転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
とりあえず連続投稿は最後…かな?
最新話をどうぞ!!
ピンポーン…
「は〜い!…あら、春お婆ちゃん!」
『こんにちは翠さん、白野さんはいるかね?』
遊馬がカイトと遭遇して3日…白波家に遊馬の祖母・九十九春が訪ねてきた…。
『白野さん、この前は孫が世話になったね…あれ以来、遊馬はずっと塞ぎ込んでいるよ…』
「…そうですか、やはり決闘での敗北が相当堪えているようですね…」
お茶を飲みながら春は遊馬の近況を話す…天城カイトによって追い詰められた遊馬とアストラル…2人は共に落ち込み、学校に行く以外は部屋に籠もってしまっているようだ。
『貴方から遊馬を元気づけてほしいのぉ、伝説の決闘者…
「…気付かれてたのか、気配は消してたんだけどなぁ」
『ふふふ…あのサインを貰ってから貴方の追っかけをしてましたからねぇ、30年前に貴方がこの街に来た時は目が飛び出すほど驚いたよ』
…驚くべき事に春お婆ちゃんは遊海の正体を見抜いていた、やはり年の功とも言える経験故にだろう。
「俺はまだ遊馬に正体を明かすつもりはないよ、傷付いた遊馬には強い薬になり過ぎる、それに…君なら今の遊馬にぴったりの場所を知ってるでしょ?」
『ズズッ…そうだねぇ…
「ぜぇ…はぁ…ぜぇ…!な、なんでオレが、こんなお使いを〜…!」
「それは、私達の…セリフよ〜!」
週末の金曜日の夕方…遊馬、小鳥、鉄男の姿はハートランドシティから離れた山道にあった。
カイトとの戦いの後、塞ぎ込んでいた遊馬とアストラル…そこに小鳥と鉄男が訪れ、ハートランドシティで大規模デュエル大会「ワールド・デュエル・カーニバル」…WDCが約一ヶ月後に開催される事を知らされるが…遊馬の気持ちは沈んだままだった。
そんな時、春にハートランドから離れた山にある庵へのお使いを頼まれ、その場にいた鉄男と小鳥も同行したのだが…3人は庵に続く石段の半ばでへたばっていた…。
「ばあちゃん〜!何が『ちょっとした』お使いだよぉ〜!?」
「な、なんだよ遊馬…お前の、かっとビングは…こんなもんかぁ〜!?」
息も絶え絶えの鉄男が遊馬に発破をかける…なお、鉄男と小鳥は小さい鞄を、遊馬は
「なん、だと〜!?オレから『かっとビング』を取ったら…何が残るんだ!!かっと、ビングだ!オレぇぇぇ─!!!!」ドドドド!!!
「ち、ちょっと遊馬─!?」
鉄男の言葉で奮起した遊馬は2人を置き去りにして石段を駆け上がった…。
「つ、着いたぁ〜…!!」
かっとビングパワーで石段を登りきった遊馬だったが…
シュバ!
「うわ!?なんだ─!?」
遊馬…正確には遊馬の背負ってきた食料に黒い影が飛びかかる!
『モグモグ…いやぁ〜助かった!!もう少しで餓死するところだったわい!ありがとの、春さんの孫よ!』
「へぇ…!?」
『儂は六十郎、この
「「「決闘庵…?」」」
小鳥の作った夕食を食べながら遊馬達は小柄な老人…六十郎の話を聞く…この場所は数々の名決闘者を輩出した「デュエルの修行場」であり、六十郎は遊馬の祖母と旧知の仲なのだそうだ。
『この辺りは交通の便が悪いから夜はバスも無い…今日は泊まっていくといいぞ…あっ、掃除は自分達で頼むぞい!』
「「「え〜!?」」」
そんなこんなで決闘庵に泊まる事になった遊馬達…Dゲイザーで家族に連絡を取り、今は寝る部屋の掃除中である…。
「なんでこんな場所に泊まる事に…」
「遊馬ー…」
「マジでごめん…」
決闘庵は辛うじて水道はあるものの、電気は通っていない…3人はロウソクの明かりで掃除している…。
「…あの扉は…?」
掃除の最中、遊馬はある扉を見つける…その扉を開くと…
「こ、これは─!?伝説の、モンスター達─!?」
「えっ…うわぁ…!」
「す、すげぇ…!!」
扉の先…そこにはたくさんの木像が並んでいた、それもただの木像ではない…「ブラック・マジシャン」、「青眼の白龍」、「サイバー・ドラゴン」…デュエルモンスターズで伝説と謳われるモンスター達が精緻に再現されていたのだ…!
