転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
ペガサス会長からの要請でI2社に向かう遊海達…そこで待ち受ける陰謀とは…!
それでは最新話をどうぞ!
久しぶりの休暇を楽しむ遊海と翠…だが、ペガサス会長からの緊急連絡を受けた事により旅行を切り上げ…急いでI2社へと向かった…。
「ペガサス会長!!」
『オー…ミスター遊海、そしてミス翠よく来てくれました…!!』
I2社に到着した遊海はペガサス会長のいる執務室へと通される…そこで憔悴した様子のペガサス会長の出迎えを受けた。
「ペガサス会長、いったい何があったんですか…!
遊海が最初に感じた異変…それは社内で働く人間が誰も居ない事だった…。
『…それが貴方を呼んだ理由なのデース…!私の社員達を救ってほしいのデース!!』
「落ち着いてペガサスさん!何が起こったのか教えてください!」
そしてペガサス会長は語り始めた…インダストリアルイリュージョン社で何が起きたのかを…。
『話は1週間ほど遡りマース…我が社のカードデザイン部門に郵便物が届いたのデース…』
ペガサス会長曰く、1週間程前に郵便物が届いた…その郵便物に
最初は郵便を受け取った受付嬢、郵便物を運んだ総務の職員、届け先のカードデザイン部門の社員…感染するように異変は広がり、全社員の3割が倒れてしまったのだ…。
「それって…ウィルステロじゃ…!!」
『イエス…症状は頭痛に吐き気、発熱、呼吸困難…そして皮膚の変色…すぐに政府が感染症の検査をしました…しかし、
「そんな…!」
原因不明の病気…ペガサス会長はすぐに指示を出しI2社を閉鎖…全社員に自宅待機を命令した…その影響か感染は収まったものの、未だに感染した社員達の病状はよくならないらしい…。
『もはや人智を超えた異常事態…となれば強い精霊力を持つ貴方に頼るしかないと思い、来てもらったのデース…』
「…事情はわかりました…!すぐに患者の所に向かいます…!!翠、ペガサス会長に付いていてくれ…!」
「わかりました…!」
『サンキュー、ミスター遊海…社員達をお願いしマース…!!』
ペガサス会長の依頼を受けた遊海は社員達の入院する病院を訪れる…I2社と病院には箝口令が敷かれ、病院は異様な雰囲気に包まれていた…。
『はじめまして「決闘王」白波遊海殿…私はこの病院の院長です、ペガサス氏から貴方の事は聞いています…患者達のもとに案内します…!』
「こちらこそ、よろしくお願いします」
ペガサス会長と旧知の仲らしい院長に案内され、遊海は隔離病棟へと足を踏み入れる…。
『幸いにも亡くなった患者はいません…しかし、患者達は今も苦しみ続けているのです…!私達医師のできる事は症状への対症療法がやっと…それ以上は手の施しようがないのです…!』
「これは…!」
遊海は目を疑った…何人もの患者達は呼吸器を繋がれ、苦しそうに顔を歪めている…そして彼らの肌の一部は紫色に変色してしまっている…。
『…この謎の病気は飛沫感染、または皮膚接触で感染します…患者の皮膚に直接触れただけで感染してしまうのです…!!こんな病を私は見た事がありません…!!』
「だから、患者達を看ている医者やナースの人達が少ないんですね…」
病棟にいる患者は少なくとも数百人…しかし、それを看ている医師や看護師達は数十人程しかいないのだ…。
『…皮膚感染がわかったのは…患者の救命に当たった
「っ…?彼女…」
その瞬間、遊海の脳裏に嫌な予感がよぎった。
『実を言うと、彼女が一番の重体なのです…!お願いします…!彼女を…患者達を…!!』
「はぁ…はぁ……!」
「…………アキ、なんで…よりによってこの街にいるんだ…!!」
病院の緊急治療室…そこに彼女はいた、チーム5D'sの紅一点…医師を目指して勉強を続けていた十六夜アキ、その彼女が全身を管で繋がれ苦しんでいたのだ…。
「…入るぞ」
『ち、ちょっと待ってくださいミスター!貴方も感染してしまいますよ!?』
「…普通の感染症なら
遊海は院長の制止を無視してアキの病室に入る…。
「アキ…しっかりしろ…!目を開けるんだ…」
「っ…遊海、さん…どうして…?」
遊海の声を聞いて薄目を開けたアキが驚く…
「よく頑張ったな…大丈夫、俺が来たからには必ず治す…!」
遊海はアキを安心させる為に頭を撫でる…
「ダメ…触らないで…病気が、伝染っちゃう…!!」
「心配するな、
遊海は痛みを感じて指先を見る…その指先は
「
「遊海さん…!!」
『ミスター!!』
遊海はそのまま膝をつく…急激な目眩、呼吸困難、発熱…それらが遊海に襲いかかる!!
