転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!


……これは、とある男の物語…その最後の1ページである。


最後の呪縛─混沌の願い─

ピピッ…ピピッ…ピピッ……

 

 

「36.3℃……普通に平熱だなぁ…?気分はどうだ?凌牙…」

 

「……なんだか、ぼんやりする…」

 

《………特に体の異常は見つかりません、先日の戦いの疲労が出たのかもしれませんね…》

 

「珍しいなぁ…」

とある日、寝込んでしまった凌牙を遊海が看病していた。

昨日、気分が悪いと言って学校を早退して帰ってきた凌牙…発熱は無いものの、ぼんやりしてしまって授業に集中できなかったそうなのだ…。

 

 

 

「ごめん、父さん…」

 

「気にするな、学校には連絡してあるから……食欲はあるか?」

 

「あんまりない…」

 

「そうか…翠に栄養たっぷりのおじやを作って貰おう、少し寝てるといい」

 

「ああ……」

遊海に優しく頭を撫でられながら…凌牙は静かに眠りに落ちた…。

 

 

 

「お父さん…凌牙は…?」

 

「心配するな璃緒、少し疲れが出ただけさ」

部屋の前で待っていた璃緒に遊海が凌牙の容体を伝える。

 

 

「もう…きっと他の七皇のみんなのせいよ!いつも凌牙に迷惑掛けて…!」

 

「ははは…」

ぷんぷんと怒る璃緒に遊海は乾いた笑いを洩らす…「ヌメロン・コード」によって人間に転生した七皇達、凌牙と璃緒以外の5人はDr.フェイカーに保護され、ハートの塔近くのアパートで生活している。

 

だが…なかなか現代社会のルールに馴染めず、大小の問題を起こしていた…凌牙はその解決に走り回っていたのだ。

なお、主な問題はギラグとアリトの無茶な修行によるものやミザエルの不遜な言動が原因である。

 

 

「まぁ2、3日様子を見よう…何かあれば瀬人に頼むさ」

 

「なら、良いんだけど…あっ、そろそろ学校行かなきゃ!!いってきます!」

 

「ああ、いってらっしゃい!璃緒」

凌牙を心配しながら、璃緒は学校へと向かったのだった…。

 

 

《フォウ…フォーウ…》

 

「心配するな、フォウ…凌牙もすぐ良くなるからな…」

 

《フォウ!》

言葉は分からないが…心配そうなフォウを遊海は優しく撫でたのだった…。

 

 

 

 

 

ピンポーン!

 

 

「はーい…ドルベじゃないか、どうしたんだ?」

 

『ナッシュ…凌牙が体調を崩したと聞いて見舞いに来たのだ、それから提出物を渡しに…』

 

「そうか…ありがとうな、入ってくれ」

下校時刻になり、白波家のチャイムが来客を知らせる…それは宿題を渡すついでに見舞いに訪れたドルベだった、凌牙とドルベ、ミザエルは同じクラスなのである。

 

 

『凌牙の体調は…?』

 

「特にどこが悪いとかじゃないんだ、少し遅れてこの前の『決戦』の疲れが出たんだろう……本当にお前達にも迷惑を掛けたな…」

 

『事の顛末はアストラルから聞かせてもらった…貴方は悪くない、肝が冷えたのは事実だが…良い経験になった』

遊海の謝罪にドルベは穏やかに応えたのだった。

 

 

 

「凌牙、ドルベが宿題を持ってきてくれたぞ〜」

 

『凌牙、大丈夫か?』

 

「ドルベ…すまねぇ…」

部屋に入ると凌牙は僅かに起き上がったが…またベットに倒れてしまう…。

 

 

『どうしたのだ?君らしくないぞ…?』

 

「わかんねぇ…こんなにぼんやりして、体調が悪いのは初めて、なんだ…」

 

『「ヌメロン・コード」による転生で不具合があったのか…?アストラルに訊ねて……寝てしまったか…』

 

「……早めに瀬人に連絡した方がいいか…」

ドルベと話しながら、凌牙は再び眠りに落ちてしまった…。

 

 

 

 

 

Side???

 

 

 

『はぁ…はぁ…!今日も良い汗かいたな!ギラグ!』

 

『ぜぇ…ぜぇ…!お前は、いつも、全力過ぎんだよ…!!』

 

《ポーン!》

 

陽が沈んだハートランドの川辺…そこでは大汗をタオルで拭うアリト、そして草むらに倒れ込んだギラグが息を切らせていた…学校が終わった後にランニング10Kmを走り込み、アパートに戻る前に息を整えていたのだ。

 

 

『そういえば、聞いたか?ナッシュの奴…調子悪いんだってよ?』

 

『らしいなぁ…この前、オレ達のトレーニングに付き合わせたせいか…?明日見舞いに行こうぜ!』

 

『そうだな!俺秘蔵のさなぎちゃんデビューライブでも見せてやるか!』

 

『それは…メラグにぶっ飛ばされる奴じゃねぇか?やっぱり栄養の付くモンだろ!』

ドルベから凌牙の体調不良を聞いた2人は見舞いの相談をしていた…そんな時…。

 

 

 

『………ギラグ』

 

『…ああ、ポン太…隠れてろ…!』

 

《ポン…!?》

突然、アリト達は周囲を警戒し始める…何者かの()()を感じ取ったのだ…!!

 

 

 

『誰かは知らねぇが…漢なら出て来やがれ!!真正面から相手になってやる!!』

 

『俺達七皇に喧嘩を売ろうなんて…百年早いぜ!!』

 

 

 

 

 

 

SideOUT

 

 

 

 

 

 

ピーッ!ピーッ!

 

 

「この着信音は…?もしもし!どうした?カイト」

 

『白波さん!大変な事が起きた…!!』

夕食後の穏やかな時間、そこに遊海のDゲイザーが着信を知らせる…それはカイトからの連絡、そしてカイトの表情は険しいものだった…。

 

 

『アリトとギラグが…何者かに襲われた…!!』

 

「なんだと!?」

 

それは思わぬ悪い知らせだった…!

 

 

 

 

「フェイカー!カイト!!」

 

「白波さん…!よく来てくれた…!!」

 

「川辺の清掃をしていたオボットが倒れた2人を見つけて緊急通報したのだ…!」

数分後、遊海はハートの塔内の医務室にいた…そこにはDr.フェイカーとカイト、そして…ベットに傷だらけのギラグとアリトが寝かされていた…。ギラグにはポン太が心配そうに寄り添っている…。

 

 

 

「襲われた証拠は…!」

 

「…これだ」

カイトはあるモノを差し出す…それは破損した2人のデュエルディスクだった。

 

「おそらく、デュエルログから正体を知られるのを恐れたんだろう…周到な犯人だ」

 

「そして()()…七皇には俺のコピーナンバーズを渡したままだ…ギラグとアリトが敗れたなら、相当な手練だ…!」

遊海は有事に備え、七皇達に「ANo.」を託したままにしてあった…ナンバーズ耐性はないが、それでも強力な「オーバーハンドレッドナンバーズ」…それを破ったならば、相手の実力は…!

