転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

ついにシンクロ次元へと襲来するオベリスクフォース……デュエリスト達は仲間を、シティを守れるのか…!


それでは、最新話をどうぞ!


オベリスクフォース襲来!〜痛恨の一撃〜

『な、何が起きているのでしょうか…!?満月をバックに無数のハングライダーがシティへと降り立っていきます…!』

2回戦の試合が終わったデュエルパレスにメリッサの戸惑う声が響く…夜空から数十機のハングライダーに乗った人影がシティへと降り立っていくのだ…!

 

 

 

【シティのみなさん、行政評議会議長のホワイト・タキです、現時刻から──緊急事態宣言を発令いたします】

 

『ホワイト議長!?緊急事態って…』

そんな時、シティのオーロラビジョンや携帯端末、デュエルパレスの3Dビジョンを介してホワイト議長が現れる──それはシティの人々に『緊急事態』を告げる発表だった。

 

 

【理由は単純…鋼のデュエリスト、白波遊海がその存在を明かした別次元の存在、侵略者【アカデミア】の兵士達がシティで確認されたからです】

 

「「『『ええっ!!?』』」」

ホワイト議長の言葉に騒然となるシティの人々…ホワイト議長は淡々と説明を続ける…。

 

 

【現状、彼らの目的は()()、おそらく威力偵察が目的と思われます…デュエルパレスや各パブリックビューイング会場にいる方々はそこから動かず、セキュリティ・デュエルチェイサーズの指示に従うように…仕事先や自宅にいる方々は決して屋内から出ず隠れていてください、既に迎撃に屈強なデュエルチェイサーズ、そして協力関係を結んだランサーズのデュエリスト達が向かっています、決してパニックを起こさないように……トップス、コモンズに関係なく…住民のみなさんは──必ず守ります…!】

人々を安心させる為に普段通りの穏やかな口調でホワイト議長は説明を続ける……戦いの火蓋は切って落とされた…!

 

 

 

 

Side遊矢

 

 

 

「ランサーズに通達!アカデミア、オベリスクフォースを確認!柊柚子、セレナ以外のメンバーは出動せよ!!」

 

「オベリスクフォースが!?」

ユーゴとの『同調』が解除され、戸惑っていた遊矢…そこへ零児からの緊急連絡が入る…!

 

 

「セレナは大丈夫なのか!?」

 

『心配するな、既に行政評議会の建物に入った……本当なら戦いたいが…!』

 

『キミの出撃は許可できない、自室で待機していてくれ…柊柚子もだ』

 

『は、はい…!』

 

「よ、良かった…!」

セレナを心配する遊矢だったが通信越しに無事を確認して安堵する…それは柚子も同じだった。

 

 

『おそらく、デニスからの情報でこちらの所在は割れているはずだ……相手はハングライダーを使い屋上からも来る可能性がある、月影、権現坂…キミ達は評議会ビル屋上に向かい、侵入に備えてくれ』

 

『承知!』

 

『了解した!』

迫りくるオベリスクフォースを前に零児は冷静に指示を出す…!

 

 

『黒咲、お前はデュエルチェイサーズと共に遊撃だ…街への被害は最小限に、オベリスクフォースを撃退してくれ』

 

『既に出ている!この街を──ハートランドの二の舞にはさせん!』

 

『沢渡、そして榊遊矢…お前達は評議会ビル前で待機、セキュリティと強力し、近づくオベリスクフォースから評議会ビルを…柊柚子とセレナを守ってくれ…私と零羅が最後の壁となる!』

 

『了解…!やってやる!』

 

「わかった…!!これ以上、アカデミアの好きにさせてたまるか!」

零児からの指示を聞いた遊矢は廊下へと飛び出した…

 

 

 

 

『ゆ、遊矢様…!』

 

「サム…!」

飛び出した遊矢は部屋の前で不安そうな表情のサムと鉢合わせた…。

 

「サム…これから、少し怖い事が起きる……オレの部屋に隠れてるんだ、怒られたら…オレも一緒に叱られるから!!」

 

「は、はい…!」

遊矢はサムを自分の部屋に匿うと柚子の部屋に向かう…!

 

 

「柚子!必ず、守る!だから待っててくれ!」

 

「遊矢…無理はしないで…!絶対に帰ってきて!」

 

「ああ…!行ってくる!」

柚子へ必ず守ると約束し…遊矢はオベリスクフォース迎撃へと飛び出した…!