「…アヤ、カ…分析しろ…!!」
《はい…!……分析完了!!マスターへの精霊による攻撃を確認しました!!これは…!》
「……やはり、そういう事か…!!精霊アーマー…!モード太陽神!!」
遊海は眩い光に包まれる…そしてラーの翼神竜の力を纏う姿へと変身する!
「………よし、治った…アキ、次はお前の番だ」
遊海は手に金色の杯を召喚する…その杯には綺麗な水が入っている…。
「アキ…ゆっくりでいい、この水を飲むんだ」
「うん…」
遊海に助けられながらアキは杯の水を一口飲み込む…すると
「身体が…軽くなっていく…肌の色も…」
「よし…!でも、許せねぇ…いや、
『ホワッツ!?「同族感染ウィルス」!?』
「ええ、犯人は精霊の力を使い、郵便物にカードの菌を仕込んでI2社に持ち込んだものと思われます」
I2社を襲った謎の病気の正体…それは「同族感染ウィルス」の精霊…いや、「菌」だったのだ。
「今の所病院に『スキルドレイン』で結界を張ってウィルスを封殺しています、しかしこれは応急処置…すぐにでも犯人を無力化する必要があります」
『流石はミスター遊海…!犯人は捜査中デース!すぐにでも見つかる…『安心してペガサス会長!もう見つけたわ!』ホワッ!?』
「お前…もしかしてレベッカか?」
『イエス!久しぶりね遊海!』
遊海とペガサス会長の話に割って入ってきたのは金髪の眼鏡美人…もとい、一時は遊戯の恋人を自称していた天才プログラマー、レベッカ・ホプキンスだった。
『海馬社長から連絡を受けてすぐに防犯カメラを調べたわ!それで郵便配達員はニセモノだって事がわかって…その足取りを追い掛けたら…ここにたどり着いたわ!』
レベッカがタブレットの画面をみせる…そこにはアメリカの暗部…ギャングの一覧が載っていた。
『オウ…!相手はギャングでしたか…でも、ワタシの会社はベリーホワイト…彼らとの繋がりは無いはずデース』
『慌てないで会長…問題はそのギャングがここ2年で急激に成長しているの、そのギャングの名前は…』
「リバース・オブ・アルカディア…だろ?」
「えっ…!」
『ビンゴよ…どうしてわかったの?』
「…似た名前の犯罪組織を知ってる…そして、そいつらの本拠地は…この街だな?」
『うん、そうよ…って何処に行くの!?』
レベッカの答えを聞いた遊海は扉に向かって歩き出す…。
「決まってるだろ…奴らをぶっ潰す」
振り向いた遊海の目は畏怖を感じさせるほどに赤く染まっている…。
『ちょっと待って!アルカディアは構成員1000人はいるやばい組織よ!?1人で突っ込むつもり!?』
「…
『ミスター遊海……怒りに飲まれてはなりまセーン…しかし、1人の人間としてお願いしマース…犯人に鉄槌を…!!』
「了解しました…翠、アキと患者達を頼む」
「…わかりました…でも、油断はしないで…!」
「わかってる…今の俺…我には油断も慢心もない…我の友に手を出した事…後悔させてやる!!!」
I2社のある街の郊外、そこに綺麗な外観のビル…「リバース・オブ・アルカディア」の拠点がある…。
表向きはDホイール関連企業を謳っているが…その正体はギャングである。
「失礼します…私、I2社の者です…アポなしなんですけど…社長に面会したいのですが…」
「社長に、ですか?…申し訳ありません、社長のダニエルは出掛けて…」
「いるはずですよ…いや、わかってるんだ…いるんだろ、
「っ…!!アンタ、何者だよ?」
受付の男の表情が変わる…うまくカタギを装っていたようだが…甘すぎる
「伝えろよ…『死神が来た』ってな…!!」
「侵入者だ!!侵入者を排除─!」
「うるさい、黙れ…換装…絶対零度」
その瞬間、ビル1棟全てが凍結した。
Side遊海&???
