転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

351 / 540
Ep.29 希望は轟きと共に

「くそっ…しっかりしろ!」

 

「…なぜ、俺を助けた…?」

 

「お前には…確かめねばならない事があるのだ…!」

 

火山エリアのほど近く…満身創痍の少年を庇いながら、1人の少女が追っ手から逃げていた…それは素良とのデュエルに敗れてしまった黒咲、そして柚子と()()()()()()融合次元の少女、セレナだった。

 

 

 

 

「災厄」がオベリスクフォースを蹂躙していた頃、セレナはエクシーズ次元の残党を狩る為に柚子とのデュエルでエクシーズ召喚を披露したLDS生・デニスへとデュエルを仕掛けた…結局、デニスはエクシーズの残党ではなかったのだが、そこへセレナを連れ戻しに来たオベリスクフォースが登場……さらに参加者である日影・月影兄弟が乱入しセレナを守る為に柚子と共に氷山エリアへと撤退する事になってしまった。

 

そして柚子から黒咲の妹である『瑠璃』なのかと問われたが…それを否定、そして融合次元の()()()()デュエル戦士である事を明かしたセレナだったのだが…そこで柚子から「アカデミアのデュエリストがエクシーズ次元を侵略」しかも「人々をデュエリストであるか否かを問わずカード化した」という彼女にとっては信じられない話を聞いてしまう。

 

……それを信じきれないセレナは柚子の『同じ顔なら服を変えれば囮になれる』という提案を受けて服を交換、エクシーズ次元の現状を知る黒咲か凌牙を探してデュエルフィールドを探し回っていた。

 

 

そして、夜が明け…セレナは遺跡エリアで激しいデュエルを繰り広げていた素良と黒咲を発見…だが、素良によって黒咲は重傷を負ってしまった…セレナは黒咲を守る為に撹乱し、彼を庇いながら素良から逃げていたのだ。

 

 

 

「ぐっ…う…!!」

 

「大丈夫か!?」

脇腹を押えながら黒咲が膝を折る…素良との激しいデュエルは黒咲に無視できないダメージを与えていた…。

 

 

 

『ねぇ…大人しく、そいつを片付けさせてくれない?キミも怪我しちゃうよ?』

 

「くっ…!」

そして素良が彼らに追いつく…万事休すかと思われたが…!

 

 

シュン!!

 

 

『む?邪魔なんだけど…!』

 

「邪魔しに参った…!」

 

 

「今のうちに!」

 

「あ、ああ…!」

セレナ達と素良の間に赤い覆面の忍者・日影と青い覆面の忍者・月影が割り込む…日影は素良に立ち塞がり、月影はセレナと黒咲を連れて逃げ出した…!

 

 

 

「お前達…何故、私を助ける…?」

 

「一度、引き受けた任務は命を懸けて完遂する……それが我が『風魔一族』の掟…!」

セレナは自分を二度に渡って助けた忍者・月影に問いかける…彼らは零児からの依頼を受け、融合次元の情報を持ち…()()にも使えるセレナを護衛するように頼まれていたのだ。

 

 

 

……

 

 

 

「よし…!もう少しだ…!」

敵の影に注意しながら、月影とセレナはレオ・コーポレーションの用意した避難所に近づいていく…その時だった。

 

 

 

【セレナ様、どうか抵抗なさらずに…】

 

【貴女にお戻り頂きたいだけです】

 

「オベリスクフォース…!」

待ち伏せしていたのか、オベリスクフォースがセレナ達の前に立ち塞がる!

 

 

「連れ戻したいなら…力づくでやるがいい!!……お前ら…?」

丁寧な口調でセレナに投降を促すオベリスクフォース…だが、セレナはデュエルディスクを構える事で答える…だが、それを遮るように黒咲と月影が前に出る!

 

 

【こうなっては…仕方ありません!】

オベリスクフォースもデュエルディスクを構える…お互いに3対3のバトルロイヤルが始まる!

 

 

 

 

 

デュエルダイジェスト オベリスクフォース(赤・緑・黄)対月影・セレナ・黒咲

 

 

 

【俺は『古代の機械猟犬(アンティーク・ギア・ハウンド・ドッグ)』を召喚!そして1ターンに一度、相手フィールドにモンスターが存在する時!相手に600ダメージを与える!ハウンドフレイム!】  

 

「永続罠『結界忍法─朧滅却の術』!!800ポイント以下の効果ダメージを無効にする!」

効果ダメージを狙うオベリスクフォース…だが、月影は万全の態勢でそれを迎え撃つ…!

