転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!ようやくの復活です!

まさか10日も寝込む事になるとは…久々にキツかったぁ……それから、今回の話を書くのも…。
遊矢対クロウ、2人のデュエルの行方は…?


それから、活動報告アンケートも受け付けていますので…良かったらお答えください

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=294259&uid=206572



おまたせしました!それでは、最新話をどうぞ!


絆の黒羽とエンターテイナー〜真っ向勝負〜

『シティは1つ!』

 

「「「「みんな友達!!」」」」

 

『うんうんいい感じ〜!フレンドシップカップ4日目!今日はついに…準決勝・決勝が行われるわ!!』

快晴のシティ・デュエルパレスにメリッサと観客達の歓声が響く…。

……本来ならば、地下ゴミ処理場送りにされたコモンズのデュエリストや地下送りにされたセキュリティによる反乱…「革命」によって大混乱に包まれているはずのシティ……だが、それは遊海やシグナー達の起こした「希望の革命」、そしてランサーズの活躍によって発生する事なく…シティの人々は本当の意味で『1つ』になろうとしていた…。

 

 

『昨日は融合次元が攻めて来た!なんていうからビックリしちゃったけど…セキュリティや勇敢なデュエリスト達の活躍で大きな被害がなくてよかった〜……フレンドシップカップが中止になったらみんな残念だもんね!さぁ、勇敢なデュエリスト達の頑張りに応えられるように…盛り上がっていきましょう──!!』

 

 

 

 

 

 

Side???

 

 

 

 

「ありがとな、ラプラス…なんとか、大丈夫そうだ…」

 

『ったく…スタンダード次元を出てからロクに眠らずに「正義の味方」やって、収容所からの脱獄手伝って?前夜祭でシンクロ次元のジャックとデュエル……そしてなんやかんやで「冥界の王」が復活してデュエルして、致命傷状態でZEXAL化………無理し過ぎなんだよ大馬鹿!!』

 

「あいてッ!?いや、俺も想定外、だったんだって…」

行政評議会ビル・ペントハウスの一室、一晩をかけたラプラスの治療によって遊海は()()全快した……使い果たした体力を除けば、だが。

 

 

「遊海さん…せめて、今日一日は安静にしててください…エクシーズ次元は…翠さん達は大丈夫ですから…!」

 

『流星の言う通りだよ、万全な状態で行かないと翠も心配しちゃうだろうしさ』

 

「そう、だな……そもそも…まだ、指一本…動かせないし…」

 

『まずは飯を食え!お前のそれは完全な()()()()()()()だ!翠がいないからってちゃんと食べてないから余計に回復が遅いんだろうが!』

流星とブルーノの言葉に遊海が弱々しく応えるが…再びラプラスに雷を落とされる。

……そもそも、セルゲイ戦後からオベリスクフォース襲来まで遊海はろくに食事を摂っていなかった、それが回復遅れの原因の一つだったのだ…。

 

 

 

『(というより…なーんか()()()()がするなぁ…?遊海から感じるカオスが強すぎる……嫌な気配がする……気のせいか…?……「赤き竜の痣」が反応しないなら…悪いモンじゃねぇのか…?)』

そんな中、ラプラスは遊海の状態に小さな違和感を感じていた…一瞬、アストラル世界人としての感覚が打ち倒されたはずの『混沌の神(ドン・サウザンド)』の影を感じ取ったが……遊海に宿る「痣」が無反応である事から、彼はその可能性を否定した。

 

 

 

コンコンコン…

 

 

「あ、はーい?」

 

『失礼する』

 

『赤馬零児か、どうした?これからフレンドシップカップの戦いがあるだろう?』

 

『その前に…遊海に確かめたい事があってな』

遊海の部屋を何者かがノックする…それは零児だった。

 

 

「ん、赤馬零児…どうした?」

 

『(完全に回復している!?まだ一晩しか経っていないのに…!?いや、動揺を見せるな…彼らの特異性は分かっていたはずだ…!)……これから紫雲院素良にアカデミアの情報を聞く所なのだが、その前に貴方と話がしたいらしい…大丈夫か?』

 

「紫雲院素良が…?構わないけど…」

ほぼ全快している遊海の姿に驚愕する零児…だが、その動揺を隠して遊海に目的を告げる…それは素良との面会だった。

 

