転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

ついにシンクロ次元へと足を踏み入れる遊海…彼を待つ出会いとは…?

それでは、最新話をどうぞ!


決闘格差世界・シティ〜遭遇〜

 

 

キィン─!!

 

 

「っ──着いたか…この感覚は、慣れそうにないな…アヤカや遊馬号で移動した方がずいぶんと楽だ…」

 

《もうしばらく我慢してくださいマスター、あの時空嵐は私でも骨が折れそうです……比喩的にですけど》

 

《フォ〜ウ〜…(よ、酔った…)》

 

シンクロ次元・シティ…その一角に粒子が集う、その粒子は人の形となり……少し移動に酔った様子の遊海、そして胸元からげんなりとした様子のフォウが現れた…。

 

 

「うん、雰囲気的にはサテライト……コモンズのエリアか……アヤカ、サーチ頼む」

 

《了解です……赤馬零児・月影、権現坂・デニスがトップスエリアと思われる場所に…黒咲、榊遊矢・沢渡・セレナ・赤馬零羅がコモンズエリアにいるようです》

アヤカが瞬時にシティ全体を検索…ランサーズ達の居場所を把握する。

 

 

「ありがとな、1人の方が動きやすいからちょうどいい……アヤカ、念の為に…識別可能な人物……俺達が()()()()()()()()人の反応を探してくれ」

 

《はい……ヒット、シティ全域に少なくとも9()()分の反応があります……トップス側に5名、コモンズ側に4名ですね……》

 

「やっぱりか…この世界にも、俺の()()の影響があるらしい」

続いての調査結果に遊海はため息を吐く…シンクロ次元、シティ…そのモデルとなっているのはDM世界の『ネオ童実野シティ』…ならば、この世界に存在するのは…。

 

 

「そのうちの6人は『チーム5D's』の()()()()だろう?」

 

《はい、やはりと言うべきか…ジャックとクロウ以外の彼らも…この世界に存在しているようです》

遊海の言葉をアヤカが肯定する…遊海達の世界で『チーム5D's』の仲間達はまだ生きている、流石に決闘者として前線に立つ事はもうできないが…彼らも遊海の無事を祈っている。

 

しかし、それとは別人として…遊星を始めとした彼らがこの次元に生きているようだ…。

 

 

「さて…まずはどうしようかな…?とりあえず、遊矢達がセキュリティに捕まったら助けに行くのは確定として……やっぱり、情報収集かな?」

 

《……マスター、近くに識別可能な人物の反応が2つ……デュエル中のようです》

 

「そうか、行ってみよう…アクセラレーション!!」

アヤカの報告を受けた遊海は喚び出したDホイールに乗り込み、誰かがデュエルしているという場所に向かった…。

 

 

 

………

 

 

 

 

『バトルだ!「メンタルスフィア・デーモン」で「モンタージュ・ドラゴン」を攻撃!!』

 

『ぐおおっ!?』

 

 

デュエルチェイサーズ LP0

 

赤髪のデュエリスト WIN!

 

 

 

『私を舐めるな…!私はこれでもトップレベルのデュエリストだ!もう一度…もう一度ジャック・アトラスと戦わせろぉ!!』

 

『くっそぉ…!おい!応援はまだか!?……別件で出払ってる!?こんな時に…!』

コモンズ区間の一角…そこで1人のセキュリティが暴れるデュエリストに手を焼いていた。

 

暴れる男は元々、シティでもトップレベルのライディング・デュエリストだった…だが、昨年のフレンドシップカップで『キング』ジャック・アトラスに敗れた事で苦渋を舐める事───シティ地下での()()()()をさせられる事になってしまった…。

そして、年季が明けてコモンズに放り出され……再びジャックとデュエルする為に無闇矢鱈なデュエルを人々に仕掛けていた。

 

それを見かねたセキュリティの1人が立ち向かったのだが…逆に返り討ちにあってしまったのだ。

 

 

 

『デュエルだ…!あと1人、あと1人とデュエルすれば!フレンドシップカップへの出場権を…!!』

 

『チィッ…!だから、話を聞きやがれ!?どんなに戦ったって、お前さんには今年の出場権はねぇんだよ!!』

 

『うるさい!うるさい!!うるさい!!!』

セキュリティの話に耳を貸さず、荒ぶる男…その時だった!

