転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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初代編最終話!





追記
6月12日 決闘内容を変更しました。


ケジメの決闘~決着の儀~ 友情は永遠に・・・

「どうしてお前達はそんなに無茶をするのかの…」

 

あれ…俺は死んだと思ったんだけど…声が聞こえる…

 

「ワシがこの空間に引き込まなければ普通に死んで、また輪廻の輪に行ってしまうところじゃったぞ…」

 

 

 

意識が覚醒する…体が動かない…ここは…?

「久しぶりじゃの遊海!」

「神…様…?」

俺の前に立っていたのは髭を蓄えた神様だった。

「あ~よいよい、無理に動くな!また体がない状態なんじゃから」

よく感じると手足のない転生前の魂だけの状態になっていた。

「俺は…」

「まったく…アテムを守るために自分達の魂を犠牲にするとは…ワシがお前達を観測してなかったら、危うく魂が消滅して無になるところだったんじゃ!!」

「神様…すいませんでした…あの…翠は…?」

「お主の隣に居るよ、同じく魂だけじゃがな…」

隣を見ると紫色の魂が浮かんでいた…

「翠…!」 

 

「ん…?あれ…私…?」

「どうやら気がついたようじゃの!」

「あれ…神様?…あれ!?体が無い!?

私また死んじゃったんですか!?」

「落ち着け!お前達が闇のゲームで魂を磨り減らし過ぎて、体を構築できないだけじゃ!!」

「よかった…」

「翠…おはよう!…なんとか生きてたな!」

「遊海さん!!よかったです!!」

 

 

 

しばらくすると魂の力が回復したのか、普段の姿をとれるようになる

「…やっぱり体がある方が落ち着くな…」

「魂だけだとやっぱりフワフワしてて…」

「まぁ、暫くはその状態にはならんじゃろ!」

「?どうしてですか?」

「やっとお主達の不老不死の申請が通ったからじゃよ!」

「本当ですか!?」

「そうじゃ!だから消滅直前のお前達の魂を回収できたのじゃ!それではお前達の不老不死について説明するぞ!」

 

 

 

 

神様によると不老不死肉体の特長は以下通り

 

①決闘以外の要因では死なない

 

②怪我はするが常人の数倍の早さで回復する

 

③病気・精神異常・洗脳を受けない

※決闘・カードによる術を除く(例 斎王の洗脳は決闘に敗北すると判定でかかる)

 

④決闘で死亡して、その後復活した場合、この能力も復活する

 

との事だ。

 

 

「これなら暫くは大丈夫じゃろう!」

「…ありがとうございます!神様!」

「うむ!それでは遊戯王世界を堪能して来るがいい!

…さらばじゃ!」

そして俺達は光に包まれ…

 

 

 

 

 

 

 

「…ここは…?」

「ん…」

『遊海!翠!』

「よかった!二人共、気がついた?」

目が覚めると最初の石室に戻っていた、どうやら俺達が最後に目覚めたらしい。

 

『遊海…すまなかった、俺が不甲斐ないばかりにお前達は…』

「いいんだアテム、とりあえず俺達は無事だからな!」

「そうですよ!気にしないでください!」

 

「あれ…?、なんで遊海がもう一人の遊戯の本当の名前知ってるんだ?」

「お前は王墓にいなかったよな…?」

「翠ちゃんはともかく…なんで?」

『あっ…!?』

「(まずい!口が滑った!?)」

「(遊海さん、まだ皆にあの事伝えて無いですよ…!)」

 

「「「…」」」ジー

 

「…ごめん、最初から名前を知ってたんだ!」

 

「「「なんだと!?/なんですって!?」」」

 

…見事にハモったな…

 

 

 

その後、城之内達に俺達の転生前の世界の知識で、最初からアテムの事を知っていたという事を伝えた…。

 

 

