転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

178 / 436
こんにちは!S,Kです!

今回はエキシビジョンデュエル第二弾をお送りします!
…実はこのエキシビジョンデュエル編はとある方のリクエストが原案だったりします…大変長らくお待たせしました!


それでは最新話をどうぞ!!


エキシビジョンデュエル!〜悪魔と白龍〜

『さぁ!エキシビジョンデュエル第二試合!5D'sからはジャック・アトラスが飛び出した!対する謎の決闘者チームからは…?』

 

 

 

『お前がジャック・アトラスか…こうして会うのは初めてだが…なるほど、これがかつてこの町の「キング」を名乗った男か…だが、まだ青いな』

 

「むっ…!出会い頭に貶されるとはな…!!さっさとそのローブを外せ!俺はお前に勝利する!!」

ジャックはローブの男を睨みつける…!

 

『フン、その目…その態度…まるで昔の俺のようだ、さぁ、決闘といこうか…ジャック・アトラス!!』

 

バサッ!

 

 

 

「まさか…!?これはとんでもないサプライズだな…!『伝説のドラゴン使い』!!」

 

『フン…遠慮なくかかってくるがいい!貴様の持つ究極のパワー…俺の手で粉砕してくれる!!』

 

ジャックの前に立ち塞がる決闘者…その名は海馬瀬人、伝説のドラゴンを従える『最強』の一角である!

 

 

 

『こ、これは驚いた!!ジャックの対戦者は元プロデュエリストにして海馬コーポレーション社長!!海馬瀬人氏だぁぁ!!で、伝説の「ブルーアイズ」を拝めるぞぉぉ!!』

 

「「「わああぁぁ!?」」」

姿を現した海馬にスタジアムはパニックとなる…

 

 

「マジかよ…!力対力…パワーデッキ対決じゃねぇか…!」

 

「これはジャックにとって厳しい戦いになるぞ…!」

海馬社長を前にシグナー達は動揺する…!

 

「(ジャック、お前の力を見せてみろ…相手にとって不足はないはずだ…!)」

 

 

 

 

「ゆくぞ海馬瀬人!!我が荒ぶる魂を見せてやる!!」

 

『ふぅん…いいだろう!我がブルーアイズを前にその魂が燃やせるのか…見せてもらうぞ!!』

 

 

 

 

 

『「デュエル!!」』

 

 

 

 

 

海馬LP4000

ジャックLP4000

 

 

 

 

『俺のターン!ドロー!』

『フン…現われろ!「青き眼の乙女」!』

銀色の髪を持つ少女が現れる ATK0

 

『カードを2枚伏せてターンエンドだ!』

海馬LP4000

乙女 伏せ2 手札3

 

 

 

 

『おっと?海馬社長に似つかわしくないモンスターが現れたぞ??』

 

 

『フン、くだらん事を言うなMC!この「乙女」こそが俺の新たな力となるのだ!』

《…!(ぽっ)》

海馬の言葉を聞いた乙女の頬が少し紅く染まった…。

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!!」

「相手の場にモンスターが存在し、自分の場にモンスターが存在しない時!『バイス・ドラゴン』は特殊召喚できる!ただし、その攻撃力は半分になる!」

紫色の凶暴なドラゴンが現れる ATK2000→1000

 

「さらに『ダーク・リゾネーター』を召喚!」

音叉を持つ悪魔が現れる ATK1300

 

「俺はレベル5の『バイスドラゴン』にレベル3の『ダークリゾネーター』をチューニング!」

 

5+3=8

 

「王者の鼓動!今ここに列をなす!天地鳴動の力を見るがいい!シンクロ召喚!!我が魂!『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!!」

《グオォォン!!》

咆哮を轟かせながら悪魔竜が現れる ATK3000

 

 

『フン…現れたか、気高き悪魔竜よ』

海馬はレッドデーモンズドラゴンを見上げる…!

 

「そうだ!『レッドデーモンズドラゴン』こそ、我が魂!我がプライド!!そしてその魂はさらなる進化を遂げる!!自分の場にレベル8以上のシンクロモンスターが存在する時!『クリエイト・リゾネーター』は特殊召喚できる!」

扇風機を背負った悪魔が現れる ATK800

 

「さらに自分の場に『レッドデーモンズドラゴン』がいる時!『レッド・ノヴァ』は特殊召喚できる!!」

小さな赤い天使が現れる ATK0

 

 

「刮目せよ!伝説の決闘者よ!!見るがいい!俺の荒ぶる魂を!!俺はレベル8の『レッドデーモンズドラゴン』にレベル3の『クリエイトリゾネーター』とレベル1の『レッドノヴァ』をダブルチューニング!!」

 

8+3+1=12

 

王者と悪魔!今ここに交わる!!荒ぶる魂よ…天地創造の叫びをあげよ!シンクロ召喚!!いでよ!『スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン』!!

