転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

ついにあの変身が登場!新たな伝説がここから始まる!


それでは最新話をどうぞ!!



開かれた扉の先に─遠き魂が交わる時─

『おはようハルト…ホットチョコレートを持ってきたぞ…』

 

「…兄さん…」

 

 

柔らかな風が吹く草原…そこで柔らかな笑顔を浮かべたカイトが1人の子供に声をかける…薄い水色の髪に虚ろな目をした少年、それはカイトにとっての唯一の()()…弟である天城ハルトだった。

 

『…ここを覚えているか?オレ達が小さい頃はこの別荘で過ごしていた…その頃のお前はよく喋り、笑って冗談を言っていた…』

 

「……」

カイトの言葉にハルトは言葉を返さない…その瞳はカイトの姿を写しているだけだった…。

 

『…ハルト…!お前を、お前をそんな風にしたのは…!!』

カイトを悔しげに拳を握り締め、歯を食い縛る…その時、風景に変化が起きる…草原と小さな家は薄れ、薄暗い夜の部屋へと変わる…そこはハルトの自室であるハートランドタワーの最上階だった。

 

 

「ハルト、さぁ…仕事の時間だよ」

 

『ハートランド…!』

投影映像の消えた部屋に胡散臭いメガネを掛けた男・Mr.ハートランドが現れる、ハルトの「仕事」…それは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()である。

 

『ハートランド!ハルトは力の使い過ぎで倒れた!これ以上、ハルトの力を使うな…!!』

 

「ふむ…これはDr.フェイカーからの命令なのだよ…なんでも…アストラル世界が()()()()で守られていて攻撃の8割が届いていないのだそうだ…しかし、その力も薄れつつある…アストラル世界を滅ぼすにはハルトの力が必要なのだよ」

 

『だが…!!』

 

「兄さん、ぼくは大丈夫…ぼくの力がこの世界の為になるなら…ぼくの心配なんてしなくてもいいよ」

 

『ハルト…!』

ハルトの言葉にカイトを顔を歪める…

 

「ファンタスティック!!その言葉を聞いたらDr.フェイカーもお喜びになるだろう!…カイト、君もハルトの事を早く治したいのならば…少しでも早く全ての『No.』を集める事だ!」

そう言ったハートランドはハルトを連れて地下へと降りていった…。

 

 

『(オレに…オレにもっと力があれば…!!いや、オレが…今すべき事は…!!)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は曇りか…さっきまでは晴れてたんだけどなぁ…」

 

《キャウ〜》

 

「昼過ぎからは晴れるって天気予報で言ってました!」

とある日、ハートランドは重たい雲に覆われていた…今にも雨が降り出しそうなほどに…

 

 

「曇りか……なんだか曇りの日は悪い事が起きる気がするよ…」

遊海は過去を思い返す…マリクとの決戦…ミスターTやラプラスとの戦い…そのいずれもどんよりとした曇りの日だったからだ。

 

 

「…気のせいだといいんだが…」

 

《フォウ、フォーウ!》

 

「ん?気にしすぎだって?そうだといいんだけどなぁ…」

 

《…ミドリ、ユウミはどうしてフォウの言葉が解るのでしょう?》

 

「う〜ん?たまたま波長が合ってるとか?フレアさんはわかるんじゃないんですか?」

フォウと会話する遊海を見ながらフレアが翠に問いかける…。

 

《私も精霊の言葉なら鳴き声でも解るのですが…フォウの言葉はあまりわからないのです…う〜ん?》

 

「本当にフォウ君って不思議な子…図鑑にも乗ってないし…なんだか頭が良いし……でも、何処かで見た事あるような…?」

フレアと翠はお互いに首を傾げる…

 

《フォウ!》

 

「お腹がすいた?まったく…確かミャオ○ュ〜ルがあったかな?」

 

《フォウ!キャーウ!》

 

「…でも、楽しそうだからいっか!遊海さん!○ュ〜ルはこっちですよ〜」

 

《フォ〜ウ!》

翠は小さな疑問を隅に置いて遊海とフォウの戯れに加わった…。

 

 

 

 

 

 

「予報通りに晴れたな…アヤカ、フォウ、散歩にでも行くか?」

 

《フォウ!》 

 

《はい!お供します!》 

先程までの曇りは何だったのか…晴れた空を見ながら遊海は出かける準備をしていた…その時だった…!

 

 

プルルル…プルルル…

 

ピリリリ…ピリリリ…

 

 

「んあ!?翠!家電を頼む!…もしもし!」

 

『は、白野!大変だ!!』

 

「遊馬!?まだ学校の時間だろう?どうしたんだ!?」

電話とDゲイザーが同時に着信音を鳴らす…Dゲイザーを鳴らしたのは学校にいるはずの遊馬だった…!

