転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
遊馬達はついに玉座に辿り着く…遊馬は…凌牙は、翠は…闇に侵された遊海を救う事ができるのか!
それでは…最新話をどうぞ!
《マスターの現在地まであと僅かです…!!》
「遊海さんっ…!」
ひたすらにドン・サウザンドの城を登り続ける遊馬達…その追跡が間もなく終わろうとしていた…!
『っ…!出口だ!』
《このまま突っ込むよ!!》
遊馬達は玉座の間にたどり着く…そして、部屋へと飛び込んだ…!
(ここが、ドン・サウザンドの玉座…!)
「空気が、重い…!」
遊馬達が辿り着いたのは紅い水晶に彩られた玉座の間…主である『混沌の邪神』が没した後も、その空間には異様な空気が満ちている…そして、そこに2つの影があった…。
──ぐっ…!遊海、そんな闇に負けるでない!!意識を取り戻せ!!──
【ククク…!無駄だ、上位神の分身よ…この男の心は封じた…!貴様の言葉では、少しも響かぬさ…!】
「遊海さん!!」
『父さん…!!』
《フォウ…!》
1人は聖なる結界に閉じ込められてなお、余裕の笑みを浮かべる闇遊海。
もう1人は結界の中に闇遊海を封じ、必死に声を掛け続ける光球…デウス神の分体だった…。
【ようやく力が馴染んで来た…さぁ、退くがいい!!】
────!!
──ぐぬっ…!?干渉は、これが精一杯か…!!──
闇遊海が闇の力を開放…吹き荒れた闇の嵐が聖なる結界を砕き、光球を吹き飛ばす!
「デウス様!!」
──翠、ワシが干渉できるのは、ここまでじゃ…!デュエルで奴を倒せ!そうすれば─!!──
翠へと希望を託したデウス神の分体は闇に散らされ、消えてしまった…。
【ほう…供物が自ら出向いて来たか…丁度よい、力を使って空腹だったのだ…!お前達の魂、我に捧げるがいい…!】
「っ…!遊海…!」
「遊馬…!」
闇遊海は邪悪な笑みを浮かべながら遊馬達を見て舌舐めずりする…その殺気はドン・サウザンドと同等…小鳥は思わず遊馬に縋り付く…。
『遊馬、アストラル…ここは、俺に行かせてくれ…!』
(シャーク…!)
突き刺さるような殺気が向けられる中、凌牙が前に出る…!
『きっと、父さんは闇の中で戦ってる…!俺が父さんを闇の中から救い出す!!』
「だったら、私も戦うわ…!私達の……家族の『絆』で遊海さんを助けるのよ!!」
「翠さん!!」
《フォウ!》
凌牙に並び立つのは翠…闇に囚われた愛する者を救う為、彼女は勇気を持って立ち向かう!
【ククク…!最初の供物は決まったようだなぁ…!】
『テメェの供物になんかになってたまるかよ!』
「遊海さんを返してもらうわ!!」
【やれるなら、やって見るがいい!!】
不敵な笑みを浮かべる闇遊海に翠と凌牙が大切な『家族』を救う為に挑む!!
『「【デュエル!】」』
Dark NEXUS LP4000
翠&凌牙 LP4000
変則タッグデュエル
【我のターン、ドロー!】
【フィールド魔法『失楽園』を発動!】
「っつ!?」
フィールドが荒廃した大地に変化する!
【そして『混沌の召喚神』を召喚!】
上半身が悪魔、下半身が蛇のようになった魔物が現れる! ATK0
【『混沌の召喚神』の効果発動!自身をリリースする事で、このモンスターを特殊召喚できる!現われよ!『神炎皇ウリア』!】
フィールドに炎が渦巻く…その炎の中から赤い龍体の炎の幻魔、ウリアが現れる! ATK0
「な、なんだ!?あのモンスターは…!」
(遊海が前に見せてくれた三幻神『オシリスの天空竜』に似ている…!)