《ガオオォン!!》

赤き竜と最強の地縛神…相反する2つの力を宿した紅蓮の龍が降臨する! ATK3500

 

 

『な、なんとぉ!?後攻1ターンでジャックの切り札「スカーレッドノヴァドラゴン」が登場だ〜!!』

 

「『スカーレッドノヴァ』の攻撃力は墓地のチューナー1体につき500ポイントアップする!これが俺の手にした究極の力!!俺は貴方を超え世界のキングになってみせる!!」

ATK3500→5000

 

咆哮を轟かせる紅蓮の竜…それを前に海馬は…

 

 

『フン…()()()()

 

「なにっ…!!」

海馬の言葉にジャックは怒りを露わにする…!

 

『つまらないと言ったのだ、貴様の本気はこの程度か?この程度のモンスターなど俺は何度も倒してきたぞ!攻撃力を上げるだけならば子供でもできる…その程度でお前は「王」を名乗るというのか?』

 

「言わせておけば…!!貴方の場にいるのは攻撃力0のモンスターのみ…!どんな効果があるかは知らぬが…粉砕してくれる!!バトルだ!『スカーレッドノヴァ』で『青き眼の乙女』を攻撃!バーニング・ソウル!」

赤き炎を纏い紅蓮の龍が突撃する!

 

『「青き眼の乙女」の効果発動!自身を守備表示にする事で攻撃を無効にする!』

 

「むっ…!」

乙女が膝をついて祈りを捧げる…すると光のバリアが現れ灼熱の一撃を受け止める!!

ATK0→DEF0

 

『そして乙女の祈りが我が魂を呼び覚ます!!デッキより現われろ!俺の魂!俺のプライド!!「青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)」!!』

《ギュアアアン!!》

乙女を覆っていた光が空へと昇る…その光の中から光輝く白きドラゴン…ブルーアイズが現れる! ATK3000

 

 

『出たぁぁ!!デュエルモンスターズにおける伝説のカード…!ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンがその姿を現したぁぁ!!』

 

「「「うおぉぉぉ!!!」」」

MCの実況を掻き消すような歓声がスタジアムに響き渡る!!

 

 

 

「これが…伝説のドラゴンか…!(なんという王気(オーラ)だ…!!)」

降臨したブルーアイズにジャックは目を奪われる…!

 

『どうした?デュエルを続けるがいい…それとも、このままターンエンドか?』

 

「っ…!俺はカードを1枚伏せターンエンドだ…!」

海馬の言葉で我に返ったジャックはカードを伏せターンを終えた…。

 

ジャックLP4000

スカーレッドノヴァ 伏せ1 手札1

 

 

 

 

『切り札をいきなり召喚したジャック!だが、その攻撃は躱された!!さぁ、伝説の男はどんなデュエルをみせるのか〜!?』 

 

 

 

「ジャックの奴、いきなり『スカーレッドノヴァ』を呼び出しやがった…!」

 

「『スカーレッドノヴァ』にはカード効果で破壊されない効果、任意のタイミングで除外して相手の攻撃を無効にする効果がある…普通のデュエリストなら、なす術はないけど…」

 

「相手は伝説の決闘者と最強のドラゴン…!油断はできないわ…!!」

 

「ああ、その通りだ…!」

シグナー達が戦況を分析する中、遊星はちらりと遊海を見る…遊星は知っているからだ…勝利をもたらす白き龍の力を…!

