転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

201 / 435
こんにちは!S,Kです!

WDC編開幕!陰謀渦巻くハートランド…待ち受ける困難を遊海は乗り越える事ができるのか…!


それでは最新話をどうぞ!


第2章 決闘熱狂祭典 ワールド・デュエル・カーニバル
WDC開幕!〜陰謀の始まり〜


ピンポーン!

 

「は〜い!…凌牙君!体はもう大丈夫なの?」

 

「はい、心配掛けてすんません翠さん…白野さんはいるすか?」

 

 

カイトと遊馬の激突から数日が経った…WDCの前日、体調の戻った凌牙が白波家を訪ねた…。

 

 

 

「で…どうしたんだ?俺に相談なんて久しぶりじゃないか?」

 

「白野さん…さっき、この街で()()()に会った…!全国大会の対戦相手…トーマス…Ⅳの野郎に!!」

 

「っ…!!」

凌牙の言葉を聞いた瞬間、遊海の纏う雰囲気が変わる…そこに普段の穏和な遊海はいない…その瞳は「あり得た自分」を前にした時のように鋭く変わる…!

 

「…アイツは言いやがったんだ…!璃緖の怪我も…デッキの事も…自分が仕組んだと…!!」

 

 

 

Side凌牙

 

 

 

放課後…授業を終えた凌牙はバイク(Dホイールではない)に乗り、街中を走っていた…そんな時…

 

 

うおおぉぉおぉおぉおぉ〜〜!?!?!?」

 

 

「………何やってんだ、あの馬鹿は」

 

ハートランドの道路をクルマ並みの速度で疾走する人影を見つける…それは遊馬だった、尋常ではない様子の遊馬を止めるべく凌牙は遊馬の前に回り込む…。

 

 

「お前な…なにこんな場所を走ってんだ?」

 

「ワールド・デュエル・カーニバルの為なんだよシャーク〜!!」

 

「……お前、まさか…申し込みし忘れたのか?」

遊馬の様子を見た凌牙はなんとなく察する…遊馬ほどの馬鹿ならばそれもあり得るだろうと…。

 

「そうなんだよぉぉ〜!!だからMr.ハートランドに直談判しに行くんだ!!…なぁ!シャークも出るんだろ?」

 

「いいや…今の俺は称号には興味はねぇ、今回はやめとくよ」

 

「シャーク…」

凌牙の意外な言葉に遊馬は残念そうな顔をする…

 

 

「白野さんから聞いてるだろ?俺はデュエリストとしてやっちゃなんねぇ事をした……今は自分のデュエルと向き合うつもりだ…きっと今はその時じゃねぇ…」

 

「シャーク…!」

遊馬達との付き合い、そして心の支えである遊海達の存在により凌牙は大きく変わっていた…その顔には悔いはない…。

 

「じゃあな遊馬、WDC…頑張れよ!」

 

「ああ!サンキュー!シャーク!」

 

遊馬へと応援の言葉を送った凌牙はそのまま走り去った…。

 

 

 

 

 

「………っ!!」バシッ

 

遊馬と別れ、しばらくハートランドをツーリングしていた凌牙…そこに一枚のカード手裏剣が飛来する!

 

「『聖なるバリア─ミラー・フォース』…!!どこから…あそこか…!!」

凌牙は辺りを見回し、建設現場へと駆け上がる!

 

 

 

『久しぶりですね凌牙…いえ、シャークと呼んだ方がいいかな?』

 

「テメェ…!なんのつもりだ!!」

建設現場の影から1人の青年が現れる…青年は親しげに凌牙に話しかけるが…凌牙自身は怒りをあらわにして青年を睨みつける…!

