転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
久しぶりに連続投稿!…サルガッソ編が終わるまではこんなペースで書ければいいなぁ…。
それでは最新話をどうぞ!
【よぉよぉ!中々いい仕事をするじゃねぇかアゴールちゃんよぉ…!】
『はっ…お褒めいただき光栄です』
真っ暗な空間…そこで怪しげな男達が言葉を交わす…。
【メタルナイト…いや、白波遊海は疲れて動きが鈍ってきた…!もっともっと奴を追い詰めろ!九十九遊馬達への救援が間に合わないくらいになぁ…!】
『承知しました…ですが、ハートランドの者達も警戒を強めている様子…如何しますか?』
【お前には関係ねぇだろう?バリアンの力を使わずに洗脳できるお前ならなぁ…!】
『はっ…全ては…バリアンの為に…』
【白波ィ…!よくもオレ様の作戦を邪魔してくれやがったなぁ…せいぜい苦しみやがれよぉ…?ハハハ…ギャハハハハハハ!!】
『…しらなみ、ゆうみ…』
『九十九遊馬とアストラルを倒す為にギラグを送り込んだが…少し荷が重かったか…』
バリアン世界…その城の中でバリアンのリーダー・ドルベはギラグの失敗した作戦の記録を見てため息をつく…そしてナンバーズを奪えない彼に業を煮やしたドルベは新たな一手を打つ事にした…。
『アリト…アリトはいるか!』
『なんだよ?ドルベ…何か用か?』
虚空へと声を張るドルベ…その声に赤いローブのバリアン・アリトが姿を現した。
『アリト、君にナンバーズの回収を命じる…今すぐ人間界へと向かえ…!』
『はぁ!?ちょっと待てよ!オレが人間界に!?なんでだよ!人間の世界じゃ本気でデュエルできねぇじゃねぇか!!そんなつまらねぇ仕事…』
ドルベの突然の命令に駄々をこねるアリト…だが…
『…アリト』
『チッ…わかったよ…行けばいいんだろ?行けば…』
『…それでいい、全てはバリアン世界の為に…』
『バリアン世界の為に〜…』
ドルベに睨まれたアリトは渋々人間界へと向かった…。
『ドルベ、アリトでよかったのか?』
『ミザエル…』
アリトを見送ったドルベに黄色のローブのバリアン・ミザエルが声をかける…。
『九十九遊馬とアストラルを倒し、ナンバーズを回収せねば…我らに未来はない、その使命はあんな
『そう言ってやるな…性格や態度はともかく、デュエルの腕に関してはアリトは信頼できる…少し様子を見よう』
『…はぁ…』
ミザエルはドルベの言葉を聞いてため息をついた…。
『………鋼の決闘者…白波遊海…か…』
ミザエルが去った後…ドルベは違う記録を閲覧する、それは遊海のWDCでの戦い…そして、最近のデュエルの記録だった…。
『…この男は何なんだ?何故、我らと同じ…
ドルベはしばらく魂の聖剣を振り回す遊海を見つめ続けた…。
「『デュエル!!』」
遊海LP4000
教師風の男LP4000
「俺の、ターン!!ドロー!」
「『超量妖精アルファン』を召喚!」
愛らしい顔の機械妖精が現れる! ATK0
「『アルファン』の効果発動!自身をリリースする事でデッキから『超量士ブルーレイヤー』『超量士レッドレイヤー』『超量士ホワイトレイヤー』を相手に見せ、相手がランダムに選んだ1体を特殊召喚し、残りは墓地に送る!」
遊海の前にカードの壁が現れる!
『真ん中だ!』
「『ブルーレイヤー』を特殊召喚!」
水の力を宿す女性戦士が現れる ATK1200
「『ブルーレイヤー』の効果発動!デッキから2体目の『レッドレイヤー』を手札に加える!さらに墓地に送られた『ホワイトレイヤー』の効果発動!デッキから『アルファン』を手札に加える!さらに『レッドレイヤー』の効果!墓地の『ホワイトレイヤー』を特殊召喚!ただし、効果は発動できなくなる!」
光の力を宿す謎の戦士が現れる! ATK2400
「さらにフィールド魔法『超量機艦マグナキャリア』を発動!」
遊海の背後に巨大な宇宙船が現れる!
