転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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お久しぶりです!S,Kです!

ようやく…執筆できました…お待たせしてすいません!

バリアンの追手から逃げる遊馬達…そして知らされる残酷な現実…遊馬は新たな希望を見つけられるのか…。


それでは、最新話をどうぞ!


顕現せし『龍王』〜希望を繋げ!〜

「うっ……お、オレは…?」

 

《あっ、トンマが起きた!》

 

「遊馬…!」

バリアンの追手から逃げる車中…気を失っていた遊馬がようやく目を覚ました…!

 

 

「ここは…?オレは、いったい…?」

 

(ここはⅤの運転する車の中だ…君は連戦の疲れで七皇が現れた後に気を失っていたんだ)

 

「そうだ…!?あの時、シャークの意識と記憶が流れ込んできて…!」

アストラルの言葉で遊馬はそれまでの出来事を思い出す、ハートランドとのデュエル…七皇の出現…バリアンとして覚醒した凌牙と璃緒…そして凌牙の抱く悲壮な決意…そこまで思い出した所で遊馬は飛び起きる!

 

 

「っ…!?七皇は!?みんなは無事なのか!?鉄男は…Ⅳは…!?遊海は!?」

飛び起きた遊馬は車内を見回す…そこにいたのはⅤとⅢ、キャッシーにオービタルとカイト、そして徳之助に小鳥……気を失う前まで一緒だった鉄男とⅣ、そして遊海の姿は見えなかった…。

 

(…鉄男とⅣの2人は私達を逃す為に残ってくれた……)

 

「遊海さんは……私達に襲い掛かって来たネームレスを弾き飛ばして…」

 

「なんだって!?」

アストラルと小鳥から状況を伝えられる遊馬…その時…。

 

 

ピコーン…ピコーン…ピッ──

 

 

「っ…!?兄様!Ⅳ兄様の信号が!!」

 

「っ…!!」

 

「えっ…!?」

車内で鳴り続いていたⅢの紋章ブレスレットの信号音が停止する…それは、Ⅳが……トーマスの生命反応が消えた事を意味していた。

 

 

 

 

「トーマスッ…!!」

 

「お、おい!?Ⅳの信号が消えたって、いったい…!?」

 

「遊馬……実は……」

車を急停車させたⅤは逃げてきた方向を見つめる…そして小鳥は遊馬が失神した後に起きた事を語り始めた…。

 

 

 

………

 

 

 

「そんな…!?嘘、だろ?鉄男が…Ⅳが…!みんなが!?……そんな、そんな事あってたまるかよぉぉ…!!」

 

(遊馬…)

小鳥達から聞かされた事実…それは遊馬を守る為にアンナや風也、六十郎に闇川、ゴーシュにドロワ…そして鉄男とⅣが七皇の足止めの為に闘い、おそらく消えてしまったという事…それを聞いた遊馬の慟哭がハートランドに響く…。

 

 

「オレの…オレのせいだ…!オレのせいで、みんなが…!!」

 

「違うぞ、遊馬…()()()()()()()…!!」

 

「カイト…!」

涙を溢す遊馬…そんな彼に声をかけたのは遅れて目覚めたカイトだった。

 

 

「今更『事実』を誤魔化してどうする…!辛いのは、お前だけじゃない…!」

 

「あっ…」

カイトの言葉を聞いた遊馬は顔を上げる…そこには涙を堪えたⅤの姿があった…。

 

「カイトの言う通りだ…遊馬、君がここで弱気になったらトーマスは…みんなは犬死だ…!!」

悲しみを堪えるⅤの言葉が遊馬達の胸に突き刺さった…。

 

 

 

「でも…なんで、なんでシャークはオイラ達の敵になったウラ!?ずっと遊馬と一緒に戦ってきたウラ!!」

 

「わからん…だが、奴はバリアンだ……もう、戦いは回避できない…!」

 

「そんな…」

 

「っ…たとえアイツがバリアンでも!オレ達は『仲間』だ!!それなのに…戦えっていうのかよ!?」

遊馬は未だに凌牙が…ナッシュが敵である事を受け入れられないでいた…だが、そんな遊馬を見たカイトは声を荒らげる…!

 

 

「忘れたのか!奴は親である白波さんに剣を向け…仲間であるⅣを倒した!!奴が本気だという事がわからないのか!?」

 

「それでも…それでも!!シャークの気持ちが本気でも!やっぱりシャークは仲間なんだ!…上手く言えないけど……『分かり合おう』って気持ちを捨てちゃダメなんだ!!諦めなきゃ…きっと()()()が見つかる!シャークや七皇との戦いを避ける方法が!!」

 

((戦いを避ける道……?))

遊馬はナッシュや七皇に対する想いを吐露する…その言葉を聞いた時、アストラルは1つの可能性を導き出した…!

 

 

(……あるかもしれない…バリアン七皇と戦わない『道』が…それは『ドン・サウザンド』を私達の手で倒す事だ…!)

