転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

シンクロ次元に降り立った遊海…彼はこの世界で何を為す…?


それでは、最新話をどうぞ!


この世界〜自由の象徴〜

『遊海、プラスドライバーを取ってくれ』 

 

「ほいよ……よし、ラジオの修理終わったぞ〜」

 

『…ありがとう、こっちのデュエルディスクも…もう少しで終わる』

 

《すっかり馴染んでますね、マスター…》

 

《フォウ…(図太いというか…流石というか…)》

シンクロ次元に突入して数日、遊海は遊星と共に機械修理に精を出していた。

本来、遊海は機械修理などは馴染みが薄いのだが…瀬人の指令で度々、カイト達の研究に顔を出しているうちに最低限の修理ができるようになっていたのだ…。

なお、分からないモノはアヤカの知識に頼っている。

 

そんなこんなで遊星に協力しているうちに…この世界の遊星の事情も分かってきた…。

 

 

「(元はトップス出身…不動博士が権力争いに巻き込まれて収容所に……シンクロ次元らしいといえばらしい内容だな……ここまで再現する事はないだろうに……)」

トースターの修理をしながら遊海はこの世界の遊星の人生を振り返る…。

 

DM世界と同じく、シンクロ次元でも永久機関『モーメント』の開発者となった不動博士の息子として生まれた遊星…だが、不動博士が権力争いに巻き込まれて逮捕…遊星と母はコモンズ地区へと流れ着いた。

その中で母はトップス地区へ出稼ぎに…遊星は此処で修理屋をしながら父の帰りを待っているのだそうだ。

 

そして…意外な繋がりなのだが…。

 

 

「(こっちでも…3()()()()は変わらない、か…)」

遊星・ジャック・クロウの三人はこの次元でも経緯は違うが()()()()らしい、ジャックがトップスに成り上がってからは顔を合わせる事もないらしいが……その話を聞いて遊海は納得していた。

 

シンクロ次元の王者、ジャック・アトラスのエースたる『レッドデーモンズ・ドラゴン・スカーライト』の折れた右角と右腕の傷は過去の激しい戦いによるモノ…とされている、おそらく…フレンドシップカップに挑戦するジャックと遊星が…()()()のような激しい戦いを繰り広げたのだろう。

 

 

 

「遊星、頼まれた分の修理は終わったぞ〜」

 

『分かった…オレも一区切りつけよう』

考えに耽りながらも修理を終えた遊海は遊星へと声をかける…そして、2人はひと息入れる事にした…。

 

 

 

 

『……ありがとう、遊海…お前のおかげで仕事が捗るよ』

 

「いや…困った時はお互い様さ、俺も屋根のある場所を貸してもらってありがたいからな!」

 

《フォウ、フォーウ!》

 

『ははっ…フォウ、だったか?すっかり懐かれてしまったな…』

 

「それだけお前の事を信頼してるって事さ!」

コーヒーを飲みながら遊星と遊海はお互いに礼を言い合う…そんな遊星にフォウがじゃれつき、遊星も嬉しげな表情で笑っている。

 

 

『そう言えば旅人だと言っていたが…目的地は何処なんだ?』

 

「最終目的地は…ちょっと遠い所にあるんだが……今の目的地は……俺の奥さんの所、かな……長い間会えてなくてな…」

 

『……結婚していた、のか…!?てっきり、オレの1つか2つ年上くらいかと……』

 

「そんな驚く事か!?いや、()()()()()()方だけどさぁ!?」

遊海の目的地を聞いた遊星の驚き様に遊海がツッコむ…遊星は驚くあまりに目が点になっていた。

 

 

「ちょっと事情があって連絡が取れてなくてな…きっと怒ってるか……泣いてるかもなぁ……」

 

『オレも…父さんに早く会いたいな……面会もさせて貰えない……生きている事だけは、確かなんだ……』

 

「そっか……遊星、お前はこの街の在り方についてどう思う?」

遊海の惚気話を聞いた遊星の表情が沈む、それは未だに囚われている父を思うが故…そんな遊星に遊海が問いかける。

 

