転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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あけましておめでとうございます!S,Kです!

ハーメルンの読者の皆様は無事に年を越す事ができましたでしょうか?
本年ものんびり更新していきますので、どうぞよろしくお願いします!

そして1つお知らせです!

活動報告で募集している「断章アンケート」の締め切りを1月15日とさせて頂きます、皆様のアイデアお待ちしております!


それでは最新話をどうぞ!


5章 希望の未来へ
成長の証〜生命の輝き〜


ネオドミノシティの…世界の未来を懸けたイリアステル、そしてダークネスとの戦いから3ヶ月が経った、アーククレイドルの直撃こそ避けられたものの、小さくない被害を受けた街もだんだんと復興を遂げている。

 

そしてシティの新たなヒーローとなったチーム5D'sも新たな生活を送っている。

 

 

龍亞・龍可、そしてアキはデュエルアカデミアでの学生生活を

 

クロウは牛尾の誘いを受けてセキュリティのハイウェイパトロールになる為の勉強を

 

ジャックはデュエルの腕を磨く為の武者修行へ

 

そして遊星はモーメントを正しく使う為の制御装置開発の為にシティの技術開発局へ通い詰めている…。

 

そして…新たな道を歩み始めたのは彼らだけではない…。

 

 

 

 

 

 

 

 

Side遊星

 

 

『遊星、ここのプログラムはどうする?』

 

「…この場所の数値をもう少し上げてみよう、父さんの資料どおりならそれで上手くいくはずだ」

 

『うん、わかった!』

 

ゾーンとの未来を懸けた激闘からしばらくの時が過ぎた…オレは未来に起きたモーメントの暴走を防ぐ為の制御装置を作るプロジェクト…「プロジェクト・フォーチュン」をシティの技術開発局と合同で進めている。

この装置が完成すればモーメントを構成する遊星粒子が人の心に流される事なく、よりよい未来に導いてくれるはずだ。

 

 

『フフ…』

 

「どうしたんだ?ブルーノ」

 

『いや…ボクも変わったな〜と思ってね、まさかこんな未来があるとは考えてもなかったよ』

 

「ああ、ラプラスが…もう1人の遊海さんが新たな未来へ導いてくれたんだ…」

 

 

今、オレの隣ではアンチノミー改めブルーノが共に制御装置の開発に勤しんでいる、ラプラスにより命を救われたブルーノとアポリア…二人は新たな未来を切り開く為にオレに協力してくれているのだ。

 

 

 

『そういえば…アポリアがもう少しでパラドックスのボディが出来上がるから、一度来てほしいって言ってたよ?』

 

「パラドックスか…正直あまりいい記憶がないんだが…」

 

『大丈夫!彼の記憶データには遊星に負けた記憶があるらしいんだ…話せばきっとわかってくれるよ』

 

アポリアはラプラスに託された記憶データからパラドックスの復元に取り組んでいる、…本当ならばゾーンとラプラスも蘇らせたかったらしいが…オレがストップをかけた、彼らはきっとそんな事を望んではいない…そう思ったのだ。

 

未来はオレ達に委ねられた、この世界は新たな未来へと進んでいく…その為にオレはこの装置を完成させてみせる!

 

 

「さぁ、もうひと頑張りだ!」

 

『うん!』

 

Sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「風が気持ちいいな〜…ようやく一区切りか…大変な18年だった…」

 

「そうですね遊海さん…本当に濃い日々でした…」

シティ郊外の高台…そこには車椅子に座る遊海、そしてそれを押す翠の姿があった。

ダークネスとの戦いを終えた遊海は気力・体力全てを使い果たし1ヶ月の昏睡状態となった…元々の大怪我もありリハビリに時間を要し、ようやく退院できたのだ。

 

 

「ネオドミノシティもほとんど元通りだ、ダークネスも撃退した…しばらく平和な暮らしが……できればいいなぁ」

 

「フフッ…遊海さんらしくもない事言っちゃって…すぐにでもデュエルがしたいんでしょう?」

 

「まぁな、でも…しばらく命懸けの戦いはお腹いっぱいだよ」

遊海と翠は街を眺めながら他愛もない話を続ける…二人はようやく手に入れた平和な時間を楽しんでいた…。

 

 

「遊海さん…あの時の事、覚えてますか…?」

 

「…ああ、俺達がこうしていられるのも…アイツのおかげだ…」

そして二人は思い返す…アーククレイドルでの最後の出来事を…

 

 

 

 

 

 

 

Side遊海

 

 

ガラガラガラ…!

 

「っ…!翠!避けろ!!」

 

「遊海さん!!」

瓦礫に押し潰された遊海…その上に再び瓦礫が崩れ落ちる!

 

ガラガラ…ガシャーン!!

