転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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Ep.24 バトルロイヤル、スタート!

「おはよう遊矢!調子はどうだ?」

 

「おはよう遊希兄!オレは大丈夫!……でも……」

 

「……気にしないでいいさ、僕は…勝つにしても、負けるにしても…やれる事をやるだけだから…」

 

3回戦開始日の朝、リビングで遊希と遊矢は挨拶を交わす…遊矢は前日の柚子のデュエルを見て『デュエルは人を楽しませるモノ』という原初に立ち返って元気を取り戻していたが…遊希は()()()()だった。

遊希は松星とのデュエルから目覚めた後、脳や神経の異常は見られないのに…利き手である右腕全体に力が入らなくなってしまっていた、本来なら棄権レベルの状態だが…遊希は3回戦に臨むと決意していた。

 

 

「それより…見てよ!海馬社長に直して貰ったデュエルディスクをジャケットに付けられるようにしたんだ!これで左腕だけでも戦える!」

 

「あっ…すごいじゃん!でも…ペンデュラムゾーンはどうするんだ?」

心配そうな遊矢に遊希は新たな装備を見せる…それは青のジャケットを改造し、遊希本来のデュエルディスクを胸元に提げられるようにしたモノ……だが、デュエルディスクはフィールドゾーンをリアルソリッドビジョンで展開するモノではなく、機械式…遊矢はペンデュラム召喚の心配をするが…。

 

「それなら大丈夫!デュエルディスクの一番左端と右端のフィールドゾーンのスライド横からリアルソリッドビジョンのペンデュラムゾーンが出るように海馬社長が改造してくれたんだ!」

 

「へぇ〜!海馬コーポレーションすごいじゃん!!流石、世界一の大企業!」

展開されたペンデュラムゾーンを見て世界一の技術力に驚く遊矢なのだった。

 

 

………

 

 

「それじゃあ…いってきます!」

 

「いってきま〜す!」

 

《…フォウ!》

 

「いってらっしゃい!アタシ達も後で応援に行くからね〜!」

朝食を終えた遊矢と遊希、そしてフォウは洋子の見送りを受けて家を出る…3回戦の出場者は早めに会場入りするようにと連絡があったのだ。

 

 

「……遊矢、もし三回戦で当たっても恨みっこナシだからな?可能性は低いと思うけど…」

 

「もちろん!その時はすっごいエンタメデュエルで会場を盛り上げようよ!」

 

「そうだね!」

会場へ向かいながら他愛もない話をする遊希と遊矢…そんな時だった。

 

 

 

『おいおーい!オレとの約束を忘れんなっての!遊希と決勝で戦うのは…この城之内様だぜ?』

 

「あっ…おはよう克也!もちろんさ!」

 

「おはよう城之内さん!」

 

『おはようさん!2人とも!』

2人に声を掛けたのは城之内だった…初の三回戦出場でテンションMAXである。

 

 

「聞いたよ?一回戦もニ回戦もすごい運良く勝ち抜けたって…」

 

『そうなんだよ〜!一回戦のインセクター羽蛾の野郎、子供を使ってオレのデッキにカードを仕込みやがって…でも、たまたま入れてた「鉄の騎士ギアフリード」のおかげで逆転!二回戦は……優勝候補の志島の奴がオレから逃げ出しやがった!……なんだか不完全燃焼なんだよな〜……』

 

「北斗が…?なんで欠場なんて…この前は自信満々だったのに…」

 

『さぁな?腹でも壊したんじゃねぇか?……とにかく!遊希と戦うのはこのオレだぁ!』

 

「いいや、僕だって負けないさ…!お互いに頑張ろう!」

 

『おうよ!』

 

《フォーウ!》

他愛もない話で盛り上がりながら、LDSのスタジアムに向かう3人なのだった…。

 

 

 

 

 

 

『皆さま!お待たせ致しました…ジュニアユースクラスを勝ち上がった20名の勇者達が出揃いました!!』

 

大会8日目…晴天の舞網市の空に花火が打ち上がる、舞網チャンピオンシップスを勝ち抜いた20人はLDSのスタジアムに集められていた…!