 

『皇の鍵が盗まれたんだ!それに、シャークが!!』

 

「すぐに学校に行く!!」

遊海は通信を切ると外へと飛び出す!

 

「遊海さん!ハートランド学園から!凌牙君が!!」

 

「遊馬から同じ内容を聞いた!行ってくる!!」

Dホイールを飛ばして遊海はハートランド学園へと向かった…。

 

 

 

 

 

 

「凌牙…!」

ハートランド病院の一室…そこに凌牙の姿はあった、酷く衰弱し髪の色も白髪に近くなった状態で意識を失っている…。

 

「…白野…すまねぇ、オレのせいだ…!オレが皇の鍵を更衣室に置きっぱなしにしたから…!!」

遊馬は事情を話し始める…プールの授業の時に注意を受けて「皇の鍵」を手放していた事、授業を終え更衣室に戻ると更衣室が荒らされ「皇の鍵」が無かった事…そして、屋上で倒れた凌牙……その内容を総合した事で導かれた答え、それは皇の鍵窃盗現場に居合わせた凌牙が窃盗犯と戦い…「魂」を抜かれたという事だった。

 

 

「…アヤカ、デュエルレコードにアクセスしろ」

 

《了解しました…!》

半実体状態のアヤカは凌牙のデュエルディスクからデュエルの履歴を読み取る…。

 

《…デュエリスト名アンノウン…召喚モンスター…「銀河眼の光子竜」…「No.30」を確認…!》

 

「…遊馬、『銀河眼の光子竜』というモンスターに聞き覚えはあるか?」

 

「っ…!カイト!!」

遊馬は拳を握りしめる…そして理解した、皇の鍵を盗んだのはカイトなのだと…

 

 

「ねぇ、遊馬…『カイト』っていったい誰なの?シャークがこんな事になった原因を知ってるの…?」

 

「オイラも気になってたウラ!あの占い師もカイト様がどうって言ってたウラ!知ってる事を教えるウラ!」

 

遊馬達の様子を窺っていたナンバーズクラブのメンバー達が遊馬に問いかける。

 

「…カイトはオレと同じように『No.』を集めてるナンバーズハンターなんだ…しかも、倒した相手から『魂』ごと『No.』を奪う危ない奴だ…!しかも、皇の鍵の中にはアストラルが入ったままなんだ…!」

 

「「「「なんだって!?」」」」

遊馬は仲間達に真実を明かす…どうして一時自分が落ち込んでいたのか、そしてナンバーズがどれだけ危険なのかを……その時だった

 

 

【主ヨ、少シイイカ?】

 

「ラビエル?お前が起きてるなんて珍しいじゃないか?」

説明をする遊馬の様子を見ていた遊海に普段は眠っているラビエルが語りかける…。

 

 

【魂ヲ奪ワレタ少年…「魂」ハ奪ワレテイナイ、ソノ代ワリ「デュエルエナジー」ガ殆ド失ワレテイル…】

 

「本当か…!アヤカ!」

 

《サーチ開始…ラビエルの言う通りです…!魂は彼の中に残っています…!かつての「デュエルゾンビ」に酷似した状態です!》

 

「そういう事か…カイトは「魂」を奪っていたんじゃない…!ナンバーズと共に相手の「デュエルエナジー」を極限まで吸い取っていたんだ…!ありがとうラビエル!」

 

【主ノ役ニ立テタナラ、良カッタ…オヤスミ…】

そのままラビエルは再び眠りについた…

 

 

「遊馬、凌牙はなんとかなるかもしれない」

 

「えっ…!本当か!?」

遊海の言葉に遊馬の表情が明るくなる!

 

「精霊の力の使い方その①だ…他人に力を分け与える!ハッ!!」

遊海は凌牙の胸に手を当ててオレンジ色のエネルギーを流し込む…すると凌牙の顔色が良くなっていく…!

 

『っ…うぅ…?白野、さん…?』

 

「よう凌牙、酷い目にあったらしいな…よく頑張った」

デュエルエナジーを受け取った凌牙が弱々しく目をあける…遊海は優しくその頭を撫でた…。

 

「シャーク!!」

目を覚ました凌牙に遊馬が駆け寄るが…

 

『っ…馬鹿野郎!大事なモンはしっかり持ってやがれ─!』

状況を把握した凌牙は布団を被りながら遊馬にそう叫んだ…。

 

 

 

 

 

 

「…やっぱりカイトの仕業か…!」

 

『ああ…たくっ、とんだ貧乏くじだったぜ…』

ナンバーズクラブのメンバー達を追い出した後、遊海と遊馬は凌牙に事情を聞く…。

たまたま廊下を歩いている時に不審な動きをするロボットを見つけた事…そのロボットが遊馬の皇の鍵を奪おうとしたのを妨害、攻撃を回避しながら逃げた事…そして、屋上でナンバーズハンターを名乗る男にデュエルを仕掛け、そのまま敗北した事を…。