 

「ドンサウザンド…?」

 

「それは…何者だ…?」

アストラルの突然の言葉に仲間達は戸惑う…その様子を見たアストラルは続きを語り始める…。

 

 

(ドン・サウザンド…それは『バリアンの神』、彼の力は遥か昔に封印された…だが、地上の状況を見る限りその封印が解けてしまったようだ……おそらく、奴は七皇を操り…その力を蘇らせた…!)

 

「なら…!ドン・サウザンドが『黒幕』!そいつを倒せば!!」

 

(バリアン七皇との戦いを回避できる…可能性はあるはずだ)

それは闇に差す僅かな『光明』、バリアンの神を倒す…それは困難な事かもしれない…だが、遊馬にとっては『0が1』なっただけでも充分だった…!

 

 

「いよっしゃ!!ドン・サウザンドはバリアン世界にいるんだろ!?だったらオレ達も…!!」

 

「……悪いが、オレは行けない……()()()()()()()()()()()がある」

 

「カイト!?」

士気を高める遊馬…だが、その様子を見たカイトは背中を見せる…。

 

「遊馬…これはオレが為さなければならない使()()だ……お前達の為にな……行くぞ、オービタル!」

 

《か、カシコマリ!!》

 

「待てよカイト!?おいっ─!?」

遊馬が止めるのも聞かず…カイトはオービタルバイクで何処かへと走り去った…。

 

 

 

「………遊馬、我々も君とは行けない…私とⅢはバリアン七皇と決着をつける…!!」

 

「Ⅴ!?どういう事だよ!!」

カイトが去ったのを見届けたⅤとⅢ…2人も遊馬へと別れを告げる…その瞳に『怒り』を宿して…。

 

 

 

「肉親を倒された我らが怒り…君には分からないだろう…!」

 

「ま、待てよ!それって七皇に『復讐』するって事か!?復讐の虚しさは…お前達が一番分かってるはずだろ!?」

 

「遊馬、これは『復讐』じゃない……正当な『怒り』だ…!!兄様の仇は…必ず討つ…!!」

 

「Ⅲ…!?」

かつてと同じ強い「怒り」を見せるアークライト兄弟…遊馬はその様子を見て戸惑いを見せる…。

 

 

「……遊馬、僕は君のような『意気地なし』じゃない…!さよならだっ!!…悔しかったら…()()()()()()を証明してみせろ!!」

 

「Ⅲ!Ⅴ─!!」

遊馬へと厳しい言葉を叩きつけたⅢとⅤ…2人は遊馬達を置き去りに車でハートランド中心部へと戻って行った…。

 

 

 

(…何故、彼らは急に……?)

 

「わからねぇ…でも、こんな憎しみや怒りばっかりでデュエルするなんて間違ってる…!!オレがそんな事…絶対に変えてやる!!」

アークライト兄弟の様子に疑問を抱くアストラル…遊馬は2人の背中を見送りながら決意を固めた…。

 

 

 

 

(さぁ、行くぞ…ここからは私と遊馬だけだ…!)

アストラルは現実世界へと異次元飛行船・かっとビ遊馬号を呼び出す…!

 

 

(小鳥達は家に帰れ…ここから先はあまりにも危険すぎる)

 

「えっ…?」

 

「へへっ…!みんな!ばあちゃんや姉ちゃんに伝えてくれよ!『オレは心配いらない』って!」

 

「ゆ、遊馬…?私…わたし─!」

アストラルと2人でバリアン世界へと向かおうとする遊馬…その様子を見て言葉を言い淀む小鳥…そんな時だった。

 

 

「にゃ〜にしてるのよ!小鳥!一緒に行くんでしょっ!!」

 

「えっ!?きゃっ!?」

 

「おおっとぉ!?」

突然、キャッシーが小鳥を遊馬に向けて突き飛ばす…よろけた小鳥は遊馬の胸に飛び込むように受け止められた…。

 

「小鳥!遊馬のコト、任せたからね!!絶対に離れちゃダメよ!離れたら…ホントに食べちゃうゾ☆」

 

「キャットちゃん…!うん!!」

キャッシーからエールを受けた小鳥…彼女は遊馬と共にバリアン世界へと旅立った…!

