転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
《BGM 神々の戦い 推奨》
白い穴を通り抜けるとそこは石作りの町だった、空が近い…無事にアトランティスに到着できたようだ。
「ここのどこかにダーツが!」
「遊戯!あれを見ろ!」
海馬に示された方向を見ると…空に向かって緑色の光の柱が伸びていた。
「ダーツはあそこにいる…!行きましょう!」
『ダーツ!』
俺達は急いで柱の根元に向かう!
辿り着いたのは庭園の中にある島だった、そこにダーツはいた…玉座に座り水晶化した状態で…。
遊戯が水晶に触れると全身に罅が入り、粉々になり風に飛ばされる…ダーツの肉体は既に滅んでいた…。
《フフフ、遅かったな!選ばれし決闘者共よ》
空間にダーツの声が響く…奴は既に肉体を捨て去りオレイカルコスの神と一体化していた、神を復活させるために自身の肉体と魂を生け贄に捧げたのだ。約1万年を生きた魂は神の最後の生け贄になったのだ。
光の柱が細かく裂け海に落ちる、そして渦潮が起こり…それは現れた。黒色の大蛇、いや…巨龍、オレイカルコスの神…リヴァイアサンが1万年の時を越えて復活した、そしてその額にはダーツの成れの果ての人型が融合している。
…デカイ、No.9に比べれば小さいのだろうが…アトランティスに巻き付いてなお余りある巨体、自縛神を彷彿とさせる。
『選ばれし決闘者共よ!もはや誰も神を止めることはできない!』
「黙れダーツ!それが貴様の成れの果てだというならば、その醜悪な姿に俺直々に引導を渡してやる!」
海馬が吼える
『フハハ…できるかな!!』
《ギャオオオオッ!!!!》
なんて凄まじい咆哮だ!?
「遊戯!海馬!遊海!最初から飛ばさないと殺られるぜ!」
『行くぜみんな!』
遊戯達はそれぞれのモンスターを召喚する!
『来い!「ブラックマジシャン」!「デーモンの召喚」!「クリボー」!』
「来い!『炎の剣士』!『サイコショッカー』!『真紅眼の黒竜』!!」
「出でよ!『青眼の究極竜』!『ガジェット・ソルジャー』!『ブラッド・ヴォルス』!!」
「来てくれ!『アポクリフォート・キラー』三体!!」
「『「そして現れろ!名も無き竜達よ!!」』」
クリティウス、ヘルモス、ティマイオスが現れる。
『真の力を開放せよ!「レジェンドオブハート」!!』
三体の竜が光を放ち伝説の騎士となる!
『いけ!モンスター達!』
遊戯の号令と共にモンスター達が飛び出す、近距離攻撃のモンスター達が邪神に飛びかかり、魔法攻撃やブレスを放つモンスター達がエネルギーを溜める…
『いけ!超電導・黒魔導!!』
「サイバーエナジーショック!ダークメガフレア!!」
「アルティメット・バースト!!全弾発射!」
「キラー達!放て!カタストロフ・イレイザー!!」
四人の主力モンスター達の一斉攻撃が命中する!
邪神は後退する!
『俺はクリボーの増殖と機雷化をティマイオスに吸収!!』
《受けよ!我が剣!「ジャスティスソード」!!》
機雷化の能力により邪神の体中で爆発が起きて、邪神が見えなくなる…
「やったぜ!!」
『これで皆は…!』
「いや…まだです!」
「…何!!?」
煙が晴れるとほぼ無傷の状態のリヴァイアサンが佇んでいる…
「冗談だろ…!今の攻撃を受けてほぼ無傷かよ!?」
《グオオオオオ!》
邪神が咆哮しエネルギーを溜め始める…!アレはマズイ!!
「ちょっと待てよ!あんな攻撃喰らったら…!?」
「キラー達よ我らを守れ!」
ブレスの射線にキラー三体が並ぶ…そしてブレスが放たれた!
『ティマイオスよ「ビックシールドガードナー」の力を得よ!特殊効果発動!』
《ハァッ!!》
ティマイオスの剣から虹色のシールドが張られる、しかしキラーを含めた三騎士以外のモンスターが全て破壊される!!
『俺達のモンスターが一撃で全滅だと!?』
「くそっ!このままじゃ勝ち目がない!」
その時、空にオーロラが現れる!
『みんな!今こそマスターに力を貸す時です!』
オーロラの中からブラマジガールを始めとした無数のモンスター達が現れ邪神に攻撃を加え始める!
「グズグズするな!遊戯!白波!凡骨!今の内に態勢を立て直すぞ!」
『わかった!!』
「凡骨って言うな!行くぜ『ギアフリード』!『ロケット戦士』!!『ギルフォート・ザ・ライトニング』!」
「出でよ!『XYZードラゴンキャノン』!『ブレイドナイト』!『カイザーシーホース』!」
『「カオスソルジャー」!「マグネットバルキリオン」!「バスターブレイダー」』
「…手加減は無しだ!《封印強制解除》!現れろ!
『氷結界の龍 トリシューラ』!『閃光龍スターダスト』!『超銀河眼の光子龍』!『覇王龍ズァーク』!『コズミック・ブレイザー・ドラゴン』!!!」
遊海はヤケクソで強力な龍達を召喚する…ラスボスが混ざっているが気にしてはいけない…
『頼む!モンスター達!』
遊戯達の召喚したモンスター達が再び邪神に向かう…しかし…
《ギャオオオオ!!》
邪神は全身からエネルギー弾を打ち出しモンスター達を破壊し、俺達にも襲い掛かる!
