転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!大変おまたせしました!!

ベクターの計画はついに最終段階へ…遊馬は狂気の陰謀を乗り越えられるのか…!


それでは最新話をどうぞ!


ベクター強襲!〜凶敵、襲来〜

《…マスター…!十代が多数の洗脳デュエリスト達と交戦中!さらに湾岸地区でバリアンの反応です…!!》

 

「なっ…こんな、時に…!うぐっ…!?」

 

《フォウ!?フォーウ!》

遊馬とのデュエルを終えてベッドで休んでいた遊海はアヤカの知らせを聞いて飛び起きようとするが…凄まじい激痛と倦怠感で倒れ込んでしまう…。

 

 

《…十代の相手は…反応からして特段強い相手ではないようです…おそらく足止めが目的かと…》

 

「……すまない十代…なんとか、凌いでくれ…!アヤカ、トフェニ…十代の応援をたの、む…実力行使でも、構わない…!」

 

《わかりました…!トフェニ!》

 

《御意!》

遊海の指令を受けたアヤカとトフェニは窓から飛び出した!

 

 

《ユウミ、戦いは間近…もどかしいでしょうが…今は少しでも休むのです…》

 

「…ちくしょう……ベクター…ディヴァイン、め……」

 

《フォウ…》

自分の不甲斐なさを悔やみながら…遊海は体力回復の為に眠りに落ちた…。

 

 

 

 

 

 

「くっ…!?コイツら、何処から出てきたんだ!」

 

《十代、今は口よりデュエルに集中!》

 

「わかってる!『ネオス』でダイレクトアタック!!」

 

 

日が落ちたハートランドの一角、遊海の代わりに街の平和を守っていた十代は突然現れた十数人の洗脳デュエリスト達に囲まれていた…。

 

 

《港の方で強い力を感じる…どうやら、ボク達を足止めするのが目的らしいね…!》

 

「…遊海先生の警戒してたバリアンが動き出したって事か…!先生の援軍は望めない…だったら頑張るだけだ!!トリプルコンタクト融合!!来い!『E・HEROマグマ・ネオス』!!」

 

十代とユベルは港に現れた不穏な気配を感じながら、洗脳デュエリストの対処に当たった…。

 

 

 

 

 

 

Side遊馬

 

 

 

『遊馬っ…!早く来てくれ!頼むッうわあああ!!』

 

「真月!待っててくれ!もう少しで着く─!!」

遊海との授業デュエルを終えた遊馬はハートランドの埠頭へ向かって走っていた、バリアン警察である真月が何者かに襲われ、助けを求めて来たのだ…!

 

 

 

「っ…!?スフィアフィールド!?」

 

『ハッ…!来てくれたのか…!遊馬巡査!』

遊馬が埠頭へと辿り着く…最初に目にしたのは巨大な赤紫色のスフィア・フィールド…そして、その中で戦う真月とローブを被った2()()()()バリアンの姿だった…!

 

 

【邪魔が入ったな…勝負はお預けだ…行くぞ、アゴール】

 

【…承知】

 

『あっ…!待て!!』

遊馬の姿を見たバリアン達はワープゲートへと姿を消した…。

 

 

 

「真月!大丈夫か!?」

 

『ああ…来てくれて助かったよ…』

スフィアフィールドが消え、開放された真月は地面に座り込む…。

 

「真月!さっきの奴らは…!?」

 

『奴らは、我々バリアン警察が長年追ってきた…最も凶悪なバリアン…ベクター、そしてその腹心のアゴールだっ…!』

 

「ベクターに、アゴール…?」

それは新たなバリアンの名前…遊馬はその名を繰り返す。

 

『紫色のローブがベクター…もう1人がアゴール…先日、白野…いいや、遊海を打ちのめした相手だ…ここしばらく起きていた「決闘者暴走事件」も奴らの仕業だ…!』

 

「あいつらが…!ハートランドのみんなや夏菜をひどい目に…!!」

真月から街で起きていた事件の真相を聞かされた遊馬は拳を握り締める…!

 

 

『遊馬…私は、奴らを追跡しなければならない…!私がいない間、この世界の平和は頼んだぞ…!』

 

「はっ!わかりました!真月警部!!」

遊馬は敬礼で真月の頼みに応える…。

 

『ありがとう…では、このカードをキミに託す…きっとキミの助けになるはずだ…!』

 

「これは、新しいバリアンのカード…!」

真月が遊馬に渡したのは『Vサラマンダー』『Vウンディーネ』『Vノーム』『Vシルフィード』『Vコール』の5枚…いずれもバリアンの力を宿したカードだった…。

 

 

『…わかっているとは思うが…()()()()()()()秘密にしてくれ、彼の安全を守る為に…!』

 

「…ああ、わかった!」

 