 

 

 

 

「キャットちゃん…なんであんな事したウラ?」

 

「トドのつまり…貴女は遊馬君の事が……」

 

「私だって…私だって遊馬と一緒に行きたい…でも、私がしてあげられる事は…なにもにゃいもん……」

飛行船を見送るキャッシーに等々力と徳之助が問いかける…キャッシーは遊馬の事が好きだと公言していたからだ…。

 

だが、キャッシーは分かっていた…これから先の戦いで自分にできる事はないと……遊馬の隣にいるべきなのは小鳥なのだと…。

 

 

「キャットビングよ…!小鳥!遊馬!!」

涙を溜めながらキャッシーは2人の無事を祈った…。

 

 

 

 

 

 

 

Sideアークライト兄弟

 

 

 

 

「小鳥が用意してくれたこれは…『寿司』というものか?」

 

「違いますよ、これが『デュエル飯』です!」

 

「そうか…いい味だな」

ハートランドを流れる川…その水門の上でⅢとⅤは小鳥が差し入れてくれたデュエル飯を頬張っていた、その表情は先程と違い穏やかだった…。

 

 

「…すまなかったな、ミハエル…遊馬との別れをあんな形に…」

 

「仕方がありません…バリアンの追手が近付いていたから…」

ⅢとⅤの真意…それはバリアンの追手が近付いた事を知り、遊馬やカイトを逃がす為の行動だったのだ。

 

 

「それを知れば遊馬は『戦う』と言うだろう…だが、いま遊馬達は新しい『希望』を見つけた…この戦いを終わらせられるのは、彼らだけだ…彼らが無事に旅立てるまで…七皇を引き付ける…!」

 

「はい…でも、気になるのが……」

 

()()か…」

2人は水門の上からハートランドの海浜地区を見る…そこは()()染まっていた…無数のモンスターがイナゴの大群の如く、その場所に集中していたのだ…その『黒』の中では時折、赤い炎や光の斬撃、光線の光が瞬いては再び『黒』に飲み込まれていく…。

 

 

「…遊海さん……!」

 

「信じるしかない…!あの人の…『伝説の決闘者』の力を…!」

離れ過ぎていて状況は分からない…しかし、死地で戦っているであろう遊海を心配する兄弟…その時だった。

 

 

 

『貴様ら…!遊馬とカイトは何処だ!!』

 

「現れたか、ミザエル…!」

Ⅴ達の前に『銀河眼使い』の七皇・ミザエルが現れる!

 

 

「2人の居場所を知りたくば…我らを倒して行くんだな!!」

 

『ハッ…私のネオタキオンの相手になるのかな…?』

 

「やってみなければ分からないさ…!!」

七皇において最高攻撃力を誇る『超銀河眼の時空龍』…兄弟達はそれに臆する事なく立ち向かう…!

 

 

 

『面白い…お前達の『No.』を私のネオタキオンで打ち砕いてやろう!』

 

「カイトから聞いていた『もう1人の銀河眼使い』と戦う事になるとは…奇妙な巡り合わせだな」

 

『どういう意味だ?』

 

「フッ…カイトにイチからデュエルを教え、鍛えたのは私だ」

 

『ほう…!』

Ⅴが因縁あるカイトの師匠と知ったミザエルは獰猛な笑みを浮かべる…!

 

 

「ミザエル、相手にとって不足は無い…!」

 

『良いだろう…2人まとめて相手になってやる!』

 

「ずいぶんと甘く見られたものですね、兄様…!」

 

「私達2人を同時に相手とは…我ら兄弟を甘く見ては痛い目を見るぞ!!」

高まる闘志…ついに兄弟は七皇へと立ち向かう…!

 

 

 

Sideout

 

 

 

Side遊馬

 

 

 

「………」

 

(遊馬、ⅢとⅤの事を考えていたのか?)

 

「ああ…あんな、喧嘩別れみたいになっちまって…」

飛行船に乗り異次元空間に踏み込んだ遊馬は甲板で別れたⅢとⅤの事を考えていた…。

 

「オレ…Ⅳの仇を討ちたいっていう2人の気持ちも分かるんだ…けど、『怒りに任せたデュエルは何も生まない』…そう伝えたかったんだ」

 

「遊馬…」

 

(君がそう考えたように、彼らには彼らの考えがあるのだろう…それを正しいと信じ、自分達の進む道を選んだんだ…)

 

「なら…私達も、自分達で考えて…『正しい』と思う道を進むしかないわ!遊馬はいつだってそうやって進んで来たじゃない!」

 

「アストラル…小鳥……ああ、そうだな!!」

アストラルと小鳥の言葉で遊馬は闘志を取り戻す!

 

 

(遊海も言っていた…『お前はお前のままでいい』と…かっとビングを信じろと!!)

 

「遊海…!分かってる…!かっとビングで…ドン・サウザンドを倒すんだ!!」

遊海の伝言を受け取った遊馬は次元トンネルの先を睨んだ…。

 

 

 

Sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

「「『デュエル!!』」」

 

 

デュエルダイジェスト Ⅲ&Ⅴ対ミザエル

 

 

ハンデルール

 

ⅢとⅤは4000ライフ共有 

 

 

 

 

 

09 

 

 

「現われろ!『No.9』!『天蓋星ダイソン・スフィア』!!」

 

「これがお前のナンバーズか…!!」

先攻を取ったⅤは自身の切り札たる巨大衛星・ダイソンスフィアを呼び出した…!