 

 

 

…………

 

 

「セキュリティさん!」

 

『おう、来たか…お前の事は遊海から聞いてるぜ、榊遊矢』

 

「たしか…牛尾、さん?」

 

『おお!大した記憶力だな!』

厳戒態勢の行政評議会ビル・玄関前…遊矢を出迎えたのは十数人のデュエルチェイサーズ、そしてそれを率いる偉丈夫、牛尾だった。

 

「おせーぞ遊矢!すぐにでもオベリスクフォースが向かって来るぞ!」

 

「ごめん!沢渡!」

先に到着していた沢渡に謝る遊矢…回りのセキュリティ達は焦りと殺気を隠せないでいる…。

 

 

『榊遊矢、お前達は先にオベリスクフォースとやらと戦った事があるんだろ?相手の戦略かなんかは分かるか?』

 

「えっと…とにかく『古代の機械(アンティーク・ギア)』モンスターを使ってくる事と、効果ダメージ、効果破壊……とにかく、相手を倒す為ならなんでもしてくる奴らなんだ!……それから、デュエルに負けた相手を………っ……」

 

『……言わなくていい、悪かった───お前ら!こんなガキ共が命を張って戦ってんだ!俺達も負けてらんねぇぞ!!いつものコモンズ鎮圧とは訳が違う……気合いを入れ直せ!!』

 

『『『『応っ!!』』』』

遊矢から相手の情報を聞いた牛尾がセキュリティ達に激を飛ばす!

 

 

『牛尾班長!指令室から連絡、オベリスクフォースらしき反応が約10、こちらへ向かって来ます!!』

 

「10…っう事は3、4チームぐらいか……遊矢、組むか?」

 

「いいや、1人で戦う……!オベリスクフォースに負けてたら、ジャックには勝てない!沢渡はセキュリティの人達のサポート頼む!」

 

「そうかよ……先に音を上げるんじゃねぇぞ──!!」

オベリスクフォースとの接触直前、遊矢は決意を固める…柚子とセレナを守り、そして再びジャックと戦う為にこの襲撃を乗り切るのだと…!

 

 

 

【ポイントに到着、敵影多数!】

 

【各チーム散開!敵を排除し、セレナ様と柊柚子を確保せよ!信号弾、発射!!】

 

キィン─!!

 

 

オベリスクフォースの第一陣が姿を現し、赤色の信号弾を打ち上げる…それが開戦の合図となった…。

 

 

 

 

「「『デュエル!!』」」

 

【【【デュエル!!】】】

 

 

 

 

オベリスクフォース(赤)LP4000

オベリスクフォース(緑)LP4000

オベリスクフォース(黄)LP4000

遊矢LP4000

 

 

バトルロイヤルモード

 

フィールド魔法『クロス・オーバー』発動中

アクションカード使用可

 

 

 

@オベリスクフォース(赤)

 

【俺のターン!】

【『古代の機械猟犬』を召喚!】

機械の猟犬が現れる! ATK1000

 

【カードを1枚伏せ、ターンエンドだ!】

 

オベリスクフォース(赤)LP4000

機械猟犬 伏せ1 手札3

 

 

 

「オレのターン!ドロー!」

「オレは手札のスケール3の『相克の魔術師』とスケール8の『相生の魔術師』でペンデュラムスケールをセッティング!」

遊矢の背後に光の柱が立ち昇り、その中に青髪の青年魔術師と桃色の髪の巫女のような魔術師が浮かび上がる!

 

 

「揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け!光のアーク!ペンデュラム召喚!手札から『EMヘイタイガー』!『EMラクダウン』!そして『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!!」

青のペンデュラムが軌跡を描き、兵隊服を着た虎、シルクハットを被ったラクダ、二色の眼の竜を呼び出す! ATK1700 ATK800 ATK2500

 

 

「そしてオレはレベル4の『ヘイタイガー』と『ラクダウン』でオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!!愚鈍なる力に抗う反逆の牙!『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』!」

さらに、エクシーズの名を冠する反逆の牙が咆哮する! ATK2500

 

 

「バトルだ!『オッドアイズ』で『古代の機械猟犬』を攻撃!」

 

【その瞬間、永続罠発動!『融合塹壕─フュージョン・トレンチ』!このカードがフィールドに存在する限り、融合モンスター以外は攻撃できない!】

 

「くっ…!」

オベリスクフォースの前に現れた光の壁がオッドアイズの火炎を受け止める…!