 

「えっ…!?」

その刹那…瓦礫は何者かに弾かれる、それは遊海にとって見覚えのある者の仕業だった…。

 

 

《ご無事ですか、遊海様…》

 

「アヤカちゃん…!?」

 

「違う…お前は…」

 

《私はキラー、ラプラス…いえ、マスターの精霊です…最後に、間に合ってよかった…》

現れたのはラプラスのパートナー精霊である「アポクリフォート・キラー」だった…彼女が降り注いだ瓦礫から遊海達を庇ったのだ…。

 

 

《本当に、間に合ってよかっt…私も、もu限界…でssたかラ…》

 

「お前…コアが…!」

遊海はキラーのコアを見て絶句する…キラーのコアはひび割れ、崩れ始めていたからだ…。

 

《ワタシは、一度は消えタはず、でした…サイゴに、マスターと共にたたカえて、ヨカッタ…!》

 

「キラーちゃん!」

 

「キラー!」

 

《生きて、ください、遊海さま、翠様…それが、マスターの最期の、ネガイです…》

 

 

《キュオォォオン!!》

その言葉の直後、遊海と翠は赤き竜に助けだされた…。

 

 

 

 

《アア…ヨカッタ…さようなら、もう1人ノマスター…どうか、ヨイ…未来を…》

 

 

パキン…サラサラサラサラ…

 

 

 

 

 

Sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

「…俺達は未来を託された、俺はこの世界を守り続ける…!」

 

「はい…!私もしっかりついて行きますね!遊海さん!…それじゃあ帰りましょうか!」

 

「ああ、まずはしっかり身体を休めよう」

そして遊海達はその場を後にした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ただいま〜」」

 

《おかえりなさい!遊海兄!》

 

《退院できてよかったね!》

 

「ああ、ありがとうウェン、ウィンダ」

自宅に戻った遊海と翠を出迎えたのはウィンダとウェンだった、ラプラスの攻撃で大怪我をしたものの身体が上手に壊れたらしく回復が早かったのだ。

 

 

 

 

「ただいま!メガロック…大丈夫か?」

 

《ううむ…まだ大丈夫ではないなぁ…我もトシかぁ…?》

 

「年って…何歳だよメガロック…」

 

《…600歳くらいか》

 

「ろっ…!?」

遊海が日向で休むメガロックへと声を掛ける…遊海の精霊の中でも一番ダメージが大きかったのがメガロックだった、ラプラスとの戦闘で全身の8割が損傷…岩の身体である事もあり未だに全身を精霊専用の包帯で覆われている…。 

 

 

《ハッハッハッ…なに、我の種族は長命だからな…人間で言えば60歳くらいか…トフェニやフレア様にはまだ及ばんよ》

 

「神様と半精神体のドラゴンと比べたらダメだって…しばらくは無理したらダメだからな?」

 

《わかっておるよ…もう一眠りするかな…グゥ…》

 

「(寝るの早ッ!?)…おやすみ、メガロック…」

遊海は静かにメガロックへと毛布を掛けた…。

 

 

 

 

「アヤカ、あれから変化はないか?」

 

《はい、アーククレイドル出現によってできた時空間の乱れも元に戻っています、遊星によればアン…ブルーノとアポリアの調子も良いようです》

 

「そうか、ならよかった…あとは何かあるか?」

 

《街での大きな事件はありません…むしろ前より街が平和になっています》

 

「そうか…なら鋼の騎士もしばらく休業かな…」

アーククレイドル事件を経てネオドミノシティの治安は劇的に改善した…ゾーンによる破滅の未来への警告、遊星による絆の奇跡によって人々の心は大きく変わり、犯罪率が激減したのだ…もちろんゼロになった訳ではないが、セキュリティで対応可能な範囲だろう。

 

 

《そういえばマスター…翠から聞きました、自力での魂のランクアップ…NEXUSについてですが…あの変身はできればしないでください》

 

「ん…?どうしてだ?一応無闇に使うつもりはないけど…」

アヤカは遊海の新たな境地…NEXUSの使用に対して釘を刺す

 

《あの変身はマスターの記憶にある『ZEXAL』と同質のモノ…人の身で『神の領域』に至る…言ってしまえば禁断の力、それ故にマスターの肉体・魂に大きな負担を掛けてしまいます…それこそ…》

 

「…俺が『死ぬ』レベルって事か?」

 

《はい…ですから、ふぇ…!?》

遊海がアヤカを静かに撫でる…

 

「心配するなよ彩華、大丈夫…そんな頻繁には使わないよ、この力は強すぎる…それこそ相手に対してフェアじゃない、だから約束する…この力だけは無闇に使わない…だから安心してくれ」

 

《う〜…!マスターのバカ〜!!》

 

「グボハッ!?」ドッターン!

アヤカの突進!遊海にかいしんのいちげき!