 

 

【ならば、魔法カード『融合』発動!フィールドの『機械猟犬』と手札の2体の『機械猟犬』を融合!古の魂受け継がれし、機械仕掛けの猟犬たちよ!群れ成して混じり合い、新たなる力と共に生まれ変わらん!!融合召喚!現れろレベル7!『|古代の機械参頭猟犬《アンティーク・ギア・トリプルバイト・ハウンドドッグ》』!!バトルだ!!】

機械のケルベロスで攻撃を仕掛けようとするオベリスクフォース…だが、月影はそれを許さない!

 

「その前に…!拙者は永続罠『結界忍法─影寄せの術』を発動!相手ターンに一度、ライフを半分払ってバトルフェイズを終了させる!!」

 

【なにっ!?】

 

「お前…!」

 

「そなたの傷に比べれば…大した事ではない…!」

自分のライフを糧としてオベリスクフォースの攻撃を受け止める月影…彼ら風魔兄弟は兄・日影が攻めを、弟・月影が守りを担当する事で勝利を掴むデュエルスタイル…その力を発揮し、彼はオベリスクフォース3人分の『古代の機械猟犬』のダメージと『古代の機械参頭猟犬』の攻撃を阻む…!

 

 

 

「お前の作戦…無駄にはしない!!私のターン!」

 

「おいっ…!?」

月影によってオベリスクフォースのターンが一巡…セレナが攻勢に出る!

 

 

「蒼き闇を徘徊する猫よ!紫の毒持つ蝶よ!月の引力によりて渦巻きて…新たな力と生まれ変わらん!融合召喚!現れ出でよ!月明かりに舞い踊る美しき野獣!『月光舞猫姫(ムーンライト・キャット・ダンサー)』!」

セレナはエースモンスター、仮面を被った猫の舞姫を呼び出す!

 

 

「さらに私は魔法カード『月光香』を発動!墓地の『月光蒼猫』を特殊召喚!さらに効果発動!『月光舞猫姫』の攻撃力を2倍にする!さらに『猫舞姫』の効果発動!『月光蒼猫(ムーンライト・ブルーキャット)』をリリースする事で相手モンスター全てに2回攻撃を可能にする!バトルだ─!!」

 

【無駄ですよ…!罠カード『融合霧散』発動!】

 

「し、しまった!『融合霧散』だと!?」

オベリスクフォースに速攻を仕掛けるセレナ…だが、彼らは()()()()()()()()()()()()──つまり、融合対策は万全という事になる…!

 

【相手の融合モンスターがバトルを仕掛けてきた時、そのモンスターをエクストラデッキに戻し!墓地の融合素材モンスター1組を特殊召喚!さらに戻された融合素材モンスターの高い攻撃力分のダメージを相手に与える!攻撃力が高いのは『月光蒼猫』!1600ダメージだ!】

 

「ぐうっ…!!?」

エースモンスターはエクストラに戻され、セレナは大ダメージを受けてしまう…!

 

 

 

【貴女のデッキは把握済みですよ…!】

 

「くっ…!」

セレナのデッキを把握していたオベリスクフォース…セレナは追い詰められるが…!

 

 

 

「っ…!いくよ!!」

 

「あっ!?アカーン─!!」

 

「君たち!ボク達も相手だ!!」

 

「あ〜あ…!もう、しゃあない!!」

そこに思わぬ乱入者が現れる…それは偶然、傍を通りかかった茂古田未知夫と大漁旗だった……氷山エリアで何故か気絶していたミエルを保護し、安全な場所を探す中…偶然オベリスクフォースのデュエルを目撃……未知夫は仲間達を守る為に、大漁旗はそれに仕方なく付き合う形で乱入する!

 

 

 

【乱入ペナルティ、2000ポイント!!】

 

 

「あばばば!?まだなんもしてへんのにぃ!?」

 

「っ…ボクのターン!!」

乱入ペナルティを受けながら…彼らは仲間の守る為に戦う!

 

 

乱入デュエル

 

 

 

オベリスクフォース対月影・セレナ・茂古田・大漁旗・黒咲

 

 

 

「ボクは魔法カード『インスタント・クッキング』を発動!相手フィールドのモンスターのレベルを合計し、その数値以下の『RCM』モンスターを手札から特殊召喚する!現れろ!『RCMナイト・ナポリタン』『RCMクイーン・オムレツ』『RCMキング・ハンバーグ』!」

フィールドにナポリタンの騎士、オムレツの女王、ハンバーグの王様が現れる!