 

 

『それで…そのカイトって奴を探すアテはあるのか?』

 

「それは……」

 

「心配するな、すぐにわかるさ」

 

「えっ…?」

遊海の言葉に首を傾げる遊馬…その時だった。

 

 

「遊馬!皇の鍵がある場所がわかったわ!ハートランドの第四埠頭にあるって!!」

 

「小鳥!?どうして…!」

病室に小鳥が駆け込んでくる…遊馬はその言葉に驚く

 

「委員長が右京先生に頼んでハートランド中のコンピューターを調べてくれたの!!そしたら埠頭のコンピューターが皇の鍵をスキャンしたってわかったのよ!」

病室を追い出されたナンバーズクラブは遊馬とアストラル、そして凌牙の為に自分達なりにできる事をした…その努力が実を結んだのだ…!

 

 

「だから言っただろ?心配するなって…お前には頼れる仲間がいるんだからな……さて、サクッとアストラルを助けに行こうか!おっと…凌牙はちゃんと寝てろよ?デュエルエナジーは渡したけど無理は禁物だからな?」

 

『そもそも…体がだるくて動けねぇよ…気をつけろ遊馬…アイツは強いぞ』

 

「わかってる…オレは絶対にカイトに勝つ!!」

そう言って遊馬は小鳥と遊海と一緒に走り出した…。

 

 

 

《フォウ!》

 

『…なんで病院なのにお前がいるんだ?』

 

《キャウ…フォウ》

 

『…まったく、布団の中に入ってろ…バレたら怒られるのは俺なんだからな…?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ここにアストラルが…!」

遊馬と遊海、そしてナンバーズクラブは埠頭の倉庫に辿り着く…しかし扉は固く閉ざされている…。

 

「くそ…!アストラルが戦ってるのに…!オレには何もできないのか…!!」

扉の周りにスイッチはない、そして遊馬のデッキは仄かに光を放っている…それはアストラルが決闘をしている証だった…扉を開けられずに悔しがる遊馬…だが、それを許さない者がいた…それは…

 

「しっかりしなさい!遊馬!!」

 

バチン!!

 

「小鳥…!?」

小鳥が遊馬にビンタする…それは彼女なりの遊馬への激励だった…!

 

 

「遊馬が諦めちゃダメ!!アストラルだって戦ってるんでしょ!?」

 

「…アストラル…!そうだよな!!アストラルを助けられるのは…オレだけなんだ!!」

遊馬は気持ちを持ち直す…アストラルが闘っているのに諦める訳にはいかないと…!

 

「その調子だ遊馬…それでこそ俺がついてきた意味がある!」

 

「白野…!」

倉庫の扉を前に遊海が歩み出る…!

 

「精霊の力の使い道その②だ…少し離れてろ」

 

「えっ…!?」

 

「はぁぁ…!!」

遊海は右腕に全力を込める!!

 

「強い思いは岩をも通す…ならば我が腕は鉄を切り裂く!我が魂喰らいて奔れ…!模倣(イミテーション)銀の腕(アガートラム)!!」

 

キィィ─ン!! ガラガラガラ…!

 

銀色の光が一瞬煌めく…そして瞬きの間に鉄の扉は呆気なく崩れ落ちた…

 

 

「「「え、ええぇぇ─!?」」」

 

「マジかよ…!!すっげぇぇ!」

あまりの出来事にナンバーズクラブメンバーは叫び、遊馬は目を輝かせている…。

 

「さて…いくぞ遊馬!!もう抜けられない障害物は無いはずだ!」

 

「おう!!今いくぜ!アストラル!!」

遊海に勢いづいた遊馬達は倉庫へと突入した…!

 

 

 

 

Sideオービタル7

 

 

 

《ややや…!?侵入者にクラッキングですとぉ─!?》

 

「「「バグバグ〜!!」」」

 

カイトの相棒(?)であるオービタル7は焦っていた、カイトの命令で遊馬から異世界の物資でできた「皇の鍵」を盗み出し、主人であるカイトはナンバーズのオリジナルである「アストラル世界の使者」を倒す為に鍵の中の異世界へと消えた…そんな時、侵入者を知らせる警報が倉庫…に見せかけた研究所に響き渡り、さらにバグマン型のウィルスによるクラッキングが仕掛けられたのだ…。

 

 

《ひぃぃ…!?これではカイト様に怒られてしまうでアリマス〜!!我が兄弟「オービタル5」!「オービタル6」!出番でアリマス!!》

オービタル7がメインコンピューターを操作する…そして門番が放たれた…!