 

 

「2人の容態は?」

 

「傷は深くない、だが…目覚める気配を見せない…昏睡状態です……遊馬とアストラルに知らせますか?」

 

「……いいや、久々に俺が頑張る時が来たらしい…!!」

鋼の鎧を纏った遊海は拳を握り締めた…。

 

 

 

 

 

『なにっ!?ギラグとアリトが!?』

 

『我ら七皇に喧嘩を売るとは……よほど命知らずらしいな…!』

 

「落ち着けミザエル…まだ七皇を狙った事件とは限らないんだ…」

少し後、遊海は七皇の暮らすアパートを訪れていた…ドルベとミザエル、真月にアリト達が襲われたと伝えに来たのだ。

 

 

『だが、目的はなんだ?なんであいつらを狙う?仮にバリアンに恨みがある奴だとしても…オレ達が元「バリアン」だって知ってるのは遊馬やその仲間達くらいのモンだぜ?』

 

「それも含めて調査中だ、バイロン達やハートランドの警察にも協力を仰いでる…そしてお前達にはコレを渡しておく…特性の信号弾だ、紐を引けば花火と特殊な電磁波が出て、アヤカに位置が分かるようになってる……念の為に気を付けてくれ」

 

『フン…そんな不埒者、「銀河眼の時空竜」で返り討ちにしてやる…!』

 

『ミザエル、相手の正体も分からない…逃げるのも1つの策だ』

特性信号弾を受け取りながら、ミザエルは仲間を傷付けられた怒りに燃えるが…ドルベが諌める…。

 

 

『……おい、白波…この事は遊馬や凌牙には伝えるのか?』

 

「…凌牙は体調を崩してるから翠に頼んで守りを固めてもらう…遊馬にはまだ伝えるつもりはない、まだ不確かな事だからな…これ以上の事があったら協力を頼むつもりだ」

 

『…そうかい、じゃあ遊馬を言いくるめるのは任せとけ、2人は修行で無茶したとでも言っとくさ』

 

「すまん…頼んだぞ、真月」

遊海は真月に遊馬への対応を任せた…。

 

 

 

 

《…………特に強い力の反応はありませんね…この街以外に拠点がある可能性もあります》

 

「そうか…」

ハートの塔の天辺からハートランドを見下ろす遊海…だが、危険な反応を捉える事はできなかった…。

 

 

「(俺のせいでまた『イレギュラー』が起きたのか…?いったい、何が起きてる…!)」

 

 

 

 

Side凌牙

 

 

 

「う……朝か……ダメだ…体が重い…」

カーテンの隙間から差し込む光で凌牙は目を覚ました…だが、気分は優れないままだった。

 

「……?なんだ、これ…?」

凌牙はふと自分の右手を見る……小指のつけ根辺り…そこには見覚えのない、小さな噛み跡が付いていた。

 

 

「……フォウが噛みついたのか?いや、フォウが噛むなんてないよなぁ…?」

 

「おはよう凌牙!気分はどうだ?」

 

「っ…!おはよう、父さん…」

凌牙は咄嗟に右手を隠しながら部屋に入って来た遊海に朝の挨拶をする…これ以上、心配をかけたくなかったのだ。

 

「ダメだ…まだ頭ン中ぐるぐるして……父さん、寝てないのか?」

 

「んあ?クマが出来てたか…ちょっと事件があってな!昨日は徹夜だったんだ……だけど、まだ調子が戻らないか…朝ごはん食べたら、KC病院に行こうな」

 

「ああ…」

少し眠たげな遊海の様子を見た凌牙は静かに頷いた…。

 

 

 

SideOUT

 

 

 

 

 

「…瀬人、どうだった?」

 

「ふむ…精密検査の結果に異常は見られない、過労か心因性の症状かもしれんな…」

昼過ぎ…遊海は瀬人に検査結果を訊ねていた、だが…異常は見られなかった…。

 

 

「ひとまず、今晩は観察入院だ…凌牙の着替えを持ってきてやれ……それから、フェイカーから連絡があったぞ、元七皇の2人が襲われたらしいな?」

 

「ああ、これからまたパトロールするつもりだ……杞憂で済めば良いんだが……」

 

「ふん…オレもネットワークを監視しておく、頼んだぞ遊海……無茶はするな」

 

「わかってる、ありがとう瀬人」

小さな事件がハートランドに影を落としていた…。

 

 

 

 

Side???

 

 

 

『……どうして私が買い物当番なのだ…ベクターにでも任せれば良いものを…!』

学校が終わり、七皇の買い物当番に当たっていたミザエルは食料品を買い込み、アパートを目指していた…。

 

 

『……(()()がいる…!)』

夕日の差す住宅街…そこでミザエルは何者かの気配を感じ取る…!

 

 

『やはり、七皇を狙う者の仕業か…!出てくるがいい!七皇が1人、ミザエルが相手だ!!』

 

 

 

 

SideOUT

 

 

 

パン!!

 

 

 

《っ…!マスター!!》

 

「信号弾!!誰かが襲われたのか!?」

夕暮れのハートランドに特徴的な波動が広がる…それに気付いた遊海は『紋章』で開いたゲートに飛び込んだ…!

 

 

 

「っ…!ミザエル!!」

 

『ぐ、う……しら、なみ……』

夕暮れのハートランドの住宅街…その路地裏でミザエルは倒れ込んでいた、周りには買い物の品物が散らばり…デュエルディスクは破壊されている…。

 

 

「誰にやられた!!」

 

『ろーぶ、おとこ……一撃、かえしたが……まさ、か……ナっ……───』

 

「っ…!ミザエル!しっかりしろ!ミザエル!!」

遊海の腕の中でミザエルの意識は闇の中に落ちていった…。

 

 

 

 

 

 

「えっ…!?アリトにギラグ、ミザエルが誰かに襲われた!?!?」

 

(どうして私達に教えてくれなかったのだ…!遊海!)

 

「七皇を狙った事件とは限らなかったからな……だが、3人が襲われて確信を持った……ハートランドで何かが起きようとしてる…!」

夜、ハートの塔…遊海とカイトに呼び出された遊馬は仲間達が襲われた事を聞いて怒りを露わにしていた…。

 

 

「真月とドルベには1人で行動しないように伝えた……遊馬、学校で璃緒の事を守ってほしい…璃緒にも、この事件の事は伝えてある…!」

 

「シャークは…!シャークは大丈夫なのか!?」

 

「凌牙は…体調不良で入院中なんだ、KC病院なら侵入者は絶対に大丈夫…トフェニにも付いてもらってる…!」

遊海は目を伏せながら拳を握り締める…自分の中で渦巻く感情を抑え込むように…。

 

 

(だが…犯人の目的はなんだ…?なぜ、七皇を狙う…!)

 

「それは分からない…だが、ミザエルが『ローブの男』と手がかりを残してくれた……頼むぞ、遊馬…アストラル…!」

 

「オレの仲間を…友達を傷つける奴は、絶対に許さねぇ…!!絶対に捕まえてやる!!」

まだ見ぬ犯人に遊馬は怒りを燃やした…!