『ならば、オレ達は席を外そう…少し休憩したいからな(アヤカを通して聞いてるからな)』

 

「(無駄に器用な事するなぁ…)」

 

『…感謝する』

遊海へとテレパシーを送り、ラプラス・流星・ブルーノは席を外す…既に盗聴の用意はバッチリである。

 

 

 

………

 

 

 

「入るね、遊海」

 

「改めて初めまして…俺が白波遊海だ、こうして会うのは……初めて、かな?」

 

「えっ…うん、そうだと…思う」

ラプラス達と入れ違いに月影に付き添われた水色の髪の少年、素良が現れる…ほぼ()()()の2人だが、実際…会うのは初めてではない…。

 

 

 

「あっ───ゆ、遊希…?遊希なの!?」

 

『───説明していなかったな……彼、白波遊海は…遊勝塾の榊遊希、彼が本来の記憶とデュエリストとしての力を取り戻した姿だ』

 

「えっ…!?」

 

「……そうか、凌牙の見せてくれた資料にあったな…君は榊家に居候していた時期がある……俺と同じでね」

ベッドに体を横たえる遊海の姿に素良はスタンダード次元での掛け替えのない()()の姿を重ねる……その既視感は当たっていた。

 

 

『君がバトルロイヤルの時、スタンダード次元に連れ込んだオベリスクフォース…その衝突が、榊遊希本来の記憶を呼び覚ますキッカケとなった……その代わり、遊海はスタンダード次元で過ごした記憶を()()()()()()()……その意味が分かるか?』

 

「───そんな……それじゃ、遊矢の事や、柚子や権ちゃんの事も…!?」

 

「ああ…遊希が遺してくれた『ビデオレター』のおかげで、関係は分かってる……俺には、その実感はないんだけどな……」

零児と遊海の言葉を聞いた素良は目を見開く…バトルロイヤルでオベリスクフォースが何をしたのかは()()()()()……だが、その暴虐が大切な友人を失わせていた事を…素良は知らなかったのだ……。

 

 

 

「───ごめん、なさい…!遊希…ごめん…!!僕が…僕のせいで…!!」

 

「素良君…君は悪くない、悪いのは──君をそこまで追い詰めたアカデミアの馬鹿な大人達だ……君はその呪縛を自分で断ち切れた……しっかりと赤馬零児や遊矢達の力になってやってくれ、それが…きっと『(遊希)』が素良に望む事だと思うから…」

 

「──うん…!」

 

『(アカデミアの戦士である紫雲院素良の心を一瞬で……あの優しさが、彼本来の……)』

失われてしまった遊希の事を考えて涙ながらに謝罪する素良…その頭を遊海の手が優しく撫でる、そこには憎しみも怒りもなく…無茶をしたのであろう素良を労る優しさだけがあった。

そしてその姿を見た零児は遊海の本質が「強さ」なのではなく──『優しさ』である事にようやく気付いたのだった。

 

 

 

 

 

「……さて、素良君…俺に話したい事があるって聞いたけど…?」

 

「あ、はい……あの……『帝王(カイザー)』って言葉に、心当たりってある、かな…?」

 

「カイザー?……ああ、()()()?」

 

「あっ…やっぱり…!」

落ち着いた素良に本来の目的を聞く遊海…そして素良の伝えた言葉は──確かに遊海の知る言葉だった。

 

 

『カイザー…?それはアカデミア関係者の事か?』

 

「うん、アカデミアの伝説のデュエリスト…丸藤亮の二つ名だよ……僕は彼の言葉に背中を押されて、アカデミアから離反しようと思ったんだ…!『アカデミアから離れろ、英雄を頼れ』って…!」

 

「そうか…お前も()()()()()のか、亮…!ならば、ずいぶん動きやすくなるな」

 

『話が見えてこないのだが…遊海、貴方は融合次元に行った事はないはず…なのに、何故…アカデミアのデュエリストの名前を…?』

カイザー…丸藤亮の名前を聞いて小さく笑みを浮かべる遊海…流石の零児もその状況に戸惑っている。

 

 

 

「昨日、ラプラスが言っただろ?『次元』以外の『世界』がある…遊星やジャック、スタンダード次元の海馬社長や遊戯はそれぞれの理由からその『世界』の記憶を持っている──それと同じ事が融合次元でも起きている、という事さ」

 

『──アカデミアに、貴方に協力してくれる味方がいる…という事か!?』

 

「そういう事…例え、世界が違っても…俺の()()()達は人々を踏み躙る悪を許す決闘者じゃない…おそらく、反旗の時を狙って準備しているはずだ…!」

僅かな情報から遊海は融合次元の状況を予測する…『絆の欠片』に導かれた丸藤亮を始めとした『決闘者』達がアカデミアの改革を狙っていると…!