「『マグナキャリア』の効果発動!手札の『ワン・フォーワン』を墓地に送り『ホワイトレイヤー』と同じ属性のエクシーズモンスターをエクシーズ召喚扱いで特殊召喚する!機乗召喚!現れろ!『超量機獣ラスター・レックス』!」
マグナキャリアから白き恐竜型ロボットが発進…ホワイトレイヤーが乗り込む! ATK2700
『モンスター1体でのエクシーズ召喚だと!?』
「さらに俺はもう1度『マグナキャリア』の効果発動!手札の『ブルーレイヤー』を墓地に送り、フィールドの『ブルーレイヤー』と同じ属性のエクシーズモンスターを特殊召喚する!機乗召喚!現れろ!『超量機獣グラン・パルス』!」
連結したイルカ型のロボットが現れる! DEF2800
「そして墓地に送られた『ブルーレイヤー』の効果発動!墓地の『アルファン』と『レッドレイヤー』をデッキに戻す!カードを2枚伏せてターンエンド!」
遊海LP4000
ラスターレックス グランパルス 伏せ2 マグナキャリア 手札3
「私のターン!ドロー!」
「『
機械巨人の胸像が現れる! ATK500
「さらに魔法カード『機械複製術』を発動!デッキから2体の『古代の機械石像』を特殊召喚!」
「まずっ…!?『ラスターレックス』の効果発動!ORUを1つ使い、1体目の『古代の機械石像』の効果を無効にする!」
『甘〜い!!速攻魔法「エフェクト・シャット」を発動!モンスター効果が発動した時!その効果を無効にして破壊する!!』
「っ…!!」
放たれた電撃がラスターレックスを撃ち抜き粉砕する!
「墓地に送られた『ホワイトレイヤー』の効果…!デッキから2体目の『アルファン』を手札に加える!」
『3体の「機械石像」の効果発動!手札から現れろ!2体の「
2体の巨人、そして機械の巨竜が遊海の前に立ち塞がる! ATK3000 3000 3000
「やばい…!!リバース罠『エクシーズ・リボーン』を発動!墓地の『ラスターレックス』を特殊召喚し、このカードはORUになる!」
墓地からラスターレックスが復活する! ATK2700
『壁を出しても無駄だぁ!!バトル!2体の「機械巨人」で「ラスターレックス」と「グランパルス」を攻撃!アルティメット・ダブル・パウンド!』
「ぐっ…ぐうぅぅ…!?」
巨人の拳でロボット達が粉砕され、遊海は吹き飛ばされる!
遊海LP4000→3700→3500
『そして「機械巨竜」でダイレクトアタック!ガジェット・ストリー厶!』
「ぐあ"あ"あ"あ"─!!!がはっ…」
放たれた熱線が遊海を直撃…遊海は噴水に叩きつけられる…
遊海LP3500→500
『私はこれでターンエンド!』
教師風の男LP4000
機械巨人 機械巨人 機械巨竜 手札0
「くっ…ゲホッ…!ちょっと、やばい、な…」
咳き込みながら遊海が水の中から立ち上がる…半ば実体化した一撃で鎧には罅が入っている…。
『め、メタルナイト!お願い!!先生を止めて!!』
『いつもはすごい優しい先生なんだ!!』
『お願い!!』
「っ…!大丈夫、君達の先生は…俺が救ける!!」
子供達の声援を受けながら…遊海は立ち上がる!