《あのモンスターは、『三幻魔』の1体『神炎皇ウリア』…!かつて邪な人間が我ら『三幻神』の力をコピーしようとして生み出した魔物です…!!》
ウリアの出現に戸惑う遊馬達にフレアがその正体を伝える…!
《ウリア!!貴女も遊海の精霊です!闇に呑まれてはなりません!!》
《ギッ…キシャアアアア…!!》
「ウリアが、苦しんでる…!」
敵となり立ち塞がるウリアに叫ぶフレア…だが、ウリアは苦しげな咆哮をあげる…。
【無駄だ、このデッキに宿る精霊は我の支配下にある…お前達の言葉は届かぬ…!我は『失楽園』の効果発動!『ウリア』が存在する事で2ドロー!…クク…さらに永続魔法『七精の解門』を発動!その効果により、デッキから『降雷皇ハモン』を手札に加える!さらに『七精の解門』の効果発動!手札の『闇次元の開放』を墓地に送り、墓地の攻撃力か守備力が0の悪魔族モンスター…『混沌の召喚神』を特殊召喚!】
再び蛇体の魔物が現れる! DEF0
【我はカードを2枚伏せ、ターンエンド】
Dark NEXUS LP4000
ウリア 召喚神 失楽園 七精 伏せ2 手札2
「凌牙君、気を付けて…!三幻魔は1度、遊海さんを倒しているわ…決して油断しないで!」
『っ…!わかった…!!』
翠が語る『三幻魔』の危険性に凌牙は気を引き締める…!
「遊海さん…待ってて…!必ず助けてみせる!!」
「私のターン!ドロー!」
「魔法カード『
シャドールの母たる巨人が現れる! ATK2800
【その瞬間、永続罠『覚醒の三幻魔』を発動!フィールドに『ウリア』が存在する事で効果が起動する!我は相手が召喚・特殊召喚したモンスターの攻撃力分、ライフを回復する!】
闇遊海の体を闇が覆い、ライフを回復する…!
Dark NEXUS LP4000→6800
「っ…!カード効果で墓地に送られた『ビースト』の効果!1ドロー!さらに『ネフィリム』の効果!デッキから『シャドール・ドラゴン』を墓地に送る!さらにカード効果で墓地に送られた『ドラゴン』の効果!『覚醒の三幻魔』を破壊!」
【ぬっ…!】
翠の墓地から飛び出した竜巻が闇遊海の罠を破壊する!
「そして私は速攻魔法『
2つの影が巨大な魚と合体した巫女を呼び出す! ATK2500
「カード効果で墓地に送られた『ファルコン』の効果!自身を裏守備で特殊召喚!さらに『ウェンディ』の効果!デッキから『シャドール・リザード』を裏守備で特殊召喚!」
『……すげぇ…』
翠はシャドールの展開力によって確実に布陣を整える…!
「『アプカローネ』の効果発動!『失楽園』の効果を無効にする!」
荒野が魔術によって凍りつく!
「バトルよ!『ネフィリム』で『ウリア』を攻撃!」
【無駄だ!永続罠『ハイパー・ブレイズ』を発動!自分の『ウリア』がバトルする時、デッキから罠カード『光の護封霊剣』を墓地に送り効果発動!『ウリア』の攻撃力はお互いの墓地の罠カードの数1枚につき1000アップする!これで…!】
「まだよ!『ネフィリム』の効果発動!特殊召喚されたモンスターとバトルする時!そのモンスターを破壊する!!」
【なにっ!?】
ネフィリムの影糸がウリアを粉砕する!
「そして『アプカローネ』で『混沌の召喚神』を攻撃!」
魔物が青色の糸に貫かれる!
