転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
『それでは…!遊勝塾生全員の『舞網チャンピオンシップス』出場権獲得…おめでとう!!かんぱーい!!』
「「「「「「かんぱーい!!」」」」」」
夕暮れの遊勝塾に賑やかな乾杯の声が響く…遊矢と権現坂のデュエルの翌日、遊勝塾では祝勝会兼決起パーティーが開かれていた。
「あむあむ…美味しい〜!頑張ってデュエルしてよかった〜!」
「このハンバーグ…おいしくてシビれる〜!!」
「美味しい〜!!」
『ふふっ…おかわりはたくさんあるから、いっぱい食べるんだよ!』
「「「は〜い!!」」」
パーティー料理を作ったのは洋子…ジュニアコースの子ども達は幸せそうな表情で食事を楽しんでいる。
「ヘヘへっ…!パンケーキにバニラアイスとイチゴジャムを融合〜…ジャムケーキアイスの完成〜!」
「こ〜ら!ちゃんと野菜とかお肉も食べなさいよー!!」
「まぁまぁ…今日はせっかくのお祝いなんだから好きに食べさせてあげなよ!」
いきなり3段重ねの特製バニラパンケーキを食べようとする素良に柚子が注意するが…遊矢がそれを宥めている。
『遊希〜!!苦節3年……ようやく、ようやくオレの指導が報われたぁぁ…オレは嬉しいぞぉぉ!!』
「しゅ、修造さん!お酒は不味いですって!!」
『遊勝先輩!見ていてくださーい!!』
《フォウ…フォーウ?(特別意訳:大丈夫なの?このへべれけ塾長…)》
大人席では久しぶりに酒を飲んで泣き上戸になっている修造に遊希が付き合っている…その横ではジト目のフォウが呆れた様子で騒ぎを見つめていた…。
………
「はぁ…食べた食べた…こんなにいっぱい食べられたのも久しぶりだ…」
楽しい時間は一瞬で過ぎていく…パーティーはお開きとなり、酔い潰れてしまった修造を家に送り届けた遊希は遊勝塾への道を歩いていた…。
「……こうして歩いてると…遊勝さんに特訓して貰った帰りを思い出すなぁ…」
《フォウ?》
「ん…?ああ、僕が遊勝さんに引き取られた時…本当に身体が弱くてね……リハビリを兼ねたアクションデュエルの特訓をして貰ってたんだ…その帰りにこうやって星を見ながら帰ったなぁ……」
首を傾げたフォウに遊希は遊勝との思い出を語り──
トクン…
─父さん、重くない…?──
──ん?はっはっはっ!俺は力持ちだからな!お前を肩車するなんて軽いもんさ!どうだ?星が近いだろう?──
──うん!星に手が届きそう!──
──も〜!凌牙ばっかりずるい〜!私も〜!!──
──ふふっ…璃緒ちゃん、順番こだからね!──
──う〜……──
───仕方ないなぁ…おいで璃緒!凌牙と2人肩担ぎだ!──
──わ〜い!!──
──もう、白野さんは甘いんだから…落ちないように気をつけてね!──
──はーい!!──
「………なんだ、この記憶………僕が……父親…?」
《……フォーウ…!》
遊希は突然、脳裏に流れたイメージ…記憶に戸惑う、あまりにもはっきりした映像……それは仲睦まじい家族の姿だった…。
「ねぇ…フォウくん……僕、
《………》
川の土手に腰を下ろした遊希は抱き締めたフォウに弱音を吐く……それは他人に…誰にも相談できない、遊希の抱える『闇』だった…。
「僕が、記憶を失って5年……今までは、早く記憶が戻らないか、ずっと考えてたんだ……でも、ペンデュラム召喚に目覚めてから……怖いんだ…!!僕の知らない『僕』の記憶が流れ込んでくる…!僕を塗り潰そうとしてくる…!!」
《フォウ…》
「そもそも…僕は普通じゃない…!なんで、子どもが…こんな傷だらけなんだよ…!僕は…僕は…!!ああ、あああっ…!!」
遊希は…遊希の心は不安と恐怖に押し潰されかけていた、自身に流れ込む『記憶の欠片』…それに触れるごとに『自分』が自分でなくなるような感覚に襲われていたからだ…。