 

 

「そして私は魔法カード『魔法召喚分解(マジック・サモン・ブレイクダウン)』を発動!相手は次のターン、魔法カードによる特殊召喚を行えない!」

 

『なにっ…!?』

 

「…お前達、七皇のデュエルデータは我が弟・トーマスのデュエルを通じて分析させてもらった…!お前達のキーカードは『RUM-七皇の剣(ザ・セブンス・ワン)』…!!」

 

『ほう…なるほど、それで「超時空龍」の召喚を封じたつもりか?面白い…!!』

Ⅳの遺したデュエルログによってⅤ達は七皇の手の内を知る事が出来ていた…それにより先手を打つ事ができたのだ…。

 

 

「私はカードを2枚伏せ、ターンエンドだ!」

 

 

キィン─!

 

「っ…!兄様!!」

 

『ミザエル、これは…』

 

『…クリスとミハエル…手練のナンバーズ使いが2人とはね…』

 

「璃緒にドルベか…!」

『ダイソンスフィア』の姿を見つけたドルベとメラグが駆け付けた!

 

 

 

「(これで、()()()3()()…!)」

 

『ここはいい…お前達は遊馬とカイトを探せ!』

 

「っ…!兄様!!」

 

「七皇全員が揃うまで待ちたかったが…仕方があるまい!!」

 

 

キィン─!!

 

 

『な、なんだ!?』

 

『これは…人間界製の「スフィアフィールド」か!』

 

『閉じ込められた…!?』

 

「お前達には…しばらくの間此処に留まってもらう!」

ⅤとⅢは紋章ブレスレットを輝かせる…それによってスフィアフィールドが発生、ミザエル・ドルベ・メラグを閉じ込めたのだ…!

 

 

『ドルベ、メラグ…手出しは無用だ……くだらん小細工など、お前達を倒して粉砕してくれる!!』

ミザエルは細工を巡らせるⅤ達へと攻勢を仕掛ける…!

 

 

 

 

107 

 

 

『現れろ!「No.107」!「銀河眼の時空竜」!!』

 

「これが、もう1体のギャラクシーアイズ…!!」

ミザエルのデッキは『時空竜』の召喚に特化している…それによって黒き銀河眼が降臨する!

 

 

『バトルだ!「時空竜」で「ダイソンスフィア」を攻撃!!』

 

「その攻撃は届かない!『ダイソンスフィア』の効果発動!ORUを1つ使い、攻撃を無効にする!」

ダイソンスフィアに攻撃を仕掛ける時空竜…しかし、その攻撃はダイソンスフィアに届く前に霧散する…!

 

 

『この瞬間!「時空竜」の効果発動!1ターンに1度、バトルが終了した時にORUを1つ使い、フィールド上のこのカード以外のモンスター効果を無効にする!タキオン・トランス・ミグレイション!!』

 

「っ…!?」

ニュートラル体である赤と青の宝石が填められた三角柱に戻った時空竜が時を遡る…それにより煌々と輝いていたダイソンスフィアはその機能を停止する!

 

『さらに!「時空竜」はバトル中に使われたカード1枚につき攻撃力が1000アップし、もう一度攻撃できる!「時空竜」よ!「ダイソンスフィア」を粉砕しろ!殲滅のタキオン・スパイラル!!』

 

「「ぐあああっ─!!?」」

再び放たれる殲滅の光…それはダイソンスフィアの動力部を打ち抜き、粉砕する!!

 

 

『フン…貴様ら如きに「超時空龍」を使うまでもない…カードを2枚伏せ、ターンエンド!』

 

「これが、『時空竜』の力…!面白い…倒しがいがある!!」

 

『倒すだと?』

 

「そう…必ず、貴方を倒します!!」

一見、追い詰められたように見えるⅤとⅢ…だが、2人には策が残っている!

 

 

 

 

06 

 

 

「現れろ!『No.6』!『先史遺産(オーパーツ)─アトランタル』!!」

Ⅲは切り札たる大地の巨人を顕現させる!

 

 

「『アトランタル』は召喚に成功した時、墓地のナンバーズを装備でき、その攻撃力分自身の攻撃力をアップできる!そして僕らの墓地には攻撃力2800の『ダイソンスフィア』がいる!」

 

『させるか!!永続罠「時空陽炎翼(タキオン・フレア・ウィング)」を発動!このカードは相手がエクシーズ召喚した時に発動できる!このカードを「時空竜」に装備し、相手のエクシーズモンスターの効果を封じる!』

時空竜に灼熱の翼が装備され、アトランタルの効果を封じる…だが、それは…。

 

 

『これで『アトランタル』は「時空竜」を倒せない!!』

 

()()()()!」

 

「だが…これぐらいは予測の範囲内だ!ミハエル!私の伏せたカードを使え!」

 

「言われずとも!!」

 

『なに…!?』

ここまではⅤの想定内…そしてⅢは人類の切り札を解き放つ!