 

 

 

 

 

Side凌牙

 

 

「う、ぐ…?!ここは…そうだ、検査入院したんだった……少し、調子が良くなった気がするぜ…」

凌牙は見慣れぬ部屋…KC病院の病室で目を覚ました、その表情は少し明るかった…。

 

 

「………?腹が…?」

不意に腹部に違和感を感じた凌牙は起き上がって入院着を捲る…そこには大きな青痣が付いていた

 

「痣…?なんで、こんな場所に……」

凌牙は鈍い痛みを発する痣を撫でた…。

 

 

 

 

 

時は満ちたり…!

 

 

 

SideOUT

 

 

 

 

 

 

 

Side???

 

 

 

『にしても、本当に奴さんの目的はなんだ?命を取る訳でもなく、デュエルディスクだけ壊して…不審者が出たってんで午前授業なのはありがたいけどよ…』

 

『確かに…我らを恨んでいるなら、不自然だな…』

昼過ぎ、不審者の情報により学校は午前授業となり真月とドルベは帰路に着いていた…。

 

 

『にしても、メラグ…璃緖と遊馬はツイてないよなぁ…璃緒は風紀委員で学校の見回り、遊馬は白波に頼まれてその護衛だろ?いくらナンバーズを持ってるアストラルが一緒とはいえ……とんだ事に巻き込まれちまって……』

 

『………ナンバーズ……璃緒……遊馬………っ!?まさか!!ベクター!学園に戻るぞ!!』

 

『おいっ!?どうしたんだよ!ドルベ!?』

真月の話を聞いていたドルベは1つの可能性に気付き、学校に向けて走り出した!

 

 

『犯人の狙いは我々ではなかったんだ!!犯人の狙いは──!!』

 

 

 

 

 

Side遊馬

 

 

「遊馬、小鳥さん、アストラル待たせてごめんなさい!」

 

「良いって!遊海の頼みだしな!」

 

「璃緒さん!私達も早く帰りましょう!右京先生に宿題いっぱい出されちゃって……」

 

「あら、それは大変!早く帰らないとね!」

 

風紀委員として学校の見回りを終えた璃緒と遊馬達が合流する…本来なら、真っ先に璃緒は帰るべきなのだが…任された仕事をほっぽり出せなかったのだ…。

 

 

「あっ…いけない!教室の鍵を返さないと!2人とも先に玄関で待ってて!」

 

「あ、璃緒さん!一緒にいきます!遊馬は待ってて!何かあったら呼ぶから!」

 

「お、おう!…職員室は苦手なんだよなぁ…」

小鳥と璃緒は小走りで職員室へと向かった…。

 

 

(……遊馬、誰もいない学校とは……こんなに静かなのだな)

 

「ん…ああ、あんまりアストラルは知らないよなぁ…」

最近、ようやく霊体化を体得したアストラルが遊馬に語り掛ける…彼にとって、人の声がしない学び舎は新鮮なものだった。

 

 

「最近はいつもⅢとか、真月達と一緒に帰ってたから…こんなに静かなのは久しぶりだぜ……アリトもギラグも大丈夫かなぁ…」

 

(………静か過ぎる……まさか…!)

遊馬との何気ない会話…アストラルはそこで違和感に気付く、最近の遊馬の周りにはいつも人がいた…だが、今の遊馬の周りには……()()()()()事に…!

 

 

 

(遊馬!急いで外に出るぞ!!)

 

「へっ!?いきなりどうしたんだよ!狙われてるのは七皇の──」

 

(違う!!七皇を襲ったのはカモフラージュだ!犯人の本当の狙いは!!)

 

 

その通りだ、九十九遊馬…そしてアストラル…!!

 

ギィン─!!

 

(「ぐああっ!?」)

突然、遊馬の目の前で闇が湧き出す…そして闇から飛び出した触手がアストラルと遊馬を捕まえてしまう…!!

 

 

【貴様らの周りには人間が多い…だが、騒動を起こせば貴様らの目は騒動に向き…本当の目的の目くらましとなる…!】

 

「ぐ、う…!ローブの、男…!?」

 

(コイツが、事件の犯人か…!!)

 

闇が晴れた先、そこには闇色のローブを纏う男がいた…その袖口からは黒い触手が伸び、遊馬とアストラルを締め上げている…!

 

 

「っ…!?遊馬!アストラル!?」

 

「ローブの男!?」

 

「っ…!小鳥!璃緒!来るなぁっ!!!」

騒動を聞いた小鳥と璃緒が駆け付ける…だが、遊馬は2人へと叫んだ…!

 

 

(お前の、目的は、なんだ…!!)

 

【ははは…返してもらいに来たのだ、()()()()()()()()…!】

 

(返す…!?まさか、お前は─!)

くぐもった声でアストラルを睨むローブの男…そしてアストラルはその正体に気付き…!

 

 

キィン─!!

 

 

「俺の弟子に手を出すなぁ!!」

 

【ぐぬっ─!?】

 

「遊海─!?」

次の瞬間、次元ゲートから飛び出した遊海にローブの男は殴り飛ばされ、壁と窓ガラスを貫いて校庭へと吹き飛ばされた…!

 

 

 

 

「ゲホっ…遊海、どうして…!?」

 

「ドルベが連絡をくれたんだ…『狙われてるのは我々ではない、遊馬とアストラルだ!』ってな…それで大急ぎでサーチしたら…強い『カオス』の反応を感知して、ワープして来たのさ…!」

遊馬を介抱しながら、遊海は倒れたローブの男を睨む…視界の端に走り寄るドルベと真月の姿を捉えながら…。

 

 

『おい!遊馬!アストラル!大丈夫か!?』

 

「真月…オレは、大丈夫…!アストラルは…!」

 

(すまない…何枚か、ナンバーズを奪われたようだ…!!)

 

「なんだって…!?」

アストラルは動揺した目でローブの男を見る…オリジナルであるアストラルからナンバーズを奪える存在は限られている…!

 

 

 

「貴様…!何者だ…!!」

 

【………?】

遊海はローブの男に問いかける、そして男は立ち上がり……

 

 

 

 

 

 

 

「……いってぇ……いきなり、何が………あ、れ?父さん…璃緒…?遊馬…?」

 

「えっ……()()()()!?」

 

「っつ!?まさか…」

ローブの下の素顔…それは凌牙だった…だが、本人も何が起きているのか理解出来ていない様子である。

 

 

 

(遊海、シャークは…!)

 

「そういう、事かよ……()()は、まだ!凌牙を苦しめるのか!!!」

 

「待ってくれよ、父さん…!?俺は…!?」

 

 

「姿を現せ!!ドン・サウザンド!!

 

「『『「「っ!?」」』』」

 

 

 

ククク…存外、気付くのが早かったなぁ…アストラル、白波遊海…!!

 

 

──────!!

 

 

「っ!?ああ、がああああっ!?!?」

 

「シャーク!!」

 

「凌牙!?」

遊海がその真名を呼んだ瞬間、凌牙の体から闇が溢れ出す…その闇は形を為し、巨大な魔神の姿となる…。

 

 

『混沌の邪神』ドン・サウザンドが現世へと復活した瞬間だった…!