 

 

 

SideOut

 

 

 

 

 

 

 

「これは『倉庫』なんてもんじゃない…!何かの研究所だな…!」

遊海達は長い廊下を進む…データ上では倉庫だという建物…そこはまるで研究所のようになっていた…。

 

「この先にアストラルが…!早くしないと…!」

遊馬のデッキは光を放ち続けている…アストラルの為に走る遊馬達…そこに…!

 

 

[侵入者、ハッケン]

 

[排除スル!]

 

「ろ、ロボット!?」

先を急ぐ遊馬達の前に5mほどの大きさがある緑色のゴリラ型ロボットと赤色のクモ型ロボットが立ち塞がる!

 

「侵入者撃退用のロボットか…!遊馬、レッスンその③だ!我が敵を薙ぎ払え!『メガロック・ドラゴン』!」

 

《オオオオ!!》

 

[強力なエネルギー反応、確認!!]

 

遊海がカードを掲げる…そして大地が揺れ、頑強なる岩の龍が現れる!

 

 

「ARビジョン!?デュエル中でもないのに!?」

 

「き、聞いた事があるウラ!ソリッドビジョンを実体化させる力を持ったデュエリスト…サイコデュエリストの事…白野はサイコデュエリストなんだウラ!」

 

「す、すごい!!」

メガロックの登場に徳之助や等々力が驚きの声をあげる…!

 

「よく知ってるな!…遊馬!俺達がこいつらを引き受けた!お前は先に行け!」

 

《走れ!友を救うのであろう!》

 

「わ、わかった!ありがとう白野!メガロック!!」

遊馬はロボット達の隙間を抜けて走り出す!

 

 

「メガロック!ゴリラ型を抑えろ!!」

 

《わかった!オオオオ!!》

 

ドガーン!!

 

メガロックがゴリラロボに突進し壁に叩きつける!!

 

 

「俺達も負けてられねぇ!や〜い!こっち向けクモロボ〜!!」

 

「え〜い!!」

鉄男と小鳥がクモ型ロボを挑発し、石を投げつける!

 

「キャットビングよ!わたし─!!」

 

ガシャーン!!

注意が逸れたクモロボにキャッシーの跳び蹴りが炸裂する!

 

 

「やるなお前達!…メガロック!勝負を決めろ!」

 

《オオオ…!鳴動富嶽!!》

 

ガガガ…ドガーン!!

 

大地から巨大な岩が現れゴリラロボを穿つ…そのままゴリラロボは活動を停止した…。

 

 

「白野さん!こっちもお願いします!!」

 

「オーケー!!ハッ!!」

小鳥の言葉を聞いた遊海は高く飛び上がる!

 

「セイヤァァァ─!!」

 

ゴシャ!!

 

ライダーキックがクモロボの胴体を貫く…クモロボはそのまま地面に叩きつけられ沈黙した…。

 

「ふぅ…サンキュー、メガロック」

 

《うむ、しばらく振りに暴れて肩コリがほぐれたな…先に戻っているぞー!》

そう言うとメガロックは消えていった…。

 

「…本当にあの人は本当にデュエリストウラ?兵士とか格闘家じゃなくて…」

 

「とどのつまり、強すぎですね…デュエルも強いそうですし…飛龍司にも負けないのでは…?」

徳之助と等々力は遊海の人間離れした動きに目を点にして驚いている…。

 

「さて…先を急ごうか!」

 

《マスター!この先の部屋から異常なエネルギー反応を確認…!このままでは爆発します!!》

 

「「「なんだって─!?」」」

 

アヤカの言葉通り、建物が揺れ、崩れ始める…!

 

 

「っ…!!(上手くやれよ、遊馬…!お前とアストラルの()()()を目覚めさせろ─!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sideアストラル

 

 

 

時は少し遡る、遊馬達が研究所に突入する少し前…皇の鍵の中でもう一つの戦いが始まろうとしていた…。

 

 

 

『貴様がアストラル世界の使者か?』

 

《カイト…やはり君だったか》

皇の鍵の中の世界…その歯車の構造体でアストラル、そしてバリアン世界の物資『バリアライト』の共鳴によって侵入してきたカイトが相対する…!

 

『なぜ、お前がオレの名前を知っている?』

 

《君とは一度デュエルした事があるからだ》

そう言いながらアストラルは『希望皇ホープ』をカイトに見せる…。

 

『そのナンバーズは…なるほど、九十九遊馬にナンバーズのオリジナルが取り憑いていた訳か…』

 

《カイト、何故君は『No.』を集める?》

 

『それはこちらのセリフだ…何故お前は「No.」を集める?』

 

《…『No.』は私の記憶の欠片…私は記憶を取り戻す為に『No.』を集める》

 

『オレはアストラル世界と「No.」…そしてバリアン世界の秘密を探る為だ…その為にオレは「No.」を全て集め、その謎を解かなくてはならない!その為に貴様の持つ「No.」…全て回収させてもらう!』

 

《この一戦にお互いの全ての「No.」を賭けると?》

 

『その通りだ!デュエルモード!フォトンチェンジ!!』

アストラルとの問答を終えたカイトはその身を光に包む!

