転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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邪神の脅威~浸食~

「マスター」

「どうしたアヤカ?」

「三邪神について知っているんですか?」

俺は今、童実野高校周辺を探索している、その中アヤカが俺に訊ねてくる。

「ああ、三邪神は本来この世界には存在しないカード…表に出なかったカードなんだ…」

 

 

三邪神…ペガサスの創造した三幻神の対になるカード、遊戯王Rという漫画で登場したカード達だ。

Rの世界は『ペガサスがバクラに襲われ死亡した』世界、ペガサスの死後~原作記憶編前の出来事、死亡したペガサスに代わり「ペガサス・ミニオン」というペガサスが引き取った孤児達のリーダー、天馬 月行がI2社を立て直そうとしていた。

 

 

そんな中、月行の弟・夜行がオカルトにハマり暴走、「ペガサスが創造したカードからペガサスの魂を精錬し肉体の器を使って蘇らせる」という計画…R・A(リバース・アバター)計画を発動、封印されていた邪神のデータからカードを作り、海馬コーポレーションのソリッドビジョン、そして杏子の肉体を使いペガサスを復活させようとする。

それを遊戯や海馬が止めようとする物語である。

 

「わかりました…それで…表に出なかったとは?」

「…俺の記憶ではそもそも三邪神のカードは『無い』はずなんだ、ペガサスさんは三邪神をカード化しないでデータを残し、隠したデータから夜行が再現してようやくカードになったモノのはず…何でカードがある…?」

 

「…予測なのですが、マスターがいるからでは?」

「へっ?」

「マスターがいることで歴史の流れが微妙に変わり、カードが生まれたのではないのでしょうか?日本の諺で『風が吹けば桶屋が儲かる』と言いますし…」

「バタフライ効果か…あり得なくはないか、俺も結構頑張ったし…」

「…マスター程頑張って死にかけることが多い人はそんなにいないと思いますが…」

「何か言った?」

「いえ!!」

「…ならいいけど」 

 

 

 

 

「マスター…!」

「ああ…近いな…!」

夕方近く、探索を続けていた俺達はとある廃墟から精霊の…いや…邪悪な力を感じた…あそこか?

「アヤカ、詳しくサーチしてみてくれ…」

「了解しました!サーチ中…わかりました、中から邪悪な力を3つ、人が一人います!」

「わかった…突入するぞ」

「はい!」

 

 

 

 

俺は廃墟に突入する、薄暗い建物を警戒しながら進んで行く…。

「アヤカ、あとどれくらいだ?」

「距離50…次の部屋です…!」

「よし…突入するぞ!…1、2、3!チェン!ペガサス会長の命で…!?」

突入した部屋は異様な空間になっていた、部屋の中心に金色眼鏡のチェンらしき人物がいる、その周りにはここをアジトにしていたであろう不良達が気絶している、そしてチェンの横には一人の女性が倒れている…あれは!?

「アナタ、どなたですか?少なくとも武藤 遊戯ではありませんね?この少女の知り合いカナ?」

「貴様!杏子に何をした!」

チェンの隣で倒れていたのは杏子だった、気を失なっているのか動く気配が無い

「やはり知り合いでしたか…彼女を囮に遊戯を誘い出すはずだったのに変なのが来たなぁ…?まぁイイカ!アナタも遊戯の知り合いみたいだし人質と生け贄に充分でしょ!」

「…貴様、何が目的だ!!」

「カンタンな事!人の魂と武藤 遊戯を打倒しその魂を生け贄に邪神をこの世界に顕現させ、すべて壊す!それがワタシの!邪神達の願い!!」

「マスター、ダメです彼の精神は完全に邪神に浸食されています…!」

「ああ…そうみたいだな!」

「オマエも生け贄になれ!」

「簡単にはやられるかよ!!」

 

 

 

 

「「デュエル!!」」

チェンLP 4000

遊海LP 4000

 

 

 

「ワタシのターン!ドロー!」

「ワタシはカードを二枚セット!モンスターをセットでターンエンド!」

 

チェンLP 4000

伏モンスター 伏せ2 手札3

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「手札から魔法カード『竜の霊廟』発動!『龍王の聖刻印』『神龍の聖刻印』を墓地へ送る!」

「さらに手札から『聖刻龍ードラゴンゲイヴ』を召喚!」

オレンジ色の人型の龍が現れるATK 1800

「バトル!『ゲイヴ』で伏せモンスターを攻撃!」

「その時!手札の『ジュラゲド』を特殊召喚!ライフを1000回復スル!」

大きいかぎ爪を持った悪魔が現れるDEF 1300

チェンLP 4000→5000

「そのまま伏せモンスターを攻撃!」

ゲイヴが伏せモンスターを倒すと人面のトマトが現れた

「『キラートマト』の効果発動!『召喚僧サモン・プリースト』を特殊召喚!」

紫の服を着た僧侶が現れる DEF 1600

「モンスターを破壊したことにより『ゲイヴ』の効果!墓地の『龍王印』を特殊召喚!」

銀のラインの入った球が現れる DEF 0

「カードを伏せてターンエンド!」

遊海LP 4000

ゲイヴ 龍王 伏せ1 手札3

 

