転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!
 
ついに動き出したDr.フェイカー、凌牙達は囚われた遊馬とアストラルを助けられるのか…!


それでは…最新話をどうぞ!!


9/24 Mr.ハートランドの本名周りの文章を修整しました…ハートランドって本名だったのね…(汗)


崩壊の序曲─目覚めし希望─

「う…ううっ…?ここ、は…」

Dr.フェイカーの策略によって「スフィア・フィールド」ごと連れ去られ、気を失っていた遊馬は意識を取り戻す、姿はZEXALに変身したままであり…周囲はスフィアフィールドに覆われたままだった…。

 

 

 

『お目覚めかねぇ?九十九遊馬…そしてアストラルよ…!』

 

「っ…!Dr.、フェイカー…!」

遊馬が頭上を見上げる、そこには笑みを浮かべた細身の老人…Dr.フェイカーのソリッドビジョンが佇んでいた。

 

 

『さぁ…!最後の仕上げを始めよう、アストラル世界を滅ぼすという…最後の仕上げをなぁ…!!』

 

「最後の仕上げ…!?アストラル世界を滅ぼすって…どういう事だ!!」

トロンと同じように「狂気」を瞳に宿すフェイカー…遊馬はその目的を問い詰める…!

 

 

『クッ…!簡単な事だ…お前達にはアストラル世界を滅ぼす()()になってもらう!この「スフィア・フィールド砲」のなぁ…!』

 

「スフィアフィールド砲…!?」

 

(っ…!遊馬!下を見るんだ!)

 

「…ここは…あの時のゴミ処理場…!?」

フェイカーの言葉を理解できない遊馬にアストラルが注意を促す、遊馬達の現在地…それはハートランドの地下に造られた巨大なゴミ処理場だった…!

 

 

『フハハハ…!これから君達が向かうのはスフィアフィールド砲の発射台だ…!そしてその照準はアストラル世界に合わせてある…!』

 

「なに…!?」

 

(そうか…!「No.61」や「No.96」を回収した時に見えたビジョン…!あれはアストラル世界がフェイカーによって攻撃を受けていた記憶だったのか…!)

アストラルの中で点が一本の線に繋がる…ナンバーズを回収する中で見た「悲鳴をあげる世界」…それはフェイカーによって攻撃を受けるアストラル世界の姿だったのだ…。

 

 

『フフフ…今回の攻撃は今までの攻撃とはレベルが違う!このスフィアフィールドはナンバーズの力を集約させた弾丸…!それを撃ち放つ事でアストラル世界は砕け散るのだ─!!』

 

「そんな、そんな事の為に…カイトにナンバーズを集めさせたのか!!」

 

『それだけではない!WDCもナンバーズを集める為に開催した…カイトがバイロンに敗れたのは残念だったが…それも想定内の事だ…ようは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだからなぁ…!』

 

「…それじゃあ、オレも…トロンも、カイトやシャークも…Ⅲ達兄弟や参加者全員が…お前の道具だったって事かよ!!」

遊馬は怒りを叫ぶ…ナンバーズによって引き起こされたたくさんの悲劇…その元凶…それはフェイカーだったのだ…!

 

 

「ふざけんじゃねぇぞ…!テメぇぇ!!」

遊馬はフェイカーに殴りかかるが…それはソリッドビジョン…遊馬の拳は空を切る…。

 

「間もなく時は来る…!さぁ、()()()よ!これがお前の…最後の仕事だ!!」

 

「っ!?ハルト!?」

フェイカーの言葉に遊馬スフィアフィールドの外を見る、そこには虚ろな表情をしたハルトが立っていた…!

 

「ハルト!返事をしろ!!ハルト─!!」

遊馬はハルトに必死に声をかけるが…ハルトは反応を示さない…。

 

 

『さぁ、ハルトよ!お前自身が引き金となり…アストラル世界を滅ぼすのだ!!』

 

「ハルトが、引き金…!?」

 

(まさか、ナンバーズのエネルギーを弾丸として…ハルトの超能力で放とうというのか!?)

 

『もうすぐ、我が野望が叶う…!アストラル世界を滅ぼす事で、バリアンの力を得て…この世界を支配するという…我が念願が!!』

フェイカーの言葉と共にハルトがスフィアフィールド砲の銃身に取り込まれる…そしてハルトは苦しげな呻きと共に力を開放し始めた…!

 

「ハルト…!ハルトォォ!!」

ハルトの悲鳴が木霊する中…囚われた遊馬はハルトの名を叫ぶ事しかできなかった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side小鳥

 

 

 

ピピピ!ピピピ!

 

 

『小鳥ちゃん!返事をして…!小鳥ちゃん!!』

 

「明里さん!?」

 

『小鳥ちゃん…!無事だったのね!!今何処にいるの!?』

 

「私はいま…ハートの塔の、中にいます!!」

 

『ハートの塔って…!?なんでそんな所にいるのよ─!?』

 

「遊馬がきっと…ここにいるはずなんです!!」

 

サイレンが響く緊急事態のハートランドシティ…そんな最中、ナンバーズクラブの仲間達から抜け出した小鳥は遊馬を探す為にスフィアフィールドが飛び去った先…ハートの塔へと侵入していた。

そして…ナンバーズクラブから小鳥がいない事を聞いた明里は小鳥を心配して連絡を取ったのだ…。

 

 

「遊馬は、きっと…きっとこの場所にいる…!!」

 

『危険よ!早く避難して!!ハートの塔が崩壊し始めてる!!』

 

「わかってます!」

スフィアフィールドの影響か…ハートの塔は崩壊し始めていた…瓦礫が散乱する回廊を小鳥は必死に駆ける…その時…!

 

 

 

《カイト様!しっかり…しっかりするでありマス─!!》

 

 

「あれは…!?明里さん!また掛けます!!」

 

『ちょっ!こと─!』

通信を切った小鳥は積み重なった瓦礫に埋もれてしまったカイト、そしてカイトを必死に助けようとするオービタル7へと駆け寄る…。

魂を開放されたカイトはハルトの無事を確かめる為にハートの塔内を探し回っていたが…オービタルからハルトがスフィアフィールド砲の引き金となっている事を聞いて地下に向かう途中、崩落に巻き込まれてしまったのだ…。

 

 

 

「オービタル!大丈夫!?」

 

《お前は怪力女!なんでココに!?》

 

「遊馬を探しに来たの!それよりもカイトを助けなくっちゃ!!そっちの瓦礫を持って!!」

 

《か、カシコマリ─!!》

オービタルと小鳥は協力しながらカイトにのしかかる瓦礫を退かそうとするが…中学生の少女と小さなロボットでは大きな瓦礫を退かす事ができない…!