 

《いいだろう…!勝負だ!カイト!》

アストラルは腕からデュエルディスクを生やし、遊馬のデッキを投影したものをセットする…天才と天才…2人の決戦が始まった…!

 

 

 

 

《『デュエル!!』》

 

 

デュエルダイジェスト アストラル対カイト

 

 

 

 

 

天才と天才…2人のデュエルは熾烈を極めた、「ゴゴゴゴーレム」をセットし守りを固めるアストラル…しかしカイトはセットモンスターの効果を封じる「リバース・バスター」を召喚し、難なく壁を突破する…!

 

 

《素晴らしいなカイト…君のデュエルは常に私の想像を超えていく…》

 

『光栄だ…だがそんなセリフで油断を誘っても無駄だ』

 

《そんなつもりはない、私の知る限り君は…2()()()に強いデュエリストだ…そして君のデュエルには強い思いが…『魂』が込められている…何が君をそうさせる?》

アストラルはカイトのプレイングを称賛する…そしてカイトに問い掛けた…『何が』カイトをそこまでカイトをかき立てるのかと…

 

 

『オレを観察する余裕があったとはな…敢えて言うなら貴様達とはモノが違う、という事だろうな…だが、2番目だと?貴様はオレより強い者を知っているというのか?』

 

《ああ、君が荒々しくも計算された強さなのであれば…彼は底がまったく窺い知れない…そんな男がいる!…さて、君のデュエルに懸ける思い…それはナンバーズを集めているのと関係がありそうだが…》

 

『…消えて行くお前に話すつもりは…ない!』

 

《それは残念だ…私は君に魅せられている…遊馬と()()()()を持っている君にだ、私はこの世界に来た時、遊馬に乗り移ろうとした…だから彼の心を感じる事が出来た……遊馬の心の奥にあったのは…両親を失った悲しみ、そして悲しみの中で両親の教えを信じて生きていこうと足掻きもがいている…そんな思いだった、君はどうなんだ?》

アストラルはカイトに本心を明かす…使命を果たす為に遊馬に乗り移ろうとしたアストラル…そのアストラルが見た遊馬の心の内を…だが…

 

『オレと…奴が同じだと?…ふざけるな!オレに両親などいない…!いるのはハルトだけだ!時間稼ぎはここまでだ!デュエルを続けろ…!アストラル!』

遊馬に似ていると言われたカイトは激昂する…ひたすらにデュエルを楽しもうとする遊馬、そして悲願の為にデュエルをするカイト…その在り方は正反対ともいえるものだった…。

 

 

 

そして返しのターン、アストラルは墓地のゴゴゴを復活させる「ゴゴゴジャイアント」を召喚しエクシーズの用意を整えるが…カイトを警戒するあまりエクシーズ召喚を行わず「ダブル・ディフェンダー」を発動して守りを固める…しかし、カイトはその手を読んでいた…なんと、カイトの伏せカードは所謂ブラフであり、伏せられていた「フォトン・ハリケーン」によってアストラルの伏せカードは全てバウンスされ、さらに召喚された「フォトン・レオ」と貫通効果を与える装備魔法『フォトンスピア』によって大ダメージを受けてしまう…!

 

 

『アストラル…少々残念だな、今の貴様は我が「銀河眼」に怯え、守りを固め過ぎている…前のターンで「ホープ」を召喚していれば…この状況は変わっていただろう』

 

《っ…!そうか、私はまだ…君への恐怖を完全には拭えていなかったようだな…!それでは勝てないはずだ…私は大切な事を忘れていた…》

アストラルは反省する…乗り越えたと思っていた「銀河眼」への…カイトへの恐怖…それは無意識にアストラルを守りの戦略に傾けていたのだ…!

 

 

『貴様の腕は悪くない…だが、諦めろ!オレに勝つには貴様の心は弱すぎる!』

 

《…かつての私なら諦めていただろう…だが!「今」の私は諦めない!!私は友から…遊馬から「かっとビング」を教えられたからだ!!》

アストラルは恐怖を振り払い、カイトを睨みつける…その瞳にまだ諦めの色はない…!

 

 

 

 

39

 

《今こそ現れよ!『No.39希望皇ホープ』!!》

《ホープッ!!》

 

『来たか…!「希望皇ホープ」!』

アストラルはついに「ホープ」を呼び出し、攻撃に打って出る!

