転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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お久しぶりです!S,Kです!

いや〜気付けば2021年も残り2日…ようやく執筆時間が取れました…お待たせして本当にすいません!


それでは、最新話をどうぞ!


ワクワクのデュエル!〜希望の勇者と友情のHERO〜

「十代、面倒な事を任せて悪かったな…」

 

『気にしないでくれよ先生!精霊界の事なら任せてくれって!』

とある日、白波家に十代がやって来ていた…遊海に頼まれていた依頼の報告に来たのだ。

 

 

『とりあえず…オレ達が見て回った11個の精霊界にドン・サウザンドの痕跡は無かったぜ!』

 

《まぁ、元の世界に戻った『暗黒界』と『ライトロード』が小競り合いをしてたり…次元の揺らぎから現れたモンスターが暴れてたりしてたけど…精霊界ではいつもの事さ》

 

「そうか…とりあえず、これで一安心だな…」

遊海が十代に頼んだ仕事…それは精霊界における『ドン・サウザンド』の痕跡の調査だった。

 

 

凌牙を隠れ蓑として再びの復活を狙っていたドン・サウザンド…だが、その野望は遊海の怒りのデュエル、そして捨て身の抵抗によって再び無に帰した。

 

だが、ドン・サウザンドは長きに渡って暗躍し続けた策士…遊海は『万が一の可能性』を潰す為に十代へ精霊界の調査を依頼していたのだった。

 

 

 

『それより…先生は大丈夫なのか?ドン・サウザンドの遺した厄介な「No.」を取り込んじまったんだろ…?』

 

「ああ…幸いな事に今の所カードに『意思』は無いし…精霊も宿ってない……込められていた凄まじい『混沌』の力を除けばな」

 

《まったく、本当にお前は…厄介な事に巻き込まれ過ぎじゃないかい?》

 

「はは…まったくだ…もし『NEXUS』に覚醒してなかったら…この力に呑まれてたかもな…」

ユベルの言葉に遊海は苦笑しながら胸に手を当てる。

 

ドン・サウザンドの置き土産…混沌の遺産である『CNo.1000』…膨大なカオスの力を宿したそのカードは遊海に…その『魂』に融け込んでいてしまっていた。

そして、遊海は常人ならば耐えられないようなその力を少しずつ浄化・発散し続けていた…ユウスケを開放したのもその発散の一環なのである。

 

 

 

「………十代、もしも…もしも、俺がこの力のせいで暴走するような事があったら……頼んだぜ」

 

『先生、流石にそれは厳しいって…いや、何回か理性がトンでる先生を止めた事はあるけどさ…』

 

《まったく…お前をそこまで弱気にさせるなんて…本当に厄介だねぇ…らしくないよ?》

 

「はは…まぁ、そんな事になる前に自分でどうにかできればいいんだけど……ああ、俺も────」

 

 

遊海ぃ!デュエルだあ!!

 

 

「『わっ!?』」

不安を口にしていた遊海の言葉を遮るように快活な声が響く…その声の主は遊馬だった。突然の乱入に流石の遊海と十代も驚いている…。

 

 

「びっくりしたぁ…驚かせるなよ遊馬…」

 

(すまない遊海、そして十代…遊馬はテストが終わった後でだいぶテンションが上がっているんだ…)

 

「そういう事か…」

 

『ああ…その気持ちわかるなぁ…』

びっくりした遊海達にアストラルが謝罪する…なお、その横では…

 

 

「遊馬!鍵が開いてるからっていきなり入っちゃダメでしょ!?遊海さん達も驚いてるじゃないの!!」

 

「うっ…すいませんでした…」

あとからやって来た小鳥に叱られる遊馬がいたのだった。

 

 

 

………

 

 

「っという訳で…遊海!デュエルだ!!」

 

「お前なぁ…いい加減30戦30敗だぞ?我が弟子ながら…よくこれだけ向かって来れるなぁ…」

 

デュエルを挑む遊馬に対して遊海はため息をつく…ドン・サウザンド事件解決後、遊馬は度々遊海に挑んでいるが…結果は全戦全敗なのである。

なお、遊海は『クリフォート』を始め、『ブラックマジシャン』『真紅眼』『ジャンクドッペル』『ライトロード』『メガロックドラゴン』などなど…多彩なデッキで手を抜かずに戦っている。

