転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

192 / 540
こんにちは!S,Kです!


春になり 勢いだけで 書いている


…最新話をどうぞ!


遊馬の危機!〜ナンバーズハンター襲来〜

キィン─

 

「…やっぱりダメか…」

とある病室…遊海の発した回復魔法の光が1人の少女を包み込む、しかし…少女に変化は起きなかった…。

 

《…マスターの力でも魂の傷までは癒せません、こればかりは時を待つしかないでしょう…》

 

「そうか、くそ…何処にいるんだ…バイロン─…!」

遊海は強く、拳を握り締めた…。

 

──────────────────────

 

「あっ!白野さん!翠さん!」

 

「ん?遊馬君と小鳥ちゃん!2人でお買い物?」

 

「おう!新しいパックが出るみたいなんだ!」

 

日曜日…人で賑わうショッピングモールに遊海と翠、そして遊馬と小鳥の姿があった、それぞれに買い物にきて鉢合わせしたのだ。

 

 

「カードを買いに来たのはいいが…明里ちゃんにバレたら怖いぞ?」

 

「大丈夫!姉ちゃんには文房具を買いに行くって事にしてあるからさ!」

 

「まったく…バレなきゃいいってもん─危ない!!」

 

「「うわっ!?」」

 

ガシャーン!!

 

「白野さん!!」

 

談笑していた遊海達…そこに突如として街の清掃を担うロボット「オボット」が落下してくる、遊海は咄嗟に遊馬達を引っ張って回避する!

 

 

「な、なんなんだよいきなりー!?」

 

「う、上よ!バットを持った人が暴れてる!!」

小鳥がショッピングモールの上の階を指さす…そこではバットを持った男が数人の客を人質に強盗を働いていたのだ…!

次々に警察官達や報道陣がショッピングモールに押し寄せ、モール内は騒然となる…

 

 

 

『カネだ!カネをもって来い!ついでにヘリもだ!!』

 

『ご覧ください!ショッピングモールに強盗が現れて厳戒態勢が敷かれています!!』

 

 

「…(さっさと解決した方が良さそうだ…)精霊変身!!」

遊馬達がモール内の中継画面に釘付けになっている隙に遊海はクリフォートの鎧を纏い、強盗のもとに飛び出す!

 

 

「悪事はそこまでだ!!」

 

『なっ…!?メタルナイト!?なんでここに!?』

 

「俺は悪のもとに現れる…お前の悪事はここまでだ!!」

 

『み、皆さん!ご覧ください!!ヒーロー・メタルナイトが現れました!!』

遊海は距離をとって強盗と対峙する…

 

 

『少しでも近付いてみろ…!人質が…』

 

「もう、遅────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────い、…ん??危ない!!」

 

バリバリバリィィン!!

 

その瞬間、遊海は目を疑った…瞬間移動して強盗を捕まえた瞬間…否、捕まえようとした時、既に強盗は倒れ、遊馬が目の前にいたのだ、ガラスの雨のおまけ付で…咄嗟に遊海は遊馬を抱いて飛び退く!

 

 

「遊馬少年!何故君がいる!?」

 

「えっ、あ……メタルナイト、時間が…止まって、強盗が『No.』を持ってて…」

 

《時間流の停止を確認しました…ナンバーズハンターが時を止め、カードを回収したようです…!》

 

「そういう事か…」

遊馬の言葉とアヤカの分析を総合すると…どうやら「No.」を持っていなかった事で天城カイトの時間停止に巻き込まれたようだった…まさか鎧を纏った状態で止められるとは…

 

 

『メタルナイト殿!その少年は!?何処から現れたのです!?』

 

「この少年は無関係だ、上から現場を見ようとして落っこちてきたんだ…咄嗟に強盗を殴り飛ばして受け止めたんだよ」

訪ねてきた警察官に嘘の事情を説明する…時間が止まったと言っても彼らは信じないだろう…。

 