 

 

 

「小鳥、そこをどけ!」

 

「あっ…!シャーク!!」

 

《お前はあの時の!?》

 

必死に瓦礫を退かす小鳥達のもとに新たな助っ人が現れる…それは遊馬とのデュエルで怪我をして眠っていた凌牙だった。

決勝戦が終わる頃に目を覚ました凌牙は崩壊し始めるデュエルタワー、そしてハートの塔に飛び去った光に嫌な予感を感じ、この場所へと向かっていたのだ。

 

 

「俺が瓦礫を持ち上げる!その隙にコイツを引っ張り出せ!!」

 

「わかったわ!!」

凌牙の手を借りた小鳥とオービタルはなんとかカイトを助け出す事ができたのだった…。

 

 

 

 

SideOut

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

《カイト様…!》

助け出されたカイト…幸いにも大きな怪我はしていないが、とても消耗してしまっている…。

 

 

「ありがとう、シャーク…」

 

「礼はいい…それより、ここは危ねぇ…ソイツを連れてこっから逃げろ」

凌牙は小鳥にカイトを託し、自分は先ヘ…遊馬のもとへ向かおうとする…。

 

 

「ぐっ…逃げるわけには、いかない…!」

 

《カイト様!?無理をしてはダメでありマス!!》

痛む体に鞭を打ちながらカイトは立ち上がる…。

 

「こうしてる間にも…ハルトが、苦しんでいる…!」

 

「えっ…!?ハルト君が!?どういう事なの!?」

 

《そ、それは……》

小鳥に問い詰められたオービタルは現在の状況を話し始める。

決勝の舞台であった「スフィア・フィールド」はアストラル世界を滅ぼす為の兵器「スフィア・フィールド砲」の弾丸であり、それを放つ為の引き金としてハルトが囚われている事…そしてスフィアフィールドの中には未だに遊馬達が閉じ込められているという事を…!

 

 

 

「スフィアフィールド砲だと…!?それは何処にある!?」

 

「…時間がない、行くぞオービタル」

 

「っ…待てよ!!まだ、話は終わってねぇ!!」

カイト達にスフィアフィールド砲の場所を問い詰める凌牙…だが、カイトは凌牙の言葉に耳を貸さずに背中を向ける…。

 

 

「…礼はいらないと言ってなかったか?オレは感謝の言葉は持ち合わせていない…それとも、デュエルの申し込みか?それも後に─」

 

「違う!!…俺は礼が欲しい訳でも!お前とデュエルしたいって訳でもねぇ!!俺は遊馬を助けたいだけだ!!…遊馬はオレと父さんの代わりにトロンを倒してくれた…何より…俺は()()を助けたいんだ!!」

 

「シャーク…!」

カイトは思いを叫ぶ…自分を顧みず凌牙をナンバーズとトロンの呪縛から救い、トロンを倒してくれた遊馬…凌牙は今も苦しんでいる遊馬を見捨てられなかったのだ…。

 

 

「おい!教えろロボット!スフィアフィールド砲は何処から発射される!?」

 

《ロボッ…!?今までで一番酷い!?オイラには「オービタル7」という名前が有るでありマス!!》

凌牙はオービタルを問い詰める…そんな時…。

 

 

《フォウ!》

 

「フォウ…!?」

 

「えっ…フォウ君!?ついて来ちゃったの!?」

凌牙の怒鳴り声が聞こえたからか…小鳥のポーチに隠れていたフォウが飛び出してくる…どさくさに紛れて隠れていたようだ。

 

《な、なんでありマスか?この仔猫は…?》

 

《フォウ、フォーウ…キュ〜…》

ポーチから飛び出したフォウはつぶらな瞳でオービタルを見つめる…。

 

 

《か、カワイイ……なんだか罪悪感が…か、カイト様〜…》

 

「…お願い、カイト!私も遊馬を助けたいの…もちろんハルト君の事も…!遊馬もハルト君の事をずっと心配してた!その事はあなたもわかってるでしょ…!!」

 

「っ…」

フォウにたじろぐオービタル…そして小鳥はカイトに問いかける、遊馬はカイトと共にハルトを一生懸命に助けようとした、その姿を思い出したカイトは…

 

 

「…スフィアフィールド砲は地下のゴミ処理場にある、そこに遊馬もいるはずだ…ついてくるなら勝手について来い…行くぞ!オービタル!」

 

「…!ありがとう、カイト…!」

 

《フォーウ!!》

カイトは小鳥達に遊馬が囚われている場所を伝える…そして一緒に走り出した…!

 

 

 

 

 

 

 

「この先が…ゴミ処理場だ!!」

崩落したハートの塔を駆け回る事しばらく…最短ルートが崩落していた為に明里の力を借りながら…小鳥達はついにゴミ処理場へ到達する…!

 

 

 

 

『フフフ…!やはり来てしまったねぇ、カイト…!弟の苦しむ声が聞こえてしまったかなぁ…?』

 

「貴様…!Mr.ハートランド!!」

ゴミ処理場への扉を抜けた先…そこでは醜悪な笑みを浮かべたMr.ハートランドがゴンドラに乗って待ち受けていた…!

 

 

「っ…!ハルト!!」

 

「遊馬!!アストラル!!」

 

《フォウ─!!》

そのハートランドの頭上…そこにスフィアフィールドに閉じ込められた遊馬…そしてスフィアフィールド砲の銃身に取り込まれてしまったハルトが囚われていた。

 

「はぁ…はぁ…!ぐぅぅ…!」

遊馬はZEXALの姿で苦しげに蹲っている…スフィアフィールドによってアストラルの力が吸収され、それが遊馬にも影響を与えているのだ…。

 

 

『Dr.フェイカーの邪魔をする者は…誰であろうと容赦はしない…!さぁ!やってしまいなさい!()()()()達よ!邪魔者を掃除してしまいなさい!!』

 

[[[オソウジ!オソウジ!オソウジ!]]]

 

「オボット!?」

ハートランドがステッキを輝かせる…それと共に周囲の扉からハートランドの清掃を担うロボット…「オボット」の大群が現れる。

ただし、手にしているのは箒や塵取りではない…身体を変形させ、鎌やノコギリを構えながら向かって来るのだ!!

 

 

「気をつけろ!今のオボットにセーフティはない!!迎え討て!オービタル7!!」

 

《カシコマリ!オービタル、バトルモード!!》

カイトはオービタルに指示を出し、自身もオボット達に立ち向かう!

 

 

「父さん直伝の喧嘩殺法を喰らえ!!おらぁぁ!!」

凌牙は高い身体能力と遊海に学んだリアルファイトでオボットを蹴り倒す!

 

 

「お、おりゃあああ〜!!」ガッシャーン!

 

《フォ!?》

 

《おお!?なかなかやるでありマス!》

小鳥はカイト達が倒したオボットの残骸でオボットを叩き壊す…あまりに見事な一撃にフォウも驚いている…。

 

 

[[[[オソウジ!オソウジ!オソウジ!]]]]

 

「クソっ…!キリがねぇ!!」

 

「このままでは、ハルトが!!」

しかし、オボットの大群は減るどころか数を増して子供達に襲いかかる…その数に子供達は追い詰められてしまう…!

 

 

『案ずる事はないよカイト…ハルトは立派に役に立つ!父であるDr.フェイカーの役に立つのだ…!あの子もきっと本望だろう…!』

 

「貴様…!ふざけるな!!」

ハートランドの言葉にカイトは怒りを叫ぶ…だが、ハートランドは意に介していない…。

 

『ふざけてなどいない…!私は()()()()()()!Dr.フェイカーの長年の願いが間もなく達成されようとしている…!それは私の夢にも繋がる…!!私はDr.フェイカー様に全てを賭けて来たのだから!!』

ハートランドは嬉々として語る…!

 

『だから…誰にも邪魔させる訳にはいかない!君達には九十九遊馬と共に消えてもらう!!さぁ…開くがいい!地獄の門よ!!』

 

キィン─ゴゴゴゴゴゴ…!

 

「な、なんだ!?」

ハートランドのステッキの光と共に凌牙達の立つ地面が揺れ始める、凌牙達の立つ場所…それこそがスフィアフィールド砲の発射口…アストラル世界への異次元の扉に繋がっていたのだ!!