─ああ、ハラワタが煮えくり返る…怒りが俺を蝕んでいく、とてつもなく気分が悪い─
遊海は凍結したアルカディアのビルを進んでいく、中にいた構成員達は頭を残して氷漬けにしてある…しかし、遊海の進んだ後に氷は無い…遊海が足を踏み締める度に氷が蒸発していく…。
─奴だけは許しちゃダメだった、俺の甘さが今回の事態の遠因だ…─
遊海の脳裏によぎるのは数年前…救い出せた子供がいた。記憶を失った少年がいた。引き裂かれた家族があった。…救えなかった子供がいた……
─任せろよ、相棒…奴は我達で倒す─
「ああ、いくぜ!!!」
遊海は乱暴に社長室の扉を蹴り砕いた
SideOut
『…もうバレたのか、早かったな白波遊海…!』
「生きてたか…元・アルカディアムーブメント総帥…ディヴァイン!!」
窓の大きな社長室…そこでその男は静かに座っていた。
かつてアキを唆し、トビーを殺害しようとし、さらに奸計によって遊海を追い詰め…そして邪神に喰われ行方知れずになった卑劣なる赤髪の男…ディヴァイン、その男が遊海の前にいた。
『フフフ…!邪神に食べられ、目覚めればペルーにいた…日本では私は犯罪者…ならばとアメリカに渡り、力を蓄えてきた…そして、今回の計画が成功すれば私の野望の近道になる…はずだったのだが…どうしてお前がアメリカにいる…?』
「俺は悪のある所に現れる…おとなしく逮捕されろ、ディヴァイン」
遊海はディヴァインを冷たく見下ろしながら宣告する
『それはできない相談だ…私の野望は実現間近なのだから…!既にホワイトハウスや各州知事・軍の基地に「同族感染ウィルス」をバラ撒いた!私が力を使えば…この国は私の手に落ちる!!しかもI2社の奴らのように身体を蝕まずに即死させる!!』
「…外道が…!!」
遊海はデュエルディスクを構える…!
『ククク…!成長したのが自分だけだと思うなよ決闘王…!貴様を殺し、私は世界を手に入れる!!』
「『デュエル!!』」
遊海LP4000
ディヴァインLP4000
「
「『
サソリのような姿をした動く植物が現れる ATK1200
「『オフリススコーピオ』の効果!手札の『捕食植物ダーリングコブラ』を墓地に送り!デッキから『捕食植物コーディセップス』を特殊召喚!」
赤い恐ろしい顔を持った植物が現れる ATK0
「そして魔法カード『融合』を発動!フィールドの『オフリススコーピオ』と『コーディセップス』を融合!!獲物を喰らいし捕食者よ…1つとなりて魔性の花を呼び覚ませ!融合召喚!『捕食植物キメラフレシア』!」
巨大なラフレシアの花と2つのハエトリグサの口を持つ魔性の花が現れる ATK2500
「カードを2枚伏せ、ターンエンド!」
遊海LP4000
キメラフレシア 伏せ2 手札1
『ハッ…シンクロ隆盛のこの時代に時代遅れの融合デッキか?らしくないなぁ決闘王…!』
「………」
『私のターン!ドロー!』
『速攻魔法「緊急テレポート」を発動!デッキからレベル3「寡黙なるサイコプリースト」を特殊召喚!』
白い法衣とバイザーを纏ったサイキッカーが現れる DEF2100
『そしてレベル3のモンスターがフィールド上に存在する時!手札の「サイコトラッカー」と「サイコウィールダー」は特殊召喚できる!』
ヨーヨーを操るロボットとモノホイールに乗るロボットが現れる ATK1500 ATK1600
『私はレベル3の「サイコトラッカー」とレベル3「寡黙なるサイコプリースト」にレベル3「サイコウィールダー」をチューニング!』
3+3+3=9
『世界を燃やす復讐の黒炎よ…我が敵を撃ち抜け!シンクロ召喚!現われろ!『ハイパーサイコガンナー』!!』
黒と白の巨大な銃を持った超能力戦士が現れる ATK3000→3600
『シンクロ素材となった「サイコトラッカー」の効果で「ハイパーサイコガンナー」の攻撃力は600アップ!更に「サイコウィールダー」の効果により「ハイパーサイコガンナー」の攻撃力以下の相手モンスターを破壊する!』
モノホイールの幻影が現れキメラフレシアに特攻、諸共に爆散する!