『必ず全てを話す時がくる…優しいキミには辛いかもしれないが…私を、信じてくれ…!』

 

「わかったであります、真月警部!」

   

『ああ、あとは頼んだぞ!』

敬礼を交わしながら真月もワープホールへと消えていった…。

 

 

 

 

 

 

『さぁて…仕込みは上々…次は……久しぶりの里帰りといくかぁ…イテテ…』

 

【……(もう少しだ…もう少しで、お前を─!!)】

 

 

 

 

 

Sideout

 

 

 

 

 

 

『九十九遊馬とアストラルに敗れ、アリトとギラグは深い傷を負った…未だに目を覚ます気配もない…』

 

『ミザエル…』

バリアン世界、その中心の城…そこでは遊馬に敗れたアリトとギラグが水晶の中で深い眠りに就いていた…。

 

 

『こうなれば…我々2人で奴らと決着をつけるしかあるまい…!』

指揮官であるドルベはミザエルと共に遊馬達との最終決戦を臨む決断をする…そんな時だった…!

 

 

【ヒヒハハハハァ…!どうしたぁ?シケたツラを並べてよぉ…!懺悔でもしようってかぁ?このベクター様が聞いてやろうかぁ?】

 

 

『この声は…ベクター!!』

城に響く笑い声にドルベとミザエルは顔を上げる…その目線の先、バリアンの『王』が座る玉座にローブを纏うベクター、そして傍らに佇むアゴールの姿があった…!

 

 

【ハハハ…ザマァねぇなぁ!ギラグにアリト!!なんの成果も残せずおねんねとは…本当に笑えるなぁ!ギャハハハ!!】

 

『貴様ッ!!』

 

『やめろミザエル…!!今は、我々が争っている時ではない…!!』

 

『くっ…』

倒れた仲間達を嘲笑うベクター…その姿に怒りを抑えられなかったミザエルが拳を叩き込もうとするが…ドルベがその手を掴む…。

 

 

 

『…ベクター、相変わらず気まぐれに現れるな…お前が提案したDr.フェイカーとトロンを利用してアストラル世界を滅ぼす計画は九十九遊馬とアストラルに阻まれてしまった、その失敗の責任も取らず…何処に雲隠れしていた…!』

 

【キヒッ…!失敗なんかじゃねぇ…これも計画の内よ…!遊馬…アストラル…カイト…凌牙…そして白波遊海…奴ら5人を一気に潰す最終決戦の為のよぉ…!!】

ドルベの追求を前にベクターは笑う…!

 

【万に1つのしくじりもねぇ…お前ら…賭けろよ!このオレに!全てを…!!】

 

『誰が貴様の策に…!!』

 

『…わかった』

 

『ドルベ!?』

ベクターの作戦突っぱねようとするミザエルだったが…ドルベはベクターの提案を受け入れた…。

 

『ただし、2度と勝手な真似をするな…もし、そんな事があれば…私が…この手でお前を粛清する!!』

 

【わかってるさ…さぁ、良からぬ事を始めようじゃねか…!!】

 

最悪の作戦が…ついに始まろうとしていた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「昨日はサンキューな、先生…アヤカとトフェニのおかげで助かったぜ…」

 

「お礼を言わなきゃならないのは俺の方だ…俺の代わりにハートランドを守ってくれてありがとな…」

翌日、十代は遊海のもとを訪れていた…遊海は横になっており、顔色は戻っていなかった…。

 

 

「バリアンがついに動いた…明日にも決戦が起きるだろう」

 

「…先生、オレは何をすればいい…?」

窓から外を見つめる遊海に十代は問いかける。

 

「十代…お前はハートランドに残って、この街を守ってほしい…俺は…遊馬達と一緒に、決戦に臨むつもりだ…!」

 

「っ…!?先生!アンタ、自分の身体の事わかってるのかよ!?もう全身ボロボロで…力だって…!」

遊海は十代に自分の真実を伝えてはいない…だが、十代は気付いていた…遊海が徐々に衰弱している事を…。

 

「…わかってる…でも、奴と…ディヴァインとのケジメをつけるのは…俺の、役目だ…!」

 

「先生…!!」

傷ついてなお、遊海の瞳は…心は揺らがない、全ては過去からの因縁を断ち切る為に…。

 

 

《マスター、ハートランドシティ中心部にバリアンの反応です…!》

 

「来たか…俺は、もう少し…休まなきゃ、ならない…十代…街を…たのむ……」

 

「先生…わかった!!」

 

 

 

 

《十代、遊海はもう無理をできる状態じゃない…止めないのかい?》

 

「…オレが止めたって無駄さ…あの人は…いつも独りで戦いに行っちまう、それをオレは止められねぇ…」

現場へ向かう十代にユベルが声をかける…。

 