 

『ふふ…ただの挨拶ですよ、WDCの前のね…』

 

「…俺は大会には出ない…!それよりも…!」

 

『大会には出ませんか…それじゃあ…()()()()()()()()()()

青年は凌牙の言葉を遮って話を続ける…。

 

 

『あの決勝戦の時、貴方は私のデッキを盗み見て失格になった…だが、あの時の貴方は()()()()()()()()()()()()()…大切な人の不幸な事故を目の当たりにしてね…』

 

「っ…!」

 

─凌牙…絶対に優勝して…わたしは、大丈夫…だから─

 

青年の言葉を聞いた凌牙の脳裏に忌まわしい記憶…悲しい妹の言葉が蘇る…

 

 

『もし、対戦相手が()()()デッキを見えるようにした…としたら?そして…そもそも璃緖の事故が()()ではなかったら…?』

 

「お前…まさか…!俺を嵌める為に璃緖を…!!」

青年の言葉を聞いた凌牙は殴りかからんばかりの勢いで青年に詰め寄る!!

 

『おっと、暴力はいけません…ハハハハ…!ですが、笑えますねえ!あの一件で貴方はデュエルの表舞台から消え…一方私は極東エリアのデュエルチャンピオン!!随分と差がついてしまいました…悔しいでしょうねぇ…?』

 

「……!!」

凌牙は歯を食い縛る…震える手を抑えながら…

 

 

『悔しいでしょう?…なら()を倒してみろ、WDCでな…!待ってるぜ?凌牙』

 

「っ…!」

残虐な本性を覗かせた青年は凌牙にある物を投げ渡す…それはWDCの参加証であるハートピースだった…。

 

「待て…!待ちやがれⅣ!いや…トーマス!!」

 

『なんだよ?決着はWDCで…』

凌牙は立ち去ろうとする青年…Ⅳに向かって叫ぶ…!

 

「お前は…お前達兄弟は!どうして白野さんのところからいなくなった!!お前達がいなくなって…あの人達がどれだけ心配したのか…わかってるのか!!!」

 

『っ…!?』

凌牙の予想だにしない言葉にⅣは動きを止める…。

 

 

「俺は…お前達兄弟の事情は知らねぇ!!それでも…あの人はお前達を本当の()()だと思ってたはずだ!!それなのに…お前はあの人の思いを踏みにじった!!俺は許さねぇ…!俺を嵌めた事よりも…璃緖を傷付けられた事よりも…!…あの人の優しさを踏みにじったお前を許さねぇ─!!!」

 

『っ……俺達には為さなければならない事がある…!俺は、「家族」の為なら…どんな事でもやってやる…!!』

 

そう言いきったⅣはそのまま去っていった…。

 

 

 

SideOut

 

 

ベギッ…

 

「トーマス…!!」

 

「白野さん…!手が!」

話を聞き終えた遊海は手にしていたコップを砕く…破片が手に突き刺さり、血が流れるが…遊海は破片を強く握り締め続ける…!

 

 

「…ありがとな、凌牙…ようやく、俺のやるべき事をやれる…!…お前は、WDCに出るんだな…?」

 

「…ああ、アンタの思いを踏みにじって…璃緖を傷付けた落とし前は…俺が着ける!!」

凌牙は遊海をまっすぐ見つめながら答える…。

 

「そうか…なら、一つアドバイスだ…決して『憎しみ』や『復讐』をしようと思ってデュエルをするんじゃない…憎しみの先に勝利はない…!怒りをコントロールしろ、その思いを奴にぶつけるんだ…!!」

遊海は自分に言い聞かせるように凌牙にアドバイスを送る…叫びだしそうな、強い怒りの衝動を抑え込みながら…。

 

「わかった…できる限り、やってみる…!」

凌牙は遊海の放つ怒りの圧力に気圧されながら、そう答えた…。

 

 

 

 

《キャウ…キャーウ…》ペロペロ…

 

「…怖がらせてごめんな、フォウ…もう、大丈夫だから…」

 

《フォウ…》

 

「遊海さん…」

凌牙が帰ったあと…コップの破片と血を掃除した遊海はフォウを優しく撫でる…。

 

《…ユウミ、大丈夫ですか?》

 

《お前の怒り…そして後悔…我らはずっと見てきた…怒りに呑まれてはならんぞ》

遊海を諭すようにフレアとメガロックが声を掛ける…。

 

「俺は、大丈夫…少しすれば、落ち着く……俺の怒りは…バイロン…!お前の闇を…灼き尽くす!!」

遊海はそう言いながら再び拳を握りしめた…。

 

 

 

 

 

Side???

