転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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Ep.26 反逆の覇王〜災厄の暴威〜

「っ…!黒咲!!」

 

『…きたか…榊遊矢』

 

「お前には…聞きたい事が山ほどある!!」

混沌が渦巻くバトルロイヤルの最中、古代遺跡エリアを探索していた遊矢はついに探していた黒咲と接触する事に成功していた…。

 

 

 

「素良との事や、アカデミアの事を教えてくれ!!」

 

『俺も貴様を待っていた……ユートを、何処へやった…!』

黒咲にアカデミアについて聞こうとする遊矢…だが、聞きたい事があったのは黒咲も同じだった。

 

 

『ユートが()()()、紫雲院素良と戦った事は知っている…そこに、お前が乱入した事も…!その後…ユートは忽然と姿を消した!いったい何があった!!ユートに何をした!貴様が…何かしたのだろう!?』

 

「それは…!」

 

『そうでなければ!なぜ、貴様がユートの「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」を持っている!!』

遊矢へと詰め寄り、問い詰める黒咲…監視カメラが壊れた後の事を彼は知らない…故に『ダークリベリオン』を持つ遊矢を疑うのは当然の事だった…。

 

 

「それは、オレも何が起きたのかはわからない…!あのカードはユートに()()()()()()!デュエルで笑顔をって!!」

 

『なに…!?』

ユートの行方を知らないのは遊矢も同じ…その時の状況を説明しようとする遊矢だったのだが…。

 

 

 

 

「このカードは…モンスター効果でダイレクトアタックできる!!」

 

 

「『っ!?』」

 

「俺は『アサルトナイト・スラッシュ』でダイレクトアタック!!」

 

「なんだ!?」

突然の宣言と共に銀色の騎士による斬撃が遊矢達へと襲いかかってくる!

 

 

「『アサルトナイトスラッシュ』はバトルによるダメージを0にできる!!」

 

「っ…!?ナイト・オブ・デュエルズ…!?」

 

『こいつら…性懲りもなく…!』

そしてその斬撃は遊矢達を掠めるように通り過ぎ、別のモンスターによって受け止められる……遊矢達はいつの間にか鎧を纏った三人組のデュエリスト…ナイト・オブ・デュエルズに囲まれていた…!

 

 

 

「俺はターンエンド…なんだか()()()が煩いなぁ?」

 

「煩い()()()はさっさと片付けようぜ!『アサルトナイトスラッシュ』でダイレクトアタック!」

 

『「くっ!?」』

 

「『アサルトナイトスラッシュ』の効果でダメージを0にする!」

 

『くっ…自分達のデュエルにかこつけて、俺を甚振るつもりか…!』

 

「そんな!?」

黒咲は2回戦でナイト・オブ・デュエルズのメンバーの1人を倒して3回戦へと出場した…そして仲間達が仇討ちに黒咲を狙ったのだが、あっけなく敗北……彼らはそれを根に持ち、黒咲をデュエル外で痛めつけようとしているのだ……騎士道精神は何処にいった。

 

 

 

「石ころが粉々になるまで…永遠に続けてやるよ!!」

 

「止めて欲しかったら()()して来いよ!2000ライフ払ってなぁ!!」

 

『ぐっ…!?こんな奴らに構っている場合では…!!があああっ!?』

 

「うわあああ!?」

執拗に黒咲と巻き込まれてしまった遊矢を狙う3人組…その猛攻に黒咲と遊矢は吹き飛ばされてしまう…その時だった…。

 

 

【【【………!】】】

 

「な、なんだ…あいつらは…?」

戦っていた神殿から少し離れた足場に飛ばされた遊矢は…仮面を被った謎のデュエリスト達の姿を見つけた…。

 

 

 

 

Side???