「俺の、ターン!ドロー!!」
「自分フィールドにモンスターが存在しない時…!手札の『レッドレイヤー』は特殊召喚できる!」
炎の力を宿した赤き戦士が現れる! ATK2000
「『レッドレイヤー』の効果で、墓地の『ブルーレイヤー』を手札に、加える!さらに『超量士グリーンレイヤー』を召喚!」
風の力を宿した緑の戦士が現れる! ATK1600
「『マグナキャリア』の効果発動!手札の『アルファン』を墓地に送り、『レッドレイヤー』で機乗召喚!『超量機獣マグナライガー』!」
赤き獅子のロボットが現れる! ATK2600
「もう、一度…『マグナキャリア』の効果発動…!2体目の『アルファン』を捨て、『グリーンレイヤー』で機乗召喚!『超量機獣エアロボロス』!」
緑のワイバーン型のロボットが現れる! ATK2200
「さらに、魔法カード『死者蘇生』を発動…!蘇れ!『グランパルス』!」
再びイルカ型ロボットが浮上する! ATK1800
「そして…『マグナキャリア』の最後の効果発動…!!このカードを墓地に送り…!3体の『超量機獣』を素材として…合体召喚!!」
3体の機獣が空へと飛び上がる!
「世界の平和を守るため…戦士の心が1つとなる!超量合神!完成!『超量機神王グレート・マグナス』!!」
機獣と戦士に魂が1つとなり最強のロボットが現れる! ATK3600
「『グレートマグナス』の効果発動!ORUを1つ使い、『古代の機械巨竜』をデッキに戻す!ドラゴン・スマッシュ・タイフーン!!」
『な、なにぃ!?』
緑の竜頭から放たれた暴風が機械巨竜を吹き飛ばす!
「さらに罠カード『機神剣─マグナ・スレイヤー』を発動!このカードは『グレートマグナス』の装備カードとなり、攻撃力をランク✕100アップさせる!エネルギー・チャージ!!」
グレートマグナスの手元に大剣が現れ、虹色の光を纏う! ATK3600→4800
「バトル!『グレートマグナス』で1体目の『機械巨人』を攻撃!機神剣・マグナスラッシュ!」
『うおぉぉ…!?』
大剣が機械巨人を両断する!
教師風の男LP4000→2200
「『マグナスレイヤー』のさらなる効果発動!このカードを墓地に送り、『グレートマグナス』は3回攻撃ができる!闇を打ち払え!機神拳・マグナバスター!!」
『う、うわああああ─!!』
剣のエネルギーを吸収した機神王の拳が悪しき思念を打ち砕いた!
教師風の男 LP0
遊海WIN!
『うう…私はいったい…?』
『先生…先生!!』
『よかった〜!!』
『???』
『あれ…?メタルナイトは…?』
教師の無事を喜ぶ子供達…だが、ヒーローの姿は既に消えていた…。
「はー…はー…さすが、に…これ以上、は……」
《マスター!気をしっかり保ってください!翠がこちらへ向かっています!!》
路地裏で満身創痍の遊海は倒れ込んでいた…連日10人近くの暴走決闘者を相手に戦い続けた事で…ついに体力の限界を超えてしまったのだ…。
「まるで、モグラたたき、だ……警察や、オボットの監視…抜けて…これだけの、事…ゴボッ…!」
《マスター!!》
「あやか…ゴメ…あと、たの、む……───」
「っ…!!先生!!」
遊海はついに気を失う…その直前、懐かしい声が聞こえたような気がした…。
─久しぶりに…予言をするとしよう─
「花の、お兄さん…」
微睡む意識の中…優しげな青年の声が響く─
─悪意が勇士に迫る…友情は綻び、絆は断ち切れる…だが、新たな光が…君達を照らすだろう─
「………」
─そして…本当にごめんね、遊海君……僕のせいで君は…─
「…違う、これは…俺の運命だ…俺の弱さが…招いた事、 だから…」
─…僕はいつでも見ているよ…どうか、君の往く先に希望があらん事を…─
「…ここ、は…」
「先生…!オレの事がわかるか!?」
「十代…?なんで…」