 

《本当に私と翠にどれだけ心配をかければ済むんですか!?マスターが目覚めないからどれだけ心配したと思ってるんです!魂も身体もボロボロ!シグナーの痣のバックアップがなかったらどうなっていたと思っているんですか〜!!》

 

「アヤカ、ごめん、本当に悪かった…!」

しばらくアヤカにみっちり説教を受けた遊海なのだった…。

 

 

 

 

 

《主殿、退院おめでとうございます…ご無事で何よりでした》

 

「ああ、ありがとうトフェニ…すまなかったな、ラプラスと派手にやりあったんだろう?」

 

《然り…ラプラスは凄まじい強さでした、マスターが圧倒的力で戦うヒーローだとすれば…ラプラスは技術を以て相手を倒す剣士…侍ともいえる戦い方だった》

トフェニはラプラスとの戦いを振り返り答える

 

「そうか…」

 

《しかし、後から話を聞けばラプラスは主達を傷つけるつもりはなかった様子…悪い事をしてしまった…》

 

「気にするなトフェニ…それはあいつの自業自得さ、ありがとな…そういえばフレアを知らないか?」

 

《ん…フレア様なら…》

 

 

 

 

 

 

《…おかえりなさい、ユウミ》

 

「ただいま、フレア」

フレアはベランダから静かに街を見下ろしていた…。

 

《今回は貴方にとってもつらい戦いになりましたね…よく頑張りました!》

 

「太陽神のお墨付きか…有り難いような勿体無いような…」

フレアの賛辞の言葉に遊海は頭を掻く

 

《そして…これからの事です》

 

「フレア…?」

フレア…否、太陽神は赤い瞳で遊海を射抜くように見つめる…

 

 

《次に戦うべきものはアヤカから聞いています…次に戦うべきは「世界」…それはわかっていますね?》

 

「ああ…わかってる」

この先の未来に待ち受けるのは「ZEXAL」の物語…主人公・九十九遊馬が世界中に飛び散ったアストラル世界の使者・アストラルの記憶を封じた100枚のカード「No.」を賭けて戦う物語だ。

前半は世界中に散った「No.」を集めながら、「No.」を求める二つの勢力との戦い…。

そして後半…それは人間界・アストラル世界・バリアン世界の三つの世界、そしてこの世の全てを決める事のできる世界創造のカード「ヌメロン・コード」をめぐる邪神との戦い…それが「ZEXAL」の物語だ。

 

 

《これからの戦いはまた熾烈なものになるでしょう…ユウミ、私が「太陽神」として貴方に問います…貴方は「世界」を相手に戦う事ができますか?》

 

「…俺は戦う、俺は…俺達は未来を託された!そして約束したんだ、ハッピーエンドを掴み取ると!!」

遊海は強い覚悟の意思を以てフレアを見据える…

 

《…わかりました、ならば私も共にその道を歩みましょう…人の身で神を倒せし勇者・白波遊海…貴方を私の真の主と認めます…これからも、よろしくお願いしますね?》

 

「どうしたんだフレア、そんなに改まって…でも、これからもよろしく…俺の守護神様!」

 

《はい!…ふふっ、一度こういう事をしてみたいと思ってたんです!…真面目な事をしたらお腹が空いちゃいました!》

 

「ふっ…ちょうどトリシューラプリンを買ってきたところだったんだ…食べ《いただきます!!》はいはい…じゃあ行こうか!」

 

《は〜い!》

 

このあと、たくさんプリンを食べて少し太ってしまうフレアなのだった、まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン!

 

 

 

「は〜い!…あら2人ともどうしたの?」

 

「こんにちは!翠さん!」

 

「遊海が退院したって聞いたからお見舞いに来たんだ!はい!これお土産!」

 

「あら!ありがとう!はいってはいって!一緒に食べましょう!」

 

「「おじゃましま~す!」」

 

退院して数日後、遊海の退院を聞いた龍亞と龍可が遊海宅へと訪れた…。

 

 

 

「よく来たな龍亞、龍可!学校生活はどうだ?」

 

「うん!ばっちりだよ!ちゃんと寝ないで授業もがんばってるよ!」

 

「わたしも友達が増えたんだ!今度一緒に海馬ランドに行くの!」

2人は笑顔で近況を伝える…

 

「そうか…それはよかった!やっぱり子どもは元気が一番だ」

 

「うん!…それよりも遊海さん、怪我は大丈夫…?」

 

「ん?ああ、まぁ普段の半分くらいかな…今回は少し無理しすぎたよ」

遊海は自分の身体を見ながら答える…少しの距離なら歩けるが未だに車椅子は手放せない状態である。

 

 

「でも驚いちゃった…遊星が戦ってる時に遊海1人で地縛神より怖い邪神と戦ってたなんて…言ってくれたらみんなで戦ったのに!」

 

「ごめんな龍亞…ダークネスは本当に『強い』デュエリストじゃないと相手にならない相手だったんだ…それにお前達の戦いの邪魔をしない為に俺が引き受けたんだ…悔いはないよ」

遊海は龍亞の頭を撫でながら答える…。

 