 

 

 

「や、奴らは…!!」

 

『至急古代遺跡エリアの中継を切れ!!』

 

「はっ!!」

そして零児達もその姿をカメラを通して見つけ、すぐにスタジアムへの中継を切断する……ついに、その時が訪れた…。

 

 

「社長!火山エリアにセレナの姿を確認!中継を切断します!」

 

『……現れたか』

オペレーターの1人か火山エリアに現れたセレナの姿を報告する…そこには柚子、そしてデュエルしていたデニスの姿もあった…。

 

 

 

『いよいよ、君たちの出番が来た……ランサーズの最有力候補として、持てる力の全てを発揮してもらいたい…!』

 

「「「はい!!」」」

そして零児は待機していたユースクラスへと指示を出す……融合次元との戦いが始まるのだ…!

 

 

 

『凌牙、火山エリアへ向かってくれ……セレナが姿を現した、彼女を保護したい…その補佐を頼む』

 

 

「わかった…!氷山エリアから向かう!」

そして零児はもう1人の戦士へと指示を出した…。

 

 

 

 

「ついに始まるのか………父さん…………何も起きないでくれよ…!!」

 

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

「あ、あれは!?」

その頃、謎のデュエリスト達を目撃した遊矢……そして、その背後にはとある人物の姿があった…!

 

 

 

『貴様は…!』

 

『待ち遠しかったよ…キミと決着をつける、この時を…黒咲隼!!』

ナイト・オブ・デュエルズと対峙する黒咲…そこに新たに3人組のデュエリストが現れる…それを率いていたのは、行方を晦ましていた…紫雲院素良だった…!

 

 

 

「素良!無事だったんだな!?」

 

『……キミ達はあいつらを押さえといてよ、ボクの邪魔をしないように……頼んだよ、オベリスクフォース』

 

【【はっ】】

 

「おい!?素良!!くっ…」

探していた素良へと叫ぶ遊矢…だが、素良はその声を無視して引き連れていたデュエリスト…融合次元のエリート部隊『オベリスクフォース』へと指示を出す、遊矢は素良を負うために足場から追いかけようとする……。

 

 

 

「なんだ?その言い草は…!そもそも何者だ!?貴様らは!」

 

【我らはオベリスクフォース…相手になってやろう】

 

 

 

 

 

「素良!待てって!もう、争うのはやめてくれ!!」

 

「「「うわあああっ!?」」」

 

「っ!?」

 

【ハッ…スタンダードのデュエリストはこんなものか…大した事ないな】

 

「っ!?ナイト・オブ・デュエルズ!!」

足場を飛び移りながら素良を追う遊矢…だが、そこに悲鳴が響く……遊矢が目にしたのはナイト・オブ・デュエルズが僅か数分でオベリスクフォースに敗れた姿、そして……

 

 

キィン─!!

 

 

「あっ…!?」

 

「うわあああっ!?」

負けた彼らの1人がカードにされてしまった瞬間だった。

 

 

ドクン

 

 

 

「こ、こんなのルール違反だぁ!!」

 

【ルール違反?ルール通りさ……()()()()()()のが当然だろ?】

 

「やめろ…やめろ…!やめろぉぉ!!」

残された2人を追い詰めるオベリスクフォース…そして遊矢の絶叫が響くが──

 

 

 

キィン!!

 

 

2人はカードに変えられてしまった…。

 

 

 

 

ドクン!!

 

 

 

 

 

【さ、任務に戻るぞ…セレナを探さなくては──】

 

待て…!!

 

【ん…?】

 

「オレは、許さない…!」

ナイト・オブ・デュエルズをカード化したオベリスクフォースは任務の為にその場を離れようとする…だが、その背中にドスの効いた声が待ったをかける……それは闇色のオーラを纏い、瞳を紅く輝かせた遊矢だった。

 

ナイト・オブ・デュエルズがカード化された刹那、遊矢の中で見た事のないはずの『融合次元に蹂躙されるエクシーズ次元』の光景が過ぎった…それと共に溢れ出した融合次元に対する怒りと憎しみによって、今の遊矢は勝鬨戦のように『暴走』状態に陥ろうとしていた…!

 

 

 

「オレは許さない…!融合次元を…!!アカデミアを!!」

 

【なんだ?お前は…?】

 

「お前達は…何をしにきた…!!」

 

【ふっ…それを、お前が知る必要はない…】

 

「お前達に、勝手な真似はさせない!!オレとデュエルしろ!!」

 

【ハハハ…そんなに身の程を知りたいのなら、分からせてやる!】

遊矢は沸き上がる怒りのままにオベリスクフォースにデュエルを挑む……そして、蹂躙のデュエルが始まった…!