 

『1%の成功者が99%のコモンズを支配する……きっと、この形は()()()()()…それでも、オレにはそんな街を変えるだけの力は無い……今を生きるだけで精一杯だからな…』

格差社会を間違っていると言う遊星…しかし、彼は力なく笑っていた…。

 

 

『時々、思うんだ……何処かから、この街を変えてくれる()()()()が現れて……歪んでしまったこの街を変えてくれないか…って……そうすれば、トップスもコモンズもなく…きっと、みんなが笑顔で過ごせるのにって……』

 

「なら…お前がその『英雄(ヒーロー)』になればいいじゃないか?」

 

『えっ…?』

 

「この街には、誰もがヒーローになれる可能性を示す場が…フレンドシップカップがあるんだろ?そこで優勝して『キング』になればいい……コモンズの星と言われてるジャック・アトラスみたいに」

遊星の言葉を聞いた遊海はなんて事ないような口ぶりで遊星に語りかける…それは元の世界の遊星を知る、遊海だからこその言葉だった。

 

 

「俺の友人に、それを成し遂げた奴がいたんだ……スラム街から群雄割拠のデュエル大会に挑戦して…たくさんの陰謀やライバル達、苦難を乗り越えて『英雄』と呼ばれ……街を救った男がさ」

 

『そんな奴が本当にいるのか…世界は広いな…』

遊海の()()の話を聞いた遊星は驚きながら笑う、その話をする遊海は…本当に嬉しそうだったからだ…。

 

 

 

「さて…遊星、気分転換がてらにライディングデュエルでもしないか?あんまり籠もってばかりだと健康に悪いぞ?」

 

『ふっ…そうだな、久しぶりに受けて立とう!』

遊海の誘いに乗った遊星は倉庫の奥へと向かう、そこにはシートを掛けられた赤いDホイール──遊星号が走り出す時を待っていた…!

 

 

 

………

 

 

 

【ライディングデュエルが開始されます、一般車両は速やかに退避してください…繰り返します──】

 

シティのコモンズ専用デュエルレーン…そこを2台のDホイールが駆け抜けていく…!

 

 

 

『フィールド魔法「スピード・ワールド─ネオ」発動!』

 

「フォウ!しっかり見てろよ〜!」

 

《フォウ!キューウ〜!?(前から思ってたけど!走りながらデュエルする意味あるの─!?)》

フォウの真っ当なツッコミを受けながら…ライディングデュエルの準備が整った…!

 

 

 

「『ライディングデュエル!アクセラレーション!!』」

 

 

 

遊海LP4000

遊星LP4000

 

 

フィールド魔法『スピード・ワールド─ネオ』発動中

 

 

 

「先攻は俺か…俺のターン!」

「俺はモンスターを伏せ、ターンエンド!」

 

遊海LP4000

セットモンスター 手札4

 

 

 

『まずは様子見か?ならば…オレは攻める!』

 

 

 

『オレのターン、ドロー!』

『魔法カード「調律」を発動!デッキから「ジャンク・シンクロン」を手札に加え、デッキの一番上のカードを墓地に送る!』

 

墓地送り

ドッペルウォリアー

 

 

『そして「ジャンク・シンクロン」を召喚!』

小型のエンジンを背負ったオレンジ色のロボットが現れる! ATK1300

 

『「ジャンクシンクロン」の効果発動!召喚に成功した時、墓地のレベル2以下のモンスターを守備表示で効果を無効にして特殊召喚する!蘇れ!「ドッペル・ウォリアー」!』

黒い軍服を着た兵士が現れる! DEF800

 

『オレはレベル2の「ドッペルウォリアー」にレベル3の「ジャンクシンクロン」をチューニング!』

 

2+3=5

 

『集いし星が新たな力を呼び起こす!光差す道となれ!シンクロ召喚!!いでよ!レベル5!「ジャンク・ウォリアー」!!』

星の力が重なり合い、白いマフラーを靡かせる青き戦士が現れる! ATK2300

 

