転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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Ep.11 聖なる刻印〜兆し〜

「……そうか…遊希の『記憶』が戻る兆しがあったか…」

 

「うん…孔雀舞とのデュエルが、何かの刺激になったみたいだぜ」

 

「…そうか」

夕暮れの海馬コーポレーション社長室…そこで海馬瀬人はモクバから遊希のデュエルについて報告を受けていた。

 

 

 

「ねぇ、兄さま…遊希は、すごく辛そうだった……あいつ、記憶を失くす前はどんな奴だったんだろう…?」

 

「フン…今のあいつとはそこまで変わらんだろう、お人好しで…自分の身を顧みずに人々を救う為に戦う……奴はそういう()()()だ」

 

「兄さま…?」

夕日を眺めながら海馬は遊希……否、記憶を失った『英雄』について語る…モクバはそんな兄の様子に首を傾げた。

 

 

「……まだ()()()()()()()()()気にするな……次だ!LDSとレオ・コーポレーションに関する情報は入っているか?」

 

「うん!LDSに凄腕のエクシーズ使いが加入、赤馬零児の肝いりで舞網チャンピオンシップスの出場資格を得る為にデュエルをさせてるらしいぜ!」

 

「凄腕のエクシーズ使い、か……(翠、お前達はエクシーズ次元とやらにいるのだな?お前達がいるのなら、融合次元とやらの尖兵は問題ないだろう……いま、オレの為すべき事は……)」

モクバの報告を聞いた海馬はうろ覚えの『物語』を思い返しながら、次の行動を考える。

 

 

「モクバ、遊希の最後の相手はこの塾だ…その後は奴の療養・リハビリに充てるように伝えろ」

 

「わかったよ!兄さま!!」

海馬からメモを渡されたモクバは社長室を後にした…。

 

 

 

「……下手に動けば「イレギュラー」が起きる……動けるのは……舞網チャンピオンシップス…そこからだ」

海馬は修復中の遊希の決闘盤へと目を向け、そう呟いた…。

 

 

 

 

 

Side???

 

 

 

『やはりお前達の実力はこの程度か…!!お前達からは鉄の意志も鋼の強さも感じない…!!「RR-ライズ・ファルコン」で攻撃!!ブレイブ・クロー・レボリューション!!』

 

 

「「「う、うわああああ!!?」」」

 

 

光津LP0 刀堂LP0 志島LP0

 

 

黒咲 WIN!

 

 

 

 

「つ、強すぎる…!」

 

「あ、アンタ…なんなのよ…!?」

 

「オレ達が、こんな負け方を…!」

 

『フン…』

LDSのデュエルコート…そこでは遊矢達の戦った光津真澄・刀堂刃・志島北斗の3人が倒れ込んでいた…赤いスカーフを巻いた黒コートの少年にワンターン・スリーキルを決められてしまったのだ。

 

 

「…見事だ黒咲隼、これで公式戦6連勝…舞網チャンピオンシップスの出場権を得た」

 

『フン…この程度、()()に比べれば数段劣る……部屋へ戻る』

 

「ああ、疲れを取るといい」

黒咲は自身に声を掛けてきた眼鏡の青年…赤馬零児と視線を合わせる事なく、充てがわれた部屋へと戻って行った…。

 

 

 

『悪いな零児、黒咲はまだお前を信用しきれてないらしい……仲間思いで、悪い奴じゃないんだが…』

 

「分かっているさ……それほど、我が父の罪は重い…」

黒咲の背中を見送った零児に声を掛けたのは凌牙だった、黒咲は本来ならば仲間を大事にする男である……だが、アカデミアの手で妹を奪われた事で怒りを抑えきれず…性格が荒んでしまっているのだ…。

 

 

「……君から提供された融合次元の『人間をカード化する』技術…あれは本当に恐ろしいモノだ…現在、レオ・コーポレーションの技術部で解析を進めている……カード化されてしまった人々を元に戻す為に全力を尽くそう」

 