 

 

「あれ…?黒咲が来てないわ…」

 

「凌牙もいない…なんで…?」

 

「何処に行ったんだ?」

デュエルコートを見回す柚子と遊矢、そして遊希…集められたデュエリストの中に黒咲と凌牙の姿が見えなかったのだ…。

 

 

 

『今大会では20名の勇者達が3回戦へと駒を進めました…しかし!例年通り、トーナメントで戦うとシード権などで有利不利が発生してしまいます…そこで!今回は趣向を変え…20名での()()()()()()()を行ないます!!』

 

 

「「『『バトルロイヤル!?』』」」

ニコの思わぬ宣言に選手と観客の驚愕の声が重なった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「街中でのバトルロイヤルとは…考えましたね、零児さん」

 

「いま、『他次元からの侵入者が現れる』と知れば…街はパニックになりかねない…そこで、ジュニアユースの20名を街に放ち──そのバトルロイヤルに乗じて敵を討つ、実際に迎撃するのはユースクラスの8名、そして凌牙…キミだ」

 

『……対融合次元の()()()()()()って訳か……』

レオ・コーポレーション、社長室…そこには零児と妃美香、そしてユースクラスでベスト8になったLDSのデュエリスト達…そして黒咲と凌牙が集められていた。

 

融合次元の侵入を前に零児は伝手を使って街を封鎖、さらに外出禁止令またはスタジアムに街の住民達を集める事で混乱なく、舞網の住民達を守ろうとしていた…この街に深く根付くレオ・コーポレーションだからできる荒業である。

 

 

「LDSの名誉の為、そして…私達の世界を守る為に、頼みましたよ…!」

 

「「「「はい!!」」」」

日美香や零児から事情を聞かされたユース達は強く頷く…!

 

 

 

『黒咲、お前はジュニアユースのデュエリストの中から「ランサーズ」に相応しい奴を見出してくれ…俺は迎撃しながらだから、上手く評価できるか不安だからな…もちろん、お前も……』

 

『分かっている…目の前に融合の奴らが現れたら………思い知らせるだけだ』

凌牙と黒咲は別働隊…参加者として戦いながら、融合次元に対する『槍』を探す任務を任されていた…無論、迎撃も熟しながらである。

 

『(この戦いでおそらく、()()()()()は左右される……頼む、()()()()()だけは起きないでくれ…!)』

 

 

 

 

「でも…意外でしたね、海馬コーポレーションがバトルロイヤルに()()()()するというのは……零児さん、融合次元の事を話したの?」

 

「いいえ……同じ街にある大企業として、筋を通す為に連絡したのですが………海馬瀬人、何を考えている…?」

そして零児達は意外な協力者について首を傾げていた…。

 

 

 

 

Side???

 

 

 

「海馬君、君が僕を呼び出すなんて珍しいね?しかも、舞網チャンピオンシップの三回戦の日に…」

 

『フン、()()()が来たから…お前に声を掛けたのだ』

同じ頃、海馬コーポレーション・社長室…そこには海馬、そして呼び出された遊戯の姿があった…モニターには遊希達のいるLDSセンターコートの様子が映されている。

 

 

「磯野さんから聞いたよ?レオ・コーポレーションの要請に応じて舞網市の封鎖に全面協力、そしてKCスタジアムを舞網チャンピオンシップのパブリックビューイングの会場として開放……いったい何があったの?」

 

『……いい加減、お前も()()()()……我らの使()()を…』

 

「海馬君…?」

本来ならば犬猿の仲であるレオ・コーポレーションとKCの協力体制に疑問を抱く遊戯…そして、海馬は社長椅子に座ったまま、遊戯を鋭く睨む…!

 

 

『思い出せ、俺達の……()()()との約束を!!』

 

「あて、む……っ──!!」

『アテム』……その名を聞いた時、遊戯は電流が走ったような感覚に頭を押さえる……そして、()()を思い出した…!

 

 

 

「っ……海馬君、()()は…見つかったの…?」

 

『ようやく思い出したようだな……状況は最悪だ、下手をすればズァークの復活前に──()()()()()()()全てが滅びる、それを止められるのは俺とお前……そして、遊海の息子だけだ…!』

記憶が混乱する中、海馬に状況を訊ねる()()()()()武藤遊戯……海馬はスタジアムの遊希を睨みながら、状況を伝えた…。

 

 

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

 

 

『それでは、バトルロイヤルのルールを説明いたします!!』

ニコの説明がスタジアムに響く、その内容は──

 

 

・開始時間は正午から明日の正午までの24時間

 