 

 

『この下はアストラル世界に繋がっている…お前達とも永遠にオサラバだ!』

 

「チィ…!奴め!俺達をゴミと同じように放り出すつもりか!?」

ゴンドラで高みの見物をしながらハートランドは眼下を見る…少しずつ床は壁の中へと消えていく…!

 

『さぁ…奴らを叩き落とせ!!』

 

[[[オソウジ!オソウジ!オソウジ!!]]]

ハートランドはオボットに指示を飛ばす…オボット達は子供達を排除する為に自身を顧みずに襲いかかる!

 

 

「きゃあ!」

 

「っ…!小鳥!!」

無限に襲いかかるオボット達…その魔の手が武器を取り落とした小鳥に迫る!

 

 

「(誰か…誰か、助けて…!!遊馬─!!)」

迫る凶刃に思わず目を瞑る小鳥…その刃は小鳥を…

 

 

 

《フォウ…!フォォーウ─!!!》

 

 

 

キン──

 

 

 

一陣の風が小鳥の肌を撫でた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…えっ…()()…!?」

目を瞑っていた小鳥が感じたのは凍えるほどの寒さだった、恐る恐る目を開けると全てのオボット、そしてオボットの出入口が氷結し、その動きを止めている…。

 

 

『な、なんだ!?何が起きている!?』

 

「この力は…まさか…!!」

ゴンドラの上で狼狽するハートランド…そして凌牙は気付いた、世界でこんな事ができるのは……()()()1()()()()だと!

 

 

《キュオオオン!!》

 

『なんだ…!?この咆哮は…!』

ゴミ処理場にモンスターの咆哮が木霊する…。

 

《超、超高エネルギー反応が急速接近…!このパターンは…!!》

 

《キュオオオン!!》

オービタルの声と共にゴミ処理場の上部から白銀のドラゴンが降下する…!その背中から1人の男が飛び降りた!

 

 

「どうやら、ギリギリ間に合ったみたいだな…ありがとうフォウ、お前の声が聞こえたおかげだ…」

 

《フォウ!キュウゥゥ〜!》

 

「あ、ああ…!」

フォウが小鳥から離れ、白銀の鎧を纏った男に嬉しそうに擦り寄る…。

 

「貴方は…!」

 

「と、父さん!!」

 

 

「悪かったな、お前達…遅くなったが、こう言わせて貰おう…もう大丈夫!俺が来た!!」

虹色のエネルギーを纏いながら…白波遊海はその声を響かせた…!

 

 

 

 

 

 

 

 

Side???

 

 

 

 

 

……落ちる……堕ちる…おちる……どこまでも、落ちていく…

 

 

 

 

何もない「無」の世界…魂を砕かれた遊海はそこを落ち続けていた…否、正確には落ちているのか、昇っているのか…それすらも判らなかった。

 

 

 

……静かだ…なんの音もしない…たくさん、やらなきゃならない事が…あった気が、するのに……

 

 

 

 

……ねむい…なんだか、つかれた…おれは……だれ…だっけ…?

 

 

 

少しずつ…『白波遊海』を形作っていた「自我」が消えていく…それと共に魂が色を失い、透明になっていく。

 

 

 

 

……ああ……おれは、わすれちゃダメなのに…もう、からだが、いうことを、きかない………ごめん…●●●…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─よぅし!間に合った!!悪いけど…君はまだ消えちゃダメだよ!君をたくさんの人々が待っているからね!─

 

 

 

 

 

 

…だ、れ…?

 

 

無の世界に優しげ…なのに、どことなく軽い感じの声が響く…。

 

 

 

─自我が薄れているけど…まだ大丈夫だ…!○○○君!自分をしっかり意識するんだ!遊馬少年がトロンを見事に打ち負かして改心させた!そして…彼が、君の()()が助けを求めている!─

 

 

 

……息、子…?

 

 

 

─ああ、もう!魂を引き締めるんだ!事態は君が知るよりも性急だ!君が生き返らないと…()()()()()()()()()よ!?─

 

 

せかいが、ほろぶ…?

 

少し焦ったように声が叫ぶ…それと共に魂に少しずつ「色」が戻っていく…!

 

 

 

─よしよし…!今から君に「紋章」の力を流し込む!それで君の魂は復元し、体に戻るはずだ!─

 

その言葉と共に遊海の前に虹色の光が現れる…。

 

 

 

『…まったくよぉ…せっかく逃してやったのに、どうして無茶に無茶を重ねるんだよ…?ほら、迎えに来たぜ』

 

 

─…ごめん…?─

遊海は突然聞こえてきた声に謝罪する…。

 

 

 

『記憶も摩耗してるのか…まっ、体に戻ればなんとかなるだろう…行こうぜ()()…ここからは我達の見せ場だ!』

 

キィン─!

 

遊海が虹色の光に触れる…その瞬間、膨大な記憶が魂に流れ込んだ…!

 

 

 

 

 

 

「……ああ、本当に悪かった、ユウスケ…行こう、俺達の息子を…そして遊馬を助けに!!」

 

 

 

 

 

─あ、ここでの事は起きたらたぶん覚えてないからね〜─

 

 

 

 

「『え』」

 

 

 

 

なんとも締まらない声をあげながら…遊海の視界は光に包まれた…。

 

 

 

 

 

 

SideOut

 

 

 

 

Side翠

 

 

 

 

「あっ…!?デュエルタワーが!!」

遊海の亡骸を前に失意に沈んでいた翠が悲鳴をあげる…窓から遠くに見えていたデュエルタワーが崩れ去り、遊馬を取り込んだスフィアフィールドが消え去ってしまったのだ…。

 

 

「行かなきゃ…!遊馬君を…凌牙君を、助けなきゃ…ぐぅ…!?」

 

「『翠さん!?』」

部屋から聞こえた声に飛び込んできた流星達が見たのは…窓際で倒れ込んでしまった翠の姿だった…。

 

 

『翠さん!しっかりしてください!!』

 

「行かなきゃならない、のに…!体が…!」

 

《…翠…マスター亡き今…私の性能は低下しています…先程の回復では…翠が戦えるほどの回復はできていないのです…!》

 

「そん、な…!?」

流星に助け起こされた翠はアヤカの言葉に顔を覆う…トロンとの戦闘によるダメージと遊海を失った事による精神的動揺のせいで…翠は戦えるような状態ではなかったのだ…。

 

 

 

『…翠さん!指示をください!僕達にできる事はありますか!!』

 

「アタシ達は遊海さんが必死に戦っていたのに…見てる事しかできなかった!…だから、なんでも言ってくれ!」

 

「流星君…海亜ちゃん…!」

流星と海亜は覚悟を決めていた…遊海の力になれなかった後悔を少しでも活かせるように…!

 

 

「…海亜ちゃん、ジャック君に連絡を取って…!流星君は遊星君に状況を…っ!?」

 

「っ…!?な、なんだぁ!?」

 

ビュオオ…サラサラサラ…

 

 

翠が2人に指示を出そうとした瞬間…開いていた窓から花吹雪が部屋へと入り込む…!

 

 

『花…吹雪…!?いったい何処から…あっ!?』

部屋の中で吹き荒れる花吹雪、その中で流星は見た…花吹雪の中…遊海の中に虹色の光が入り込む瞬間を…!

 

《っ…!?今の光は…!まさか!!》

 

 

ドクン…

 

 

それは小さな変化だった、青白かった遊海の肌…そこに暖かな色が戻り…そして…

 

 

「う、うぅ…?俺…は…?」

 

 

 

「『えっ…!?ええぇぇ─!?』」

 

「あ、ああ…!遊海さん…遊海さん─!!」

 

《マスター…!!》

全ての生命を燃やし尽くしたはずの遊海が…息を吹き返したのだった…!