 

 

『……遊海、本当に貴方は()()なのだ…?あの気難しい海馬瀬人から信頼され、初めて足を踏み入れたシンクロ次元の無血革命を成し遂げ…未だ足を踏み入れていないエクシーズ次元や融合次元にも影響を与える……私には、貴方の事を理解できない』

あまりにも凄まじい影響力を持つ遊海に対し、零児は思わず本音を伝える…彼にとって、遊海はまさに『未知』の存在だったからだ…。

 

 

「俺は…決闘者(デュエリスト)だ、それ以上でもそれ以下でもない……ただ、人と違うとすれば──ほんの少し、お前達よりも()()()してて…みんなより強い『力』を持ってる…それが俺さ」

 

『それが答えになるとでも…!?』

零児に改めて『決闘者』であると伝える遊海…しかし、零児は食い下がる。

 

「……本当はもう少し話してやりたいんだが……すまん、今は…無理、だな…」

 

『っ…何故だ!』

 

「赤馬零児……ダメだよ、この人……()()()()()()

 

『っ!?』

素良の言葉に零児が目を見開く、つい一瞬前まで話していた遊海は……静かに眠りに落ちていたのだ。

 

 

《赤馬零児、今はお引取りを……マスターはまだ万全な状態ではありません、来たるべき時に…必ず真実を伝えるでしょう》

 

『レイン彩華……』

眠りに落ちた遊海の傍らにアヤカが姿を現す…その無機質な瞳はまっすぐ零児を見つめていた…。

 

 

『……取り乱してすまない、紫雲院素良…次は君の話を聞く番だ…アカデミアの事、プロフェッサーの事を教えて欲しい』

 

「うん、それが…僕の罪滅ぼしになるのなら…!」

眠ってしまった遊海とアヤカに謝罪した零児は素良と共に部屋を去る……アカデミアの事を少しでも知る為に…。

 

 

《マスター、お疲れ様でした……良い夢を…》

3人を見送ったアヤカは穏やかに眠っている遊海の頬に優しく触れながら、戦い続けた彼を労った…。

 

 

 

 

 

 

Side OUT

 

 

 

 

 

 

『さぁ、まずは準決勝第一試合!榊遊矢選手対クロウ・ホーガン選手の対決です!』

メリッサの実況がデュエルパレスへと響く、そして赤いDホイールの遊矢とブラックバードを操るクロウがスタートラインに並び立つ!

 

 

『遊矢…この前は悪かったな』

 

「えっ…?」

 

『ほら、ガキ共には笑顔が大事なのか…腹いっぱいなのが幸せなのかって喧嘩したじゃねぇか……結局、両方大事なんだよな…腹が減ったら笑えねぇ…けど、笑顔がない食事なんてつまらねぇ……あん時のオレには余裕がなかった…けど、今なら言える…お前の考えも()()()んだってな』

 

「クロウ…」

それは遊矢達がセキュリティに捕まる前の小さな諍いの事…別世界の「記録」を得たクロウは遊矢の言葉も正しい考えだったと気付いたのだ。

 

 

 

『さぁ、戦おうぜ…遊矢!オレはガキ共の為に…この街を新しい未来に導く為に……手加減はしねぇ!』

 

「オレだって…!みんなにデュエルの本当の楽しさを知ってもらう為に…それに…ジャックにリベンジする為に──負けられない!」

 

『へっ、いい顔になったな…!いくぜ!!』

お互いに闘志を高める遊矢とクロウ…2人の戦いがついに始まる!

 

 

 

 

「『ライディングデュエル!アクセラレーション!!』」

 

スタートの合図によって同時に飛び出す2台のDホイール…先攻を取ったのはクロウだった!