「先生は…ずっと1人で重荷を背負ってきた…オレにできるのは、その重荷を少しでも減らす事だ…!」

 

《まったく、君も遊海も…難儀な性格だねぇ…》

ユベルは呆れたように呟いた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

Side遊馬

 

 

 

「バリアンや〜い!」

 

「出てこいウラー!」

 

「はぁ…なんでこんな事に…」

 

「ふふっ…みんな遊馬の事が心配なのよ♪」

 

夕暮れのハートランド…そこで遊馬はナンバーズクラブの仲間達とバリアンを探す為のパトロールをしていた。だが、バリアンとのデュエルは命懸け…仲間達を大事にしている遊馬はあまり乗り気ではなかった…。

 

 

「まったく…新しいカードも手に入れたし、白野とのデュエルでオレも強くなってるのに…」

 

「文句言わない〜の!みんなとの絆を大切にしろって言われ…あらっ?何あれ…?」

愚痴を漏らす遊馬を宥める小鳥だったが…夕暮れの空に何か光るモノを見つけて立ち止まる。

 

「ん?流れ星……危ねえ!!」

 

「「「うわあ!?」」」

 

ビュン!!

 

それは紅く輝く球体…それは遊馬達を掠め、ハートランドのビルや道路を破壊しながら飛び回る…そして…!

 

ビュン…ギュン!!

 

「わわっ!?コッチに向かってくるウラ─!?」

 

「みんな伏せろ─!!」

 

 

ドォォン!!

 

 

方向転換した球体は遊馬達に向かって落下…彼らの眼の前の地面に衝突した!!

 

 

 

 

 

 

 

「っ…!小鳥!みんな!大丈夫か!?」

 

「な、なんとか…ウラ…」

 

「『ホープ』のおかげで助かったニャン…」

砂煙に包まれる中、遊馬は仲間達の無事を確認する…衝突の寸前、遊馬は『希望皇ホープ』を呼び出す事で仲間達を守っていたのだ…。

 

 

キィン─!

 

 

(遊馬!いったい何事だ!?)

 

「アストラル!わからねぇ、何か落っこちてきたんだ!」

異常を察知したアストラルが皇の鍵の中から飛び出してくる…そして…!

 

 

【ギャハハハ!見つけたぜぇ…!】

 

(っ…!!お前は…!?)

砂煙の奥から笑い声が響く…砂煙の中から現れたのは、紫のローブを纏ったバリアンだった。

 

 

【我が名はベクター…バリアン最強の戦士だァ!】

 

「ベクターだって!?」

バリアンの名前を聞いた遊馬は驚愕する…その名は真月から「最凶のバリアン」として聞かされたものだったからだ…!

 

 

【九十九遊馬…そしてアストラルぅ…!貴様ら諸共、この世界をぶっ潰しにきたぜぇぇ!!】

 

「なんだと!?」

 

(っ!!遊馬、みんなを逃がせ!)

 

「みんな!下がれ!巻き込まれる!!」

ベクターの目的を聞いたアストラルと遊馬は仲間達を避難させる…!

 

 

【ハハハァ!!『バリアンズ・スフィア・フィールド』!展開ィィ!!】

 

ギィン─バリバリバリ!!

 

ベクターが小さな箱を投げ放つ、そこからバリアンの力が溢れ出し…球状のスフィアフィールドとなった!

 

 

 

 

【ヒヒヒヒィ…!お前らとデュエルするのも久しぶりだなァ…!】

 

「何が久しぶりだ!?オレはお前の事なんか知らねぇ!!」

 

【キヒッ…!忘れたのかぁ?Dr.フェイカーの身体を奪って…お前達と楽しいデュエルをしたじゃねぇか…!】

 

「なっ?!じゃあ…お前が、Dr.フェイカーを操っていたバリアン!?」

ベクターの言葉に動揺する遊馬…フェイカーを乗っ取ったバリアンの使者…その正体はベクターだったのだ…!

 

 

【覚えていてくれて光栄だぜぇ…!さぁ、お前らを…いや、アストラル世界も!人間界も!!徹底的に叩き潰してやるよぉ!!】

 

「ふざけるな!!そんな事、絶対にやらせねぇ!!」

 

(遊馬!ベクターを止めるぞ!!)

世界を破壊すると豪語するベクターを止める為…遊馬とアストラルは立ち向かう!!

 

 

 

 

 

【「デュエル!!」】

 

 

 

 

 

デュエルダイジェスト 遊馬対ベクター

 

 

 

 

66

 

 

 

【さぁ来い…!「No.66」!「覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル」!!】

先攻を取ったのはベクター…そして現れたのは新たなナンバーズ、黄金色に輝く「鍵」のような角を持つカブトムシだった…!