『見つけたか…この木像は儂が彫ったものじゃ、弟子が一人前になって旅立つごとにのう…』
部屋に現れた六十郎は語る…この木像1体1体が巣立った弟子達を想って作り上げたものなのだと…。
「すごい…今にも動きそう…!!」
『動くぞ?』
「「「えっ…!?」」」
小鳥の呟きを聞いた六十郎の言葉に遊馬達は首を傾げる…。
『この木像はデュエルで動くんじゃ!…少しやってみるか?』
「や、やる─!!」
デュエルダイジェスト 遊馬対六十郎
遊馬LP4000
スタチュー・ブラック・マジシャン スタチュー・ブラック・マジシャン・ガール 手札0
六十郎LP4000
なりゆきで始まった六十郎と遊馬のデュエル…フィールドには伝説のモンスターの木像が並んでいる…。
『デッキは決闘庵特製の木製デッキ、伝説のモンスター達も今は攻撃力0で封印されておる…動くとも言えるし…動かぬとも言える、全ては
(遊馬次第…?なるほど、デュエルにおいて全てはプレイヤーの戦術次第か…)
六十郎の言葉にアストラルが反応する…プレイヤーが指示を出さなければモンスターは動けない…ならば…。
(遊馬、フィールドのモンスターには効果がある…全ての「鍵」となるカードがデッキに眠っているはずだ!)
「デッキに……そうか!オレのターン!ドロー!!」
遊馬はカードをドローする!
「これだ!!フィールド魔法『B2ゾーン』!!」
遊馬がドローしたカードを発動する、そのカードはフィールドの「スタチュー」モンスターの効果を無効にする効果を持っている…その効果により木像に封じられしモンスター達が動き出す!!
《ギュアアアン!!》
《ガアァァ!!》
《ハアッ!!》
《ヤッ!》
「すげぇ…これが伝説のモンスター達…!!」
咆哮を轟かせる2体のドラゴン達、そして力を開放した伝説の魔術師弟…その姿に遊馬達は目を奪われる!
「バトルだ!『ブラックマジシャン』で『レッドアイズ』を攻撃─!!」
ブラックマジシャンの一撃がレッドアイズを粉砕する!
「よっしゃー!!」
『なかなかやりよるわい…しかし、本当の
「えっ…!?」
その言葉を聞いた瞬間、遊馬の意識は暗転した…。
Side遊馬
「(あ、あれ?オレ…どうなったんだ!?)」
意識が戻り辺りを見回す遊馬…そして違和感を感じる、見える景色が高い…目の前にブルーアイズがいる、そして身体が…
「オレが…『ブラックマジシャン』になってるぅぅ─!?」
慌てた遊馬(ブラマジ)は後ろを振り向く…そこには木像と化した自分の体、そして狼狽するアストラルの姿があった。
(これは…どういう事だ…!?)
『ホッホッホッ…決闘黎明期、伝説の決闘者達はモンスターと共に戦い、共に傷付いたという…その思いを感じるといい!儂のターン!「融合」を発動!いでよ!「|青眼の究極木竜《ブルーアイズ・アルティメット・スタチュー・ドラゴン》」─!!』
《ギュオアアアアアン!!!》
遊馬の前に伝説の巨龍…アルティメットドラゴンが現れる!
『バトルじゃ!「アルティメットドラゴン」で「マジシャンガール」を攻撃!アルティメット・バースト!!』
《きゃあああ─!?》
「ブラマジガール─!?」
究極の一撃がマジシャンガールを吹き飛ばす!
『さらに儂は「融合解除」を発動!現われよ!3体の「青眼の木龍」─!』
さらに融合解除が発動され、3体のブルーアイズが遊馬をにらみつける!!
「やめろ…やめてくれぇぇ…!!」
『強い者を目にした時、誰もが恐れおののく…それは当然の事!モンスターも同じじゃ!モンスターも常にこの恐怖に晒されていると知れぃ!!3体の「ブルーアイズ」で「ブラックマジシャン」…遊馬を攻撃!!滅びのバースト・ストリーム!!』
「う、うわぁぁぁ!!!」
遊馬はなす術なく破壊の極光に飲み込まれた…。
遊馬LP0
六十郎WIN!
