転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!
今回は幕間特別編「エピソード・ラプラス」をお送りします!
そして今回の投稿が今年最後の投稿になります、皆様もどうか体調・怪我に気をつけて新年をお迎えください!

それでは…よいお年を!







〜注意〜
この物語は5D's編を執筆し始める前に書いた物です、少し本編とズレている事、または矛盾している所も多々あります。





これは一人の男の物語…運命に抗う為に足掻き続けた…堕ちた決闘者の物語である…。




AnotherWorld─悪魔の生まれた日─

転生者・シラナミ ユウミは絶望した、その心は絶望に染まり…闇へと墜ちた。

 

 

 

 

 

 

『………』

 

イリアステルの本拠地・アーククレイドルから無惨に破壊され荒廃した世界を見つめる男…その隣に紫髪の女の姿はない、彼女は既に喪われ…男の心は死んでいた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideユウミ

 

 

 

三百数十年前、オレは海馬社長に完成形モーメントを見せてしまった…俺は油断していたのだろう、パラドックスと遊星達がオレの時代へと現れた事で破滅の未来は回避された…と、しかし…それは大きな間違いだった…。

 

 

 

 

 

 

童実野町は地縛神復活による大地震で壊滅し、シティとサテライトになった…そして親しい友を喪った…

 

 

 

遊星は童実野大地震で二つに別れたサテライトで生まれた。

 

 

 

龍亞は最初からシグナーだったがクロウはシグナーではなかった。

 

 

 

ダークシグナーは4人だった…シャチとコンドルの地縛神は復活しなかった。

 

 

 

赤き竜はダークシグナーを倒し再び眠りについた。

 

 

 

WRGPは開催されず、「チーム5D's」は誕生しなかった。

 

 

 

不動 遊星はデルタアクセルシンクロにしか到達できなかった…そしてモーメント制御システムである「フォーチュン」も開発される事はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして遊星の生きた時代から200年後…世界は破滅を迎える、希望の物語に分岐する事は無かった…。

シンクロに熱狂する人々…加速する負の回転…機械の反乱…戦争……人の築き上げた文明は…ここに崩壊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遊海さん…気を落とさないでください!●●さんが…伝説の遊星さんがいます!」

 

「そうだな翠…自らの肉体を改造し『不動 遊星』になった男…人類最後の希望だ…」

 

 

破滅に向かう世界でユウミ達は英雄の鏡像…不動遊星=ゾーンと行動を共にしていた、麻酔も無しに自身を「不動遊星」に改造し人格までインストールした名もなき科学者…彼は人々を導き、揺るがなき境地「クリア・マインド」を人々に広め世界を救おうとしていた。

そしてユウミ達は彼に協力し精霊であるキラーの機動力を活かし世界中を街宣車の如く廻り「クリア・マインド」を広め、機械兵を無力化した…だが機械兵は増える一方…イタチごっこが続いていた。

 

 

『遊海!また難民を見つけてきたぞ!』

 

「ああ、遊星!お疲れ様!上手くいってるみたいだな!」

 

遊星号を引きながらゾーンが歩いてくる、その後ろには50人程の難民達がいた。

 

『はい!あなた方のおかげで「クリア・マインド」を広めるスピードが早くなっています!これなら世界を救う事ができるかもしれません!』

 

「礼なんていらないよ遊星……元々は俺のせいなんだ…」

 

『…遊海さん、貴方のせいでは無い…悪いのは欲望に溺れた全ての人間達だ、それに貴方はそれを諌めようとした…貴方が自分を責める事はない…!』

 

「ありがとう遊星…そう言ってくれるならありがたいよ…」

 

ユウミは涙を拭う、彼の精神は罪の意識…「未来を知りながら救えなかった」という罪悪感で押し潰されそうになっていた…。

 

 

 

「遊海さ〜ん!決闘しないか〜!」

 

「あぁ!今行くよジョニー!」

遠くから青髪の決闘者・ジョニー=アンチノミーが呼び掛けてくる…さぁ正しいデュエルを広めよう!…まだ取り返せる!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし…世界は既に手遅れだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「助けてくれ!!遊星ぇぇぇ!!?!」」」

 

 

『みんなぁぁぁぁぁ!!!!!』

 

 

 

 

その日は突然やって来た、世界中のモーメントが一斉に爆発を起こした、それにより地球のプレートが割れ…機械兵が降り注ぎ…難民達は全滅した…そしてそれは俺達も……。

 

 

 

 

 

「翠!絶対に手を離すな!!今引き上げる!!」

 

「くっ…うぅぅ!!!」

地割れに巻き込まれた俺達はマグマ寸前の崖に辛うじて捕まっていた、手は焼け焦げ、言いようの無い痛みが襲ってくる…でも絶対に翠は助けてみせる!!

 

 

「キラー!!翠を引き上げろ!!」

 

《答、了解しました》

相棒である「アポクリフォート・キラー」が現れ翠を上へと連れて行く、そしてすぐに俺も引き上げられた。

 

 

《マスター、腕に広範囲の熱傷を確認…早めに治療する事を進言します》

 

「あぁ、わかってる…その前に移動しよう…翠、立てるか?」

 

「痛っ!…ごめんなさい遊海さん…足が…」

溶岩ギリギリにいた翠の足は重度の火傷で赤く腫れ上がっていた…

 

「っつ!?すぐに治療する…!!」

俺はカードを翳し翠を治療する…しかし、回復は思うように進まなかった…

 

 

 

 

 

 

「結局…未来は変えられなかった…俺のしてきた事はいったい…なんだったんだ!!」

 

「遊海さん…」

ユウミは翠を治療しながら涙を流す…転生して約200年…結末を知っていたのに変える事ができなかった、その後悔で遊海の精神は既に限界を迎えていた…。

 

 

「…遊海さん…大丈夫…まだ私がいます…子供を作りましょう…そうすればきっと…」

 

「新世界のアダムとイヴになる…か、それが最後の手段だなぁ…」

 

「そうですね…女の子ならイリヤなんてどうですか…?」

 

「それじゃあ男の子ならシロウか?…完全にFat○の姉弟じゃないか?」

 

「そうなっちゃいますね……あはは…」 

極限状態の中2人は他愛のない話を続ける…彼らは未だ希望を捨ててはいなかった…2人がいればなんとかなる…それを知っていたから…

 

 

「遊海さん…実は内緒にしてた事があるんです…」

 

「うん…?」

 

「実は…私…妊─」

 

「えっ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし現実は無情だった

 

 

 

 

 

《!!、警告しますマスター、頭上から多数の機械兵が落下中!直撃します!》

 

「はっ…遊海さん!!!」ドン!!