「私はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」
翠LP4000
ネフィリム アプカローネ 裏ファルコン 裏リザード 伏せ1 手札0
「凌牙君!今よ!!」
『わかった…!母さんのくれたチャンス、無駄にはしねぇ!!』
『俺のターン!ドロー!』
『俺が引いたのは「RUM-七皇の剣」!墓地・エクストラデッキから「ANo.101S・H・Ark Knights」を特殊召喚し、カオス化させる!カオスエクシーズチェンジ!』
《font:405》101
『現われろ!「ACNo.101」!「
朱槍を構える黒き槍術士が現れる! ATK2800
『さらに!手札から「ハンマーシャーク」を召喚!』
頭が金槌になった鮫が現れる! ATK1700
『「ハンマーシャーク」の効果発動!自身のレベルを1つ下げ、手札から「ビッグ・ジョーズ」を特殊召喚!』
巨大な口を持つ鮫が現れる! ATK1800
ハンマーシャーク ☆4→3
『俺はレベル3の「ハンマーシャーク」「ビッグジョーズ」でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現われろ!「潜航母艦エアロシャーク」!!』
2匹の鮫が連結した潜水艦が現れる! ATK1900
『「エアロシャーク」の効果発動!ORUを1つ使い!手札の枚数1枚につき400ダメージ、つまり1200ダメージを与える!喰らいやがれ!エアー・トルピード!!』
【ぬううっ!?】
無数の魚雷が闇遊海のライフを削る!
闇遊海 LP6800→5600
『バトルだ!「ダークナイト」で、ダイレクトアタック!!』
【させぬわ!墓地の『光の護封霊剣』を除外して効果発動!このターン、我に対するダイレクトアタックを封じる!】
『チッ…!』
光剣の壁が朱槍を弾き返す!
『俺はカードを2枚伏せ、ターンエンドだ!』
凌牙LP4000
ダークナイト エアロシャーク 伏せ2 手札1
「ああっ…!惜しい!!」
「流石、シャークと翠さんだな…!いきなり悪遊海を追い詰めたぜ!」
1ターンで闇遊海を追い詰めた翠と凌牙に遊馬が歓声を上げる!
(だが、あのデッキは
《その通りです…!》
だが、アストラルは分かっていた…仮にも遊海のデッキがこの程度で止まるはずがないと…!
【我のターン、ドロー!】
【『七精の解門』の効果発動!手札の『暗黒の召喚神』を墓地に送り!墓地の『混沌の召喚神』を特殊召喚!】
再び蛇体の悪魔が現れる! ATK0
『っ…さっき手札に加えた奴が出てくるのか…!?』
「違うわ…!気を付けて!!」
【我は墓地の『暗黒の召喚神』を除外して効果発動!デッキから『幻魔皇ラビエル』を手札に加える!そして『暗黒の召喚神』の効果発動!手札より現れよ!『幻魔皇ラビエル』!!】
フィールドに稲妻が降りそそぐ…そして幻魔を統べる青き皇、ラビエルが降臨する! ATK4000
《グッ、ガッ…!!ミドリ、ウマク、避ケロ…!カラダ、ジユウ、キカナイ…!!》
「ラビエル…!!」
ギリギリで意識を残していたラビエルが翠に警戒を促す…!
【フッ…我は墓地の『混沌の召喚神』の効果発動!このカードを除外し、デッキから『失楽園』を手札に加える…そしてフィールド魔法『失楽園』を発動!】
凍りついた荒野が再び闇に包まれる!
【『失楽園』の効果発動!『ラビエル』が存在する事で2ドロー!ククッ……!バトルだ!『ラビエル』で『エルシャドールネフィリム』を攻撃!】
「っ…!?『ネフィリム』には特殊召喚したモンスターを破壊する効果がある!返り討ちに──!」
【無駄だ、我の場に『失楽園』がある限り、『ラビエル』は相手の効果対象にならず、効果では破壊されない!さらに我は手札から『幻魔皇ラビエル─天界蹂躪拳』の効果発動!このカードを墓地に送り!『ラビエル』は相手モンスター全てに攻撃でき、さらに攻撃力は倍となる!!】
『「なんだって!?」』
《■■■■■─!!》
狂気に侵されたラビエルの拳に破滅の光が宿る! ATK4000→8000
【これで滅せよ!天界蹂躪拳!!】
「させない!墓地の『超電磁タートル』の効果発動!墓地のこのカードを除外して、バトルフェイズを終了する!!」
絶滅の一撃を電磁バリアが弾き返す!