 

 

 

 

デュエルダイジェスト

 

 

 

逆鱗遊矢対オベリスクフォース(赤・緑・黄)

 

 

 

 

【バトルだ!『古代の機械猟犬』でダイレクトアタック!!】

 

「ぐっ…!!」

先攻を取ったのはオベリスクフォース達、バトルロイヤルルールによってモンスターを召喚できていない遊矢を一方的に痛めつけていく…だが、それと共に遊矢の纏う『闇』が濃く、深くなっていく…!

 

 

【お前も…こいつらと同じ運命を辿るのさ…!】

 

「っ…ああ…!!があああああっ!!!

遊矢にカード化されたナイト・オブ・デュエルズの姿を見せつけるオベリスクフォース……そして、遊矢の怒りは…憎しみは頂点に達する!!

 

 

 

 

「オレのターン!!オレは手札のスケール3の『相克の魔術師』とスケール8『相生の魔術師』でペンデュラムスケールをセッティング!!」

獣のような咆哮と共に遊矢は新たな『魔術師』をデュエルディスクに叩き付ける…それは青髪の青年魔術師、そして桃色の髪の巫女のような魔術師だった…!

 

 

 

 

『漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う反逆の牙!!いま、降臨せよ!!「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」!!』

そしてペンデュラム召喚を介した遊矢は融合次元への反逆の牙を呼び出す!

 

 

「バトルだ!『ダークリベリオン』で『古代の機械猟犬』を攻撃!反逆のライトニングディスオベイ!!」

 

【ぐおあああっ!?】

機械猟犬の1体を粉砕する反逆の牙…だが、これは1対1のデュエルではない…!

 

 

【何者だ、コイツ…!?】

 

【さっさとケリをつけるぞ!!】

異様な雰囲気の遊矢にたじろぐオベリスクフォースはさらなる一手を打つ!

 

 

 

 

【『古代の機械猟犬』を召喚!そして効果発動!相手フィールドにモンスターが存在する時、相手に600ダメージを与える!!ハウンド・フレイム!!】

 

【俺のターン!『古代の機械猟犬』の効果発動!相手フィールドにモンスターが存在する時、相手に600ダメージを与える!!】

 

【俺のターン!『古代の機械猟犬』の効果発動!相手フィールドにモンスターが存在する時、相手に600ダメージを与える!!】

 

オオオッ…!!!

「ダークリベリオン」に敵わないと見たオベリスクフォースは効果ダメージによる連撃で遊矢の残りライフを200まで削る……だが、遊矢はダメージに反応せず……顔に浮かべた笑みは、恐ろしい形相へと変わっていく…!

 

 

 

 

『あっ…貴方は!ダーリンは何処!?』

 

「お主は!何故こんな所に!?」

そのタイミングでジャングルエリアを抜けて来た権現坂、そしてミエルが鉢合わせする。

ミエルは参加者ではないのだが…テレビ中継で遊矢の姿が見えなくなった事で、彼の姿を直接見ようとバトルロイヤル中の舞網中心部に入り込んでしまったのだ…。

 

 

「むっ…!?あれは…!」

 

『ダー、リン…!?』

そして彼は目にする事になる…古代遺跡のソリッドビジョンに覆われた高速道路の上で戦う、逆鱗のデュエルを…!

 

 

 

 

 

(オレ)のターン!!

そして遊矢のターン…その髪を逆立てた遊矢のドローは、凄まじい風圧と共に闇のオーラを纏う…!

 

 

「いま一度揺れろ、魂のペンデュラム!!天空に描け、光のアーク!!ペンデュラム召喚!!いでよ、我が下僕のモンスター!!『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!!」

再び軌跡を刻むペンデュラム…そして遊矢のエースたる二色の眼の龍が現れる!