 

「み、みどり!!」

 

 

ズガーン!!!

 

 

「「うぁぁぁぁぁぁ!!!?」」

 

治療中の2人の上に無数の機械兵…ワイゼル達が落下する、翠は咄嗟に遊海を突き飛ばし…それが命運を分けた…。

 

ワイゼル達に搭載されていたモーメントが爆発を起こし2人を大きく吹き飛ばす、遊海は瓦礫にぶつかり…翠は大きく口を開けた死の谷へと投げ出された。

 

「みどりぃぃぃ!!!」

「遊海さん─!!」

瓦礫に叩きつけられたユウミはすぐさま反転し空中に投げ出された翠へと手を伸ばす、しかし…その手は届かなかった。

 

 

「きゃああああ!!!」

 

「翠─!!!」

ユウミは咄嗟に地面を蹴り落下する翠を空中で抱き寄せる、彼らは空を飛ぶ手段を持たない…ユウミの精霊はキラー1体であり、翠には精霊がいなかった…そして2人の視界は紅蓮の炎に埋め尽くされ…体が焼け弾ける感覚と共に意識を失った…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ…はっ…!?翠!みどり!!!」

意識を取り戻したユウミは飛び起き翠の姿を探す…しかし、目の前には虹色のコアだけのキラーの姿があった

 

 

《答、翠の救出に失敗しました。》

 

「はっ…?キラー、なんて…言った…?」

 

《翠の救出に失敗しました、2人の肉体はマグマへと落下…溶解する寸前にマスターの肉体の一部の回収に成功しました…しかし、翠の肉体の回収は間に合いませんでした》

キラーは淡々と説明する

 

「嘘だ……うそだろ…?翠…隠れてないで…出てきてくれよ…!なぁ…いるんだろ…?出てこいって…!俺達は不死だ…!死ぬわけかないんだ!!」

 

《…翠の肉体はモーメントの逆回転によるマイナスエネルギーで汚染されていました、それにより不老不死の効果が正常に作動しなかったと思われます…周囲に生命反応はありません、おそらくは……》

 

「そんな…嘘だ…嘘だぁ!!翠…みどり!!あ、ああ…あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ!!!!」

 

悲しい叫びが木霊する…ユウミの妻である愛しき女性は…そして、もう一つの命は…永遠に失われてしまったのだ…。

 

「あっ…ああ…あああああああああああああああああああ!!!!!!!」

 

その日…遊海の心は死んだ…かけがえの無い愛する者を喪い…心は絶望へと墜ちた…。

 

 

 

 

 

 

【いい嘆きだ…ようこそ絶望の世界へ…、さぁ、約定を果たす時だ…その身体を貰い受けよう、安寧の闇へと沈むがいい】

 

悲しみに暮れるユウミの影が大きく揺らめく…そして黒いローブの悪魔…虚無の神・ダークネスが現れる、遥か昔の約定を果たすために現れたのだ。

 

【言ったであろう、「貴様の心が折れた時に世界を掌握する」と…さぁ我の手先となるがいい…】

 

『…断る、オレは…まだ折れてはいない…!』

 

【貴様…!】

 

 

幽鬼のようにユウミが立ち上がる…その瞳はギラギラと目の前の邪神を睨みつけている。

 

 

『この時代は滅びた…しかし、過去を変えれば…未来は…翠は救われる可能性がある……そのためならオレは闇を受け入れよう、我が糧となれ!ダークネスゥゥゥ!!!』ザクッ!

 

【ナニッ!?き、貴様な、何を…!?オ…オオオオ!!?】

ユウミはダークネスを貫き吸収する…人の抱いた負の感情がユウミに流れ込むが…堕ちた英雄は全てを飲み干した…。

 

《マスター、危険です、行動の中断を推奨します》

 

『キラー…すまない、もう後戻りはできない…オレは世界を…翠を救う為に…闇に生きる、さらばだ…!』

 

《マッ》バキン パラパラパラ

 

男は異形の腕でキラーのコアを握り潰した…その目は金色の瞳に変わり、暗く淀んでいた…

 

 

 

 

『翠…お前の遺志は無駄にはしない…闇へ堕ち果てようと…この世界を救おう…我が罪を償う為に…オレは全てを踏み躙ろう…!』

白波遊海だった男の姿が変わっていく…赤き服は燃え尽き、黒いコートを纏い、顔を黒いバイザーが覆っていく…そして目元から血涙が一筋零れ落ちる…。

 

 

 

その日…未来で『英雄』といわれた男は死んだ、そして世界の救済を望む『悪魔』が生まれた…

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界の破滅から百年以上の時が過ぎた、人類「ホモ・サピエンス」は5人…否、2人を残し絶滅した。

 

旧・ネオドミノシティ…未来人の墓標、無限霊廟・アーククレイドルにて下半身を貝のような機械に包まれた老人…ゾーンとバイザーをつけた男が話をしていた…。

 

 

 

【やはり行くのですか、ラプラス…】

 

『ああ、奴を殺してくる…この世界を救うために…』

 

ラプラス…『シラナミ ユウミの成れの果て』はタイムマシンに改造されたDホイールへと跨がる…全ては過去の自分を殺すために。

 

『歴史の分岐点の一つ…それは「白波 遊海が自分のDホイールを海馬 瀬人に見せた時」…奴を殺してそれを回避する…!』

 

【ソレは下手をすれば「タイムパラドックス」を生む大きな賭けです…貴方の存在が消えるかもしれないのですよ?】

 

『承知の上だ…我が命で未来の人間を救えるのであれば…!』

 

【わかりました…私は貴方を止めません…ラプラス、貴方の往く道に祝福を…】

 

『…ありがとう、我が友よ…しかし「善知の悪魔(ラプラス)」とは呼ばないでくれ、オレは所詮「傍観者(ゲイザー)」なのだから…』

 

 

 

 

 

 

 

『なぁ、過去を変えれば…お前も…』

 

出発を控えたゲイザーはアーククレイドル内のある部屋を訪れていた、そこには写真立てがあり…愛しき少女が在りし日の笑顔のまま微笑んでいた…

 

『オレはこれから世界に…神に仇なす罪を犯す…でも、お前ならわかってくれる…よな…?』

 

写真の少女は答えない…そして男は部屋を後にした、その場にかつての相棒のデッキを残して…。

 

 

 

 

 

 

『アクセル全開、タイムトラベル…実行!!』

 

ブルル…バシューン!!