 

 

「くっ…!早速ナンバーズのお出ましか…!!」

未知のナンバーズを警戒する遊馬…だが、ベクターはさらなる一手を打つ…!

 

 

【さらに俺は永続魔法『魔導の封印柩』を発動…!このカードは相手のデッキに存在するカード1枚を封印するぅ…知ってるんだぜぇ?お前が我らバリアンのカードを持ってる事はなぁ!!お前の『RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース』を封印する!!】

 

「しまった!!」

 

(ランクアップを封じられた!?)

ベクターの魔法から現れた柩から黒い霧が溢れ出す、その霧は遊馬のデッキに取り憑き、RUMを奪い去った!

 

 

【さぁ、ゆくぞ!「マスターキービートル」の効果発動!ORUを1つ使い、フィールドのカード1枚をあらゆる破壊から守る!選ぶのは「魔導の封印柩」だ…!】

 

「『リミテッドバリアンズフォース』が雁字搦めに!?」

 

(奴もそれほどランクアップを恐れているという事か…?)

封印の柩が鎖で雁字搦めに縛られ、破壊から守られる!

 

【俺はカードを1枚伏せてターンエンド…「RUM」さえなければ…お前達なんか怖くねぇんだよぉ!!ギャハハハ!!】

遊馬の切り札を奪ったベクターは笑い声を響かせた…。

 

 

 

 

 

39

 

 

「現われろ!『No.39希望皇ホープ』!!」

 

《ホープ!!》

返しのターン、遊馬はエースモンスターたる希望皇ホープを呼び出す!

 

【現れたか「希望皇ホープ」…だがよぉ!『RUM』のないホープなんて…怖くないんだよぉ!!進歩のない希望なんてさぁ!!ギャハハハ!!】

 

「くっ…!!!」

遊馬を嘲笑うベクター…その様子に遊馬は怒りを募らせる…!

 

(落ち着け遊馬、冷静さを失えば…勝負に勝てなくなる…「ガガガガール」の効果だ!)

 

「アストラル……スー…ハー……よし!エクシーズ素材になった『ガガガガール』の効果発動!相手の攻撃力を0にする!ゼロゼロコール!!」

 

【なっ!?「マスターキービートル」の攻撃力が!?】

アストラルの言葉で冷静さを取り戻した遊馬はガガガガールの効果を発動、ギャル魔法使いの幻影がケータイの電波をマスターキービートルに浴びせかけ、弱体化させる!

 

「進歩のない希望なんて…よくも言ってくれたなぁ!オレは『RUM』がなくたって…『絆』の力で戦えるんだ!!アストラル!」

 

(…そうか、いいだろう!彼との絆の力、存分に見せてやれ!遊馬!!)

 

【なにぃ…?】

遊馬の思わぬ言葉に首を傾げるベクター…彼は失念していた、遊馬には偉大な師匠がついている事を─!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベクターLP4000 マスターキービートル 伏せ1 手札2

 

 

遊馬LP4000 希望皇ホープ 手札3

 

 

 

 

 

「オレは!『希望皇ホープ』1体でオーバーレイネットワークを再構築!ランクアップ・エクシーズチェンジ!!」

 

【なにぃぃ!?!?】

遊馬の言葉と共にホープが銀河に飛び込み、紅蓮の炎と共に再誕する!

 

 

93

 

 

「現れろ!『No.93』!希望の戦士が光を宿し!闇を祓う希望となる!!今こそ光臨せよ!『太陽皇ホープ・フェニックス』!!」

紅蓮の炎の中から太陽神の鎧を纏いし、希望の戦士が現れる! ATK3000

 

 

 

【なっ…!?その、姿は…!?】

その時、ベクターの脳裏にトラウマが蘇る…全ての闇を滅却する神の炎の痛みが…!

 

「バトルだ!『ホープフェニックス』で『マスターキービートル』を攻撃!!ホープ剣フェニックス・スラッシュ!!」

 

【がっ!?ぐわああああ!!】

神の炎を纏いし一撃がマスターキービートルを両断、ベクターに大ダメージを与える!

 

ベクターLP4000→1000

 

 

【チィッ…!忌々しい奴め…!!だが、「マスターキービートル」の効果発動!このカードが破壊される時!このカードが守っていたカードを身代わりにする事で破壊を免れる!!】

封印の柩が砕け、マスターキービートルはフィールドにしがみつく…!

 

【そして「魔導の封印柩」が破壊された事で、封印されていた「リミテッドバリアンズフォース」は…このターンのエンドフェイズに相手の手札に戻る…!】

 

((…せっかく奪った「リミテッドバリアンズフォース」を…こんなに簡単に手放すのか…?))

やけにあっさりとしたベクターの言葉に違和感を感じるアストラル…だが、ベクターはさらなる一手を隠していた…!