 

 

 

「ボクはカードを1枚伏せて、仕込みは完了!キミの番だよ!鉄平くん!」

 

「どわ!?ドローしてもうた!!…こうなりゃヤケじゃああ!!」

未知夫に背中を(物理的に)押された大漁旗は前にでる!

 

 

 

「永続魔法『内海』を発動!これで自分の手札の水属性モンスターのレベルを1下げる…!わしは手札のレベル5の『伝説のフィッシャーマン』をレベル4として召喚!さらにリリースする合計で手札から『伝説のフィッシャーマン三世』を特殊召喚!!」

大漁旗の場に機械銛と投網を持つ、伝説の漁師が現れる!

 

 

「この効果で特殊召喚に成功した時!相手フィールドのモンスターを任意の枚数除外できる!『古代の機械参頭猟犬』3体…一網打尽や!!」

 

【なんだと!?】

フィッシャーマン3世が猟犬達を投網で捕らえる!

 

 

「いい調子だよ!鉄平くん!それじゃあボクは罠カード『モンスター・パイ』を発動!相手フィールドからモンスターが離れた時、相手フィールドに攻撃力1000の『モンスター・パイトークン』を特殊召喚!」

 

【な、なんだ?!】

さらに未知夫が罠を発動…オベリスクフォースのフィールドに3体の燃え盛るパイが現れる!

 

 

「さらに!フィールドの『ロイヤル・クックメイト』達の効果発動!相手フィールドにモンスターを召喚・特殊召喚された時、自身を手札に戻す事で1体につき、1体のモンスターを破壊できる!」

 

「そして…この効果を上乗せや!!『フィッシャーマン三世』の効果発動!除外した相手モンスターを墓地に戻す事で、このターンに相手に与えるダメージを2倍にするんや!!」

 

「『モンスターパイトークン』が破壊された時、相手プレイヤーに1000ダメージを与える!!つまり──」

 

「ダメージは2倍の2000ダメージや!!」

 

【【【ぐああああっ!?】】】

 

それは即席とは思えない強力コンボ…漁師と料理人コンビがオベリスクフォースのライフを大きく削る!

 

 

「ボク達…最高のコンビだね!」

 

「当たり前やがな!()()!」

互いの健闘を讃え、頷き合う2人……だが、デュエルはまだ終わっていない!

 

 

 

【く、ククク…!その最高のコンビとやらで…自ら()()()終わりを導いたな!!】

 

「なにっ…!?」

不敵な笑みを浮かべるオベリスクフォース(緑)…彼らはただのデュエリストではない……()()()()()()なのだ…!

 

 

 

【オレは伏せカードを全てオープン!永続罠『古代の機械蘇生(アンティーク・ギア・リボーン)』!永続罠『古代の機械閃光弾(アンティーク・ギア・スパークショット)』!永続罠『古代の機械増幅器(アンティーク・ギア・ブースター)』!まずは『機械蘇生』の効果で、このターンに墓地に送られた『参頭猟犬』を攻撃力を200アップして特殊召喚!】

機械のケルベロスが復活…それにより、恐怖のコンボが起動する!

 

【『機械閃光弾』の効果で墓地から『アンティークギア』モンスターが特殊召喚された事で、相手プレイヤーにその攻撃力の半分のダメージを与える…さらに!『増幅器』の効果!『アンティークギア』カードの効果でダメージが発生する時、そのダメージを2倍にする!!2000ダメージを喰らえ!アンティーク・リバイブ・ハウリング!!】

 

「なっ!?うわあああ!!?」

 

「ミ、ミッチィィィ!!!」

それは相手を倒す為の『必殺』コンボ…それによって未知夫はビルの壁を陥没させる勢いで吹き飛ばされてしまった…。

 

 

未知夫 LP0

 

 

 

 

【アハハハ!!乱入なんてしなけりゃよかったなぁ…!!】

未知夫を吹き飛ばしたオベリスクフォース(緑)がデュエルディスクに手をかける…!

 

 

「あっ……や、やめろぉぉぉ!!」

そこに火山エリアに辿り着いていた遊矢の悲鳴が響く…だが、その距離はあまりにも遠すぎた…!