 

 

 

「そんな…!?ドン・サウザンドはあの時、オレとシャークがぶっ倒して…!?」

 

【そう…確かに、我は貴様らに倒された…だが、言ったであろう?カオスは命の源…カオスは無限なのだと…!】

 

(…あの時、シャークはドン・サウザンドの力を受け継いだと言った……だが奴は、シャークの内に潜み…復活の時を狙っていたのか…!!)

 

【その通り!ナッシュの魂を隠れ蓑とし、この時を待っていたのだ…!】

ドン・サウザンドはアストラルの言葉を肯定する…遊馬達に敗れ、凌牙に全ての力を与えて消滅したかに見えたドン・サウザンド…だが、その魂は凌牙の中で復活を狙っていたのだ…!

 

 

「あ、ぐ…?!とう、さん…!!に、げ…───!!」

 

「凌牙!!」

 

【ククク…ナッシュ、貴様は今度こそ…我の力となるのだ…アストラル世界を破壊する為の力に!!】

凌牙を取り込んだドン・サウザンドは凄まじい覇気を放つ…それは暗雲を呼び、周囲の空間を軋ませる…!

 

 

「テメェ…!シャークを返っ……遊海!?」

 

「………遊馬、これは…俺と奴の問題だ………手を出すな」

 

「ゆう、み…?」

ドン・サウザンドに立ち向かおうとする遊馬を遊海が制する…その体からは空間を軋ませ、地面が割れる程の怒りが溢れていた…!

 

 

 

 

「ドン・サウザンド…俺が、相手だ」

 

【フハハハ…!貴様1人で我に挑もうというのか?混沌の神たるこの我に!!】

 

「神殺しなら何回もしてきたさ……俺の息子を、返してもらう」

 

【よかろう…貴様から消し飛ばしてくれる!】

 

復活せし邪神…かけがえのない息子を…凌牙を救う為に、遊海は1人で立ち向かう!!

 

 

 

 

 

【「デュエル!!」】

 

 

 

混沌の邪神ドン・サウザンドLP4000

遊海LP4000

 

 

 

 

【我のターン!ドロー!】

【フィールド魔法『ヌメロン・ネットワーク』を発動!】

ドン・サウザンドを中心に紅い光の網…ネットワークが広がっていく…!

 

 

【……フン、『ヌメロン・コード』は人間界には無いか…そして我は魔法カード『ヌメロン・ダイレクト』を発動!エクストラデッキより攻撃力1000以下の『ヌメロン』と名のつくエクシーズモンスター4体を特殊召喚する!現れるがいい…地上の番人たるナンバーズ達よ!!】

 

(遊海!気を付けろ!!)

ドン・サウザンドの背後に巨大な異形の花が咲く…そして異形の花は本来の姿に回帰する!

 

 

04

 

 

【現われよ!『No.4』!『ゲート・オブ・ヌメロン─チャトヴァーリ』!】

巨大な機械のパーツが現れる! ATK1000

 

 

03 02

 

 

【続いて現われよ!『No.3』!そして『No.2』!『ゲート・オブ・ヌメロン─トゥリーニ』!『ゲート・オブ・ヌメロン─ドゥヴェー』!】

ATK1000 ATK1000

 

 

01

 

 

【そしてこれがヌメロンの極致!現われよ!『No.1』!天を摩する地獄の門、堅牢なる扉開きし時…一抹の希望を捨てよ!!『ゲート・オブ・ヌメロン─エーカム』!】

そして巨大な門が現れ、他の『ゲート・オブ・ヌメロン』と合体…その真の姿を現した! ATK1000

 

 

 

「………」

 

『あれが、本来の「No.1」だと…!なんて威圧感だよ…!?』

偽の『No.1』を知る真月は本物のナンバーズの威圧感に後ずさる…!

 

(1ターン目から『ゲート・オブ・ヌメロン』を…まさか…!?)

 

【その通り…!我は『ヌメロン─エーカム』でオーバーレイネットワークを再構築!カオスエクシーズチェンジ!!】

 

 

01

 

 

【現われよ!『CNo.1』!全ての秩序を破壊し、混沌なる闇へ!世界を真なる世界へ導け!!『ゲート・オブ・カオス・ヌメロン─シニューニャ』!】

全能への扉が混沌の扉となり、再誕する! ATK1000

 

 

 

(『シニューニャ』は自分フィールドの全てのモンスターを除外し、次のターンにその攻撃力分のダメージを与えるモンスター…!遊海は次のターンに6000のダメージを受けてしまう!!)

 

「………」

 

【ククク…その通り…!『カオスヌメロン─シニューニャ』がエクシーズ召喚に成功した時、フィールドの全てのモンスターを除外する!そして、次の我のターンのスタンバイフェイズに『シニューニャ』は帰還し、貴様は除外されたモンスターの攻撃力の合計分のダメージを受ける!】

シニューニャが自身諸共に全てのモンスターを除外する!

 

 

【我はこれでターンエンドだ…!】

 

ドン・サウザンドLP4000

ヌメロン・ネットワーク 手札4

 

 

 

 

「遊海…!」

 

「心配するな、遊馬…この程度…壁にもならん」

 

 

 

 

「俺のターン、ドロー」

「自分フィールドにモンスターが存在しない時、手札の『リンクスレイヤー』は特殊召喚できる」

光剣を構える獅子の鎧を纏う戦士が現れる! ATK2000

 

 

「『リンクスレイヤー』の効果発動、手札の『ブラック・ホール』を捨て『ヌメロン・ネットワーク』を破壊する」

 

【チィッ…!】

リンクスレイヤーが光剣で紅のネットワークを切り裂いて破壊する!

 

「『リンクスレイヤー』でダイレクトアタック」

 

【おのれ…!】

光剣がドン・サウザンドを切り裂く!

 

 

ドン・サウザンドLP4000→2000

 

 

「カードを2枚伏せ、ターンエンド」

 

遊海LP4000

リンクスレイヤー 伏せ2 手札2

 

 

 

『お、おい!このままじゃ白波の奴負けちまうぞ!?』

 

(……いや、『シニューニャ』はフィールドの『ヌメロンネットワーク』が存在しない時、破壊される…遊海はダメージを受ける事はない…)

 

『そ、そうなのか…!?』

真月の問いにアストラルが応える…だが、アストラルは冷や汗を流していた…!

 

 

「でも…もし、オレ達と戦った時と同じなら…奴が出てきちまう!!」

 

 

 

【我のターン!ドロー!】

 

「その瞬間、手札から『増殖するG』の効果発動!このターン、相手が特殊召喚するたびに1枚ドローする」

 

【フン…!スタンバイフェイズに『カオスヌメロン─シニューニャ』がフィールドに帰還する!】

再び摩天の門が現れる! ATK2000

 

 

【そして『ヌメロンネットワーク』が存在しない事で、『シニューニャ』は破壊される!】

現れた摩天の門は墓地へと消え去る…!

 

 

【白波遊海…貴様は、自ら絶望への扉を開いたのだ…!魔法カード『ヌメロン・カオス・リチューアル』を発動!自分フィールドの『シニューニャ』が破壊された時!墓地または除外された『ヌメロン・ネットワーク』と4体のナンバーズをレベル12のエクシーズ素材としてエクシーズ召喚を行なう!!】

ドン・サウザンドの背後に5枚のカードが浮遊する!

