転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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おわりのはじまり

『………これは………やはり()()というものは変えられないか…』

 

『マーリン、地上で何か起きたのですか?』

世界の何処かにある理想郷、その中心部にある塔で花の魔術師・マーリンが呟く…そして、落ち込んだ様子のマーリンに白いワンピースを着た金髪の女性が声を掛けた…。

 

 

『いや…世界()平和だとも…人々は穏やかに暮らしているよ』

 

『その言い方……貴方の「お気に入り」の彼に…何か…?』

 

『……ああ、彼には元々大きな()()が待ち受けていた……それと対峙した結果さ…私の()では、もう彼を捉える事ができない…』

 

『!?』

マーリンの言葉を聞いた女性は静かに驚く、マーリンの『眼』…それは『現在』全てを見通す千里眼。

…その眼を以てしても、『彼』の行方を捉える事ができなくなってしまったのだ。

 

 

『「あらゆる未来を視る」英雄の王や「過去と未来全てを視る」魔術の王なら見つける事ができるだろうけど……私にはどうする事もできない…お手上げさ』

 

『…らしくないですよ、マーリン…貴方は最善の結末を見るのが好きなのでしょう?…貴方の知る彼はそんなに弱い人間なのですか?』

 

『……そうだね、そうだった!彼は幾度もの災厄を乗り越えた戦士さ!きっと無事だとも!!』

女性の励ましを聞いたマーリンは顔を上げる…『彼』の無事を信じて…。

 

 

 

『ならば…彼の話をするとしよう!』

彼は理想郷へと声を響かせる!

 

 

──その男は幾度となく、世界を救い!仲間と共に運命を切り拓いてきた、現代の『英雄』!──

 

 

──だが、此度の物語において世界を救うのは、彼『だけ』ではない…──

 

 

──彼が共に歩み!導き!示し!繋いだ、数多の()!──

 

 

──彼が紡いだ()が…彼と共に、闇を祓う光となる事を──私は信じよう!──

 

 

花吹雪の舞う理想郷に花の魔術師の願いが融けていった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──……本当に行くのか?──

 

──うん、僕達は彼に助けられてばっかりだった…だから、今度は僕達が彼を助けたいんだ!──

 

──しばらくは此方へ還ってくる事はできない…それでもか?──

 

──わかってる…それは覚悟の上さ、心残りなのは…きみを一人にしてしまう事だけど…──

 

──……心配するな、オレは孤独ではない…お前達との友情…絆は決して途切れる事はない!…任せたぜ、相棒──

 

──任せて、アテム…行ってくる─!──

 

 

 

 

 

 

 

絆は決して断ち切れない。

 

 

 

 

例え、遙か遠く離れていようとも。

 

 

 

 

英雄達が紡いだ絆は運命の糸車を廻す。

 

 

 

 

善因善果、悪因悪果

 

 

 

自分の信じる道を歩んだ英雄に…光の未来があらん事を────

 




明けましておめでとうございます、S,Kです!

新年を迎え…白波遊海の物語はついに『終章』へと向かいます。
いったい、遊海の身に何が起きたのか?彼が守り続けた世界はどうなってしまったのか?

全てはこの先に紡がれる物語の中に…。


改めまして…よろしくお願いいたします!
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