 

【そして俺はリバースカード「罪鍵の法─シン・キー・ロウ」を発動…!自分のエクシーズモンスターが戦闘で破壊されなかった時!そのエクシーズモンスターと同じ攻撃力となる「アンブラル・ミラージュ・トークン」3体を特殊召喚する!】

 

「なにっ!?」

ベクターの場に紫水晶の石柱が現れ、小さな「マスターキービートル」を投影する! ATK 0 0 0

 

 

「って…全部攻撃力0じゃねぇか…?」

 

(油断するな遊馬、奴の事だ…必ず何か仕掛けてくるはずだ!)

 

「わかった…!オレはこれでターンエンド!そして『リミテッドバリアンズフォース』はオレの手札に戻ってくる!」

ベクターの行動を警戒しながら…遊馬達はターンを終えた…。

 

遊馬LP4000

ホープフェニックス 手札3→4(1枚は『リミテッドバリアンズフォース』)

 

 

 

【チィ…!鋼の決闘者め、余計な入れ知恵を…!だが、お楽しみはこれからだぁ…!】

 

 

 

【俺のターン!ドロー!!】

【俺は魔法カード「アンブラル・リフレッシュ」を発動!攻撃力が変化しているモンスターの攻撃力を元に戻し!その数値分、ライフを回復するぅ!!】

 

「なんだって!?」

マスターキービートルの攻撃力が元に戻り、ベクターのライフが回復する!

 

マスターキービートルATK0→2500

 

ベクターLP1000→3500

 

 

【さらにぃ!「マスターキービートル」の攻撃力が変化した事で「アンブラルミラージュトークン」の攻撃力も変化する!!】

 

アンブラルミラージュトークンATK0→2500 ×3

 

 

「攻撃力2500のモンスターが4体!?…だけど『ホープフェニックス』の攻撃力は3000だ!」

 

【ヒヒッ…それはどうだろうなぁ…!バトルだ!『アンブラルミラージュトークン』で『ホープフェニックス』を攻撃ぃ!!】

 

「なっ…迎え撃て!『ホープフェニックス』!!」

小さなカブトムシが遊馬に襲いかかるが…ホープフェニックスの剣がカブトムシを両断する!

 

ベクターLP3500→3000

 

 

(ダメージを受けてまで…何を考えている…?)

 

【ぐっ…!だが、これで『ホープフェニックス』は終わりだぁ!速攻魔法『アンブラル・デス・ブラッド』を発動!アンブラルモンスターが戦闘で破壊された時!バトルした相手モンスターを破壊するぅ!!消えろ!忌まわしい太陽─!!】

紫の稲妻がホープフェニックスを直撃…ホープフェニックスが粉砕される!

 

 

【どうだぁ…!これで『マスターキービートル』の攻撃で大ダメージだぁぁ!!】

 

 

(「それはどうかな?」)

 

 

【なにっ!?】

切り札を破壊された遊馬達…だが、2人は不敵に笑っていた。

 

 

(私達の紡いだ絆は…これぐらいの事で断ち切れる事はない!)

 

「ああ!俺は破壊された『ホープフェニックス』の効果発動!!」

 

ゴゥッ!!

 

【なんだ!?】

遊馬達を守るように…紅蓮の炎が舞い上がる!

 

「デュエル中に1度!『ホープフェニックス』がフィールドから離れた時!俺のライフを半分払う事で…墓地または除外された自身を特殊召喚する!燃え上がれ!『ホープフェニックス』!!」

紅蓮の炎が巨大な鳥の姿となり、黄金の戦士が復活する! ATK3000

 

遊馬LP4000→2000

 

 

(さらに!特殊召喚された『ホープフェニックス』は新たな効果を得る!)

 

「いくぜ!『ホープフェニックス』が特殊召喚された時!相手フィールドの全てのカードを破壊する!ベクターのフィールドを燃やし尽くせ!ファントム・ゴッド・フェニックス!!」

ホープフェニックスの姿が炎の不死鳥…幻影の太陽神(ラー)へと変わり、ベクターのモンスターを一掃した!

 

 

【なぁにぃぃ!?俺のモンスターが全滅だとおぉ!?】

 

「へへっ…!これがオレ達と白野の絆の力だ!そして『ホープフェニックス』が自身の効果で特殊召喚された時!自分か相手の墓地から『No.』モンスター2体をORUにする!オレは『ホープ』と『マスターキービートル』をORUにする!シャイニング・チャージ!」

 

【な、なんだそのインチキ効果はぁぁ!?!?】

太陽皇の規格外の効果に動揺するベクター…無理もないが…ナンバーズを生み出した男(白波 遊海)が規格外なのだから仕方がないだろう…。

 

ホープフェニックス ORU0→2

 

 

【チィィ…!!カードを伏せてターンエンドだ!】

 

 

ベクターLP3000

伏せ1 手札0

 

 

 

 

「いっくぜぇ!オレのターン!ドロー!!」

「(ごめん、真月…お前から貰ったカードの出番は…また今度だ!)ベクター!ハートランドのみんなを…カイト達を!夏菜を傷付けたのは許さねぇ!!バトルだ!『ホープフェニックス』でベクターにダイレクトアタック!」

ホープフェニックスの剣が灼熱を纏う!