 

 

 

 

SideOut

 

 

Side遊海

 

 

 

 

「…ここ、は…?」

俺は目を覚ました…だが、体が重い…それに、記憶が混濁している…ここは…何処なんだ…?

 

 

「遊海さん…遊海さん─!!」

 

「ゴフッ─!み、翠─!?」

 

状況を把握しようとしていた遊海の思考は一瞬で吹き飛ぶ、なぜなら…遊海が息を吹き返した事で感極まった翠が遊海に飛び付いたからだ…。

 

 

遊海さんのバカバカバカ─!!!なんで貴方は1人で無茶ばっかりするんですかぁぁ!?

 

「み、翠…ごめ……重…ガクッ」

目を覚まして早々…遊海は再び気を失うハメになった…。

 

 

 

 

「『…嘘でしょ…?』」

流星と海亜は思わぬ復活劇にただただ呆然としていた…。

 

 

 

 

………

 

 

 

 

 

「…そういう事か、俺は…死んでたのか…」

アヤカによって叩き起こされた遊海はそれぞれに状況を確認する…それによって自分が死んでいたらしい事、そしてWDCの顛末を知る…。

 

 

『遊海さん!僕達に手伝える事はありますか!』

 

「…海亜、お前は翠に付いていてくれ…流星、お前は…()()()()?」

 

『へっ…!?』

流星は遊海の思わぬ言葉に目を点にする…。

 

「なんだか…嫌な予感がする、お前にはすぐに連れて来て欲しい奴がいる…頼めるか?」

 

『…はい!!』

流星は遊海にまっすぐ返事を返した…!

 

 

 

 

 

「翠…行ってくるよ」

 

「はい…!でも、無理は禁物ですよ!!」

流星を送り出した遊海は鋼の鎧を身に纏う…

 

 

『…待て、遊海』

 

()()…」

遊海の病室…そこに声が響く、それは備え付けのモニターからだった…。

 

 

『そんなボロボロの身体で…戦いの場に向かうつもりか?』

 

「これが…俺の役目だからな…それに、息子を守るのは…親の役目だろ?」

 

『フン…ならば俺にはお前を止める権利はないな…だが、約束しろ、この一件が片付いたら俺のもとに来い…いいな?』

 

「りょ〜かい…じゃ、行ってくる!!」

 

「遊海さん!気をつけて!!」

遊海は病室の窓から飛び降りる…そして閃光竜と共にハートの塔へと向かった…!

 

 

 

 

「み、翠さん…?今の、声って…!?」

 

「…みんなにはナイショにしておいてね、海亜ちゃん」

 

 

 

 

SideOut

 

 

 

 

 

 

『馬鹿な…!メタルナイトだと!?貴様はトロンに敗北して昏睡状態だったはず…!?』

 

「フッ…助けを求める声があるのなら…俺はあの世からでも飛んで来るのさ!」

狼狽するハートランドを遊海は睨みつける。

 

 

「さて、Mr.ハートランド…いや、敢えてこう呼ぼうか?闇デュエル界の四悪人が1人!詐欺師、ノエル・ハートロウ・ハートランド!!通称『蝿紳士』!!」

 

『ぐうっ…!?何故、何故その事を─!?』

 

「Mr.ハートランドが…詐欺師…!?」

遊海のさらなる指摘にハートランドは動揺し、小鳥は驚く。

 

 

「そう、コイツはお金持ち専門の詐欺師…上手く整形や情報操作で警察の手からは逃げ延びたらしいが…俺の目は誤魔化せない!」

 

『ッ─!?私の過去を知られたからには…生かしてはおけない!!貴様もアストラル世界へと落ちてもらうぞ!厄介なヒーローもどきめ!!』

 

「どうやって俺を倒すつもりだ?お前の手駒は全て凍らせたぞ?」

 

『無論…デュエルでだ!トロン如きに敗れるヒーローなど…私の敵ではない!!』

 

「ああ…痛い所を突くなぁ…なら、名誉挽回といこうか!!」

遊海とハートランドはそれぞれにデュエルディスクを構える!

 

 

「父さん!」

 

「フッ…心配するな凌牙!すぐにコイツを倒して…遊馬も助ける」

心配げに名前を呼ぶ凌牙に遊海は穏やかな声で返す。

 

「もう少しの辛抱だからな…頑張れ、遊馬…!!」

 

 

 

 

 

 

「『デュエル!!』」

 

 

 

遊海LP4000

Mr.ハートランド LP4000

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「『聖騎士の三兄弟』を召喚!」

3人組の兄弟騎士が現れる! ATK1200

 

 

「『三兄弟』の効果発動!このターン『聖騎士』モンスターしか特殊召喚できなくなる代わりに手札から2体の聖騎士モンスターを特殊召喚できる!現れろ!『聖騎士アルトリウス』!『聖騎士ベディヴィエール』!」

茶髪の青年騎士と白髪の騎士が現れる ATK1800  1600

 

 

「そして『ベディヴィエール』の効果発動!デッキの『聖剣EX-カリバーン』を墓地に送る!そして俺はレベル4の『聖騎士アルトリウス』と『聖騎士の三兄弟』の2体でオーバーレイ!!エクシーズ召喚!」

聖騎士達が銀河へと飛び込む!

 

「聖騎士を率いる常勝の王よ…今こそ王道を突き進め!『聖騎士王アルトリウス』!!」

威厳のある重厚な鎧を纏いし騎士王が現れる! ATK2000

 

 

「『聖騎士王アルトリウス』の効果!このモンスターがエクシーズ召喚に成功した時!墓地の『聖剣』装備魔法を3枚まで装備できる!俺は墓地の『EX-カリバーン』を装備!さらに手札から『聖剣カリバーン』と『天命の聖剣』を装備!!」

3本の聖剣が騎士王に力を与える! ATK2000→2500

 

「『聖剣カリバーン』の効果発動!このカードを装備したモンスターの攻撃力は500アップし、1ターンに1度ライフを500ポイント回復できる!」

聖剣の癒やしの力が遊海のライフを回復させる。

 

遊海LP4000→4500

 

 

「俺はこれでターンエンド!」

遊海LP4500

アルトリウス(カリバーン・EXカリバーン・天命) ベディヴィエール 手札2

 

 

 

「すごい…!一気にモンスターを揃えたわ!」

 

「『聖騎士』デッキは父さんの愛用してるデッキの1つだ…!ハートランドなんて敵じゃねぇ!」

鮮やかな展開に小鳥達は目を輝かせる…!

 

 

『フン…!流石はヒーローデュエリスト、見事な手際ですが…貴方は私に勝つ事はできない!!その理由を教えて差し上げましょう…!』

 

「気をつけろメタルナイト!Mr.ハートランドはフェイカーにデュエリストの育成を一任されていた男だ!何をしてくるかわからないぞ!」

不敵な笑みを浮かべるハートランド…彼はカイトやドロワ達ナンバーズハンターとなるデュエリストを育てた男…その実力は…。

 

 

 

 

『私のターン!ドロー!!』

『まずはキミを私のホームグラウンドへと招待しよう!フィールド魔法「ランド・パワー」を発動!』

フィールド魔法の発動と共に周囲の景色が夢の王国…ハートランドへと塗り変わる!