「フォウ…僕は…記憶を取り戻しても『僕』で、いられるのかな…!遊矢や、遊勝さんの事を…覚えてられるのかなぁ…!!」
《フォーウ…》
…記憶喪失には様々なパターンがある。
失った記憶がすぐに戻る事…長い時間を掛けて思い出す事……死ぬまでそのままの事。
そして、本来の記憶を取り戻した時……
遊希は怖かったのだ…恩人であり、大切な『家族』である遊矢達の事を忘れる事が…。
《フォウ…キューウ……》
「……慰めてくれるの?……優しいなぁ、フォウは……」
涙を流す遊希の頬をフォウが優しく舐める…流れた涙を拭うように…。
「……こんな事、遊矢やみんなには話せないからなぁ……ありがとう、フォウ…僕の弱音を聞いてくれて……泣いたらスッキリしたよ…」
《フォウ、フォーウ…キュウ…》
「そうだね、みんなが心配するから…帰ろうか!」
涙を拭いた遊希は立ち上がる、自分の事を支えてくれる家族のところへ…。
「あれ…?まだ明かりが点いてる?」
《フォウ…?》
しばらく歩き、遊勝塾へ戻って来た遊希だったが…まだ遊勝塾に明かりが点いている事に気付く…事務所だけではなく、デュエルコートの照明も点灯していた…。
「……遊矢…?」
「「ドロー!…ドロー!!…ドロー!!!」」
「やっぱりか…」
中に入ると事務所は無人…机の上には『遊矢と柚子ちゃんが自主トレをしてるからお願いね♡』と記された洋子の書いたメモが置いてあった。
そしてデュエルコートでは遊矢と柚子が揃ってドロー力を高めるドロー素振りを行なっていた…。
「精が出るね、2人とも!今日くらいはのんびりすればいいのに…」
「あっ…おかえり!遊希兄!」
「遊希さん!お父さんは……」
「とりあえず、ソファに寝かせてきたから大丈夫!」
「……本当にごめんなさい…」
遊希はトレーニングに熱中する2人に声を掛ける…柚子は父親の世話をしてくれた遊希に謝罪する。
「いいんだよ、修造さんも本当に嬉しかったんだと思うし……2人は…アレかな?トレーニングデート?」
「「遊希さん!?!?」」
「ハハハ!冗談だよ!冗談!!」
「もう…!!冗談でも…言っていい事と悪い事があるでしょ─!!」
「あったぁ!?」
《フォウ!(特別意訳:だめだこりゃ!)》
藪蛇で柚子の大ハリセンの餌食になる遊希なのだった。
「いやさ…頑張ってる権現坂を見てたら、負けられないなって…」
「そっか…それでジッとしてられなくてトレーニングしてたのか」
遊矢と権現坂の魂のデュエル、その中でペンデュラムの「その先」を確かに掴んだ遊矢だったが……権現坂の頑張りを見た遊矢はそれに触発され、自分なりの努力をしていたのだ…。
「よーし…そういう事なら、僕とデュエルするか?」
「えっ…遊希兄と!?」
「ああ、同じペンデュラム使いなら新しい見方を見つけられるだろうし…遊矢もペンデュラム使いとのデュエルに慣れたいだろ?……LDSとの事もあるし」
「あっ……」
遊希の言葉に遊矢は思い出す…LDSとの対抗戦、赤馬零児はペンデュラム召喚を使い遊矢を追い詰めた……もしかしたら、舞網チャンピオンシップスの中で新たなペンデュラム使いが生まれるかもしれないのだ…!
「僕も海馬社長の組んでくれた試合でペンデュラム召喚の扱い方を学んだんだ……その成果発表といこうか!」
「……わかった!オレの成長を見せてやる!!」
「はぁ…それじゃあ私はアクションフィールドの準備をしてくるわ!」
高まっていく2人の闘志…そんな2人に溜息を漏らしながら柚子は機械室へと向かった…。
「アクションフィールド・ランダムセット!…アクションフィールド『ロック・フィールド』発動!!」
柚子の宣言と共に周囲の景色が特撮番組に出てきそうな岩のフィールドに変化する!