「強いデュエリストだったらおれだって!ちゃんとシグナーになれたもん!きっとおれだって!」

 

「コラ!調子に乗らないの!」

痣を遊海に見せつける龍亞を龍可が諌める

 

「ああ…龍亞も龍可も本当に強くなった、でも…ダークネスにはまだ勝てないな…それはジャックやクロウでも同じだ」

 

「ジャックでも!?どうして…?」

龍可が首を傾げる 

 

「ダークネスはデュエルに強いだけじゃない、相手の心を見抜く力を持っているんだ…そして相手を絶望させて弱らせ…虚無の世界に取り込む、それを突破するには絶望を前にしても折れない希望を持つか…それか遊星のようにクリアマインド…何があっても揺らがない「明鏡止水」の心で立ち向かわなくてダメなんだ…俺だってギリギリだったよ」

 

「「遊海…」」

その様子を見て兄妹はなんとなく理解した…自分達がアポリアと戦った時以上の絶望を遊海は乗り越えたのだと…。

 

 

 

「それはそれとして…2人は本当に強くなった!特に龍亞は最初に出会った時から見違える程だ…」

 

「あはは…あの時はすごい手加減してくれたのにボロ負けだったもんね…」

そして龍亞は思い出す…遊星と出会う少し前、正体を隠していた遊海にボロ負けしたデュエルを…そして、龍亞は1つの決意をした…!

 

 

「…ねぇ、遊海…おれ…」

 

「…言わなくていいぞ龍亞、その目を見ればわかる…俺とデュエルしたいんだろ?」

遊海は龍亞の様子から考えを見抜く…!

 

「うん、おれがあの時からどれだけ強くなったか…確かめてほしいんだ!!」

 

「えっ…ダメよ龍亞!!遊海さんはまだ…」

龍可は慌てて兄を制止する…遊海の傷は癒えていない、その状態を見ての事だった。

 

「心配しなくて大丈夫だよ龍可…ちょうどリハビリでデュエルをしたいと思ってたんだ、翠!頼めるか?」

 

「はい!…でも、あんまり無理はダメですよ?」

 

「わかってるよ、それじゃあ外に出よう!」

 

 

 

 

 

 

 

「用意はいいか!龍亞!」

 

「うん!ばっちり!」

白波家の庭で車椅子の遊海と龍亞は向かい合う…!

 

「龍亞…頑張って!!」

 

《マスター!ほどほどにしてくださいねー!》

 

《うむ…龍亞の顔もよい顔になったな!頑張るのだ2人とも!》

ウッドデッキでは龍可や精霊達がデュエルを見守っている。

 

 

「用意はいいかしら?…それじゃあデュエル〜…始め!!」

翠の合図で決闘が始まった…!

 

 

 

 

「『デュエル!!』」

 

 

 

遊海LP4000

龍亞LP4000

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「自分の場にモンスターがいない時!手札の『フォトン・スラッシャー』は特殊召喚できる!」

光輝く剣を持った単眼の戦士が現れる ATK2100

 

「さらに『銀河の魔導師(ギャラクシー・ウィザード)』を召喚!」

ローブを纏った白い魔導師が現れる ATK0

 

「『銀河の魔導師』の効果発動!自身をリリースする事で『銀河眼の光子竜』を手札に加える!…カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊海LP4000

フォトンスラッシャー 伏せ1 手札4

 

 

 

『いきなり攻撃力2100…!でも、負けるもんか!!』

 

 

 

『おれのターン!ドロー!』

『いくぞ!おれは「D・ラジカッセン」を召喚!』

赤いラジカセが現れロボットへと変形する ATK1200

 

 

「(龍亞の使うディフォーマー基本的に攻撃力が低いが…それを効果や装備魔法で強化できる…さて、何を使ってくる…?)」

遊海は龍亞の手を伺う…!

 

『そして装備魔法「月鏡の盾」を「ラジカッセン」に装備する!』

 

「んなっ!?」

遊海は発動されたカードに驚く…それはかつてペガサス会長から龍亞へ託されたカード…最凶の邪神「邪神アバター」の力を受け継ぐ装備魔法だった…!

 

『バトル!「ラジカッセン」で「フォトンスラッシャー」を攻撃!そして装備された「月鏡の盾」の効果発動!ダメージステップ時に装備モンスターの攻撃力は相手の攻撃力か守備力…そのどちらか高い数値に+100した攻撃力になる!』

鏡の盾にフォトンスラッシャーが写し出され、その力を鏡写しにされる!

 

ラジカッセンATK1200→2200

 

『いっけぇ!!』

 

「ぐっ!?」

ラジカッセンの一撃がフォトンスラッシャーを破壊する!