 

『そして私は「ハートン」を召喚!』

ハートマークのような体型の豚型モンスターが現れる ATK1500

 

『私が「ハート」の名の付くモンスターをした事で「ランドパワー」の効果発動!手札から「ハートマト」を特殊召喚!』

ハート型のトマトの帽子を被った妖精が現れる ATK1400

 

 

『そして私はレベル4の「ハートン」と「ハートマト」の2体でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!』

 

82

 

『現れよ!「No.82」!キュート&ストロングなハートのドラゴン!「ハートランドラコ」!』

ハートランドのフィールドに「82」の数字を持つ、ピンク色のドラゴンが現れる! ATK2000

 

 

「な、ナンバーズ!?」

 

「チッ…!隠し持っていたか…!」

ナンバーズの登場にカイト達は警戒を露わにする…!

 

『隠す?ノンノン!このナンバーズはフェイカー様から預かっていたのだ!ナンバーズはナンバーズでしか破壊されぬ!つまり、ナンバーズを持たないキミでは…私に勝つ事は不可能なのだよ!「ハートランドラコ」の効果発動!ORUを1つ使い効果発動!このターン、他のモンスターの攻撃を封じる代わりにこのモンスターはダイレクトアタックできる!』

 

「なっ…!?攻撃力2000のダイレクトアタックだと!?」

 

「クッ…!」

強力なダイレクトアタック効果を持つナンバーズが遊海に襲いかかる!

 

 

『バトルだ!「ハートランドラコ」でプレイヤーへダイレクトアタック!ハート・バーニング・フレイム!!』

 

「つ…!ぐああぁぁ…!?カハッ!!」

聖騎士を飛び越えたドラゴンが遊海に火炎弾を吐きつける…そして直撃を受けた遊海は吹き飛ばされ、氷像になっていたオボットに叩きつけられた…!

 

遊海LP4500→2500

 

 

「父さん!!」

 

『ククク…!やはり本調子にはほど遠いようだねぇ…!そんな身体で私に立ち向かうとは…本当に命知らずな男だ…』

攻撃を受けた遊海の鎧が砕け、ボロボロの黒ジャケットの姿が露わになる、虚勢を張ってはいたが…遊海自身も既に戦える状態ではなかったのだ…。

 

「コフッ…ああ、俺は元からそういう性格でね…!これくらいの傷は…問題ねぇんだよ!!」

遊海はハートランドを睨みながら立ち上がる…!

 

『フン…これだから正義の味方は嫌いなんだよ…まるでゴキブリのように何度でも立ち上がってくる…!私は永続魔法「フィールド・バリア」を発動!さらにカードを2枚伏せ、ターンエンド!』

 

 

Mr.ハートランド LP4000

ハートランドラコ  ランドパワー フィールドバリア 伏せ2 手札0

 

 

 

 

「父さん!大丈夫か!?」

 

「心配するな…大丈夫、まだ戦える…!ちょうどいい、眠気覚ましだったよ…!」

ふらつく遊海に凌牙が叫ぶ…それでも、遊海の精神は揺らがない…!

 

 

《フォウ…キュ〜…!(特別意訳:遊海…無理しちゃダメだよ…!もう倒れちゃいそうじゃないか…!)》

 

「フォウくん…ありがとう、危ないから小鳥ちゃんの所に行ってるんだ…俺は…もう、負けない!」

心配げに寄り添うフォウに遊海は決意を伝えた…!

 

 

 

 

「俺のターン、ドロー!!」

「『カリバーン』の、効果発動!ライフを500回復する!」

聖剣の魔力が遊海のライフを癒やす…。

 

遊海LP2500→3000

 

 

『ククク…ライフを回復しても無駄無駄ぁ!お前の命がほんの僅か伸びただけ…そして「ハートランドラコ」は私のフィールドに魔法カードがある限り攻撃対象にはならない!まさに鉄壁だ!』

 

「それは…やってみなければわからない!俺は『伝説の預言者マーリン』を召喚!!」

《さて…夢のように片付けようか》

 

遊海の目の前に魔法陣が描かれ…その中から()()()()()を羽織った青年が現れる ATK1400

 

「ん…?(イラストと…違うような…?)」

遊海は目を擦る…目の前のモンスターはマーリンだが()()()()()()()()ような気がしたのだ。

 

《おっと…うたた寝してしまったようだね…さぁ、我が主よ(マイロード)…考え込んでいるヒマはないよ?》

 

「ああ…うん…?(なんだか頭がモヤモヤする…戦いに集中しないと…!)」

遊海はマーリンが話している事に()()()()()()()にデュエルを再開する。

 

 

 

「『マーリン』の効果発動!自身をリリースする事でデッキから聖騎士モンスターを特殊召喚する!現れろ!『聖騎士トリスタン』!」

《では…とある悲しみの騎士の話をするとしよう!》

マーリンが杖を振るう…すると花吹雪と共に堅琴を持つ悲しげな顔の騎士が現れる! ATK1800

 

 

「そして『ベディヴィエール』のさらなる効果発動!『アルトリウス』に装備された『EX-カリバーン』を『トリスタン』に装備し直す!それにより『トリスタン』の効果発動!このカードが装備魔法を装備した時!相手フィールドの表側表示のカードを破壊する!」

 

『無駄だ!永続罠「ナンバーズ・ウォール」を発動!自分の場のナンバーズモンスターはカード効果では破壊されなくなる!』

   

「なら、『フィールドバリア』を破壊!痛哭の幻奏(フェイルノート)!」

トリスタンが手にした堅琴をかき鳴らす…すると遊園地を覆っていたバリアが消え去る!

 

 

「『アルトリウス』の効果発動!ORUを1つ使い!装備している『聖剣』の数だけ相手フィールドの魔法・罠カードを破壊する!風王鉄槌(ストライク・エア)!」

 

『くっ…!よくも私の王国を!!』

アルトリウスの聖剣から暴風が放たれ…華やかな遊園地とナンバーズを守るバリアを吹き飛ばす!

 

 

「バトルだ!『アルトリウス』で『ハートランドラコ』を攻撃!勝利すべき黄金の剣(カリバーン)!!」

 

『くぅ…!だが、「ハートランドラコ」は破壊されぬ!』

黄金の光がピンクのドラゴンを貫く!

 

Mr.ハートランドLP4000→3500

 

 

「俺はこれで、ターンエンド!」

遊海LP3000

アルトリウス(カリバーン・天命) トリスタン(EXカリバーン)ベディヴィエール 手札2

 

 

『死にぞこないのヒーローめ…!引導を渡してやる!』

 

 

 

『私のターン!ドロー!』

『まずはその邪魔な装備カードに消えて貰おう!魔法カード「ハーピィの羽箒」を発動!相手フィールドの魔法・罠を全て破壊する!』

 

「『聖剣カリバーン』と『天命の聖剣』の効果発動!1ターンに1度、このカードが破壊された時!このカードをフィールドの聖騎士モンスターに装備する!2枚の聖剣を『アルトリウス』に再装備!」

 

『おのれ…姑息な真似を!!』

フィールドに風が吹き荒れる…だが、聖剣は再び王の手に舞い戻る!

 

 

『だが…これならどうだ!「ハートランドラコ」の効果発動!ORUを1つ使い、ダイレクトアタックできる!ハートバーニング・フレイム!!』

 

「ぐっ…!?うわあぁぁ…!!」

再び放たれた火炎弾が遊海を吹き飛ばす…!