【フン…命拾いしたか、我は永続魔法『失楽の霹靂』を発動、ターンエンドだ!】
Dark NEXUS LP5600
ラビエル 失楽園 七精 霹靂 ハイパーブレイズ 手札2
「あ、危ねえ…!!」
(一撃、一撃が致命傷になりかねない…!翠…頼むぞ…!!)
緊急の連続に遊馬は溜息をつく…敗北と隣り合わせの戦い…だが、遊馬達は見守る事しかできない…!
「私のターン!ドロー!」
「(っ…今の手札じゃ、挽回できない…!!)『ネフィリム』と『アプカローネ』を守備表示に変更!ターンエンドよ!」
ネフィリムATK2800→DEF2500
アプカローネATK2500→DEF2000
翠LP4000
ネフィリム アプカローネ 裏ファルコン 裏リザード 伏せ1 手札1
『俺のターン!ドロー!』
『これなら…!「エアロシャーク」の効果発動!ORUを1つ使い!相手に手札の枚数のダメージを与える!俺の手札は2枚!800ダメージだ!』
【くっ…!うっとおしい!!】
再び魚雷が闇遊海にダメージを与える!
Dark NEXUS LP5600→4200
『そして俺は「エアロシャーク」をリリース!「イーグル・シャーク」をアドバンス召喚!』
鷲のようなクチバシを持つ鮫が現れる! ATK1000
【その瞬間『ラビエル』の効果発動!相手がモンスターを召喚した時!『幻魔トークン』1体を特殊召喚!】
ラビエルに似た小さな悪魔が現れる! DEF1000
『まだだ!「イーグルシャーク」がいる時、手札の「パンサー・シャーク」は特殊召喚できる!』
豹柄の鮫が現れる! ATK1100
『俺はレベル5「イーグルシャーク」と「パンサーシャーク」でオーバーレイ!エクシーズ召喚!』
73
『現われろ!「No.73」!カオスに落ちた聖なる滴よ!その力を示し、混沌を……闇を押し流せ!!『激瀧神アビス・スプラッシュ』!!」』
凌牙の遺跡のナンバーズ、大海を支配する神が現れる! ATK2400
『「アビススプラッシュ」の効果発動!ORUを1つ使う事で攻撃力を倍にできる!俺はORUを2つ使い、その効果を2回使う!!攻撃力9600だ!!』
【なんだと…?】
海神の鉾にエネルギーが集う!!
アビススプラッシュ ATK2400→4800→9600
『バトルだ!「アビススプラッシュ」で「ラビエル」を攻撃!!正気に戻ってくれ…!父さん!!喰らえ!ファイナル・フォール!!』
それは海神の怒り、凌牙の渾身の一撃…フィールドが爆煙に包まれる!
「やったか…!?」
【ハッ…永続魔法『失楽の霹靂』の効果発動!『ラビエル』がフィールドを離れる時、このカードを墓地に送る事でこのターン、自分が受けるダメージは全て0になる!】
『っつ…!』
爆煙が晴れた中で闇遊海は嗤っていた…!
『これでも、届かないのか…!!「ダークナイト」で「幻魔トークン」を攻撃!!』
悔しさを滲ませながら、槍術士の朱槍がトークンを砕く…!
『……ターン、エンドだ…!』
凌牙LP4000
ダークナイト アビススプラッシュ 伏せ2 手札0
【小童に女、中々に粘るではないか?この身体がそんなに大切か?】
「当たり前よ…!!貴女が使うその身体は私の夫のモノ…絶対に返してもらうわ!!」
【ククク…ハハハハ…!愛する者の為に命を賭けるか…!良いだろう、その魂ごと喰らい、永遠に閉じ込めてやろう…!】
遊海を取り戻す為に必死の戦いを続ける翠と凌牙…その姿を闇遊海は嘲笑う…!