 

 

 

 

クロウLP4000

遊矢LP4000

 

 

アクションフィールド『クロス・オーバー・アクセル』発動中

 

 

 

 

『先攻は貰った!オレのターン!!』

『「BF-東雲のコチ」を召喚!』

鷺に似た黒い羽を持つ鳥が現れる! ATK700

 

『さらに手札の「BF-白夜のグラディウス」は自分フィールドのモンスターが「BF」モンスター1体の時、特殊召喚できる!』

鋼の鎧を纏い、剣を携えた鳥人が現れる! ATK800

 

『オレはレベル3の「白夜のグラディウス」にレベル4の「東雲のコチ」をチューニング!!』

 

3+4=7

 

『漆黒の翼翻し、雷鳴と共に走れ!電光の斬撃!!シンクロ召喚!降り注げ!!「A BF-驟雨のライキリ」!』

クロウのエースモンスター…稲妻を纏う鳥人が現れる! ATK2600

 

 

『オレはカードを1枚伏せ、ターンエンドだ!』

 

クロウLP4000

ライキリ 伏せ1 手札2

 

 

 

「オレのターン…ドロー!」

「この手札なら…!オレはスケール1の『星読みの魔術師』とスケール8の『時読みの魔術師』でペンデュラムスケールをセッティング!」

遊矢の背後に光の柱が立ち上がり、白衣の魔術師と黒衣の魔術師が浮かび上がる!

 

 

PENDULUM!!

 

 

「揺れろ!魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!!手札から現われろ!レベル6『EMマンモ・スプラッシュ』!レベル4『EMシルバー・クロウ』!そして雄々しくも美しき二色の眼!レベル7!『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!」

ペンデュラムの軌跡からシルクハットを被ったマンモス、白銀の毛並みの狼、そして遊矢のエースモンスターであるオッドアイズが飛び出す! DEF2300 ATK1800 ATK2500

 

 

『お得意のペンデュラム召喚か…!さぁ、どうする!』

 

「いくぞ!オレは『マンモスプラッシュ』の効果発動!このカードと自分フィールドのモンスターを使って融合召喚を行なう!『マンモスプラッシュ』と『オッドアイズ』の2体で融合!」

マンモスと二色の眼の龍が融合の渦に飛び込む!

 

 

「二色の眼の龍よ!巨獣のしぶきをその身に浴びて…新たな力を生み出さん!!融合召喚!出でよ!野獣の眼光りし獰猛なる龍!『ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!」

野獣の力を宿すオッドアイズが咆哮を轟かせる! ATK3000

 

 

『いきなり攻撃力3000とは派手じゃねぇか…!』

 

「この時、融合素材になった『マンモスプラッシュ』は除外される…いくぞ、クロウ!『ビーストアイズ』で『ライキリ』を攻撃!」

 

『おっと!そう簡単にいくかよ!アクションマジック「奇跡」!「ライキリ」はバトルでは破壊されず、バトルダメージも半分になる!』

ライキリが手にした剣で野獣の炎を受け止める!

 

クロウLP4000→3800

 

 

「流石…!オレはカードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

遊矢LP4000

ビーストアイズ シルバークロウ (P 星読み 時読み) 伏せ1 手札0

 

 

 

『ふぃ〜…危ねえ…さぁ、次はオレの番だ!』

 

 

 

『オレのターン!ドロー!』

『自分のフィールドに「BF」モンスターが存在する時!手札の「BF-疾風のゲイル」は特殊召喚できる!』

黄色のクチバシが特徴的な鳥人が現れる! ATK1300

 

『さらに「BF-幻耀のスズリ」を召喚!』

骨の仮面を被った鳥人が現れる! ATK1000

 

 

『「幻耀のスズリ」の効果発動!召喚に成功した時、デッキから「ブラック・フェザー・ドラゴン」の名が記されたカード「BF-ツインシャドウ」を手札に加える!』

 

「ここだ!罠カード『EMショーダウン』を発動!自分フィールドの表側表示の魔法カード1枚につき1枚、相手フィールドのモンスターを裏側守備表示にする!フィールドの魔法カードはペンデュラムゾーンの『星読みの魔術師』と『時読みの魔術師』の2枚!『疾風のゲイル』と『幻耀のスズリ』を裏側守備表示に変更する!」

 

『なにぃ!?』

遊矢のフィールドから飛び出した銀狼がクロウのフィールドを黒い幕で覆う、それによって2体の鳥人は裏守備に変わってしまった!