 

 

ハートランドシティのとあるホテル…そのスイートルーム…そこに3人の人影があった、それだけなら普通だが…その部屋の投影モニターにはたくさんのカートゥーンアニメが流れ…それを見ながら無邪気に笑う玉座に座る子供…そして、その様子をただ見守る2人の青年の姿…普通ではないだろう…。

 

 

ガチャリ…

 

 

『お望み通り…神代凌牙はWDCに参加するぜ』

 

【ハハハハ……それはどうもご苦労さまでした】

扉が開きⅣが入ってくる…そしてⅣは子供に凌牙の件を報告する…。

 

『だが…どうしてアイツを気にする?アイツはデュエリストとしては…』

 

【それでも彼は必要なんですよねぇ…我々が「No.」を集めきった時に…!】

子供はⅣに向かってそう答える…Ⅳの行動は全てこの「子供」の指示だったのだ…!

 

『それから…あの人が我々の事を探していたようだ…』

 

【そうか〜…彼には君達が世話になったからねぇ…!()()をしてあげないとね…ふふふ…アハハハ!!】

子供は邪悪に嗤う……その目に憎しみの炎を燃やしながら…。

 

 

『(悪りぃな、白野…俺達は止まる訳にはいかねぇ……それがたとえ、アンタの逆鱗に触れようと…!)』

 

 

 

SideOut

 

 

 

Side遊馬

 

 

 

 

「う〜ん…迷うなぁ…!どうしたらいいかなぁ…」

 

直談判の結果、ギリギリでハートピースを貰う事のできた遊馬は自室でデッキ構築をしていた…世界中から様々なデュエリスト達…そして「No.」が集うであろうWDC…それを前に遊馬は最善のデッキで臨もうとしているのだ。

 

『遊馬、ちょっと降りといで』

 

「えっ…ばぁちゃん?」

デッキ構築を悩む遊馬に春が声を掛ける…遊馬は声に従ってリビングへと向かう…。

 

 

 

「どうしたんだよ?オレ、明日の為のデッキ構築が…」

 

『なに、明日からの大会にどういう気持ちで臨むのか…聞いておきたくてねぇ…』コポコポコポ

春は緑茶を淹れながら遊馬に問いかける。

 

「…オレは、デュエルチャンピオンを目指したい…!父ちゃんとの約束だから…でも、『勝ち』にこだわるつもりはない!…いつも負けてばっかりだったオレが友達のおかげで強くなれた…俺にとってデュエルは()()()なんだ…!だからオレは…勝ち負けにこだわらないで…色んな奴らとデュエルをしたい!」

春の言葉に遊馬はそう答える…遊馬にも背負うものはたくさんある、それでも…遊馬はデュエルを通じて色々な事を学びたいと思ったのだ…。

 

 

『うんうん…それでいいんだよ遊馬、デュエルは楽しむもの…昔の決闘者もそう言っておる、そんな優しい孫に私の宝物を見せてあげよう…』

 

「宝物…?」

遊馬の答えに満足したのか…春は小さな風呂敷包みを取り出す、その中には古びた色紙が入っていた…。

 

「昔の色紙…このサインって…!?」

遊馬は目を見開く、古びた色紙…そこには武藤遊戯・城之内克也・遊城十代…そして白波遊海…伝説の決闘者達のサインが書かれていたからだ…。

 

『私の1番の宝物だよ…もう何十年も昔、あの人達に書いてもらったのさ…この時の決闘は本当にワクワクしたねぇ…』

春は昔を懐かしむように瞼を閉じる…浮かぶのは手に汗握る決戦…紅蓮の炎がぶつかりあう伝説の決闘の様子だった。

 