 

《「ホープ」で「フォトンレオ」を攻撃!ホープ剣スラッシュ!!》

 

『ぐっ…!やるな…だが!リバース罠「アーマード・バック」を発動!装備魔法を装備したモンスターが破壊された時!そのモンスターを特殊召喚し再び装備魔法を装備する!』

ついにカイトに一太刀を浴びせたアストラル…だが、カイトは再び光子の獅子を蘇らせる…そして…!

 

 

『「フォトンスピア」の効果により「フォトンレオ」を2体分のリリースとして現れよ!「銀河眼の光子竜」!!』

 

《っ…!「ギャラクシーアイズ」!!》

ついにエクシーズキラー…ギャラクシーアイズがアストラルの前に現れる!

 

『バトルだ!「ギャラクシーアイズ」で「ホープ」を攻撃!そしてバトルフェイズ終了時まで除外!さらに「フォトン・サークラー」でダイレクトアタック!』

 

《くぅ…!!》

カイトの連撃がアストラルを襲う!

 

『そしてこれで「ホープ」は終わりだ!魔法カード「ギャラクシー・ストーム」!ORUのないモンスターエクシーズを破壊する!消え去れ!「ホープ」!!』

除外された事でORUを失ったホープに銀河の竜巻が襲いかかる!

 

《まだだ!カウンター罠「エクシーズ・リフレクト」!モンスターエクシーズを対象にした効果を無効にして破壊!そして相手に800ダメージを与える!!》

 

『なにっ…!』

アストラルの発動した罠が銀河の竜巻を薙ぎ払い、カイトにダメージを与える!

 

 

《まだ…私のかっとビングは終わっていない!!私は『ホープ』1体でオーバーレイ!!》

 

『なに…!?』

最大のピンチを前にアストラルは遊馬との友情の力を開放する!

 

39

 

《「ホープ」1体でオーバーレイネットワークを再構築…カオスエクシーズチェンジ!!現われよ!混沌を光に変える使者!「CNo.39希望皇ホープレイ」!!》

アストラルの場に希望の化身たる黒き戦士が現れる!

 

『カオスナンバーズだと!?』

 

《「ホープレイ」の効果発動!ORUを1つ使い!「フォトンサークラー」の攻撃力を1000下げ、自身の攻撃力を500アップする!オーバーレイチャージ!!いけ!ホープ剣カオススラッシュ!!》

ホープレイの効果を使ったアストラルは一撃必殺を狙う…だが…!

 

『「フォトンサークラー」の戦闘によって受けるダメージは半分になる!!』

 

《くっ…!仕留めきれなかったか…!》

渾身の一撃を躱されたアストラル…そしてカイトの反撃が襲いかかる!

 

 

『これで終わりだ!「ギャラクシーアイズ」で「ホープレイ」を攻撃!破滅のフォトン・ストリーム!!』

 

《…まだだ!リバース罠「潔癖のバリア─クリア・フォース」を発動!相手モンスターの攻撃力を元々の攻撃力に戻す!そして「ホープレイ」は「No.」の戦闘破壊耐性によって破壊されない!!ぐあぁぁ…!!》

 

『チッ…耐えたか…しかし、残りライフは僅か400!次のターンで終わりだ!!』

 

《…ここまでか…!》

カイトの攻撃で吹き飛ばされ、ダメージで体が明滅するアストラル…彼1人の力ではカイトに勝つ事はできなかった…。

 

 

《…お別れだ、遊馬……》

アストラルの瞳から一筋の涙が零れ落ちる…その時、1つの奇跡が起きる!

 

 

 

「1人で諦めてんじゃねぇ!アストラル─!!」

 

 

掛け替えのない「友」の声が響いた…。

 

 

 

SideOut

 

 

 

Side遊馬

 

 

 

「えっと…!どうすれば扉が開くんだ!?…え〜い!やけくそだァァァ!!!」

遊海と仲間達により道が開かれた遊馬は皇の鍵のある部屋の手前までやって来ていた…しかし、最後の扉が開かないのだ…!

 

カタカタカタカタカ…ピピッ!

 

「えっ…なんだ、この写真…?カイト…?」

適当にコンピューターを操作する遊馬…その目にたまたま写ったのはブランコに乗る子供…そしてその様子を優しい笑顔で見つめるカイトの姿だった…。

 

「…この子、誰なんだろう……って、そんな場合じゃねぇ!!って今度なんだ─!?」

 

キィン─!

 

遊馬のデッキが強い光を放つ…そして…!

 

 

 

 

【お前との契約を続ける…この扉を開く者は新たな力を得る、その代わり…1番大切なものを失う…】

 

「この場所は…この扉は…!!」

遊馬が気付けばアストラルと出会った謎の扉の前だった…扉の声は言葉を続ける…

 

【お前との契約を邪魔する者がいる…汝の力でその者を排除しろ、この扉を開き…Z()E()X()A()L()の力を手にするのだ…!】

 

「ZEXAL…?っ…またかよ…!」

 

扉の言葉と共に遊馬はコンピューターの前に戻る…そして扉は開いていた…!