「本当なら遊戯達と一緒に記憶の世界に行って、場面で伝えようと思ってたんだけど…」

「まさか…NPCとして参加するはめになるとは、思ってなかったんです…」

 

「ならここに来る前に、遊戯にだけ伝えればよかったんじゃ…」

城之内が遊海に伝える

『いや、それじゃあダメだったんだ!』

「アテム?どうして?」

『ホルアクティは言っていた「あなたには、あなたを守る友が、あなたを支える仲間がいた…それが唯一ゾークを葬り去る力だったのです」と、仮に俺が遊海から名前を事前に聞いていたら結末は史実の焼き直しになっていたかもしれない、遊海はそこまで考えて俺の名前を伏せていたんだ…』 

 

「遊海、そこまで考えて…」

「すまない、皆…」

「ごめんなさい!」

遊海と翠は皆に見事な土下座を披露する

 

「ちょっと二人共!?そこまでしなくてもいいわよ!!」

「頭を上げてくれ!」

 

 

 

そんなこんなで遊戯達は石室を後にする、もちろん獏良も回収済みである。

そしてイシズの案内で俺達は旧クル・エルナ村…冥界の石板へと向かう…アテムの魂を冥界に返す…戦いの儀を行うために…。

 

 

 

 

 

 

 

コンコンコン!

 

「はい?…アテム!どうした?デッキ作りは良いのか?」

『お前に用があってな…』

冥界の石板に向かう船の上、部屋で翠と談笑していると遊戯が訪ねてきた、戦いの儀の相手は既に表遊戯と決まっているが…

『遊海…頼みがある…!』

 

「…目をみればわかる、『俺と決闘しろ!』…だろ?」

 

『よくわかったな』

 

「理由を聞いていいか?」

 

『遊海、俺とお前の戦績を覚えてるか?』

 

「一勝一敗、バトルシティでは遊戯が勝ち、アメリカでは俺が勝った…」

 

『そうだ…しかしバトルシティではおまえは全力の加減を、アメリカでは三幻神を奪われた俺に焦りがあった…、俺達の決着はまだついていない!』

 

「…だからお互いに心身共に安定している『今』…決着をつけたいという事か…」

 

『そういう事だ…!』

遊戯はその身から凄まじい闘気を覗かせる…

「準備はできてるんだな…二人共!」

 

「『ああ!!』」

「なら付いてきてくれ!」

遊海はそのまま部屋に入っていく…

『遊海、どこへ行く…?』

「誰にも邪魔されないところに…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら!遊戯さん?どうしたんですか?」

「翠…部屋に誰も来ないように見張っててくれ…」

「…わかりました!」

 

遊海は翠に言伝すると『賢者の鍵』を使い空間を開く。

『遊海…これは!?』

「ついてこい…!」

「ああ…!」

 

 

 

二人が門をくぐるとそこはいつもの部屋ではなく、ただ広い空間になっていた…

『遊海…ここは?』

「ここは亜空間、誰にも邪魔を受けない場所だ!…さぁアテム!遊戯!俺達の『決着の儀』を始めよう!!」

『ああ!!勝負だ!遊海!!』

 

 

      『「デュエル!!」』

 

遊海 LP4000

遊戯 LP4000

 

 

 

 

「俺の先攻!ドロー!」

「デュエルディスク、リミッター解除!マスタールール3適用!」

決闘盤が近未来的な物に変わる

『くるか…!!』

 

「俺は手札から『クリフォート・シェル』を妥協召喚!『クリフォート』モンスターは自身のレベルを4、攻撃力を1800にする事で生け贄無しに召喚できる!」

紫色の巻き貝型の機械が現れる ATK 1800

 

「カードを二枚伏せて、ターンエンド!」

 

遊海 LP 4000

シェル 伏せ2 手札3

 

 

 

 

 

 

『俺のターン!ドロー!』

「(もう一人の僕!頑張って!)」

『ああ、いくぜ相棒!俺は手札から「融合」を発動!手札の『バフォメット』と『幻獣王ガゼル』を融合し!「有翼幻獣キマイラ」を召喚!』

翼を持った双頭の獣が現れる ATK 2100

 

『バトルだ!「キマイラ」で「シェル」を攻撃!「幻獣衝撃粉砕」!!』

キマイラがシェルに突撃する!