遊海が目を覚ました時…そこは見慣れた自室だった、そして枕元には頼れる教え子…遊城十代の姿があった。
「海馬…じゃなくて瀬人さんから依頼を受けて飛んで来たんだ!『ハートランドシティでのデュエルモンスターズ絡みの問題が続いてるから遊海の救援に行って来い!』って…」
「…ありがとう…俺も、過労気味だったんだ…何せ、この1ヵ月で200戦近く……ゴホッ…!」
《無理して喋る事はないさ、アヤカから全部聞いてる…お前、無理し過ぎだよ》
「ははっ…娘が、元気になったから…張り切り過ぎた、かな…」
ユベルの呆れたような言葉に遊海は冗談を交えて返す…だが、意識を保つのもやっとな程だった…。
《それにお前…
「
「先生…」
ユベルは遊海の抱える
「十代…すまない……頼む…このまちは…おれ、の………」
「わかってる…先生達の
十代は意識を手放してしまった遊海の手を握り締めた…。
Side遊馬
「おかしいなぁ…?白野が電話に出ねぇ…この『はたしじゅう』の相談したかったのになぁ…」
「きっとあの人も忙しいんですよ!それより遊馬クン!早く行かないと!」
「おぉ…!小鳥を渡してたまるかよ!!」
同じ頃…遊海へと電話した遊馬は首を傾げていた…だが、それも僅かな事…遊馬は「果たし状」で指定されたビルへと向かった…。
『来たか…!』
「おい!『小鳥を賭けた男と男の真剣デュエル』っていったいどういう事だよ!?」
『どういう事も何も…そのままの意味だ!!俺はテメェをデュエルでブッ倒す!!』
果たし状で指定されたビルの上…そこで待ち受けていたのは褐色肌のラテン系の少年…人間体のバリアン・アリトだった。
…だが、アリトはナンバーズを奪う為に遊馬にデュエルを挑んだ…のではない、あろう事か…遊馬の幼なじみである観月小鳥の為にデュエルしようとしているのだ。
簡単に経緯を説明すると…
アリトが人間界を訪れる→ハートランド学園でたまたま小鳥に出会い、一目惚れする→猛烈なアタックを仕掛けるが、その度に遊馬&真月に(無自覚に)邪魔される→事情をよく知らないギラグに相談→『男なら力で捻じ伏せろ!』→小鳥を賭けて遊馬に果たし状(誤字だらけ)を叩きつける…という訳である。
…バリアンの戦士が何をしてるのかとドルベなら呆れるだろうが、残念ながらツッコミ役はいない…ミザエルの懸念通り…アリトは(良い意味で)単細胞だったのだ…。
『俺とデュエルするか!尻尾を巻いて逃げるか!どっちだ!!』
「ふざけんな!!どんな理由でも、オレがデュエルを挑まれて…逃げられっかよぉぉ!!」
小鳥と決闘者のプライドを賭けて…闘士と勇士の戦いが始まった!
「『デュエル!!』」
デュエルダイジェスト 遊馬対アリト
『エクシーズ召喚!!魂に秘めた炎を…拳に宿せ!「
「っ…1ターン目からエクシーズモンスターを…!」
アリトの場に全身に重りを背負い、拘束具を着けた格闘家が現れる…彼が使うテーマは「BK」…ボクシング用語や技の名前を持つ筋肉質なモンスターのテーマである。
(気をつけろ、遊馬…彼からは尋常ではないプレッシャーを感じる…!)
「アストラル…!?」
アリトの発するオーラに気付いたアストラルが姿を現す…それほどにアリトは強いと確信していたのだ…!
(もしかすると…彼も
『(馬鹿な…!?あれは…アストラル世界の使者・アストラル…!と、いう事は…あのヤローが
遊馬達がアリトを睨むなか…アリト自身も驚愕していた、彼は今の今まで目の前の少年が『九十九遊馬』だと気付いていなかったのだ…。
『(面白ぇじゃねーか…この姿じゃ、ナンバーズも奪えず…カオスエクシーズも使えないが…お前を見極めてやるぜ…!!)』
「オレのターン!来い!『ガガガマジシャン』!さらに魔法カード『破天荒な風』を発動!『ガガガマジシャン』の攻撃力を1000アップだ!」
お気に入りモンスターであるガガガマジシャンを召喚した遊馬は攻撃を仕掛ける!