 

科学力で強化されたDホイールは光速を超え…その時代から姿を消した、それが未来を救済する悪魔の最初の旅路だった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideラプラス

 

 

「うわぁぁぁ!!?」

 

ギャギャギャ…ガシャーン!!!

 

目の前で1台のバイク…Dホイールがクラッシュする、乗っているのは愚か者…ライディングデュエルに慣れていない奴をオレは打ち倒した…。

 

「貴様…転生者だろ…!何故イリアステルに…!」

 

『貴様が知る必要はない…一足先に絶望し果てるがいい…!』

オレはダークネスから抽出した負のエネルギーを奴のモーメントに照射する、研究の結果モーメントのマイナスエネルギーはオレ達に致命的なダメージを与える事がわかっている…この爆発に巻き込まれれば奴はただではすまないだろう…

 

「アヤカ!トフェニ!Dホイールを退けてくれ!!」

奴が精霊を呼び出す…キラーと…トフェニドラゴン…?しかも名前をつけてるのか、しかし奴らでは無理だろう…。

 

オレはその場をあとにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

明くる日、とあるビルの上で新聞に目を通す…「童実野埠頭爆発事件」として奴の爆発が載っていた、しかしオレの身体に異変は無い…殺し損ねたか…ならば次は()()()()を狙うしかないだろう…。

 

 

ギュアン! キキーッ!!

 

『ッ…!?誰だ!!』

ラプラスの背後で空間の穴が開きDホイールが飛び出してくる、現れたのは黒と白の仮面を着けた細身の男…イリアステル滅四星の一人、パラドックスだった。

 

『むっ…?ラプラス、何故この時代にいる?』

 

『パラドックス…?お前こそ何故この時代にいる、お前はまだ起動していないはずだ』

ラプラスとパラドックスは顔を見合わせる…ラプラスの記憶ではパラドックスはまだ起動していないはずだからだ…。

 

『…どうやらタイムトラベルの設定を間違えたらしいな…ラプラス、私は18年先の時代で不動遊星から「スターダスト・ドラゴン」を奪い、この時代のバトルシティ・レジェンドで「サイバー・エンド・ドラゴン」と「レインボー・ドラゴン」を奪いに来たのだ…デュエルモンスターズを歴史から抹殺する為に…』

パラドックスは鏡写しの「スターダストドラゴン」を見せながらラプラスに話しかける。

 

『…残念だが大会は1ヵ月先だぞ?』

 

『やはりか…ならばもう一度、時間移動をしなければなるまい』

パラドックスはDホイールのエンジンをかける

 

『待てパラドックス…手はいるか?』

 

『なに?』

 

『お前が未来から来たという事は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…オレの計画を成功させる為にも、お前に力を貸そう』

 

『…頼むぞ、我が友よ…共に未来を救うのだ…!』

 

パラドックスとラプラス…未来を救う為に悪を選んだ二人は時を超えた…。

 

 

『……』

時間移動をしたラプラスは気配を消し町を歩く…辺りは大会の真っ只中…至る所でデュエルが行われている…。

 

「いけ!『ガイアナイト』!」

 

「なんの!『ミラーフォース』!」

 

 

《フハハハ!シンクロモンスターを新たに封入したパックの発売だ!楽しみに待つがいい!》

 

 

笑顔…笑顔笑顔笑顔、世界に希望が満ちている…未来に何が起きるかも知らないで…!!

 

 

「こんにちは〜!カキ氷2つお願いしまーす!」

 

「はいよ!600円だよ〜!」

 

『っ…!?』

聞こえてきた声にオレは思わず振り返る…そこには…

 

 

「味はどうするお姉さん?」

 

「イチゴとメロンを1つずつ!」

 

 

『あっ…!』

 

そこに彼女はいた…露店商と話している生きた彼女が…!

 

 

「ありがとうございます!また来ますね!

彼女がこちらに歩いてくる…そして

 

 

 

「…」

 

『………』

 

 

彼女はオレに気づく事なく通りすぎた…そうだよな、オレは気配を消している、気づくはずもなかった…。

 

 

そうして夜まで時間を潰し…オレは闇へと紛れた…

 

 

 

 

 

 

 

 

『…既に「スターダスト・ドラゴン」は奪取した、後はこの街にある「サイバー・エンド・ドラゴン」と「レインボー・ドラゴン」のカードを奪えばいい…そしてペガサスを消せば…!』

 

『技術の発展は大幅に遅れ…破滅の未来は回避される、悪くない計画だ、行こうパラドックス…カードを奪う…!』

 

『うむ…ターゲットは間もなくここを通る…行くぞ…!』

 

 

 

 

 

「「うわぁぁぁ!!!」」

 

 

 

 

『フッフッフッ…ヨハン・アンデルセン、丸藤 亮…貴様らのエースは私達が頂いていく…せいぜい有効活用させてもらうぞ』

 

「ま、待て…!『レインボードラゴン』を返せ…!」

 

『それは叶わない話だヨハン・アンデルセン、このカード達は未来を救う実験に協力して貰う…大人しく寝てろ「催眠術」発動』

 

「ぐ…あ…」

 

 

 

 

 

『パラドックス、オレが手伝うのはここまでだ…健闘を祈る』

ヨハンとカイザーを倒したオレはパラドックスを見送る

 

『すまないなゲイザー…お前はこれからどうする?』

 

『この時代に残り…もしお前が失敗したらモーメントの逆回転を起こす、役者は揃っている』

 

『そうか、ではさらばだ…全ては未来を救うために』

 

『未来を救うために…』

 

 

 

 

…………

 

 

 

《ギャオオオン!!》

 

『見事な暴れっぷりだ…流石パラドックス、無駄が無い』

KCの屋上から町を破壊するサイバーエンド達を見下ろす…もう何も感じない、人々が蟻のように潰されていく…

 

 

「やらせるか!!」

 

 

『チッ…奴め、生きてたか…』

暴れていたサイバーエンドが吹っ飛ぶ…奴が蹴り飛ばしたのだ…

 

 

《キュオオオン!!》

 

『スターダストドラゴン…奴を殺せ…!』

2人の戦士にしびれを切らしパラドックスはスターダストドラゴンを召喚する…だが…

 

《キュオオォォン!!》

 

『赤き竜…不動遊星…』 

赤き竜の乱入によりパラドックスは過去に遡った、そしてしばらくすると童実野町のビル群が砂の城のように崩れていく…。

 

 

『パラドックス…いいぞ…!これで未来は確実に変わる!!』

ラプラスは町を見下ろしながら歓喜の声を漏らす…しかし、それもつかの間…突如として崩壊は止まり、逆再生のようにビル群が再生していく…

 

『パラドックス…ダメだったか……ならば、念には念を…!』

再びラプラスは時を超えた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…キサマ、何者だ?」

 

『誰でもいいでしょう…海馬コーポレーション社長・海馬 瀬人…お前にはここで倒れてもらう…!』

 

オレはバトルシティ・レジェンドで遊海と対戦する前の海馬と対峙する…奴を倒し、奴を殺す…今度こそ…必ず、イレギュラーはいらない…イレギュラーは排さなければならない…全てを闇に染め………違う、未来を救う為に…奴を抹殺する…!