「リバース罠オープン!『スキルドレイン』!ライフを1000払い、フィールドのモンスター効果を無効にする!」

『遊海、一体何を!?』

 

遊海LP 3000

 

「遊戯!フィールドを見るがいい!」

 

シェル ATK1800→2800 

 

『「シェル」の攻撃力が上がった!?』

「そうだ!『シェル』の攻撃力が下がっていたのは『モンスター効果』によるもの!よって効果が無効になりその枷は破れた!迎え撃て!!」

 

突撃したキマイラはシェルに破壊される

『ぐっ!?』

遊戯 LP4000→3300

 

『しかし!墓地の「キマイラ」の効果を発動!墓地の「ガゼル」を特殊召喚!』

爪の鋭い獅子型のモンスターが現れる DEF 1200

『カードを伏せて、ターンエンド!』

 

遊戯LP 3300

ガゼル 伏せ1 手札2

 

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー」

「いくぜ…遊戯!これが俺の全力だ!」

『来い!遊海!!』

 

「手札から『クリフォート・ツール』と『クリフォート・アセンブラ』をペンデュラムスケールにセッティング!」

遊海の横に光の柱が現れその中に、黄色いコアの付いた機械と石板のような機械が現れる

 

『なんだそのカードは!?』

「(モンスターなのに魔法カード!?)」

「このモンスター達はペンデュラムモンスターという、モンスターと魔法、両方の性質を持ったカードだ!」

『そんなカードがあるとは…!』

 

「ペンデュラムスケールの『ツール』の効果!自身のライフを800払いデッキから『クリフォート・ゲノム』を手札に加える!」

 

遊海 LP 3000→2200

 

「ペンデュラムモンスターには魔法カード扱いの時、『スケール』という数字を適用する!『ツール』は9!『アセンブラ』は1だ!」

『何が起きる…!』

「これにより俺は手札からレベル2~8のモンスターを同時に召喚できる!」

『なんだと!?』

「さぁいくぜ!『ツール』と『アセンブラ』でペンデュラムスケールをセッティング!我が魂を守りし大いなる力よ!この身に宿り闇を祓え!ペンデュラム召喚!手札より『クリフォート・ゲノム』!『クリフォート・アセンブラ』!」

ツールとアセンブラの開いた穴から2体の機械が現れる

ATK 2400

ATK 2400

 

『攻撃力2000越えが3体!?』

「遊戯…確かにこれで何も無ければ俺の勝ちだ!しかし…俺は全力でお前に挑む!俺は『アセンブラ』『ゲノム』『シェル』の3体を生け贄に捧げ…現れろ!我が相棒たる機殻の王!『アポクリフォート・キラー』!!」

 

『なんだと!?』

 

3体のクリフォート達が空に昇り…合体する、そして遊海を守護せし精霊、キラーが現れる

【遊戯様!今日は手加減しませんよ!】ATK 3000

 

『…これが遊海の全力…!』

 

「そして生け贄にした『ゲノム』効果を発動!俺のフィールドの『スキルドレイン』を破壊する!」

『何?』

「それにより『キラー』効果が開放される!『キラー』の効果!相手は手札・フィールドからモンスターを一体、墓地に送る!」

『それが狙いか!…なら俺は手札から「オベリスク」を墓地に送るぜ!』

 

「バトル!『キラー』で『ガゼル』を攻撃!『デストロイ・キャノン』!」

【主砲…発射します!】

キラーの砲撃がガゼルに迫る

『リバース罠『攻撃の無力化』!俺に対するダメージを0にしてモンスターの破壊を防ぐ!』

遊戯とガゼルは虹色の渦巻きに守られる

 

