転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

戦いが続く中、戦士は久々に穏やかな時間を過ごす…。


幕間〜白波家〜

「翠、準備は大丈夫か?」

 

「はい!準備万端です!凌牙君は?」

 

「学校が終わったらすぐに帰ってくるって言ってた!それじゃあ…行ってくる!」

 

「はい!お願いします!」

とある日…白波家は少し慌しかった、その理由は…。

 

 

 

 

 

「先生…大変お世話になりました!」

 

『いえいえ…私は何もしていませんよ…全ては璃緒さんが頑張った結果です!1年近くも眠っていたのに後遺症もないとは…私も驚いています!しばらくは不便な事もあるでしょうが…璃緒さんなら大丈夫ですよ!どうかお元気で!』

 

「はい!ありがとうございました!さぁ…帰りましょう!父さん!」

 

「ああ!帰ろう…俺達の家に!」

璃緒が目覚めて1週間…ついに、璃緒が病院を退院する日がやってきたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ…璃緒の退院を祝して…乾杯〜!」

 

「「乾杯!」」

 

「ありがとう!父さん!母さん!凌牙!」

 

《フォウ!フォ〜ウ!!》

 

「ふふっ…フォウもありがとう♪」

 

《フォウ♪》

その日の夕食は璃緒の退院祝いのパーティーとなった、メニューは翠が腕を振るった長い間眠っていた璃緒の体の負担にならない、栄養満点の美味しい料理である。

 

 

「ん〜!このハンバーグ柔らかくておいしい〜!」

 

「ふふっ、よかった!そのハンバーグはお豆腐が混ぜてあるのよ?」

 

「だからこんなに柔らかいのね…!さすが母さん!」

 

 

「母さんのシチュー…久しぶりだな…美味い!」

 

「よかったな、凌牙!まだおかわりあるからな!」

 

「デザートにはケーキを作ってみたの!楽しみにしててね!」

 

《フォウ…!フォーウ♪》

久方ぶりの穏やかな家族団欒…そのかけがえのない時間を遊海達は噛み締めた…。

 

 

 

………

 

 

 

「それじゃあ…ここからは真面目なお話だ、璃緒…心の準備はできてるか?」

 

「ええ…教えて、父さん…父さん達の事…そして、この街で何が起きてるのか…!」

団欒の夕食が終わり、遊海達と兄妹は向かい合う…璃緒に起きた事…そして、これからの事を話す為に…。

 

 

「まずは…俺達の事だな、俺の本当の名前は白波遊海…世間では『2代目決闘王』や『赤帽子』って呼ばれた伝説の決闘者の1人なんだ…自分で言うのも少し恥ずかしいけどな」

 

「うん…凌牙から聞いたわ、世を忍ぶ為に偽名で暮らしていた事…それに、長い時間を生きてきた事も…」

 

「そうか…じゃあ次は…」

 

 

そうして遊海は璃緒に説明を続けた、自分達の来歴…璃緒が怪我を負った訳…世界中に散らばった100枚「ナンバーズ」やそれを集める者達の事…WDCでの戦い…そして、人間界に迫るバリアンの脅威…遊海は時間をかけて説明したのだった。

 

 

 

 

 

「…父さん」

 

「ん?どうした?何かわからない事があったか?」

説明が終わりかけた時、璃緒が遊海に声をかける…その表情はとても沈んでいた…。

 

 

「…ごめんなさい…私のせいで…父さんが死にかけたなんて…」

 

璃緒は遊海に頭を下げた…それは、遊海から語られたWDCでの危機…璃緒を傷付けられた怒りで遊海が命の危機に晒された事への謝罪だった…。

 

 

「璃緒のせいじゃない…俺がまんまと罠に嵌ったのが悪いんだ、璃緒が謝る事はないさ…それに、今度は俺が迷惑をかけちゃうかもしれないからな…」

 

「「えっ…?」」

だが、遊海は璃緒は悪くないと首を振った…そして思わぬ事を告げると、真剣な眼差しで凌牙達を見つめる…。

 

 

「…凌牙、璃緒…俺は今…()()()()()()()()()()、誰かはわからない…だけど『悪意』を持った誰かの仕業だ……もしかしたら、その魔の手がお前達に向くかもしれない…」

 

「それって…ハートランドで起きてる暴走事件の…?」

 

「恐らく、黒幕だ…今日も璃緒を迎えに行く前に8人ほど止めて来たんだが…尻尾が掴めない」

 

「…心配するなよ父さん、俺達はそんな奴には負けねぇよ!」

 

「自分の身は自分で守れるわ!」

2人の身を案じる遊海…だが、凌牙達は胸を張って心配ないと答えた。

 