 

【我はレベル12となった『ヌメロンネットワーク』と『No.1』から『No.4』でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!】

 

 

1000

 

 

【現われよ!『CNo.1000』!混沌の憂いは浅ましき人の業…天壌の夢は無窮の幻、虚ろの神よ!闇を持て!光に鉄鎚を!!『夢幻虚神ヌメロニアス』!

混沌を封じる扉を打ち壊し、白き神体と紫紺の翼を持つ混沌の神が現世へと蘇る! ATK10000

 

 

『あれが、混沌の化身…!「CNo.1000」…!!』

 

「そ、そんな…!?」 

 

「気を付けろ!遊海!!」

 

「…………」

混沌の神の顕現に遊海を()()()子供達…特にあの場にいた遊馬と小鳥は動揺する!!

 

 

【フン…大いなる絶望を前に言葉も出ないか…ならば、そのまま殺してやろう!!『ヌメロニアス』の効果発動!1ターンに1度!カオスORUを1つ使い!相手モンスターを破壊する!】

 

「手札から『幽鬼うさぎ』の効果発動、相手モンスターが効果を発動した時、手札のこのカードを墓地に送り…そのカードを破壊する」

 

(っ!?ダメだ!遊海!?そのモンスターは!!)

日本刀を構えた白髪の少女の幻影が混沌の神を斬り捨てる…だが、それは…!

 

 

【ククク…はははははは!!白波遊海!貴様はよほどの死にたがりのようだ…!自らさらなる絶望の中に飛び込むとは!!『ヌメロニアス』が破壊された時!墓地のこのカードを素材としてオーバーレイ!エクスターミネーション!カオスエクシーズチェンジ!!】

ドン・サウザンドの頭上で混沌が…闇が大爆発を起こし、フィールドを包み込む!!

 

 

1000

 

 

【降臨せよ!『CiNo.1000』!!我が天は長し、地は久し…人の縋る夢は一場の幻に過ぎず!虚無の大神よ!闇をもて!光に鉄鎚を!!『夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア』!!

それは異形の魔神、本来ならば現実に現れてはならぬ『邪神』…黒紫の翼を広げ、希望を駆逐する者……絶望の化身がフィールドに降臨する! ATK100000

 

 

「『ヌメロニアス・ヌメロニア』…!!」

 

『攻撃力、10万…!?これが、奴の…!!』

 

「お、お父さん!!」

フィールドに顕現せし『ヌメロニアス・ヌメロニア』…初めてその威容を目の当たりにする子供達は…恐怖に震える…!

 

 

 

【このカードは自ら攻撃する事はできぬ…だが!このカードがフィールドに存在する時…相手は必ずモンスターで攻撃しなければならない!攻撃しなければ…そのターンが終わる時、敗北となる……そしてこのモンスターはカード効果では破壊されない…!白波遊海、貴様は我が絶望の前に跪き、その命を失うのだ…!我はこれでターンエンド!】

 

ドン・サウザンドLP2000

ヌメロニアスヌメロニア 手札4

 

 

 

 

「ドン・サウザンド……今回ばかりは、お前の周到さに()()()()

 

【なに…?】

大いなる『絶望』を前に遊海は獰猛な笑みを浮かべる…。

 

「先の戦いで、俺はお前と相まみえる前に力尽き…遊馬に凌牙…子供達に世界の命運を託す事になっちまった………だが、今は違う…!!俺の倒すべき『元凶』が俺の前にいる!!ならば、今こそ!俺は俺の役目を全うする!!」

絶望を前に…遊海は全身全霊、情けも容赦も無く…全力を開放する!

 

 

 

俺は!俺自身でオーバーレイ!!

 

遊海から溢れ出した希望の光と漆黒の闇が螺旋を描き、爆発を起こす!!

 

 

我が身に宿る戦いの宿命…救世の願い!今こそ!邪悪を断つ力となれ!!シャイニング・カオス・エクシーズチェンジ!!

 

それは遊海の宿す『絆の光』…そして、邪悪への憤怒を宿す『闇の闘志』の極致、闇を飲み込む光…正しき『混沌』の具現!

 

 

闇を祓う、絆の輝き!!NEXUS!!

 

 

それは遊海の新たな『NEXUS』…邪悪への怒り、囚われた家族を救う為の光がトリガーとなり覚醒せし、至高の戦士……NEXUSⅢ!!

 

 

「新しい、NEXUS…!!」

 

「…黄金の、嵐…!」

全身に黄金の光を纏うNEXUSの姿に子供達は目を奪われる…逆立った金髪に金色の肩当ての付いた赤と黒の鎧に黒金に輝く機械的な翼、そして瞳は金色に輝く…それが新たなNEXUSの姿だった…。

 

 

【馬鹿な、ただの人間が…ZEXALの力を手にするだと!?】

 

「ドン・サウザンド…息子を返してもらうぞ!!」

 

 

 

 

「我のターン!真の決闘者の決闘は全て必然!勝利を求める魂は!数多の光を束ね、ドローカードすら創造する!シャイニング・ドロー!!

黒金の軌跡が奇跡を導く…既に「勝利の方程式」は完成している!!

 

 

「貴様を倒すなら…『ヌメロニアス・ヌメロニア』を超えなければ…意味はない!!『天穹のパラディオン』を召喚!!」

機械的な鎧を纏う歴戦の戦士が現れる! ATK1600

 

 

【はっ…大口を叩いたかと思えば…そんなモンスターで何ができる!】

 

「見せてやる…繋がる絆の奇跡を!新たなる未来の先に人が手にする光を!!現われろ!希望を導くサーキット!!」

暗雲渦巻く空に手を掲げる遊海…その手から放たれた光が空中に巨大な魔法陣を創り出す!

 

 

【な、なんだ!その光は…!】

 

「アローヘッド確認!召喚条件は『パラディオン』モンスター1体!俺は『天穹のパラディオン』をリンクマーカーにセット!サーキット・コンバイン!!リンク召喚!現われろ!リンク1!『マギアス・パラディオン』!」

魔法陣の中の矢印に戦士が飛び込み…赤い鎧を纏う魔術師が現れる! ATK100↓

 

 

「リンク、召喚…!?」

 

『聞いた事がないぞ、そのような召喚法…!?』

 

((異界からの『転生者』の力……新たなる召喚法か!))

新たなる召喚法に驚く子供達…その中で遊海の『真実』を知るアストラルだけは静かに動向を見守っていた…!

 

 

□□□□□

□□神□□

 □ マ

□□□□□

□■■□□

 

 

【未来のモンスターだと?たかが攻撃力100で何ができる!】

 

「そう慌てるなよ…!さらに我は罠カード『クローラー・パラディオン』を発動!モンスターとして守備表示で特殊召喚!」

戦士と心を通わせた機械生命体が現れる! DEF2100

 

 

□□□□□

□□神□□

 □ マ

□□□ク□

□■■□□

 

 

「『マギアス』のリンク先にモンスターが特殊召喚された事で効果発動!デッキから『神樹のパラディオン』を手札に加える!さらに『クローラー・パラディオン』の効果発動!リンクモンスターのリンク先に特殊召喚された事で効果発動!デッキから『星遺物─星冠』を手札に加える!」

 

(リンク……モンスター同士の『繋がり』が、新たな戦術を繋いでいくのか…!!)