 

 

「『RUM-アージェント・カオス・フォース』発動─!!」

 

『なっ…人間がランクアップマジックを─!!?』

ⅤとⅢの思わぬ行動に驚愕するミザエル…しかし…。

 

ドクン…!

 

「(ぐっ…!!遊馬…僕に、力を貸してくれ─!!)」

それは命を削る切り札…激痛に耐えながら、Ⅲはカオスを解き放つ!

 

 

「このカードはエクシーズモンスターをランクアップさせ、カオス化させる!僕はランク6の『アトランタル』でオーバーレイ!カオスエクシーズチェンジ─!!」

暗黒の爆発と共に大地の巨人が再誕する!

 

 

06 

 

「降臨せよ!『CNo.6』!!有限なる時空を破り!今、その存在を天地に刻め!『先史遺産─カオス・アトランタル』!!」

それはカオスの力を宿せし『灼熱の巨神』…大地の怒りがミザエルへと牙を突き立てる!

 

 

「ここからが、本番です!『カオスアトランタル』!『時空竜』を攻撃!!カオス・パニッシュメント!!」

 

『させるか!!「時空陽炎翼」のさらなる効果発動!このカードを破壊する事で「時空竜」を破壊から守る!!ぐうううっっ…!!』

放たれる火山の噴火…しかし、それは灼熱のバリアに阻まれ、時空竜は破壊を免れる…!

 

 

 

『なんとしても「時空竜」を破壊したかったのだろうが…残念だったな…!』

 

「ふふっ…そう来ると思っていた!!『時空陽炎翼』が破壊された事で『カオスアトランタル』の効果が復活する!このカードはバトルを行なったモンスター1体を()()()()()にして、攻撃力を1000アップできる!」

 

『装備だと!?』

 

「『カオスアトランタル』!『時空竜』を奪い取れ!」

 

『た、タキオンドラゴン!!』

カオスアトランタルが灼熱のマグマを放つ…星の血潮たるマグマは時空竜を飲み込み……アトランタルの体に石像となった時空竜を封印する!

 

 

『そうか…全ては「時空竜」を奪う為の布石…奴らは最初からこの状況を狙っていたのだ!!』

デュエルを見ていたドルベが2人の狙いに気付く…!

 

 

『ぐっ…!!おのれ…!小賢しい真似を…!私はこれ程の屈辱を味わった事は……ない!!』

 

「お褒めに預かり光栄です…ってね!僕はカードを2枚伏せ、ターンエンド!」

 

『だが…これで私を封じ込めたと思うなよ!!』

時空竜を奪われ、怒りを滲ませるミザエル…彼は激情のままに七皇の力を開放する!

 

 

 

『私の、ターン!バリアンズカオスドロォォ!!

ミザエルの右手にカオスが集中…七皇の切り札を引き寄せる!

 

『私が引いたのは「RUM-七皇の剣」!これでいつでも「超銀河眼の時空龍」を呼び出す事………ハッ!?』

 

『まさか…!』

七皇の剣を引いたミザエルは超時空龍を呼び出そうとして気付いた……超時空龍を呼び出す為には…──

 

 

『お前達の、本当の狙いは…!?』

 

「「七皇の剣」は墓地からでも、エクストラデッキからでもオーバーハンドレットナンバーズを呼び出せる……だが、今の『時空竜』は()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

「カオス化する前に装備カードとして奪い取る…!『七皇の剣』の僅かな隙を狙ったんだ!!」

 

『お前達の狙いは…最初から「超時空龍」の召喚を阻止する事だったのか…!!』

ⅤとⅢは最初から相手の『カオスナンバーズ』を封じる事を前提として作戦を組んでいた…それが実を結んだのだ…!

 

 

「これで…お前は翼をもがれたも同然……どうする!」

 

『くっ…お前達の力をみくびっていたようだ…!!だが、私もバリアン七皇の1人…このままでは終わらん!!』

切り札を封じられたミザエル…しかし、その闘志は未だ燃えている!

 

 

 

 

『私は「防覇龍ヘリオスフィア」を召喚!』

 

「攻撃力0のモンスターを、攻撃表示!?」

ミザエルは巨大な翼を持つ翼竜を呼び出す…!

 

 

『私のフィールドにいるのが「ヘリオスフィア」のみの時、相手は攻撃できない…!』

 

「なるほど…『時空竜』が自分のもとに戻るまで耐えるつもりか…!」

 

『私はカードを1枚伏せ、ターンエンド!』

Ⅴはミザエルの思惑を見抜く…だが、その策が通じる程…この兄弟は甘くない…!

 

 

 

 

Sideout

 

 

 

Sideナッシュ

 

 

 

【(遊馬め…いきなり本丸に乗り込むとは…!!相変わらず型破りな奴だ…!!)】

その頃、ナッシュはギラグと共に異次元空間を駆けていた…ギラグから『遊馬がバリアン世界に向かった』という報告を聞き、バリアン世界へと急行していたのだ…。

 

 

ギュルン!!