 

 

 

キィン─!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キィン─!!

 

 

 

 

「すまない、少し出遅れた」

 

「えっ…?」

 

【なにっ!?】

カード化の光が放たれる刹那…赤い光の壁が未知夫の前に現れる…その壁はカード化の光を防いでしまった…!

 

 

 

「少年少女達、俺が来るまでよく耐えた…あとは任せろ!」

 

《フォウ、フォーウ!!》

 

「あ、アンタは…!目が覚めたんか!?」

それを為したのは…白猫を連れた赤い帽子を被り、赤いジャケットに黒いシャツを着た、ジーンズの男──白波遊海だった。

 

 

 

 

「ゆ、遊希兄!?」

 

【チッ…何者かは知らないが…!!オレもリバースカードオープン!『古代の機械蘇生』『古代の機械閃光弾』『古代の機械増幅器』!『参頭猟犬』を蘇生して釣り野郎に2000ダメージだ!!】

 

「ひぃっ!?」

正体不明の男に動揺したオベリスクフォース(黄)だったが…確実にトドメを刺すべく、コンボを発動させる!

 

 

「こうすればいいんだな?アクションマジック『フレイム・ガード』!効果ダメージを0にする!そして……」

 

 

【乱入ペナルティ2000ポイント!!】

 

 

「乱入によって、ターンが変わる……残念だったな」

 

【き、貴様ぁ!卑怯だぞ!!】

遊海は冷静にコンボに対処…オベリスクフォースを封じた!

 

 

【お前は何者だ!?】

 

「通りすがりの決闘者だ…覚えなくてもいいぞ?……精霊変身!」

オベリスクフォースをあしらった遊海はデュエルディスクを構える…そして姿が変わる。

 

赤いジャケットは騎士鎧を思わせるパワードスーツに覆われ、鋼の兜が顔を覆い…背中には赤いマントがはためく…

 

そして、旧型デュエルディスクの外装が弾け飛び…鳥の翼を思わせる新型ディスクへと換装される、その姿はまるで………

 

 

 

「な、なんや…!?ヒーローみたいやんか、遊矢の兄ちゃん…!!」

 

《フォウ!》

 

世界を救う英雄──その復活の時である!

 

 

 

 

乱入デュエル

 

 

オベリスクフォース(赤)LP2000 伏せ2 手札0

 

オベリスクフォース(緑)LP2000 参頭猟犬 蘇生 閃光弾 増幅器 手札0

 

オベリスクフォース(黄)LP2000 参頭猟犬 蘇生 閃光弾 増幅器 手札0

 

 

月影 LP500 黄昏の忍者─シンゲツ 結界忍法─影寄せの術 結界忍法─朧滅却

 

セレナLP2400 月光蒼猫 月光紫蝶

 

未知夫LP0 (気絶)

 

大漁旗LP2000 フィッシャーマン3世  内海

 

遊海LP4000→2000

 

黒咲LP4000

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「うん…忍者のキミ、月影君?カードを借りてもいいかな?」

 

「っ…あいつらを倒せるのならば…!!」

 

「ああ、その期待に応えよう!永続魔法『マジック・プランター』を発動!月影君の永続罠『結界忍法─朧滅却』を墓地に送り…2ドロー!さあ、いくぞ!俺は手札のスケール1『クリフォート・ツール』とスケール9『クリフォート・アセンブラ』でペンデュラムスケールをセッティング!!」

 

「クリ、フォート…?新たなペンデュラムカード!?」

 

「遊希兄じゃ…ない…?」

遊海の背後に光の柱が現れる…その中に黄色の核石を持つ機械、そして紫の核石を持つ石板のような機械が浮かび上がる。

 

 

PENDULUM!!

 

 

「これで俺はレベル2から8の『クリフォート』モンスターをペンデュラム召喚可能!さらに『ツール』のペンデュラム効果発動!1ターンに1度、800ライフを払う事でデッキから『機殻の生贄(サクリフォート)』を手札に加え…さらにフィールド魔法『機殻の要塞(クリフォートレス)』を発動!」

遊海を中心として、フィールドが紫のエネルギーに覆われる!

