転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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第3章 疾走決闘次元 シンクロ・シティ
プロローグ〜新たなる戦いへ〜


 

 

キィン─!

 

 

「っ…やっぱり、この移動の仕方は慣れねぇな…」

 

エクシーズ次元・ハートランド…その一角が光に包まれる、その中から現れたのは遊海にエクシーズ次元を任され、一足先に戻ってきた凌牙だった。

 

 

 

「あっ…凌牙!帰ってきたのね!!」

 

「璃緒!そうか、遊園地の中だったのか…運が良かったな」

そこに駆け寄ってきたのは凌牙の妹、璃緒だった…凌牙は運良くレジスタンスの拠点近くに転移する事ができたのだ。

 

 

「そうだ…戦況は!」

 

「今の所は大丈夫!ギラグとドルベが防衛線を作ってアカデミアを押し留めてくれてて、遊馬達がアカデミアを追い払ってくれてる……それより…お父さんは…!!」

 

「ああ…!戻ってきた!!父さんはスタンダード次元にいたんだ!!」

 

「ああ…よかった…!よかったぁぁ!!」

エクシーズ次元の戦況と遊海の無事を報告しあった二人はお互いに抱き合う…これで、目的の1つは達成する事ができたのだ。

 

 

「早く母さんや遊馬達にも教えてあげないと……あれ…?父さんは、一緒じゃないの…?」

 

「ああ、()()が動き始めた…!父さんはランサーズと一緒にシンクロ次元に向かってる……とにかく、みんなを集めて……いや、まずは防衛の強化だ!融合次元が攻勢に出てくるかもしれねぇ!!ランサーズが…父さんが来るまで、耐えきるんだ!!」

 

「わかったわ!!」

凌牙の言葉を聞いた璃緒は慌ただしく駆けていく…融合次元の攻勢を伝える為に…。

 

 

「でも…まずは……」

璃緒に指示を託した凌牙はとある場所へと向かった…。

 

 

………

 

 

「……入るぜ、母さん」

 

「ああ…!凌牙くん!無事でよかった…!!」

そこは負傷したレジスタンスや住民達の治療を行なう野戦病院…()()()()()で前線に立てない翠は負傷者の手当や知識を使った指示出しを主な役目としている。

そこを訪れた凌牙は翠に抱きしめられていた。

 

 

「凌牙くん…!遊海さん、いたんだよね…!スタンダード次元で、戦ってたんだよね…!!」

 

「ああ、ちょっととんでもない状態だったけど……もう大丈夫!オベリスクフォースを一蹴して、ランサーズと一緒にシンクロ次元に向かってる…!」

 

「………一緒じゃ、ないんだ……」

抱きしめた凌牙から遊海の復活を聞かされた翠だったが…まだ、エクシーズ次元に来ないと知って俯いてしまう…。

 

 

「それが…少しややこしい事になっててさ……スタンダード次元に母さん達の知ってる……武藤遊戯さんや海馬社長がいたんだよ……冥界から、()()してきた…」

 

「え…えぇ!?!?それってどういうこと──!?」

 

《……本当に大変だったみたいですね、リョウガ…》

 

「とにかく、向こうであった事を話すよ…ちょっと長くなるけどさ……」

凌牙の思わぬ言葉に戸惑う翠…そんな彼女やフレアに凌牙はスタンダード次元で知った情報を伝える。

 

絶望と孤独の中で戦い続けた…もう1人のデュエリストの事も…。

 

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

『おい!……おい!しっかりしろって!』

 

「う、ううん……?………きゃあああ!?」

 

『どわぁぁ!?』

眠っていた柚子は誰かに揺さぶり起こされる……そして、目を覚ました柚子は至近距離にあった少年の顔に驚いて、思わず彼を突き飛ばしてしまった…。

 

 

 

 

「……まさか、次元を飛ばされちゃうなんて……」

 