「ヤバイ!『精霊変身・モード聖刻』!『閃光龍』よ!我を守れ!『波動障壁』!そして『反射の陣』!」
『遊海!無茶だ!やめろ!!』
《マスター!ぐああああ!?》
『グオおおっ!ガッーー!!?』
そして三騎士も破壊され、遊海も弾き飛ばされ石の壁に直撃する!
『遊海!!』
「伝説の騎士達が!」
「ガッ…本物の化け物め…ガフッ」
遊海は変身が解除され倒れこむ
『マスター!危ない!』
そして邪神から触手が伸び、遊戯、城之内、海馬、遊海を拘束し自身の肉体に叩きつける
「『「「くっ…うぐ…!」」』」
『伝説のデュエリスト共!この神の力が尽きる事はない!何故なら、この神の力の源、それこそ捕らえられた者たちの心の闇、そのものだからだ!聴こえるだろう彼らの嘆きが!!囚われし者達の心の闇があるかぎり神はいくらでも復活する!』
くっ…!引き込まれる!!
「うわぁあぁ!?」ズブズブ
「ぐっ…おのれぇ…!」ズブズブ
「しまった…遊戯!諦めるな…!皆の心の光を信…!!」ズブッ
『海馬!みんな!!』
『フフフ…。名も無きファラオ、瀬人、城之内、転生者!お前たちもこのまま神の虜となるがいい!』
『くそっ…ダーツ…!!』ズブズブ
ここまでか…どんどん引き込まれる、体も動かない…
~オイオイこれくらいで諦めるのか?それでもあの3年間を耐えた男か?~
聞き覚えのある声だ…誰だっけ…?
~オイオイ!お前の「負」を背負ってやった我を忘れるなよ!?~
…ユウスケ?
~ご名答!さぁ遊海…どうする?このまま試合終了dead endってか?お前…なんか大事なモノ忘れてないか?~
忘れ物?大事…
『遊海さん!』
翠…
『私の声が聞こえてますか!いいえ!聞こえてるはずです!絶対に戻って来てください!約束を…守って!!』
そうだ…約束したんだ!絶対に戻るって!!
~そうだ、その意気だ!さぁ迎えが来たぞ!!~
その時、空間に金色の光が溢れる…これは遊戯の…なら!
「遊戯!俺の…俺達の力を全部使え!」
~さすがだよ遊海…またな!~
『感じる…感じるぜ、みんなの気持ちを!
みんなが呼び覚ましてくれた、新しい息吹を!
3000年の時を越え、ファラオの名の下に命ずる!
今こそ蘇れ!出でよ!!三幻神!』
その瞬間、邪神の内より光の爆発が起き、遊戯、城之内、海馬、遊海が光の玉になり排出される。
そして天空から三幻神が降臨する、アニメと違うのはオベリスクが「真祖」状態になっている事だろう。
『馬鹿な…!神のカードが、復活しただと!?おのれ…!』
邪神は三幻神との戦いは不利だと思ったのか、天空に逃れようとする!
『待てダーツ!!』
そして三幻神と魂だけとなったの闇遊戯がダーツを追いかける…!
しばらくすると空に紫、赤、黄、青の光が明滅する、そして…
ズォォォン!!!
凄まじい爆発音と共に空が…雲が割れる、そして…
《キュオオオオ…!》
全身から魂や精霊を撒き散らしながら邪神が落下し海に消えていく…三幻神、遊戯の勝ちだ!
そして光の玉が一つ俺に吸収される…
~ヒヒヒ、また厄介になるぜ遊海!せいぜい我を表に出さないようにするんだな!~
ゴゴゴゴ…!
そしてアトランティス全体が震え始める…もしかしてオレイカルコスの力が無くなったから…落ちる?
「ッ…マズイここは崩壊するぞ!!」
「何!?どうすればいいんだよ!?」
「海馬さん!城之内さん!さっきの白い穴へ!あそこから戻れるはずです!」
「遊戯!急げ!脱出だ!」
「うん!」
俺達はもと来た道を走り広場にあった白い穴へ飛び込むギリギリか…
「マスター!ご無事…すごい怪我してる!?何やってるんですかマスター!?」
「ん?オレイカルコスの神の攻撃を防ごうとした!」
「馬鹿なんですか!?」
暗黒神殿ではアヤカや皆が待ってくれていた、ラフェールも目覚めている。
「ねえ遊海…遊戯は?」
「へっ?俺達の後ろに…いない!?」
俺の後ろから来たはずの遊戯がいない…どこにいった?
突然、アトランティスから黒い光の柱が伸びる…遊戯まさか…!?
しばらくして光の柱が消え去りアトランティスが降下し始める、そして神殿から遊戯が現れる。無事に地球の闇を飲み干す事ができたようだ。
「帰ろう…みんな!」
「ああ!」
こうして1万年に及ぶ因縁が果たされ、伝説の竜達も現世から消滅する。
残ったのは遊戯達の強い絆であった…。
ドーマ編 完
~アメリカ本土にて~
「ねえみんな…一つ思ったんだけど…」
「どうしたんだ杏子?」
「私達…どうやって日本に帰るの…?」
「そりゃ…」
「「「あっ…!?」」」
「俺達、ペガサスに連れて来てもらったから金が無い!」
「どうすんだよ!?」
「心配無いですよ!はい!チケットです!」
「えっ!?遊海!どうやって!?」
「バトルシティの賞金を少し持って来てたんです!これで帰れますね!」
「遊海!ナイスだ!」
「ありがとう!遊海君!」
「いえいえ!さぁ行きましょう!」
KCグランプリ回避!!