 

遊海LP2000→1200

 

 

 

「……榊遊矢、お前はこっちは気にせずに自分の為すべき事を為せ……()()がお待ちかねだぞ?」

 

「えっ…あ!?」

遊矢が遊海の言葉に我に帰る…そこには……

 

 

 

『ねぇ…なんで、みんなボクの邪魔ばっかりするの?本当にいらつくんだけど…!』

 

「悪いが…これ以上、アカデミアをのさばらせる訳にはいかねぇからな」

 

「り、凌牙殿…!?」

素良によってライフを削りきられてしまった日影…だが、素良がカード化を行なう寸前に()()()()が日影を守る…それは凌牙がデュエル外で呼び出した『No.106巨岩掌ジャイアント・ハンド』だった!

 

「榊遊矢、紫雲院素良の相手は…お前がするんだろ?」

 

「っ…ごめん!凌牙!!」

遊矢は遊海のデュエルから目を離し──友と対峙する!

 

 

 

 

「待たせたな!揺れろ…希望のペンデュラム!!我が魂に宿る大いなる力よ!いまこそ、その力を開放せよ!!ペンデュラム召喚!手札からレベル6『クリフォート・ゲノム』レベル6『クリフォート・アーカイブ』レベル8『クリフォート・アクセス』!」

遊矢が素良と対峙するのを見た遊海のフィールドで赤のペンデュラムが揺れ動く…そして時空の彼方から橙色の核石を持つコイル型の機械、緑色の核石を持つ船型の機械、赤色の核石を持つ束ねたコードのような機械が現れる!

 

 

ゲノムATK2400→1800 ☆6→4

 

アーカイブATK2400→1800 ☆6→4

 

アクセスATK2800→1800 ☆8→4

 

 

「特殊召喚された『クリフォート』は攻撃力1800、レベルは4になる!さらに装備魔法『機殻の生贄』を『ゲノム』に装備!これによって『ゲノム』は『クリフォート』モンスターのアドバンス召喚時、2体分のリリースとなる!俺は2体分となった『アーカイブ』をリリース!『クリフォート・ディスク』をアドバンス召喚!!」

橙色の核石の機械が消え…青色の核石を持つ、虹色の円盤型の機械が現れる! ATK2800

 

 

「そして墓地に送られた『機殻の生贄』の効果発動!このカードが墓地に送られた事でデッキから『アポクリフォート・キラー』を手札に加える!さらにリリースされた『ゲノム』の効果!オベリスクフォース(緑)の『古代の機械蘇生』を破壊!さらに『ディスク』がアドバンス召喚に成功した事で効果発動!デッキから『クリフォート・ゲノム』2体を特殊召喚!!」

 

【な、なんだぁ!?】

慣れた手付きで効果を使用する遊海、オベリスクフォースの罠を消し飛ばし…さらに橙色の核石の機械が2体現れる!

 

 

ゲノムATK2400→1800 ☆6→4

 

ゲノムATK2400→1800 ☆6→4

 

 

「さぁ…いくぜ、相棒!!フィールド魔法『機殻の要塞』の効果で俺は通常召喚に加え、『クリフォート』モンスターを召喚できる!俺は『クリフォート』モンスター『ゲノム』2体と『アーカイブ』をリリース!!我が魂、我が相棒たる機殻の王よ…今こそ顕現せよ!!レベル10!『アポクリフォート・キラー』!!」

3体の核石が空へと吸い込まれる…そして───

 

 

【な、なんだ…?何も出てこない───?】

 

《アポクリフォート・キラー…現界します、世界を蝕む侵略者達よ…覚悟はいいですか?》

 

【【【はっ…!?】】】

火山エリアに機械音声が響く…そして、火山の噴煙の奥に虹色の核石を持つ巨大な機械が現れる……それは街一つを軽々と覆う、巨大要塞だった…! ATK3000

 

 

 

「っ…!?!?」

 

「な、なんだ?このモンスターは…!?」

 

「で、でっかぁぁ…!?」

 

「この、圧倒的な覇気…まさか、お前は…!」

顕現した巨大要塞に圧倒される子供達…その中で黒咲は気付いた。

 

 

「絶望を覆す為の、最後のピース…行方が分からなくなっていた……凌牙の探していた、()()()()()()……白波遊海…!?」

 

「…そんな大層な者じゃないさ、俺は…お前達より()()()()強い、ただの決闘者(デュエリスト)だ!」

黒咲の言葉に答えた遊海はオベリスクフォースに向き直る!