「防がれたか…俺はターンエンド!そしてターン終了時にペンデュラムスケールの『アセンブラ』の効果を発動!俺はこのターン生け贄にしたクリフォートモンスターの数ドローする!3枚ドロー!」

 

遊海 LP 2200

キラー P ツール・アセンブラ 伏せ1 手札3

 

 

 

 

 

 

 

 

『俺のターン!ドロー!』

『手札から「強欲な壷」を発動!2ドロー!』

「(嫌な予感がする…!)」

 

『手札から魔法カード『死者蘇生』を発動!墓地から蘇れ!「オベリスクの巨神兵」!!』

大地を砕き墓地からオベリスクが現れるATK 4000→3500

 

 

『何!?「オベリスク」の攻撃力が下がった!?』

「『キラー』の効果!特殊召喚されたモンスターの攻守は500下がる!『機殻の戦場』!」

『ならば手札から魔法カード「古のルール」を発動!現れろ!我が最強のしもべ!『ブラック・マジシャン』!!』

《ファラオよ!我が魂!三千年を越えて再び貴方と共に!》 ATK 2500→2000

 

「ヤバっ!?」

 

『バトルだ!「オベリスク」で「キラー」を攻撃!「ゴッドハンドクラッシャー」!』

 

オベリスクの拳がキラーを貫く!

【私…ほとんど出落ちじゃないですか!?】

「ぐっ!」

遊海LP 2200→1700

 

『遊海!これで終わりだ!「ブラック・マジシャン」でダイレクトアタック!』

 

《黒・魔・導!!》

ブラック・マジシャンの魔法が遊海に直撃し爆発が起きる

 

『なんだと!?』

しかし煙の中から遊海が現れた、そのライフに変化は無い。

 

「俺はリバース罠『機殻の凍結』を発動していた!それによりこのカードをモンスターとして特殊召喚し攻撃を防がせてもらった!」

 

『罠モンスター…やるな遊海…俺はターンエンドだ!そして特殊召喚された神は墓地に戻る!』

遊戯LP 3300

ブラックマジシャン ガゼル 手札0

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「いくぜ!俺は再びペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!エクストラデッキより現れろ!『ゲノム』『シェル』『アセンブラ』!さらに手札から『アーカイブ』!」

ATK 1800

1800

2400

1800

 

 

『何!?その3体は墓地にいったはず!』

 

「ペンデュラムモンスターは基本、墓地に送られず融合デッキに表側で加える!さらにペンデュラム召喚によりそのモンスター達は再び特殊召喚できる!そして手札から装備魔法『機殻の生贄』を『アーカイブ』に装備!そして『生贄』の効果により2体分となった『アーカイブ』を生贄に…現れろ!『クリフォート・アクセス』!」

赤色のコアの機械が現れるATK 2800

 

「そして生け贄にした『アーカイブ』の効果で『ガゼル』を手札に戻す!さらに『アクセス』の効果により自分と相手の墓地にいるモンスターの数の差…今は俺が一体、遊戯は三体!よって俺はライフを600回復し、遊戯に600ダメージを与える!」

『なんだと!?ぐあっ!!』

 

遊海LP 1700→2300

遊戯LP 3300→2700

 

「さらに墓地に送られた『生贄』の効果で二体目の『キラー』を手札に加え、さらにツール効果で800ライフを払いフィールド魔法『機殻の要塞』を手札に加え…そのまま発動!」

 

紫色の光線がフィールドを包む

遊海LP 2300→1500

 

 

「そして『要塞』の効果により俺は一度だけクリフォートモンスターを追加で召喚できる!」

『まさか!』

「再び現れろ!『アポクリフォート・キラー』!!」

【私!復活!】ATK 3000

 

 

「バトル!『アクセス』で『ブラックマジシャン』を攻撃!」

アクセスから放たれたビームが魔術師を貫く

《ファラオよ!申し訳ありません…!》

『マハード!!』

遊戯LP 2700→1900

 

「『キラー』でトドメだ!『デストロイキャノン』!」

 

『…ああ、俺の敗けだ…!』

 

遊戯LP 0

 

遊海WIN!