「デュエルの殿堂に集いしデュエリスト達が!」
『モンスターと共に地を蹴り!宙を舞い!フィールド内を駆け巡る!』
『「これぞ!デュエルの最強進化型!アクショ〜ン…デュエル!!」』
遊希と遊矢、2人の口上と共にアクションカードが弾ける…お互いをよく知る家族のデュエルが始まった!
遊希LP4000
遊矢LP4000
アクションフィールド『ロック・エリア』
・アクションカードは1枚しか手札に加えられない。
「先攻は僕か…僕のターン!」
「僕は『EMインコーラス』を召喚!」
3羽一体のインコ達が現れる! ATK500
「そして永続魔法『バリア・バブル』を発動!カードを1枚伏せて、ターンエンド!」
遊希LP4000
インコーラス バリアバブル 伏せ1 手札2
『オレのターン!ドロー!』
『「EMウィップ・バイパー」を召喚!』
シルクハットを被った紫色の蛇が現れる! ATK1700
『バトルだ!「ウィップバイパー」で「インコーラス」を攻撃!』
『永続魔法「バリアバブル」の効果!このカードが存在する限り自分の「EM」は1ターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されず!自分へのバトルダメージは0になる!』
「えぇっ!?ズルい〜!」
インコーラスを泡のバリアが包み込み、ウィップバイパーを弾き返す!
「くっそ〜…カードを2枚伏せて、ターンエンド!」
遊矢LP4000
ウィップバイパー 伏せ2 手札3
「僕のターン!ドロー!」
「よし!『EMドクロバット・ジョーカー』を召喚!」
シルクハットを被ったコウモリ道化師が現れる! ATK1800
「『ドクロバットジョーカー』の効果発動!召喚に成功した時、デッキから『オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン』を手札に加える!そして僕はスケール1の『オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン』とスケール8の『オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン』でペンデュラムスケールをセッティング!」
遊希の背後に光の柱が立ち上がり、赤と青のドラゴンが浮かび上がる!
PENDULUM!!
『来るか…!』
「これで僕はレベル2から7のモンスターを同時に召喚可能!揺れろ!希望のペンデュラム!全能の軌跡よ、歴史を刻め!ペンデュラム召喚!現われろ!二色の眼を持つ幻影の龍!『オッドアイズ・ファントム・ドラゴン』!!」
赤のペンデュラムが揺れ動き、白い鎧を纏う幻影のドラゴンが現れる! ATK2500
「バトルだ!『オッドアイズファントムドラゴン』で『ウィップバイパー』を攻撃!夢幻のスパイラル・フレイム!!」
『っ…!アクションマジック「奇跡」!「ウィップバイパー」の破壊を無効にして、バトルダメージを半分にする!ぐぅぅ…!!』
螺旋の炎を前に遊矢はアクションマジックでダメージを抑える!
遊矢LP4000→3600
「まだだ!『オッドアイズファントムドラゴン』の効果発動!ペンデュラム召喚されたこのモンスターが戦闘ダメージを与えた時!ペンデュラムゾーンの『オッドアイズ』カード1枚につき1200ダメージを与える!幻視の力─アトミック・フォース!!」
『まだ!アクションマジック「加速」!!効果ダメージを無効にする!!』
ペンデュラムゾーンから放たれる火炎を加速した遊矢が避ける!!
「なら『ドクロバットジョーカー』で『ウィップバイパー』を攻撃!!」
『っう…!!』
ドクロバットジョーカーの回し蹴りがウィップバイパーを蹴り倒す!