アストラルはリンクモンスターの持つ強みに気付く…!

 

 

「いくぞ!アローヘッド確認!召喚条件は『パラディオン』モンスターを含む効果モンスター2体!!『マギアス』『クローラー』をリンクマーカーにセット!リンク召喚!!リンク2!『ヴェルスパーダ・パラディオン』!!」

聖なる衣を纏う翼を持ったエルフの剣士が現れる! ATK500←↓

 

 

□□□□□

□□神□□

 □ ヴェ

□□□□□

□□■□□

 

 

「そして我は手札の『星辰のパラディオン』を『ヴェルスパーダ』のリンク先に守備表示で特殊召喚!」

鎧を纏う青竜が現れる! DEF2000

 

 

「リンク先にモンスターが特殊召喚された事で『ヴェルスパーダ』の効果発動!『ヌメロニアス・ヌメロニア』の位置を1つ隣のメインモンスターゾーンに移動する!!」

 

【なに…?】

フィールドの精霊の起こした強風が吹き荒れ、ヌメロニアスヌメロニアが吹き飛ばされる!

 

 

□□□□□

□□□神□

 □ ヴェ

□□□星□

□□■□□

 

 

「さらに『星辰』の効果発動!墓地の『天穹』を手札に加える!これで最後だ!アローヘッド確認!召喚条件はリンクモンスターを含む効果モンスター2体以上!!『ヴェルスパーダ』と『天穹』でリンクマーカーをセット!サーキット・コンバイン!!リンク召喚!!現われろ!戦いを乗り越えし絆の勇者!!リンク3!『アークロード・パラディオン』!!」

光の剣を携えし、人馬一体の聖剣士が現れる! ATK2000↙↑↘

 

 

「絆の勇者…!!」

 

「すごい…!」

 

(これが…遊海の真の実力か…!?)

 

『(三幻神とは違う、希望の光……これが『英雄』の力…!!)』

ナンバーズや『神』とは違う希望の光が暗雲渦巻くフィールドを照らす…!

 

 

【無駄だ、どのように絆を繋ぎ、希望を束ねようと!我が絶望を超える事は叶わぬ!!】

 

「いいや!闇が強く、深く世界を支配するのなら…人の抱く希望が…『光』が!闇よりもさらに強く!暖かく未来を照らし出す!!手札の『天穹のパラディオン』、そして『星遺物─星冠』はリンクモンスターのリンク先に特殊召喚できる!」

機械鎧の戦士と巨大な王冠が現れる! DEF1000  DEF2000

 

 

□□□□□

□□□神□

 □ ア

□□天□星

□□■□□

 

 

「『アークロード』の効果発動!このモンスターの攻撃力はリンク先のモンスターの攻撃力の合計分アップする!」

アークロードが希望の光を束ねる! ATK2000→105600

 

 

【攻撃力105600だと!?】

 

「さらに!『天穹』の効果発動!このターン『アークロード』でしか攻撃できなくなる代わりに相手に与える戦闘ダメージを2倍にする!」

 

『つまり…11200のダメージをドン・サウザンドに与えられるのか…!?凄まじい効果だ!!』

 

「バトルだ!『アークロード』で『ヌメロニアス・ヌメロニア』を攻撃!!」

希望の騎士が強靭な脚力で邪神に向けて跳躍する!!

 

 

「邪神を倒して!お父さん─!!」

 

『いっけぇ!白波─!!』

 

(っ…まだだ…!油断するな遊海─!!)

声援を送る子供達…だが、絶望の邪神には…まだ効果が残されている…!!

 

 

【愚かな…!!貴様の縋る希望など打ち砕いてやろう!『ヌメロニアス・ヌメロニア』の効果発動!カオスORUを1つ使い、相手モンスターの攻撃を無効にする!!さらに、攻撃してきたモンスターの攻撃力分ライフを回復する!】

 

「『「そんな!?」』」

邪神の放った紅い稲妻が希望の騎士を吹き飛ばし、ドン・サウザンドのライフを回復させる…!

 

ドン・サウザンドLP2000→107600

 

 

『ライフ、10万7600だと…!?』

 

【貴様がどんなに希望の力に縋ろうとも…我を超える事は敵わぬのだ!!ふはは…ふははははは!!】

攻撃を無効にし、勝利を確信したドン・サウザンドは高笑いを響かせる…!

 

 

()()()()()()()!!」

 

【なにっ…?】

だが、遊海もまた…不敵に笑っていた…!

 

 

 

「ドン・サウザンド…我もまた『最強』の名を背負う決闘者だ……『決闘王』の名に懸けて…俺に希望の未来を託した仲間達の為に!!…俺は!負ける訳にはいかない!!」

遊海は手にした希望…『シャイニングドロー』で創造した1枚を発動する!!

 

 

「速攻魔法『ダブル・アップ・チャンス』発動!このカードは自分のモンスターの攻撃が無効になった時!そのモンスターの攻撃力を2倍にして、もう一度攻撃できる!!」

 

「ああっ!?」

 

(…流石だな、貴方は…!!)

アークロードに世界を照らす希望の光が集い、影が重なる…それは『黒衣の魔術師』『宇宙のHERO』『白銀の竜』そして…『希望の戦士』…!

 

 

アークロードATK105600→211200

 

 

【攻撃力、21万、だとぉ!?】

 

 

「『アークロード・パラディオン』で『ヌメロニアス・ヌメロニア』を攻撃!これが俺の希望!!世界を照らす絆の光!!アルティメット・パラディオン・スラッシュ!!」

 

それは邪神を断つ巨大な光の刃…当然、『No.』である邪神は破壊されない……だが、光の刃は確かに邪神を一刀の下に斬り伏せた…!

 

 

馬鹿な…馬鹿な!!我が、我が希望如きにぃぃ!!!

 

 

 

 

ドン・サウザンド LP0

 

 

 

NEXUSⅢ WIN!

 

 

 

 

キィン─!

 

 

 

「っ…凌牙ぁ!!」

爆発で吹き飛ばされたドン・サウザンドの闇から赤い光に包まれた凌牙が分離する…背中の翼で飛翔した遊海はその体を空中で受け止めた…。

 

 

「とう、さ……」

 

「凌牙…気づいてやれなくて、すまなかった…!!間抜けな俺を許してくれ…!!」

地面に降り立った遊海は凌牙を抱きしめながら謝罪する…凌牙は攻撃の余波でボロボロだった…。

 

 

「父さんは、悪くない……全部、俺の背負ったモノだから………ありがとう…」

 

「凌牙…!」

遊海は涙を流しながら、さらに強く凌牙を抱きしめた…。

 

 

 

 

「ドン・サウザンドをやっつけた…しかも、()()()()()()で…すっげぇ……」

 

『……あれが現代の「英雄」…』

 

『チートも大概にしやがれ…』

ドン・サウザンドを倒した遊海に遊馬は呆気に取られ、ドルベと真月はその『強さ』に戦慄していた…。

 

 

(………はっ!?呆けている場合ではない…!奪われたナンバーズを取り返さなくては!)