「…凌牙、璃緒…ありがとう」

頼もしい子供達の姿を見た遊海は胸を撫で下ろしたのだった…。

 

 

 

 

 

「ところで璃緒、本当に明日から学校に行くつもりなのか?体は大丈夫か?」

 

「うん!リハビリの先生にも太鼓判を貰ったわ!明日から凌牙と一緒に通うのが楽しみ!」

 

「ゲッ…!?(明日は…見つからないうちに早く行こう…!)」

遊海の問いかけに笑顔で応える璃緒…その横で凌牙は表情を引き攣らせている…。

 

 

「璃緒は頭がいいから勉強も大丈夫だとは思うが…あとはデュエルだな…さっき言った何者かの事もある…久しぶりに手合わせしようか」

 

「父さんとのデュエルね…!わかったわ!私が勝てば父さんも安心できるだろうし!」

遊海の提案に璃緒は気合いを入れる!

 

 

「…1回も勝てた事ないけどな」

 

「凌牙、何か言った?」

 

「いや、何も…」

 

「じゃあ…早速デュエルだ!…もう夜だからテーブルでな?」

1年振りに目覚めた璃緒…久しぶりの親子デュエルが始まった!

 

 

 

 

 

「『デュエル!!』」

 

 

遊海LP4000

璃緒LP4000

 

 

・テーブルデュエル

 

 

 

 

「俺のターン、ドロー!」

「魔法カード『トレード・イン』を発動!手札のレベル8モンスター『神龍の聖刻印』を捨てて2ドロー…さらに魔法カード『招集の聖刻印』を発動!デッキから『聖刻龍─シユウドラゴン』を手札に加える!そして『聖刻龍─ドラゴンゲイヴ』を召喚!」

オレンジ色の龍人が現れる ATK1800

 

 

「そして『ドラゴンゲイヴ』をリリースする事で手札の『聖刻龍─ネフテドラゴン』は特殊召喚できる」

紫色の月夜の龍が現れる ATK2000

 

 

「リリースされた「ゲイヴ」の効果によりデッキから『聖刻』と名のついたドラゴン族通常モンスター…2体目の『神龍印』を特殊召喚!」

赤いウジャト眼を刻んだ太陽石が現れる DEF0

 

 

「さらに『ネフテドラゴン』をリリースする事で手札の『聖刻龍─シユウドラゴン』は特殊召喚できる!」

青いウジャト眼を刻んだドラゴンが現れる ATK2200

 

「リリースされた『ネフテドラゴン』の効果発動!デッキからドラゴン族通常モンスター『ラブラドライドラゴン』を攻守0で特殊召喚!」

黒い輝きを放つドラゴンが現れる DEF0

 

 

「そしてレベル6の『シユウ』と『ラブラドライドラゴン』でエクシーズ召喚!『聖刻龍王─アトゥムス』!」

紺色のウジャト眼を刻む龍王が現れる! ATK2400

 

 

「『アトゥムス』の効果発動!エクシーズ素材を1つ使い、デッキから…………3体目の『神龍印』を特殊召喚!」

3体目の太陽石が現れる DEF0

 

 

「そしてレベル8の『神龍印』2体でエクシーズ召喚!『聖刻神龍─エネアード』!」

赤いウジャト眼を刻む神龍が現れる! ATK3000

 

 

「先攻は攻撃できない、俺はカードを1枚伏せ、速攻魔法『超再生能力』を発動してターンエンド!そして『超再生能力』の効果発動!このターンに手札から捨てた、またはリリースしたドラゴン族のモンスター1体につき1枚ドローできる、3ドローしてターンエンド!」

 

遊海LP4000

アトゥムス エネアード 伏せ1 手札4

 

 

 

 

「うわ…えげつねえ…」

 

『1ターンで2体のエクシーズモンスター…流石父さんだわ…でも、負けない!』

デュエルを見ていた凌牙は思わずドン引く…だが、璃緒はまっすぐと遊海に挑む!