 

【そう簡単に負けてたまるかよぉ!!リバース罠「次元幽閉」発動!次元の彼方に消えなぁぁ!!】

 

「無駄だ!『ホープフェニックス』のさらなる効果発動!」

 

(ORUを1つ使い!次の相手のエンドフェイズまで相手の発動した効果を受けず、効果では破壊されなくなる!)

 

【ば、馬鹿な!この俺がぁぁ!?】

 

「受けてみろ!これが絆の一撃!ホープ剣フェニックス・スラッシュ!!」

 

【ガッ…グアアアア!?】

次元幽閉を飛び越えたホープフェニックスは灼熱の剣でベクターのライフを削りきった…。

 

 

ベクターLP0

 

 

遊馬&アストラル WIN!

 

 

 

 

 

 

「よっしゃああ!勝ったぜぇ!!」

 

(……ああ、見事な勝利だったな)

ベクターが倒され、スフィアフィールドが崩れる中…遊馬とアストラルはベクターに勝利した事を喜ぶ。

 

 

「どうだベクター!これがオレ達の絆の力だ!思い知ったかぁ!」

 

【ぐっ…おのれぇぇ…!】

満身創痍のベクターは遊馬を睨みつけるが…そこに駆け寄ってくる人物がいた…。

 

 

『遊馬クン!大丈夫ですか〜!?』

 

「真月!…ああ!ベクターをやっつけたぜぇ!」

それはベクターを追って姿を消していた真月だった…だが、遊馬がほんの少し力を緩めた瞬間をベクターは見逃さなかった!

 

 

【隙を見せたなぁ!!やれ!アゴール!!】

 

【承知…!】

 

(っ!?遊馬伏せろ!!)

 

「なっ─!?」    

それは一瞬の事だった、ベクターが叫んだ瞬間…遊馬の背後に巨大な白い悪魔「メンタル・スフィア・デーモン」が現れ、遊馬に襲い掛かったのだ!!

 

 

『遊馬クン危ない─!!』

 

ガシッ!

 

「し、真月─!?」

あわや悪魔の手が遊馬を捕まえる寸前、真月が遊馬を突き飛ばし…身代わりとなって捕まった…!

 

 

【チィ…!アゴール!そいつを連れて来い!】

 

【はっ…!】

 

『うわっ…!?』

 

「真月!!」

アゴールは悪魔と共に跳躍…ベクターの背後に降り立つ…!

 

 

 

【ククッ…!この俺がお前達に負けるはずはない…今のはお遊びよ…!九十九遊馬!お前の友は預かった!その代わり、このカードをくれてやる!】

 

(っ…『No.66』…!?)

真月を捕えたベクターはアストラルにナンバーズを投げ渡す!

 

【この男を取り返したくば…そのカードに聞くんだなァ…!そいつが俺達の再会への「鍵」になる…ハハハ、ギャハハハハハ!!】

 

『ゆ、遊馬クン─!!』

 

「真月!真月─!!」

高笑いと真月の悲鳴を残し、ベクターは次元の狭間へと消えていった…。

 

 

「真月…真月ぅぅ!!」

遊馬の悲痛な叫びが夕暮れのハートランドに響き渡った…。

 

 

 

 

Sideout

 

 

 

 

 

 

 

ピリピリピリ!ピリピリピリ!

 

 

「……もしもし、どうした?凌牙」

ベッドで休んでいた遊海のDゲイザーが着信を知らせる、それは凌牙からのものだった。

 

 

『休んでるトコ、ごめん…遊馬のダチ…真月がバリアンに攫われたらしい、それでカイトの奴が父さんの意見を聞きたいって…』

 

「わかった…新しいハートの塔に行けばいいな?少し待っててくれ」

 

『すまねぇ…頼む!』

 

 

「遊海さん…」

 

「ごめん、翠…ちょっと行ってくる」

心配そうな表情の翠に謝りながら…身支度を整えた遊海はハートの塔へと向かった…。

 

 

 

 

 

「……それじゃあ…真月を攫ったバリアンがフェイカーやトロンを操った黒幕、ベクターって奴だって事か?」

 

「ああ、あの時のデュエルで…奴は倒せてなかったんだ…!」

 