・舞網市そのものに火山・古代遺跡・氷山・ジャングルからなる4つのエリアを内包したアクションフィールド『ワンダー・カルテット』が展開される。

 

・さらに、アクションカードと共にレオ・コーポレーション製の量産型ペンデュラムカード『PS(ペンデュラムスタチュー)』カードがばら撒かれる…それをアンティルール等で取り合い、相手から奪った枚数が多い上位8人が準々決勝に進出(自分が拾ったものは含まない、拾ったペンデュラムカードはデッキに加える事ができる。)

 

・デュエルを行うのは2枚以上のペンデュラムカードを拾ってから、負けても再びペンデュラムカードを拾えば復帰可能。

 

 

 

 

『全員がペンデュラム使いかぁ!ずいぶんと太っ腹だな!なっ、遊希!』

 

「そうだね…!僕も、うかうかしてられないや…!」

『全員がペンデュラム使い』となる状況を前に、城之内と遊希は闘志を高める…!

 

 

『開始時間が間近に迫ってまいりました…!参加選手はデュエルディスクのご用意を!』

 

「よしっ…!」

 

「さぁ…いくぞ!」

ニコの宣言と共に全員がデュエルディスクを展開する!

 

 

『ゲートオープン!戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!モンスターと共に地を蹴り宙を舞い!フィールド内を駆け巡る!見よ!これぞデュエルの最強進化系アクショ〜ン!デュエル!!』

ニコの宣言と共にデュエリスト達が舞網の街に飛び出していく……此処にバトルロイヤルが始まった…!

 

 

 

 

「柚子!気をつけろよ!」

 

「うん!遊矢と遊希さんも!」

 

「また後で会おう!」

遊矢達3人もペンデュラムカードを探す為に散らばっていく……そして、それぞれの戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

@火山エリア

 

 

街全体に設置されたリアルソリッドビジョン投影機によって風景が塗り潰されていく…遊矢がいたオフィスエリアは火山と溶岩が支配する『火山』エリアへと変わっていた…。

 

 

 

『さぁ、来い…!すぐに引きずり込んでやる…!』

 

『敗北という闇になぁ…!』

 

「っ…!」

その火山エリアで遊矢は梁山泊塾の塾生、梅杉・竹田による2対1のデュエルを強いられていた。

そのデュエルの中で自身のトラウマとも言える勝鬨戦の事が過ぎり、全力を出せない遊矢は『PS』を使いこなし、グレーゾーン戦術を駆使する梁山泊塾に少しずつ追い詰められていく…そんな時──!

 

 

 

「独り占めはズルいなぁ!ボクも混ぜてよ!!『Emダメージ・ジャグラー』の効果発動!このカードを手札から捨てて『覇嵐星フウジン』の効果ダメージを発生させる効果を無効にする!」

 

 

【乱入ペナルティ!2000ポイント!!】

 

オゥノォォォォッ!?

 

「き、キミは…?」

 

「ボクはLDSブロードウェイ校のデニス!…ちょっと出オチ気味だけど、ヨロシク!」

遊矢の窮地を救う形で現れたのはアメリカからの留学生デニス・マックフィールド…彼は本場アメリカ仕込みのサーカスのようなエンタメデュエルで遊矢をアシストする…そして…!

 

 

「漆黒の闇より…愚鈍なる力に抗う、反逆の牙!!いま、降臨せよ!エクシーズ召喚!!現れろ!『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』!!」」

 

 

デニスの言葉によってトラウマを振り払った遊矢は反逆の牙を呼び出す、そしてデニスのエクシーズモンスター『Emトラピーズ・マジシャン』による2回攻撃を付与する援護を受け、梁山泊塾の2人を乗り越えたのだった…。

 

 

「やったな!遊矢!」

 

「ああ、最高のエンタメデュエルだった!まるで…父さんと一緒に戦ってるみたいだったよ!」

 

「ふふっ…ボクも一緒に戦えてよかったよ!尊敬する榊遊勝のJrと!」

遊勝を憧れの人と呼んだデニス…遊矢は再戦を約束して、彼と別れたのだった…。

 

 

 

 

 

 

@氷山エリア

 

 

海浜地区や倉庫街が変化し、冷たい風が吹きすさぶ『氷山』エリア…そこでは、2つの戦いが行われていた。

 

 

 

1つはLDSアナトリア校から融合コースへと留学してきた片言の日本語の天真爛漫なアラビア少年ハリルと柚子のデュエル、融合コースの主席である真澄を倒した柚子と寒い中、熱い戦いを繰り広げていた、のだが…。

 

 

『バトルデース!「パープルランプ」でダイレクトアタッーク!』

 

「アクションカード…!とっ……きゃあああ!?」

 

 

ゴッツーン!!