SideOut
「「遊馬!!」」
デュエルが終わり、攻撃に吹き飛ばされた遊馬に小鳥と鉄男が駆け寄る…。
『少し驚かしすぎたかの…遊馬よ、いまお主は「モンスターの恐怖」を知った…それはモンスターの「想い」を知ったという事じゃ』
「モンスターの、想い…」
六十郎の言葉を遊馬は繰り返す…。
『そうじゃ、モンスターの想いを知り、それに応えようとする…その気持ちがモンスターを動かすのじゃ…』
「…『デュエリストはモンスターと共に成長する』…白野さんも言ってたなぁ…こういう事だったのか…」
六十郎の言葉に遊馬は呟く…それは幼い頃に遊海から聞かされた言葉だった…。
(モンスターも恐怖を感じ、それを乗り越えようとしている…か…)
アストラルも何かを掴みかけているようだ…。
「ふむ…寝る前に少し昔話をしようかの、ついてきなさい」
「ここは…」
「かっこいいドラゴンの木像…?」
遊馬達は決闘庵の最奥…8体のドラゴンの木像のある部屋に案内される…。
「見た事のないモンスターだ…」
『このドラゴン達はこの庵の守り神…儂が最初に彫った木像じゃ、このドラゴン達は世界に1枚しかない特別なモンスター…シグナーの竜と呼ばれておる』
「シグナーの竜…」
遊馬は他のものより大きな木像を見上げる…先程見たモンスター達もまさに魂が宿っているような木像だったが…この木像は本当に生きているような感じがした…。
『全てを焼き尽くす紅蓮の竜「レッド・デーモンズ・ドラゴン」
仲間を嵐から守る風の竜「スターダスト・ドラゴン」
痛みを背負い力に抗う黒き竜「ブラック・フェザー・ドラゴン」
花びらを散らす薔薇の竜「ブラック・ローズ・ドラゴン」
優しき光を纏う妖精の竜「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」
生命の輝きを守護する竜「ライフ・ストリーム・ドラゴン」…このドラゴン達は半世紀前に活躍した「チーム5D's」というデュエルチームのエースモンスター達じゃ』
「授業で聞いた事があるわ…!未来人が街1つを破壊しようとした『アーククレイドル事件』!それを解決したのが伝説の決闘者…不動遊星さんとチーム5D's!」
小鳥が声を上げる…時が経ち、アーククレイドル事件も学校の教科書に載るような歴史の一部となっていた…。
『よく知っておるのぉ…その通り、彼らはデュエルで街を…世界を救った英雄達じゃ、この決闘庵を建てる時…儂の弟子達も「世界を救うような決闘者」になってほしいと祈りを込めて彫りこんだのじゃ…』
「すげぇなぁ…デュエルで世界を救うなんて…想像つかないぜ」
鉄男はあまりにスケールの大きな話に感動している…。
(遊馬、奥の木像を見ろ…何か変ではないか…?)
