う為に僕達を集めた…その戦いのあとに…何かトラブルがあったのかもしれない…!』
「そんな…!!」
その言葉を聞いた遊星は膝をつく…
「ねぇ!アポリア!!アーククレイドルは…」
『…おそらく400年以上先の時代に飛ばされたはずだ…自力では…帰ってこれまい…!』
「そんな…!そんな事って…!!」
アポリアの言葉を聞いた龍亞は泣き崩れる…
「遊海さん…オレはゾーンに勝ちました…!!なら、あなたも勝ったはずだ!!帰って来てください!!遊海さん─!!」
遊星の叫びが響く…その声は…─
キィン─!
確かに届いた…!
「痣が…!!」
「みんな!願うんだ!遊海さん達の帰還を!!」
「っ!!帰って来い!遊海!俺との約束を果たせ!!」
「帰って来てくれ!二人とも!!」
「翠さん!まだ、教えてほしい事があるの!!だから!」
「「帰って来て!!」」
遊星達は祈る…そして…!
《キュオォォン!!》
「赤き竜…!!」
遊星達の前に赤き竜が姿を現す!
《キュオォォン…!》
咆哮した赤き竜は遊星達の横を掠めるようにして消え去る…そしてその場には…
「ぐ…うっ…?ここ、は…」
「地上…?帰って…これた…?」
「「「『『翠!遊海!!』』」」」
大怪我を負いながらも帰還を果たした遊海と翠の姿があった…。
「遊海さん!!大丈夫ですか!?」
「おぅ…遊星、ギリギリな…痛いのは、しばらくこりごりだよ……」
遊星の問いかけに遊海は弱々しく返す
『遊海君!ダークネスは…!』
「遊戯…全員に伝令…ミッション・コンプリートだ…!倒し…たぜ…─」
「「『遊海!!』」」
遊海はそのまま意識を失う…
「みんな…、今は休ませてあげて…遊海さん、とても疲れているから──」
翠が愛おしそうに遊海を撫でる、希望の朝日に照らされながら、遊海は深い眠りに落ちた…。
こうして未来は今を生きる者に託された…彼らは未来からの警告を胸に、よりよい未来を目指して歩んでいく…。
明るい希望の未来を信じて…
第4章 特異点 人類救済霊廟/虚無浸食霊廟 アーククレイドル 完
これにてイリアステル編完結!…と言いたいところですが…次話にてずっと温め続けて来たラプラスのストーリーを公開します!どうぞお楽しみに!!
オリカ紹介
「ケッツアルコアトル(究極神アルティマヤ・ツィオルキン)」
☆0 闇 ドラゴン ATK0 DEF0
このカードはルール上レベル12として扱う。
このカードはシンクロ召喚できず、自分フィールドのレベル5以上の同じレベルのチューナーとそれ以外のモンスターをリリースする事でのみ特殊召喚できる。
①このカードは1ターンに一度、戦闘・効果では破壊されない。
②自分の場に魔法・罠カードがセットされた時、エクストラデッキからレベル7・8のドラゴン族シンクロモンスター、または「パワーツール」シンクロモンスターを特殊召喚する。
③このカードが自分フィールドにドラゴン族シンクロモンスターが存在しない時に戦闘を行う時に発動する。
このカードの攻撃力は戦闘を行う相手モンスターと同じ数値になる。その後相手フィールドの伏せカードを1枚破壊する。