転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
翠はアヤカの案内で童実野埠頭近くの廃ビルに来ていた…
「翠さん気をつけて下さい…既に気づかれているかもしれません…!」
「わかってます…既に殺気を感じてますから…!」
翠とアヤカは慎重にビルを進む、そして屋上に彼はいた…
「ヒヒヒッ!お嬢さん!こんなところになんの用だい?夜にこんな所にいると悪ーい人に食べられちゃうヨ?
ヒャハハハハ!!」
金色の眼鏡をかけた男・チェン、その体は闇のオーラに覆われ既に邪神の狂気に侵されていた。
「心配しなくても大丈夫ですよ…私はあなたを倒しに来たんですから!」
翠は決闘盤を構える
「決闘者かぁ!なら邪神の生け贄にしてあげるヨ!さっきの赤帽子見たいにネェ!!」
「許さない!遊海さんは私が助け出す!」
「「デュエル!!」」
チェンLP 4000
翠 LP 4000
「ワタシの先攻!ドロー!」
「手札から『サモンプリースト』を召喚!」
紫の服を着た僧侶が現れる DEF 1600
「さらに手札の『終焉の炎』を捨てて『サモンプリースト』効果!『ダブルコストン』をデッキから召喚!」
黒いスライムのようなモンスターが現れる ATK 1700
「カードを二枚伏セテ、ターンエンド!ヒヒヒッ!」
チェンLP 4000
サモプリ コストン 伏せ2 手札2
「私のターン!ドロー!」
「私は手札から魔法カード『セフィラの神意』を発動!効果で『智天の神星龍』を手札に加えます!」
セフィラデッキ…遊海がドーマとの戦いが終わった後、翠に託したデッキである
「さらに手札からフィールド魔法『セフィラの神託』を発動!効果処理としてデッキから『宝竜星ーセフィラフウシ』を手札に加えます!」
翠の後ろに巨大な樹と門が合体したような物が現れる。
「そしてペンデュラムスケールに『オルシャドールーセフィラルーツ』『剣聖の影霊依ーセフィラセイバー』をセッティング!これで私はレベル2~6のセフィラモンスターを同時に召喚可能になります!」
翠の両脇に光の柱が立ち虹色のコアの人型と胸から鏡を下げて剣を持った戦士が現れる。
「神樹の加護よ!今こそ私に力を貸して!ペンデュラム召喚!『宝竜星ーセフィラフウシ』!『覚星輝士ーセフィラビュート』!」
水色のコアを額にはめた竜と蠅を象った鎧を着た戦士が現れる
ATK 1900
ATK 1500
「『セフィラフウシ』の効果!『セフィラビュート』をチューナーにします!」
「バトル!『セフィラビュート』で『サモプリ』を攻撃!」
ビュートの細剣が僧侶を破壊する。
「そしてレベル3『セフィラフウシ』にレベル4『セフィラビュート』をチューニング!聖なる守護の光、今交わりて永久の命となる!シンクロ召喚!降誕せよ『エンシェントフェアリー』…!」
「翠様ダメです!使用制限がかかっています!決闘龍を!」
「ふえっ!?わ…わかりました…」
「太古の森よりフィールドを制圧する精霊よ、かりそめの姿にその身をやつし降臨せよ!シンクロ召喚!!『妖精竜 エンシェント』!!」。
妖艶なる妖精竜が現れるDEF 3000
「『妖精竜』の効果!自分のフィールドにフィールド魔法がある場合、相手の攻撃表示モンスターを破壊します!『コストン』を破壊!『森葬の霊場』!!」
妖精竜の吐息がダブルコストンを溶かす
「カードを伏せてターンエンド!」
翠LP 4000
妖精竜 Pルーツ、セイバー 神託 伏せ1 手札1 ex ビュート
「フヒヒ!ワタシのターン!ドロー!」
「リバースカード!『リビングデットの呼び声』!墓地の『サモンプリースト』を特殊召喚!」
紫の僧侶が現れるATK 800
「『サモンプリースト』の効果を発動!手札の『黙する死者』を捨てテ『ウィップテイル・ガーゴイル』を特殊召喚!」
鳥のような尻尾の長い悪魔が現れる ATK 1650
「さらにリバース罠『メタルリフレクトスライム』を発動シテ、フィールドに特殊召喚!」
トゲトゲしたメタルスライムが現れる DEF 3000
「フヒヒ!!『サモンプリースト』、『スライム』、『ウィップテイル』の3体をリリース!現れたマエ!龍の邪神!『邪神イレイザー』!!」
黒き龍の邪神が現れるATK ?→6000
「攻撃力6000…!」
怖い…!
遊海さんはいつもこんな怖いモンスター達と戦っていたんだ…でも負けられない!!