 

 

『うわッ…!?な、ナッシュ!助けてくれ…!!』

 

【ギラグ!?】

その時、ギラグの助けを求める声が響く…ギラグの背後から不気味な腕が伸び、ギラグを掴んでいたのだ!

 

 

【ギラグ!今助け──!】

 

『はは…()()()()()()()…!』

 

【なっ…!?ぐあああっ!?】

ギラグに手を伸ばすナッシュ…その瞬間、影から伸びた無数の触手がナッシュを拘束する!

 

 

『お前に遊馬と戦われたら困るんだよ…全ては…ドン・サウザンド様の為に…!!』

 

【ドン・サウザンド…!?ガッ──(背中に、気を付けろって……とう、さ───)】

遊海の忠告の意味に気付いたナッシュ…しかし、それは既に遅く…その意識は闇へと飲み込まれた…。

 

 

 

 

Sideout

 

 

 

 

「私は『RUM-アージェントカオスフォース』を発動!『ダイソンスフィア』をカオス化させ、ランクアップさせる!カオスエクシーズチェンジ!!」

コンボによって「ダイソンスフィア」を呼び戻し、人類の切り札を再び手にしたⅤはカオスの力を開放する!

 

 

09 

 

 

「現われろ!『CNo.9』!天空を覆う星よ!森羅万象をその内に宿し、今此処に降臨せよ!『天蓋妖星カオス・ダイソン・スフィア』!」

それは地球を飲み込むほどの超巨大衛星…カオスを宿す人類の叡智がミザエルを追い詰める!

 

 

「ミザエル…このモンスターはバトルした相手モンスターを自身のORUにできる!さらに、このカードは1ターンに一度、ORU1つにつき500ダメージを相手に与える!」

 

『なにっ…!?だが、「ヘリオスフィア」がフィールドにいる限り、お前達は攻撃できない!今の「カオスダイソン」にORUは1つ、何ターン掛けて私を倒すつもりだ?』

 

「もちろん…()()()()()でだ!!」

 

『なんだと!?』

ⅤとⅢ…2人の兄弟がミザエルを追い詰める!

 

 

 

「私は『カオス・アトランタル』の効果発動!バトルを放棄し、ORU3つ全てを使い!相手のライフを『1』にする!!」

 

『なんっ…!?(効果ダメージではなく、1にする効果─!?)』

 

『ミザエル!!』

カオスアトランタルの放った灼熱のマグマがミザエルを飲み込む!

 

 

「そして『カオスダイソン』の効果発動!相手に500ダメージを与える!これで終わりだ…バリアンの誇り高き戦士よ─!!」

 

「これが…僕達兄弟3人の、力だァァ!!」

Ⅳが命懸けで遺したデュエルデータ…それを最大限に活用した兄弟の魂の一撃…破壊の極光がミザエルを飲み込んだ…。

 

 

 

 

「やった…これで…!七皇の1人を!!」

 

「ああ……っ!?馬鹿な!!」

 

『………!』

爆煙に覆われていたフィールドの視界が開けていく…そこにはライフを残したミザエルが立っていた…!

 

 

『待っていた…効果ダメージを、受けなければ…このカードは、発動できなかった…!!』

 

「なにっ…!?」

ミザエルは伏せカードに全てを賭けていた…兄弟の考えを読み、その1枚に…!

 

 

『カウンター罠…「ダメージ・リバウンド」…!このカードは、効果ダメージを無効にする…!』

 

「そんなカードを…!」

 

『まだだ!この効果を発動した時、相手はフィールドの表側表示なカードを1枚、デッキに戻さなければならない…そして!選んだカードがモンスターカードだった時、相手はその攻撃力分のダメージを受ける!!』

 

「なんだと…!?」

 

「っ…僕達のフィールドにいる『カオスダイソン』も『カオスアトランタル』も僕達の残りライフ2800を上回っている……この状況で、戻せるのは…!?」

 

『…そう、装備カード扱いでモンスターとして扱わない「銀河眼の時空竜」だけだ!!お前達なら…必ず「ヘリオスフィア」を突破して、効果ダメージで決着をつけると思っていた…!!』

ミザエルは人間を見下していた…しかし、カイトと出会い…Ⅴ達兄弟の力を目の当たりにした事で…その考えを変えていた…それが窮地を脱する一手に繋がったのだ…!

 

 

「まさに…『肉を切らせて骨を断つ』戦法……見事だ…!私は『時空竜』を…ミザエルのエクストラデッキに戻す!」

ミザエルの策を讃えたⅤは時空竜を開放…時空竜は主のもとに舞い戻る…!