 

 

 

『未来への礎となれ…海馬 瀬人』

 

「フン、未来だと?未来を切り拓くのはオレだ!オレの戦いのロードに立ち塞がるのなら粉砕するまでだ!!」

 

 

 

「『デュエル!!』」

 

 

 

 

ラプラスLP4000

海馬LP4000

 

 

『オレのターン、ドロー!』

『「おろかな埋葬」発動、デッキから「インフェルニティ・ミラージュ」を墓地に送る、さらに「ワン・フォー・ワン」発動、手札の「インフェルニティ・リベンジャー」を墓地に送りデッキの「インフェルニティ・ミラージュ」を特殊召喚!』

不気味な顔の悪魔が現れる DEF0

 

 

「『インフェルニティ』だと…?聞いた事のないカードだ…!」

 

『すぐに思い知る事になる…カードを伏せ永続魔法「インフェルニティ・ガン」を発動、効果により手札の「インフェルニティ・デーモン」を墓地に送る…「インフェルニティ・ネクロマンサー」を召喚!』

紫色のローブの悪魔が現れる DEF2000

 

 

『「ネクロマンサー」効果、墓地の「デーモン」を特殊召喚、「デーモン」効果、デッキの「インフェルニティ・バリア」を手札に加えセット、「インフェルニティ・ガン」効果、墓地の「リベンジャー」を特殊召喚、レベル8シンクロ召喚「ワンハンドレット・アイ・ドラゴン」、効果発動墓地の「ミラージュ」を除外し効果を得る、自身をリリースして墓地の「デーモン」「ネクロマンサー」を特殊召喚、「デーモン」効果デッキの「インフェルニティ・ブレイク」を手札に加えセット、「ネクロマンサー」効果、墓地の「リベンジャー」を特殊召喚、レベル8シンクロ「ワンハンドレットアイドラゴン」、フィールドの「ミラージュ」効果、自身をリリースし墓地の「デーモン」「ネクロマンサー」特殊召喚、「デーモン」効果デッキの「インフェルニティ・インフェルノ」手札に加えセット、「ネクロマンサー」効果「リベンジャー」特殊召喚、レベル8シンクロ「インフェルニティ・デス・ドラゴン」、「ワンハンドレットアイドラゴン」効果、墓地の「ミラージュ」を除外し効果を得る、自身をリリースし「デーモン」「ネクロマンサー」特殊召喚、「デーモン」効果「インフェルニティバリア」を手札に加えセット、「ネクロマンサー」効果「リベンジャー」特殊召喚、レベル8シンクロ「インフェルニティデスドラゴン」…ターンエンド』

 

ゲイザーLP4000

インフェルニティデスドラゴン インフェルニティデスドラゴン 伏せ4 手札1

 

 

「…何が…起きたのだ…!?」

海馬は自分の目を疑った、僅か2分ほどの間に攻撃力3000のモンスター2体と伏せカード4枚が現れたのだから無理もない…

 

『さぁ…あなたのターンだ…』

 

 

「チィ…!オレのターン!ドロー!!」

「魔法カード『融合』を発動!手札の3体の『青眼の白龍』を融合!現れろ!『真青眼の究極竜』!」

進化した究極竜が現れる! ATK4500

 

『「インフェルニティ・ブレイク」発動、墓地の「インフェルニティ・ガン」を除外し「究極竜」を破壊!』

 

「させん!『融合解除』!」 

 

『カウンター罠「インフェルニティ・バリア」発動、効果を無効にし破壊する』

 

「なっ…!?」

海馬の奮闘も虚しく究極竜は冥界の雷で破壊される…

 

「…カードを伏せターンエンド!」

海馬LP4000

伏せ1

 

 

 

 

『オレのターン、ドロー!』

『自身の効果で「インフェルニティ・ビショップ」を特殊召喚、「リビングデッドの呼び声」発動、「デーモン」特殊召喚、効果で「ビートル」を手札に、「ビートル」召喚、レベル10シンクロ「魔王超龍べエルゼウス」…バトル、「べエルゼウス」でダイレクトアタック』

 

「ただでは負けん!!『破壊輪』発動!!『べエルゼウス』を…!」

 

『残念だが…「べエルゼウス」は効果では破壊されない…終わりだ』

 

海馬LP0

 

ゲイザーWIN!

 

 

 

 

「ガッ…ガハッ…!キサ、マ…!」

 

『さらばだ…最強のドラゴン使い』

 

倒れ伏した海馬を尻目に部屋を去る…何も感じない…かつての友が倒れようと…何も…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「喰らえゲイザー!!『コモンメンタルワールド』効果発動!これで終わりだぁぁ!!」

 

『こんな…こんな事がぁぁぁ…!?』

 

 

 

 

 

 

 

「答えろ…ゲイザー、貴様の目的はなんだ!何故俺を狙う…!!」

 

オレは過去改変を行ないバトルシティへと参加した…全ては大衆の目の前でデュエルによって奴を惨殺し、全世界の人間達にデュエルモンスターズへの恐怖を植え付ける為…だが結果としてオレは奴に敗北した、見たこともないシンクロバーンで布陣を粉砕されたのだ…だが、この状況は好都合だ…ここで奴を…殺す…!

 

 

『ガッ…ハハハハ、貴様の抹殺…それがオレの為すべき事だ!貴様というイレギュラーを殺し破滅の未来を回避する!そのためならオレは悪魔になろう!!ハアァッ!!!』

 

「チィッ!」

 

オレは闇の力で奴を弾き飛ばし既に我が身の一部となった闇を身体に纏う…イメージするのは全てを喰らい尽くす暴食の化身…奴を魂諸共虚無の世界に……魂ごと殺し尽くす…!