 

遊海LP4000→3900

 

 

『そして攻撃表示の「ラジカッセン」は2回攻撃できる!遊海にダイレクトアタック!!』

 

「っ…!!やるな、龍亞!!」

遊海LP3900→2700

 

『よっしゃ!先制だ!カードを2枚伏せてターンエンド!』

龍亞LP4000

ラジカッセン(月鏡の盾)伏せ2 手札2

 

 

 

「うそ…龍亞が遊海さんにダイレクトアタック!?すごい!すごいよ龍亞!!」

 

『へへっ…やったぜ!』

思わぬ龍亞の攻勢に龍可は飛び跳ねて驚く…

 

「やるな龍亞…!なら、俺も強めでいくぞ!!」

龍亞の成長を感じた遊海は気を引き締める!

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「『銀河眼の雲篭(ギャラクシーアイズ・クラウドラゴン)』を召喚!」

遊海の場に小さな銀河が現れ、その中から小さなドラゴンが現れる ATK300

 

 

「あっ…かわいい…」

《きゅ?》

龍可の言葉にクラウドラゴンが可愛らしく首を傾げる

 

「…コホン、『雲篭』の効果発動!このカードをリリースする事で手札から新たなモンスターを特殊召喚する!」

《きゅ!キュア〜!!》

クラウドラゴンがその姿を赤色の十字槍に変化させる!

 

「闇に輝く銀河よ…希望の導きによりて我が下僕に宿れ!光の化身、ここに降臨!現れろ!『銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)』!!」

遊海は十字槍を空に向かって投げつける…槍は銀河に飲み込まれ光が弾ける…そして現れたのは瞳に銀河を宿すドラゴンだった…! ATK3000

 

「すごい…!『スターダストドラゴン』みたいに全身が輝いてる…!」

 

『攻撃力3000のドラゴン…!』

龍亞達は銀河眼の迫力に圧倒される!

 

 

「さらに俺は手札の『フォトン・バニッシャー』を見せる事で手札の『銀河剣聖(ギャラクシー・ブレイバー)』をレベル4にして特殊召喚!」

巨大な剣を持つ剣士が現れる ATK0

☆8→4

 

「『銀河剣聖』の効果発動!墓地の『フォトンスラッシャー』と同じ攻撃になる!」

フォトンスラッシャーの意思が剣聖の剣に宿る! ATK0→2100

 

「バトル!『銀河眼』で『ラジカッセン』を攻撃!」

 

『遊海!「ラジカッセン」は「月鏡の盾」で攻撃力をアップできる!攻撃は効かないよ!』

 

「ふっ…それはどうかな?」

その瞬間、ラジカッセンと銀河眼はフィールドから姿を消す!

 

『えっ!?なんで!?』

 

「『銀河眼の光子竜』の効果発動!相手とバトルする時、バトルフェイズ終了時までお互いを除外する!…これで『月鏡の盾』は墓地送りだな?」

 

『くっ!?…でも「月鏡の盾」の効果発動!このカードが墓地に送られた時!500ライフを払って手札に戻す!』

龍亞LP4000→3500

 

 

「バトル続行!『銀河剣聖』でダイレクトアタック!」

剣士が龍亞に斬りかかる!

 

『リバースカードオープン!「D・スクランブル」!ダイレクトアタックを無効にして手札の「D・リモコン」を特殊召喚!』

白いリモコン型のロボットが現れる DEF1200

 

 

「むっ…上手いな…俺はこのままターンエンド!」

遊海のターン終了宣言と共に2体のモンスターが帰還する

 

遊海LP2700

剣聖 銀河眼 伏せ1 手札2

 

 

 

『よし!攻撃を凌いだぞ…!』

 

「龍亞君すごい…!遊海さんの攻撃をかわすなんて…」

 

《きっと…これが遊星達との絆で鍛えられた龍亞本来の力なんです、アポリアが希望を見出す程の…!》

龍亞のデュエルを見て翠とアヤカも感心する、最初こそデュエルに不慣れでモンスターを並べるだけだった龍亞…しかし、遊星や遊海の指導や強敵との戦いを経て…その才能を開花させたのだ…!

 

 

 

 

『おれのターン!ドロー!』

『おれはレベル4の「ラジカッセン」にレベル3の「リモコン」をチューニング!!』

 

4+3=7

 

『世界の平和を守る為!勇気と力をドッキング!シンクロ召喚!愛と正義の使者!「パワー・ツール・ドラゴン」!!』

龍亞の相棒である工具の機械竜が現れる ATK2300

 

「来たか、『パワーツールドラゴン』!」

 

『うん!「パワーツールドラゴン」の効果発動!デッキからランダムに装備魔法を手札に加える!パワー・サーチ!な〜にかな!な〜にかな!!』

デッキからランダムに装備魔法が排出される!

 

『よし!装備魔法「ダブルツールD&C」を「パワーツールドラゴン」に装備!これで攻撃力が1000アップ!さらにこのカードが攻撃する時、相手モンスターの効果は無効になる!』

パワーツールの両腕が鋭いドリルとカッターに換装される! ATK2300→3300

 

『バトル!「パワーツール」で「銀河眼」を攻撃!クラフティ・ブレイク!!』

鋭いドリルの一撃が迫る!