 

 

「……これも()()、か……本当に俺とお前には()があるらしい」

 

 

『お前…!早く逃げろ!』

1台のDホイールが倒れ込んだセキュリティと荒ぶる男の前に現れる…それは赤い帽子被った決闘者……遊海だった。

 

 

『そいつは、トップスでも上位レベルのデュエリストだった奴だ!危ねえぞ!!』

 

「心配しないでくれよ()()()()()…治安維持に手を貸そう!」

 

『お前を倒せば…お前を──!!』

ジャックへの復讐…リベンジの為に荒ぶる男、セキュリティに優しく声を掛けた遊海は男と向かい合う!

 

 

 

「『デュエル!!』」

 

 

遊海LP4000

ディヴァインLP4000

 

 

 

「俺のターン!」

「『闇竜星─ジョクト』を召喚!」

甲羅を背負い、闇を纏った竜が現れる! ATK0

 

「『ジョクト』の効果発動!自分の場にこのモンスター以外のモンスターが存在しない時!手札の『竜星』カード、『地竜星─ヘイカン』と『光竜星─リフン』を墓地に送り!デッキから攻撃力0の『水竜星─ビシキ』と守備力0の『炎竜星─シュンゲイ』を特殊召喚!」

獅子の鬣を持つ炎の竜と甲羅を背負う水の竜が現れる! ATK1900 DEF2000

 

 

「俺はレベル4の『シュンゲイ』とレベル2の『ビシキ』にレベル2の『ジョクト』をチューニング!」

ジョクトが緑色の輪へと変化し、2体の竜を包み込む!

 

4+2+2=8

 

「星海を切り裂く一筋の閃光よ!魂を震わし世界に響け!シンクロ召喚!飛翔せよ!!『閃珖竜スターダスト』!」

希望の光を纏う希望の竜が飛翔する! ATK2500→3000

 

 

『あの、ドラゴンは…?』

 

「シンクロ素材となった『シュンゲイ』の効果により『閃珖竜』の攻守は500アップする…先攻は攻撃できない、カードを2枚伏せてターンエンド!」

光の竜を見て何かを感じ取るデュエルチェイサー…そんな彼を気にする事なく、遊海はターンを終えた。

 

遊海LP4000

閃珖竜 伏せ2 手札0

 

 

 

『私のターン!ドロー!!』

『速攻魔法「緊急テレポート」を発動!デッキからレベル3のサイキック族モンスター「調星師ライズベルト」を特殊召喚!』

次元の歪みから2匹の黒犬を従えた異形のサイキッカーが現れる! ATK800

 

 

『「ライズベルト」の効果発動!このモンスターが特殊召喚された事で自身のレベルを3まで上げる事ができる!』

 

ライズベルト ☆3→6

 

『さらに手札から「クレボンス」を召喚!』

道化師のようなサイキッカーが現れる! ATK1200

 

 

『私はレベル6の「ライズベルト」にレベル2の「クレボンス」をチューニング!』

 

6+2=8

 

『逆巻け!我が復讐の黒炎よ!!シンクロ召喚!レベル8「メンタルスフィア・デーモン」!』

悪魔の骸骨のような異形のモンスターが現れる! ATK2700

 

 

『さらに私は墓地のレベル3『ライズベルト』を除外する事で永続魔法「フューチャー・グロウ」を発動!その効果により、除外した「ライズベルト」のレベル✕200、自分フィールドのサイキック族モンスターの攻撃力がアップする!』

ライズベルトの幻影が異形のサイキッカーに力を与える!

 

メンタルスフィア ATK2700→3200

 

 

『ドラゴンの攻撃力を上回りやがった…!』

 

『バトルだ!「メンタルスフィアデーモン」で「閃珖竜スターダスト」を攻撃!』

 

「『閃珖竜』の効果発動!1ターンに1度、戦闘・効果による破壊を無効にする!波動音壁(ソニック・バリア)!!くっ…!」

黒い炎を纏ったエネルギー弾が閃珖竜を直撃…だが、鉄壁の守りによって破壊は免れる!