 

 

『へぇ〜ガッツがあるじゃないか遊馬!実はオレも…本気の先生には一度も勝てた事がないんだぜ?』

 

「そうなの!?」

 

『ヘヘっ…まぁ、勝った事自体は何回かあるんだけど…そんときは先生が弱ってたり、破壊神に憑依されてたり…万全じゃなかったからなぁ……』

 

(………遊海は、やはり険しい人生を歩んで来たのだな…)

昔を懐かしむ十代を見たアストラルはその苦労を感じ取った…。

 

 

「…そうだ!遊馬、今日は十代に相手をしてもらえばいいんじゃないか?なんだかんだで一度もデュエルした事ないだろ?」

 

「あ、そう言えば…」

 

『確かにそうだな!いつもそれどころじゃなかったし…』

遊海の言葉に遊馬と十代は顔を見合わせる、WDCで初めて出会った2人だが…トラブル続きでデュエルをする間がなかったのだ。

 

『そうと決まれば…デュエルしようぜ!遊馬!』

 

「よっしゃ!受けて立つぜ!十代さん!!」

頷きあった2人は中庭へと飛び出して行った…。

 

 

「も〜…遊馬は本当にデュエル馬鹿なんだから…」

 

「ははっ…それは十代も一緒さ!アイツほどデュエルを楽しむ奴は中々いないぞ?」

呆れた様子の小鳥に2人のフォローをしながら遊海達も中庭へと向かう…そして正史ならばあり得ぬ希望の勇者と友情のヒーローのデュエルが始まった!

 

 

 

 

「『デュエル!!』」

 

 

 

遊馬LP4000

十代LP4000

 

 

 

 

「いくぜ!オレのターン!ドロー!!」

「よーし…!『タスケナイト』を召喚!」

赤い装甲の力士が現れる! ATK1700

 

「さらに!自分がレベル4モンスターの召喚に成功した時!手札から『カゲトカゲ』を特殊召喚!」

タスケナイトの影から影のようなトカゲが現れる! ATK1100

 

「いくぜ!オレはレベル4の『カゲトカゲ』と『タスケナイト』でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろ!「ガガガガンマン」!!」

カウボーイハットを被ったガンマンが現れる! DEF2400

 

 

「『ガガガガンマン』の効果発動!1ターンに1度、守備表示の時!ORUを1つ使い、相手に800ダメージを与える!いっけぇ!!」

 

『おっとぉ!?』

ガンマンのリボルバーが火を吹き、十代にダメージを与える! 

 

十代LP4000→3200

 

 

「よし!オレはカードを2枚伏せて、ターンエンドだ!」

 

遊馬LP4000

ガンマン 伏せ2 手札2

 

 

 

《おや?お得意の「希望皇ホープ」じゃないのかい?》

 

(ナンバーズは私達にとっての切り札であり、同じナンバーズとの戦闘でなければ破壊できない特別なモンスターだ…故に、遊馬はカイトや遊海といった規格外の相手以外とのデュエルではナンバーズの使用をセーブしているのだ)

 

《なるほどねぇ…》

ユベルの問いにアストラルが答える、ナンバーズを持つのは遊馬とアストラル、『オーバーハンドレット・ナンバーズ』を持つ凌牙…そしてイレギュラーの『No∞』を持つ遊海のみ…故に、通常のデュエルにおいて遊馬はナンバーズを使わないようにしているのである。

 

 

『そーなのか…だったら!遊馬がナンバーズを出せるように本気でいくぜ!』

ナンバーズとの戦いを望む十代は攻勢を仕掛ける!

 

 

 

 

『オレのターン!ドロー!!』

『まずは魔法カード「コンバート・コンタクト」を発動!自分フィールドにモンスターがいない時!手札の「N・フレア・スカラベ」とデッキの「N・エア・ハミングバード」を墓地に送って2枚ドロー!!…よし!そして魔法カード「融合」を発動!手札の「E・HEROフェザーマン」と「E・HEROバーストレディ」を融合!現れろ!マイフェイバリット!「E・HEROフレイム・ウィングマン」!!』

融合の渦に翼を持つ緑のHEROと炎を纏う女性HEROが吸い込まれ…右腕に竜の頭を持つ十代お気に入りのHEROが現れる! ATK2100

 