 

『遊馬、本当に強い決闘者はただ勝つだけじゃなく…見る者を惹き付ける決闘をするものさ…それをよく覚えておくんだよ』

 

「…ありがとうばぁちゃん!オレ…頑張る!!」

 

春の言葉に勇気を貰い遊馬はデッキ構築に戻ったのだった。

 

『遊馬…お前が何を抱えているかはわからん、それでも…1人で全部を背負うんじゃないよ…』

 

 

 

SideOut

 

 

 

 

 

 

パーン!パーン!!

 

翌朝、ハートランドシティはお祭り騒ぎに包まれていた…打ち上がる花火、音楽を奏でるオボットの楽団、アクロバット飛行で描かれるハートの形の飛行機雲…まさにワールド・デュエル・カーニバルに相応しい盛り上がりである!

 

 

「…いよいよだな」

遊海は鋼の鎧を身に纏い、空に浮かぶ飛行船を見ながら決意を固める…遊海は「鋼の騎士」としてWDCに参加する…それ故に…

 

「パパ〜!メタルナイトがいるよ!カッコいいー!!」

 

「メタルナイト!この前は助けてくれてありがとう!」

 

「握手して〜!」

…このようにたくさんの子供達やファンに囲まれていた。

 

 

「みんなありがとな!でもそろそろ開会式だ!Dゲイザーを着けるんだよ?」

 

「「「は〜い!!」」」

遊海の言葉に従ってみんながDゲイザーを装着する…そしてARビジョンによって全身にハートマークを付けたスーツを着た男・Mr.ハートランドが現れる!

 

 

『ハートランドシティに集まりしデュエリストの同志達よ!これよりデュエルカーニバルのルールを説明する!』

 

ハートランドから示されたルールは3つ

 

・予選期間は3日間

 

・参加者は挑まれたデュエルには必ず応じなければならない。

 

・ハートピースを全て失ったら失格、ハートピースを5つ集め()()させる事ができれば本戦出場

 

 

『以上がこの大会の大まかなルールだ!…ではここにワールドデュエルカーニバルの開催を宣言する!君達の熱いハートでハートランドを盛り上げてくれたまえ!ハート!バーニン─!!』

ハートランドの姿が消えると共に花火が打ち上がる…ついにWDCが開幕した…!!

 

 

「(俺の目標は…アイツをぶっ飛ばす事…!その為には決勝トーナメントには出なくちゃならない……でも、今は……)」

 

 

「「「デュエルしてください!メタルナイト!!」」」

 

 

遊海の周りにはたくさんの子供達が集まっていた…ハートランドでもメタルナイトは大人気である…。

 

 

「来る者は拒まず!今日は俺も子供達の声に応えるとしよう!そこの少年!デュエルだ!」

 

『ありがとうメタルナイト!負けないぞ〜!』

 

遊海は1人の少年を指名してデュエルを始める!

 

 

 

「『デュエル!!』」

 

 

 

築根優也LP4000

遊海LP4000

 

 

 

 

『ボクのターン!ドロー!』

『「ギアギアーセナル」を召喚!』

黄色の歯車を持つドリルや大砲を装備したロボットが現れる ATK1500

 

 

『そして「ギアギア」モンスターがいる時!手札の「ギアギアクセル」は守備表示で特殊召喚できる!』

歯車を持つレーシングカー型のロボットが現れる DEF800

 

『ボクはレベル4の「ギアギアーセナル」と「ギアギアクセル」でオーバーレイ!』

2体のモンスターが銀河に飛び込む!