 

 

 

 

 

 

 

『遊海…俺の完敗だ!』

「満足したか?」

『…ああ、これで俺は戦いの儀を迎えられる…なぁ遊海、一つ聞いていいか?』

「なんだ?」

『お前は以前、俺達に転生者である事を話してくれた…転生する前から俺達の事を知ってる事も…だから知りたい、お前はこれからどうするんだ?』

遊戯は遊海に問いかける、未来を知っている上でどういう行動をするのかと。

 

「…遊戯、そういえば二人にはまだ話していない事があったな…」

『話していない事?』

「俺と翠の『特典』についてだ…」

『「特典」?』

 

 

 

 

「俺と翠は神様の手違いで死んでしまった、だから神様はお詫びにこの世界への転生と5つの特典をくれたんだ。」

 

「俺は前世のカードの持ち越し、俺専用の決闘盤、この世界の知識、精霊の力とパートナー精霊…」

「翠は前世のデッキ、料理の才能、決闘盤、黄金律…」

 

『二人共4つしか無いじゃないか?』

 

「…最後の一つは二人共、同じものなんだ…!」

そういうと遊海はその手に『伝説の剣』を実体化させる…そして

 

「…ガボッ!!」ザシュ

 

『遊海!!!』

遊海は躊躇なくその剣を自身の胸に突き立てた!

胸からは血が溢れ、周囲に広がっていく…

『遊海!お前なにを!!』 

 

「来る…な!!」

 

『!?』

 

「見て…いてくれ…これが最後の…特典だ…ゴフッ!」

 

遊海は剣を引き抜く、すると胸から白い煙が上がり傷が塞がっていく…

 

『これは…!?』

 

「これが…最後の特典…『決闘以外での不老不死』だ…!」

 

『不老不死…!?』

 

「俺と翠は…命をかけた決闘に負けない限り死ななくなった…俺達はこの力を使い、俺の知る未来をより良く変えていく…そのつもりだ…!」

 

『遊海…それがどれだけ辛い道か、わかっているのか?』

 

「ああ…これから先、たくさんの出会いと悲しい別れがあるだろう…しかし翠と一緒なら…乗り越えられるはずだ…!」

 

『遊海…』

 

「アテム…行こう、次はお前の…お前達のケジメをつける番だ!」

 

『ああ…!』

 

 

 

 

 

 

 

 

そして翌日…戦いの儀を迎えた、遊戯が千年アイテムを石板に冥界の石板に嵌める…すると壁に掲げられたウジャト眼が輝き遊戯を照らす…。

すると遊戯の影が二つに別れ…アテムが実体化する、そして遊戯対アテムの決闘…戦いの儀が始まった…!

 

 

 

 

 

 

 

 

遊戯とアテムのデュエルは今までのデュエル以上の決戦となった。

アテムは絶対的タクティクス、そして『自身のイメージしたカードを引ける』という能力を使い遊戯を攻める。

 

遊戯は長い間一緒にいたアテムの動きを読みつつモンスターで攻め、魔法で守る。

 

二人のデュエルは白熱した、そして…その時を迎える…。

 

 

『俺は「死者蘇生」を発動!墓地から蘇れ!天空の神!「オシリス」!』

アテムのフィールドにオシリスが降臨した!