 

 

ゲイルATK1300→DEF400

 

スズリATK1000→DEF1400

 

 

『やってくれるじゃねぇか…なら「ライキリ」の効果発動!「ビーストアイズ」を破壊させてもらうぜ!』

 

「やらせない!アクションマジック『ミラー・バリア』!『ビーストアイズ』の効果破壊を無効にする!」

ビーストアイズの前にバリアが現れライキリの斬撃を弾く!

 

 

『やるな…だが、攻撃は残ってる!「ライキリ」で「シルバークロウ」を攻撃!』

 

「くうっ…!」

銀狼がライキリによって斬り裂かれる!

 

 

遊矢LP4000→3200

 

『カードを1枚伏せてターンエンドだ!』

 

 

クロウLP3800

ライキリ ゲイル(裏) スズリ(裏) 伏せ2 手札1

 

 

 

『上手くやりやがったな…!だが、オレはまだ負けないぜ!』

 

「いくよ…クロウ!」

高速展開を得意とするクロウの得手を封じた遊矢は攻勢に出る!

 

 

 

「オレのターン!ドロー!」

「オレはもう一度スケール1の『星読みの魔術師』とスケール8の『時読みの魔術師』でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!エクストラデッキから蘇れ!『シルバークロウ』!『オッドアイズペンデュラムドラゴン』!」

再びペンデュラムが揺れ動き、銀狼と二色の眼のドラゴンが現れる! ATK1800 2500

 

 

「バトルだ!『ビーストアイズ』で『ライキリ』を攻撃!ヘルダイブバースト!!」

 

『ぐおおっ…!?』

野獣の火炎がライキリを焼き尽くす!

 

クロウLP3800→3400

 

「そして『ビーストアイズ』の効果発動!相手モンスターを戦闘破壊した時、フィールドから融合素材になった『マンモスプラッシュ』の攻撃力分のダメージ…1900ダメージを与える!!」

 

『なっ…インチキ効果もいい加減にしやがれ!?うおおっ!?』

マンモスの力を象った火炎がクロウに大ダメージを与える!

 

 

クロウLP3400→1500

 

『だが…オレは転んでもタダでは起きないぜ!罠カード発動!「ブラック・サンダー」!自分の「BF」モンスターが戦闘破壊された時、相手フィールドに存在するカード1枚につき400ダメージを与える!遊矢のフィールドのカードは5枚!2000ダメージのお返しだ!』

 

「マジで!?うわあああ!?」

墓地から飛び出したライキリの幻影が遊矢を黒雷で打ち据える!

 

遊矢LP3200→1200

 

 

「くっ…キッツ……でも、オレには攻撃が残ってる!『オッドアイズ』で裏守備の『ゲイル』を攻撃!さらに『シルバークロウ』で裏守備の『スズリ』を攻撃!!」

 

『くうう…!!(流石に、運命に選ばれたデュエリストは強いな…!!)』

螺旋の炎と銀狼の爪がクロウのモンスターを一掃する!

 

「オレは…これでターンエンドだ!」

 

遊矢LP1200

ビーストアイズ シルバークロウ オッドアイズ (P 星読み 時読み) 手札1

 

 

 

『流石にここまで追い詰められたらやばいな……だけどな、ガキ共の為に…そして世界を救ったシグナーの力を受け継ぐ決闘者の1人として……諦める訳にはいかねぇ!!』

別世界の自分の『記録』を受け継いだクロウは気合いと共にデッキトップに手をかける!

 

 

 

『オレのターン…ドロー!!』

『いくぜ!罠カード「BF-ツインシャドウ」を発動!このカードは墓地または除外された「BF」のチューナーとそれ以外のモンスターをデッキに戻す事で、新たなシンクロモンスターをエクストラデッキからシンクロ召喚扱いで特殊召喚する!!』

 

「墓地からの、シンクロ召喚!?」

それは黒咲戦でもクロウが見せたシンクロ召喚…それが新たな力を導く!