 

 

「遊矢の場に、ドラゴンが2体…!?」

 

「対立を見定める『相克の魔術師』よ……その鋭利たる力で異なる星を一つにせよ!!ペンデュラム効果発動!1ターンに一度、選択したエクシーズモンスターのランクと同じレベルを、そのモンスターに与える!ランク4の『ダークリベリオン』をレベル4にする!」

 

「なっ!?エクシーズモンスターにレベルを!?」

相克の魔術師が描いた魔法陣から光が飛び出し、反逆の牙にレベルを与える…!

 

 

「和合を見定める『相生の魔術師』よ……その神秘の力で、天空高く星を掲げよ!!ペンデュラム効果発動!1ターンに1度、選択したモンスター1体のレベルを別のモンスターと同じにする!我は『ダークリベリオン』のレベルを『オッドアイズ』と同じにする!!」

 

「これで、レベル7のモンスターが…2体…!!」

相生の魔術師が矢を放つ、それはフィールドに着弾し…2体のドラゴンのレベルを揃える……それは常識外れのエクシーズ召喚…!

 

 

(オレ)はレベル7の『オッドアイズ』と『ダークリベリオン』の2体でオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!!」

2体のドラゴンが光の銀河へと飛び込み、混沌の光が弾ける!!

 

 

二色の眼の龍よ…その黒き逆鱗を震わせ!歯向かう敵を殲滅せよ!!いでよ…ランク7!怒りの眼輝けし竜!!覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』!!」

闇の彼方から咆哮が轟く…それは稲妻を纏いし、黒き体と赤と緑の眼を持つ『怒りの化身』…覇王の名を持つ殲滅の竜が現れる!!

 

 

 

【な、なんだこのパワーは…!?】

 

【これがスタンダードの衝撃だというのか!?】

暗雲を呼び寄せながら咆哮する覇王黒竜…その覇気はオベリスクフォースに恐怖を植え付ける…!

 

 

『だ、ダーリン!!きゃああ!?』

 

「のわああ!?」

強風が吹き荒れるなか、遊矢に近付こうとするミエル…だが、あまりの強風に権現坂諸共に吹き飛ばされてしまう…!

 

 

「『オッドアイズリベリオンドラゴン』の効果発動…!レベル7扱いの『ダークリベリオン』を素材とした事で、敵側のレベル7以下のモンスターを全て破壊し!その攻撃力分のダメージを与える!!オーバーロード・ハウリング」

 

【【【なっ!?】】】

黒龍の翼から放たれた紫電が猟犬達を粉砕する!

 

 

「さらに!ORUを1つ、使い!この効果で破壊したモンスターの数だけ、このモンスターは攻撃できる!!」

 

【さ、3回攻撃だとぉ!?】

ORUを取り込んだ黒竜の翼が展開…凄まじいエネルギーを纏う紫電の翼が放電する!!

 

 

「やれ!!『オッドアイズリベリオンドラゴン』!叛旗の逆鱗 ストライク・ディスオベイ!」

 

【【【う、うわあああああ!?!?】】】

顎に生えた鋭い牙が紫電を纏う…そして飛翔した黒竜は道路を削り取りながら突進、オベリスクフォースのライフを消し飛ばした…!

 

 

 

オベリスクフォースLP0

 

 

 

 

 

 

 

「ゆ、遊矢…!」

いつもの遊矢らしくない『殲滅のデュエル』に動揺する権現坂…その時だった。

 

 

 

 

ドン!!

 

 

 

『きゃあ!?』

 

「な、なんだ!?」

凄まじい衝撃と共に()()が権現坂達と遊矢の間に着弾する……それは───

 

 

 

 

 

 

【乱入ペナルティ、2000ポイント!】

 

 

 

ズ…ずッ…アぁァぁクゥゥぅ!!

 

 

「貴様は…!貴様は──!?

 

 

 

「『!?』」

獣のような咆哮を轟かせる、全身を闇に覆われた…赤い目をギラつかせる怪物だった…!