『ああ…カード化さえなんとかできれば、エクシーズ次元を救う事ができる…頼むぜ』

零児と同盟を結んだ凌牙は改めてエクシーズ次元の状況を話した…平和なエクシーズ次元への融合次元の強襲、リアルソリッドビジョンによるモンスター実体化・破壊活動…そして、無差別の『人間のカード化』…それは一歩間違えればスタンダード次元にも及ぶ可能性があるのだ。

 

 

 

『ペンデュラムカードの方は?』

 

「七割…といった所か……選手権までには汎用型のペンデュラムカードを作成…LDS生に配布し、様子を見るつもりだ」

『ペンデュラムカード』…それは融合次元に対する強力な『武器』になる、今回の舞網チャンピオンシップスはその適性を確かめる為の大会になろうとしていた…。

 

『ペンデュラム召喚…あれは強力だ…複数体のモンスターを召喚、そこから融合・シンクロ・エクシーズ…色々な召喚に繋げられるからな…』

 

「っ…!?気づいていたのか?」

 

『当たり前だ…少なくとも、今のお前らよりも…俺の方がペンデュラム召喚を知ってる』

 

「それは……どういう意味だ?」

ペンデュラムの『進化』を見抜き、さらにペンデュラム召喚を知っていると言う凌牙の言葉に驚きを露わにした零児は問いかける…。

 

 

『……少しなら良いか、俺は…ペンデュラム召喚を使う決闘者を知ってる……あの2人以外にな』

 

「まさか…榊遊矢はペンデュラム召喚の始祖ではないと言うのか?」

 

『いや…ペンデュラム召喚を()()()()()生み出したのは、榊遊矢だ……俺の知ってる決闘者は───俺達の常識の外にいるからな』

そう言った凌牙は夜の帳が落ちた空を見上げた…。

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

 

 

 

『「デュエル!!」』

 

 

聖目(ヒジリメ) (サトル) LP4000

遊希 LP4000

 

 

 

アクションデュエル 『砂漠の葬祭殿』

・アクションカードは手札に1枚しか加えられない。

 

 

 

 

『私のターン!』

『魔法カード「龍の霊廟」を発動!その効果によりデッキのドラゴン族モンスター「龍王の聖刻印」を墓地に送る!さらにこのモンスターは墓地・フィールドで通常モンスターとして扱うデュアルモンスター!「龍の霊廟」のさらなる効果でデッキからドラゴン族モンスター「神龍の聖刻印」を墓地に送る!』

 

 

墓地送り

 

龍王の聖刻印

神龍の聖刻印

 

 

『さらに「聖刻龍─ドラゴンゲイヴ」を召喚!』

胸元にエジプトに伝わる聖なる印『ウジャト眼』を刻んだオレンジ色の竜人が現れる! ATK1800

 

『私はカードを2枚伏せ、ターンエンド!』

 

聖目LP4000

ドラゴンゲイヴ 伏せ2 手札1

 

 

ここはデュエル塾『舞網アドベンチャー・スクール』、探検家や歴史研究家を目指す子供達がデュエルを学ぶ塾…『美しきデュエル塾』でのデュエルから数日、遊希はそこに所属する探検家の服を来た青年・聖目悟とエジプトの神殿のようなアクションフィールドでデュエルを繰り広げていた!

 

 

 

「僕のターン!ドロー!」

「僕は手札のスケール1の『龍脈の魔術師』とスケール8の『龍穴の魔術師』でペンデュラムスケールを──」

 

『聞いた事があるよ、ペンデュラムカードは魔法カードの特徴を併せ持つ…なら、これはどうかな!カウンター罠「反射の聖刻印」!フィールドの「ドラゴンゲイヴ」をリリースする事でモンスター効果の発動、魔法・罠カードの発動を無効にし、破壊する!私は…「龍穴の魔術師」の発動を無効にして、破壊!!』

 

「なんだって!?」

遊希の背後に立ち昇る光の柱…だが、ウジャト眼の描かれた魔法陣が龍穴の魔術師を包み込み、粉砕する!