 

遊海LP4000→3800

 

 

『私はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ!』

 

ディヴァインLP4000

メンタルスフィア フューチャーグロウ 伏せ1 手札2

 

 

 

『私は許さない…!私を見下したアイツを!冷たい目で私を見下したジャック・アトラスを!!』

 

「……お前がどれだけ悔しい思いをしたのかは、俺には分からない……だが、その怒りを他人に向けるのは違うぞ!ディヴァイン!」

 

『うるさい…!さっさと私に倒され、糧となれ!!』

荒ぶるディヴァインに声を掛ける遊海…だが、憎しみと怒りに囚われた彼はその言葉に耳を貸す事はなかった…。

 

 

「お前が()()道を踏み外す前に……俺が、お前を止める!!」

 

 

 

「俺のターン!ドロー!!」

「よし…!魔法カード『竜星の軌跡』を発動!墓地の『ジョクト』『シュンゲイ』『ビシキ』をデッキに戻し、2ドロー!!…さらに、『風竜星─ホロウ』を召喚!」

風を纏う細身の竜が現れる! ATK0

 

「そして永続罠『竜星の具象化』を発動!さらに、手札から魔法カード『ブラック・ホール』を発動!フィールドのモンスター全てを破壊するが…『閃珖竜』は自身の効果で破壊を免れる!波動音壁(ソニック・バリア)!」

 

『ちいっ!?』

フィールドに全てを飲み込む穴が出現…閃珖竜以外のモンスターは宇宙の塵と消えてしまう!

 

 

『だが、甘いんだよ!罠カード「リビングデッドの呼び声」発動!墓地の「メンタルスフィアデーモン」を特殊召喚!そして攻撃力は永続魔法「フューチャーグロウ」の効果で600アップする!』

異形のサイキッカーが蘇る! ATK2500→3200

 

 

『残念だったなぁ…!お前のモンスターでは、私のモンスターは倒せない!!』

 

「それはどうかな…!俺の勝利への方程式は、既に完成している!」

 

『なにっ…!?』

 

「永続罠『竜星の具象化』の効果!自分のフィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された時、デッキから新たな『竜星』モンスターを呼び出す事ができる!再び現れろ!『シュンゲイ』!」

再び鬣を持つ竜が現れる! ATK1900

 

 

「そして『ホロウ』が破壊された事で効果発動!デッキから新たな『竜星』を呼び出す!来い!『地竜星─ヘイカン』!」

虎の頭を持つ竜が現れる! ATK1600

 

「さらに!フィールドの『竜星』モンスターが戦闘・効果で破壊された時!墓地の『光竜星─リフン』は特殊召喚できる!ただし、このモンスターはフィールドを離れた時に除外される!」

天空から光輝く鯱鉾のような竜が現れる! ATK0

 

 

「俺はレベル4の『シュンゲイ』とレベル3の『ヘイカン』にレベル1の『リフン』をチューニング!!」

 

 

4+3+1=8

 

 

「星を流れる龍脈よ!その力を束ね、輝く星を具象化せよ!シンクロ召喚!『輝竜星ーショウフク』!」

輝きを纏い、鬣を生やした雄々しき虎の竜が現れる! ATK2300→2800

 

 

『シンクロ素材となった「シュンゲイ」の効果により、攻守は500アップする…さらに『ショウフク』の効果発動!このモンスターのシンクロ素材となった幻竜族の属性につき1枚、フィールドのカードをデッキに戻す!シンクロ素材としたのは炎の「シュンゲイ」!地の「ヘイカン」!光の「リフン」!よって、お前の場の「メンタルスフィアデーモン」「リビングデッドの呼び声」「フューチャーグロウ」をデッキに戻す!龍脈の氾濫!』

 

『なんだと!?』

ショウフクの咆哮と共に大地の龍脈から光が溢れ出し、ディヴァインの場を押し流す!

 

 

「バトルだ!『ショウフク』でダイレクトアタック!」

 

『ぐううっ!?』

ショウフクの火球がディヴァインに直撃する!

 

ディヴァインLP4000→1200

 

 

「『閃珖竜』でダイレクトアタック!!世界へ響け!流星閃撃(シューティング・ブラスト)!!」

 

『があああっ─!?』

閃光の一撃がディヴァインを直撃…シンクロ次元における初デュエルに終止符を打った…!

 

 

ディヴァインLP0

 

遊海WIN!