「バトルだ!『ガガガマジシャン』で『リードブロー』を攻撃─!」
『甘いぜ!「リードブロー」の効果発動!ORUを1つ使い、バトルでの破壊を無効にする!』
「でも…ダメージは受けてもらうぜ!!ガガガパーンチ!!」
ガガガマジシャンが魔力を込めた拳でリードブローを殴りつける、効果によってリードブローは破壊を免れるが
…拘束具に罅が入る!
(なに…!?)
『ヘヘッ…!中々のパンチだな…だが「リードブロー」のさらなる効果発動!自身のORUが失われた時!攻撃力が800アップする!!』
「なんだって!?」
(バトルで破壊されないうえに…攻撃力が上がるのか…!)
リードブローの拘束具が砕け…攻撃力が3000まで上昇する!
『俺のターン!さっきのダメージを5倍にして返してやるぜ!!永続魔法「タイマンバトル」発動!!その効果により、モンスター同士の戦闘でバトルダメージが発生した時!追加1000ダメージを相手に与える!「リードブロー」!「ガガガマジシャン」とタイマンだ!!』
「なっ…!?ぐあああ─!?」
リードブローの拳圧がガガガマジシャンを粉砕、遊馬に大ダメージを与える!
『どうだ…!俺のカウンターの味は…!』
「イテテ…!効いたぜぇ…!!だけど…おかげで面白くなってきたぁ!!」
ふらつきながらも遊馬は立ち上がる…久しぶりのワクワクとするデュエル…それが遊馬の魂に火を点ける!
「レベル6となった『ガガガマジシャン』と『ドドドウォリアー』でオーバーレイ!エクシーズ召喚!熱き魂を引き絞り!狙いをつけろ!『ガントレット・シューター』!!」
遊馬は新たな仲間、赤き鋼のロボットを呼び出す!
「『ガントレットシューター』の効果発動!ORUを1つ使い!相手モンスターを破壊する!!」
『な、なんだってー!!』
ORUを装填したガントレットシューターがロケットパンチを放つ!!
『…と言うと思ったか?カウンター罠「エクシーズ・ブロック」!相手のモンスター効果が発動した時!自分モンスターのORUを使い、その効果を無効にする!!』
(マズイ!!『リードブロー』がORUを使ったという事は…!?)
『「リードブロー」はORUを使うほど強くなる!!』
アリトの言葉と共にリードブローの拘束が解き放たれ、剛力無双の闘士が立ち塞がる!!
「攻撃力…3800…!?」
(攻撃されればされる程強くなるとは…!)
強力な効果を持つリードブローにたじろぐ遊馬達…勝利の行方は…!
『俺のターン!そろそろトドメを刺させてもらうぜ!「リードブロー」で「ガントレットシューター」を攻撃!戒めを解かれし灼熱の拳を叩き込め!!』
「やらせるかぁ!!罠カード発動!『バトル・ラッシュ』!!」
(このカードは相手モンスターの戦闘での破壊を防ぎ、このバトルで発生するプレイヤーへのダメージをそのまま相手に与える!!)
それは逆転への1枚…しかし、アリトはそれを見抜いていた…!
『それを待ってたぜ!!そうやって打ってきてくれなきゃ…俺のカウンターが決まらないからな!!カウンター罠「アクセル・フットワーク」発動!バトル中に発生した相手の罠カードの発動を無効にし、破壊する!!喰らえ!クロス・カウンター!!』
ガントレットシューターへと吸い込まれるカウンターの一撃…だが、アストラルは冷静だった。
(これで遊馬が受けるダメージは『タイマンバトル』を含めて2400…ライフが100残るが…!)
「まだだ!!カウンター罠『エクシーズクロス』発動!!」
(なっ!?遊馬!待つんだそのカードは!!)
アストラルの予測を無視し…遊馬は逆転の一撃を狙う!!