 

 

『きゃああ!?何事!?』

 

「柚子!?」

 

「いたた……って、権現坂!?」

アクションカードを取った拍子に氷山から投げ出され…その下で戦っていた権現坂、そしてLDSノルディック校からの留学生、北欧の防寒着を着た少女オルガとのデュエルに乱入する形になってしまい──期せずして権現坂とのタッグマッチとなってしまった。

 

 

そして、始まったタッグマッチ…オルガは既にライフが少ない柚子を集中的に狙うが…権現坂は「超重武者タイマ-2」を使い、柚子を庇う…。

そして善戦した権現坂だったが…ハリルの『ランプの炎精ファイヤー・ジーン』の効果ダメージを受けてリタイア…しかし、そのバトンはしっかりと柚子に繋がり…『幻奏の華歌聖プルームディーバ』と魔法カードの効果、そして『融合解除』によるコンボで勝利を掴んだのだった…。

 

 

 

 

 

 

@古代遺跡エリア

 

 

高速道路周辺が変化した『古代遺跡』エリア…そこでは仲間の仇討ちを狙うナイト・オブ・デュエルズと黒咲のデュエルが行われていたが……その一角では別のデュエルが行われていた。

 

 

 

 

 

『「デュエル!!」』

 

 

 

遊希LP4000

聖目悟LP4000

 

 

 

「僕のターン!ドロー!」

「僕はスケール1の『龍脈の魔術師』とスケール8の『オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン』でペンデュラムスケールをセッティング!」

 

PENDULUM!!

 

遊希の背後の光の柱の中に少年魔術師と一本角を持つ緑のドラゴンが浮かび上がる!

 

 

「揺れろ!希望のペンデュラム…全能の軌跡よ、歴史を刻め!ペンデュラム召喚!手札からレベル7『降竜の魔術師』!そして二色の眼揺らめく幻影『オッドアイズ・ファントム・ドラゴン』!」

赤色のペンデュラムが揺れ動く、そして竜の意匠のローブを纏った女性魔術師と幻影のオッドアイズが現れる! ATK2400 ATK2500

 

 

「そして僕はレベル7の『降竜の魔術師』と『オッドアイズファントムドラゴン』の2体でオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!絶対零度に眠りし龍よ…その静寂なる力を開放せよ!!来い!ランク7!幻影の氷龍…『オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン』!!」

光の銀河が爆発し、周囲に凍りついた風が吹き荒ぶ…そして氷を纏いし二色の眼のドラゴンが現れる! ATK2800

 

 

「僕はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

遊希LP4000

オッドアイズアブソリュート (P 龍脈 ミラージュ)伏せ1 手札0

 

 

 

『ペンデュラム召喚からのエクシーズ召喚…流石だね…!でも、今回の私は一味違うぞ!』

 

 

 

『私のターン、ドロー!』

『よし!私は手札のスケール1の「PS-レッド・デビル」とスケール10の「PS-イエロー・スカラベ」でペンデュラムスケールをセッティング!!』

 

PENDULUM!!

 

探検家服の青年の背後に悪魔の石像と緑の宝玉が輝く虫の石像が浮かび上がる!

 

『いくぞ〜!ペンデュラム召喚!!手札から現われろ!レベル6「聖刻龍─トフェニドラゴン」!「聖刻龍─シユウドラゴン」!そして「龍王の聖刻印」!』

頭上に開いた光の扉の中からそれぞれ白と青のウジャト眼を刻んだドラゴン、そして紺色のウジャト眼を刻んだ月光石が現れる! 