 

「おおっ…!!決闘庵の木像になってたモンスターだ─!!」

 

『ヘヘっ…まだまだいくぜ!オレは「ネオスペース・コネクター」を召喚!』

小柄な白い肌と水色の瞳を持つ宇宙人が現れる! ATK800

 

『この時!「コネクター」の1つ目の効果発動!召喚に成功した時、デッキから「N」か…このモンスターを守備表示で特殊召喚できる!来い!「E・HEROネオス」!!』

宇宙の優しい闇の力を宿す光のHEROが現れる! DEF2000

 

 

「すげぇ…!伝説のモンスターが2体も…!」

 

『ここからだ!「コネクター」の2つ目の効果発動!自身をリリースする事で墓地の「N」を守備表示で特殊召喚できる!墓地から蘇れ!「N・フレア・スカラベ」!!』

コネクターの導きにより黒い甲殻を持つ甲虫型のエイリアンが現れる! DEF500

 

 

『いくぜ!オレはフィールドの「ネオス」と「フレアスカラベ」をデッキに戻し、コンタクト融合!!現れろ!「E・HEROフレア・ネオス」!!』

白きHEROと甲虫が共に飛び立ち、宇宙の力と炎のエレメントを得た漆黒の戦士へと融合する! ATK2500

 

 

「『融合』を使わない融合召喚…コンタクト融合…!!」

 

『これがオレのHEROの力だ!「フレアネオス」の効果!このカードの攻撃力はフィールドの魔法・罠カード1枚につき400アップする!オレはカードを1枚セット!これでフィールドの魔法・罠カードは3枚!1200アップだ!』

 

(攻撃力を上げてきたか!)

フィールドのカードの力を吸収したフレアネオスが炎のオーラを纏う! ATK2500→3700

 

『バトルだ!「フレアネオス」で「ガガガガンマン」を攻撃!バーン・トゥ・アッシュ!!』

 

「やらせないぜ!リバース罠『ハーフ・アンブレイク』発動!このターンの間、『ガガガガンマン』はバトルでは破壊されず、オレが受けるダメージは半分になる!」

フレアネオスが灼熱の一撃を放つが、泡のバリアがガンマンを包み攻撃を受け止める!

 

 

(さらに!フィールドの魔法・罠が無くなった事で『フレア・ネオス』の攻撃力がダウンする!)

 

フレアネオスATK3700→3300

 

『やるな…!オレは装備魔法『インスタント・ネオスペース』を『フレアネオス』に装備!コンタクト融合モンスターはエンドフェイズにデッキに戻る効果があるけど…このカードを装備している時はその効果を発動しなくて良くなるぜ!ターンエンドだ!』

 

フレアネオスATK3300→3700

 

十代LP3200

フレイムウィングマン フレアネオス(インスタント・ネオスペース) 伏せ1 手札0

 

 

 

(ライフは我々が有利…だが、十代の『フレイムウィングマン』は破壊した相手モンスターの攻撃力分のダメージを与える強力なモンスターだ…下手にモンスターを出したら一気にダメージを受けてしまうぞ)

 

「わかった…なら、この1枚に賭けるぜ!!」

 

 

 

「オレのターン!ドロー!!」

「いくぜ…!『ガガガマジシャン』を召喚!」

不良の学生魔術師が現れる! ATK1500

 

「さらに!魔法カード『ガガガウィンド』を発動!手札の『ガガガガール』をレベル4にして特殊召喚!」

可愛らしいギャル魔術師が現れる! ATK1000 ☆3→4

 

 

「オレはレベル4の『ガガガマジシャン』と『ガガガガール』でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!来い!『ガガガザムライ』!!」

二刀流のガガガの剣豪が現れる! ATK1900

 

「いくぜ!『ガガガ』モンスターと共にエクシーズ素材になった『ガガガガール』の効果発動!『フレアネオス』の攻撃力を0にする!ゼロゼロ・コール!」

 

『なにっ!?』

ガガガガールの幻影がスマホを操作し怪電波を放ち、フレアネオスを脱力させる!

