転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
とりあえず怒涛の連続更新はここまでかな……FGOで世界を救って参りますm(_ _;)m
それでは最新話をどうぞ!
「え〜っと、頼まれた買い物は…これで全部だな!」
《フォウ!》
とある日…翠に買い出しを頼まれた遊海は買い物を終えて帰路についていた…。
「最近は特に大きな事件もなくて平和だな…まぁ、嵐の前の静けさなんだけど…」
WDCの開催まで一ヶ月をきった…ZEXALにおける最大の戦いはそこまで迫っているのだ…。
「出る事は決めてるが…白野名義で出るか…それともメタルナイト名義で出るか……まぁ、「エスパー・ロビン」で出られるなら大丈夫だろ」
《キュ〜?フォウ!》
「ん?本名で出ないのかって?…フォウくん、俺は本名だと有名人過ぎるんだよ、それこそ
《キャウ…》
遊海はハートランドタワーを見ながらフォウに語り掛ける。
「まだ、探してる奴もいるしな……さて、今日はフォウの好きなベーコンも買ったからな、翠に美味しく料理してもらおうか!」
《フォーウ!!》
つかの間の平和を楽しむ遊海…しかし、それは突然に終わりを告げる…!
《マスター!「No.」の反応を感知しました!すぐそこです!!》
「っ!アヤカ!案内頼む!!」
アヤカの報告に遊海は一瞬で意識を切り替え、現場へと向かう!
《フォウ!キュ〜!?》
「っ…!大丈夫ですか!?」
「うぅ〜ん…」
アヤカの案内でたどり着いた路地裏…そこには数人の男女が倒れている…
「意識はないが、他に異常はない…眠ってる…?」
遊海は的確に全員の状態を見る…全員が同じように眠っており、そのうちの1人はデュエルディスクを起動したままだった…。
「おかしいな…デュエルディスクは勝つか負けるかすれば自動的に待機状態に戻るはずだが…」
《マスター!2時の方向の物陰に生命反応を確認!!》
「…隠れてる奴!出てきやがれ!!」
遊海はデュエルディスクを構えながら物陰を覗き込んだ…!
──────────────────────
「くっそ〜、抜き打ちの数学のテストなんて卑怯だぜ〜…」
「簡単だったわよ?遊馬が普段から勉強してないから悪いんでしょ〜?」
「それはそうだけどよ〜」
(遊馬、テストの点が悪いのは…君がいつも授業中に居眠りをしているからではないか?)
「うるせーなー!」
遊馬と小鳥、そしてアストラルは普段通りに通学路を歩く…ジンとの一件以来、遊馬とアストラルはもとより仲間達の距離も縮まっていた…。
「結局、カイトの奴も姿を見せねぇし…来るなら来やがれ!」
(…我々は新たな力を手に入れた、だが…それでもカイトは強敵…油断は禁物だ)
「わかってる!でもいつかは戦う事になるんだ!その時は真正面から倒してみせる!!」
遊馬はカイトへのリベンジに燃えている…アストラルもまた楽観はできないが…カイトへの恐怖は薄れているようだ…。
《フォ!!フォウ!フォ〜ウ!!!》
「あっ、あれって…フォウくん?」
「あれ…?フォウ!どうしたんだこんなところで?」
(白野のネコか…距離はだいぶ離れているが…?)
歩いていた遊馬のもとにモフモフのネコ…フォウが走り寄ってくる…
「フォウくんどうしたの?白野さんか翠さんは?」
《フォウ!フォウフォウ!!!》
「う〜ん…?なんだか焦ってないか?」
(たしかに…そのようだ)
小鳥に抱き上げられたフォウは前足をバタつかせ、何かを伝えようとしている…。
《キャウ!キャーウ!!》
「あっ!フォウくん!?」
「追いかけようぜ!!」
フォウは小鳥の腕から飛び下りて走り出す…遊馬達は慌ててあとを追いかけた…。
《キャウ!フォーウ!!》
「フォウ!どこまで行くんだよ〜!?」
フォウを追うこと数分、遊馬達は路地裏に導かれる…
《っ…遊馬!「No.」の気配だ!この先から遠ざかって行く!》
「なんだって!?この先か…!かっとビングだぁぁ!!」
アストラルの言葉に遊馬はフォウを追いかける足を早め…
ガッ‼
「うわ!?…痛ってぇ〜!」
薄暗い路地で遊馬は何かに躓いて転んでしまう…。
「遊馬!フォウく…あ…遊馬、あ…足もと…!!」
「へっ…?うわぁぁ!!白野─!?」
遊馬が小鳥の言葉に釣られて足もとを見る…遊馬が躓いたモノ、それは…意識を失った遊海だったのだ…。
(なぜ彼がこんなところに!?)