遊矢LP3600→3500
「やっぱり遊矢はアクションマジックの使い方が上手いなぁ!『インコーラス』を守備表示に変更!僕はこれでターンエンド!」
インコーラスATK500→DEF500
遊希LP4000
インコーラス ドクロバット オッドアイズファントム (P ペルソナ ミラージュ) バリアバブル 伏せ1 手札0
『遊希兄…前よりすごく強くなってないか!?全然隙がないんだけど!?』
「そりゃ…今の僕は遊矢みたいにはフィールドを走り回れないからね、守りは堅くしておくものさ!」
遊希の強さに驚く遊矢…凌牙戦での傷は癒えたが、左眼や体力低下のハンデがあるのは変わらない…遊希はそのハンデを乗り越える為にデッキを強化していた…!
『でも…オレだって強くなったんだ…!いくぞ!!』
『オレのターン!ドロー!』
『いくぞ!オレは手札からスケール1の「星読みの魔術師」とスケール8の「時読みの魔術師」でペンデュラムスケールをセッティング!!』
遊矢の背後に光の柱が出現し、白と黒のローブを纏う魔術師が浮かび上がる!
PENDULUM!!
『これでオレはレベル2から7のモンスターを同時に召喚可能!揺れろ!魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!現われろ!オレのモンスター達!手札から「EMトランプ・ガール」!そして二色の眼持つ龍!「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」!!』
青のペンデュラムが揺れ動き、光の扉が開かれる…その中から小柄なトランプ少女、そして赤と緑の眼が輝く赤きドラゴンが現れる! DEF200 ATK2500
ドクン!!
《グギャアアン!!》
《グルルルッ!!》
「っ…?ファントム?」
『オッドアイズ!?どうしたんだ?』
フィールドに2体のドラゴンが揃う…その時ドラゴン達はお互いに咆哮する…まるで、互いを威嚇しあうように…。
『なんなんだよ…家族のモンスターなんだから仲良くしてくれって…!しょうがない!「トランプガール」の効果発動!フィールドの自身を含めたペンデュラムモンスターで融合召喚する!あやかしの技を操りし者よ!眩き光となりて、龍の瞳にいま宿らん!融合召喚!!いでよ!魔術振るいし魔天の龍!「ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」!!』
荒ぶるオッドアイズが融合の渦に飛び込み、魔術の力を宿したドラゴンが現れる! ATK3000
「…収まった……」
『ああ、なんだったんだ…?前はこんな事なかったのに…?まぁ、リアルソリッドビジョンの不具合かな…?』
融合召喚によりフィールドは静けさを取り戻すが…遊矢と遊希は思わず顔を見合わせてしまう…。
「……とりあえず、デュエルを続けよう!遊矢の新しい力を見せてくれ!」
『ああ、いくぜ!遊希兄!バトルだ!「ルーンアイズ」で「オッドアイズファントムドラゴン」を攻撃!シャイニー・バースト!!』
「罠カード『ハーフ・アンブレイク』発動!このターン『ファントム』はバトルでは破壊されず、戦闘ダメージは半分になる!!っぐ…!!」
放たれる破壊の奔流を泡のバリアが軽減する!
遊希LP4000→3750
『まだだ!レベル4以下の魔法使い族モンスターを融合素材にした「ルーンアイズ」は2回攻撃できる!連撃のシャイニー・バースト!!』
「『ハーフアンブレイク』で戦闘ダメージは半分だ!!くうう…!!」
再び放たれた奔流を泡のバリアが受け止める!
遊希LP3750→3500
『オレは…これでターンエンド!!』
遊矢LP3500
ルーンアイズ (P星読み 時読み) 伏せ2 手札0
「ああ、びっくりした…やっぱり強くなったな遊矢!お前はペンデュラム召喚をしっかり使い熟してる…自身を持っていいぞ!」
『ありがとう!さぁ、次は遊希兄の番だぜ?遊希兄の力を見せてくれよ!』
「ああ、できる限りやってみようかな!!」
少しトラブルはあったものの…2人のデュエルは笑顔で進む!
「僕のターン!ドロー!」
「よし…!装備魔法『ワンダー・ワンド』を『ドクロバットジョーカー』に装備!攻撃力を500アップ!」
赤い宝玉の付いた杖が道化師を強化する! ATK1800→2300
「そして『ワンダーワンド』の効果発動!装備モンスターをリリースして2枚ドローできる…さて、少し遊勝さん風にいきますか!!」
遊希はドクロバットジョーカーをリリースし、デッキトップに手を掛ける!