 

 

 

『くそ…!くそぉ!!』

 

「落ち着けよ…そんなに行き急いだって良い事ないぞ?」

デュエルが終わり、倒れ込んだディヴァインに遊海は穏やかに声をかける…。

 

 

「お前は上位からコモンズに落とされて、悔しいんだろ?でもさ…逆に考えろよ…自分はこれ以上()()()()()()()んだってさ」

 

『落ちる事は、ない…?』

 

「そうそう、水が雨となって地面に落ちて…それが蒸発して空に戻るみたいにさ…落ちきったなら、あとは登るだけさ!そうだろ?地道に頑張ってれば…生きてればなんとかなるさ!」

 

『生きていれば…なんとでもなる、か………ああ、少し…胸が軽くなったような気がする…』

遊海の言葉を聞いたディヴァインから狂気が抜けていく…その表情は先程までとは違い、穏やかなモノになっていた。

 

 

『……すまなかった、私はどうかしていたらしい…』

 

「ふっ、気にすんなよ!また何処かでデュエルしよう!」

 

『ああ…!』

ディヴァインは遊海の手を借りて立ち上がり、自分を鍛え直す為に去っていった…。

 

 

 

『………あー……こちらデュエルチェイサー003、コモンズE5地区の問題は解決した!応援は不要!以上!』

 

「おっと…余計な事しちゃいました?」

 

『いや、別に構わねぇよ!俺だってやたらめったらに逮捕してぇ訳じゃねぇからな』

セキュリティへの無線報告を聞いた遊海はデュエルチェイサー003に問いかける…だが、彼は手をヒラヒラと振って応えた。

 

 

『にしても…お前さん、この辺りでは見ない顔だな?』

 

「別の街から旅行に来たんですよ!まぁ、手持ちがないのでトップス地区には泊まれないから…コモンズ地区ならと探してた所で…」

 

『なるほどなぁ…そんだけデュエルが強けれは、すぐに小金くらいは稼げると思うが…』

003の問いかけに嘘を交えながら答える遊海…どうやら、彼は比較的良心的なセキュリティであるらしい。

 

 

『よし…助けて貰った礼だ!泊めてくれそうな奴の所に連れてってやるよ!ちょいと()()だが…まぁ、気のいい奴さ!』

 

「ありがとうございます!助かります!(この感じ、もしかして…?)」

遊海に宿になり得る場所を紹介してくれる人物を紹介するという003…その言葉に遊海は予感を感じていた。

 

 

 

 

 

 

『お〜う、儲かってるか?』

 

「……なんだ、お前か」

 

『なんだよ!相変わらず付き合いわりぃなぁ…』

Dホイールで走る事数分、コモンズ地区の倉庫街へとやって来た遊海とデュエルチェイサー……彼が声を掛けたのは、顔をオイルまみれにした青いジャケットを着て、黄色のメッシュ混じりの黒い髪を逆立てた青年だった。

 

 

 

 

「今日は何の用だ?またDホイールを壊したのか?」

 

『違う違う!ちょっと世話になった奴の面倒を見て欲しいのさ!え〜っと……おい、赤帽子のあんちゃん!名前は?』

 

「……俺は…遊海、白波遊海っていいます」

 

『遊海か…いい名前だな!コイツは()()()()、この辺りで機械整備とかDホイールの修理やらをやってる…まぁ、俺の腐れ縁さ!』

 

「腐れ縁…というより、お前がオレを窃盗犯と間違えたんだろ?()()…オレは便利屋じゃないんだぞ」

 

『まぁいいじゃねぇかよ〜!遊海はなかなか腕が立つデュエリストでさ、泊めがてら用心棒でもやってもらえよ!この辺りも最近物騒だしよ……』

 

「多少なら機械いじりもできる…お前の邪魔はしないよ、少しの間、間借りさせてくれないか?」

 

「………分かった、よろしくな…遊海」

 

「ああ、こちらこそ!」

思わぬ形で出会った二人は握手を交わす、その出会いは何をもたらすのか…?

気まぐれアンケート この中で好きな組み合わせは?(主人公編)

  • 遊海&遊戯(アテム)
  • 遊海&十代
  • 遊海&遊星
  • 遊海&遊馬&アストラル
  • 遊希&遊矢
  • 遊海&遊矢
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