 

 

 

 

乱入デュエル

 

 

 

災厄LP2000 手札5

 

逆鱗の覇王LP200

オッドアイズリベリオン (P 相克 相生) 手札0

 

 

 

 

【オレのターン!ドロー!!】

【手札のスケール1『オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン』とスケール8の『オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン』でペンデュラムスケールをセッティング!!】

 

PENDULUM

 

「あ、あのモンスターは…!?まさか、遊希なのか!?」

 

『え、えぇっ!?!?あれが、遊希、さん…!?』

突然の乱入者に動揺する権現坂…だが、ペンデュラムスケールに浮かび上がった赤と緑のドラゴンによって…その正体に気付く…!

 

 

【揺れろ…!怒りのペンデュラム…!我が魂を燃やす黒炎よ…全てを焼き尽くせ!!ペンデュラム召喚!『黒牙の魔術師』!『オッドアイズ・ファントム・ドラゴン』!!】

赤の水晶が不規則に揺れ動き、フィールドに黒炎が逆巻く…そして屈強な黒衣の魔術師、そして幻影のオッドアイズが現れる…! ATK1800 ATK2500

 

 

ううっ…あア…!!オレは『黒牙の魔術師』と『オッドアイズ・ファントム・ドラゴン』をリリース…!!時空の狭間で止まりし大いなる力よ……我が魂を揺らせ!!『オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン』!!】

オッドアイズが闇に包まれる…そして、背中から巨大な骨組みが飛び出し……亡霊の力を宿せし二色の眼へと進化する!! ATK3000

 

 

 

「遊希の、オッドアイズが…進化した…!?」

 

【バトルだ!『オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン』で『覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』を攻撃!!】

 

「相討ち狙いか…!」

進化した幻影が覇王黒竜に迫る、その攻撃力は共に3000だが……

 

 

【『オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン』がバトルする時、自分のエクストラデッキの表側表示のペンデュラムモンスター1体につき、相手モンスターの攻撃力は1000ダウンする…エクストラデッキには2枚のペンデュラムモンスター!!】

 

「なにっ!?」

亡霊のドラゴンの翼から虹色のオーラが吹き出し、覇王黒竜を弱体化させる!

 

覇王黒竜ATK3000→1000

 

 

【粉砕せよ…!ビハインド・フォース!!】

 

ぐっ…ああああ!?

 

 

『だ、ダーリン!!』

 

「遊矢!!」

放たれた螺旋の息吹が覇王を貫く……怒りの竜はさらなる憤怒の前に敗れ去った…。

 

 

逆鱗の覇王 LP0

 

災厄WIN…

 

 

 

 

 

 

「ぐはっ………────」

 

 

『ダーリン!!』

凄まじい攻撃の余波によって遊矢は石柱に激突…逆立った髪は静かに元に戻り、そのまま失神してしまった…。

 

 

おおおっ…オオオ!!!

 

「遊矢!!」

だが、乱入者……災厄は止まらない、気を失った遊矢の首を右手で持ち上げ、そのまま空中で締め上げる!!

 

 

 

『やめて…!やめて!遊希さん!!ダーリンをこれ以上傷つけないで──!!』

 

「ミエル!!」

その様子を見たミエルは権現坂の制止を振り切って災厄の背中に飛びかかる……このままでは遊矢が()()()()()()と思ったのだ…!

 

 

『何回かしか会わなかったけど、私には分かるの!貴方はそんな事をする人じゃない!!だから…だから!優しい義兄さんに戻って……!!』

 

【ぐううっ……オオッ!!

必死に説得を試みるミエル…だが、災厄はそれを振り払う!

 

 

 

邪魔を、するなぁァ!!】

 

『あっ──』

 

「や、やめろぉぉ!!」

災厄は左手を振るう…その勢いは確実にミエルを吹き飛ばしかねない速さで振るわれ───

 

 

 

 

 

ガン!!

 

 

 

 

 

『はぁ…はぁ…!なんとか、間にあったな…!!』

 

『あっ…あなた、は…?』

その直前、何者かの手によって受け止められる……ミエルと災厄の間に割り込んだ者、その正体は……。

 

 

 

 

 

 

「り、凌牙…!」

 

 

『やめてくれよ、父さん…!アンタには…そんな姿、似合わねぇ…!!』

 

《フォウ!!》

肩にフォウを乗せた、傷だらけの凌牙だった…!

 

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