ATK2100 ATK2200 DEF0

 

 

『ペンデュラム召喚成功!からのー!私はレベル6の「トフェニドラゴン」と「シユウドラゴン」の2体でオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!聖なる眼を刻みし龍王よ!今こそ龍を統べよ!ランク6!「聖刻龍王アトゥムス」!!』

光の銀河の爆発の中から紫のウジャト眼を刻んだ龍王が現われる! ATK2400

 

「ペンデュラムからのエクシーズ召喚…!しかも聖刻の新しいモンスターか!」

 

 

『そう!この前のデュエルの後、海馬社長から頂いたのさ!「アトゥムス」の効果発動!ORUを1つ使い!デッキからドラゴン族モンスター「神龍の聖刻印」を攻守0にして特殊召喚!』

龍王の導きによって赤いウジャト眼を刻む太陽石が現れる! DEF0

 

『そして…これが新しい力だ!魔法カード「融合」を発動!フィールドで通常モンスターとして扱う「龍王の聖刻印」と通常モンスター「神龍の聖刻印」を融合!夜を見守る月光石よ!昼を照らす太陽石よ!今こそ交わりて始祖の竜を呼び出さん!融合召喚!「始祖竜ワイアーム」!!』

融合の渦の中から灰色の巨大なワイバーンが現れる! ATK2700

 

 

「融合召喚まで…でも、攻撃力は『アブソリュート』の方が上だよ!それに……」

 

『それはどうかな…!バトルだ!「ワイアーム」で「オッドアイズアブソリュートドラゴン」を攻撃!さらにアクションマジック「バイアタック」を発動!このターンの間、「ワイアーム」の攻撃力は2倍になる!』

聖目は手にしていた鞭でアクションカードを獲得、遊希に攻撃を仕掛ける!

 

ワイアームATK2700→5400

 

 

「そこだ!『アブソリュート』の効果発動!モンスターが攻撃してきた時、ORUを1つ使い!その攻撃を無効にする!」

 

『無駄だ!「ワイアーム」は通常モンスター以外との戦闘では破壊されず、このカード以外のモンスター効果を受けない!吹っ飛ばせ!』

 

「なにっ!?」

氷の障壁を張るオッドアイズ…だが、ワイアームはそれを強引に突破する!

 

 

「でも…まだだ!『降竜の魔術師』をエクシーズ素材としたモンスターがドラゴン族モンスターとバトルする時!その攻撃力は2倍になる!」

 

『なんだって!?』

 

「受けてみろ!氷結のミラージュ・スパイラル!!」

 

『うおっ…!?』

氷の障壁を砕いてオッドアイズに襲いかかるワイアーム…しかし、それは氷に映った鏡像…背後から放たれた氷結の息吹がワイアームを撃ち落とす!

 

オッドアイズアブソリュート ATK2800→5600

 

聖目LP4000→3800

 

 

「さらに『アブソリュート』の効果発動!ORUを使う効果を発動した後!自分の手札または墓地から『オッドアイズ』モンスターを特殊召喚できる!復活せよ!『オッドアイズ・ファントム・ドラゴン』!!」

さらに氷を割り砕き、幻影のオッドアイズが復活する! ATK2500

 

 

『くっ…ドラゴンが2体に…すごい効果だ…!効果を発動した「アトゥムス」は攻撃できない!私はこれでターンエンド!』

 

聖目LP3800

ワイアーム アトゥムス (P デビル スカラベ) 手札0

 

 

 

「(『ワイアーム』の効果モンスターに対する耐性はすごい…突破するには魔法・罠による突破か……上から、ねじ伏せる!)」

 

 

 

「僕のターン!ドロー!」

「────よし!魔法カード『ペンデュラム・アライズ』を発動!フィールドの『オッドアイズ・ファントム・ドラゴン』を墓地に送り!デッキから同じレベルのペンデュラムモンスター『法眼の魔術師』を特殊召喚!」

 

『「オッドアイズ」を自分で!?』

オッドアイズが消え去り、摩尼車の杖を持つ魔術師が現れる! DEF2500

 

 

『そしてフィールドから墓地に送られたペンデュラムモンスターはエクストラデッキへ!再び揺れろ、希望のペンデュラム!ペンデュラム召喚!「オッドアイズ・ファントム・ドラゴン」!!』

ペンデュラムの導きによって再び幻影のオッドアイズが現れる! ATK2500

 

「バトルだ!『アブソリュート』で『ワイアーム』を攻撃!さらにドラゴン族とバトルする時、攻撃力は2倍になる!氷結のスパイラル・ブリザード!!」

 

『だが、「ワイアーム」は効果モンスターとの戦闘では破壊されない!ぐううっ!』

氷結の息吹が聖目にダメージを与える!