 

「お父さん!凌牙!!」

遊海の凄まじい勝利に固まっていたアストラルが再起動しナンバーズを回収しようとし…璃緒が兄と父に駆け寄ろうとする……その時だった!

 

 

 

 

──まだだ…!まだ、我は終わらん─!!──

 

 

 

(っ…!!シャーク!遊海!!)

 

「っ!凌牙!!」

 

「ぐあっ…!?」

 

『『危ない!!』』

 

グサッ…!!

 

 

それは、一瞬の出来事だった。

 

消滅しかけていた闇…ドン・サウザンドの思念が2枚のカードに凝縮され、凌牙に向かう。

 

アストラルの叫びでそれを察知した遊海は咄嗟に凌牙を子供達に向けて投げ…真月とドルベが受け止める…。

 

そして凌牙を庇った遊海の背中に2枚のカードが突き刺さった…!!

 

 

「ぐっ…!?うぐあああああっ!!?」

 

「ゆ、遊海ぃぃ!!」

 

《マスター!?》

カードが遊海の体に突き刺ささり、吸収される…そして遊海の体から全てを燃やし尽くす地獄の黒炎が溢れ出した…!!

 

 

──ナッシュの記憶を読んだぞ…!貴様は不老不死らしいなぁ…?そしてその強さ……貴様を我の依代とすれば…我の敵はいなくなる…!!──

 

「っああああ…!!!お前は、そこまでして…アストラル世界を、滅ぼしたい、のか……!!」

 

──そうだ…!我は…アストラル世界を滅ぼす…それが我が目的!我が悲願!!──

その身を…魂を焦がされながら、遊海はドン・サウザンドに問いかける。

 

 

帰ってきた答えは…『肯定』

 

 

 

遊戯王世界には様々な思惑を持った『悪』がいた。

 

 

世界を破壊しようとした『魔人』がいた。

 

 

世界を闇に包もうとした『大邪神』がいた。

 

 

人間を『負の心』に取り込み、虚無の世界に閉じ込めようとした『虚無の神』がいた。

 

 

世界を救う為に破壊を求めた『超越者』がいた。

 

 

未来を救う為に絶望に抗い続けた『英雄』がいた。

 

 

 

誰もが譲れぬ望み、揺るがぬ目的を持つ中で…ドン・サウザンドの望みは『アストラル世界の破壊』…ただ1つである。

 

ランクアップを目指したアストラル世界から放逐された不要な『カオス』…それがドン・サウザンドを…バリアン世界を形作った。

そしてドン・サウザンドは自身を排斥したアストラル世界へ怒り…憎悪し…復讐のみを目的に暗躍を続けてきたのだ…!

 

 

「ううう…!!ドン・サウザンド…!アストラル世界から追放された、お前が…どれだけ辛い目に遭ったのか…どれほどアストラル世界を憎んだのか…!それは、俺には推し量る事はでき、ない…!!」

 

──当たり前だ…!たった100年しか存在できぬ人間に我が神意が理解できるはずがない!!──

 

「それでも…お前は、()()べきだった…追放されたなら、新しい自分の『居場所』を…仲間を作れば良かったんだ…!!」

 

──世迷い言を!!アストラル世界への復讐…!それが、それだけが我の存在理由…我が為すべき事だ!!──

 

「……でもさ…もう、()()()だろ…?」

 

なに…?

 

「遊海…!?」

地獄の苦しみを味わいながら…遊海は自分を飲み込もうとするドン・サウザンドに問いかける。

 

 

「確かに…怒りや、憎しみは…凄まじい力を生み出す…!そんな奴らを、俺は、たくさん見てきた…!!でもさ、怒り続けるのは…()()んだよ…!俺だって、憎しみを…怒りを抱いた事も、ある…!復讐したいと考えた事さえ、あった…!!でもさ…お前はアストラル世界への復讐を成し遂げたら……どうする、つもり…なんだ…?」

 

───復讐の、先……アストラル世界を滅ぼし……滅ぼして……我は……?

 

遊海の言葉に初めて…ドン・サウザンドの言葉が揺らぐ……『カオスは命の源、カオスは無限』と言ったドン・サウザンド…だが…彼は復讐の「先」を考えていなかった。

 

 

「ドン・サウザンド……お前は、アストラル世界を滅ぼしたいんじゃない……()()()()()()んじゃ、ないのか…?自分が、生まれた場所に……」

 

──………われ、は………──

 

遊海はドン・サウザンドの隠されていた……忘れていた『原初』を突き付ける。

 

 

『愛憎は表裏一体』……憎しみの果てに愛を得る事もあれば、無償の愛が深い憎しみに変わる事もある……言葉でこそ「アストラル世界は窮屈だった」「我を追放した事に感謝している」と言ったドン・サウザンド…だが、それでも……忘却の彼方で、彼は故郷に戻りたかったのではないかと…。

 

 

「……終わりに、しよう…!怒りと、憎しみに支配された…お前の物語を…!!だあああああっ!!!

 

──なにっ…!?貴様!!──

 

地獄の黒炎を飲み込むように…遊海の身体が光を放つ、それは希望…遊海が紡ぎ、繋いだ絆の『光』…!

 

 

「父さん!?」

 

──貴様っ!?何を─!?──

 

「安心しろよ…ドン・サウザンド…!冥界の入口ぐらいまでは…付き合ってやる!!」

 

(遊海!?まさか、貴方は──!!!)

光と化した遊海は自身に取り憑くドン・サウザンド諸共、暗雲の広がる空に飛翔する!!

 

 

受けてみろ!ドン・サウザンド!これが…人間の…!俺の!希望の光だぁぁぁ!!

 

 

──や、やめろおぉおぉ!!?──

 

 

 

NEXUSダイナマイト!!

 

 

 

暗雲の中で閃光が弾ける…それは遊海がとある「光」の大技を模して放った()()()、その大爆発はハートランドを覆い尽くしていた暗雲を吹き飛ばし……混沌の邪神との因縁に終止符を打った。

 

 

 

 

「と……父さぁぁん!!!」

 

 

 

 

 

遊海自身の命と引き換えにして……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ…!?凌牙君!?遊馬君!?いったい何があったの!?」

 

「み、翠さん…!」

爆発の直後、ウィンダと共に翠が駆け付ける…そこで目にしたのは荒れ果てたハートランド学園の校庭と遊馬に小鳥、ドルベと真月…そして病院にいるはずの凌牙がボロボロの状態で璃緒に介抱される姿だった…。

 

 

「誰か、教えて!この場所で何があったの!?」

 

(………ドン・サウザンドが、復活した…)

 

「っ!!?」

アストラルは翠にこの場で起きた事件の一部始終を伝える。

 

 

 

凌牙の中に潜んでいたドン・サウザンドがナンバーズを奪う為に凌牙を操り、遊馬とアストラルに襲いかかった事。

 

 

その直後にドルベからの緊急連絡で駆け付けた遊海が、ドン・サウザンドに取り込まれた凌牙を救う為にデュエルを挑み、勝利した事。

 

 

負けたドン・サウザンドが遊海に取り憑く為に襲いかかった事……そして、遊海の捨て身の自爆により、ドン・サウザンドが倒された事を……。

 

 

 

「ま、待ってアストラル……遊海さんは、()()()()()()に、自爆したの…!?」

 

(……ああ、実体を持たず…遊海を乗っ取ろうとしたドン・サウザンドを倒すには……その方法しかなかった…!)