『これで貴様を守る壁はない!バトルだ!「ハイパーサイコガンナー」でダイレクトアタック!サイキック・ブレイク!!』
「手札の『捕食植物セラセニアント』の効果発動!自身を特殊召喚!」
体からサラセニアを生やした蟻型の植物が現れる DEF600
『無駄だぁ!「ハイパーサイコガンナー」は貫通能力を持っている!そのまま吹き飛ぶがいい─!!』
「ぐおっ─!!」
ドガーン!!
二丁のサイコガンから放たれたエネルギー弾がセラセニアントを粉砕、そのまま遊海を直撃し部屋の壁を突き破る!!
遊海LP4000→1000
『そして私は守備力が攻撃力が上回った数値分のライフを回復する!』
ディヴァインLP4000→7000
『ク…フハハハ!!どうだ決闘王!私はかつての私ではない!!この3年で私はさらにサイコパワーを高めた!!貴様などもう恐るるに足らんのだ──!!』
ディヴァインの高笑いが響く、遊海を超え…遊海に復讐する為だけに力を高め続けた男の極地…しかし
「………『セラセニアント』の効果発動、このカードとバトルしたモンスターを破壊、さらにデッキから『
『なにっ…!?』
「ハイパーサイコガンナー」が爆発する…そして瓦礫を押し退けながら遊海が立ち上がる、身体は傷付いているが…その瞳はまっすぐディヴァインを睨んでいる…!
「どうした?デュエルを続けろよ…!」
『その目だ…!その目が私を苛立たせる!!カードを2枚伏せターンエンド!!』
ディヴァインLP7000
伏せ2 手札1
「訂正しよう、ディヴァイン…貴様には我への復讐という『鉄の意思』そして、我を追い詰めた『鋼の強さ』を得た…だが、まだ我には届かん!」ゴオッ!!
『な、なにっ…!?』
遊海の身体から闇が溢れ出す…その闇は巨大な悪魔の影を映し出す…!
【1つ聞いておこうディヴァイン…貴様は「奪われた」事はあるか?…我はある、大切な友を奪われた…お前にはもう、何も奪わせない…!】
『な、なんだ貴様は…!?貴様は何なんだ─!?』
ディヴァインは雰囲気の変わった遊海に問いかける…!
【…
瞳を赤く輝かせながら遊海のもう1つの人格…ユウスケが目を覚ます!!