 

アブソリュートATK2800→5600

 

聖目LP3800→900

 

 

「続けて『オッドアイズファントムドラゴン』で『アトゥムス』を攻撃!夢幻のスパイラル・フレイム!!」

 

『させるかぁ!うおおっ!!』

聖目は遺跡の一部に鞭を巻き付け、ターザンのように移動…アクションカードを掴み取る!

 

「アクションマジック『奇跡』!モンスターの破壊を無効にして、バトルダメージを半分にする!」

アトゥムスの展開した魔法陣がダメージを半減する!

 

 

聖目LP900→850

 

 

「『オッドアイズファントムドラゴン』の効果発動!ペンデュラム召喚されたこのモンスターが戦闘ダメージを与えた時!ペンデュラムゾーンの『オッドアイズ』1枚につき1200ダメージを与える!幻視の力──アトミック・フォース!!」

 

『しまっ、その為にペンデュラム召喚を!うわあああ!?』

ペンデュラムスケールから放たれた火炎がライフを削りきった…!

 

 

聖目LP 0

 

遊希WIN!

 

 

 

 

『だああっ…また負けた!悔しいなぁ…はい!掛け金のペンデュラムカード2枚!』

 

「ありがとう、いいデュエルだった!」

デュエルを終え、遊希と聖目は晴れやかな顔で握手を交わす。

 

 

「……アドバイスなんだけどさ、無理にペンデュラムカードを使わなくてもいいんじゃないか?前に戦った罠との組み合わせの方が強くて嫌らしかったよ?」

 

『嫌らしいって……いや、そうか!ペンデュラムに頼らなくても、私は戦っていけるって事か!じゃあ、ベスト8でまた会おう!その時にリベンジだ!』

 

「……ああ!きっと、また!」

2人は再戦を約束し、再びペンデュラムカード探しへと向かった…。

 

 

 

 

 

 

「ふぅ…ふぅ…流石に、街全体がフィールドっていうのは…骨が折れるなぁ…あ、ペンデュラムカードみっけ……ふぅ」

 

《フォーウ…》

遊希は汗を流しながらペンデュラムカードを探し歩く…体力が落ちている事もあり、探すだけでも一苦労である。

 

 

「次は…火山エリアの方に行ってみようか?いや……凌牙を探すなら、彼が得意そうな氷山エリアか…ジャングルエリアにも川があったな……」

そして、遊希は探索しながら凌牙の事も探していた……彼と話をする為に…。

 

 

 

『おっ…遊希みーつけた!』

 

「あっ、克也!調子はどう?」

 

『まぁまぁだな!ペンデュラムカードは自分で拾った5枚だけ!忍者っぽい奴を見たんだけど…あんまり速くて追いつけなかったぜ…』

 

「あはは…流石は風魔デュエル塾…僕も自分で取った3枚とデュエルで手に入れた2枚の計5枚だね」

 

『そっちは幸先がいいな!』

そんな時、火山エリアと古代遺跡エリアの狭間で遊希と城之内が遭遇する…お互いに戦果は五分といった所である。

 

 

『遊希!せっかくなら一戦やらねぇか?賭けるのはお互い1枚で!だって…()()()()だぜ?』

 

「……ああ、ここは……」

遊希は辺りを見回す…ソリッドビジョンに覆われていたが、そこは時計台のある噴水広場……2人や遊戯達にとっての思い出の場所だったからだ。

 

 

「よし……やろう!」

 

『ヘヘっ…決勝で戦う前の腕慣らしだ!いくぜ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【へぇ〜ここがスタンダードねぇ……遺跡?】

 

【任務を忘れるな、我らの目的はセレナを連れ戻す事だ】

 

【そんな堅い事言うなって…交戦許可も出てるんだから…ちょっと余計に()()()っていいだろう…?ハハハハハハ!!】

 

 

災厄の目覚めは──すぐそこに───

『決闘の観測者』人気投票! 小説内で好きなキャラは?(キャラクター部門)

  • 白波遊海
  • 白波翠
  • ユウスケ
  • ラプラス(ゲイザー・シーカー)
  • エメル(ネームレス)
  • 榊遊希
  • 凌牙(決闘の観測者)
  • 璃緒(決闘の観測者)
  • 不動流星
  • 不動夏菜
  • 海亜・アトラス
  • 上記以外のキャラクター
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