『そ、そうでしたか!犯人確保の協力ありがとうございます!』

 

「ご苦労様です!」

警察官は敬礼して犯人を捕まえにいく…上手く誤魔化せたようだ…。

 

 

「メタルナイト…」

 

「気をつけろ少年、私なりに調べた限りだと君以外にも『No.』なるカードを集めている者がいるらしい…君も充分に注意するんだ!…さらば!!」

俺は遊馬に助言を送るとカイトの割った窓から外に飛び出した…。

 

 

 

 

 

Sideカイト

 

 

 

 

オレは天城カイト…アストラル世界からもたらされた危険なカード「No.」を集めるナンバーズ・ハンターだ…今日はショッピングモールに現れた強盗の持っていた…いや、奴に取り憑いていた「No.56」を()()()()()()回収し、アジトであるハートランドタワーへ戻ってきたところだ。

 

『「No.」の回収は順調かね?カイト君』

 

「ああ」

オレの目の前にいるのはMrハートランド…表向きはハートランドシティの市長、裏はオレの……上司「Dr.フェイカー」の操り人形…を演じている男だ、オレは正直…この男は嫌いだ。

 

 

『現在の回収枚数は?』

 

「11枚だ」

 

『ファンタスティック!!この短期間でこれだけの枚数を集めるとは…!私の目に狂いはなかった!!』

 

「………」

ハートランドは大袈裟にオレを褒め称える…その言葉は聞き飽きた。

 

『ん…?奪われた魂の事を気にしているのかね?仕方のない事だ…今の科学力では魂ごと奪うしか方法がない…だが、気にする事はない!「No.」を持つ者は邪悪に取り憑かれ、欲望を増幅させた悪党ばかりなのだから!!』

 

「No.」は人の欲望を増幅させて操り、暴走させる…今までオレが狩ってきた者は全員そうだった…しかし、罪悪感がない訳ではない…オレは昔、「ヒーロー」に憧れた、ある街を救った伝説のヒーローに…母のいない『弟』を守れるように……ああ、オレはいま「悪人」なのだろう…だが、それでも…!

 

 

「『No.』を100枚集めれば…ハルトは、弟は元に戻るんだろうな…!」

 

『─もちろんだとも、「No.」を揃える事でしかハルト君の治療法は手に入らない…今はそれを信じるんだ!安心したまえ…君の熱いハートはDr.フェイカーにちゃんと伝えておく!引き続き「No.」を集めたまえ!その分ハルト君の治療は早くなるのだから…!』

 

 

弟を…ハルトを救う為にならオレは悪魔にでも協力しよう…あの笑顔を取り戻せるのなら───

 

 

 

SideOut

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『デュエル!!』」

 

 

痩せた男LP4000

遊海LP4000

 

 

 

 

『俺のターン!ドロー!!』

『「冥界騎士トリスタン」を召喚!』

赤い目をした馬に乗った骸骨騎士が現れる ATK1800

 

『そしてフィールドに「トリスタン」が存在する時!手札の「冥界の麗人イゾルテ」は特殊召喚できる!』

黒いドレスを着た銀髪の美女が現れる ATK1000

 

 

『俺は「イゾルテ」の効果発動!「イゾルテ」と「トリスタン」のレベルを8にする!』

 

トリスタン☆4→8

 

イゾルテ☆4→8

 

 

『俺はレベル8の「イゾルテ」と「トリスタン」でオーバーレイ!!エクシーズ召喚!!生と死の狭間を彷徨いし魂よ…暗黒に澱みし恨みをこの地で晴らせ!!現れろ!「No.23 冥界の霊騎士ランスロット」!!』

 

23

 

男の場に騎士甲冑のようなオブジェが現れて展開…青く長いマフラーを巻いた冥界の冷気を纏う騎士が現れる ATK2000

 

『俺はこれでターンエンド!』

痩せた男LP4000

ランスロット 手札4

 

 

 

「俺のターン!ドロー!!」

「魔法カード『帝王の深怨』を発動!手札の『光帝クライス』を公開してデッキから─」

 

『「ランスロット」の効果発動!ORUを1つ取り除いてこのカード以外の発動したカードを無効にする!』

帝王の深怨のARビジョンがレイピアで突かれて砕け散る!