 

フレアネオス ATK3700→0

 

「そして『ガガガガンマン』を攻撃表示に変更!そして効果発動!自身が攻撃表示の時、ORUを1つ使い!このターンの間自身がバトルする時、自身の攻撃力は1000アップし、相手モンスターの攻撃力を500下げる!」

ORUを取り込んだガンマンが強いオーラを纏う! DEF2400→1500

 

「さらに『ガガガザムライ』の効果発動!1ターンに1度、ORUを1つ使う事で…『ガガガガンマン』はこのターン2回攻撃できる!バトルだ!『ガガガザムライ』で『フレアネオス』を攻撃!」

 

『くぅ…!!』

二刀流の連撃がフレアネオスを粉砕する!

 

十代LP3200→1300

 

『でも、この瞬間!装備魔法「インスタント・ネオスペース」の効果発動!装備モンスターがフィールドを離れた時、デッキから「ネオス」を特殊召喚する!!』

銀河の彼方から白きHEROが再び現れる! DEF2000

 

 

「だけど…オレにはまだ攻撃が残ってる!『ガガガガンマン』で『フレイムウィングマン』を攻撃!」

 

(そしてこの時!『ガガガガンマン』の攻撃力は1000アップし…『フレイムウィングマン』の攻撃力は500ダウンする!)

 

『っ…すまねぇ!「フレイムウィングマン」…!!』

跳躍したガンマンが拳によるラッシュでフレイムウィングマンを粉砕する!

 

ガンマンATK1500→2500

 

フレイムウィングマンATK2100→1600

 

十代LP1300→400

 

 

「このまま押し切る!『ガガガガンマン』で『ネオス』を攻撃!!」

 

『まだだ!罠カード発動!「ヒーロー・バリア」!!自分フィールドにE・HEROが存在する時!一度だけ相手の攻撃を無効にする!!』

ネオスの前に展開されたバリアが攻撃を受け止める!!

 

 

(ダメージを最小限に抑えられたか…これが遊海の教えを受けた伝説の決闘者の実力…!)

 

「それでも、オレ達が有利なのは変わらないぜ!油断せずにこのままいく!オレはこれでターンエンドだ!」

 

遊馬LP4000

ガガガガンマン ガガガザムライ 伏せ1 手札0

 

 

 

『ははっ…!すげぇな遊馬!アストラル!流石に世界を救ったデュエリストだぜ…久しぶりにワクワクしてきたぁ!!』

 

《まったく、本当に十代は変わらないねぇ…》

実力を見せる遊馬とアストラルを前に十代は楽しそうに笑う…その表情はアカデミア時代と少しも変わらない…輝くような笑顔だった…。

 

 

《で、策はあるのかい?ジリ貧なのは変わらないよ?》

 

『ヘヘっ…出たとこ勝負さ!遊馬が引き当てたように…オレもこのドローに賭けるぜ!!』

 

 

 

『オレのターン!ドロー!!』

『キター!!オレは魔法カード「HEROの遺産」を発動!!オレの墓地のHEROを融合素材にするモンスター2体をエクストラデッキに戻してカードを3枚ドローする!いっくぜぇ…!ドロー!!』

 

キィン─!

 

(今の光は…!)

アストラルは十代のドローに光の力を感じ取る…精霊と共に歩み、世界を護る為に戦い続けてきた十代…そのドローは奇跡を呼び寄せる!

 

 

《へぇ…良いカードを引いたじゃないか?》

 

『ああ…!遊馬!アストラル!オレと仲間の絆の力…見せてやる!!魔法カード「ネオス・フュージョン」発動!このカードは「ネオス」を融合素材とする2体融合の融合モンスターをデッキ・手札・フィールドから融合素材を墓地に送り、召喚条件を無視して特殊召喚する!!』

 

(デッキから融合素材を…!)

 

「いったい何が出てくるんだ…!?」

十代の頭上に虹色の銀河が広がっていく…!

 

 

『オレはフィールドの「ネオス」…そして!デッキの「究極宝玉神レインボー・ドラゴン」を融合!!』

 

「「はっ!?」」

十代の宣言を聞いた瞬間、遊馬とデュエルを見守っていた遊海の驚愕の声が重なる─!!