 

「罠カード『フォトン・チェンジ』を発動!『銀河眼』をリリースして効果発動!デッキから現れろ!『フォトン・オービタル』!」

銀河眼が消え去り、ひょうきんな顔のロボットが現れる DEF2000

 

「さらに『フォトンチェンジ』のもう1つの効果発動!デッキから『破滅のフォトン・ストリーム』を手札に加える!」

 

『なら「銀河剣聖」を攻撃!クラフティブレイク!』

 

「うぉっ…!」

 

遊海LP2700→1500

 

「おれはカードを伏せてターンエンド!」

龍亞LP3500

パワーツール(ダブルツールD&C) 伏せ2 手札3

 

 

 

 

『ねぇ、遊海…また、手加減してるでしょ?』

 

「ああ、してるさ…でも、強くなったな龍亞…少し昔の事を思い出したよ…!」

遊海の目には龍亞に重なるように水色の髪の丸眼鏡の少年の姿が見えていた…。

 

 

『遊海、遊海の本気…俺に見せて…!』

 

「………」

龍亞は真剣な眼差しで遊海を見つめる…!

 

『おれは将来、遊星やジャックを超えるような強いDホイーラーになりたいんだ…!だから知りたい!今のおれの強さを!世界がどれだけ広いのかを!!』

 

「そうか…なら本気でいくぞ龍亞…!我が名は白波遊海!『決闘王』の称号に懸けて全力を尽くす!!」

 

『っ…!!』

龍亞は遊海の変化を感じ取る、今の遊海に普段の優しさはない…その身に纏うは世界最高レベルの決闘者が持つ圧倒的闘志…そのオーラが空気を震わせる…!

 

 

 

「あの、翠さん…なんだか嫌な予感が…!?」

 

「ち、ちょっと遊海さん!?無茶はしないでー!?」

翠と龍可の声は2人に届かない…それほどまでに遊海と龍亞は集中している…!

 

《無駄ですよ2人とも…ああなってしまったら龍亞も遊海も止まらないでしょう…》

 

「『エンシェントフェアリードラゴン』…!」

龍可の背後に妖精竜が現れる

 

《龍亞は先の戦いでシグナーとして目覚めました…そして世界の広さ、そして…護る者の責任を知りました、龍亞はまだ芽吹いたばかりの若葉…遊海はその成長を促そうとしているのです…!》

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!!」

「装備魔法『銀河零式(ギャラクシー・ゼロ)』を発動!蘇れ!『銀河眼の光子竜』!」

遊海の場に再び銀河眼が降臨する! ATK0

 

「『銀河零式』で特殊召喚したモンスターは攻撃力0となり効果も発動できない!そして俺は『フォトンオービタル』の効果発動!このカードを『銀河眼』に装備!そして効果発動!『フォトンオービタル』を墓地に送りデッキの『銀河戦士』を手札に加える!そして手札の『フォトンバニッシャー』を捨てて『銀河戦士(ギャラクシー・ソルジャー)』を特殊召喚!」

白い鎧を纏った戦士が現れる DEF0

 

「『銀河戦士』の効果発動!デッキから『銀河騎士』を手札に加える!そして『銀河騎士(ギャラクシー・ナイト)』は自分の場にレベル5以上の『ギャラクシー』モンスターがいる時!リリースなしで召喚できる!」

長身の騎士が現れる ATK2800→1000

 

『攻撃力2800…!(でも、多少のダメージは大丈夫…!それに攻撃してきたら「ダブルツールD&C」の効果で破壊できる!)』

 

 

「よく見ていろ龍亞!これが1つの頂点だ!俺はレベル8の『銀河眼の光子竜』と『銀河騎士』でオーバーレイ!!」

2体のモンスターが銀河へと飛び込む!

 

『な、何が起きるの!?』

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!!」

龍亞の動揺をよそに銀河が爆発…周囲は光に埋め尽くされる!

 

「現れろA No.107!宇宙を貫く雄叫びよ…遥かなる時をさかのぼり、銀河の源より蘇れ! 顕現せよ!『銀河眼の時空竜(ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン)』!!」

《ギシャアアア!!》

遊海の場に巨大な四角錐が現れ展開…黒き巨大なドラゴンが降臨する! ATK3000

 

 

『これが…遊海の本気…!!』

龍亞は冷や汗を流す…アポリアの『機皇神龍アステリスク』やゾーンの『究極時械神セフィロン』に匹敵する存在感がプレッシャーを与える…!