 

 

『そして!シンクロ素材になった「ドッペルウォリアー」の効果発動!レベル1、攻撃力400の「ドッペルトークン」2体を攻撃表示で特殊召喚!!』

小柄な兵士達が現れる! ATK400 ATK400

 

『さらに!「ジャンクウォリアー」の効果発動!このカードがシンクロ召喚に成功した時、このモンスターの攻撃力に自分フィールドのレベル2以下のモンスターの攻撃力を加える!パワー・オブ・フェローズ!』

仲間との絆を得て、青き戦士は力を増す!

 

ジャンクウォリアーATK2300→3100

 

 

「ほう…!攻撃力3100か…!!」

 

『バトルだ!「ジャンクウォリアー」で裏守備モンスターを攻撃!』

 

「セットモンスターは『ライトロード・ハンター ライコウ』!リバース効果発動!『ジャンクウォリアー』を破壊し、デッキトップ3枚を墓地に送る!」

 

『なにっ!?』

飛び出した光の猟犬がジャンクウォリアーに飛び掛かり、相討ちになる!

 

遊海 墓地送り

 

ライトロード・スピリット シャイア

プリースト ジェニス

黄昏ライコウ

 

 

『だが、バトルは続いている!2体の「ドッペルトークン」でダイレクトアタック!』

 

「流石にそう上手くはいかないか!うおおっ!?」

小さな兵士の銃撃が遊海のライフを削る!

 

遊海LP4000→3600→3200

 

 

『オレはカードを3枚伏せ、ターンエンド!』

 

遊星LP4000

ドッペルトークン ドッペルトークン 伏せ3 手札2

 

 

 

「いいリカバリーだ…!俺も本格的に動かせてもらうぞ!」

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「魔法カード『ソーラー・エクスチェンジ』を発動!手札の『ライトロード・ビースト ウォルフ』を墓地に送り!デッキから2枚ドローし、さらにデッキトップ2枚を墓地に送る!」

 

墓地送り

メイデン ミネルバ

アサシン ライデン

 

 

「墓地に送られた『ライトロード・メイデン ミネルバ』の効果発動!さらに1枚をデッキトップから墓地に送る!」

 

墓地送り

アーチャー フェリス

 

 

「よし!モンスター効果によってデッキから墓地に送られた『ライトロード・アーチャー フェリス』の効果発動!このモンスターを特殊召喚!」

 

『デッキから墓地へ送られる事での特殊召喚…!それがそのデッキの強みか!』

緑色の髪に猫耳を生やした狩人が現れる! DEF2000

 

「さらに『ライトロード・サモナー ルミナス』を召喚!」

踊り子のような衣装の召喚士が現れる! ATK1000

 

 

「『ルミナス』の効果発動!手札の『ライトロード・マジシャン ライラ』を墓地に送り、墓地の『ライトロード・アサシン ライデン』を特殊召喚!」

短刀を構えた暗殺者が現れる! ATK1700

 

 

「『ライデン』の効果発動!デッキトップ2枚を墓地に送り、その中に『ライトロード』モンスターがいた時、攻撃力が200アップする!」

 

墓地送り

隣の芝刈り

シーフ ライニャン

 

ライデン ATK1700→1900

 

 

「そして俺はレベル3の『ルミナス』にレベル4の『フェリス』をチューニング!!」

 

3+4=7

 

「平和の祈りが異界の勇者を呼び覚ます!悪を裁く光となれ!!シンクロ召喚!!光臨せよ!『ライトロード・アーク ミカエル』!」

天空の彼方から白い巨龍を操る天使長が現れる! ATK2600

 

 

「攻撃力2600…!」

 

「『ミカエル』の効果発動!ライフを1000払い、相手フィールドのカード1枚を除外する!右の伏せカードを除外!」

 

『くっ…!「緊急同調」が…!』

ミカエルの光の斬撃が遊星の罠を切り飛ばす!