【我のターン、ドロー!】
【ククク…永続罠『ハイパーブレイズ』の効果発動!1ターンに1度、手札を1枚捨てる事で墓地の『ウリア』か『ラビエル』を手札に加えられる…我は『降雷皇ハモン』を墓地へ送り、『ラビエル』を手札に戻す!そして『暗黒の招来神』を召喚!】
大きな翼を持つ単眼の魔物が現れる! ATK0
【『暗黒の招来神』の効果発動!召喚に成功した事でデッキから2体目の『混沌の召喚神』を手札に加える!そして通常召喚された『招来神』が存在する時、我は1度だけ攻撃力・守備力が0の悪魔族モンスターを召喚できる!現われよ!『混沌の召喚神』!】
再び蛇体の魔物が現れる! ATK0
【そして『混沌の召喚神』をリリース!再び現われよ!『幻魔皇ラビエル』!】
『また…!?』
再び青き幻魔皇が顕現する! ATK4000
【さらに!墓地の『幻魔皇ラビエル─天界蹂躪拳』はフィールドのモンスターをリリースする事で手札にもどる!我は『暗黒の招来神』をリリース!バトルだ、『ラビエル』で『ダークナイト』を攻撃!さらに『天界蹂躪拳』の効果発動!攻撃力を倍にし、全てのモンスターを攻撃できる!さぁ…死ぬがいい!!】
ラビエル ATK4000→8000
「シャーク!!」
「翠さん!!」
《フォーウ!!》
それは全てを滅ぼす絶滅の一撃…それが凌牙に迫り…!
『罠カード「
【無駄な足掻きを…!だが、ダメージを受けよ!】
『ぐううっ…!!』
ダークナイトの周りに現れた渦潮がダメージを軽減する…!
ラビエルATK8000→4000
翠&凌牙 LP4000→2800
【続けて『アビススプラッシュ』を攻撃!】
『「潮の利」で相手の攻撃力は半分になる!!ぐあああ!!?』
「きゃあああ!!」
ラビエルが破壊の拳を海神に叩き込み、凌牙と翠は余波で吹き飛ばされる…!
ラビエルATK8000→4000
翠&凌牙LP2800→1200
【そして女の『アプカローネ』を攻撃!】
「う、ぐ…!『アプカローネ』は、バトルでは、破壊されない…!!」
アプカローネが影糸の結界で拳を防ぐ!
【『ネフィリム』を攻撃!】
「っうう…!『ネフィリム』が破壊された時、墓地の『影依融合』を手札に、加える…!」
【セットモンスターを攻撃!】
「破壊されたのは『シャドール・ファルコン』…!リバース効果、発動!墓地の『シャドール・ビースト』を裏守備で、特殊召喚!」
【ならば2体目のセットモンスターを攻撃!】
「セットモンスターは、『シャドール・リザード』…!」
影の蜥蜴が粉砕される!
【3体目のセットモンスターを攻撃!】
「リバースしたのは『シャドール・ビースト』!リバース効果で2枚ドローして、1枚捨てる…!手札の『禁忌の壺』を、墓地へ…!」
【往生際が悪いぞ、人間!!】
なんとか全ての攻撃を躱した翠と凌牙…だが、闇遊海はさらなる1手を打つ!
【我は速攻魔法『次元融合殺』を発動!フィールドの『ラビエル』と墓地の『ウリア』『ハモン』を除外し、融合モンスターをエクストラデッキから召喚条件を無視して特殊召喚する!現れいでよ!『混沌幻魔アーミタイル─虚無幻影羅生悶』!!】
「そんなっ…!!」
フィールドで闇が爆発する…その中から巨大な混沌の魔物…3体の幻魔の融合体、アーミタイルが姿を現す! ATK0
(この、モンスターは…!?)
「幻魔が、融合しちゃった…!?」
「嘘、だろ…!?」
フィールドに現れた融合幻魔に圧倒される遊馬達…その威圧感は…『夢幻虚光神』に迫る…!