「言ってる場合じゃねぇ!き、救急車─!!?」
遊馬は慌てて人生初の119を掛けた…。
コンコンコン
「入ります、翠さん」
「あ…小鳥ちゃん、遊馬くん…話は聞いたわ、白野さんを見つけてくれてありがとね…」
「いや、オレ達はフォウを追い掛けただけなんだ…フォウのお手柄だぜ…」
夕方…遊馬と小鳥はハートランドの病院にいた…救急車で運ばれた遊海のお見舞いに来たのだ…遊海はベッドで静かに眠っている…。
「一応怪我はしてないらしいわ…眠ってるだけ…ただ、お医者さんに聞いたら他にも10人くらい同じ症状で入院してる人がいるらしいわ…」
「アストラル、これって……」
(「No.」の仕業…または…ナンバーズハンターによるものの可能性が高いな…)
遊馬とアストラルは1つの可能性に辿り着く…
「…ごめんなさい、あとで謝るから……アヤカちゃん!何があったのか教えてくれる…?」
「「えっ…?」」
遊馬と小鳥は首を傾げる…突然、翠が聞き慣れない名前を呟いたからだ…。
《…いいのですか?マスターの許可を得なくて…》
「もう隠してはおけないわ…何より早く犯人を見つけたいもの…!」
《…了解しました!何があったのか報告します…!》
翠と言葉を交わし、虹色の核石を持つ機械…アヤカが遊馬の前に姿を現す!
(この機械は…デュエルモンスターズの精霊か…!?)
「ええ、そうよ…アストラル君」
(!?)
翠の言葉にアストラルは驚く…常人には存在を認識できないアストラル…その言葉に翠は答えたのだ。
「翠さん…まさか…あんたも…」
「そうよ遊馬君…私と白野さんは精霊使い…ずっとアストラル君の事は見えていたわ…黙っててごめんね?」
「白野も翠さんも…龍可ばあちゃんと同じデュエルモンスターズの精霊が見えるのか…!」
「こんな身近に精霊使いの人がいるなんて…」
遊馬と小鳥は思わぬカミングアウトに驚いている…。
「詳しい事はまた今度ね!…アヤカちゃん、教えて…白野さんに何があったの?」
《…何といえばいいのか……「事故」と「不運」が重なった…間の悪い出来事が起きたのです…》
アヤカは困ったように事件の一部始終を話し始めた…。
Side遊海
「…隠れてる奴!出てきやがれ!!」
遊海は物陰を覗き込む!
『…ヒック』
「…酔っ払い…?」
物陰にいた人物…それはヨレヨレのスーツを着て頭にネクタイを巻いたサラリーマン…いや、酔っ払いの男だった。
「…アヤカ」
《…間違いありません、彼はナンバーズを所持しているようです…》
《フォウ…?》
あまりの事に遊海とアヤカは顔を見合わせる…遊海はとりあえず男を起こして見る事にした。
「お兄さ〜ん?そんなところで寝てると風邪ひきますよー?」
『あ〜ん…?うるひゃいな〜気持ちよく寝てるのに…』
遊海が身体を揺すると男は目を覚ます…相当呑んでいるようだ…。
「…お兄さーん、そこでお兄さんと同じように寝てる人達がいるんだけど…心当たりはある?」
『うん…?そいつらがカツアゲしてきたんだーよ…それでデュエルしたら…眠り…ヒック、始めたんあ…』
「…なるほど」
遊海が倒れている男女を改めて見ると…見るからに不良、男が言っている事は真実なのだろう…。
「お兄さん、もしかして『No.』ってカード持ってない?」
『持ってるよ!文句あっか!?』
遊海の言葉に男は突然怒り出す…!
「(これは「No.」に取り憑かれて悪酔いしてるのか…早めに対処しよう…!)」
「お兄さん、俺とデュエルしましょう!貴方が勝ったら俺が1杯奢りますから!」
『ん〜?景気のいいあんちゃんじゃねぇか…よ〜し!デュエルだー!』
酔っ払い男はふらふらと立ち上がる!