 

遊海LP3200→2200

 

 

「バトルだ!『ミカエル』で『ドッペルトークン』を攻撃!ジャッジメント・ブレス!」

 

『やらせない!リバース罠「くず鉄のかかし」!その攻撃を無効にし、このカードは再びセットされる!』

 

「上手いな!」

裁きの炎が鉄のかかしに受け止められる!

 

 

「でも、まだ攻撃は残ってる!『ライデン』で『ドッペルトークン』を攻撃!」

 

『くっ…!』

ライデンの短刀の一閃が兵士を貫く!

 

遊星LP4000→2500

 

 

「俺はカードを2枚伏せ、ターンエンド!そして『ライデン』と『ミカエル』の効果が起動!デッキトップからそれぞれ2枚と3枚、カードを墓地に送る!」

 

墓地送り

裁きの龍

閃光のイリュージョン

 

ソーラーエクスチェンジ

妖精伝姫─シラユキ

ウォリアー ガロス

 

遊海LP2200

ミカエル ライデン 伏せ2 手札1

 

 

 

 

『強いな、遊海!以前のフレンドシップカップで同じ『ライトロード』使いのデュエルを見た事があるが…それよりもお前の方が強い!』

 

「ふっ…そうか?そう言ってくれるなら嬉しいな!」

 

『でも…このままでは終わらない……いくぞ!』

 

 

 

 

『オレのターン…ドロー!』

『行くぞ!「シンクロン・キャリアー」を召喚!』

背中にクレーンを背負ったロボットが現れる! ATK0

 

『「シンクロンキャリアー」が存在する時、オレは通常召喚に加えて「シンクロン」モンスターを召喚できる!現われろ!「シンクロン・エクスプローラー」!』

胸元に穴の開いた小さな赤いロボットが現れる! ATK0

 

 

『「シンクロンエクスプローラー」の効果発動!墓地の『シンクロン』モンスター、「ジャンクシンクロン」を効果を無効にして特殊召喚できる!』

赤いロボットの胸元からジャンクシンクロンが飛び出す! ATK1300

 

 

「むっ…!?この感じは……来るか…!」

 

『オレはレベル1の「ドッペルトークン」とレベル2の「シンクロンキャリアー」「シンクロンエクスプローラー」にレベル3の「ジャンクシンクロン」をチューニング!!』

 

1+2+2+3=8

 

『集いし闘志が怒号の魔神を呼び覚ます!光差す道となれ!!シンクロ召喚!!粉砕せよ…レベル8!「ジャンク・デストロイヤー」!!』

遊星の場に破壊者の名を持つ大型ロボットが現れる! ATK2600

 

 

「げっ……ちょっとやばいか…!?」

 

『「ジャンクデストロイヤー」の効果発動!シンクロ召喚に成功した時、シンクロ素材としたモンスターにつき一枚!フィールド上のカードを破壊する!破壊するのは「ミカエル」「ライデン」そして右側の伏せカード!タイダル・エナジー!!』

 

「うおおっ!?」

破壊の波動が遊海のモンスター、そして伏せられていた『黄昏の交衣(トワイライト・クロス)』を消し飛ばす!

 

 

「破壊された『ミカエル』の効果発動!このカードが破壊された時、自身以外の墓地の『ライトロード』モンスターを任意の枚数デッキに戻し、1体につき300ライフ回復する!戻すのは8枚!リターン・リカバリー!!」

遊海の墓地から光が溢れ、ライフを回復させる!

 

遊海LP2200→4600

 

 

『バトルだ!「ジャンク・デストロイヤー」でダイレクトアタック!デストロイ・ナックル!!』

 

「うああああっ…!!?」

強烈な拳が遊海に直撃、Dホイールを大きく揺らす…!