 

 

「だが…まだ、終わってはいない!!『カオスダイソン』のさらなる効果!1ターンに1度、ORUを1つ使い!相手に800ダメージを与える!」

 

『くどい!!永続罠「ダメージ・オルトレーション」を発動!再び効果ダメージを無効にする!』

再び放たれる極光はバリアに阻まれる!

 

『そして私は無効にした効果ダメージと同じ攻撃力を持つモンスター…「星間竜パーセク」をデッキから特殊召喚!!』

 

「くっ…!!私は、カードを1枚伏せ…ターンエンドだ…!!」

兄弟の猛攻を凌ぎきったミザエル…彼はついに切り札を開放する…!

 

 

 

 

『私のターン…ドロー!!』

『私は「RUM-七皇の剣」を発動!さぁ…行くぞ!私はランク8の「銀河眼の時空竜」でオーバーレイネットワークを再構築…カオスエクシーズチェンジ!!』

闇の爆発と共に時を統べる「龍王」が現れる!!

 

 

107 

 

 

『顕現せよ!「CNo.107」!逆巻く銀河を貫いて…時の生ずる前より蘇れ!永遠を超える龍の星!!「超銀河眼の時空龍」!!』

周囲にカオスの光が溢れ出す…黄金色の体に3つの頭を持つ、神々しいドラゴン…それがミザエルの切り札、「超時空龍」の姿だった…!

 

 

 

「これ程のモンスター…見た事がない…!!」

 

『さぁ…貴様達が散る時が来たようだ…!』

 

「…最後の最後まで…私達は諦めるつもりはない!!」

巨龍に圧倒されるⅤとⅢ…2人は最後の作戦を発動する!

 

 

 

「永続罠『モノポール・チェーン』発動!このカードは、自分フィールドに『カオスダイソン』が存在する時に発動できる!相手モンスターの攻撃を封じる!!」

Ⅴの発動した罠から強固な鎖が放たれ、超時空龍を縛る…!

 

「さらに!私はⅢの永続罠『アトランティック・インビテーション』を発動!『カオスアトランタル』が存在する時!このターン相手モンスターが攻撃しなかった時、そのモンスターは破壊され、相手プレイヤーはその攻撃力分のダメージを受ける!」

 

「つまり…攻撃を封じられたそいつは…このターンの終了と共に破壊される!」

 

『そして私は攻撃力分のダメージを受けて敗北、か……だが、そうはいかない!!「超時空龍」の効果発動!!カオスORUを1つ使い、このカード以外の全ての効果を無効にし…フィールドを()()()()()()()()()()()()()()!!タイム・タイラント!!』

 

「っ…!?こ、これは─!」

 

「時間が…逆流する…!?」

超時空龍の咆哮が轟く…それと共に発動されたカードが伏せられ、ミザエルが発動した『七皇の剣』が手札に戻り…全てがターン開始の状態に戻ってしまった…!

 

 

『これにより、フィールドの全てのモンスター効果は封じられるが…「超時空龍」はその影響を受けない!』

 

「全てが戻ったというのなら…私はもう一度『モノポールチェーン』を…!」

 

『無駄だ…タイムタイラントを発動したターン、私が許可しないフィールドのカードは発動できない!…このモンスターこそ、絶対なる「時の支配者」だ!!私は「超時空龍」のさらなる効果発動!自分フィールドの攻撃していない「パーセク」と「ヘリオスフィア」をリリースし…このカードは3回の攻撃を可能にする!!』

 

「「っ─!?」」

圧倒的戦闘力を持つ「超時空龍」の効果に戦慄するⅤとⅢ…その時だった!

 

 

ゴオオオ─!!

 

 

『なんだ…!?』

 

『あれは…ロケット…!?』

ハートランドの街に凄まじい轟音が響く…それは宙へと向かう宇宙船の発射音……飛び立ったその宇宙船は瞬く間に雲の中へ消えていった…。

 

 

 

「…兄様…」

 

「ああ、充分に()()()()()

 

『時間を稼ぐ…?まさか、貴様ら!!』

 

「そうだ…先程の宇宙船にはカイトが乗っている!」

 

「彼は『月』へと向かっています」

 

『「月」だと!?』

 

「そして…遊馬とアストラルはバリアン世界へと向かった!」

 

『『『なんだって!?』』』

 

『なんだと!?!?』

Ⅴ達の思わぬ言葉にミザエル達3人、そして高みの見物をしていたベクターは驚愕する…!

 

 

「僕達のやるべき事は終わりましたね…」

 

「いいや、まだだ…まだできる事はある!」

 

「えっ…?」

Ⅴは指を鳴らし、とある場所に通信を繋ぐ…その場所は……。

 

 

 

 

 

Side遊馬

 

 

キィン─!

 

 

「な、なんだ!?」

 

(あれは…ミザエル!!Ⅴ達のデュエルが始まっていたのか!?)

次元トンネルを進む遊馬達…その目の前にミザエルとアークライト兄弟のデュエルが映し出される!