『「デュエル!!」』
遊海LP4000
酔っ払いLP4000
「俺のターン!ドロー!」
「『聖騎士アルトリウス』を召喚!」
茶髪で鎧を着た青年騎士が現れる ATK1800
「さらに『聖騎士ガウェイン』は自分の場に光属性の通常モンスターがいる時!守備表示で特殊召喚できる!」
輝く剣を持った太陽の騎士が現れる DEF500
「俺はレベル4の『アルトリウス』と『ガウェイン』でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!聖騎士を率いる常勝の王よ…今こそ王道を突き進め!『聖騎士王アルトリウス』!」
威厳のある重厚な鎧を纏いし騎士王が現れる! ATK2000
「さらに俺は装備魔法『聖剣カリバーン』、『聖剣EX-カリバーン』を『アルトリウス』に装備!これにより『アルトリウス』の攻撃力は500アップし、相手の効果対象にならない!」
アルトリウスが青いラインの刻まれた聖剣と神秘を宿す聖剣を構える! ATK2000→2500
「そして『聖剣カリバーン』のさらなる効果発動!1ターンに1度500ライフを回復する!…ターンエンド!」
遊海LP4000→4500
アルトリウス(カリバーン、エクスカリバーン) 手札2
『なんだよ〜!イケメンなモンスターばっかり使いやがって〜!!そういうのはキライなんだよぉ〜!』
『俺のタァン…ドロォ〜!』
『速攻魔法「予想GUY」を発動ー!自分の場にモンスターがいない事でぇ…デッキの「グレムリン」を特殊召喚ー!』
可愛らしい顔をした緑色の悪魔が現れる ATK1300
『そしてぇ、「バーサーカー」を召喚!』
凶悪な顔をした悪魔が現れる ATK1500
『俺は〜レベル4の「バーサーカー」と「グレムリン」でおーばーれい…エクシーズ召喚ー!』
●●
「来るか…ナンバー…ズ…んあ…?なんだ?めまい…が……眠……zzz…」ドサッ…
《フォウ─!?》
《マスター…?マスター!!?》
それは突然の事だった、酔っ払いがナンバーズを召喚した途端…遊海は強い睡魔に襲われて倒れてしまったのだ…。
『なんだよあんちゃん!お前さんもおねむかぁ?たくっ…酒を飲み損ねたぜ…ヒック!』
酔っ払い男は千鳥足でふらふらしながら歩いて行った…。
デュエル中断
SideOut
《その後、フォウが遊馬達を連れてきてマスターを助けてくださったのです…》
(間違いない、その男が持っているのは強力な『No.』だ…早く回収しなければ被害はさらに広がって行くだろう…)
アヤカの話を聞いたアストラルは冷静に分析する
「アヤカちゃん…相手の居場所はわかる?」
《…対象を補足…!ハートランドの歓楽街に向かっています!》
「大変だわ…!もしその人が人の多い場所に行ったら…」
「周りの人達がみんな眠っちまう!?」
遊馬も事態の重大さを理解する!
「時間がないわ……小鳥ちゃん、遊海さんをお願い!私と遊馬君でナンバーズを持ってる人を止めに行くわ!」
「えっ…!?でも歓楽街まで車でも10分くらい掛かっちゃいますよ!?」
「簡単な話よ!
《わかったよ!あっ、私はウィンダ!よろしくね!》
「えっ…飛んで行くって…まさか…!?」
「遊馬君…しっかり掴まってね!」
「へ…?」
「う、うわぁぁ…!本当に飛んでる〜!?」
《キュイー!!》
《急いで!ファルコ!》
病院の窓から飛び出した翠と遊馬はキムンファルコスに乗ってシティの空を飛行する!
「こ、これ!街の人にバレないのか〜!?」
《大丈夫!風の魔法で下からは見えないようになってるからー!》
《翠さん!遊馬!間もなく目標地点です!》
「わかったわ!えっと…人払いの結界をお願い!」
《了解しました!》
(…これほどまでに精霊達の力を使いこなすとは…いったいどれ程の努力をしてきたのだ…?)
アストラルは流れるように力を使う翠に対して純粋に驚いていた…。
「そこのおじさん!ちょっとまったー!!」
『ん〜?なんだよぉ…これから、ヒック…1杯やりに行くのによぉ…』
「この人がナンバーズを持ってる人…本当に酔ってるわね…」
歓楽街に着く直前…遊馬が酔っ払い男を呼び止める!