 

「オレはカードを1枚伏せて、ターンエンド…!」

 

遊矢LP4000

オッドアイズ ダークリベリオン (P相克 相生)伏せ1 手札0

 

 

 

@オベリスクフォース(緑)

 

【俺のターン!ドロー!】

【手札から『融合』を発動!手札の『古代の機械猟犬』3体を融合!古の魂受け継がれし、機械仕掛けの猟犬たちよ!群れ成して混じり合い、新たなる力と共に生まれ変わらん!!融合召喚!!現れろ!『古代の機械参頭猟犬』!!】

3体の猟犬が融合…禍々しい機械のケルベロスが現れる! ATK1800

 

 

【そして永続罠『融合塹壕』の効果によりこのターン、融合モンスターしか召喚・特殊召喚していないプレイヤーは直接攻撃できる!『参頭猟犬』でダイレクトアタック!】

 

「くうっ…!?」

猟犬の火球が遊矢に直撃する!

 

遊矢LP4000→2200

 

 

【俺はこれでターンエンド!】

 

オベリスクフォース(緑)

参頭猟犬 手札2

 

 

 

@オベリスクフォース(黄)

 

【俺のターン!ドロー!】

【俺も手札から『融合』を発動!手札の『古代の機械猟犬』3体を融合!古の魂受け継がれし、機械仕掛けの猟犬たちよ!群れ成して混じり合い、新たなる力と共に生まれ変わらん!!融合召喚!!現れろ!『古代の機械参頭猟犬』!!】

再び3体の猟犬が融合…2体目のケルベロスが現れる! ATK1800

 

 

【永続罠『融合塹壕』の効果発動!『参頭猟犬』の効果でダイレクトアタック!】

 

「ぐっ…!」

再び火球が遊矢に直撃する!

 

遊矢LP2200→400

 

 

【俺はこれでターンエンド!】

 

オベリスクフォース(黄)

参頭猟犬 手札2

 

 

 

 

【そして俺の手札には2体目の『機械猟犬』がいる!次のターンで貴様は終わりだ!】

 

「くっ…!(やっぱり、強い…!!)」

 

「おい!?初っ端からピンチになってんじゃねぇよ!?」

オベリスクフォースのロック戦術に追い詰められる遊矢…周囲のセキュリティや沢渡は他のオベリスクフォースを足止めしているせいでサポートできない…!

 

 

「(このまま、やられるのか…!?いや…アクションカードでダメージを───)」

必死に活路を探す遊矢…その時だった!

 

 

 

 

()()()()()()()ドロー!!」

 

 

「えっ─!?」

 

【なにっ…!?】

1人の人影が遊矢達の前に現れた!

 

 

遊海LP4000

 

 

 

「速攻魔法『サイクロン』…!永続罠『融合塹壕』を破壊!」

 

【ちいっ!?】

乱入した人影──赤帽子の決闘者、白波遊海が『融合塹壕』を吹き飛ばす!

 

 

「さらに『EMドクロバット・ジョーカー』召喚!」

ドクロのシルクハットを被った道化師が現れる! ATK1800

 

「『ドクロバットジョーカー』の効果発動!デッキから『オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン』を手札に……っう………そして、スケール1の『オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン』とスケール8の『オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン』でペンデュラムスケール、セッティング……!!」

遊海の背後に光の柱が立ち上がり、幻覚と仮面のオッドアイズが浮かび上がる!

 

 

「揺れろ…希望のペンデュラム!我が魂に宿る大いなる力よ!邪悪を蹴散らす力を呼び覚ませ!ペンデュラム、召喚!幻影揺らめく二色の眼…『オッドアイズ・ファントム・ドラゴン』!!」

赤のペンデュラムが軌跡を描き、堅牢なるオッドアイズが咆哮する! ATK2500

 

 

「バトル…!『オッドアイズファントムドラゴン』で『古代の機械猟犬』を攻、撃!夢幻のスパイラル・フレイム!」

 

【ぐおっ!?】

螺旋の炎が猟犬を吹き飛ばす!

 

 

オベリスクフォース(赤)LP4000→2500

 

「さらに『ファントム』の効果発動!ペンデュラム召喚した、このモンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時、ペンデュラムゾーンの『オッドアイズ』カード1枚につき1200ダメージを与える!アトミック・フォース!!」

 

【があああ!?】

ペンデュラムゾーンからの援護攻撃がオベリスクフォースを吹き飛ばす!