【これで、貴様らは終わりだ…『虚無幻影羅生悶』の効果発動!このカードのコントロールを相手に移す!】
『なにっ…!?』
「融合幻魔を相手に渡した!?」
翠達のフィールドにアーミタイルが移動する…そして、それは
【我はこれでターンエンド…そして、この瞬間!『虚無幻影羅生悶』の効果発動!コントロールが移ったターンのエンドフェイズ、
「えっ、自分フィールドって……まさか!!」
(『虚無幻影羅生悶』をコントロールしているのは…シャーク達だ!!)
『そんなっ!?』
【希望よ、闇に消え去るがいい…!!】
アーミタイルが闇を吐き出す…その闇に包まれた翠と凌牙のカードは…全て闇の中に消え去った…。
(シャークと翠のカードが全滅…!?)
「だ、だけど!悪遊海のフィールドにもモンスターはいない!翠さんがモンスターを引けば…!!」
【ククク…効果はまだ終わっておらん…!この効果が発動した後、元々の持ち主である我は…エクストラデッキから『混沌幻魔アーミタイル』を召喚条件を無視して特殊召喚する!!】
「そんな…!!」
闇遊海のフィールドに闇が集い、巨大な混沌幻魔が復活する…! DEF0
Dark NEXUS LP4200
アーミタイル 失楽園 解門 ハイパーブレイズ 手札0
「はぁ…はぁ…!」
『っ…母さん、大丈夫か…!』
「りょうが君、わたしは…だ、大丈夫…」
満身創痍の凌牙は翠を心配する…ダメージは0だったとはいえ、5回の連続攻撃を受けた翠は…凌牙以上にボロボロだった…。
「『アーミタイル』は、バトルでは破壊されず…自分のターンのあいだ、攻撃力がいちまんになる、の…」
『っ…!!』
それは絶望的な効果…十代や遊海をも追い詰めた最強の魔物の力だった。
【そして…『アーミタイル』も『失楽園』の効果により、効果対象にならず…効果では破壊されない…さぁ、絶望の中で死ぬが良い…!】
『っ…』
遊海の顔で邪悪に嗤う闇遊海…その姿を見た凌牙は唇を噛み締める…。
『なぁ、父さん…!いつまで寝てんだよ…!!いつまでそんな野郎に好き勝手やらせてんだよ!!』
【無駄だ、お前の声は…『父さん!!アンタは最強のデュエリストなんだろ!!世界を守り続けた男なんだろ!?こんな時に、こんな時に動けないで!何が英雄だよ!!』無駄だと言っているだろう!】
凌牙は闇遊海の中に眠る遊海に…父に必死に叫ぶ…!
『せっかく、ようやく…家族に戻れたのにさ…!!こんなのって、ないぜ…!戻って来てくれよ!父さん─!!』
「シャーク…!」
凌牙はポロポロと涙を零しながら叫ぶ…例え、それが無意味なのだとしても…。
「遊海さん、ごめんね……遊海さんが、嫌な予感がするって言った事…ちゃんと聞いてあげればよかった…!」
翠はボロボロの体で無理矢理立ち上がる…。
「待ってて、遊海さん…いま、助けるから…!!」
【助ける?そんなボロボロの身体で?僅か3枚の手札と1200のライフで我を倒すと?ククク…ハハハハ…!笑い話にも程が……】
「諦め、ない…!ライフが尽きない限り!私達は、デュエリストは戦えるんだから─!!」
それは翠の魂の咆哮…遊海を想う心からの言葉、その願いは……奇跡を起こす!
キィン─!
キィン─!
キィン─!
キィン─!
【な、なんだ…!この光は…!】
『これは、あの時と同じ…!』
「共鳴してる…私達の『絆』が…!」
遊海の赤水晶のペンデュラム、翠の紫水晶のブレスレット、そして凌牙と璃緖の指輪が共鳴し…光を放つ…!
キィン─!
「この光、まさか…!」
(ああ、間違いない…!この光は─!)
《フォウ…!フォーウ!!》
4つの光が翠の右腕に集う、それは『決闘者』の境地…希望を導く奇跡の光─!