 

 

 

 

『私のターン!ドロー!』

『「ブリザード・ファルコン」を召喚!』

氷の翼を持つ隼が現れる! ATK1500

 

『さらに私は魔法カード「ブリザード・ジェット」を発動!水属性・鳥獣族の攻撃力をエンドフェイズまで1500アップするわ!』

 

ブリザードファルコンATK1500→3000

 

 

『そして「ブリザードファルコン」の効果発動!自身の攻撃力が上昇した時!その数値分のダメージを相手に与えるわ!』

 

「おっ…!やるな!」

 

遊海LP4000→2500

 

 

 

『そして自分のフィールドに魚族または鳥獣族モンスターがいる時!手札の「霊水鳥シレーヌ・オルカ」は特殊召喚できる!』

上半身が鳥人、下半身が魚の霊鳥が現れる! ATK2200

 

 

『そして「シレーヌ・オルカ」の効果発動!自分フィールドのモンスターのレベルを3〜5の任意のレベルに変化させる!私はレベル4に変更!』

 

 

シレーヌオルカ☆5→4

 

『私はレベル4の「ブリザードファルコン」と「シレーヌオルカ」でエクシーズ召喚!「零鳥獣シルフィーネ」!』

風の精霊の名を持つ氷結の鳥が現れる ATK2000

 

 

『「シルフィーネ」の効果発動!ORUを1つ使い、自身以外のフィールド上のカード効果を次の自分スタンバイフェイズまで無効にする!そして効果を無効にしたカード1枚につき相手モンスターの攻撃力を300ダウンさせるわ!私が無効にしたのは「エネアード」と「アトゥムス」の2枚!よって攻撃力を600ダウンさせる!』

 

 

エネアードATK3000→2400

 

アトゥムスATK2400→1800

 

 

『さらに装備魔法「エクシーズ・ユニット」を「シルフィーネ」に装備!装備モンスターのランク1つにつき攻撃力を200アップさせる!』

 

シルフィーネATK2000→2800

 

 

『バトルよ!「シルフィーネ」で「エネアード」を攻撃!』

 

遊海LP2500→2100

 

 

『私はカードを1枚伏せて、ターンエンド!』

 

璃緒LP4000

シルフィーネ(エクシーズユニット) 伏せ1 手札1

 

 

 

『う〜!やった!大ダメージよ!』

 

「すごいな璃緒!よくここまで手を考えたな…!」

 

『ふふっ、入院してる間にちゃんとデッキを組み直したんだもの!』

遊海の称賛に璃緒は胸を張る!

 

 

「このまま負けると格好がつかないな…よし、本気でいくぞ!」

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「俺は『アトゥムス』を素材にエクシーズ召喚!現れろ!『迅雷の騎士ガイア・ドラグーン』!」

人竜一体となった騎士が現れる! ATK2600

 

 

「『ガイアドラグーン』はランク5・6のエクシーズモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚できる!」

 

『そんなモンスターが…!でも、させないわ!リバースカード「奈落の落とし穴」!「ガイアドラグーン」を除外!』

 

「むむっ…なら、自分フィールドにモンスターが存在せず、相手のフィールドにモンスターが存在する時!『聖刻龍─トフェニドラゴン』を特殊召喚!」

白いウジャト眼を持つドラゴンが現れる! ATK2100

 

 

「そして『トフェニ』をリリースして『聖刻龍─アセトドラゴン』をアドバンス召喚!」

紫のウジャト眼を持つ朝日のドラゴンが現れる ATK1900

 

「そしてリリースされた『トフェニ』の効果発動!デッキから『神竜ラグナロク』を攻守0で特殊召喚!」

輝く体を持つ神竜が現れる DEF0

 

 

「『アセト』の効果発動!自分フィールドの聖刻モンスターのレベルを『ラグナロク』と同じレベルにする!」

 

アセト☆5→4

 

「レベル4の『アセト』と『ラグナロク』でエクシーズ召喚!『No.∞決闘の守護者(デュエル・ガーディアン)』!」

遊海の新たな力…魂の聖剣が現れる! ATK2500

 

 

『これが父さんのナンバーズ…不思議な力を感じる…!』

召喚されたナンバーズに璃緒は目を奪われる…。

 

「璃緒は昔から感受性が強いからな…『決闘の守護者』の効果発動!エクシーズ召喚に成功した時、カードを1枚ドローできる!バトル!『決闘の守護者』で『シルフィーネ』を攻撃!」

 

『攻撃力の低いモンスターで攻撃…?』

 

「ふっ…!『決闘の守護者』の効果発動!このカードがバトルする時!エクシーズ素材を1つ使い、このモンスターの攻撃力にバトルする相手モンスターの攻撃力または守備力のどちらか高い数値を加え、守備モンスターを攻撃した時!貫通ダメージを与える!『シルフィーネ』を撃破!」

 

決闘の守護者ATK2500→5300

 

 

璃緒LP4000→1500

 

 

「これが父さんの本気…すごい…!」

 

『ありがとな!メイン2、俺は魔法カード「星呼びの天儀台(セレスティアル・セクスタント)」を発動!手札のレベル6モンスター「エレキテルドラゴン」をデッキの一番下に戻して2ドロー!カードを2枚伏せてターンエンド!』