「エンドフェイズにリバース罠カード!『量子猫』を闇属性・悪魔族を宣言して発動!このカードはその属性、種族で特殊召喚スル!」

檻に入った猫が現れる ATK 2200

 

 

 

 

「ワタシのターン!ドロー!」 

「『サモンプリースト』の効果!手札の魔法カード『黙する死者』を捨ててデッキから『暗黒の竜王』を特殊召喚!」

緑色のドラゴンが現れる ATK 1500

 

「ワタシは『猫』『ジュラゲド』『竜王』をリリース!降臨せよ龍の邪神!『邪神イレイザー』を召喚!」

生け贄にされたモンスターが闇に沈む…その闇の中から黒い龍のような邪神…イレイザーが現れるATK ?→5000

「いきなりかよ!?」

「バトル!『イレイザー』でゲイヴを攻撃!『ダイジェスティブ・ブレス』!」

イレイザーの口からブレスが放たれゲイヴが消し飛ぶ

「ぐああっ!?」

遊海LP 4000→800

ATK 5000→4000

「ワタシはターンエンド!」

チェンLP 4000

イレイザー サモプリ 伏せ1 手札3

 

 

 

 

 

「俺のターン…ドロー…!」

「マスター!大丈夫ですか!?」

「…大丈夫…ではないな…何でいつもこうなるかね…?」

デュエルダメージが実体化し遊海の体を傷つける…既に満身創痍である

 

「場の『龍王印』をデュアル!手札から魔法カード『超再生能力』発動!『竜王印』を生け贄にデッキから『トフェニドラゴン』を守備表示で特殊召喚!」

鎧を着た白い龍が現れるDEF 1400

『主殿!ご無事…ではないですね!?』

「すまないトフェニ…頼む!」

『承った!』

「『トフェニ』を生け贄に『ネフテドラゴン』を特殊召喚!『トフェニ』効果で『神龍印』を墓地から特殊召喚!」

ATK 2000

DEF 0

イレイザーATK 4000→5000

 

「『ネフテ』を生け贄に『シユウ』ドラゴンを特殊召喚!『ネフテ』効果でデッキの『神龍印』を特殊召喚!」

ATK 2200

DEF 0

イレイザーATK 5000→6000

 

「邪神の力が上がる!!素晴らシイ!!」

「これで終わりだ!デュエルディスク・リミッター解除!マスタールール3適用!俺は『神龍印』2体でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!降臨せよ第二の太陽!『聖刻神龍ーエネアード』!!」

エクシーズ召喚の銀河から赤い太陽のような龍が現れる

ATK 3000

イレイザーATK 5000

 

「『エネアード』の効果!オーバーレイユニットを一つ取り除き効果発動!場の『シユウ』と手札の『アセト』を生け贄に『イレイザー』と『サモンプリースト』を破壊する!『ソーラーフレア』!!」

「(これでチェンの場を一掃、イレイザー効果をかわして星6でアトゥムスに繋げれば…!)」

エネアードの炎が邪神を焼き尽くす…しかし!

「闇よ溢レロ!『イレイザー』の効果ですべてを破壊スル!」

 

 

 

灰となったイレイザーから闇が広がりエネアードや伏せカードを呑み込む…そして

「なっ…!?足が沈む!」

「マスター!?」

徐々に遊海とチェン、杏子が闇に沈み始める…

「杏子!無事!…遊海くん!?」

「うわあ!なんだこりゃ!?」

遊戯と城之内が現れる、杏子を探しに来たのだろう

「二人とも来るな!!飲み込まれるぞ!!」

ゆっくり…しかし確実に遊海は沈んでいく

「ヒャハハハハ!邪神よ!全てを呑み込メ!!」

「(せめて杏子だけでも…!)アヤカ!トフェニ!杏子を助けろ!!」

「でもマスターが!!」

「いいから!早く!俺はしばらく持つ!だから…早く!」

「…トフェニさん!お願いします!」

「御意!」

トフェニとアヤカは杏子のところまで飛び、杏子を回収すると遊戯達に投げ渡す!