 

 

「(海馬さん…完全にスイッチ入ってるな…)」

遊海はデュエルを見ながら確信する、今の海馬は「社長」ではなく…1人の『決闘者』なのだと…。

 

「…ジャック、よく見ておけよ…本当の『王者』の戦い方を…!」

 

 

 

 

 

 

『俺のターン!ドロー!!』

『いくぞ!魔法カード「調和の宝札」を発動!手札のドラゴン族チューナー「伝説の白石」を墓地に送る事で2ドロー!さらに墓地に送られた「白石」の効果発動!デッキから「青眼の白龍」を手札に加える!さらにリバースカード、儀式魔法「カオス・フォーム」を発動!手札のレベル8「青眼の白龍」を墓地に送り儀式召喚!!光と闇…混沌の宙より現われろ!「青眼の混沌龍(ブルーアイズ・カオス・ドラゴン)」!!』

海馬の後ろに巨大な宇宙へのゲートが開く…そして無限の宇宙から混沌の力を宿した白きドラゴンが現れる! ATK3000

 

 

『さらに俺はレベル8の「青眼の白龍」にレベル1の「青き眼の乙女」をチューニング!!』

 

8+1=9

 

『我が魂たる白き龍よ…その魂を昇華し、新たな姿を見せるがいい!!シンクロ召喚!顕現せよ!「青眼の精霊龍(ブルーアイズ・スピリット・ドラゴン)」』

眩い光と共に白龍が新生…神秘的な力を纏う白き龍が現れる ATK2500

 

 

『これは素晴らしい〜!!海馬社長の場に新たなブルーアイズが降臨したぞぉ!!』

 

 

「新たなブルーアイズ…!だが、攻撃力は『スカーレッドノヴァドラゴン』が上だ!」

 

『攻撃力ばかりに気を取られるな…貴様達はあの戦いの中で思い知ったはずだ!バトル!「混沌龍」で「スカーレッドノヴァドラゴン」を攻撃!』

 

「攻撃力の低い『混沌龍』で攻撃だと!?」

 

『そして攻撃宣言時に「混沌龍」の効果発動!「青眼の白龍」をリリースして儀式召喚したこのモンスターが攻撃する時!相手フィールドのモンスターの表示形式を全て変更し、攻守を0にする!混沌龍の威光!!』

 

「なんだと!?」

混沌龍が咆哮する…その威圧に怯んだスカーレッドノヴァの力が剥奪される!

 

スカーレッドノヴァ ATK5000→DEF3000→0

 

 

『そしてこのターンに「混沌龍」が守備モンスターに攻撃する時!貫通ダメージを与える!!放て!滅びのカオス・バースト!!』

全てを消し飛ばす混沌の息吹が放たれる!

 

「チィ!!『スカーレッドノヴァ』の効果発動!1ターンに一度自身を除外する事で相手の攻撃を無効にする!」

攻撃の直前でスカーレッドノヴァが異次元へと避難する!

 

『ほう…だが、「精霊龍」の攻撃が残っているぞ!!転生のエレメント・バースト!!』

 

「仕方あるまい!!手札の『バトル・フェーダー』の効果発動!このカードを特殊召喚し、バトルフェイズを終了する!!」

 

ゴ〜ン! ゴ〜ン!!

 

フィールドに鐘を持った悪魔が現れて鐘を打ち鳴らす、その音に怯んだ精霊龍は攻撃を中止する!

 

 

『フン、防いだか…俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ!』

 

「除外された『スカーレッドノヴァドラゴン』はエンドフェイズに戻ってくる!!」

 

海馬LP4000

混沌龍 精霊龍 伏せ2 手札2

 

 

 

 

「強い…!この俺が守る事しかできんとは…!!」

ジャックは海馬との実力差を感じ歯を食いしばる…

 

『どうした?俺を超えるのではなかったか?…無理もない、我が友に勝てない男がどうして俺を超えられると思った!』

 

「ぐっ…!!俺はキングを目指す男…!俺の魂はまだ燃え尽きてはいない!!」

 

キィン─!

シグナー達の痣が強い光を放つ!!

 

「待て!ジャックの奴まさか!?」

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「『救世竜セイヴァー・ドラゴン』を召喚!!」

赤き竜の化身たる小さな竜が現れる ATK0

 

「さらにリバースカード『リビングデッドの呼び声』を発動!蘇れ!『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!!」

墓地から悪魔竜が復活する! ATK3000

 

「俺はレベル8の『レッドデーモンズドラゴン』とレベル1の『バトルフェーダー』にレベル1の『セイヴァードラゴン』をチューニング!!」

 

8+1+1=10

 

「研磨されし孤高の光!真の覇者となりて大地を照らす!光輝け!シンクロ召喚!!大いなる魂…『セイヴァー・デモン・ドラゴン』!!」

世界を救う救世の悪魔竜が灼熱の龍と並び立つ! ATK4000

 

 

「さらにチューナーモンスターが墓地に送られた事で『スカーレッドノヴァ』の攻撃力もアップする!」

スカーレッドノヴァ ATK5000→5500

 

「さらに『セイヴァーデモンドラゴン』の効果発動!『混沌龍』の効果を封印しその攻撃力分自身の攻撃力をアップする!パワーゲイン!!」

セイヴァーデモンが混沌龍の力を奪い取る! ATK4000→7000

 

『フン…』

 

「っ…!!バトルだ!『セイヴァーデモン』で『混沌龍』を攻撃!アルティメット・パワーフォース!!」

表情を崩さない海馬に対してジャックが攻撃を仕掛ける!