 

 

『BINGO!そしてリリースされた「ドラゴンゲイヴ」の効果発動!デッキ・墓地からドラゴン族通常モンスターを攻守を0にして特殊召喚する!デッキから現れろ!2体目の「神龍の聖刻印」!』

聖目の場に赤いウジャト眼を刻んだ巨大な球体が現れる! DEF0

 

 

「くっ…なら!『紫毒の魔術師』を召喚!」

毒々しい紫のローブを纏い、鞭を手にした魔術師が現れる! ATK1200

 

「さらに装備魔法『ワンショット・ワンド』を装備!攻撃力が800アップ!」

三日月を象った杖が魔力を増幅する! ATK1200→2000

 

 

「バトルだ!『紫毒の魔術師』で『神龍の聖刻印』を攻撃!!」

 

『くっ…!』

紫毒の魔術師の鞭の一撃が巨大な太陽石を粉砕する!

 

 

「『ワンショットワンド』の効果発動!装備モンスターがバトルを行なった後、このカードを破壊して1ドロー!」

三日月の杖が粒子に変わり、新たな手札を導く! ATK2000→1200

 

 

「僕は…カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

『その時、私は永続罠「復活の聖刻印」を発動!そして効果発動!相手ターンに1度、デッキから聖刻モンスターを墓地に送る!私は2体目の「龍王の聖刻印」を墓地へ送る!』

 

 

遊希LP4000

紫毒 (P 龍脈)伏せ1 手札2

 

 

 

「自分のドラゴン族を墓地へ…?何を狙ってるんだ…?」

 

《フォーウ…!》

自身のデッキを減らす戦術を取る聖目に遊希は警戒する…!

 

 

 

『私のターン!ドロー!』

『よし!魔法カード「トレード・イン」を発動!手札のレベル8「神龍の聖刻印」を墓地に送り、2ドロー!来たぞ…!私は墓地の「神龍の聖刻印」3体を除外!現れろ!「聖刻龍─セテク・ドラゴン」!!』

3体の太陽石が消滅、ウジャト眼を刻んだ黄金の巨竜が現れる! ATK2800

 

 

「攻撃力2800…!」

 

『このモンスターは墓地のドラゴン族通常モンスター3体を除外する事で特殊召喚できる!さらに効果発動!1ターンに1度、墓地のドラゴン族モンスター「龍王の聖刻印」を除外し、相手フィールドのカード1枚を破壊する!「紫毒の魔術師」を破壊!!』

 

「『紫毒の魔術師』の効果発動!このカードが戦闘・効果で破壊される時、相手フィールドのカード1枚を破壊する!『セテクドラゴン』を破壊!!」

 

『そうはいかないな!アクションマジック「ミラー・バリア」!「セテクドラゴン」は効果では破壊されない!!』

 

「くっ…!!」

セテクドラゴンの炎に焼き尽くされる紫毒の魔術師は最後の力で茨をセテクドラゴンに差し向けるが…鏡のバリアに阻まれる!

 

『さらに「聖刻龍─ドラゴンヌート」を召喚!』

ウジャト眼を刻んだ水色の龍人が現れる! ATK1700

 

 

『バトルだ!「セテクドラゴン」でダイレクトアタック!』

 

「罠カード発動!『ハーフ・アンブレイク』!!『セテクドラゴン』はこのターン、バトルでは破壊されない代わりに、僕が受ける戦闘ダメージは半分になるっ…がああっ…!!」

黄金の龍から放たれた炎が遊希に襲いかかるが…泡のバリアが緩衝材となり、威力を半減する!

 

遊希LP4000→2600

 

 

『続けて「ドラゴンヌート」でダイレクトアタック!!』

 

「っ…かはっ…!!」

一瞬、アクションカードを探した遊希…だが、一気に間合いを詰めた龍人に殴り飛ばされる!

 

遊希LP2600→900

 

 

『そして私は永続罠「復活の聖刻印」の効果発動!自分のターンに一度、除外された『聖刻』モンスター「神龍の聖刻印」を墓地に戻す!これでターンエンドだ!』

 

聖目LP4000

セテクドラゴン ドラゴンヌート 復活印 手札1

 

 

 

「(墓地のモンスターを除外して、効果を撃ち…『復活の聖刻印』で弾を補給する…長期戦は不利…!!)」

強力なドラゴンと罠カードのコンボ…遊希は僅かな可能性を信じ、デッキトップに手をかける!