【我のターン!ドロー!!】
【スタンバイフェイズに墓地の『コーディセップス』の効果発動!このカードを除外し、墓地の『オフリススコーピオ』と『ダーリングコブラ』を特殊召喚!さらに墓地の『キメラフレシア』の効果によりデッキから『融合』を手札に加える!】
サソリ型の植物、そして蛇のような植物が現れる ATK1200 ATK1000
【そして『ダーリングコブラ』の効果発動!デッキから『プレデター・プライム・フュージョン』を手札に加える!】
『チイッ!リバースカード発動!「リビングデッドの呼び声」!蘇れ!「ハイパーサイコガンナー」!!』
ディヴァインの場に超能力戦士が復活する ATK3000
【罠カード発動!『
ハイパーサイコガンナー 捕食1 ☆9→1
オフリススコーピオ 捕食1 ☆3→1
ダーリングコブラ 捕食1 ☆3→1
【そして我は『融合』を発動!フィールドの『オフリススコーピオ』と『ダーリングコブラ』を融合!魅惑の香りで虫を誘う美しき花よ!獲物を喰らう毒虫よ!今ひとつとなりて、その花弁の奥の地獄から…新たな脅威を生み出さん!融合召喚!飢えた牙持つ毒龍…!『スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン』!】
紫の体色、そして鋭い牙を持つ貪食の龍が現れる ATK2800
【そして墓地の『捕食計画』の効果発動!闇属性の融合モンスターの融合召喚に成功した時!このカードを除外して『ハイパーサイコガンナー』を破壊する!】
『や、やらせるものか!!リバースカード発動!「バスターモード」!「ハイパーサイコガンナー」をリリースする!そして現われろ!「ハイパーサイコガンナー/バスター」!!』
重厚な鎧を纏い、ハイパーサイコガンナーが再誕する!ATK3500
【ならば『スターヴヴェノム』の効果発動!相手の特殊召喚されたモンスターの攻撃力分、自身の攻撃力をアップする!さらに効果発動!相手の場のレベル5以上のモンスターを効果と名前を得る!!】
『なんだと─!?』
スターヴヴェノムの触手が兵士に喰らいつき、その力と能力を吸収する!
スターヴヴェノムATK2800→6300
【さらに装備魔法『捕食接ぎ木』を発動!墓地の「キメラフレシア」を蘇生し、このカードを装備する!!】
再び魔性の花が復活する ATK2500
【バトルだ!『スターヴヴェノム』で『ハイパーサイコガンナー/バスター』を攻撃!貪食のプレデター・パニッシャー!!】
スターヴヴェノムの触手が兵士に喰らいつきそのまま、貪り尽くす!!
『うああ…!!だが、「/バスター」が破壊された事で墓地の「ハイパーサイコガンナー」を特殊召喚する─!もう1体の攻撃力は2500…!倒せはしない!!』
三度、兵士が復活を遂げる! ATK3000
ディヴァインLP7000→4200
【『スターヴヴェノム』が得た『ハイパーサイコガンナー/バスター』の効果発動!相手に破壊した『ハイパーサイコガンナー/バスター』の守備力分のダメージを与え、自分は攻撃力分回復する!殲滅せよ!】
スターヴヴェノムの身体の赤い玉が光輝き、ディヴァインに光線が降り注ぐ!!
『ぐおあああああ!!?』
ディヴァインLP4200→1200
ユウスケLP1000→4500
【そして『キメラフレシア』で『ハイパーサイコガンナー』を攻撃!】
『馬鹿な!自滅するつもりか!』
【なわけないだろう?『キメラフレシア』の効果発動!このモンスターがバトルする時!相手モンスターの攻撃力を1000下げ、自身の攻撃力を1000アップする!!】
『なにぃぃ!?』
ハイパーサイコガンナー ATK3000→2000
キメラフレシア ATK2500→3500
【「お前が虐げ、不幸にしてきた人達の怒りと悲しみを思い知れ!!
「ぐっ…!?うわあああああ!!!」
キメラフレシアの鞭がディヴァインをガラスへと叩き付け、ライフを削りきった…。
ディヴァインLP0
ユウスケ&遊海WIN!
『っ…あが…ガハッ…!』
「…ディヴァイン、お前は力の使い方を間違えた…お前がもしも、その力を人々の為に使っていたならば…お前はきっと『英雄』になる事ができたはずだ…」
ユウスケと交代した遊海はガラスに叩きつけられ、大怪我を負ったディヴァインに語りかける…。
『だま、れ…!あいつらが、愚かなんだ…!!力を持っていないのに、力を持つ者を迫害した、奴らが…!!』
「…人は自分の知らないものを恐れる…それはどんな世界でも変わらない、ディヴァイン…まだやり直せる、罪を償って生まれ変わらないか?まだ…人生はやり直せるはずだ」
遊海は傷だらけの手をディヴァインに差し伸べる…
『人生はやり直せる…か……なら、やり直してやるよ…貴様を殺してなぁ─!!』
ザン!!