 

『天をも震わす我が『青眼』の威光は全てを射竦める!速攻魔法「青き眼の威光」を発動!デッキのブルーアイズモンスター「白き霊龍」を墓地に送り「セイヴァーデモンドラゴン」を対象に効果発動!フィールドにいる限り攻撃を封印する!』

 

「なにっ!?」

海馬の背後にブルーアイズの幻影が現れ、セイヴァーデモンを威圧する!

 

『フン、さしもの赤き竜でも我がブルーアイズに恐れをなしたようだな』

 

「ぐっ…!だが、『スカーレッドノヴァ』の攻撃が残っている!『混沌龍』を攻撃!バーニング・ソウル!!

紅蓮の突進が混沌龍を打ち砕く!

 

『…すまんな「混沌龍」』

海馬LP4000→1500

 

 

『お〜っと!!ジャック・アトラスが海馬社長に対して先制ダメージ!!だが、海馬社長は余裕の表情を崩さない〜!!』

 

 

 

『ジャック・アトラス…貴様は一つミスを犯した、「精霊龍」の効果発動!転生せよ!!』

《ギュアアア!!》

 

「なんだと!?」

精霊龍が眩い光に包まれる!

 

『「精霊龍」の効果発動!このカードをリリースする事によりエクストラデッキから光属性・ドラゴン族のシンクロモンスターを特殊召喚する!現われよ!龍を守護する白銀の盾…「蒼眼の銀龍」!!』

光が収束する…そこにはブルーアイズの面影を残す銀色のドラゴンが降臨していた DEF3000

 

 

『「精霊龍」の効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊されるが…「蒼眼の銀龍」は特殊召喚された時、次のターンのエンドフェイズまで効果の対象にならず、効果では破壊されん』

 

「デメリットを計算した上でか…!俺はこのままターンエンド!エンドフェイズに『セイヴァーデモン』はデッキへと戻り、墓地の『レッドデーモンズドラゴン』が復活する!」

三度、悪魔竜が復活する ATK3000

 

ジャックLP4000

スカーレッドノヴァ レッドデーモンズドラゴン 手札0

 

 

 

「ジャックの連続攻撃が止められるなんて…!」

 

「しかも海馬社長は表情を崩さない…まだ手が残っているのか…?」

遊星は不利な状況にもかかわらず表情を変えない海馬を見つめる…

 

「海馬社長は自分のデッキを信頼してる、あのデッキこそが苦楽を共にしてきたあの人の本当の『魂』だからな」

 

「遊海さん…」

遊海が遊星に話しかける

 

「おそらく次のターンで決着が着く…用意しておけよ?」

 

 

「「「えっ…!?」」」

 

 

 

 

『俺のターン!ドロー!』

『スタンバイフェイズに「蒼眼の銀龍」の効果発動!墓地より復活せよ!「青眼の白龍」!!』

再び伝説の龍が現れる! ATK3000

 

「『ブルーアイズ』が復活した…!だが、『スカーレッドノヴァ』には及ばん!!」

《ガオォォン!!》

ジャックの声に応えるようにスカーレッドノヴァが咆哮する!