 

 

「な、なんだか知らないけどラッキー!!今いくぞアストラル!!」

 

《させないでアリマス!!》

 

「うわ…!お前はカイトのロボット!?」

 

《ワタシの名前はオービタル7!カイト様のところへは行かせないでアリマス!バトルモード!!》

 

「ひょ!?」

遊馬の前に立ち塞がったオービタル7が両手にドリルを持つ巨大な姿に変形する!

 

《ワタシの…ターン!!》ギュイイン!!

 

「うわぁ!!」

オービタルのドリルが壁を貫く威力で遊馬に襲いかかる!!

 

《これで…お終いでアリマス─!》

 

《させん!反射の聖刻印!!》

 

ガキーン!!

 

《なんとぉ!?》

 

「えっ…精霊…!?」

白い龍の魔法陣がドリルの一撃を受け止める!

 

《我が名はトフェニ!我が主・白野の命により加勢する!早くアストラル殿のもとへ向かうのだ!》

 

「あ、ありがてえ!!そのロボットを頼む!!」

 

《承った!!》

トフェニの助力を得た遊馬は走り出す!

 

《おのれ…どくでアリマス─!!》

 

 

 

 

 

 

「あった…!皇の鍵!!」

たどり着いた部屋…その巨大な装置の中で皇の鍵が浮かんでいる…そして…!

 

キィン─

 

「鍵が…!」

機械から弾かれるように皇の鍵が遊馬の手元に戻る!

 

 

 

【この扉の中へ飛び込み、新たなる力を手に入れろ…だがその者は代償として、一番大事なものを失う…お前にその覚悟があるか…?】

 

「っ…!また!!」

遊馬の前に再び扉が現れる…そしてひとりでに開き、反対側から光が溢れ出す…!

 

「あっ…!アストラル!!」

扉の先を除く遊馬…その眼下にはカイトに追い詰められ、倒れ伏すアストラルの姿があった…!

 

「1人で諦めてんじゃねぇ!アストラル─!!」

 

遊馬は思わず声を張り上げた…!

 

 

 

SideOut

 

 

Sideアストラル

 

 

《遊馬…!そこにいるのか!?》

 

「ああ!夢の扉がお前のいる場所を教えてくれたんだ!!」

聞こえてきた声にアストラルは声をあげる!

 

《こちらに来てはダメだ!私のライフは残り僅か!そしてこの世界は君の世界とは違う!このデュエルで私が負けた時…君が無事かどうかわからない!!それにこれは私1人の戦いだ!》

 

「うるせぇぇ!アストラル!自分1人で抱え込んでんじゃねぇ!!オレとお前は…一心同体の友達だろうが─!!」

 

《遊馬…!》

遊馬の言葉にアストラルは気付く…遊馬と自分はもうただの友ではない…運命を共にする掛け替えのない存在なのだと…!

 

「アストラル!ZEXALだ!扉の声はZEXALの力を手に入れろって言ったんだ!」

 

《ZEXAL…!?ZEXALを知っているのか!?》

 

「アストラル!ZEXALって…なんなんだ!?」

 

《ZEXAL…それは…アストラル世界を救う…希望の力だ!君がそれを手に入れたのなら…勝ち目はある!!》

 

「お前を助けられるなら…どんな代償でも払ってやる!!超かっとビングだ!オレ─!!」

遊馬は扉を抜け…アストラルのもとへと飛び出す!!

 

 

《私のターン!私は…()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!》

立ち上がったアストラルが青い閃光となって飛び上がる!!

 

遠き2つの魂が交わる時!語り継がれし力が現れる!来い!遊馬─!!

 

かっとビングだぜ!!オレ─!!

 

遊馬の赤い閃光とアストラルの青い閃光が螺旋を描きながら上昇…そして…!

 

 

エクシーズチェンジ!ZEXAL!!

 

 

キィン─!

 

光の大爆発と共に新たな決闘者が降り立つ…その身に纏うは赤と白の鎧、その目が見るのは勝利への道…逆立った金髪に赤の前髪…その者こそ、アストラル世界に伝わる伝説の戦士…ZEXAL!!

 

 

『どういう…事だ…!?お前達が合体したというのか!?』

突然の事態に取り乱すカイト…それは無理もないが…驚く者はもう1人いた…

 

 

「……え、これが…オレぇ!?」

遊馬は自分の身体を見回す…まるで本当のヒーローになったような感じで落ち着かないのだ…。

 

『これが君の…そして私の力…「ZEXAL」!』

2人の心が真に1つとなった事で開放された伝説の力…それがZEXALなのだ…!