 

 

『ダークネスアーマー…べエルゼウス…!!!』

 

「くっ!精霊アーマー!モードクリフォート!!」

 

『消えろ!!!貴様の死で未来は救われる!!』

オレは闇を込めた両腕の龍口で奴を喰らわんと飛びかかる!

 

「こんなところで死ねるかあぁぁ!!モード岩窟王!富嶽鳴動の陣!!」

 

『ガハッ─!?(岩の鎧だと…!?何なのだその力は─!?)』

 

 

『おのれぇ!!喰い尽くせ!蝿王殲滅覇軍!!』

ラプラスは自分の身体を無数の蝿へと分裂させ、遊海へと襲いかかるが…

 

「燃やし尽くせ!太陽神の神炎!ゴッド・ブレイズ!!!」

 

『な、三幻神の力だとぉ!?ぐおああああああああ!!!(何故だ…なんでお前が神の力を─!?)』

 

闇を祓う神聖なる炎…それは闇そのものであるラプラスの身体を焼き尽くした…。

 

 

 

 

 

 

『ぐっ…ガハッ…!!』

 

 

 

「俺をここまで怒らせたのはお前が初めてだよゲイザー…貴様を捕縛する、ゆっくり話を聞かせてもらうぞ…!」

 

 

『ハハハ…まだ捕まる訳にはいかないなぁ…さらばだ白波 遊海…永遠に!!!』

オレは懐に入れていた『ヘイト・バスター』に力を込める、いつの間にか使えるようになったこのカードで…奴を…!

 

「なっ…!?自爆するつもりか!!アヤカ!結界を最大強化!絶対に被害をもらすな!!」

 

《了解!!》 

 

『フハハハ…もう遅い!!!』 

オレの胸元で黒い閃光が弾け…オレは意識を失った…。

 

 

 

 

 

『…殺し損ねたか…我ながら悪運が強い…』

爆発からしばらくしてオレは無人のスタジアムで復活する…本当ならすぐ様復活できるが…奴の目から逃れる為に時間差で復活したのだ。

 

『既にルドガーには地縛神の意思が宿っている…明日が楽しみだ……楽し…み?…………未来を……彼女を救う為だ…』

オレは闇に姿を溶かしスタジアムをあとにした。

 

 

sideout

 

 

 

 

『ククク…ハハハ…!そうだ!!これでいい!!これでいいんだ!!!』

ラプラスはKCの屋上で狂ったように笑う…先程MIDSに潜入させていたアンドロイドから「ルドガーがモーメントを乗っ取った」と連絡があったのだ…まもなくゼロ・リバースが起きる…世界が「希望の未来」へとその道を移そうとしているのだ。

 

『さぁ!!刮目して見よ!遊海!!人間共!!今ここに世界は再誕する!!救いの未来は!今ここに始まるのだァ!!』

笑い続けるラプラス…彼は気づいていなかった、KCスタジアムを守るように展開される岩の壁とバリアの存在に…そして町は閃光に包まれた…。

 

 

 

 

 

 

『…どういう事だ…!?なぜ…なんで海馬が!遊戯が生きている!?』

 

ゼロ・リバース発生の数時間後…ラプラスは驚愕する事になる、彼の知る史実では海馬と遊戯は地震…つまりはゼロ・リバースで死亡したはずだからだ…だが実際には海馬や遊戯、それどころかスタジアム自体が残っており数万人以上の人々が生き残っていたのだ…

 

『貴様か?貴様がやったのか!!白波 遊海─!!』

ラプラスは怒りのままに町へと飛び降りる…バイザーに隠されたその瞳は遊海に対する殺意に濡れていた。

 

 

 

 

『見つけたぞ…遊海…!今こそ…お前を…!!』

しばらく遊海を探し続けたラプラスは分断された童実野町…のちのサテライトの外れで瀕死となっていた遊海を発見した、彼の意識は無く精霊もいない…遊海を抹殺する絶好のチャンスだった…。

 

『フフ…ハハハ…!消えろ…イレギュラー!お前さえ…お前さえいなければ─!!!』

ラプラスは闇の力を凝縮し遊海へと構える…凝縮されたこのエネルギーならば「デュエル以外の不老不死」を持っている遊海を完全に消し飛ばせる、ラプラスはその力を遊海に解き放とうとし──

 

 

 

 

 

 

 

「ふぇ…うぇぇん!うぇぇん!」

 

 

バシューーン!!

 

空へと解き放った…

 

 

 

 

 

『…なんで…なんでお前がここにいるんだよ…不動遊星…!!』

遊海の傍…そこには脱出ポットに入れられた不動 遊星がいた…ラプラスはそれに気付き咄嗟に狙いを外したのだ

 

 

『お前の悪運は…いったい何なんだよ…!この…死に損ないが…!』

ラプラスは歯を食い縛る…この男はなんでいつも生き残るのかと…

 

 

pipipi…pipipi…!

 

『っ…!こんな時に!!…こちらゲイザー!なんの用だ!アンチノミー!!』

ラプラスは苛立ちながら通信へと応答する、それはアーククレイドルに残りゾーンを守っているアンチノミーからだった。

 

『ゲイザー!大変だ!ゾーンの容態が…!すぐに帰って来てくれ!!』

 

『なんだと!?わかった…すぐに戻る!!』

ラプラスは通信を切り瀕死の遊海を睨みつける…

 

「命拾いしたな遊海…だが…次は絶対に…!」

そのままラプラスは時を超えアーククレイドルへと帰還した…。

 

 

 

 

 

 

 

【世話を…掛けました…ラプラス…】

 

『いいんだ、ゾーン…大事が無くてよかった…だが…限界は近い…』

アーククレイドルへと帰還したラプラスはすぐさまゾーンの治療に取り掛かった…その結果、一命こそ取り留めたが足は膝下から、腕は肘までを切断…声帯を機械へと置換し外気に弱くなった肌を守る為に機械の鎧…生命維持装置を装着…アニメに登場した際のゾーンの姿となってしまった…。

 

 

『保って…あと20年というところか…』

 

【そうですか…貴方に言われたのならそうなのでしょう…これがラストチャンスですね…これで未来が救われなければ…実力行使で未来を変えるしかありません…】

 

『ああ…安心しろゾーン…いや、●●…オレがいる限りお前は死なせはしない…!必ず未来を救ってみせる…!』

 