 

 

遊海LP4600→2000

 

 

「っと、危ねぇ〜!!こんな強烈な攻撃は()()()()だ…!」

遊海はなんとかDホイールを立て直してため息をつく…このデュエルは通常のソリッドビジョンではなく、リアルソリッドビジョンで行われている…久々のライディングデュエルという事もあって遊海は冷や汗をかいていた…。

 

『オレはこのままターンエンド!』

 

遊星LP2500

ジャンクデストロイヤー 伏せ2 手札1

 

 

 

「やっぱりいいもんだな、ライディングデュエルは!走ってる間はごちゃごちゃした事を忘れていられる!」

 

『ああ!このライディングデュエルが…オレ達、コモンズの自由の象徴なんだ!』

遊海の言葉に遊星は楽しそうに笑う…この次元における『ライディングデュエル』誕生の経緯はDM世界とは違う。

 

トップスに虐げられていたコモンズの若者達が日頃の鬱憤を晴らす為、バイクに乗ってデュエルをしながらトップスのハイウェイに乗り込んでいったのがその起源……最初こそ、突拍子もない行為にトップス達は目を丸くした…だが、すぐにその面白さに気付いた彼らは同じようにライディングデュエルを始め──そして、コモンズを牽制する為にセキュリティの新たな部隊、デュエルチェイサーズを誕生させたのだ…。

 

 

 

「ああ、やっぱり…デュエルは楽しく、楽しませるモノ…それが、俺の原点だ…」

スピードに体を委ねながら、遊海は目を閉じる…そこに浮かぶのは遊海の原点──仲間達と楽しくデュエルをする光景だった…。

 

「(だからこそ…俺は融合次元を許さない、デュエルを()()()()()にする奴らを……それを止める為に、俺は……全力を尽くす!!)」

 

 

 

「いくぜ、遊星!俺のターン!ドロー!!」

「罠カード『ライトロードの裁き』を発動!…このカードをデッキトップに戻す!」

 

『なに…?』

遊海は静かに発動したカードをデッキトップに戻す…それが、勝利への道に繋がる!

 

 

「さらに永続魔法『ライトロードの神域』を発動!その効果によって手札の『ライトロード・メイデン ミネルバ』を墓地に送り、墓地の『ライトロード・サモナー ルミナス』を手札に加える…さらに、墓地に送られた『ミネルバ』の効果でデッキトップを墓地に送る…墓地に送られたのは、先程デッキトップに置かれた『ライトロードの裁き』!」

墓地にカードが送られた瞬間、一筋の光が天へと伸びる!

 

 

「『ライトロードの裁き』はモンスター効果によって墓地に送られた時、真価を発揮する!デッキから『裁きの龍』を手札に加える……そして!自分の墓地に4種類の『ライトロード』が存在する時、このモンスターは特殊召喚できる!!現われろ!『裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)』!!」

天空に伸びた光が異次元への扉を開く…そして、美しき純白の巨龍を現世へと呼び出した! ATK3000

 

 

『攻撃力、3000…!』

 

「『裁きの龍』の効果発動!自分のライフを1000払い、このカード以外のフィールドのカード全てを破壊する!カタストロフ・レイ!!」

 

『なんだと─!?』

それは正義を司るライトロードの最終兵器…裁きの光がフィールドを更地へと変えていく…!

 

 

遊海LP2000→1000

 

 

「『裁きの龍』で遊星にダイレクトアタック!裁きの息吹(ジャッジメント・ブレス)!」

 

「うおおっ…!?」

強力な裁きの火球が遊星の近くに着弾…久々のライディングデュエルは遊海の勝利で決着した…。

 

 

遊星LP0

 

遊海WIN!

 

 

 

 

「いい気分転換になったな!遊星!」

 

『ああ!いいデュエルだった…遊海は強いんだな!』

 

「やっぱり旅をしていると荒事も多くてな…それに、人助けするには力がないとな!」

ライディングを終え、お互いに検討を讃える遊海と遊星…その中で遊星は遊海の実力の高さに気が付いていた…。

 

 

「さて…倉庫に戻って修理の続きといこうか!」

 

『ああ、新しい客も待っているかもしれないからな』

 

《キュウ…フォーウー……(遊海、運転荒すぎだよ〜…)》

 