 

「これが俺の本気の証…エクシーズ召喚!エクシーズモンスターは同じレベルのモンスター2体以上を重ねる事で特殊召喚されるエクストラデッキのモンスター…レベルを持たず、レベルに関係する効果を受けない!そして…俺は速攻魔法『破滅のフォトン・ストリーム』を発動!自分の場にギャラクシーアイズがいる時!相手のカード1枚を除外する!俺が選ぶのは『ダブルツールD&C』!」

 

『異世界のデュエルモンスターズ…!でも、負けるもんか!!リバース罠オープン!「パワー・ブレイク」!「ダブルツールD&C」をデッキに戻して遊海に500ダメージだ!!』

 

「うおっ…!!」

パワーツールから放たれた雷撃が遊海を直撃する!

 

 

遊海LP1500→1000

 

 

「効いた〜!だけどバトルだ!いけ!『タキオン』!殲滅のタキオン・スパイラル!!」

 

『ぐっ…うわああ!!』

破壊の息吹がパワーツールを吹き飛ばす!

 

龍亞LP3500→2800

 

「カードを伏せてターンエンド!」

遊海LP1000

タキオン 銀河戦士 フォトンチェンジ 伏せ1 手札0

 

 

 

「これが…遊海さんの本気…!!」

龍可は遊海の迫力に圧倒される…!

 

「もう…遊海さんもムキになって…でも、楽しそう…!」

激しい戦いを繰り広げる遊海と龍亞…しかし、2人は楽しそうに笑っていた…。

 

 

『これが…決闘王の本気…!すごい…!!』

 

「さぁ、かかってこい龍亞!!お前の成長の証を見せてみろ!!」

 

『うん!いくよ遊海!!』

 

 

 

『おれのターン!ドロー!!』

『リバースカードオープン!「リビングデッドの呼び声」発動!もう一度力を貸してくれ!「パワーツールドラゴン」!!』

再び工具の龍が現れる! ATK2300

 

『そして「D・ライトン」を召喚!!』

懐中電灯型のロボットが現れる ATK200

 

『おれはレベル7の「パワーツールドラゴン」にレベル1の「ライトン」をチューニング!!』

 

7+1=8

 

『世界の未来を守る為!勇気と力がレボリューション!!シンクロ召喚!進化せよ!「ライフ・ストリーム・ドラゴン」!』

パワーツールドラゴンの装甲が燃え上がり弾け飛ぶ…装甲の下から現れたのは生命の輝きを守護する6体目のシグナーの竜だった ATK2900

 

 

「これが龍亞の進化の奇跡か…!すごいな…!!」

初めてライフストリームドラゴンを見た遊海は、赤き竜の力を強く受け継ぐ生命の竜に感動する…!

 

『へへっ…!いくぞ!おれは装備魔法「月鏡の盾」そして「白銀の翼」を「ライフストリームドラゴン」に装備!』

 

「なにっ!?」

ライフストリームドラゴンの右腕に鏡の盾が装備され、翼が白き翼に変化する!

 

『遊星からプレゼントして貰ったんだ!これで2回まで破壊されないし、必ず相手の攻撃力を100上回る!』

《グオォォン!!》

ライフストリームドラゴンが咆哮を轟かせる…まさに最硬の盾と最強の剣を持つ無双のドラゴンとなったのだ…!

 

 

『バトル!「ライフストリームドラゴン」で「タキオンドラゴン」を攻撃!ライフ・イズ・ビューティーホール!!』

ライフストリーム ATK2900→3100

 

「強くなったな龍亞…」

 

ドオオオン!!

 

生命の息吹がタキオンドラゴンに直撃…爆発する!

 

 

『やった…!』

 

「だが、頂上には…まだ届かない!!」

 

《ギシャアアア!!》

爆煙の中からタキオンドラゴンが咆哮を轟かせる!

 

 

『ええっ!?なんで!?』

 

「攻撃を受ける瞬間、罠カード『光波防輪(サイファー・ビット)』を発動した!このカードは発動後に『タキオン』のORUになり、このターン戦闘・効果で破壊されなくなる!」

タキオンドラゴン ORU2→3

 

遊海LP1000→900

 

 

『やっぱり強い…!おれはターンエンド!』

 

 

龍亞LP2800

ライフストリーム(白銀の翼・月鏡) 手札1

 

 

 

「ふぅ〜、まだ粗削りだけど…龍亞、お前は強い!」

 

『遊海…』

遊海は龍亞に賛辞の言葉を送る…

 

「お前は遊星達と過ごす中で色々な事を経験してきた、自分よりも強い相手と戦い、自分の弱さを知り…絆の強さを知った、絶望を前にしても希望を捨てずに立ち向かった…普通の子どもにはできない事だ!…だが、お前にはまだ足りない事がある!」

 

『足りない事…?』

遊海の言葉に龍亞は首を傾げる

 

「それは単純な事…経験を積む事だ!世界は広い、まだ見ぬデュエリスト達が世界中にいる!経験さえ積めばお前はトップデュエリストになれる!」

それは遊海の心からの言葉だった、現に龍亞は10年後に若手Dホイーラーのトップに登りつめるのだ…!