「なぁ、おじさん!『No.』持ってるんだろ?それを渡してくれないか?」
『ケッ…やだね!これを持ってると、気分がいいんだぞよ〜!!』
酔っ払い男は舌を出しながら拒絶する…!
「遊馬君、今回は私にまかせて…悪い大人は…大人が懲らしめなきゃ…!ねえ、お兄さん!私とデュエルしない?」
『んあ…!すげぇ美人さんじゃねぇか!やるやる〜!!』
翠に呼びかけられた男は目をハートマークに変えながらデュエルディスクを構える!
(待つんだ、「No.」は危険な力を持っている…貴女では…)
「心配してくれてありがとう!でも大丈夫、お姉さんも少しは強いから!」
「『デュエルディスク、セット!Dゲイザー!セット!』」
翠は紫のデュエルディスクと紫色のDゲイザーをセットする!
【ARビジョン…リンク完了!】
『「デュエル!!」』
翠LP4000
酔っ払い男LP4000
「私のターン!ドロー!」
「フィールド魔法『影牢の呪縛』を発動!」
フィールドに蛇の巻き付いたような金色の杖が突き刺さる!
「さらに魔法カード『影依融合』を発動!手札の『
巨大なる影の女王が現れる ATK2800
「融合召喚…!」
(なるほど…彼女は融合使いなのか、しかも中々のステータスだ…!)
現れた女王に遊馬とアストラルは驚く…
「融合素材になった『ビースト』の効果!カード効果で墓地に送られた事で1ドロー!さらに『影牢』の効果発動!シャドールモンスターが墓地に送られた時、1体につき1つ魔石カウンターを置く!」
カウンター0→2
「さらに『ネフィリム』の効果!デッキから『
カウンター2→3
「カードを1枚伏せて…ターンエンド!」
翠LP4000
ネフィリム 裏ファルコン 影牢(3) 伏せ1 手札3
(流れるようなプレイングだ…彼女は只者ではないな…!)
「すっげー…翠さんってこんなに強かったんだ…」
遊馬達は翠の流れるようなプレイングに驚き、感心している…。
『なかなか、強いじゃねぇか…ならよぉ…俺も見せてやるよぉ!』
『俺のタぁン!ドロ〜!』
『魔法カード「二重召喚」を発動ー!「ガーゴイル・パワード」を召喚ー!』
鋭い爪と硬い装甲を持つ悪魔が現れる ATK1600→1300
『さらに「ロックメイス」を召喚〜!』
邪悪な笑顔の小悪魔が現れる ATK1050→750
『俺はーレベル4の「ガーゴイルパワード」と「ロックメイス」でおーばーれい!2体のモンスターでおーばーれいネットワークを、構築…エクシーズ召喚ー!』
41
『出てこい!酔いどれの「No.41」!「泥酔魔獣バグースカ」ァ!』
フィールドに巨大な徳利のオブジェが現れて変形…酒ビンを抱えたバクが現れる DEF2000
『「バグースカ」の効果発動〜!このカードが守備表示の時ー!フィールド上の表側表示モンスターは全部守備表示になる〜!泥酔吐息〜!』
ネフィリムがバグースカの息を浴びて膝をつく… ATK2800→DEF2500
「これが白野さんを眠らせた……うっ!?」
「っ!?翠さ…うぐっ!?」
(遊馬!翠!どうしたんだ!?)
ナンバーズが召喚された途端、遊馬と翠は手で顔を覆いながら座り込む…!
「「お…お酒臭〜い!!」」
(なに…?匂いだと?)
2人は共に顔を顰める…バグースカは凄まじい酒気を放出しており、2人はその匂いに耐えられなかったのだ…。
「は、白野が寝ちまった意味がわかったぜ…あの人は本当に
「だから『バグースカ』の匂いだけで酔っ払って寝ちゃったのよ!!」
…それが事件の真相…酔っ払い男と対峙したデュエリスト達はことごとくその酒気で昏倒していたのだ…。
『えへへ〜!気持ちいいー!!俺はカードを2枚伏せてターンエンド〜!』
酔っ払い男LP4000
バグースカ 伏せ2 手札1
「こ、このままじゃ、私も酔っぱらっひゃう…!ウィンた!!」
《まっかせ…キュウ〜…》
「ウソ〜!?」
風で酒気を吹き飛ばそうとウィンダを呼び出すが…ウィンダも酒に弱かったらしく、そのまま消えてしまう…。
「こ、こうなったら…つぎのターンで、勝つしかにゃいわ…!」
「み、翠さん…!た、頼む〜!!」
翠はふらふらになりながら立ち上がる…
「私のターン!ど、ドロー…!」
「これにゃら…!『シャドール・ファルコン』を…反転召喚…!」
《ピュイ!…ギュエ!?》
反転召喚されたファルコンが現れるがすぐに翼で顔をおおってしまう… ATK600→DEF1400
『「バグースカ」が守備表示の時…守備表示モンスターの効果は無効になる〜』
「私は装備魔法『魂写しの同化』を発動…闇属性を宣言して…『ファルコン』にしょうび…!効果発動…『ファルコン』と…『影牢の呪縛』のませきカウンターを3つ使って…『バグースカ』を、融合…!!」
「えっ…ヒク?」
(装備魔法の融合カードだと!?)