 

オベリスクフォース(赤)LP2500→100

 

 

「『ドクロバットジョーカー』で赤仮面のオベリスクフォースを攻撃!」

 

【ぎゃっ!?】

蝙蝠の道化師が倒れ込んだオベリスクフォースの脳天に踵落としを決め、ライフを削りきった…!

 

オベリスクフォース(赤)LP0

 

 

「俺は、カードを1枚伏せ、ターンエンド…!」

 

遊海LP4000

オッドアイズ ドクロバットジョーカー (P ペルソナ ミラージュ) 伏せ1 手札1

 

 

 

「ゆ、遊海!!」

 

「はぁ…はぁ…大丈夫か、遊矢…!」

 

『おう、ヒーローは遅れてくる………って、お前…!?』

オベリスクフォースの1人を撃破した遊海……だが、その様子に遊矢も牛尾も言葉を失った……大量の汗を流し、呼吸は荒く、足元も覚束ない……明らかに本調子ではない遊海がそこにいた…。

 

 

 

 

Side遊海

 

 

 

 

「…っ…うう……アヤカ……状況は…?」

 

《おはようございます、マスター……現在、フレンドシップカップ3日目、間もなく2回戦第4試合のユーゴ対セレナのデュエルが始まるところです》

 

「……少し、寝過ぎた…な……」

約三日間、深く眠り続けた遊海はようやく意識を取り戻した……だが、凄まじい脱力感と全身の痛みで戦えるような状態ではなかった…。

 

 

「イレギュラー……変わった事は…」

 

《……たくさんありますね、トップスとコモンズの緊張状態の解消、フレンドシップカップ敗者の地下ゴミ処理場送り廃止…フレンドシップカップへの遊星と龍亞の出場…特に、遊星はセルゲイと同じ組み合わせで柊柚子と対決、準決勝進出決定…柊柚子は無事に部屋に戻っています…それにランサーズと行政評議会の協力体制の構築……マスターのデュエルがシンクロ次元を良い意味で変えたんです》

 

「ははっ…まじか……変わりすぎだって……」

アヤカからの報告を受けた遊海は笑みをこぼす……本来ならロジェの陰謀や事なかれ主義の行政評議会、さらにトップスとコモンズの衝突によって殺伐とした戦いが繰り広げられるはずだったフレンドシップカップの戦い…。

だが、遊海や赤き竜、シグナー達の起こした奇跡によって、「物語」を知る者なら困惑するほど平和な時間が流れていた。

 

 

 

《それから…赤馬零児から連絡があり、デニスが逃亡、近日中にオベリスクフォース襲撃の可能性があると…》

 

「本来の流れなら…今夜、だな……俺も、戦わなきゃ……うぐっ…!?」

 

《無理をするな、遊海…アヤカの回復でも応急処置しかできておらん、それに…》

 

《現在、マスターはマイナスエネルギーによって受けたダメージとその荒療治で『CiNo.1000』の大量のカオスを使用した後遺症で著しく弱体化しています…おそらく、精霊アーマーも纏えないかと……》

 

「っう……全身痛いのは、そのせいか…」

オベリスクフォース襲撃の可能性を知った遊海は起き上がろうとするが、全身の痛みに再び倒れ込む…。

 

 

前夜祭の戦いにおいて『地縛神』と『冥界の王』による攻撃──弱点であるマイナスエネルギーによるダメージを受けた遊海は生死を彷徨った…だが、封印している(復活していた)『CiNo.1000』のカオス(ドン・サウザンドの手助け)で強引に影響を中和……そしてNEXUSⅢを開放して『冥界の王』を倒す事に成功した。

……だが、蓄積していた疲労と無茶な力の開放で遊海の身体はズタズタ……一時的にではあるが、ゼロ・リバース直後の状態まで弱体化していたのだ。

 

 

 

《赤馬零児には『万が一の時にはセレナと柊柚子を保護する用意がある』と連絡しています……マスターが無理に戦う必要は…》

 

「心配してくれてありがとうアヤカ、メガロック……だけど、これだけ状況が変わっていたら、()()()()()()分からない……準備だけはしておいてくれ…!」

 

《……了解です、マスター…》

ほとんどの力を失っていても、遊海の精神は揺らがない……最善を掴む為に…。

 

 

…………

 

 

《っ…次元転移の反応を確認……敵影…4()5()!?》

 

「やっぱり…!早い上に、数を増やしてきたか…!」

そして…ユーゴ対セレナのデュエル終了直後、アヤカのレーダーが多数の次元転移の反応を感じ取る、その数は遊海の記憶していた数の約2倍となっていた…!