 

「でも、今の龍亞ではまだ足りない…デュエリストはピンチになってこそ、その真価を発揮する…いくぞ!!」

 

 

 

「俺のターン!ドロー!!」

「『フォトンチェンジ』は2回目のスタンバイフェイズに破壊される、そして『銀河の修道師(ギャラクシー・プリースト)』を召喚!」

白いローブを纏う修道師が現れる ATK1500

 

「『修道師』の効果発動!墓地の『フォトンスラッシャー』『銀河の魔導師』『フォトンオービタル』『フォトンバニッシャー』『銀河剣聖』をデッキに戻して2ドロー!…いくぞ龍亞!俺はお前に対して最大の敬意を払う…刮目しろ!魔法カード『RUM-クイック・カオス』発動!」

周囲に閃光が広がる…!

 

『ランクアップマジック…!?』

 

「自分の場のエクシーズモンスターを1つランクの高いエクシーズモンスターにランクアップさせる!俺は『銀河眼の時空竜(ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン)』でオーバーレイネットワークを再構築…カオスエクシーズチェンジ!!」

タキオンドラゴンが銀河に飛び込み…再誕する!!

 

「逆巻く銀河を貫いて!時の生ずる前より蘇れ!永遠を超える竜の星! 顕現せよ!『A CNo.107! |超銀河眼の時空龍』!《ネオギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン》」

現れたのは3本の首を持つ金色の巨龍…龍亞はその姿に見覚えがあった ATK4500

 

『あの時の…時間の流れを支配する龍皇…!』

 

「よく覚えていたな…その力を見せよう!ORUを1つ取り除いて効果発動!タイム・タイラント!!」

 

《グオォォオオン!!》

ネオタキオンが咆哮する…すると雲が逆方向に流れ、鏡の盾が罅割れ…白銀の翼が光を失った…

 

 

「そんな…何が起きたの!?」

龍可は状況を理解できずに翠に問いかける…。

 

「あれが『超時空竜』の効果…フィールド全ての効果を無効にして、全ての効果の発動を封じる…タイム・タイラント!」

 

『そんな!?』

 

「『銀河戦士』を攻撃表示に変更!バトル!『ネオタキオン』で『ライフストリームドラゴン』を攻撃!アルティメット・タキオン・スパイラル!!」

金色の破壊光線がライフストリームドラゴンを破壊する!

 

『うわああ…!!』

龍亞LP2800→1200

 

 

「今日は俺の勝ちだ!『銀河戦士』でダイレクトアタック!!」

 

『っ…!!…あ〜あ、もう少しで勝てたのに…悔しいなぁ…』

 

銀河戦士の拳が龍亞の目の前で止まる…決闘王の壁はまだ高かった…。

 

 

龍亞LP0

 

遊海WIN!

 

 

 

 

 

 

 

 

「惜しかったな龍亞、よく頑張った…」

 

「うん…!次は負けないからね!遊海!!」

遊海は龍亞を優しく撫でる…龍亞は元気に答えを返した…。

 

「もう…男の子ってどうしてこうなのかしら…」

 

「本当にね…でもかっこいいわね、男の友情って…」

 

「…うん!ふふっ…」

龍可と翠は笑いあう…

 

 

「さてと…2人とも〜お腹空いたでしょ!ホットケーキでも食べましょう〜!」

 

「おっ!ありがとう翠!」

 

「わ〜い!ありがとう!!」

 

「龍亞!ちゃんと手は洗ってよ〜!」

戦いを終えた遊海達は笑いながら家へと戻っていく…そして遊海は実感した、未来はきっと明るいだろうと…。

 

 




〜おまけ〜



「みんな〜ホットケーキ焼けましたよ〜」

「あっ!翠さん!シ〜!!」

「遊海さんが寝ちゃったの…」

「あ…もう〜、だから無理しないでって言ったのに…」

ホットケーキを焼きあげた翠がリビングへと戻ると車椅子で眠ってしまった遊海、そしてそれを覗き込む双子の姿があった…。


「まったく…風邪引いちゃいますよ遊海さん…」

「スゥ…スゥ…」
翠は静かに毛布を掛ける…遊海はとても幸せそうな寝顔だった。


「ねぇ、翠さん…おれ、いいモノ持ってるんだけど…?」

「あら、面白そうね…!」

「2人とも…やめておいたほうが…」



キュッ…キュッキュッ…












その日の夜…





「…なんて顔をしとるんだお前は…!早く顔を洗ってこい!!」

「んなっ!?誰だこんな事したのは〜!?」

「あははは!!傑作だぜ遊海先生!!」

「アヤカ、教えてあげないと…」

《すいません…翠に口止めされてまして…》

数時間後…そこには顔に落書きをされたまま海馬社長達に会い、怒られる遊海の姿があったとか…。

気まぐれアンケート ZEXAL編に対して…

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  • 頑張って!
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