「なるほどな…それで今更、オレ達の前に姿を現したのか」

 

夜の帳の落ちたハートランドシティ…その再建中のハートの塔の一室で頬を腫らした遊馬はカイトと凌牙に事態のあらましを説明していた…。

真月が連れ去られた直後、遊馬は普段では考えられないほど取り乱し、カイトの張り手を受けてようやく落ち着きを取り戻したのだ。

 

 

「へっ…おもしれえじゃねぇか…ベクター…!地の果てまで追い詰めて、ぶっ飛ばしてやるぜ…!!」

 

「逸るのはいいが…何処を探すつもりだ?我々はバリアンの事を何も知らない…奴らが何処に隠れているかもな…」

 

「ぐっ…!?」

ベクターに関して因縁のある凌牙が獰猛に笑うが…カイトが待ったをかける、遊馬達はバリアンについて知らず

…別次元にある『バリアン世界』の場所もわからないのだ…。

 

 

 

「確かに…俺達はバリアンについての知識は乏しい、だが…やりようはあるさ」

 

 

「遊海!!」

 

「父さん!」

 

「白波さん…よく来てくれてた」

悩む遊馬達に声を掛けたのは…人間体の彩華に体を支えられた遊海だった。

 

 

「話はだいたいわかった…とりあえず、俺達がベクターを追うには大きく2つの問題がある」

 

「2つの問題…?」

遊海の言葉に遊馬は首を傾げる。

 

 

「ああ、1つはどうやって『追いかける』か?…今の人間界の科学では…異なる次元間を渡る技術はない、まずはそこからだ」

 

「…それなら、もう解決してるじゃねぇか…!遊海さんとアヤカの力があれば!!」

 

「…鋭いな遊馬、その通り!俺の精霊アヤカ…『アポクリフォート・キラー』は異なる次元を渡る力を持ってる…これでベクターを追う事は可能だ…だが、2つ目の問題がある」

 

「…『何処にいるか』だよな」

遊海の問いに凌牙が答える。

 

 

「その通りだ、この世界には俺達のいる『人間界』の他に『バリアン世界』『アストラル世界』『冥界』、さらにデュエルモンスターズの『精霊界』…その精霊界も1つじゃない、俺が知ってるだけでも…14個の世界がある…そこからベクターの逃げ込んだ世界を見つけなきゃならない」

 

「…父さん…フェイカーと一馬教授は『二十三次元方程式』という考え方でバリアン世界への扉を見つけたらしいが…時間の猶予はないな…」

 

「くっそぉ…!どうすればいいんだよ…!!」

ベクターの行き先がわからない事で悔しがる遊馬…そんな時だった!

 

 

ビーッ!ビーッ!ビーッ!

 

 

「「「なんだっ!?」」」

突然、ハートの塔に警報音が鳴り響く!

 

 

《カイト様!大変です!我々のいる塔の真上に強力な重力変化が!!》

 

「なんだと!?まさか、バリアンか!?」

オービタル7が緊急事態を伝え…遊馬達は慌てて外へと飛び出した…。

 

 

「そうか、あの()()()か…」

 

 

 

 

 

「あの雲は…!?」

遊馬達が屋上に飛び出し、空を見上げる…そこには街の明かりに照らされた巨大な雲が広がっていた…!

 

キィン─!

 

「おわっ!?」

 

「遊馬の『皇の鍵』が…!?」

さらに変化は続く、遊馬の皇の鍵から凄まじい光とエネルギーが飛び出し、雲へと吸い込まれる…そして、光の爆発と共に巨大な()()が不時着した!

 

 

「これは…!?皇の鍵の世界にあった構造体…!?」

 

「な、なんで現実世界に!?」

その落ちてきたモノに遊馬とカイトは見覚えがあった…それは、皇の鍵の世界の砂漠にあった無数の歯車が組み合わさった謎の建物だった…!

 

 

キィン…

 

《遊馬、私達の向うべき場所がわかったぞ》

 

「アストラル─!?」

光の粒子と共にアストラルが現れる…彼が口にしたのは全ての問題を解決する一言だった。

 

 

《先程のデュエルでベクターが残したナンバーズ…あのカードが「鍵」となり、この『飛行船』が起動した…しかも、()()()()を示す座標も表示された…》

 

「場所って…何処の…?」

 

《……おそらく、バリアン世界のものだ…!》

 

「バリアン世界の!?」

アストラルの言葉に遊馬達は驚愕する…!