 

「……フィールド魔法『真帝王領域』を─」

 

『「ランスロット」の効果発動!その発動を無効にする!』

再びカードのARビジョンが砕け散る!

 

「…これで弾切れだな、『天帝従騎イデア』を召喚!」

白い法衣を纏った騎士が現れる ATK800

 

「『イデア』の効果発動!デッキから『冥界従騎エイドス』を特殊召喚!」

瘴気を纏う黒騎士が現れる DEF1000

 

『そんな低攻撃力モンスターで何ができる!!』

 

「お前を倒すんだよ…!魔法カード『帝王の烈旋』を発動!そして『エイドス』を召喚したターン、俺は追加でアドバンス召喚ができる!」

 

『無駄だぁ!ナンバーズはナンバーズでしか─』

 

「『烈旋』の効果により俺の場の『エイドス』とお前の場の『ランスロット』をリリース!!『天帝アイテール』をアドバンス召喚!!」

 

『なにぃ─!?』

ランスロットが竜巻に包まれて消え去る…そして聖なる力を纏う天帝が降臨する! ATK2800

 

 

「さらに『アイテール』の効果発動!デッキの『帝王の開岩』と『汎神の帝王』を墓地に送り…デッキから『冥帝エレボス』を特殊召喚!」

天帝の開いた扉から冥界の帝王が現れる ATK2800

 

 

「バトル、『エレボス』と『アイテール』でダイレクトアタック!」

 

『うわー!!?』

 

 

痩せた男LP0

 

遊海WIN!

 

 

 

 

「ほい、『No.23』回収!…なんだかあっけないな…」

 

《マスターが強すぎるんですよ…》

遊海は倒した男に回復魔法をかける…この青年は「No.」の力に飲まれて女性を襲おうとした所を遊海が見つけ、カードを回収したのだ。

 

「これで俺が11枚、えっと…遊馬が6枚、カイトがたしか…10枚?そして…バイロン達が少なくとも8枚…計24枚か……まだ先は長いな」

 

《全部で100枚…実質残り70枚ですね》

 

「ああ、そうだな」

現時点では手に入れられない「No.」が少なくとも6枚ある、まずは「1」〜「4」これはおそらくドン・サウザンドが持っているから無理、そして月にある「100」と未開眼の「62」…あれはカイトとミザエルでなければ覚醒させる事はできないだろう…。

 

「さて、もう一回りパトロールを…っ!!これは…!」

 

キィン─

 

時間の流れが極端に遅くなる…この現象は…!

 

《時間流の停止を確認!近くに遊馬の反応があります!!》

 

「…いくぞ、俺がいたって何ができる訳じゃないが…」

遊海は停止した時間の中を静かに進み始めた…。

 

 

 

 

 

 

Side遊馬

 

 

 

『貴様、ナンバーズを持っているな?』

 

(遊馬、このナンバーズハンターと言う男は危険だ…!逃げろ!)

 

『逃すわけにはいかん、デュエルアンカー!!』

 

「うわっ…!?」

 

遊馬の腕に赤いレーザーロープが巻き付く…小鳥達とハートランドの隣町で新しいデュエル広場でデュエルした帰り道、雨に降られて雨宿りできる場所に急ぐ途中…小鳥がトラックに轢かれかけてしまう、小鳥を庇う為にトラックの前に飛び出した遊馬だったが…そこで周囲の時間が停止する。

その停止した時間の中に口笛と共に現れたのがショッピングモールで見かけた「ナンバーズハンター」なる青年、そして相棒らしきオービタル7というロボットだった。

 

 

『デュエルアンカーはデュエルの勝敗が着くまで外れない…』

 

(遊馬、このデュエルは私も手を貸そう…私は「直感」は信じないが…この男は別だ…!君1人で勝てる男じゃない、おそらくは白野に匹敵するデュエリストだ…!!)