 

『フン…ジャック・アトラス、お前に問おう…お前にとって「キング」とはなんだ?』

 

「なに?…俺にとっての『キング』は…自分の力で掴み取る…強者の証だ!!」

ジャックは胸を張って答える…だが

 

『…そうか、()()()()()ジャック・アトラス、よもや奴に迫るかと思ったが…お前はまだ王の器ではない!』

 

「なんだと!?」

 

『これ以上の話は無意味だ…デュエルを続ける!魔法カード「アドバンスドロー」発動!「蒼眼の銀龍」をリリースし2ドロー!さらに手札の「青眼の白龍」を公開する事で手札の「青眼の亜白龍」を特殊召喚!』

スタイリッシュな姿になった白きドラゴンが現われる ATK3000

 

 

『そしてリバースカードオープン!「融合」!フィールドの「青眼の白龍」と手札の「青眼の白龍」そしてフィールドで「青眼の白龍」として扱う「青眼の亜白龍」を究極融合!!降臨せよ!!「青眼の究極竜(ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴン)」!!』

《ギュオァァン!!》

 

3体のブルーアイズが融合…原初にして最強たる3つの首を持つドラゴンが降臨する! ATK4500

 

 

『出たァァァ!!伝説の3体融合!!アルティメットドラゴンだぁぁ!!』

 

 

「これが伝説の中の伝説…!だが…!」

 

『既に「スカーレッドノヴァ」の弱点は見切った!魔法カード「魂の解放」発動!貴様の墓地の「ダークリゾネーター」「クリエイトリゾネーター」「レッドノヴァ」「セイヴァードラゴン」「バイスドラゴン」を除外!』

 

「し、しまった!!」

スカーレッドノヴァの力の源であるチューナーが除外され、大きく弱体化する… ATK5500→3500

 

 

『さらに魔法カード「アルティメット・バースト」を発動!これにより「究極竜」は3回の連続攻撃を可能にする!!…究極の力の前にひれ伏すがいい!!アルティメット・バーストォォ!!!』

究極竜から最強の破壊光線が放たれ紅蓮の龍、そしてジャックのライフを消し飛ばした…

 

「馬鹿な…!!ぐおぉぉぉ!?」

 

 

 

ジャックLP4000→3000→1500→0

 

海馬WIN!

 

 

 

 

 

 

 

 

『き、決まったぁぁ!!最強のパワーデッキ対決を圧倒的力で相手をねじ伏せ制したのは…海馬社長だぁぁ!!』

 

「「「わあぁぁ!!!」」」

 

 

『フハハハハ!!粉砕!玉砕!!

 

「「「『大喝采─!!』」」」

 

スタジアムに海馬の笑い声、そして観客の歓声が木霊した…。

 

 

「馬鹿な…世界がこんなにも遠い筈がない…!俺は…!!」

ジャックはデュエルに敗北し膝をつく…

 

 

『ジャック・アトラス、貴様は確かに強い…だが、()()()()だ…貴様は真の王者たる者の条件を理解していないようだな?』

 

「っ…!海馬社長…!」

海馬はジャックの前に立ち見下ろす…

 

『強いだけの王などただの戦士に過ぎん、王とは心技体を兼ね備え、他者を率いる者…そして()()()だ』

 

「守る、者…」

 

『そうだ、上に立つ者は守らねばならん、それは自分の地位やプライドなどというくだらんモノではない…自分を支える仲間、家族…そして愛する者をだ…お前の近くに見本たる者もいる、守る事を理解できんうちは…お前は真の王者には程遠い!精進するがいい!ジャック・アトラス!!』

 

「っ…」

そう言って海馬はコートをはためかせて控えに戻っていった…。

 

 

 

 

 

「………」

 

「あ〜…ドンマイだジャック!相手が悪かったな!」

 

「クロウ、それじゃあ逆効果だって…」

 

「大丈夫か?ジャック」

消沈した様子で戻ってきたジャックを遊星達が出迎える…。

 

 

「少し、ひとりにしてくれ…」

 

「…ああ」

ジャックはそう言ってスタジアムの控え室に消えていった…。

 

 

 

 

「ジャック」

 

「…遊海」

通路を進むジャックに遊海が声をかける

 

「あまり気を落とすなよ…お前はよくやってる」

 

「慰めはいい…俺は……弱いっ…!!」

涙を堪えながらジャックは呟く…

 

「…安心した、お前はドン底まで落ちきった…ならば後は上に登るだけだ、這い上がって来いジャック…決闘者の頂点に……その時は俺が相手になる」

遊海はそう言って遊星達のもとに戻っていった。

 

 

「……待っていろ遊海、俺は…!キングだ!!必ず貴方を…お前を、超えてみせる…!!」

 

 

 

 

 

 

 

『…やりすぎじゃないかな?海馬君』

 

『フン、遊戯…奴は化けるぞ?もしかしたらお前や遊海を超える程にな…』

 

『…フフッ、それは少し楽しみだね!…じゃあ、行ってくる…ようやく約束を果たせそうだね、遊星君』

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。