 

 

 

「僕のターン!ドロー!!」

「これなら…!魔法カード『大欲な壺』を発動!除外されている自分・相手のモンスター合計3体をデッキに戻し、僕は1枚ドローする!デッキに戻すのは『神龍の聖刻印』2体と『龍王の聖刻印』だ!!」

 

『しまった…!!』

除外されていた3体が聖目のデッキに戻り、遊希が新たな手札を手にする!

 

「僕はスケール5の『慧眼の魔術師』をペンデュラムスケールにセッティング!」

遊希の背後に全てを見極める眼を持つ魔術師が浮遊する!

 

 

『だけど、スケールの数字は2と5!君は3か4のモンスターしかペンデュラム召喚できない!』

 

「まだだ!『慧眼の魔術師』のペンデュラム効果発動!もう片方のペンデュラムスケールが『魔術師』カードの時、このカードを破壊してデッキから新たな魔術師カードをペンデュラムスケールに置く!僕が選ぶのはスケール8の『黒牙の魔術師』!!」

遊希の言葉と共に屈強な黒いローブの魔術師が浮かび上がる!

 

 

PENDULUM!!

 

 

「揺れろ!希望のペンデュラム!全能の軌跡よ、歴史を刻め!ペンデュラム召喚!手札からレベル6『EMキング・ベアー』!レベル7『EMスライハンド・マジシャン』!エクストラデッキからレベル4『慧眼の魔術師』!同じくレベル4『紫毒の魔術師』!!」

赤のペンデュラムが軌跡を描き、王冠を被った熊、水晶玉を持つ道化魔術師、全てを見抜く眼を持つ魔術師、鞭を持つ魔術師が現れる! ATK2200 2500 1500 1200

 

 

 

ドクン!!

 

 

「っ…!?(胸、が…!この感覚、あの、時、の…!!)」

 

《フォウ!?》

ペンデュラム召喚を完了した直後、遊希の心臓が強く脈打つ…それは海馬とのデュエルで我を失った時と同じ状況……遊海は思わず胸を押さえ…肩の上のフォウが心配そうに顔色を覗う…。

 

 

「(闘争心に、呑まれるな…!身体は熱く、心は冷たく…!僕は、僕の力で、勝つんだ!!)『黒牙の魔術師』のペンデュラム効果発動!『セテクドラゴン』の攻撃力をターン終了時まで半分にし、自身を破壊する!トリーズン・マジック!」

 

『なんだって!?』

黒牙の魔術師が全霊の紫電を放ち、セテクドラゴンを弱体化させる!

 

セテクドラゴンATK2800→1400

 

「バトルだ!『慧眼の魔術師』で『セテクドラゴン』を攻撃!」

 

『くっ…!』

慧眼の魔術師の魔力弾がセテクドラゴンを粉砕する!

 

聖目LP4000→3900

 

「続けて『スライハンドマジシャン』で『ドラゴンヌート』を攻撃!クリスタル・ジャグリング!」

スライハンドマジシャンの操る水晶玉がドラゴンヌートを粉砕する!

 

聖目LP3900→3100

 

 

「そして『キングベアー』でダイレクトアタック!この瞬間、効果発動!バトルフェイズの間、このモンスターの攻撃力はフィールドの『EM』カード1枚につき100アップする!フィールドに存在するのは自身と『スライハンドマジシャン』の2枚!200ポイントアップ!キング・ベアー・クエイク!!」

 

『うおっ!?』

キングベアーが床を叩き、その衝撃で聖目が転倒する!

 

キングベアーATK2200→2400

 

聖目LP3100→700

 

 

「『紫毒の魔術師』でダイレクトアタック!」

 

『させるか!うおおっ!!アクションカード!!』

ラストアタックの直前、聖目はアクションカードに手を伸ばす!

 

 

「取らせない!!『紫毒の魔術師』!スターヴ・ウィップ!!」

 

『なにぃ!?うあああ─!?』

 

アクションカードに手を伸ばした聖目の行く手を柱に絡んだ鞭が阻み、ボクシングのリングロープの如くバウンド…聖目を吹き飛ばして決着をつけた!