 

遊海LP3000→1000

 

 

『これで終わりではない!私は罠カード「オーバーレイ・ユニット・リボーン」を発動!自分の墓地にエクシーズ召喚に使われたモンスターが2体いる時!その2体を特殊召喚する!甦れ!「ハートン」!「ハートマト」!』

墓地から2体のハートモンスターが復活する! ATK1500 1400

 

 

『私はレベル4の「ハートン」と「ハートマト」でオーバーレイ!エクシーズ召喚!』

 

 

52

 

「現れよ『No.52』!アメイジング&ハードな輝く鋏!『ダイヤモンド・クラブ・キング』!!」

ハートランドの場に巨大な金剛石を背負う巨大な蟹が現れる! DEF3000

 

 

「2体目のナンバーズ…!?」

 

『これこそが私の切り札…!次のターンでお前はジ・エンド!ターンエンド!!』

Mr.ハートランド LP3500

ハートランドラコ ダイヤモンドクラブキング 手札0

 

 

 

 

「はぁ…!はぁ…!流石、に…キツイか…!」

遊海は立ち上がる…だが、その身体は満身創痍…立ち塞がるのは2体のナンバーズ…絶体絶命である…!

 

『ククク…先に「ダイヤモンドクラブキング」の効果を教えてやろう…このカードはORUを使い、守備力を0にする事で攻撃力を3000にできる…そして攻撃したエンドフェイズに攻撃力は0となり、守備力が3000に戻る…まさに、最強の「盾」にして最強の「矛」となるナンバーズなのだ!!』

 

《そ、そんな効果、卑怯でありマス─!!》

強力な効果にオービタルは思わず叫ぶ…。

 

『卑怯で結構!デュエルに勝つ為ならば何をしても許されるのだよ─!!(そして…次のターンで貴様はおしまいだ、メタルナイト…!)』

ハートランドはデッキトップを見る…ハートランドのDゲイザーには仕掛けがしてあり、カードを透かして見る事ができる…デッキトップは「ブラック・ホール」だった…!

 

 

「(冷静になれ…まだ、勝機は残ってる…)」

遊海は墓地を見る…墓地には「聖剣EXカリバーン」がある…それによって遊海は聖騎士の切り札モンスターを出せる状況にある…だが、それでは()()()()と直感していたのだ。

 

「(ナンバーズはナンバーズでしか戦闘破壊できない…だが「ANo.」を使うのは悪手だ…どうする…!)」

 

 

─深く考える事はないよ、君は既に()()()()()()()()

 

キン─

 

「っ─!?この光は…!」

遊海の脳裏に声が響いた瞬間、エクストラデッキが光を放つ…そこには、()()()()()()()()()()()()があった…!

 

─さぁ、君の新たな力を…世界を救う「王」の姿を見せておくれ!僕は…君の()()姿()が大好きなんだ!─

 

 

 

「…わかった、誰だかは知らないけど…この力、使わせてもらう!」

 

『何をゴチャゴチャと…!早くターンを進めるがいい!ヒーローモドキ!!』

傷ついても傷ついても立ち上がる遊海の姿にハートランドは苛立ちを露わにする…!

 

 

「ヒーローモドキ…ああ、そうさ…俺はヒーローじゃない、俺は…人々を守る、決闘者だ!!」

 

キィン─!

 

その瞬間、遊海は全ての迷いを捨て去り…自身の象徴である赤の衣装に身を包む!!

 

 

『き、貴様…その姿は、まさか!?』

 

「俺は決闘王…白波遊海!大切な子供達を守る為に…俺は貴様を倒す!!」

遊海の周りに強い風が吹き荒れる!

 

 

《メタルナイト…白波遊海のエネルギー値が急速上昇…!》

 

「見ていろ凌牙!これが俺のゼンリョクだ!!俺は…俺自身でオーバーレイ!!」

 

『なんだと!?』

遊海の身体から飛び出した光と闇のエネルギーがフィールドを駆け抜ける!

 

 

世界に満ちる優しきと安寧の…我が身に宿り、未来を紡げ!!ランクアップ・エクシーズチェンジ!

 

 

光と闇のエネルギーは混ざりあい…ビックバンを起こす!

 

 

絆の極地!希望を護る者…NEXUS!!

 

 

遊海の体が再構成され進化を遂げる…赤いロングコートに黒き鎧、赤い帽子に金と青のオッドアイ…この姿こそ、遊海の辿り着いた決闘者の境地…NEXUS!

 

 

《フォ…!フォーウ!!》

 

「父さんが…変身した…!?」

 

「暖かい光…すごい…!」

 

「この力は…遊馬とアストラル…ZEXALと同じ力か…!?」

遊海の変身したNEXUSの姿に子供達は圧倒される…!

 

 

 

『なっ…!?NEXUSだと!?なんだ…何なのだその力は─!?』

 

《この姿こそ…俺が紡ぎ繋いだ絆の軌跡…!さぁ、ラストターンだ!!》

遊海はハートランドと決着をつける為に立ち向かう─!!

 

 

 

 

Side遊馬

 

 

 

 

「この、光は……遊海!?」

 

(それだけじゃない…!小鳥やシャーク、カイトもいる…!)

スフィアフィールドの影響で苦しんでいた遊馬達は眩い光に目を向ける…そこにはMr.ハートランドとデュエルする遊海…そして様子を見守る小鳥達の姿があった…。

 

 

《遊海のあの姿…あれは…ZEXALの力だ…!》

 

「ははっ…先生は…本当に、スゲぇ…!なら、オレも…諦めねぇぞ…!!!」

希望の光を放つ遊海…その光は消えかけた遊馬の光に再び火を灯した…!

 

 

 

SideOut

 

 

 

 

最強決闘者のデュエルは全て必然!ドローカードすら決闘者が創造する!シャイニング・ドロー!!

 

希望を導くカードが光の軌跡と共にドローされる!

 

 

《俺は墓地の装備魔法「聖剣EX-カリバーン」の効果発動!!墓地のこのカードを除外する事で「聖騎士」エクシーズモンスターを素材として新たなエクシーズモンスターをエクシーズ召喚する!》

 

『なっ…!?墓地から魔法!?しかもエクシーズモンスターでのエクシーズ召喚だと!?』

 

《俺は「聖騎士王アルトリウス」を素材にオーバーレイネットワークを再構築!ランクアップ・エクシーズチェンジ!!》

アルトリウスの周りに神々しい光が集まり…再誕する!

 

《王道を歩む常勝の王よ…聖なる光と共に邪悪を裂く英雄となれ!『神聖騎士王アルトリウス』!!》

邪悪を祓う神の力を宿した騎士王が堂々と降臨する!ATK2200

 

 

《「アルトリウス」の効果発動!エクシーズ召喚に成功した時!墓地の聖剣を3種類まで装備できる!墓地の「カリバーン」と「天命の聖剣」を装備!さらに、手札から「聖剣ガラティーン」を装備!その効果により攻撃力を1000アップする!》

三本の聖剣がアルトリウスに力を与える!

 

アルトリウスATK2200→2700→3700

 

 

『新たなエクシーズモンスター出したところで無駄だ!ナンバーズは破壊されん!!』

 

《ああ、そうだな…だが、それはナンバーズへの過信が過ぎるぞ、ハートランド!!》

 

『なに?』

 

《俺はレベル4の『トリスタン』と『ベディヴィエール』でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!》

遊海の言葉と共に2体の騎士が銀河へと飛び込み…白紙のカードが開眼する!

 

 

 

 

《現れろ!『No.∞』!俺が歩みし戦いのロード…今こそ未来を切り拓け!!『決闘の守護者(デュエル・ガーディアン)』!》

 

『なっ…!?な、なんだそのナンバーズは─!?』

現れた数字は「∞」…アストラル由来ではない、新たな力が遊海の場へと現れる!