『(俺の勝ちだ…相棒…!)』

 

「(わかっていたよ、もう一人の僕…君が僕なら神を呼んだ…)」

「僕は今…黄金柩の封印を解く!」

 

フィールドにあった黄金の箱のフタが開く、この場での『封印の黄金柩』の効果…それは「自身のデッキ・手札のカード1枚を封印し、お互いにその効果を使えなくする」というものだった。

 

封印されていたのは『死者蘇生』…それによりオシリスは風化し消滅する…それは遊戯からアテムに向けたメッセージ…「死者は現世に留まっていけない」という引導だった。

 

「…『サイレントマジシャン』で!プレイヤーへのダイレクトアタック!!『サイレント・バーニング』…!!」

 

『……!』

 

アテムLP 0

 

遊戯 WIN!

 

それは遊戯がアテムを越えた瞬間だった…

 

 

 

 

 

 

 

「うっ…うう!」

勝者でしょある遊戯は静かに涙をこぼす…

『俺の負けだ、相棒…!

立て!勝者が膝まずいてどうするんだ…?

俺がお前なら涙は見せないぜ…』

アテムは優しく遊戯に語りかける…

 

 

「僕は弱虫だから…僕にとって君はずっと目標だったから…!

君みたいに強くなりたくて…ずっと!」

 

『お前は弱虫なんかじゃない…!

ずっと誰にも負けない強さを持っていたじゃないか…!

「優しさ」という強さを…!!

俺はお前から教わったんだぜ…?』

 

…そして戦いの儀により魂の真実を見極めたウジャト眼が輝きだす…

「ファラオの魂よ…ウジャト眼にファラオの名を…!」

イシズがアテムに伝える

 

『我が名は…アテム!』

アテムが自身の名前を告げる…するとウジャト眼が強く輝き扉が…冥界への門が開く、そしてアテムは光に向かい歩きだす…仲間達はそれを見送る…

遊戯や杏子達がアテムに伝える

「忘れない!あなたの事を!!」

杏子が

 

「遊戯!ファラオだろうがアテムだろうがお前は『遊戯』だ!

千年経とうが俺達は仲間だ!」

城之内が

 

「決して忘れないよ!!君の事を!!」

遊戯が

 

それぞれの想いをアテムに伝える…

 

「アテム…いや遊戯!また会おう!!」

遊海は知っている、それは叶わない事だと…

『…!!』グッ!

 

アテムは右手でサムズアップしながら光へ向かう、光の中にはファラオに仕えた6神官、そして父王・アクナムカノンの姿があった。

 

そして冥界の扉が閉まる…あの世とこの世を分かつように…

「遊戯!」

「もう一人の…僕…!」

遊戯達が別れに涙する…すると

 

ゴゴゴゴ!!

 

突然、地響きが鳴り遺跡が崩れ始める…そして冥界の石板が崩れ落ちる、まるで使命を終えたと言わんばかりに…

「千年アイテムが!!」

「遊戯!来い!あぶねぇぞ!」

「ここは危険じゃ!!」

「お前達!避難だ!!」

 

遊戯達は崩壊する遺跡から慌てて避難する…その崩壊の中に俺は見た…体の透けたシャーディの姿を…

 

《異界の者よ…彼らを頼む…》

「えっ?」

「遊海さん!!早く!!」

「ああ!」

最後に何か聞こえたような…?

 

 

 

そして遺跡は完全に崩れ落ちてしまった、これで冥界への扉は二度と開く事はないだろう…。

 

「逝っちまったな…あいつ…」

「ああ…」

本田と城之内が呟く…終わったか…三千年に渡る長い旅が…

 

 

こうして遊戯とファラオの光の中に完結する物語は幕引きを迎えた…これからは遊戯とその仲間達の紡ぐ新しい物語が始まる…。

 

           第1章 遊戯王DM編 完

 

 




これにてDM編終了となります、次はオリジナルストーリーを挟みGX編へと話が進みます。

皆様に作品を御覧頂き、お気に入りが100件を突破しました、ありがとうございます!!
不器用な作者ですが、これからものんびり頑張らせていただきます!

これからもよろしくお願いいたします!
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