【ユウミ…ありがとう、…ユウミ、貴方に友として一つ願いを聞いてほしい事があります】

 

『なんだ?』

 

【…あの世界の不動遊星がダークシグナーを倒すまで…白波 遊海に危害を…自分殺しをしないでほしいのです】

 

『っ!?…何故だ…!奴はイレギュラーだ!奴を消さなければ…!』

 

【私はもう見ていられないのですユウミ…貴方が自分を殺そうとするところを…友を失うところを…!!】

 

『ゾーン…』 

悲しみを含んだ声でゾーンはラプラスへと願いを伝える、彼は見ていられなかったのだ…友が過去の自分を殺そうとしている姿を…ゾーンにとってラプラスは最後の希望…彼を失いたくなかったのだ。

 

 

『…わかった、遊星がダークシグナーを倒すまでオレは奴に手出しはしない、…お前から授かった「善知の悪魔」の名に誓って約束を守ろう…!』

 

【ありがとうラプラス…私の最後の友よ…!】

そうしてラプラスは17年の間歯痒い思いを胸に過ごす事になるのである…。

 

 

 

 

 

 

 

〜観測者の手記〜

 

 

 

 

○月☓日(ゼロ・リバース半年経過)

 

これはゼロ・リバース後の童実野町、並びに白波 遊海の観察記録である。…こうでもしなければ奴に対する殺意を抑えきれない、だが友との約束を守る為にこの記録を残す。

 

モーメント初号機爆発事故…ゼロ・リバースから半年が経過した…町は地殻変動により二つに割れた、KCが支援をしている事でサテライトの人間達もある程度暮らしているようだ。また、不動遊星はマーサハウスへと保護された。

 

白波遊海は…酷く衰弱している。

マイナスエネルギーの塊であるモーメントの逆回転エネルギーを受け止めた事で魂にまで刻まれる致命傷を受けたようだ…あの状態ならすぐにでも─(この先は文字が黒く塗り潰され読めない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●月△日(ゼロ・リバースから3年後)

 

童実野町はネオドミノシティとして再編された、だがサテライトは治安が悪化し一種の世紀末状態だ…また伝説のDホイーラーがダイダロス・ブリッジから飛んだ(落ちた)ので一応の治療をした、彼は星護主になる者…ここで死なせるのは惜しい。

 

白波遊海は生きる屍と化している、意識はかろうじてあるらしいが身動きすら取れないようだ…武藤遊戯や遊城十代達が見舞いに訪れているが…その容態は好転する事はない…そのまま死んでしまえ。

 

 

 

 

 

 

 

■月○日(ゼロ・リバースから5年後)

 

レクス・ゴドウィンが治安維持局の長官となった、奴は噂を聞きつけイリアステルの同志となり第三百六十代星護主となった、彼は選民思想によりサテライト民のシティへの移動を原則禁止とした。

 

白波遊海…死に体のまま変化なし、さっさと……

 

 

 

 

 

 

 

◇月●日(ゼロリバースから6年後)

 

ドミノシティは特に変化は無い、白波遊海も同様だ…だがオレの調子がおかしい。

 

ここしばらく眠る事ができなくなった、強い睡眠薬や「催眠術」でもダメ、調子は悪くないが…たまに自分が何者なのかわからなくなる…オレは名を捨てしもの、未来人の生き残り…オレは…何を…為そうと……。

 

 

オレは 未来を 救う 

 

 

 

 

 

 

☆月■日(ゼロリバースから7年後)

 

今日はゾーンの指示で詮索をし始めたDr.ルブランを始末する為にルブラン家を訪れた…だが予想外の事が起きた、娘まで殺されていたのだ…確かこの娘は…死なないはず。

オレは娘…シェリー?を蘇生し記憶を弄った…そして不手際をした奴らを始末したが…1人に逃げられた、あの程度の小物はどうでもいいか。

 

もう一つの予想外は目覚めた娘がオレに立ち向かった事か…子供の泣き顔は反則だ、まだ息のあったルブラン夫妻も蘇生してやった、オレはとことん甘いらしい

 

─だが魂は我が手に…全ての人間を闇に……─

 

 

…何故…オレはシェリーの両親を救った…?何故…無意識に魂を奪っている?上の文章はいったいなんだ?…オレはいったい…

 

 

 

 

 

 

●月●日(ゼロリバース10年後) 

 

ここしばらくの体調不良の原因がわかった…ダークネスだ、取り込んだ筈のダークネスの力が暴走しオレを冒している…対抗しなければ…でないと未来は…この世界は……

 

 

 

 

 

▼月▼日(djtd5mgdp@tmt)

 

@dJd'mg'mgpd5dg'dGdg@tng

m4dGdGdpg4d4gdGqm'gpd'jnx'

dpmg'mg'm'p'mj'm5m'tj'm'w'mptd@

 

全てを 闇に 沈める

 

 

 

 

 

 

 

△月△日(ゼロリバース14年後)

 

…どうにかダークネスを抑える事に成功した、だがオレは完全に人間では無くなったらしい…以前から徴候はあったが…

オレは完全に闇と一つになった、オレは闇のある場所に一瞬で移動できるようになった…我は闇…我は世界の摂理、水が高きから低きへ流れるが如し…(この先は虚無世界へ誘いが黒くなるまで書かれている)

 

 

 

 

 

○月■日(17年後)

 

…ついに不動 遊星がシティへと足を踏み入れた…原作が始まる。

 

白波 遊海はいつの間にか復活し「鋼の騎士」と呼ばれるヒーローになっていた…意味がわからない、貴様はそのボロボロの身体で何を為そうとしているのだ…?

 

 

 

 

●月■日(フォーチュンカップ終了)

 

計算外の事態が起きた…白波遊海がシグナーとして覚醒していたのだ、オレは赤き竜に選ばれる事は無かった…なのに…なんで貴様が…!よりによってなんで!!!

 

…そして、新たにイレギュラーが起きた…なんの間違いかバクラ…「大邪神ゾーク・ネクロファデス」がダークシグナーとして復活したのだ、奴は世界に破壊を齎す邪悪の化身、下手をしたらダークネスよりも質が悪い…。

 

「異分子には異分子を」…奴にゾークを倒してもらうしかない、だが…マイナスエネルギーに冒された貧弱な身体で闇のゲームに耐えられるのか…?