 

『2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!現われろ!「ギアギガントX」!!』

巨大な歯車を背負った機械の戦士が現れる! ATK2300

 

『「ギアギガントX」の効果発動!ORUを1つ取り除き効果発動!デッキの「ギアギアーノMk-3」を手札に加える!…カードを1枚伏せてターンエンド!』

 

優也LP4000

ギアギガントX 伏せ1 手札4

 

 

「うん!なかなかいい手際だ!では…俺の番だな!」

 

「俺のターン!ドロー!」

「魔法カード『トレード・イン』を発動!手札のレベル8『神龍の聖刻印』を墓地に送って2ドロー!…さらに!相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない時!『聖刻龍─トフェニドラゴン』は特殊召喚できる!」

《任せられよ!》

ウジャト眼を刻んだ白き龍が現れる ATK2100

 

 

「さらに!『トフェニ』をリリースする事で『聖刻龍─シユウドラゴン』は特殊召喚できる!」

ウジャト眼を刻んだ青い龍が現れる! ATK2200

 

「さらにリリースされた『トフェニ』の効果発動!デッキからドラゴン族の通常モンスター『エレキテル・ドラゴン』を攻守を0にして特殊召喚!」

尾をスパークさせたドラゴンが現れる DEF0

 

 

「さらに『シユウ』の効果発動!手札の『聖刻龍─ドラゴンゲイヴ』をリリースして相手のフィールドの伏せカードを破壊する!」

 

『うわっ!「ホーリーライフバリアー」が!?』

魔法陣が刻まれた罠カードが砕け散る!

 

 

「ふぅ…!リリースされた『ドラゴンゲイヴ』の効果発動!デッキから「神龍の聖刻印」を特殊召喚!」

赤いウジャト眼の刻まれた太陽石が現れる DEF0

 

「そして俺はレベル6の『エレキテル』と『シユウ』でオーバーレイ!」

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!聖なる文字を刻みし龍王よ…その姿を現せ!『聖刻龍王─アトゥムス』!」

紫色のウジャト眼を刻んだ龍王が降臨する! ATK2600

 

 

「『アトゥムス』の効果発動!ORUを1つ取り除き、デッキからドラゴン族モンスター『神龍の聖刻印』を特殊召喚!そしてこのターン、このカードは攻撃できない!」

2体目の太陽石が現れる DEF0

 

「俺はレベル8の『神龍印』2体でオーバーレイ!」

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!現われよ!太陽の写し身たる龍神!『聖刻神龍エネアード』!」

赤いウジャト眼を刻みし太陽の化身が現れる ATK3000

 

 

「『エネアード』の効果発動!ORUを1つ取り除き、手札の「竜核の呪霊者」をリリースして『ギアギガントX』を破壊する!ソーラー・フレア!」

 

『っ…!すごい…!!』

魔法陣から放たれた熱線が戦士を焼き尽くす!

 

 

「そして俺はランク6の「アトゥムス」を素材にオーバーレイネットワークを再構築!進化せし竜騎士よ!迅雷の如く出陣せよ!『迅雷の騎士ガイアドラグーン』!!」

人竜一体となったドラゴンナイトが現れる! ATK2600

 

「バトル!『エネアード』と『ガイアドラグーン』でダイレクトアタック!」 

2体のドラゴンの攻撃がライフを削りきった…。

 

 

優也 LP0

 

遊海WIN!

 

 

 

 

 

『あ〜あ!負けちゃった!でもメタルナイトに負けたならしょうがないや!はい!ハートピース!』

 

「うん、ありがとう!君の分まで俺も頑張ろう!」

遊海はハートピースを受け取り、少年と固い握手を交わした…。

 

 

 

「よ〜し!次に戦いたいのは誰かな?」

 

『オレだ!』

 

『私!』

 

『おれさまだ〜!!』

 

「(…これは、長い一日になりそうだな…(汗))」

 

《頑張ってくださいマスター!》

 

子供達に囲まれた遊海は仮面の下で苦笑いを浮かべながら子供達(一部大人を含む)の相手を始めた…長い長いWDCはまだ始まったばかりである…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…ここが、ハートランドか…この街の、何処かに…!はやく、見つけなければ…!このままでは…大変な事になる…!』


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。