「ぐっ…!!」
ディヴァインは一瞬の隙を突き、遊海の胸に「サイコ・ソード」を突き立てる!!
『あは…ははは…!!やった、やったぞ!!決闘王を仕留め─』
「悪いな、ディヴァイン…俺は死なねぇんだ、決闘以外ではな」カラン
『はっ…!?』
ディヴァインはその目を疑う…遊海の胸に深く突き刺さった剣が抜け落ちる、血こそ流れ落ちるが…遊海は意に介していない…。
『ば、
「ああ、俺はバケモノさ…だが、よっぽどお前より─【我達は人間だ!!】」ガッ!
『ぐえ…!?』
遊海は間合いを詰めてディヴァインを掴み上げると空中に放り投げる!
「【罰ゲーム!!拳の裁き─!!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ─!!!】」
『ごばばばばばばばばば─!?』
遊海の繰り出した無数の拳打がディヴァインを打ち据える!!
「悔い改めろディヴァイン!!マインドクラッシュ・ナックル!!」
『ガハッ─!!?』ビキ…バリーン!!
マインドクラッシュの力を乗せた拳をディヴァインに叩き込む…そのままディヴァインは壁に叩きつけられ、沈黙した…。
「…まったく…とんだ休暇に、なった、な……」ドサッ
ディヴァインの無力化を確認して遊海の意識は闇に堕ちていった…。
新興ギャング『リバース・オブ・アルカディア』…壊滅
総帥・ディヴァイン 再起不能
『ベリーサンキューデース!ミスター遊海!大統領もユーに感謝の気持ちを伝えてほしいとの事デース!』
「気にしないでくださいペガサス会長、俺は俺の決着をつけただけですから…」
事件の翌朝、病院に運ばれた遊海とペガサス会長が言葉を交わしていた。
新興ギャング・リバースオブアルカディアはディヴァイン以下構成員千余人全員を拘束、実質壊滅となった。
そして、捜査により国を巻き込むテロ計画が明るみになり、ディヴァインはアメリカで裁判にかけられる事になるだろう。
「同族感染ウィルス」に蝕まれた患者達は遊海がディヴァインをうち倒した瞬間に全員が回復…ほとんどが既に退院済みである。
『ですが…精霊の力の悪用がこんな恐ろしいとは…何かアクションを起こさなければなりまセーン…!』
「なら、KCと協力してサイコデュエリスト専門の教育機関を作ったらどうでしょう?そうすれば彼らの力を悪用しようとする人間から守れますし、きっと力を役に立てる方法を見つけられるはずです」
『オー!!それはグッドアイデアデース!さっそく彼と相談しまショウ!!』
そう言ってペガサス会長はI2社へと戻っていった…そしてしばらくしてデュエルアカデミアに『サイコデュエリスト学部』が創設される事になるのだった。
「遊海さん!アキさんがお見舞いに来てくれましたよー!」
「おっ!元気になってよかったな!アキ!」
「ありがとう遊海さん…なんか変な感じね、昨日と立場が真逆だし…」
「ははは…それは間違いないな!」
患者の中で一番の重体だったアキも既に立って歩けるようになっていた…退院してインターンに復帰する日も近いだろう。
「でもディヴァインがアメリカにいて、しかもまた悪事を働いてるなんて…」
「ディヴァインは進む道を間違えたんだ…もし、ディヴァインが選んだ道が違うものだったら…あいつと俺は……いや、ありえない話だな…」
遊海は「もしも」の未来を夢想する…しかし、それはまさに夢物語だろう…。
「さて…とんだ休暇になったけど…後は日本に戻ってゆっくりしようか…ごめんな、翠…こんなドタバタで…」
「いいんです!久しぶりに2人でゆっくりできましたから…帰りましょう!日本に!」
そして遊海と翠の旅は終わりを迎えた…そして巨悪は潰え、世界には平和が訪れたのだった。