「このカードは!相手の罠カードが発動した時に発動できる!デッキからカードを1枚ドローして、そのカードがモンスターカードなら!バトルの間、お互いのモンスターの攻撃力を入れ替え!さらに相手の攻撃力を0にする!!」
(だが、モンスター以外を引いた時は自分への戦闘ダメージが倍になってしまう!)
「失敗をビビって…奴に勝てるかよ!かっとビング…ドロォォー!!」
一か八かの一発勝負…遊馬の渾身の一撃は…!
「ドローカードは…モンスターカード!『ガンバラナイト』だ─!!」
『な、なんだって─!?』
熱き闘士を打ち砕く!
「いっけぇ!『ガントレットシューター』!ダブル・クロス・カウンターだ!!」
『ぐ、ぐああああ─!?』
カウンターを決めようとしたリードブローの拳を弾き、ガントレットシューターのロケットパンチがリードブローに直撃、勝利のゴングは遊馬へと鳴り響いた!!
アリトLP0
遊馬WIN!
「勝った…!勝ったぜぇぇ!!」
(……あのカードは…!?)
遊馬がデュエルの勝利に喜ぶ中…アストラルは吹き飛ばされたアリトへと目を向ける、散らばった手札の中…アストラルは持ち前の視力であるカードを見つけた…!
(あのカードは…速攻魔法『
それは命運を分けた1枚…遊馬の諦めない魂が紙一重の勝利を掴んだデュエルだった…。
「ゆ、遊馬ー!!」
「小鳥!?どうして此処に!?」
「すいません!よかれと思って黙ってようと思ったんですが…やっぱり小鳥さんには話した方が良かれと思って…」
デュエルの決着がついた後、小鳥と真月が駆けつけてくる…真月が良かれと思ってデュエルの事を小鳥に伝えたのだ…。
「遊馬…!ごめんなさい!私のせいで決闘なんて…!」
「えっ…あ、その…?」
小鳥は事態を把握しているが、遊馬は戸惑う……実を言うと遊馬はデュエルを挑まれたから戦っただけで…何故、小鳥を
『九十九…遊馬…!!』
「お前…!」
アリトがフラフラと立ち上がり、遊馬へと歩き出す…!
「や、やめて!!これ以上は…!」
『おい!九十九遊馬!!…お前、面白ぇなあ!!俺はアリトっうんだ!この名前…胸に刻んでおけよ!!今日からお前は…俺のライバルだ!!』
「「「へっ…?」」」
急に態度の変わったアリトに遊馬達の目は思わず点になる。
…アリトは生粋の武人決闘者である、色恋よりも熱い戦いを求めるアリトは…ライバルとして遊馬に惚れてしまったのだ……それでいいのか?バリアンの戦士…
「お、おう!よろしくな!アリト!!」
「もう…いったいなんなのよ〜!?意味分かんなーい!!!」
バリアンの戦士と思わぬ友情を築いてしまった遊馬…その様子に困惑した小鳥の叫びが夕暮れのハートランドに響いた…。
〜おまけ〜
ピンポーン
「翠さ〜ん…」
「あら?小鳥ちゃん…どうしたの?」
「実は…」
(小鳥説明中…)
「うんうん…それは遊馬君が悪いわねぇ…でも、しょうがないわ…だって遊馬君はまだ小鳥ちゃんに比べて子どもなんだもの…でも大丈夫よ!遊馬君は小鳥ちゃんの事を大切に思ってるはずだから…きっと小鳥ちゃんの想いに向き合ってくれる日が来るわ…」
「そうだといいんですけど…」
「大丈夫!私も応援してるからね…よしよし…」
「え〜ん…」
「(しまった…入りづれぇ…)」←タイミング悪く帰宅した凌牙
「小鳥さんも苦労してるのね…」←扉の前で盗み聞く璃緒
《…なんだか何処かで聞いたような話だねぇ…》←地獄耳のユベル
「ん?なんか言ったかユベル?」←明日香に同じような事をした事がある十代