 

 

 

 

 

 

 

sideラプラス

 

 

 

『愚か者め…!自分の播いた火種くらい自分で決着をつけろ…!』

 

ラプラスは気配を消しネオドミノシティを疾走していた、遊海に対する観察を続けていたが少し目を離したスキに遊海の姿を見失った。

原因は忌々しいアルカディア・ムーブメント…その総帥であるディヴァインに遊海は卑怯な作戦で敗北し連れ去られたのだ。

 

『今、貴様に消えられては困るのだ…この時代でバクラを倒せるのは貴様だけなのだ──!』

ラプラスは2体の地縛神に囲まれたアルカディアムーブメントへと向かった…。

 

 

 

『…見つけた…だがあの傷は…この時代では完治させる事はできないな…』

ラプラスはアルカディアムーブメントの近くへと辿り着いた、そこで座り込む龍亞と龍可と…誰だったか男2人、そして黒い死体袋に入れられた遊海を見つけた…遊海の傷は深くこの時代の治療では戦いには間に合わないだろう…。

 

 

『しょうがない…出るか…まさかオレが奴を救うハメになるとはな…』

 

そうしてラプラスは龍亞達の目の前に姿を現し、嫌々ながらも遊海を治療したのだ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ダークシグナーとの戦いもクライマックスか…だがこれでいい…未来は救われる…!』

 

ラプラスはビルの屋上からシグナー達の戦いを見届ける、かたや超越者となったレクス・ゴドウィン対遊星・クロウ・ジャックの3人の戦い

そして、現れた「冥界の王」を止める為に1人で戦いを挑む遊海の戦い…だが冥界の王は強大だった、遊海は自分の身体を犠牲に無謀な戦いを挑んでいる…。

 

 

『無駄だ…冥界の王は「アポクリフォート・キラー」3体の最大攻撃でなければ倒せない…衰弱した貴様では無理だ』

ラプラスの言葉通り、遊海は冥界の王に弾き飛ばされる…マイナスエネルギーに冒され死者同然だった遊海の肉体は半ばダークシグナーとなる、だが遊海は自身に秘められた悪魔の力を開放…再び冥界の王に突撃する。

 

『不完全なティエラの力…だが、それだけ……シャドールと「sopia」の力だと?』

 

ラプラスは目を疑った、遊海は不完全なティエラの力を翠は「sopiaの影霊衣」を纏い合体技「聖邪の神撃」を冥界の王へと直撃させたのだ。

 

 

『凄まじい攻撃だ…だが甘いな』

 

ズドーン!!

 

立ち込めた煙の中から邪神の炎の息吹が油断していた遊海を吹き飛ばす、邪神は「ゾーク」の力の一部を取り込んでオレの時よりも強くなっている…死んだな…呆気なく奴の生命は燃え尽きた…これでいい、イレギュラーさえ無くなれば…未来は救われる…!

 

 

 

 

 

 

 

『これは…どういう事だ…!?』

周囲を黄金の光が包み込む…ゲイザーの視線の先、そこには空を舞う救世の竜、そして黄金の女神が降臨していた…。

 

 

『「光の創造神ホルアクティ」…だと!?三幻神は失われたはずだ!何故だ…何故……あれ、は…』

思わぬ神の出現にゲイザーは周囲を見回す、そして見つけた…力を取り戻した遊海に並び立つ偉大なる「王」の姿を…

 

『名もなきファラオ…!何故現世に!?そうか…!ゾークへの連鎖召喚─!』

そして戦いは決着を迎える、最強の地縛神は救世竜により倒され…冥界の王はホルアクティにより完全に浄化された…。

 

 

「…歴史は…正しく進んだ…イレギュラーがあっても…オレがいても…変わらなかった…オレは…何を…」

ネオドミノシティを照らす朝日の中でゲイザーは己の行いを嘆く…イレギュラーがあっても歴史は紡がれた…ならば、自分のしてきた事はいったいなんだったのかと…

 

 

【ゲイザー、レクス・ゴドウィンによる世界再生作戦はどうなりましたか?報告を…】

通信端末からゾーンの声が響く

 

「…こちらゲイザー、レクス・ゴドウィンによる世界再生作戦は失敗に終わった…プランBへと移行する事を進言する」

 

【そうですか、ではアポリア…三皇帝とアンチノミーを別ルートでネオドミノシティへと向かわせましょう、引き続き監視を頼みます…我が友よ】

 

「了解…連絡を終了する」

ゾーンへの連絡を終えたゲイザー…ユウミは空を仰ぎ涙を流す…

 

 

「…世界は…ようやく救われる…、オレは…間違っていたのか…?」

今は亡き愛すべき女にユウミは問い掛ける…その問いに答える者は…

 

 

 

ドクン…

 

 

 

 

 

─間違いなどではない、貴様はイレギュラーを排除すればいいのだ…!─

 

 

 

「ガッ…!?ダーク、ネス…!?』

ユウミの身体を闇が包む…そして頭に響くのは取り込んだはずの虚無の神の声だった。

 

─ククク…我は不滅なり…!貴様はイレギュラー…イレギュラーを排除しろ…それが貴様の使命だ…!─

 

『ぐっ…あああ…!?オレは…イレギュラーを殺す者…オレは…奴を…!チガウ…!オレは…未来を、救う、為に…うぅ…!?』

ユウミ…ラプラスの思考は闇に支配される…そして闇の中へと姿を消した…。

 

 

 

 

これが観測者を名乗るシラナミユウミの歩んだ道筋…絶望の中を足掻き続けた男の末路、彼に救いは無い…彼を待ち受けるのは…苦痛の煉獄…罪の精算だけである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼にどうか死後の安寧があらん事を…

 

 

 

 

 

 




マテリアル

 

イリアステル滅四星 「観測者」ゲイザー

白いDホイールを操る仮面の決闘者、他のイリアステルメンバーの中では唯一ゾーンと同じ生身の人間である。

5D's本編17年前にライディングデュエルで遊海を強襲、死の寸前まで追い詰めた、その後も幾度となく遊海と死闘を繰り広げた末にゾーンと袂を分かち「希望を繋げる」為に激しいデュエルを繰り広げた。


 

 

正体

その正体は未来世界にて全てを失い絶望し、闇を受け入れたシラナミ ユウミ

 

小さな油断からゼロ・リバースを阻止してしまったユウミは破滅の未来を阻止しようとした。

しかし運命を変える事は出来ず遊星達の時代から200年後に世界は滅びを迎えた…。破滅の世界で翠(そしてお腹の子)を失い絶望した遊海は復活したダークネスを吸収…名前を捨てZ-ONEと共に過去改変へと動き出した…。