 

『これが、オレの友情のモンスター!現れろ!「レインボー・ネオス」!!』

フィールドに眩い光が満ちる…そして光の中から白い翼を持ち、7色の宝玉が輝く白き鎧を纏うネオスが現れる…その名はレインボーネオス…HERO使いと宝玉獣使いの友情の証である! ATK4500

 

 

「じ、十代!?なんでお前が『レインボードラゴン』を持ってるんだ!?そのカードは…」

 

『ヨハンから託されたんだ…次の「宝玉獣」の担い手が育つまで預かって欲しいって…担い手と宝玉獣達が絆を結べた時に改めて渡して欲しいってさ…』

 

「十代さん…」

それは十代とヨハンの最期の約束…彼が探し求めた『虹』は十代の手に託されていた。

 

 

『おっと、湿っぽいのはらしくないな!いくぜ遊馬!「レインボーネオス」の効果発動!オレのデッキトップを1枚墓地に送る事で…相手の墓地のカード全てをデッキに戻す!』

 

「なにっ!?」

 

(『タスケナイト』を戻されたか…!)

レインボーネオスの光が遊馬の墓地のカードをデッキへと還していく!

 

十代墓地送り

 

E・HEROクレイマン

 

 

『さぁ、オレ達の一撃を受けてみろ!!「レインボーネオス」で「ガガガガンマン」を攻撃!レインボー・フレア・ストリーム!!』

 

(遊馬!)

 

「っ…!『ガガガザムライ』の効果発動!攻撃対象をこのカードに変更する!さらに罠カード『ダメージ・ダイエット』を発動!このターンに受けるダメージを半分にする!ぐううっ…!!」

虹色の光がガガガザムライを消し飛ばす!

 

遊馬LP4000→2700

 

 

《惜しかったね、ダメージを与えてくる『ガガガガンマン』を先に倒しておきたかったけど…》

 

『ああ、これで遊馬がORUを回復するカードを引いたらやばいかもな…まぁ、どうにかなるさ!オレはカードを1枚伏せてターンエンド!』

 

十代LP400

レインボーネオス 伏せ1 手札1

 

 

 

「これが十代さんの全力…!」

 

(『レインボーネオス』…凄まじいカードだ…!)

遊馬とアストラルは十代の強さに舌を巻く…そして十代の隣に青い髪を持つ青年の姿が見えたような気がした…。

 

 

(今、我々の手札は0…フィールドにはガガガガンマンのみ…次のドローに全てが懸かっているな…!)

 

「ああ…!十代さんの全力に答えるぜ!!かっとビングだ─!」

十代の強さと熱意に応える為に…遊馬はデッキトップに手をかける!!

 

 

「オレのターン!ドロー!!」

 

(これは……遊馬、見せてやれ!きみの全力を!)

 

「あぁ!!オレは魔法カード『死者蘇生』を発動!墓地の『ガガガザムライ』を特殊召喚!」

剣豪が復活する! ATK1900

 

 

《この状況…そうきたか…!!》

 

「いくぜ、十代さん!オレは!ランク4の『ガガガガンマン』と『ガガガザムライ』の2体でオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!!」

 

「来るか…遊馬の『未来』を示す化身が…!!」

2体のエクシーズモンスターが銀河へと飛び込み…光の大爆発がフィールドを埋め尽くす!!

 

 

00

 

 

「現れろ!『FNo.0』!!天馬、此処に解き放たれ!縦横無尽に未来へ駆ける!!これがオレの天地開闢!オレの未来!!現れろ!『未来皇ホープ』!!

希望の翼をはためかせ、赤き希望の戦士が舞い降りる…その名は『未来皇ホープ』…遊馬の前に広がる無限の未来を示すナンバーズである! ATK0

 

 

「(『未来皇ホープ』…まさか、ここで見る事になるとはな…)」

遊海は感慨深げに『未来皇ホープ』を見つめる…アストラルではなく、完全に遊馬由来…否、遊馬の魂のナンバーズ…その力は優しく、そして強い…!

 

 

「バトルだ!『未来皇ホープ』で『レインボーネオス』を攻撃!!ホープ剣フューチャー・スラッシュ!!」

 

(この瞬間、『未来皇ホープ』の効果発動!このバトルによって発生するダメージは全て0になる!さらにバトルした相手モンスターのコントロールをバトルフェイズ終了時まで得る!)