【なんだ、なんだ!その光は!?】
「これは…私達家族の…絆の光よ!!」
【クッ…そんな光のドローで何ができる!!】
それは奇跡を導く光の軌跡…家族の絆が勝利への1枚を呼び込む!
「私は『シャドール・ヘッジホッグ』を召喚!」
ハリネズミの影人形が現れる! ATK800
【ハッ…たかが攻撃力800、それで何ができる!】
「私は手札の『影依融合』を墓地に送り!速攻魔法『超融合』発動!!」
【超融合、だと?】
翠の背後で融合の渦が渦巻く!!
「このカードは、自分と相手フィールドのモンスターを融合素材として!融合召喚できる!!私は『ヘッジホッグ』と『アーミタイル』で超融合!!」
【なんだと!?】
融合の渦に2体のモンスターが引き込まれる!
「融合、召喚!現われて!『エルシャドール・ミドラーシュ』!」
《準備は出来てる!!》
影の竜に乗る巫女が現れる! ATK2200
「さらに魔法カード『死者蘇生』を発動!力を貸して!『ダークナイト』!!」
黒き槍術士が翠のフィールドに現れる! ATK2800
「バトルよ!『ミドラーシュ』でダイレクトアタック!」
《風王鉄鎚!!》
【ぐぬっ…!?】
風の魔力弾が闇遊海を直撃する!
DarkNEXUS LP4200→2000
「凌牙君!!」
『ああ、いくぜ!母さん!!「ダークナイト」で父さんに…「闇」に!ダイレクトアタック!!』
2人の声に応え、槍術士が朱槍に力を溜める!!
「『
【馬鹿な…!馬鹿なぁぁっ…!!】
朱槍の一撃が闇遊海の胸に突き刺さる…それは『絆』の一撃。
魂の守護者の一撃が『闇』を貫いた…!
Dark NEXUS LP0
翠&凌牙 WIN!
【オオオ…おのれ、おのれぇぇ…!!】
王宮の壁に叩き付けられた闇遊海の身体から瘴気が抜けていく……残されたのは、致命傷を負った遊海の身体だけだった…。
「っ…遊海さん!!」
『父さん…!!』
《マスター!!》
倒れ込んだ遊海に満身創痍の翠と凌牙、そして精霊達が駆け寄る…。
「遊海さん…!しっかりして!遊海さん!!」
『目を開けてくれ!父さん!!』
必死に遊海を揺り起こす翠達…そして…。
「う、ぐ…みど、り……りょうが…」
『父さん…!』
うっすらと開いた目…それはいつも通りの遊海の目だった…。
「『声』はずっと、聞こえて、たんだ……すまない、父親としても……決闘王と、しても…失格だ……」
『馬鹿…!父さんは悪くねぇよ…!』
「ああ…よかった…!よかった〜!!」
遊海の無事を確認した翠と凌牙は泣きながらへたり込んだ…。
「は、はあぁぁ〜!よかった〜!!」
「これで、事件解決──」
(……いや、そう甘くはないようだ…!)
「「えっ…!?」」
遊海の無事を確認した遊馬と小鳥は胸を撫で下ろす…だが、戦いはまだ終わっていなかった…!
ドクン!!
『っ…!なんだ!?』
「闇が…!!」
広間に闇が集う…さらに、窓から飛び込んできた『闇』が広間の闇に吸収されていく…!
【少し戯れが過ぎたか…次は、本気で相手をしてやろう…!】
闇が再び形を成していく…それは巨大な人影…!
「嘘…!?」
『この、気配は…!』
「ドン・サウザンド…!?」
「……違う…」
増していく威圧感に遊馬達はドン・サウザンドの復活を錯覚する…だが、遊海がそれを否定する…!
「やつは、数多の世界を渡り…希望を壊し……絶望を齎す者…!」
【我が名はe・ラー…お前達の希望の光を消し去る、絶望の神…!】
闇の中から…希望を喰らう、絶望の女邪神が顕現した…!