「あれ…?『スターダストドラゴン』と『レッドデーモンズドラゴン』の木像がもう1体ずつある…?」
遊馬は木像を見て首を傾げる…手前からスターダスト、レッドデーモン、ブラックフェザー、ブラックローズ、エンシェントフェアリー、ライフストリームと並び…部屋の一番奥にもう2体のスターダストとレッドデーモンの木像があったのだ。
『違うぞ遊馬、そのモンスターは英雄を守護する光の竜「閃珖竜スターダスト」、そしてあらゆる敵を薙ぎ払う悪魔の竜「琰魔竜レッド・デーモン」…デュエルモンスターズを守護した「最強の決闘者」のエースモンスターじゃ…』
「『最強の決闘者』…?」
遊馬達は六十郎に釘付けになる…。
『曰く、初代決闘王と共に古の邪神を倒した男
曰く、邪悪なる幻魔を調伏し数多の決闘者を育てた者
曰く、その身に深い傷を負いながらチーム5D'sを導き、絶望の神を滅した英雄
曰く、カードの精霊を友とし、どんな窮地でも諦めなかった最強の決闘者…
名を白波遊海、世界を懸けた戦いには彼がいた…人呼んで「決闘の観測者」…儂があの「決闘王」と同じぐらい憧れたデュエリストじゃ…』
(最強の決闘者…そして観測者、か…すごい話だ…)
「じっちゃん!その人は今どうしてるんだ?」
『う〜む、40年前にプロデュエリストを引退して…それ以降はわからんのう…齢も生きていれば100を超えておる…だが、あのエキシビジョンデュエルは…忘れられんの〜…』
六十郎は少年のような目で当時の事を語った…。
翌朝、遊馬の姿は木像が安置された部屋にあった、六十郎とのデュエルを通してモンスターの気持ちを知り、少しでも恩を返したいと木像を磨いていたのだ…。
「遊馬ー、いつまでここにいるんだ〜?」
「帰りたきゃ帰れよ鉄男…オレはもう少しここにいる…!」
「ふふ…私、朝ごはん作ってくるね!」
一生懸命に木像を磨く遊馬…その様子を見た小鳥はワライながら朝ごはんを作りに行った…。
「あれ…なんだこれ!!誰だよこんな傷付いた付けたの…!酷いことするな〜!?」
しばらくサイコ・ショッカーやネオスの木像を磨いていた遊馬は声を上げる…忍者のようなモンスターの木像…その木像にはまるで刃物で真っ二つに切られたような傷があり、それを補修した跡があったのだ。
「じっちゃんがせっかく彫ったのに…誰がこんな事…」
木像の傷を撫でる遊馬…その時だった…!
ガラガラ!
『フン…師匠め、木像ばっかり増やしやがって…』
「っ…!?誰だよアンタ!?」
木像の部屋に目つきの鋭い忍者服を着た男が乱暴に入ってくる…!
『ぐっ…!逃げるのじゃ、子供達…!!』
「じっちゃん!?」
男に続いて傷だらけの六十郎がやってくる…
『その男は闇川…儂のかつての弟子じゃ…!』
決闘庵のかつての修行生・闇川…力を求めるあまりに闇に魅入られて六十郎と仲違いした過去があった…。
『俺はアンタを倒した、決闘庵秘伝のデッキ…大人しく渡して貰おう!』
『愚か者め…!闇に心を魅入られたお前に、渡すデッキはない…!!』
『ならば…ここの木像を全てたたっ斬る!!』
「やめろぉ!!」
背中に差していた刀を抜いた闇川の前に遊馬が立ち塞がる!
『貴様…!邪魔をするな!』
「邪魔するさ…俺は…じいちゃんの弟子だ─!!」
『あの老いぼれの弟子だと?笑わせる…貴様も闇に飲み込んでやろう…!!』
闇川はデュエルディスクを構える…!
(遊馬、私も共に戦おう…あの老人には私も大事な事を教わった…ならば、私も弟子だ!)
「おう!じいちゃんと決闘庵を守るんだ!!」
遊馬とアストラルの心が1つになる…師匠を守る為の戦いが始まる!!
「『デュエル!!』」
デュエルダイジェスト 遊馬対闇川
遊馬はデュエルをするに当たり、1つのルールを自分に課した…それは「仲間」であるモンスターを守る事…六十郎の教えを胸に遊馬はデュエルを進める…。
闇川は機甲忍者使い…2回攻撃の効果を持つ「機甲忍者ブレード・ハート」や機甲忍法を使い遊馬を攻め立てる、対して遊馬は例え自分のライフが削れようと徹底して仲間であるモンスターを守り続ける…!
「ほう…遊馬がこんなデュエルをするのかい…六さん、アンタの教えかい?」
「遊馬!?やっぱりデュエルしてる!!」
遊馬と闇川が激闘を繰り広げる中…姉である明里と春が決闘庵を訪れる、明里は遊馬がデュエルする事に反対している…すぐにデュエルをやめさせようとするが…
『待つのじゃ、あの子はいま、必死にこれまでの自分を越えようとしておる…信じてやれぃ、それがお前さんの役目じゃ…!』
「遊馬…!!」
明里は六十郎の言葉で止められる…姉は弟を見守るしかなかった…。
「オレのターン!ドロー!…キター!!魔法カード『ガガガボルト』発動!!フィールドに『ガガガ』モンスターがいる時!フィールドのカードを1枚破壊する!!『ブレードハート』を破壊だー!!」
『な、なにぃ─!?』
ついに転機はやってくる…ライフ残り300まで追い詰められた遊馬がついに『ブレードハート』を撃破する、それは遊馬がモンスターを信じ、モンスター達が遊馬に応えた結果だった…だが、デュエルはさらなる展開をみせる…!!