 

 

「まずはリリースされた2体の『ゲノム』の効果!オベリスクフォース(赤)の右側の伏せカードとオベリスクフォース(黄)の『古代の機械蘇生』を破壊!さらに『アーカイブ』の効果!オベリスクフォース(緑)の『古代の機械参頭猟犬』を手札…エクストラデッキに戻す!」

 

【【【なんだと!?】】】

放たれた無数の光がオベリスクフォースのフィールドを蹂躙…オベリスクフォース(赤)の『古代の機械蘇生』や他のカードを破壊・バウンスする!

 

 

「そして『アポクリフォート・キラー』のモンスター効果発動!このモンスターが存在する限り、フィールドの特殊召喚された全てのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする!さらに1ターンに1度、相手は自分の手札・フィールドのモンスターを墓地に送らなければならない!オベリスクフォース(黄)は自分の『参頭猟犬』を墓地に送ってもらおうか!」

 

【くっ…!?】

フィールド全体を機殻の王の重圧が支配する…!

 

月光蒼猫ATK1600→1100

 

月光紫蝶ATK1000→500

 

アクセスATK1800→1300

 

 

 

「バトルだ!『ディスク』でオベリスクフォース(黄)にダイレクトアタック!」

 

【ぐおおおっ!?!】

円盤から放たれた光線がオベリスクフォースを吹き飛ばす!

 

オベリスクフォース(黄)LP2000→0

 

 

「続けて『アクセス』でオベリスクフォース(赤)にダイレクトアタック!」

 

【ぬあああっ!?】

アクセスの無数のコードによる打撃がオベリスクフォースを吹き飛ばす!

 

オベリスクフォース(赤)LP2000→700

 

 

「さぁ…彩華!!俺達の復活の号砲を世界に轟かせろ!『アポクリフォート・キラー』でオベリスク・フォース(緑)にダイレクトアタック!ネクサス・アーク・キャノン!!」

 

《新規コード認証!主砲展開…我らが思いよ、世界へ響け!!ネクサス・アーク・キャノン!!》

 

【う、うわあああ!?!?】

虹色の光の奔流がオベリスクフォースを吹き飛ばす…それは『英雄』の復活を知らせる号砲として次元に響き渡った…!

 

 

オベリスクフォース(緑)LP2000→0

 

 

「ちょっとミスったな…対多人数戦は配分が難しい……俺はこれでターンエンド!そして『クリフォート・アセンブラ』のペンデュラム効果!俺がこのターンリリースした『クリフォート』1体につき1枚ドローできる、4枚ドロー!」

 

 

遊海LP1200

キラー アクセス ディスク 機殻の要塞 (P ツール アセンブラ) 伏せ0 手札0→4

 

 

 

「な、なんだ…この男は…!?1人で、オベリスクフォースを半壊させた…!?」

 

「俺1人の力じゃない、お前達がしっかりと戦ってくれたから…俺は間にあった……黒咲君、すまないが仕上げは任せるよ!」

 

「……ああ、やらせてもらう……!」

遊海の特異な強さに戦慄するセレナ…遊海は最後を黒咲に任せる! 

 

 

 

「俺のターン、ドロー!」

「『RR- アベンジ・ヴァルチャー』を召喚!」

遊海に託された黒咲は復讐の名を背負うハゲタカを呼び出す! ATK1700

 

「融合次元への…アカデミアへの反逆はここから始まる!『アベンジ・ヴァルチャー』でオベリスクフォースにダイレクトアタック!!」

 

【ひっ!?ぐわああああ!?】

鋭い爪の一撃が腰砕けになっていた最後のオベリスクフォースを吹き飛ばした…!

 

 

オベリスクフォース(赤)LP0

 

 

月影・セレナ・大漁旗・遊海・黒咲WIN!

 

 

 

 

 

「ふぅ…復帰一戦目はこんなもんか…みんな、よく戦った!」

 

「(この男、()()()()している…いったい、こいつは…?)」

 

黒咲がオベリスクフォースを倒した事でリアルソリッドビジョンが消えていく…セレナは明らかに()()遊海を見て警戒している……そしてオベリスクフォースは「安全装置」によって撤退───

 

 

 

《一時的な転移封鎖を実行…どうぞ、マスター》

 

「ああ…ナイスだ、アヤカ」

 

【【【へっ?!】】】

「安全装置」は作動しない、規格外の精霊が転移を封じたからだ…そして倒れ込んだオベリスクフォースに遊海が歩み寄る……額に金色の()()()()()を浮かばせながら…!