「真のデュエリストのデュエルは常に必然!勝利のキーカードは我が腕に───」
──この瞳は『星界の三極神』に選ばれた証「ルーンの瞳」…どうやら君達もあの「歴史を改変する波動」の影響を受けないらしい…──
キィン─!!
「──ドロー!っ"…!?」
デッキトップに掛けた左手を振り抜いた時、右腕に鋭い痛みが走った!
『……遊希兄?大丈夫か?』
「……だ、大丈夫!ちょっと古傷が痛んだだけだから!!いくぞ!」
遊希の顔色の変化を見た遊矢が心配するが…遊希は右腕を払ってデュエルを続ける!
「リバースカード『バースト・ブレス』を発動!『オッドアイズファントムドラゴン』をリリースし、フィールドのそれ以下の守備力を持つモンスターを全て破壊する!バーストブレス、ファイヤ!!」
『うえぇっ!?』
遊希の指示でファントムが最大火力の炎を放ち、ルーンアイズとインコーラスを破壊する!
「そして『ペルソナドラゴン』『ミラージュドラゴン』でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!!手札から『白翼の魔術師』!エクストラデッキから『インコーラス』!『ドクロバットジョーカー』!『オッドアイズファントムドラゴン』!」
再び赤のペンデュラムが揺れ動き、エクストラデッキからインコ達、道化師、幻影の龍が復活…そして緑色に輝く服を着た女性魔術師が現れる! ATK1600 DEF500 ATK1800 2500
『そっか…!ペンデュラムモンスターはフィールドから離れたらエクストラデッキに行く…それを利用して…!』
「いくぞ!手札から『融合』を発動!『オッドアイズファントムドラゴン』と『ドクロバットジョーカー』を融合!大いなる風の力よ!二色の眼持つ幻影に力を与え、嵐を巻き起こせ!!融合召喚!『オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン』!!」」
融合の渦から強い風が吹き荒ぶ…そして紫電を纏うドラゴンが現れた! ATK2500
『これが…遊希兄のペンデュラム融合!!』
「まだだ!僕はレベル3の『インコーラス』にレベル4のチューナーモンスター『白翼の魔術師』をチューニング!!」
『「えっ─!?」』
遊希の思わぬ宣言に遊矢と柚子の驚きの声が重なる!
3+4=7
「荒ぶる炎が全ての闇を灼き尽くす!光差す道となれ!シンクロ召喚!咆哮せよ…幻影の爆龍!!『オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン』」」
《キュオオォォン!!》
岩のフィールドに熱風が吹き荒れる…そして荒ぶる炎を纏うドラゴンが現れる! ATK2500
『遊希兄が…ペンデュラム、シンクロを…すごい!!』
「(……まただ、やろうと思ったら
遊矢達が驚く中、遊希は視線を落とす…そこには開かなかったはずの「デッキケース」があった…。
「いくぞ!『メテオバースト』で遊矢にダイレクトアタック!!メテオフレイム・バースト!!」
『っ…させない!!罠カード「EMピンチ・ヘルパー」発動!相手がダイレクトアタックを仕掛けてきた時、その攻撃を無効──』
「『ボルテックス』の効果発動!このカード以外のモンスター・魔法・罠カードの効果が発動した時、エクストラデッキの『インコーラス』をデッキに戻し、その発動を無効にし破壊する!ボルテック・リフレクター!!」
『なんだって!?うわああ!』
稲妻が「EMピンチヘルパー」を撃ち抜き、荒々しい炎が遊矢を吹き飛ばす!!
遊矢LP3500→1500
「『ボルテックス』でダイレクトアタック!迅雷のスパイラル・バースト!!」
『っ…!!うわあああ!?』
炎の稲妻の息吹が遊矢に直撃…久しぶりの家族対決は遊希に軍配が上がった…。
遊矢LP0
遊希WIN!
