転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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翠の修行~精霊を友達に~

 バトルシティから2日がたった、まさかあの翌日から高校があるとは…だから遊戯達はあんな朝早くにデュエルしたのかな…。

俺達はみんなより一足早く家に戻る事が出来た…アヤカさんは流石である、今はエネルギーを使いすぎたということでスリープ中である、そろそろ終わるだろう。

 

 

翠はとりあえず家に同棲中である、俺とは違って何のリカバリーも無く転生したため一文無しだったからだ…女神様は某あかいあくま並みのうっかりなのだろうか…?

…まあプロポーズも受けちゃったし成人したら籍をいれようか…流石に交際約1日で結婚はダメでしょう。

「主よ…ターンがきましたぞ」

 

そうそう新しい仲間が増えました、精霊の『聖刻竜ートフェニドラゴン』のトフェニである。どうやら神のカードをデッキに入れた時のエネルギーで出てこれるようになったらしい、性格は侍というかなんというか…俺を主として立ててくれている。性別は…無いらしい、どうやら聖刻のモンスター達はいわゆる半精神体のエネルギーの塊で本体は各部にあるウジャト眼のようだ。

 

そして俺は今、翠と決闘盤なしのデュエルを行っている、翠を少しでもデュエルに慣れさせるために

 

 

「バトル!『聖刻神龍ーエネアード』でダイレクトアタック!」

「ああ、また負けました…」

翠LP 1200→0

 

遊海 WIN!

 

「はあ…何で勝てないんでしょう…なんか手札の回りも悪いですし…」

「う~ん、デッキも俺が改造したし…普通は勝てるはずなんだけどな…」

「主よ、ひとつよろしいか?」

「どうしたトフェニ?」

「彼女が勝てないのは彼女に宿る精霊がいないからではないだろうか?」

「えっどういうことですか?トフェニさん!」

「我々精霊はこの世界にて人に宿る・使われることで力を使う事ができます、それによりカードの回りを良くしたり主が危険に合うことを減らしています、貴女は力があるのに精霊が宿っていません、何かあったのですか?」

 

そういえばアヤカが翠の暴走を止めた時…  

 

 

「スキャン…暴走精霊確認…精霊世界へ強制送還…」

 

あれか?

 

「原因はそれでしょうな…アヤカ殿が暴走した精霊を無理矢理、精霊界に戻した事によって精霊とのパスが切れてしまったのでしょう。」

「私…どうしたらいいの~…」

「…とりあえずアヤカに聞いてみよう。」

 

 

 

 

「はい!戻せますよ!」

「返事軽っ!?」

スリープから目覚めたアヤカに翠について聞いたらパスを戻せるとの事だ、曰く

「以前マスターから譲渡した力が馴染むのに時間が必要で、あちらからの干渉を弾いていました。でも今は力が馴染んだようなのですぐに戻せます!」とのことで…

 

「ならすぐにおねがいします!」

「わかりました翠様、ただし1つだけ注意があります。

「はい?なんでしょうか」

「貴女の精霊は闇属性の精霊です、前回は貴女の『心の闇』に精霊が触れたことで暴走が起きました。今はちゃんと精霊の力があるので大丈夫だと思いますが…十分にご注意を…」

「はい!わかりました…アヤカさんおねがいします!」

「了解しました!」

 

「精霊世界接続…春風 翠にパスを接続…精霊にコンタクト…OK…精霊召喚…開始!」

アヤカの詠唱と共に光が溢れる…そして光が治まると…土下座した緑色の髪の女の子の人形がいた。

「マスター!本当にすいませんでした!!」

「えっとあなたは…?」

「あのアタシは『エルシャドール・ミドラーシュ』のウィンダです、この前は本当にすいませんでした!」

 

 

…どうやらウィンダによるとマスターの危機に現界しようとしたら体に引っ張られ憑依する形になり、しかも綺麗な闇(たぶん虚数の塊)に触れたら意識が飛んだということらしく…けっこうおっちょっこちょいだなこの子!(名推理)

 

 

 

「頭を上げてウィンダ…大丈夫よ暴走は遊海さんが止めてくれたし、貴女が来なかったら私も怪我をしていたかもしれないわ、だから大丈夫よ!」

「でもマスター…」

「はい!暗い顔禁止♪」

「フェ!?ましゅたーにゃにしゅるんへふはー!!(マスター何するんですかー!!)」

翠がウィンダの頬を持ってプニプニし始めた…人形なのに柔らかいのか…

「私は貴女のお陰で遊海さんと再会できたそれだけで嬉しいの!」

「でも…」

「じゃあひとつ私のお願い事聞いてくれる?」

「私のお友達になってくれないかしら?」

「へっ?」

ウィンダは目をパチクリさせる

「私まだ転生してきて友達が少ないの、だからね私のお友達になって!」

「…わかりましたマスター!よろしくです!」

「ふふっ、翠でいいわウィンダ!」

「はい!翠さん!」

よかった無事に友達になったようだ…。

 