 

 

 

聖目LP0

 

遊希WIN!

 

 

 

『くっそ〜…まさかこんな遺跡の罠に引っかかったみたいな負け方するなんて……完敗だ!モンスターの扱い方が上手いなぁ!』

 

「はぁ…はぁ…たまたまさ、上手くモンスターが応えてくれたから…」

デュエルが終了し、遊希と聖目は握手を交わす…遊希はこれで舞網チャンピオンシップスの出場権を手にしたのだ。

 

『ん…?よく見たら…君の掛けてるペンダント……エジプトの「カルトゥーシュ」じゃないか?錆びてるけど…』

 

「カル、トゥーシュ…?」

聖目は遊希の胸元の錆びついた鉄の板に目が留まる…その形に見覚えがあったからだ。

 

『カルトゥーシュは古代エジプトのお守りの一種でね、「永遠」を意味するロープの象形文字でファラオを始めとした高貴な人々の名前を囲って守る為のモノ……今ではエジプトのお土産屋で自分の名前を刻んだ「お守り」として売っているんだ……ん?何か刻んであるね…!』

 

「解読できるの!?」

 

『これでも探検家見習いだからね!エジプト象形文字…ヒエログリフの解読技術は必須条件さ!』

遊希は聖目にカルトゥーシュを渡す…。

 

 

『えっと、これは…2本の葦……ウズラ……ハゲワシ……いや、フクロウか!!これをローマ字に置き換えると…「Y」「U」「M」…だね!お土産屋では下の名前の子音か母音をカルトゥーシュに刻むらしいから…ユウ、と…ま行のどれかを組み合わせたどれかじゃないかな?でも…君の名前はユウキだから……合わないか……?』

 

「これが…僕の、本当の()()……」

思わぬ程近くにあった名前の手掛かり…遊希は聖目からカルトゥーシュを受け取り──

 

 

 

 

 

 

 

《──繋がった!?マスター!マスター!?聞こえますか!?》

 

 

《遊海!思い出せ!!お前は──》

 

 

《主殿!!正気を、取り戻し──》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《フォウ!フォーウ!?》

 

「はっ…!?いまの、声は…?」

 

『声…?何も聞こえなかったけど…?』

受け取った瞬間、遊希の脳裏に不明瞭な声が響く、それは何処か聞き覚えのある懐かしい声…だが、その声はすぐに聞こえなくなってしまった…。

 

 

 

 

 

「とりあえず…出場権獲得だぜ!遊希!やったな!」

 

「ああ、ありがとうモクバ君!でも…ここからだ、僕と遊矢がどれだけ活躍できるかに掛かってる…!」

アドベンチャースクールを後にした遊希はモクバに祝福の言葉を掛けられるが…来たる本戦に向けて気を引き締める…。

 

 

「そういえば…遊矢の方はどうなんだ?けっこうギリギリなんだろ?」

 

「うん…霧隠料理スクールの茂古田君、明晰塾の九庵堂君、それで今日は海野占い塾の方中さん……あと2戦か…どうなったかなぁ…?」

 

「心配性だなぁ遊希は!ペンデュラム召喚を使えるならそうそう負けないって!」

 

《フォウ!》

 

「そうかな…そうだね!」

 

「それより…兄さまからの伝言だ!舞網チャンピオンシップスに備えてしっかり休息とリハビリをする事!だってさ!」

 

「分かった!しっかり休むよ…今日はありがとう!」

 

「良いって事よ!じゃあまたな〜!」

KCの車で帰るモクバを見送った遊希は空を見上げる…。

 

 

 

「……さっきの声は、なんだったんだろう……僕の事を知ってる人の声、だったのかなぁ…?」

 

《フォウ、フォウフォウ…フォーウ!》

 

「……フォウくん…お腹空いたの?オヤツ食べるかい?」

 

《キャーウ…》

 

「…違ったかな?」

先程の声について考える遊希…そこにフォウが何事かを伝えるが、その真意は伝わらなかった…。

 

 

 

 

「……本当の『僕』……君は、どんな奴だったんだ?」

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