『あー…初めてなら、そりゃビックリするよな…オレも初めて飛ばされた時は焦ったぜ…』

しばらくして柚子、そして少年…ユーゴはお互いの状況を把握する。

 

 

柚子は一晩に渡って遊矢に似た融合次元の少年、ユーリに追いかけ回され…ブレスレットの力でユーリを退けたものの、入れ代わりに現れたユーゴと共に次元を移動……シンクロ次元・シティへとやって来てしまった事。

 

ユーゴはエースモンスター「クリアウィング・シンクロ・ドラゴン」の力によってスタンダード次元に飛ばされ、自分の幼なじみであるリンと柚子を間違えていた事…さらに語感が近い『融合』と間違えられて、融合次元の協力者と思われていた事。

また、リンを攫った相手を融合次元のユーリではなく…エクシーズ次元のユートだと勘違いしていた事も、柚子によって明らかになった…。

 

 

だが、二人は気付いていなかった…そこが───

 

 

『きゃああ!あ、あそこにコモンズが!!』

 

 

『っ…やべぇ!乗れ!柚子!逃げるぞ!!』

 

「えっ…!?どうして!?」

 

『ここはシティの上層民…トップス専用の別荘地だったんだ!下層民…コモンズのオレがこんな所にいたら──セキュリティに捕まっちまう!!』

 

「トップス…?コモンズ……セキュリティ…?」

訳も分からぬままにユーゴのDホイールに乗せられ、逃げ出す柚子……シンクロ次元・シティはスタンダード次元では考えられないほどの『超格差社会』…力が無ければ生き残れない『超競争主義社会』

 

人口の1%に満たない成功者、トップスがシティの富の99%を独占し、スラム街に暮らすコモンズを差別し、蔑む…。

 

 

そして、その街に君臨する王者こそ…コモンズから成り上がった、最強のデュエリスト──『キング』ジャック・アトラス

 

 

 

【前方のDホイール!すぐに止まりなさい!!】

 

『やべっ…セキュリティ…デュエルチェイサーズだ!!』

 

「ちょっと…!?止まらなくていいの!?」

 

『捕まったら、問答無用で収容所送りだぞ!?』

 

「収容所!?」

シティで行われるデュエル大会『フレンドシップカップ』でジャックと戦う事を夢見るユーゴ…だが、その前に権力を振るう『絶対正義』…セキュリティが立ち塞がる!

 

 

 

 

【強制執行開始…お前達をデュエルで拘束する!フィールド魔法『スピード・ワールド─ネオ』セットオン!!】

 

『くそ…!ライディングデュエルの強制執行か…!おい、柚子!見せてやるぜ…この街の()()()()()()()()()()()がどんなモンか!!』

 

「ライディング、デュエル…?まさか…バイクに乗ったまま─!?」

 

 

【『ライディングデュエル!アクセラレーション!!』】

 

 

 

シティに敷設されたライディングデュエル専用レーンが展開…そしてセキュリティとユーゴのライディングデュエルが始まる…。

 

 

 

 

これは、ランサーズがシンクロ次元に訪れる半日前の出来事である。




「こんにちは、読者のみんな!白波遊海だ!いつも、俺達の物語を応援してくれてありがとう!今日はちょっとお願いがあって、所謂『メタ時空』から話させて貰うよ」


「今、本編の俺達はシンクロ次元に向かってる最中なんだけど…実はS,Kが1つ、スタンダード次元でやり残した事があるらしいんだ……別に、その選択でこのあとの物語に大きく影響が出る…って訳じゃないんだけど……少し物語を遡ってもいいかな?具体的には『幕間〜家族〜』と『Ep.33』の間のお話になるみたいだ……って、また夜の話?俺、どんだけ飛び回ればいいんだ?……まぁ、いいか!」

「ヒントは『因果応報』『勝利』『罰ゲーム』……だってさ、アンケートでみんなの意見を聞かせてくれ!その結果でその物語を書くか、シンクロ次元に突入するか決めるってさ!」
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