 

キン─!

 

《これは…あの時の…剣?》

光が収まり「No.∞」の姿が露わになる…それは地面に突き刺さる巨大な剣…凌牙の精神世界でシャークドレイクを退けた斧剣だった。 ATK2500

 

 

『ハ…ハハハハ!!御大層な登場をしたと思えば…ただの「剣」とは!?お笑いにも程があるぞ!!ハハハハ!!!』

ハートランドはゴンドラの上で笑い転げる…ステータスがダイヤモンドクラブキングに及ばない「No.∞」を完全に見下していたのだ…。

 

 

《『決闘の守護者』の効果発動!このカードがエクシーズ召喚に成功した時、カードを1枚ドローできる!そして『アルトリウス』の効果発動!ORUを1つ使い!相手フィールドのモンスター1体を破壊する!砕け散れ!『ダイヤモンドクラブキング』!カリバーン・スラッシュ!!》

 

『な、なんですと─!?』

騎士王が巨大な蟹に斬りかかり、両断する!

 

《これで『盾』は消え去った!バトル!『アルトリウス』で『ハートランドラコ』を攻撃!束ねるは星の息吹…輝ける命の輝きを受けてみろ!約束されし勝利の剣(エクスカリバー)!!》

 

『ぐっ、ぐおおお─!?』

アルトリウスの持つ聖剣に膨大なエネルギーが集中…強烈な光の斬撃となってハートランドラコを斬りつける!

 

Mr.ハートランド LP3500→1800

 

 

 

『ぐっ…だが、「決闘の守護者」の攻撃力は2500…!「ハートランドラコ」が破壊されてもライフは残る!!』

 

《バトルだ!「決闘の守護者」で「ハートランドラコ」を攻撃!その瞬間、効果発動!ORUを1つ使い、自身の攻撃力をバトルする相手モンスターの攻撃力または守備力…そのどちらか高い数値分アップし、貫通能力を得る!願いを力に(ウィッシュトゥパワー)!!》

 

『なんだとぉぉぉ─!?』

ORUを取り込んだ『決闘の守護者』の水晶が砕け散る…その中から現れたのは…初期型のデュエルディスクを彷彿とさせる巨大な剣だった…!

 

決闘の守護者ATK2500→4500

 

 

《『決闘の守護者』で『ハートランドラコ』を攻撃!!…これが俺の希望!絆の一撃!勝利へ導く決着の剣(デュエルカリバー)!!》

攻撃を宣言した遊海がフィールドへと駆け出し剣を抜刀…膨大な魔力を宿した剣でハートランドラコを切り裂いた…。

 

 

『ば、馬鹿な…!?馬鹿なあああああ…!!』

 

 

Mr.ハートランド LP0

 

遊海WIN!

 

 

 

 

 

「や、やったああ!!遊海さんが勝った!!」

 

「デュエリストが自分で攻撃するモンスター…!スゲぇ…!!」

 

「あれが、伝説の決闘者の力…!!」

デュエルが決着し子供達が歓声を上げる!!

 

 

『くっ…!能ある鷹は爪を隠すどころか…虎の尾を踏み抜いていたと、は…!?』

 

ガクン!キュルルルル……

 

『えっ、ちょっ…!?ちょっと待って!?』

デュエルの決着と同時にハートランドの乗るゴンドラが異音と共に降下する…その先は異世界への扉である…!

 

 

『だ、誰か!!フェイカー様!!た、助けてぇぇぇぇ…!!

 

《自業自得だ、ゼロからやり直して来い》

Mr.ハートランドは情けない声をあげながらアストラル世界へと落ちていった…。

 

 

 

《ふぅ…やっぱり病み上がりは、ダメ、だな…》

 

「父さん!!」

デュエルが決着し、遊海は僅かに力を抜く…そこへ凌牙達が駆け寄ってくる。

 

 

《凌牙…小鳥ちゃん、カイト…よく子供達だけで耐え抜いた、そのおかげで…俺も間に合った!あとは遊馬とハルトを助け出すだけだ》

 

 

【いいや…既に手遅れだよ、白波遊海!】

 

 

ピピッ…バシュン!!

 

《ガハッ…!?》

 

「遊海さん!!」

部屋に響き渡る不気味な老人の声…それと共に遊海の胸がレーザービームに貫かれる!!

 

 

「貴様…!Dr.フェイカー!!」

 

【カイトよ、私の事を裏切るとはな…私は悲しいぞ…】

ゴミ処理場の壁面が開いていく…そしてコントロールパネルに座したDr.フェイカーが姿を現した…!

 

 

【心配しなくてもいい…それはただの麻痺光線だ、しばらく身動きは取れんだろうがなぁ…!】

 

「くそっ…油断、した…!」

 

「父さん!しっかりしろ!!」

凌牙に体を支えられた遊海のNEXUS化が解ける…。

 

【ハートランドが時を稼いだおかげでスフィアフィールド砲のエネルギー充填が完了した!これが…アストラル世界の最後だ─!!】

 

「ゆ、遊馬!アストラル─!!」

スフィアフィールド砲が凄まじい唸りをあげ始める…!

 

 

 

 

「フッ…()()()()()()()()…!!」

 

 

バチン

 

 

【な、なに─!?】

 

「電気が、消えた!?」

フェイカーがスイッチを作動させようとした瞬間、ハートの塔の全ての電源がダウンする!

 

《か、カイト様!ハートランドに電力を供給している「モーメント」が停止したようでありマス!!》

 

【な、なんだと─!?】

変化はそれだけでは終わらない、非常用バッテリーが作動し部屋の明りが点灯するが…スフィアフィールド砲に繋がれていたハルトのエネルギー値が半分ほどに減っていたのだ。

 

 

「フフフ…ハハハハ…!して、やったりだ…!」

 

【貴様…キサマ!!いったい何をした!白波遊海─!!】

弱々しく笑う遊海をフェイカーは問い詰める…!

 

 

「フェイカー…お前が造ったこの街は、本当にいい街だ…!火力発電所はなく、全体の発電力の4割は自然エネルギー…そして、残り6割は()()()()()による発電だ…!時間稼ぎをしてたのは…()()()だったんだよ…!唯一()()()()()()()()()()()()()()()()()()()の作業時間を稼ぐ為にな…!!」

 

【ま、まさか…!?間に合うはずがない!!】

 

「フッ…!決闘王を、舐めないで貰おうか…!!」

遊海はあまり見せない…悪い笑顔を見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side???