「遊海さん!」

「ん?」

「早速デュエルです!今度こそ勝ちます!」

「わかった!テーブルデュエルでやろう!」

 

 

 

       「「デュエル!」」

遊海LP 4000

翠 LP 4000

 

「俺のターンドロー!」

「俺は手札から魔法カード『竜の霊廟』を発動!デッキから『竜王の聖刻印』『エレキテルドラゴン』を墓地へ送る」

「さらに『聖刻竜ードラゴンゲイブ』を召喚!」

ATK 1800

「カードを伏せてターンエンド!」

遊海LP 4000

ゲイブ 伏せ1 手札3

 

 

「私のターン!ドロー!」

「手札から『マンジュゴッド』を召喚!」

ATK 1400

「さらに効果により『聖占術の儀式』を手札に!そして発動!手札から『シャドールビースト』『シャドールドラゴン』を生け贄に…きて!『聖占術姫タロットレイ』!」ATK 2700

「そして墓地に送られた『ビースト』効果で1ドロー!『ドラゴン』効果伏せカードを破壊します!」

「チェーン!リバースカード『復活の聖刻印』!効果で『聖刻竜ーネフテドラゴン』を墓地へ!そして破壊された『復活』の効果でネフテを特殊召喚!」ATK 2000

 

「バトル!『タロットレイ』で『ネフテ』を攻撃!」

「やるな!」

遊海LP 3300

 

「これでターンエンド!そして『タロットレイ』の効果で墓地のビーストをセット!」

 

翠LP 4000

タロット マンジュ 裏ビースト 手札 3

 

 

「俺のターンドロー!」

「『ゲイブ』を生け贄に『シユウドラゴン』を特殊召喚!さらに生け…めんどくさい!リリースされた『ゲイブ』により『竜王印』を特殊召喚」

ATK 2200

 

DEF 0

 

「2体のモンスターでエクシーズ召喚『聖刻竜王ーアトゥムス』!」

ATK 2400

「その時『タロットレイ』の効果で『アトゥムス』を裏守備に!」

(DEF 2100)

「ちくしょう上手いな…なら手札から『召集の聖刻印』を発動して『トフェニ』を手札に加えてターンエンド!」

遊海LP 3300

裏アトゥムス 手札3(トフェニ1)

 

 

 

「私のターンドロー!」

「裏守備の『ビースト』を反転召喚!効果で2枚引いて1枚捨てる!私は『ファルコン』を墓地へ送り効果でセット!」

「そして手札から『影依融合』を発動!フィールドの『マンジュ』と手札の『リザード』を融合!きて!『エルシャドール・ネフィリム』!」ATK 2800

「さらに『リザード』効果で『原核』を墓地に送って『融合』を回収!『ネフィリム』効果で『ヘッジホッグ』を落として『ビースト』を手札に!」

「そして手札から『神の写し身との接触』を発動!フィールドの『ファルコン』と手札の『ビースト』で融合!きて!『エルシャドール・ミドラーシュ』!」ATK 2200

 

「バトル!ビーストで裏守備のアトゥムスを攻撃!さらにネフィリムとミドラーシュでダイレクトアタック!」

「完敗だよ翠!」

遊海LP 3300→0

翠 WIN!

 

「やったー!勝てた!」

「やったね翠さん!」

「(マスター…少し手を抜きました?)」

「(ああ、まあ翠に自信をつけてもらうためにね!)」

「(さすがマスターです!♪)」

 

 

「これで次に大きな戦いがあっても役に立てます!」

「!?…」

「遊海さん…どうかしました?」

「いや…何でもない(次の戦いがもしもアレだったら翠は確実に相性が悪い…どうするか…)」

「遊海さん!夕御飯にしましょう!今日は腕をふるいますよ~!」

「ああっ!楽しみだな…いっ!?」

 

 

 

 

 

 

ジジ『今助けるぞ遊戯、城之内!…!?誰だ!』

 

『よくここにたどり着きましたね、異界からの転生者…白波 遊海!』

 

『お前は…!?』

 

『転生者の強大な魂……の神に相応しい…』

 

『ただではやるもんか!俺は二人を連れ戻す!』

 

『これを持って離脱しろ!!アヤカ!!』

 

『マスタァァァァー!!?』

 

プツン

 

 

…今のビジョンは…

「遊海さん?大丈夫ですか…顔色悪いですよ?」

「ああ大丈夫!」

「?ならいいですけど…?」

「(備えだけはしておくか…)」

 


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