 

「あ、ああ……」

 

『っ…翠!』

戦いの顛末を聞いた翠は地面にへたり込むが…ドルベが慌ててその身を支える…。

 

 

「俺を庇ったせいで、父さんは……父さんは!!」

 

「凌牙…!!」

 

 

「遊海…なんでだよ…!せっかく、世界が平和になったのに…!!どうして死んじまうんだよ──!!」

 

「遊馬…!」

校庭に凌牙の嘆きと遊馬の叫びが響く…英雄の「死」に、遊馬達は悲しみに包まれ……。

 

 

 

 

「ああ……良かった〜……」

 

 

『えっ…?』

直後、翠の口から飛び出したのは()()()()()だった、その言葉の意味を理解できないドルベは思わず聞き返してしまう。

 

 

「あっ…ごめんなさい!元七皇のみんなは知らないわよね!?遊海さんと私は命の懸ったデュエルに関わらなければ()()()()()!だから、安心したら…力が抜けちゃって……」

 

「「「「あっ……」」」」

翠の言葉に遊馬達の声が重なる…翠が座り込んだのは、遊海を失った悲しみ……ではなく、遊海が一応は()()である事を確信し、安堵したからだったのだ。

 

 

 

『……おい、それって……つまり…?』

 

『遊海は…』

 

 

キィン─

 

思わぬ言葉に動揺する真月とドルベの言葉と共に、校庭に光の粒子が集まっていく…そしてそれは人型となり……。

 

 

 

「──ふはぁ……さ、流石に、自爆技と、『壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)』の合わせ技は、無理があったか……再生に、時間が掛かっちまった…」

 

 

「「遊海!!」」

 

「「父さん!!」」

それは特典の効果で再生した遊海だった…消耗が激しいのか髪は白くなり、満身創痍どころか瀕死状態だが…なんとか凌牙達のもとに帰って来たのだった…。

 

 

 

 

 

Side遊海

 

 

 

吹き飛んだ意識が回復する…俺にとっての一世一代の大勝負は…どうやら、俺が勝つ事ができたらしい…。

 

凌牙の代わりに俺の事を『依代』にしようとしたドン・サウザンド…実体を保たない『カオス』の塊であるドン・サウザンドを本当の意味で倒すには、俺自身の光を増幅し闇を打ち払う、端的に言えば『自爆』しか方法が無かった。

 

……それに加え、俺の『力の結晶』…新たな『NEXUS』に過剰に力を回して爆発させる…そこまでしてようやく、ドン・サウザンドを倒す事ができた。

 

 

……いや、倒せたのかは分からない。

 

 

ダークネスやe・ラーと同じく、時間を掛けたら奴も復活するのかもしれない……そして、再び世界に牙を剥くのだろう。

 

……それでも、俺は信じたい……爆発の刹那に聞こえた『声』を…。

 

 

 

 

──これが『人』の……希望の力とやらか………存外に、暖かいものだ………──

 

 

 

 

 

アストラル世界への復讐の為に、全てを費やしてきた混沌の神、ドン・サウザンド……奴のしてきた事は許される事ではない、許してはならない。俺だって許していない。

 

 

……それでも、奴に少しでも救いがあればと考えてしまう俺は…甘すぎるのだろうか…。

 

 

 

「うぐっ…」

 

視界が歪む…再生したとはいえ、ちょっとやばいらしい……俺はふらりと倒れ込み……。

 

 

「「父さん!!」」

 

 

聞き慣れた…聞きたかった声と共に、身体が受け止められる……凌牙と璃緒が、倒れかけた俺を受け止めてくれたらしい…。

 

 

「なに、何やってんだよ!バカ()()!!無茶してんじゃねぇよ!?」

 

「ははっ…バカ親父か……そうだなぁ…でも、心配するな…ドン・サウザンドは、倒した…」

 

「そういう問題じゃないわよ!?お父さんが死んじゃたと思って、私…!!」

 

「こりゃ、弱った…お前達に、怒られる、なんて……流石に、言い訳できねぇなあ……すまん」

凌牙と璃緒に怒られて俺の良心にクリティカルダメージが入る…流石に、説明無しの自爆はダメだったようだ…反省、しない、と……。

 

 

「凌牙…璃緒……無事で、よかった…」

 

「父さん!」

涙を溢す凌牙達を見ながら、意識が落ちていく……その時、俺は…不思議なものを見た。

 

 

 

「………?」

 

俺に駆け寄ってくる翠や遊馬達の後ろ…そこに紫色の髪で小さな髭を生やした紳士、そして穏やかな表情の、青みがかった白い髪の女性が立っていた……俺の記憶が間違っていなければ、あの2人は……。

 

 

《…………!》

 

2人は静かに頭を下げる…これは俺の見ている都合のいい幻…幻想なのかもしれない、それでも……『ありがとう』と、言ってくれたような気がしたんだ…。




●NEXUSⅢ

ドン・サウザンドと対峙した遊海の囚われた家族を救いたいという強い『願い』と邪悪を滅するという『漆黒の闘志(殺意)』を抱いた事で誕生した、新たな姿。
NEXUS・NEXUSⅡがどちらかといえば『光寄り』だったのに対し、NEXUSⅢは『混沌・闇』に近い姿となっている。

また、決闘者の闘争心が最大まで高められている為、一人称が『我』に変化…普段に比べて尊大な態度になる。

イメージとしては色が反転した『ZEXALⅢ』
『奇跡の勇者』に対する『守護(討滅)の英雄』である。

頭部 逆立った金髪に変化、瞳は両目とも金色

上半身 金色の肩当てが付いた赤と黒の鎧、背中には黒と金色で彩られた推進翼

下半身 赤い鎧、カオスの力が張り巡らされている。


……と、仰々しく書いたが…ドン・サウザンドを倒す為に『壊れた幻想』もどきの自爆を行なった為、この姿への変身能力は永遠に失われた。


・NEXUSダイナマイト

ドン・サウザンドに取り憑かれかけた遊海がe・ラー事件の二の舞を避ける為、咄嗟に放った『自爆技』

技のイメージは光の超人No.6の『ウルトラダイナマイト』とFateシリーズにおける『壊れた幻想』の合わせ技。

遊海の内包する『光』…精霊の力、シグナーの力を最大開放すると共に遊海の希望の極致『NEXUSⅢ』の鎧に過剰な力を注ぎ込み、ドン・サウザンド諸共に大爆発を起こした。

『不老不死』の特典を最大に活かした大技だが…『もう2度とやりたくない』と本人は語ったそうな。
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