「おっと…!?ごめんごめん…後でブラッシングしてあげるから許してくれな…」

激しいライディングで目を回してしまったフォウに謝りながら、2人は帰路についた。

 

 

 

…………

 

 

 

「ん……遊星、悪いな!ちょっと先に行っててくれ!すぐに行く」

 

『わかった』

何事もなく倉庫前に着いた遊海だったが…何かに気付いて遊星を先に行かせると、近くの路地に入り込んだ…。

 

 

 

 

「……いるんだろ?月影」

 

『…拙者の隠形に気付くとは…流石ですな、遊海殿』

路地に入り込んだ遊海が虚空に声をかける…すると音もなく、ランサーズの一人である忍者・月影が姿を現した。

 

 

「蟻の子一匹逃さないとは言わないが…常にレーダーは張ってるからな」

 

『なるほど……しかし、あまりにもコモンズに馴染み過ぎて拙者も見つけるのに苦労した……コホン、ランサーズの状況を伝える……現在、10人中6人がシティの収容所に囚われている』

 

「何をやってるんだ、何を……」

月影の言葉に事情を知っているとはいえ、遊海は頭を抱える…。

 

 

シンクロ次元にランサーズが突入する前、ユーゴと柚子が問題を起こしてしまい、2人は指名手配されてしまう…そこへほぼ同一人物である遊矢とセレナ、そして仲間である沢渡と零羅がコモンズエリアが現れた事で、セキュリティに襲われてしまう……それを助けたのがこの次元のクロウ・ホーガンと仲間達だった。

だが、セキュリティの捜査網を甘くみた結果…月影に連れ出された零羅以外は収容所に送られてしまう。

 

一方、トップスエリアの権現坂とデニスは大道芸のようなエンタメデュエルで注目を集めた結果、地下デュエルに誘われて黒咲と再会…その後、地下デュエル摘発に来たセキュリティに捕まって…同じく収容所送りにされてしまうのだ。

 

  

 

『零児殿がシティの最高意思決定機関、行政評議会との交渉中…近いうちに釈放されるはずだが……』

 

「……行政評議会とセキュリティ…治安維持局は一枚岩じゃない……そもそも、遊矢達も脱獄を狙うだろうな」

 

『……ですな……』

シティには2つの権力がある、1つは老人5人で構成される『行政評議会』…今の『平穏』を維持しようとする事無かれ主義者の集まりであり──治安維持局の上位組織。

 

そしてもう1つが『治安維持局』…本来ならば、普通の警察──治安維持部隊なのだが、長官ジャン・ミシェル・ロジェは行政評議会以上にコモンズを差別し、トップスとの確執を広げている原因になっている…。

 

 

 

「遊矢達が捕まって何日経った?」

 

『2日、だな』

 

「そうか…なら、俺が行こう……知り合いの親も、無辜の罪で捕らわれているそうだからな」

 

『っ…遊海殿!?それは──』

 

「無辜の罪で捕らわれている仲間がいるなら…俺はそれを助ける、それが…俺のやり方だ………止めたいなら零児に発破かけてこい…『俺はこの街の在り方に怒っている』とな」

 

『っ──!』

遊海の怒気の乗った言葉に、月影は急いで零児のもとへ向かった…。

 

 

 

「ちょっと、脅かし過ぎたかな…?」

 

《……マスター、少し悪者みたいでしたよ?》

 

「まぁ、トップスから見れば俺達は悪人だろうなぁ…なんせ、彼らの()()()()()を壊そうとしてるんだから」

夜の帳が落ち始めた空を見上げながら、遊海は呟く…。

 

「でも…見てられないんだよ、仲間の……遊星の悲しそうな顔は…!!」

この世界では他人であろうとも……遊海は仲間の笑顔を守る為に、力を振るう!

気まぐれアンケート この中で好きな組み合わせは?(ライバル編)

  • 遊海&城之内
  • 遊海&海馬
  • 遊海&万丈目
  • 遊海&ジャック
  • 遊海&凌牙
  • 遊海&零児
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