「痛って〜…!遊希兄!ペンデュラムシンクロなんて、いつの間に編み出したんだよ!?」
「ははっ…やろうと思ったらできたのさ!立てるか?」
「うん、よっと…」
アクションフィールドが解除され、遊希は倒れ込んだ遊矢に手を差し伸べる…。
「遊矢のペンデュラム融合もよかったぞ?しっかり対策してなかったら負けてたのは僕の方だった……遊矢、街でもペンデュラム召喚の対策を考えている人がいる……ペンデュラム召喚封じとかの対策もしておくんだよ?」
「わかった…!アドバイスありがとう!!」
遊矢にアドバイスを伝えた遊希は時計を確認する。
「もう9時か…洋子さんも心配するだろうし、そろそろ帰ろうか?」
「いや…もう少しトレーニングしてから帰る!遊希兄は先に帰っててよ!」
「ああ、そうするよ…ちょっと無理しすぎたかな……頭が痛いや…2人とも、あんまり遅くならないように!最後の戸締まりはしっかりとね!」
「「はーい!」」
遊希の言葉に2人は元気よく答えた…。
「………ふぅ……なんだったんだ…?さっきの痛みは……痣…?修造さんを運んだ時にぶつけたかな…?」
帰り支度をしながら遊希は右腕を確認する…そこには古傷に隠れるように赤い痣が出来ていた…。
「帰ったら湿布貼らなきゃ───」
ピリピリピリ!ピリピリピリ!
「ん?こんな時間に…って!?海馬社長!?もしもし!!遊希です!」
痣に首を傾げる遊希の携帯が着信を知らせる、それは海馬社長からの連絡…遊希は慌てて電話に出る。
『夜分に悪いな、遊希…今は大丈夫か?』
「あ、はい…何か…?」
『ああ…デュエルディスクの修理が終わった、明日取りに来い』
「あっ…ありがとうございます!明日なら……朝10時に取りに行きます!!」
『わかった……待っているぞ』
…………
「おはようございます!海馬社長!」
『よく来たな、遊希』
翌朝、遊希は海馬コーポレーションを訪れた…そこでは海馬が遊希の事を待ち受けていた。
『まずは…ジュニアユース選手権の出場権は無事に手に入れたようだな…よくやった』
「はい…!海馬社長が手配してくれたデュエリストとのデュエル、とても勉強になりました!」
『そうか……では、本題だな……これがお前のデュエルディスクだ』
「ああ…!こんなに綺麗に…ありがとうございます!」
遊希に祝福の言葉を伝えた海馬が指を鳴らす、すると磯野が遊希の本来のデュエルディスク……この街で元々使われていた旧型デュエルディスクを手渡した。
『そして……修理の過程でそれの持ち主──つまり、お前の
「僕の…本当の名前…!?」
海馬の思わぬ言葉に遊希は唾を飲み込む…!
『……心して聞け、お前の名はYuumi Siranami──』
『───白波遊海だ』
NextEpisode…?
時は満ち、舞網市は年に一度のデュエルの祭典『舞網チャンピオンシップス』の開催に沸いていた。
プロへの夢を抱いてしのぎを削るデュエリスト達……だが、彼らは知らない…。
世界を覆う『悪意』の侵略を…!
『こんなデュエル…キャンディを舐めながらだって、ボクにはできるさ!』
現れる侵略者達…
『私がこの次元に来たのは…エクシーズ次元の奴らが来たからだ!!』
【さぁ、狩りの時間だ!】
【ルール通りさ、敗者は消えるんだろう…?】
【あはは…!ははははは!!】
世界を蝕む悪意の侵食………その時、眠りし力が蘇る…!
【貴様らは……生かしておくかああああああ!!!】
転生して決闘の観測者になった話 ARC-V編第2章〜強者選抜大会・舞網チャンピオンシップス〜
近日執筆開始……
「戻って来てくれ…父さん!!」
気まぐれアンケート オリキャラ『榊遊希』についてどう思う?
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なんだこいつ
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……そういう事か
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どうしてこうなった?
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早く戻って来て!
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お疲れ様…