 

 

「いくらデュエルチェイサーズとランサーズが協力しても、この人数は……俺も……ぐっ…くそっ、たれ…!!」

 

《フォウ!フォーウ!!(遊海!動いちゃダメだよ!!)》

 

「こうしてる、間にも…凌牙達は戦ってる…!それに、この街は…遊星や、不動博士の…この次元のシグナー達の大切な故郷なんだ…!!それを守れなかったら…俺は、みんなに合わせる顔がない…!!」

全身の痛みを堪え、足が震える中で遊海は立ち上がる…戦い続けている凌牙や遊馬達の為に、柚子やセレナ…そして、シグナーの仲間達が暮らすこの街を守る為に…!

 

 

 

「アヤカ、お前は人間体で柚子ちゃんに……トフェニはセレナに付いていてくれ…アカデミアに、奪われないように…!」

 

《……承知…!》

 

《マスター……無理だけは、しないでください…!》

 

「俺は……行政評議会ビルで迎撃、する…!」

 

《……お前がこうなったら、止めても聞かんからなぁ……アヤカ、心配するな…万が一には気絶させてでも離脱させる》

アヤカ達に指示を出した遊海は『アポクリフォート・キラー』から飛び出す…アカデミアの蛮行を止める為に…。

 

 

 

Side OUT

 

 

 

 

「俺の事は、気にするな…目の前のオベリスクフォースに、集中しろ…!」

 

「遊希兄…わかった!」

明らかに辛そうな遊海…その言葉を聞いた遊矢はオベリスクフォースに向かい合う…!

 

 

 

「オレのターン…ドロー!」

「『相克の魔術師』のペンデュラム効果発動!『ダークリベリオン』にランクと同じ数値のレベルを与える!」

相克の魔術師の魔法陣が反逆の牙にレベルを与える!

 

ダークリベリオン★4=☆4

 

 

「『相生の魔術師』のペンデュラム効果!『ダークリベリオン』のレベルを『オッドアイズ』と同じにする!」

相生の魔術師の放った矢が光を放ち、奇跡を起こす!

 

 

ダークリベリオン ☆4→☆7

 

 

「オレはレベル7となった『ダークリベリオン』と『オッドアイズ』でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!!エクシーズ召喚!」

2体のドラゴンが光の銀河へと飛び込み、混沌の光が弾ける!!

 

 

「二色の眼の龍よ!その黒き逆鱗を震わせ…歯向かう敵を殲滅せよ!!来い!ランク7!怒りの眼輝けし竜!!『覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』!!」

それは遊矢が初めて目覚めさせたペンデュラムエクシーズ…稲妻を纏いし、殲滅の竜が咆哮する!

 

 

ドクン…!

 

 

「っう…!?(なん、だ…!?胸、が…!?)」

 

「っ…遊矢!どうした!?」

その時、遊矢は言い知れない…強い衝動に襲われる、それは遊矢のモノでも、融合を憎むユートのモノでもない─!!

 

 

「うっ、がああああ!!!───『オッドアイズリベリオンドラゴン』の効果発動…!エクシーズモンスターの『ダークリベリオン』をエクシーズ素材とした事で、相手フィールドのレベル7以下のモンスター全てを破壊し、その攻撃力分のダメージを与える!!オーバーロード・ハウリング!!」

それは敵を殲滅する紫電の嵐、それは遊矢の叫びと共に2体の『参頭猟犬』、そして……()()()()()()()()()()()()()!!

 

 

【【うわあああっ!?】】

 

「なっ!?《フォーウ!!》フォウ!?っ…アクションマジック『加速』!!自分が効果ダメージを受ける時、そのダメージを0にする!」

荒れ狂う紫電の嵐に動揺する遊海…だが、その隙をカバーするようにフォウがアクションカードを叩きつけ、ギリギリでダメージを回避する!

 

 

オベリスクフォース(黄)LP4000→2200

オベリスクフォース(緑)LP4000→2200

 

 

『おいっ!?榊遊矢!遊海はオメーの仲間だろうが!?なにやってやがる─!』

 

「ぐっ…(不用意に前に出ない方が良かったか…!!)」

遊矢の突然の暴挙に思わず叫ぶ牛尾…そして、遊海は気付いた…遊矢の瞳が赤く輝いている事に…!