だが…Z-ONE達と永き時を過ごすうちに取り込んだダークネスに侵食され『イレギュラーを起こした過去の自分を抹殺すべき』という考えに支配される。

そして過去への干渉が可能となったユウミ…否、『ゲイザー』は過去の自分に襲撃を仕掛けたのである。

 

一度は遊海を瀕死へと追い込んだ彼だったが1つの誤算が起きる…遊海が『未知のシグナー』として覚醒し、それに呼応するように過去に倒した邪神ゾークがダークシグナーとして復活…当代の決闘者ではゾークを倒せない為にダークシグナー編では遊海に利する行動を取る事になった。


そしてダークシグナー事変解決後、朧気ながらも記憶に残る物語に分岐した事で正気を取り戻しかけるが…ダークネスの侵食が悪化し強い破壊衝動に支配される。

さらにゴースト反乱事件で遊海と戦いを繰り広げた後にダークネスの侵食が悪化…自分を次元の狭間に封印した。

アーククレイドル出現後、次元の狭間が不安定になった事で脱出…翠を拉致しアーククレイドルにて遊海を待ち受ける。
最終的に過去の自分である遊海が新たな希望「NEXUS」に覚醒した事で敗北…しかし、その結果ダークネスの洗脳から開放され正気を取り戻した…だが、ダークネスの力をもはや抑えきれない事を悟り、アポリアの代わりにゾーンとデュエルを行ない、遊星へと未来への希望を繋ぎ死亡した。

…しかし、ダークネスに影響はなく…死した肉体をダークネスの依代として使われる事になってしまった。

 

真名 『善知の悪魔・ラプラス』

ゾーンからは『全知全能』の悪魔の名を授かったが…あくまでも自分は『傍観する者』であった事から自嘲の意味を込めてはゲイザーを名乗っていた。

 

使用デッキ

インフェルニティ
彼岸
インフェルノイド
クリフォート
 

遊海との相違点

・精霊が『アポクリフォート・キラー』のみであり、名付けをしていない
・シグナーではない
・翠と死別
・最新のカードを知らない
・闇の人格無し
・記憶の欠落
(パートナー精霊であるキラーは長い時間を生きる遊海の記憶のバックアップという意味があった、それを破壊してしまった為に一部の記憶がなくなっている。また、ダークネスによる侵食により「白波翠」の記憶を徐々に奪われていた。)
・本編遊海と比べ慎重な性格
・精霊アーマーを纏う事ができない、その代わり装備魔法の剣や刀を実体化させリアルファイトをしていた。

 






歩んだ歴史

DM 

バトルシティでマリクに敗北し拷問を受ける

乃亜編 拷問により不参加(本編ではアヤカが海中にあった潜水艦を破壊している)

ドーマ編 翠と共にダーツに挑むが敗北

王の記憶編 遊戯達と共に記憶の世界を旅し、アテムを守る為にゾークに致命傷を受ける。
その後、翠と共に不死になる
 



GX

七精門最強の守護者として無敗・影丸を倒す

DDを倒して浄化したがエドの父は死亡

翠を洗脳した斎王を撃破

 
異世界編

ユベル・アヌビスと未邂逅→異世界でtierraに取り憑かれ暴走・翠の助けを経てtierraを吸収→亮の代わりにユベルと対峙・敗北
翠は翔と共に十代の戦いを見届ける


ダークネス編

イレギュラーとして執拗な攻撃を受ける(ミスターTの変化した闇マリク・ダーツ・バクラetc)

最終的にダークネス侵攻時にミスターTの袋叩きを受けて敗北

バトルシティ・レジェンドにて3位入賞、決勝は十代と遊戯の一騎打ちで引き分け


5D's編
ゼロ・リバースを阻止

道実野大地震で遊戯や海馬と死別

シグナーに覚醒する事はなく、遊星と共にダークシグナーと戦う

遊星と共に数々のライティング大会で優勝


遊星の時代から200年後…未来破滅





分岐点
遊戯との初対面時に千年パズルに触れる(キラーが遊海と同期した事で自我を獲得し「アヤカ」になる)

マリクに負ける(神のダメージによる深いトラウマを負う)

遊星&十代(本編世界)と遊戯(並行世界)と共にパラドックスと戦う

海馬社長にDホイール(完全型モーメント)を見られる






デザインコンセプト

「異なる可能性を歩んだもう1人の主人公」

様々なすれ違いから破滅の未来へと分岐した世界を生きた白波遊海。
敗北による痛みを知り、負けない為に無茶をし続けた結果…全てを失った。








レイン恵(半オリジナルキャラクター)

イリアステルの製造したデュエルロイド、創造主たるZ-ONEの命に従いアカデミア・ネオドミノ校に潜入しチーム5D'sの情報を集めていた。


その正体…正確に言えばその身体には制御カードとしてラプラスのパートナー「アポクリフォート・キラー」のカードがZ-ONEの手で仕込まれていた。(ラプラスがダークネスを吸収した後に瓦礫の中に放置されていたカードをZ-ONEが回収していた)

初めはイリアステルの手駒としてチーム5D'sの情報収集・監視を行なっていたが、パラドックスの起こした「デュエルモンスターズ抹殺作戦」の際に遊海の情報を得る為にデュエルを挑み、敗北した。
しかし、その際に白波遊海の持つ「精霊の力」に触れた事で封印状態となっていた「キラー」が活性化…自我を獲得し、主であるラプラスを救う為に独自に動き始める。


そしてプラシドによる「ゴースト氾濫事件」の後にラプラスがダークネスに飲まれかけている事を察知…ラプラスを救う為に手段を探し、ついに一つの可能性にたどり着く…それはあらゆる「精霊の力」を吸収する「三幻魔」を開放する事でラプラスに取り憑いているダークネスを引き剥がすという一か八かの作戦だった。

そしてレイン恵=キラーはデュエルアカデミアへと侵入…新たに組織されていた七星門守備隊とクロノス校長を倒し、三幻魔確保寸前だったが…異変を察知した翠が駆けつけデュエルへと突入、激戦の末に敗北した。
その後は遊海によって再び封印状態にあったがアーククレイドルでの遊海とラプラスの戦いの後に再起動、ダークネスの洗脳が解けたラプラスと共に未来への希望を繋げる為にZ-ONEとの戦いへと挑んだ。


そしてラプラスの最期を見届けた後、アーククレイドルの崩壊に巻き込まれた遊海と翠を庇い…未来へと希望を繋げた。
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