 

 

《ベクターは…「この飛行船に乗って来い」と言っているようだ、そして…君の友達もそこにいる可能性が高い…》

 

「真月が…!」

 

「上等だ…!やってやろうじゃねぇか…!!」

 

「待て、どうも話がうますぎる…罠かもしれないぞ」

真月救出への目星がついた遊馬、そしてベクターへの足掛かりができた凌牙はやる気を見せるが…カイトは冷静に危険性を伝える…。

 

「ハッ…ビビってるなら、留守番でもいいんだぜ?」

 

「フッ、怖気づいてなどいないがな…!」

 

「だぁぁ〜!!やめろって!?」

静かに火花を散らすカイトと凌牙の間に遊馬が割って入る…カイトと凌牙は少し相性が悪いようだ。

 

 

「…オレは真月を助けに行く!!その為なら1人でも行ってやる!!」

 

「遊馬…」

 

《…わかった、飛行船はエネルギー充填中だ…出発は明日の朝だ…!》

アストラルの言葉を最後にその場は解散となった…。

 

 

 

 

 

 

《遊馬…私は一度、皇の鍵に戻る…くれぐれも準備を忘れないように》

 

「ああ!わかったぜ!」

アストラルは皇の鍵に戻り、遊馬は1人塔の屋上に取り残される…。

 

 

「真月…待ってろよ…必ず助けるからな…!」

その場に残された飛行船を見て覚悟を固める遊馬…そこへ…。

 

 

「覚悟は決まったみたいだな、遊馬」

 

「遊海…ああ、オレは絶対に真月を助ける!」

遊馬に声をかけたのは屋上の入口に寄りかかった遊海だった。

 

「良い目だ…だが、遊馬…戦いの前に俺に話さなきゃならない事があるんじゃないか?」

 

「うっ…それは…」

遊海は鋭く遊馬を睨み、遊馬は言い淀む…その眼差しはまるで心の底を見透かすようだった。

 

 

「………話せないならいい、だが…俺もお前に話さなきゃならない事がある」

 

「えっ…?」

遊海の呟きに遊馬は振り返る。

 

 

「お前はベクター…そして、夏菜と俺を襲ったローブのバリアンに会ったらしいな?」

 

「うん、確か…アゴールってベクターの奴が呼んでたぜ」

 

「アゴール……そのバリアンは、俺の知り合い…いや、俺が()()()()()()()だ」

 

「えっ…!?知り合い!?それって…いったい!?」

遊馬は思わぬ告白に驚いている…バリアンと決闘王が知り合いと聞けば、驚くのも無理ないだろう…。

 

 

「奴は今から何十年も前に「人間」だった男だ…俺は何度となくそいつと戦い…最後にはぶん殴って決着をつけた…そいつがなんの因果か、バリアンに生まれ変わっていたらしい」

 

「人間が…バリアンに…!?」

 

「…奴がバリアンとなり、この街の人々を…お前達を危険な目に合わせたのは…俺のせいだ、この因縁には…俺が決着をつける…!!」

 

「遊海…!」

遊海は拳を握り締め、重たいオーラを纏いながら遊馬へと自身の決意を伝える…!

 

「遊馬、明日は俺と翠でお前達を全力でバックアップする…お互いに頑張ろうな……帰ろう『閃光竜』」

 

《キュオン!》

遊海は閃光竜に乗る為に踵を返す…。

 

 

 

 

 

 

「……遊海!!」

 

 

 

「…どうした?」

遊馬は遊海の背中に声をかける!

 

 

「遊海…隠しててごめん!!真月は…真月はバリアンだったんだ!!」

 

「………」

 

「お調子者でヘタレなのはお芝居で…本当はバリアンの正義を守るバリアン警察の警部だったんだ!!みんなに話したら誤解されるし、驚かせちゃうから黙ってた!!でも…真月は本当にいい奴なんだ!だから…だから!!」

 

ギュッ…

 

「よく話してくれたな、遊馬…」

 

「えっ…」

遊海に真月の真実を叫ぶ遊馬…その言葉を聞いた遊海は静かに遊馬を抱きしめた。

 

 

「嘘をついたり、隠し事が苦手なお前の事だ…ずっと辛かっただろう、苦しかったろう…無理をするな…言っただろ?お前は1人じゃないってな…」

 

「オレの事、怒らないのか…?」

 

「遊馬…お前は、お前の信じるままに進めばいい…それがお前をもっと成長させてくれるはずだ…」

 

「グスッ…ゆうみぃぃ〜…!」

 

「ほら、泣くな泣くな…まったく…お互いに頑張ろうな、遊馬…」

 

遊海は静かに泣き出した遊馬の頭を静かに撫でた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ベクター…そしてアゴール…よくも遊馬の心を玩びやがったな…お前達は、絶対に許さない!!」

 

ハートランドの空を飛びながら…遊海もまた覚悟を決めた…!

気まぐれアンケート オリキャラバリアン・アゴールについてどう思う?

  • ヤバい奴
  • しつこい!
  • お前は、許さない!
  • どうしてこうなった

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