 

遊海LP2100

決闘の守護者 伏せ3 手札2

 

 

 

「璃緒、ナンバーズはナンバーズとの戦闘でないと破壊されない効果を持ってる…さぁ、どうする?」

 

『逆転されちゃったけど…私は最後まで諦めない!』

 

 

 

『私のターン…ドロー!』

『モンスターをセット、カードを伏せてターンエンド!』

 

璃緒LP1500

セットモンスター 伏せ1 手札0

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「まずはリバース罠『貪欲な瓶』を発動!墓地の『トフェニ』『ネフテ』『ゲイヴ』『トレードイン』『超再生能力』をデッキに戻して1ドロー!そして『ドラゴンゲイヴ』を召喚!」

再びオレンジ色の龍人が現れる! ATK1800

 

「バトル!『ドラゴンゲイヴ』でセットモンスターを攻撃!」

 

『セットモンスターは「オーロラ・ウィング」!破壊されたこのモンスターは攻撃表示で特殊召喚できる!』

煌めく翼を持つ鳥が現れる ATK1200

 

 

「なるほどな…!バトル続行!『決闘の守備者』で『オーロラウィング』を攻撃!」

 

『その攻撃を待ってたわ!リバース罠発動!「聖なるバリア─ミラー・フォース」!攻撃表示モンスターを全て破壊するわ!これで…!』

 

「それはどうかな?『決闘の守護者』のさらなる効果発動!このカードがフィールドから墓地に送られた時!俺のライフを1000払い、このカードを墓地から特殊召喚する!」

 

『えぇっ!?』

破壊された聖剣が復活する! ATK2500

 

遊馬LP2100→1100

 

 

 

「さらに、墓地のモンスターをエクシーズ素材とする事ができる!バトル続行!『決闘の守護者』で『オーロラウィング』を攻撃!さらに効果発動!エクシーズ素材を1つ使い、攻撃力をアップする!『オーロラウィング』の守備力は1600…これで決着だな?」

 

『あともう少しだったのに〜!』

 

 

 

璃緒LP0

 

 

遊海WIN!

 

 

 

 

 

「父さん…流石にナンバーズを使うのは大人げないぜ?」

 

「何を言ってるんだ…アストラルが回収してないナンバーズはあと半分近くある、お前達がそのカードを使われる可能性もあるんだぞ?」

 

「いいのよ凌牙、ナンバーズと戦えて…感触は掴めたわ!」

デュエルが終わり遊海達は反省点を探す…璃緒の実力を確認できた遊海は胸を撫で下ろした…。

 

 

「俺とここまで戦えれば…並のデュエリストなら問題ないだろう!だけど…もし、何か問題が起きたら必ず助けを呼ぶ事…父さんとの約束だぞ?」

 

「ええ!わかったわ!…久しぶりに指切りでもする?」

 

「ははっ、やっておくか!指切りげんまん〜♪」

 

「まったく、ガキじゃねぇんだから…」

 

 

白波家に響く約束の歌…遊海は久しぶりに疲れを忘れて家族との時間を楽しむ事ができたのだった。




〜おまけ〜



「ただいま帰りました〜!」

「ただいま」

「おかえりなさい璃緒ちゃん!凌牙君!学校はどうだった?」
翌日、学校を終えた2人が帰ってくる…凌牙は少し疲れている様子だったが、璃緒は笑顔だった。


「えっと…学校の運動部の人達にマネージャーになって欲しいって言われたから…」

「うん」

「私に勝てたら入部するって条件で色んな部活の人達とスポーツ勝負をして…」

「うんうん」

「サッカー部のレギュラーメンバーを全員抜いてシュートを決めて…柔道部の主将を投げて…卓球部のダブルスに1人で勝って…野球部のエースピッチャーからホームランを打って…将棋の対局で3人抜きして…」

「うんうん」

「最後にバリアンの手先になっていた華道部の部長をデュエルで凍らせてきたわ!」

「ふふっ…流石ね璃緒ちゃん!遊海さんが心配しなくてもちゃんとできてよかったわ!」

「(いや、少しは突っ込んでくれよ母さん…)」
璃緒の武勇伝に特に驚かない翠に少し呆れる凌牙なのだった…。




「それから遊馬の友達の小鳥ちゃんにデュエルを教える約束をしたり…」

「みんなに猫が嫌いって知られたりな?」

「それは言わないでー!!」

《キュ〜…?》

「あっ…落ち込まないでフォウくん!貴方の事は大好きだから!!」

《フォウ!フォ〜ウ!!》
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