「リバース罠!『錬成する振動』を発動!Pスケールの『セフィラセイバー』を破壊して1ドロー!」
イレイザーATK 6000→5000
「バトル!『イレイザー』よ!『妖精竜』に攻撃!『ダイジェスティブ・ブレス』!!」
邪神の息吹が妖精竜を焼き尽くす
「きゃあぁぁぁ!(ダメージはないのになんて衝撃なの!?)」
イレイザーATK 5000→4000
「コレでターンエンド!!邪神よもう少しで新たな生け贄を!!」
チェンLP 4000
イレイザー 手札1
「わ…私のターン…ドロー!」
「(これなら…!)」
「手札から魔法カード『テラ・フォーミング』を発動!『セフィラの神託』を手札に加えてそのまま発動!効果処理で『影霊獣使いーセフィラウェンディ』を手札に!」
翠の後ろの門が破壊され同じ物が現れる。
「さらに手札から『神星龍』をスケールにセッティングし『錬成する振動』で破壊して1ドロー!そして新たに『竜星因子ーセフィラツバーン』をセッティング!これによりレベル2~6のモンスターを同時に召喚可能!」
翠の隣に竜を象った鎧を着た青年が現れる
「神樹の加護よ!再び私に力を貸して!ペンデュラム召喚!エクストラデッキから『セフィラセイバー』『セフィラビュート』!手札から『セフィラウェンディ』!」
剣を持った戦士、蠅の鎧の戦士、イルカに乗った少女が現れる
ATK 1500
ATK 1900
DEF 1000
「そして3体のセフィラモンスターをリリース!来て聖選士の力の結晶!『
3人のセフィラの後ろに7人の仲間達が現れ光を放つ、そしてセフィラの最強の力…神星龍が降臨する ATK 3450
「私は『神星龍』の効果を発動!私はこのターン、もう一度ペンデュラム召喚を行える!」
「神樹の加護よ!三度私に力を貸して!ペンデュラム召喚!エクストラデッキから『セフィラビュート』『セフィラセイバー』!」
再び蠅の戦士と剣士が現れる
ATK 1900
ATK 1500
「そしてレベル4の『セフィラセイバー』と『セフィラビュート』でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ!エクシーズ召喚!漆黒の闇より現れし反逆の牙
!『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』!」
黒い体色をした反逆の竜が現れるATK 2500
イレイザーATK 7000
「ムダだぁ!『イレイザー』の攻撃力は7000!おまえに倒せる邪神ではないわぁ!!」
「いいえ!倒します!『ダークリベリオン』の効果!自分のオーバーレイユニットを2つ使って効果発動!『イレイザー』の攻撃力を半分にしてその分自分の攻撃力をアップします!『トリーズン・ディスチャージ』!!」
邪神が紫電に拘束され、力を吸収される
イレイザーATK 7000→3500
リベリオンATK 2500→6000
「そんな…我が神よ!!」
「バトル!『ダークリベリオン』で『イレイザー』に攻撃!『反逆のライトニング・ディスオベイ』!!」
紫電を纏った一撃がイレイザーを貫く!
「ぬああ!!」
チェンLP 4000→1500
「しかしこれでオワリだぁ!!イレイザーよ!全てを呑み込め!」
イレイザーの貫かれた傷口から闇が溢れ周囲を浸食し全てを呑み込んでいく…
「何これ!?」
「翠さん!早く脱出を!マスターはさっき、この闇に呑み込まれたんです!まだ間に合います!!」
『翠!これは…!!』
「翠ちゃん!?」
遊戯と杏子がやってくる
「二人とも来ないで!呑み込まれちゃう!!」
『しかし!』
「ここで彼を逃がしたらまた同じ事をします!…私が食い止め…キャア!!」
闇の浸食が早まり翠がどんどん呑み込まれていく…
「翠ちゃん!!」
そして…
「ヒハハハ!新しい生け贄ゲットォ!!次は貴様だ武藤 遊戯!ヒハハハァ!」
後に残ったのは闇だけだった…
…暗い…上も下もわからない…私は…
『なぁ翠…』
『どうしたんですか遊海さん?』
これは…ちょっと前の記憶…
『もし俺が死んだらどうする?』
『なっ!?遊海さん!何いってるんですか!!』
『あっごめん!「もしも」の話だよ!これから不死になってもデュエルでやられる事もあると思うんだ…、もし俺がやられたらどうする?』
『遊海さんは倒させません!私が守ります!だから冗談でもそんな事言わないで下さい!』
『…わかった…ごめんな翠!これからもよろしくな!』
『はい!♪』
そうだ…私は遊海さんに守られる存在じゃない…!
私が遊海さんの背中を…守るんだ!!!