 

 

 

 

Ark Cradle

 

 

 

[緊急停止コードの入力を確認…モーメントをシャットダウンします…]

 

ハートランドシティ近郊のモーメント発電所…ある男だけが知る緊急停止コードが書き込まれたモーメントはその動きを停止する…。

 

 

 

 

『じ、じいちゃん!モーメントは…!』

 

「ああ、無事に停止したよ…間に合っていればいいんだが…」

 

『よ、よかった〜…』

作業を終えた老人…不動遊星は額の汗を拭う…その様子を見た流星は安堵して座り込んだ…。

 

 

《急がせてしまって申し訳ありません、ユウセイ》

 

「いや、大丈夫だよフレア…久々に生身で空を翔んだのは少し肝が冷えたけどな…」

遊海は不意に感じた()()()()に従い、流星とフレアの力で遊星をハートランドシティのモーメントへ向かわせていたのだ…。

 

 

『でも…大丈夫なのかな…?モーメントからの電力供給が切れたら街が混乱するんじゃ…』

 

「その点は心配ない…ハートランドシティの発電は太陽光や風力、波力などたくさんの発電施設と蓄電設備がある、影響があるとすれば…遊園地とモノレール…あとは一度に電力を大量に使う兵器…ぐらいだろうな」

 

『それならよかったけど…いつまでモーメントを止めてるの?』

 

「…遊海さんか翠さんから安全確認の連絡が来るまでだな、それまでにいつでもモーメントを動かせるようにして……これは…!?」

 

『どうしたの?』

モーメントの再稼働の為にコンソールを操作していた遊星が手を止める…。

 

 

「このモーメント…フォーチュンシステムから切り離されている…!?しかも、一定以上の電力が消費された時…()()()()()()()()()()()プログラムが仕込まれている…!」

 

『ええっ!?それって…!』

 

「…危うく『ゼロ・リバース』の再来が起きる所だった…!遊海さんの直感は…これを感じていたのか…!」

冷や汗を拭った遊星は急いでフォーチュンシステムとの接続、そしてプログラムの改変を始めた…。

 

 

 

「(誰だ…?いったい誰が、こんな恐ろしい事を…!)」

 

 

 

 

SideOut

 

 

 

 

【おのれ…おのれおのれおのれ─!!】

遊海の妨害を受けたDr.フェイカーは凄まじい勢いでコンソールを操作する…!

 

 

「ははっ…コフッ…!今だ、アストラル!!ZEXALを解け!!」

血を吐きながら…遊海はアストラルへと叫んだ…。

 

 

 

 

 

Side遊馬&アストラル

 

 

 

 

(っ…!スフィアフィールドの力が弱まった…!ZEXALを解くぞ!)

 

「アストラル!?」

遊海の叫び…そしてスフィアフィールドの影響が弱まった事を感じたアストラルはZEXALを解除…遊馬と分離する!

 

 

(…行くんだ、遊馬…遊海が繋いでくれた、この一瞬を無駄にするな…!)

 

「な、何を言ってんだよ!?行くならお前も一緒だ!!」

アストラルは遊馬にスフィアフィールドから逃げるように伝える…アストラルも共に行こうと言う遊馬に対してアストラルは首を横に振る…。

 

 

(それはできない、私はもはや…このスフィアフィールドの中でしか存在できなくなっている…何故なら、私は()()()()()()()()()だからだ…)

 

「そんな…!?」

スフィアフィールドの力に侵食された結果…ナンバーズのオリジナルであるアストラルは外部に出られない程に衰弱してしまっていた…。

 

 

(遊馬…君に「希望」…そして「未来」を託す…!)

 

「これは…『ホープ』と『シャークドレイク』…!?」

アストラルはスフィアフィールド内にあるナンバーズ…その中の2枚を遊馬へと託す。

 

 

(行くんだ遊馬、行ってハルトを助け…アストラル世界を救ってほしい…!)

 

キン─!

 

「あ、アストラル!?アストラル─!!!」

遊馬に希望を託したアストラルは遊馬を仲間達のもとへと押し出した…。

 

 

(君に…未来を託す…頼んだぞ、遊馬…)

 

 

 

 

 

SideOut

 

 

 

 

キィィン─

 

 

「うわあぁぁ…!?イテッ!!」

 

「遊馬!?」

 

「遊馬…!!」

スフィアフィールドから青い閃光が放たれた瞬間…アストラルによってスフィアフィールドから逃された遊馬が仲間達の近くへと落下した…!

 

 

「よぉ…遊馬…よく、頑張ったな…」

 

「遊海…小鳥…シャーク…カイト…!」

遊馬は辺りを見回す…そこには少し安心した様子の仲間達がいた…。

 

 

【おのれ…余計な事をしてくれたな、白波遊海…!だが、問題はない…!予備バッテリーから電力を供給すればいいだけの話だ…!】

少し苛ついた様子のフェイカーが遊海を睨みつける…!

 

 

「そうはいかないぞ、フェイカー…俺はもう、戦えないが…ここには、お前を止められる勇者達がいる…!そうだろう?遊馬、凌牙、カイト…!」

 

「遊海…そうか、アストラルがオレにナンバーズを託したのは…!!」

遊馬は手にしたナンバーズを見る、それは残された最後の希望…強大な敵に立ち向かう為の力だったのだ。

 

 

「シャーク!カイト!!オレに…オレに力を貸してくれ!!アストラルに託された『希望』と『未来』を守るんだ!!」

遊馬はカイトと凌牙に協力を頼む…!

 

 

 

「…小鳥、父さんを頼む…!」

 

「う、うん!!」

凌牙は体の自由を奪われた遊海を小鳥へと託す…。

 

 

「凌牙…頼んだぞ、遊馬を支えてやってくれ…!」

 

「ああ、父さんが作ってくれたチャンスは…無駄にしねぇ!!」

 

 

 

「ハルト…お前もオレに託してくれるんだな…!」

カイトは兄弟の絆…「超銀河眼の光子龍」を見つめ…覚悟を決めた…!

 

 

「オレ達の覚悟は決まったぜ…!みんなの未来を懸けて…デュエルで勝負だ!Dr.フェイカー!!」

『希望皇ホープ』を掲げた遊馬、『シャークドレイク』を掲げた凌牙、『超銀河眼』を掲げたカイト…3人の若き勇士達はDr.フェイカーへと全てを賭けた決闘を挑む!!

 

 

【いいだろう…!エネルギーが再充填され、システムが復旧するまでの時間潰しに丁度よい…!よかろう、相手になってやる!】

余裕を取り戻したDr.フェイカーは3人を見下ろし…決闘を受け入れた…!

 

 

 

 

 

 

「(遊馬、凌牙、カイト…見せてくれ、お前達の繋いだ…絆の力を…!)」

途切れそうな意識を必死に繋ぎ止めながら…遊海は3人の勝利を祈った…。




オリジナルナンバーズ紹介



No.∞ 決闘の守護者(デュエル・ガーディアン)

光属性 戦士族 
レベル4×2
ATK2500  DEF2000


このカードは「No.」モンスターとの戦闘以外では戦闘破壊されない。このカードの属性は「闇」としても扱う。
①このカードがX召喚に成功した時に発動できる。自分はデッキからカードを1枚ドローする。
②このカードが戦闘を行うダメージステップ時にX素材を一つ取り除いて発動できる、このターンのエンドフェイズまで、このカードの攻撃力をこのカードと戦闘する相手モンスターの攻撃力または守備力どちらか高い数値分アップし、攻撃力が守備力を上回った時、その数値分のダメージを相手に与える。
この効果は相手ターンでも発動できる。
③このカードがフィールドから墓地へ送られた時に発動できる。自分のライフを1000払う事で墓地のこのカードを特殊召喚し、自分の墓地のモンスター1体をエクシーズ素材にする。この効果はデュエル中1度しか発動できない。




武器型モンスター 攻撃時はプレイヤーが直接相手モンスターへ攻撃する。


見た目 初代決闘盤の意匠を持つ大剣、数字はライフカウンター部分に刻まれている。
また、初登場時は力が封印され水晶の斧剣(Fateのヘラクレスの石斧)のような見た目だった。


デザインコンセプト

・白波遊海の実力を最大限に発揮する「武器」

・白波遊海のオリジン

・「決闘の守護者」とは遊海自身の事を指している。

・「∞」とは数多の可能性を秘めた進化の証

気まぐれアンケート 遊海の使うデッキで一番好きなのは?

  • クリフォート
  • メガロックドラゴン
  • 聖刻
  • 影霊衣
  • それ以外
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