 

《遊馬、このドローに全てを賭ける!》

 

「えっ…うわぁ…!?」

 

キィン─!

ZEXALの右手が眩い光に包まれる!

 

《最強デュエリストのデュエルは全て必然!ドローカードさえもデュエリストが創造する!!》

 

「『すべての光よ、力よ!我が右腕に宿り…希望の道筋を照らせ!!シャイニング・ドロー!!』」

金色の軌跡を残してカードがドローされる…そのカードこそ、ZEXALの持つ奇跡の力…!

 

『「手札の「ZW-一角獣皇槍(ユニコーン・キングスピア)」を「ホープレイ」に装備!チェンジ!ユニコーンスピア!!」』

ZEXALの手札から現れた機械の一角獣が巨大な槍に変化し、ホープレイに装備される!

 

「これにより『ホープレイ』の攻撃力は1900アップしバトルする時、相手がフィールドを離れる効果を無効にはする!!」

 

『な、なんだと─!?』

ゼアルウェポン…その能力は必ず窮地を打開する一手となる!

 

『「バトルだ!『ホープレイ』で『銀河眼の光子竜』を攻撃!!ユニコーン・スラッシュ!!」』

ホープレイの手にした槍がギャラクシーアイズを貫く!しかし…まだ終わってはいなかった!!

 

『仕方あるまい!罠カード「フォトン・ショック」!フォトンモンスターの戦闘で受けるダメージはお互いが受ける─!!』

 

《なんだと!?》

 

ZEXALとカイトを爆発が包み込む…因縁の対決は…引き分けに終わった…。

 

 

 

遊馬&アストラル LP0

 

カイトLP0

 

 

DuelDraw……

 

 

 

 

「痛て!?」

 

『くっ…!』

 

《これは…現実世界に戻ったのか?》

 

デュエルが終わり、遊馬達は強制的に現実世界へと送還される…。

 

 

「カイト…!なんでお前はナンバーズを集めるんだ!どうしてあんな悪の手先みたいな事ができるんだよ…!!」

 

『…オレは…弟の為に悪魔に魂を売った…!今日のところは引いてやる…それからアイツの「魂」もな』

そういうとカイトはフォトンハンドから光の玉を開放する…それは奪われた凌牙のデュエルエナジーだった…。

 

「カイト…お前…」

 

《カイト様!この場所はもう限界であります!機械がオーバーロードして…爆発するでアリマス─!!》

 

「『なんだって!?』」

オービタルがカイトに危機を伝える…未知のエネルギーを計測しきれなくなった機械が暴走…爆発しようとしていたのだ…!

 

 

SideOut

 

 

 

 

 

 

「っ…!なんとか脱出できたか…!」

ナンバーズクラブのメンバー達を連れた遊海が建物から脱出する…!

 

「白野さん!遊馬が…遊馬が─!!」

 

「大丈夫だ!遊馬はこんなところで死なない!もう助けは向かわせてある!」

建物に戻ろうとする小鳥を制止する遊海…その時だった…!

 

 

ドッガアアアアン!!

 

 

「「「「遊馬!!」」」」

 

「『聖なるバリア─ミラー・フォース』!!」

建物は轟音と共に崩れ落ち爆発する…遊海は咄嗟にナンバーズクラブを守ったが…小鳥達の叫びが響く──

 

 

 

《主殿!遊馬殿の救出成功だ!》

 

「あ、あっぶね〜!!サンキューだぜ、トフェニ…」

 

「遊馬─!!」

爆発が落ち着いた頃…空から白い龍が降り立つ、その腕には満身創痍だが元気そうな遊馬の姿があった…。

 

 

「まったく、心配をかけさせるなよ遊馬、アストラル」

 

《感謝する、白野…貴方の精霊のおかげで我々は助かった》

ナンバーズクラブのメンバー達にもみくちゃにされる遊馬を他所にアストラルと遊海は言葉を交わす…

 

 

『九十九遊馬!そしてアストラル!』

 

「っ…!カイト!!」

遊馬達と同じようにグライダーで空に逃れたカイトが声を張り上げる…!

 

『お前達との決着はWDCで着ける!!首を洗って待っているがいい!!』

 

「WDC…ワールドデュエルカーニバルか…!待ってやがれカイト!次はオレ達が勝ーつ!!」

 

捨て台詞を残してカイトは去っていった…新たな力を手にした遊馬とアストラル…その戦いは新たな局面を迎える…!

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

一方その頃…

 

 

『…おい、フォウ…いつまでいるつもりだ…?』

 

《スゥ…スゥ…》

 

「白野…早く戻って来てくれ…」

 

 

 

※このあとフォウは翠がくるまで凌牙と一緒にいたのだった…。


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