『貴様…俺が相手!…なんだ!?』
遊戯がチェンと決闘しようとした時、翠を呑みこんだ闇が爆発を起こす…そして闇の中から虹色の光に包まれた神星龍、そして翠が現れる!
『翠!!』
「翠ちゃん!!」
「二人とも心配かけてしまってごめんなさい!もう大丈夫です!」
「バカな!!なぜ闇に呑まれていナイ!?それに何故モンスターが残ってイル?!」
「私は『イレイザー』の効果が発動した時、墓地の『神意』の効果を発動していました!それによって『神星龍』を破壊から守ったんです!」
「墓地から魔法カードダトっ!!?」
「これで終わりです!『神星龍』でダイレクトアタック!闇を祓え!『創星のビックバン・バースト』!!」
神星龍の尾の10個のコアが輝き、口にエネルギーが収束し放たれる!それは周囲の闇を祓いチェンを飲み込んだ…
「ノオオオオ!!?」
チェンLP 1500→0
翠 WIN!
「翠ちゃん!」
『翠!』
「…遊戯さん…杏子さん…私やりま…したよ…」
翠が気力が尽きたのか倒れかかる
「…よくやった翠…!」
「えっ!?」
『遊海!!』
翠を支えたのは、ここにいないはずの遊海だった
「遊海さん…どうして…?」
「彼女が戦ってるんだ…俺もしっかりしなくてどうする?」
「遊海さん!!」
翠は遊海に抱き付くが…
「!?アイタタタタ!!翠ちょっとタンマ!!」
「遊海!お前、何病院抜け出してんだこのバカ!」
『城之内君!?』
「病院が大騒ぎだぞ!『重体の患者が抜け出した!』って!」
「ふぇっ!?遊海さん!?」
「…(白目)」チーン
「うえ~ん!遊海さんしっかりしてください~!」
『…相棒、俺はどうすればいい…?』
「とりあえず…遊海君を病院に連れて帰るべきだと思う…」
その後三邪神は無事に回収された、目覚めたチェンは何も覚えていなかった。ただ「誰かに」指示を受けて行動していたらしい。
コンコンコン
「はい…どうぞ!」
「入るぞ、白波!」
「海馬さん…」
「体の具合はどうだ?」
「あと二日で退院だそうです、ご迷惑かけてすいません…」
屋上で気絶した俺は病院に担ぎこまれた、それから二日間眠り続けていたらしい。
今は事件から5日経っている。
「フウン、邪神奪還、ご苦労だった、ペガサスも感謝していたぞ?」
「今回、俺は何もしていません、邪神を倒したのは翠ですし…」
「それでも依頼を受けたのはお前だ、感謝は受け取っておけ」
「はい…そういえば、三邪神はどうなりましたか?」
「ペガサスが処分した…カードを大事にする奴にしては珍しい事だ…処分する際に黒い闇が出たらしいが問題無かったそうだ」
「そうですか…ありがとうございます」
「そうだ、白波、この前言ったもうひとつの依頼だが…」
「ああ、後回しにしてた奴ですね…なんですか?」
「貴様…講師になるつもりはないか?」
「はい?講師…先生?」
「そうだ!俺は決闘者を養成する学校…デュエルアカデミアプロジェクトを進めている!そこの実技の講師に貴様を指名したい…どうだ?」
デュエルアカデミア…ついにきたか…
「勿論、春風もついて行けるよう手配するが…」
「海馬さん…本当にそれだけですか?」
「何?」
「俺を教師にして…何かを守らせたいんじゃないですか?」
「…何故気づいた」
「教えるだけなら、俺よりも教え方の上手い人はたくさんいます…海馬さんが欲しいのは『強い』決闘者では?」
「さすがだな…そうだ!講師は表、裏で…あるカードの守護を頼みたい…!これを見るがいい!」
海馬のアタッシュケースから3枚のカードを取り出す。
『神炎皇ウリア』『幻魔皇ラビエル』『降雷皇ハモン』…三幻魔と呼ばれるカードだった。
「このカードは?」
「先日マリクから預かったカードだ、グールズで神のコピーカードを作ろうとした時に偶然できたらしい。しかしその秘めた力は三幻神に匹敵する…このカードを世に出すわけにはいかん…だからこのカードを封印する事にした!」
「それで俺を門番にしたいと」
「そういう事だ!しかしまだ時間はある!よく考えておけ…さらばだ!」
「わかりました…考えておきます。」
海馬さんは帰っていった、外に磯野さんが控えていたから仕事の合間に来たんだろう…講師か…俺には厳しいか…?
そして俺は無事に退院し、ついにエジプトに向かう事になる…
これにて邪神編終了です、次回から王の記憶編に入ります!