『おのれ…!ならば俺の真の力…真の闇をみせてやる!現れろ「No.12機甲忍者クリムゾン・シャドー」!!』
(「ナンバーズ!?」)
闇川は真の力…「No.」を開放する…!闇川は「No.」に取り憑かれていたのだ…!!
『くくく…!仲間を信じる力とやらもここまでだ!!次のターンで決着だ!!』
「くっ…!!」
「No.」を前に遊馬はカイトとの戦いを思い出し、身体が震え始める…しかし、遊馬はもう…一人ではない!!
(遊馬、老人の言葉を思い出せ…!モンスターと同じ想いになった時の言葉を!!)
「モンスターの想いを知り…それに応えようとする、その気持ちがモンスターを動かす…!そうだよな!!何が『No.』だ!!オレは仲間達と共に…このピンチを乗り越えてみせる!!」
その瞬間、遊馬は見た…木像に宿る精霊達が遊馬に向かって頷く姿を…そして…!
「遊馬ー!受け取って─!!」
「小鳥─!デュエル飯!?」
遊馬に向かって握り飯が投げられる…遊馬のピンチに春がデュエル飯を届ける事をアドバイスしたのだ…!
「充電完了─!!かっとビングだー!!魔法カード『減量』を発動!『ドドドウォリアー』をレベル4にする!」
デュエル飯を頬張った遊馬はついに恐怖を乗り越える!!
「エクシーズ召喚!!現れろ!『No.39希望皇ホープ』!!いっけぇ─!ホープ剣スラッシュ!」
『無駄だ!「クリムゾンシャドー」はORUを取り除いて戦闘破壊を無効にできる!!』
「速攻魔法『リベンジ・アタック』!相手モンスターを戦闘破壊できなかった時!攻撃力を1000アップしてもう一度攻撃できる!!闇を…斬り裂け─!!」
「ぐっ…!ぐあぁぁぁ!!?」
光の戦士の一撃が深い闇を切り裂いた…。
闇川LP0
遊馬WIN!
デュエルは遊馬の勝利で決着した、闇川も遊馬の言葉で我に返り再び決闘庵で修行を積む事になった…。
「まったく…本当にデュエルをやってたなんて…でも、アンタの思いはわかったわ!あんまりやりすぎないようにね?」
「や、やった!姉ちゃんからデュエルの許可が出たー!!」
明里も今回のデュエルを通して遊馬の思いを知り、ついにデュエルを解禁した…これで遊馬を縛るものは無くなったのだ。
『遊馬、これを渡しておこう…我が決闘庵の秘伝デッキじゃ!お主なら必ず使いこなせるじゃろう!』
「やった!ありがとうじっちゃん!!」
遊馬は六十郎から秘伝デッキを手渡される…しかし…
「…じっちゃん、オレ…明日までここに居ていいかな?」
『ん?かまわんが…どうしてじゃ?』
「遊馬?どうしたの?」
遊馬の思わぬ言葉に小鳥が問いかける…
「いや…まだ木像磨きが途中だったからさ!シグナーのドラゴンも磨きたいし…先に帰っててくれよ」
「ううん、私も残るよ!」
「う〜ん…俺も付き合ってやるよ!」
「2人とも!?」
今度は小鳥と鉄男の言葉に遊馬が驚く…
「ほっほっほっ…念の為にみんなの着替えと宿題を預かってきて良かったよ、明日は日曜日だからゆっくり帰っておいで!」
そう言って春は小鳥と鉄男の親から預かった荷物を手渡す。
「ありがとうばあちゃん!姉ちゃん!」
「まったく…しっかり勉強はしなさいよ!」
見送りを受けて明里達は家に帰っていった…。
「よ〜し!さっそく掃除するぞ〜!」
「遊馬!まずは宿題よー!」
「えぇ〜!?」
遊馬達は喋りながら決闘庵に戻っていく…。
『闇川よ、遊馬はきっと良い決闘者になる…そう思わんか?』
『はい!「決闘王」のような立派な決闘者になる…俺もそう思います!』
師匠と弟子は笑いながら頷きあった…。