 

 

「彼らは無事に旅立った…あとは、七皇のデュエルをその目に刻む事だ…!ミザエル、遊馬!私の話す事をよく聞いて欲しい!」

 

「Ⅴ…!?」

Ⅴは遊馬、そしてミザエルに向けて声を張り上げる!

 

「カイトは月へと向かった!それは、ある目的を果たす為だ…!カイトはドラゴンの伝説を解明するうちに…1つの説を導き出した…!」

 

時は遡る…それは遊馬がアストラルを失う少し前の事…。

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

「なんだと?ナンバーズを揃えただけでは…『ヌメロンコード』は起動しない!?」

 

「そうだ…オレはあの後、再びジンロンの遺跡を訪れた…そして調査の中でドラゴンが描かれた石碑を見つけた…そこにはこう記されていた…」

 

 

………

 

 

光と時の『龍』、生まれし地ににて相まみえる時…銀河の瞳、真に見開きて…新たな世界の扉を開く…

 

 

………

 

 

 

「光と時の龍…つまり、『光子竜』と『時空竜』…だか、生まれし『地』とは…?」

 

「『月』だ…」

 

「行くつもり、なのか?」

 

「ああ…2体の銀河眼…その戦いの勝者が新たな世界の扉を開く…それが『ヌメロンコード』を起動する鍵ならば……オレは知りたい…真のドラゴン使いとして『銀河眼』の持つ真実を……」

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

「ドラゴンの、伝説…」

 

『なるほどな…それでお前達は時間を稼いだ訳か…!』

Ⅴから語られるドラゴンの伝説…それを聞いたミザエルは兄弟の真意を知った…。

 

 

「待って…それじゃあⅣの仇を討つって言ったのは!?」

 

「くっ…!待ってろ2人共!すぐに─!」

 

遊馬!!…愚かな真似はするな!!これが…我々の敵、バリアン七皇の力だ!しっかりと目に焼き付け…()()()()()!!」

 

「っ…!!」

それはⅤからの最後の激励…優しさを捨てられない遊馬への忠告だった…。

 

 

「小鳥…デュエル飯、ごちそうさま…明里さんや春さんにも…よろしく…ご飯、美味しかったって……遊馬、酷い事言ってゴメン…あれは本心じゃない…遊馬…アストラル…君達に出逢えて良かった…!本当に、ありがとう…さようなら…!」

 

「Ⅲ…Ⅲィィ!!」

それは別れの言葉…掛け替えのない友に贈る、最後の………

 

 

 

『別れの言葉は済んだか…?行くぞ!!「超銀河眼の時空龍」!「カオスアストラル」を攻撃!!アルティメット・タキオン・スパイラル!!』

 

「「うわあああああ!!」」

別れの言葉を見届けたミザエルがデュエルを再開…破壊の閃光が灼熱の巨神を穿つ…。

 

 

『続いて「カオスダイソンスフィア」を攻撃!!』

 

「「がああああ!!?」」

 

「やめろ…やめろぉぉ!!」

遊馬の絶叫が響く…しかし、攻撃は止まらず…妖星は藻屑と消える…。

 

 

「遊馬、あとは、頼んだぞ…」

 

「僕達は…いつも、君の『かっとビング魂』と…共に、ある…!」

 

 

『「超時空龍」…2人に、ダイレクトアタック!アルティメット・タキオン・スパイラル!!』

破壊の閃光がⅢとⅤを飲み込む…2人は地に背中をつける事も許されず、紅き塵となって……消滅した…。

 

 

 

 

「あ、ああ…うわあ"あ"あ"あ"あ"あ"─!!」

 

 

通信が断絶した異次元に…遊馬の絶叫が木霊した…。

 

 

 

 

Ⅲ&V LP0

 

 

 

ミザエル WIN…

 

 

 

 

 

 

『さらばだ…()()()()()()()…!』

兄弟の敗北と共にスフィアフィールドは消滅…その魂は赤き柱に飲み込まれる…ミザエルは2人に最大の敬意を評した…。

 

 

キィン─…

 

 

『往くのか?月へ…』

 

『ああ…私の…()()の敵が待っている…!』

ドルベの言葉にミザエルは赤く輝く月を見上げた…。

 

 

『…メラグ、私達も行こう…バリアン世界へ!!』

 

『ええ…!』

破滅への運命は…ついに動き出した…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「がッ…あ"あ"あ"あ"っ!!?」

 

「ぐ、ううっ……ゆ、みさん…!!」

 

 

「先生!!退けお前らあああ!!」

 

『十代!っ…おのれ、遊海を離っ…ガハッ…!!』

 

 

《ゴッド・ブレイズ・キャノン!…ゴッド・フェニックス─!!》

 

《この、ままでは…!》

 

《ま、マス、ター………》

 

《助けて…!誰か!!遊海兄と翠を助けて─!!》

 

 

 

 

 

遊海達は…絶望の中にいた…。

 

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