 

「『オッドアイズリベリオンドラゴン』のさらなる効果発動!ORUを1つ使い、このターンに破壊したモンスターの数まで攻撃できる…!さらに、装備魔法『覇王の翼』を装備…!!」

遊矢はドスの効いた声で殲滅の竜を強化する…!

 

 

「バトルだ!『オッドアイズリベリオンドラゴン』でオベリスクフォースを攻撃!反旗の逆鱗ストライク・ディスオベイ!!」

 

【【ぐあああっ!?】】

紫電を纏う翼で飛翔した殲滅の竜がオベリスクフォース二人を弾き飛ばす!

 

 

オベリスクフォース(黄)LP0

オベリスクフォース(緑)LP0

 

 

「さらに、シラナミユウミにダイレクトアタック!反旗の逆鱗ストライク・ディスオベイ!!」

 

「ぐっ…!リバース罠『ペンデュラム・リボーン』!!エクストラデッキに表側の『オッドアイズファントムドラゴン』を特殊召喚!ぐううっ!?」

遊海は再び幻影のオッドアイズを呼び出すが…即座に反旗の牙の餌食になる! DEF2000

 

 

「『覇王の翼』の効果発動…!バトルフェイズに一度、装備モンスターが相手モンスターを破壊した時!そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える!!」

 

「なっ…があああっ──!!?」

 

『遊海!!!』

 

《フォウ!!!》

さらに装備魔法の効果が発動…遊海は暴風によって吹き飛ばされ、セキュリティの装甲車に叩きつけられる…!!

 

遊海LP4000→1000

 

 

「が、は…!?(やばい…肋骨を何本か、持ってかれた…)」

叩きつけられ、口の中に広がる鉄の味を飲み込む遊海…だが、攻撃はまだ残っている…!

 

 

「だああっ!邪魔だオベリスクフォース!!遊矢!正気に戻れ─!!」

 

『退きやがれテメェら──!!』

 

「『オッドアイズリベリオンドラゴン』でダイレクトアタック!反旗の逆鱗ストライク・ディスオベイ!!

オベリスクフォースを相手しながら必死に叫ぶ沢渡と牛尾…だが、攻撃は止まらない!!

 

 

「くっ……ああああっ!!」

 

 

《フォ…!!フォウ──!?》

覚悟を決めた遊海は空気を震わせる咆哮と共にその攻撃を受け止める…そして遊海の姿は爆煙の奥に消え去った…。

 

 

 

遊海LP0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ゆ、遊海─!!』

なんとかオベリスクフォースを撃退した牛尾の叫びが響く…そして……

 

 

 

 

《グルル…!!》

 

「ぐっ…ぎ、ぃ…!!」

ライフポイントは0になったが…遊海は立っていた、紫電を纏う牙をなんとか受け止めていたからだ。

しかし…その代償に左腕は歪に折れ曲がり、原型を留めていなかった…。

 

 

 

「(伝わってくる…『オッドアイズリベリオン』の………『オッドアイズ』と、『ダークリベリオン』の()()の感情が……遊矢達とは違って、覚えて……)」

そして、遊海は感じ取っていた…『覇王龍ズァーク』の一部として遊海と終わりの見えない戦いを繰り広げた…哀しき龍達の悲鳴を…。

 

 

彼らは怖かったのだ……自分達の『敵』であった遊海の事が…。

 

 

「だい、じょうぶ、だ……怖がらなくて、いい……いまは、まだ……お前達の、味方だ…!」

 

《……グルル…》

遊矢達に聞こえない、小さな声で囁やきながら…遊海は無事な右手で『オッドアイズリベリオン』の顔を撫でる……そして、低い唸り声を上げていたドラゴンは静かに消えていった…。

 

 

 

「─────っ、あ、れ…?オレ、何を…」

 

「正気に、戻ったか……ゴボッ…!」

 

「ゆ、遊海!?えっ、えっ!?」

 

『大馬鹿野郎!!いきなり暴走するんじゃねえ─!!』

 

「そんな、オレ…また…!?」

そして遊矢は正気を取り戻した…だが、明らかな重傷を負った遊海の姿に動揺……そして牛尾の怒号で自分が再び『暴走』してしまった事を知る…。

 

 

そして、不運は続く…。

 

 

【赤帽子の男……シラナミユウミ…!()()()()()()()を発見!!信号弾発射!!】

 

キィン!!

 

 

 

「───なんて?」

シティの空に黄色の信号弾が放たれる……シティの長い夜は…始まったばかりだった。

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