 

 

 

「オベリスクフォース、アカデミアにおけるエリート部隊……つまり、それだけ人を()()()()()()()()…という事だな?」

 

【ひっ…!?】

 

「お前達にカードにされた人々の恐怖、悲しみ……その1割でも味わうがいい!!罰ゲーム!マインド・クラッシュ!!

 

 

バリーン!!

 

 

【【【ぎゃあああ!?】】】

冷たい目をした遊海が罰を下す…何かが割れる音と共にオベリスクフォース達は失神した…。

 

 

 

「さて……怪我人はそこの料理人の子と黒咲だけか?すぐに治療するからな」

 

「えっ…ああ…?(何をしたのかはわからない…だが、これだけは理解した……この人を怒らせたら──()()())」

罰ゲームを終え、オベリスクフォースのデュエルディスクを外した遊海は穏やかな様子で子供達に向き直る……黒咲は内心、遊海に対して恐怖を覚えていた…。

 

 

 

「(時間は──11時45分、大会は12時までだから…それまでに榊遊矢は決着がつくな)」

気を失った未知夫と肋骨に罅が入っていた黒咲に治癒を施す遊海は時間を確認する…問答の末に始まった2人の戦いは佳境に入っていた…。

 

 

 

「………何か、忘れているような…?」

 

《キャウ?》

そんな中、遊海は小さな違和感を覚える…自分が介入した戦いで何かを忘れているような────

 

 

 

 

 

 

 

 

「た、助けてくれぇぇ!?!?」

 

 

 

 

「この声……アヤカ!!」

 

《マスター!デュエリスト7()()が此方へ近づいてきます!》

 

「なに…!?」

火山エリアに情けない声が響く…そう、この戦いには1()()足りなかったのだ…この男が…!

 

 

 

「話が違うじゃねぇか!?敵は4()()じゃねぇのかよぉぉ!?」

 

「お、おい…!?嘘やろ!?」

 

「こんな時に…!!」

 

《フォウ!?》

情けない叫びと共に転がるように駆けてきたのは赤馬零児から「敗者復活」という名目でバトルロイヤルに参加した沢渡シンゴ…その後ろには───

 

 

【おっ…セレナ様を発見!】

 

()()とやらの姿は見えない…セレナ様を確保して、アカデミアに戻るぞ】

モンスターを召喚した状態のオベリスクフォース6()()が迫っていた…!

 

 

 

「………記憶がない時の()、何かやらかしたな…!?仕方ない……お前達は手を出すな!」

 

 

 

 

それは『災厄』の残したイレギュラー…遊海は子供達を庇い、1人で立ち向かう!




そして、復活の号砲は世界を越えて広がっていく…。




「し、社長…!?」

『あれが、凌牙の言っていた…『切り札』か…!(私の見た事のないペンデュラムカード…あれが、別世界におけるペンデュラム召喚の『始祖』か…!)』






「フ…ハハハハハ!!そうか…ようやく戻ってきたか、遊海!!」

「よかった…でも、まだ戦いは始まったばかりだ…!」

「そうだ、我らにできる事はそう多くはないが……奴が心置きなく戦えるようにせねばな…」

『兄様!?外に「アポクリフォート・キラー」が……って、あれ…?もしかして記憶、先に戻ってた…?』

「ふん…遅いぞ、モクバ……お前が戻ったなら、他の奴らもか…」









《カイト様!再びARC次元から強力なエネルギーを……これは…!》

「どうした?」

《アヤカ殿からのメッセージでアリマス!!『マスター、ブジ、アンシンセヨ』と!!》

『フハハハ…!!そうか…!まったく、心配させおって!!』

「遊馬、凌牙…1つ目の目的、達成だな……よくやった…!」







《っ……アヤカ、ユウミ…!戻ってきたのですね…!!》

「フレア…!本当なの!?」

《ええ…!ユウミは無事です!!》

「よ、よかったぁぁ…!!」

(シャーク、無事に遊海の記憶を取り戻す事ができたようだな…)

「……アストラル、()()()()って…どういう事?」

(………しまった)









トクン


「………今…誰かの声が、聞こえたような…?」

『どうしたのかね?明日香君』

「いいえ、何でもないです遊勝先生(…もしかして………遊海先生…?)」







キィン─!



「むっ……気のせいか…さて、次の相手は俺にどこまで迫れるか……」



『………気のせいか』
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。