 

「お前がそこまで言うって事は相当だな…!だったら尚更やる気が出てきた!オレだって『デュエルチャンピオン』を目指してるんだ!!カットビングだ!オレ─!!」

 

『覚悟を決めたようだな…デュエルモード!フォトン・チェンジ!!』

遊馬がデュエルの覚悟を決めたと同時にナンバーズハンターも動き出す…左目に模様が刻まれ、紺色のコートが光ながら白く変わっていく!!

 

『さぁ、狩らせてもらおう…貴様の魂ごと!!』

遊馬とアストラル、そしてナンバーズハンターのデュエル…否、決闘が始まった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…完結に結果を言おう、遊馬とアストラルは完全な敗北を経験した。

 

先行1ターン目から「No.」の呪縛をものともせずに「No.10白輝士イルミネーター」「No.20蟻岩土ブリリアント」を召喚したカイト…更に次のターンで切り札たる「No.」を切り捨てて現れたのはカイトの真の切り札…瞳に銀河を宿す光輝くドラゴン「銀河眼の光子竜」(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)…そのドラゴンは完全なる「エクシーズキラー」、遊馬とアストラルは「希望皇ホープ」や「リバイスドラゴン」で応戦するが…カイトの戦術眼、そしてタクティクスはアストラルを凌駕していた。

そして語られる「ナンバーズ狩り」の真実…アストラルとは違い、決闘者の魂ごとナンバーズを強奪し…相手を廃人にしてしまう事を聞いた遊馬は初めて()()()()()()()()()()()

 

全ての戦略を潰され、最後の攻撃を受ける刹那…カイトの様子に異変が起きる…相棒たるオービタルから自分の弟であるハルトの急変を伝えられたからだ…!

 

 

『この勝負…貴様に預ける!オレの名はカイト!!胸に刻んでおけ!!』

カイトはバイク形態に変わったオービタルと共に飛び去った…。

 

 

 

SideOut

 

 

 

Side小鳥

 

 

 

「えっ…きゃ!?」バシャン!

小鳥は雨に濡れた歩道に倒れ込む…

 

「私…トラックに轢かれかけて…!!遊馬─!?」

小鳥は周囲を見回す…トラックに轢かれかけた自分を突き飛ばした幼なじみ…遊馬の姿を…

 

 

「遊馬…遊馬!!」

そして小鳥は遊馬を見つけた…反対側の広場で雨に濡れるのも構わず、立ち尽くすその姿を…

 

 

「遊馬!大丈夫!?怪我は…」

 

「…よ…」

 

「えっ…?」

小鳥は遊馬に駆け寄って話しかける…しかし、遊馬は…

 

「手も足も出なかった…何がかっとビングだ…!何がデュエルチャンピオンだ…!!こんなんで…」

 

「デュエルチャンピオンになれるかよぉぉぉ─!!!」

 

遊馬は膝をついて叫ぶ…そこにはいつもの元気な遊馬の姿は無く、まるで全てに絶望してしまったかのようだった…。

 

「遊馬!?どうしちゃったの!?ねぇ!!」

状況を飲み込めずに遊馬を揺さぶる小鳥…しかし、遊馬は反応を返さない…そこに…

 

 

 

『っ…!!遊馬!小鳥ちゃん!!』

 

「白野さん!遊馬が…遊馬が!!」

雨の中を見慣れた黒ジャケットの青年…白野が駆けてくる、小鳥はすぐに助けを求めた…。

 

 

『…遊馬、今は何も聞かん……吐き出せるものは出しておけ…』

 

「白野…オレ…おれ…!!ああ…うわあぁあ"あ"あ"─!!!」

 

白野の胸に抱かれた遊馬は声をあげて泣き始める…その声は雨の中で静かに消えていった…。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。