「遊戯様!杏子様を!」

「うわっと!?大丈夫!受け取った!」

「アヤカ殿!主殿が!」

「マスター!!!」

遊海は手を残して沈みきっている…そして

「マズイ!壁が!?」

「離れるんだ!」

イレイザーの闇が壁をも浸食し始める

「トフェニさん!急いで!!」

「言われずとも!ぬお~!!抜けた!」

「急いで脱出です!」

アヤカ達は間一髪離脱する、そして部屋は完全に闇に呑まれた。

 

 

Duel Draw…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ううん…?私は…?」

「杏子!目が覚めた?!」

「遊戯…?ここは?」

「童実野病院だよ…覚えてないの?杏子、誘拐されてたんだよ!」

「…そうだ私…学校帰りに…遊戯が助けてくれたの?」

「ううん…遊海くんが助けてくれたんだ…」

「遊海が?」

「遊海くんが別件で探してた人が杏子を誘拐したんだ、それで遊海くんがデュエルで助け出そうとして…」

「遊海は…?」

「…意識不明の…重体だって…」

「…えっ!?」

 

 

 

 

遊海は完全に闇に沈む前にトフェニによって助け出された、しかし意識が回復することなく病院に運ばれ緊急治療室に入っている…

「遊海さん…そんな…どうして!」

「翠ちゃん!!」

「杏子さん…!」

「遊海は?」

「…あそこです…」

翠は窓越しの遊海を見る、体中に管をつけられ人工呼吸機に繋がれている。

「翠ちゃん…ごめんなさい!私が拐われたりするから…!」

「大丈夫です杏子さん!きっと…すぐに目が覚めますから…」

 

 

 

「遊戯!」

「海馬君!?どうしてここに!?」

「白波が病院に運ばれたと聞いて来たのだ!奴はどうした!」

「…意識不明だって…」

「…アイツは…デュエルに負けたのか!」

「いや…違うんだ…敵のモンスターの能力でダメージが実体化して、遊海を呑み込んだんだ…」

「くそっ!…白波なら邪神に対抗できると踏んだんだが…!」

「邪神?どういう事?確かに僕が狙われてるって連絡はあったけど…」

「遊戯ボーイ…それは私から説明しマース」

「ペガサス!?」

そしてペガサスから三邪神がチェンという男に盗まれた事、遊海に三邪神の奪還を依頼したことを遊戯に伝えた

 

 

「遊海ボーイの魂はネイビー、邪神に囚われてしまったのでショウ…まさかエフェクトを発動しただけでそんな事になるとは…私はなんて恐ろしいカードを…!」

『ペガサス!遊海を助ける方法はあるのか!?』

「オウ…名も無きファラオ!…恐らくチェンをデュエルで倒せば可能性はあるはずデース…」

『なら…!』

「遊戯!」

『杏子!』

「遊海が目を覚ましたわ!」

『なんだって!?』

 

 

 

 

 

 

 

俺は…どうしたんだっけ…?遊戯がいる…

「遊…戯?ここは…?」

話がしづらい…人工呼吸器か?

『童実野病院だ!何があったか覚えてるか?』

『確か…杏子を助けるために…邪神使いの決闘者とデュエルして…杏子は…?』

『杏子は無事だ!アヤカとトフェニが助けてくれたからな!』

「そうか…アイツ…邪神使いは…?」

『わからない…あのあとすぐに部屋が闇に飲まれて…』

「まさか…イレイザーの…力が現実を浸食するとは…」

 

「白波!」

海馬さんが部屋に入ってく

「海馬さん…すいません…失敗しました…まさか…こんな事になるとは…」

「今はいい!さっさと体を治せ!…遊戯!こうなればお前に頼るしかあるまい!邪神の奪還を…」

「遊戯!大変!」

『どうした!杏子!』

「翠ちゃんが見当たらないの!トイレにもいないし…!」

『…まさか!?』

「アヤカ…!…アヤカ?まさか…!?」

『遊海どうした!』

「アヤカがいない…まさか翠…邪神使いを倒しに…!?行かな…きゃ!アタタタタ…!」

『遊海!動くな!俺が探しに行く!』

「すまん遊戯…翠…頼…む…!…」

遊海は再び意識を失う…、その頃翠は…

 

 

 

「アヤカさんこっちなのね、遊海さんをあんな目に遭わせたひとは…!」

「はい…微かに邪神の力を感じます…しかし翠さん…やはり遊戯様に知らせた方が…」

「いいえ!私はいつも遊海さんに守られてばかりだった…だから今回は私が遊海さんを助ける番!…待ってて遊海さん!今助け出すから…!」

 

翠は進む…自分の想い人を救うために…




遊海はエネアード効果でサモプリ、イレイザーを破壊→イレイザーで全破壊→リリース効果で龍王印、エレキテル召喚→アトゥムスをX召喚、効果でレダメ特殊→レダメ効果でエネアード蘇生、アトゥムスをランクアップしてガイアドラグーン召喚→計5700でフィニッシュ、というルートを狙っていました。



~次回予告~

「邪神の力に傷付いてしまった遊海の仇をとるため、翠ちゃんはチェンにデュエルを挑んだ!そういえば翠ちゃんってどんなデッキを使うの?邪神に勝てるのかしら?」

「次回! 翠対邪神! 決意のデュエル! デュエルスタンバイ!」
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