「影の鳥よ…眠れる悪魔の力を得て…王のぎょくざを…融合召喚…『エルシャドール・シェキナーガ』…!」
巨大な機械の玉座に座った影の女王が現れる ATK2600
「『ネフィリム』を攻撃表示…ば、ばば…トル!『シェキナーガ』と『ネフィリム』で…ダイレクト…!!」
『フワッ!?ドシェェ……!!』
2体の女王の一撃が酔っ払いのライフを削りきった…。
酔っ払いLP0
翠…WIN…?
「もう、だめ…そんなに強くなくて、よかっ………きゅう…」パタン
「翠さん─!?」
デュエルは無事に翠の勝利に終わったが…酔いが回ってしまった翠はそのままひっくりかえってしまった…。
(観察記録その16…嗅覚は人間にとってデュエル中でも強い影響を与えるようだ……ありがとう翠、貴女のおかげで新たなナンバーズを回収できる…)
アストラルは翠に感謝を伝えると男からナンバーズを回収する…。
ドクン
(っ…!?この記憶は──!?)
ジジッ…
『アストラル…なぜ、この場所に来た…?』
「○○○○○○○○○○○…」
『そうか……ワシには役立てる事はほとんど無い…ワシの存在は、間もなく燃え尽きる……』
「○○○○○○○○○…?」
『無駄だ、あの頑固者はワシらの意見など聞かない……アストラル、お前は…あちらでいい出会いを………』
ジジッ…
(…なんだ、今の会話は…?私は誰と話をしていた…?)
「お〜い!アストラル!この状況をなんとかしてくれぇぇ!!」
謎の記憶を取り戻したアストラル…その後、翠も病院へと運ばれて事なきを得た…。
「うっ……イタタタ…頭がズキズキする…」
「あっ…!白野!大丈夫か!?」
しばらくして遊海は目を覚ます…だが、頭は酷い頭痛に襲われている…。
「遊馬…?…そうだ、『No.41』とデュエルしてる最中にいきなり眠くなって…!」
「安心してくれ!そのナンバーズなら翠さんとオレで何とか回収したぜ!」
「なに…?本当か!?」
《本当ですよマスター、その代わり…マスターと翠さんが精霊使いだとバレてしまいましたが…それから翠さんはナンバーズとの戦いの後遺症で寝込んでます…後でお見舞いに行ってあげてください…》
「ちょ…待て待て!?情報量が多すぎる!!なんでそんな事になって…アイタタ…」
アヤカの言葉に遊海は動揺するが…頭痛が思考を妨げる…。
(岸波白野、貴方に一つだけ聞きたい……貴方は我々の味方か…?)
「おい!?病人になんて事聞くんだよアストラル!?」
アストラルの慇懃無礼な問い掛けに遊馬は声をあげる
「いいんだ遊馬…アストラル、俺は何があってもお前達の味方だ…絶対に裏切りはしない」
遊海はまっすぐアストラルの目を見る…
(そうか、失礼な事を聞いてすまなかった…遊馬、一度皇の鍵に戻っている…)
アストラルはそのまま消えていった…。
「…遊馬、今回はありがとな…助かった」
「白野…問題ないぜ!この前の事件の時は助けてもらったからな!」
遊海に感謝された遊馬は嬉しいのか顔を紅く染めている…。
「フッ…頑張れよ!遊馬…これからは俺も「No.」集めに協力してやるよ…子供達ばかりに無理させる訳にはいかないからな!」
「やったぜ!白野がいるなら100人倍だぜ!」
「それを言うなら百人力…だろ?勉強も頑張れよ!遊馬!」
「…うっ…は〜い…」
こうして、ハートランドを襲ったお騒がせ事件は解決したのだった。