 

『っ…!「レインボーネオス」!!』

ホープ剣を振り抜いた未来皇から無数の羽が放たれ、レインボーネオスを優しく包み込む…そしてそのコントロールが遊馬に渡る。

「デュエルをすればみんな友達」…遊馬の信念を受け継ぐ強力な効果である!

 

 

「これで、どうだ!『レインボーネオス』で十代さんにダイレクトアタック─!」

 

『まだだ!速攻魔法「クリボーを呼ぶ笛」発動!デッキから「ハネクリボー」を守備表示で特殊召喚!!』

 

《クリクリー!!クリ!?》

レインボーネオスの一撃を十代の相棒である白い羽を持つクリボーが受け止める! DEF200

 

 

「防がれた!?」

 

『助かったぜ!相棒!!』

 

《クリ〜…(@_@)》

攻撃を受け止めたハネクリボーは目を回しながら消えていった。

 

「オレは…これでターンエンドだ!」

 

(そして『レインボーネオス』のコントロールは十代に戻る)

 

遊馬LP2700

未来皇 手札0

 

 

 

『あぶねー…!これが遊馬の真のエースか…!』

 

《相手にダメージを与えず、その代わりに絆を紡ぐ…さらにORUを使う事で効果破壊を防ぐ事ができる…本当にナンバーズは規格外のカードだねぇ…勝てる手段は限られてくるよ?》

 

『ヘヘっ、本当にワクワクするな…!いくぜ、遊馬!これが…オレのラストドローだ!!』

遊馬の本気を見た十代…ワクワクのデュエルを前に、最後の攻勢を仕掛ける─!!

 

 

 

 

『オレのターン…ドロー!!』

『来たぜ…逆転のカード!!装備魔法「レインボー・ヴェール」を「レインボー・ネオス」に装備!!』

 

「……『レインボー・ヴェール』?」

 

「あぁ…その手があったかー…」

レインボーネオスが虹色のオーラを纏う…その時、遊海はデュエルの結末に気が付いた…。

 

 

『バトルだ!「レインボーネオス」で「未来皇ホープ」を攻撃!』

 

「でも『未来皇ホープ』はバトルダメージを無効にできる!」

 

《それはどうかな?》

 

『ヘヘっ…!「レインボーヴェール」を装備したモンスターがバトルする時!バトルフェイズの間だけ、バトルする相手モンスターの効果は無効になる!!』

 

「なんだって!?」

レインボーネオスに虹色の光が集う!

 

『いっけぇ!「レインボーネオス」!レインボー・フレア・ストリーム!!』

それは希望の光…友情の結晶…光の奔流が遊馬達の視界を埋め尽くした…。

 

 

 

遊馬&アストラルLP0

 

 

十代WIN!

 

 

 

 

『ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!遊馬!』

 

「ああ!オレもめっちゃワクワクして…楽しいデュエルだった!!まさか『未来皇』が倒されるなんて思わなかったぜ…」

 

(ああ、次のデュエルの課題だな)

デュエルが終わり、遊馬と十代は互いに健闘を称え合う…それと同時に遊馬は世界の広さを知ったのだった。

 

 

 

 

 

 

「十代さん!今度は全力でデュエルするからな!今度こそ勝ってやるぜ─!」

 

『ああ!楽しみにしてるぜ!遊馬!アストラル!』

時は夕暮れ…遊馬達を見送った十代は遊海に向き直る。

 

 

「このまま行くのか?」

 

『ああ、「レインボードラゴン」がアイツの所に行きたがってる…ヨハンとの約束を果たさないとな!』

十代も再びハートランドを旅立とうとしていた…掛け替えのない親友との約束を果たす為に…。

 

 

「なら、これを持っていけ!翠特製のお弁当だ!」

 

『おっ…!やった!久しぶりの弁当だ!ありがとう先生!』

遊海は餞別代わりの弁当を手渡す、そして十代は目的地に向かおうとしたが…()()()を思い出して遊海に問いかける。

 

 

 

『なぁ、先生…さっき遊馬が来る前…なんて言おうとしたんだ?』

 

「ん…?……忘れちまった!まぁ、大した事じゃないさ…気にすんな!道中気を付けて行けよ?」

 

『ああ!じゃあ、行ってくるぜ!!またな!先生ー!』

 

「ああ!いつでも待ってるからなー!」

十代はいつもと変わらずに…明るく夕焼けの中へと旅立っていった…。

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