 

 

『オレは墓地のレベル4「幻耀のスズリ」とレベル4のチューナー「東雲のコチ」をデッキに戻し、ファントムチューニング!!』

 

4+4=8

 

『黒き疾風よ!秘めたる思いをその翼に現出せよ!!シンクロ召喚!舞い上がれ!レベル8!「ブラックフェザー・ドラゴン」!!』

フィールドに黒い羽根吹雪が吹き荒れる…そしてシグナーのドラゴンの1体たる黒翼のドラゴンが咆哮する! ATK2800

 

 

「クロウが…ドラゴンを…!」

 

『これがオレのシグナーの力…ガキ共の笑顔を守る為の力だ!!いくぜ、オレは「BF-銀盾のミストラル」を召喚!』

顔が盾のようになった鳥が現れる! ATK100

 

『さらにフィールドに「BF」モンスターが存在する事で手札の「BF-黒槍のブラスト」は特殊召喚できる!』

巨大な槍を持つ鳥人が現れる! ATK1700

 

 

『オレはレベル4の「黒槍のブラスト」にレベル2の「銀盾のミストラル」をチューニング!』

 

4+2=6

 

『吹き荒れる魔風よ!全ての禍を呑み込み、舞い上がれ!シンクロ召喚!レベル6!「BF-魔風のボレアース」!』

鎧を纏い、二振りの鎌を持つ鳥人が現れる! ATK2400

 

 

『「魔風のボレアース」の効果発動!シンクロ召喚に成功した時、デッキから「BF」モンスターを墓地に送る事でこのカードはそのレベルとなる!オレはレベル2の「BF-逆風のガスト」を墓地に送る事でレベルを2にする!』

 

魔風のボレアース ☆6→2

 

 

「わざわざモンスターのレベルを…?」

 

『いくぜ、遊矢…これがシグナーとしてのオレの全力だ!オレはレベル8の「ブラックフェザードラゴン」にレベル2シンクロチューナー「魔風のボレアース」をチューニング!!』

 

8+2=10

 

『黒き旋風よ!気高き誇りを…その翼に顕現せよ!シンクロ召喚!!解き放て!レベル10!「ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン」!!』

再びフィールドに黒い羽根吹雪が吹き荒れる…その奥から進化した黒翼のドラゴン…全身の羽根を黒と臙脂色に染めた誇り高きドラゴンが咆哮する! ATK3200

 

 

「『ブラックフェザードラゴン』が、進化した…!!」

 

『受けてみやがれ…黒羽の絆の一撃を!バトルだ!「ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン」で「シルバークロウ」を攻撃!アサルト・ノーブル・ストリーム!!』

漆黒の火炎弾がシルバークロウに直撃する!!

 

「っ…!アクションマジック『ダメージ・バニッシュ』発動!!戦闘ダメージを0にする!ぐうううっ!!?」

辛うじて遊矢はダメージを回避する!

 

 

『耐えやがったか…オレはこれでターンエンドだ!』

 

クロウLP1500

ブラックフェザーアサルト 手札0

 

 

 

『先にこいつの効果を教えてやるよ…「ブラックフェザーアサルトドラゴン」は相手がモンスター効果を発動するたびに自身に黒羽カウンターを1つ乗せ、さらに相手に700のダメージを与える!』

 

「モンスター効果を発動するたびにダメージを…!」

現在、遊矢の残りライフは1200…つまり、モンスター効果は1度しか使えない…!

 

 

『さぁ、遊矢!この絶体絶命の状況を覆してみろ!お前の()()()()()()()で!!』

 

「クロウ…ああ、やってやる!オレは…絶対に勝つ!!」

クロウの言葉を聞いた遊矢はアクセルを捻る!!

 

 

 

「オレのターン…ドロー!!」

「このカードは…!オレは…お前を信じる!!『調律の魔術師』召喚!!」

 

『そのカードは…!』

遊矢はジャックのオリジン…音叉の杖を持つ魔術師を喚び出す! ATK0

 

「『調律の魔術師』の効果発動!このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、相手のライフを400回復し、自分は400ダメージを受ける!」

 

『そのカードに賭けるか…だが!「ブラックフェザーアサルトドラゴン」の効果発動!自身に黒羽カウンターを乗せ、相手に700ダメージを与える!!アサルト・バースト!!』

 

「っ…がああっ!!」

黒翼のドラゴンが雷を放ち、遊矢のライフを追い詰める!!

 

 

クロウLP1500→1900

 

遊矢LP1200→800→100

 

ブラックフェザーアサルト 黒羽カウンター 0→1

 

 

「いくぞ…!オレはレベル7の『オッドアイズペンデュラムドラゴン』にレベル1の『調律の魔術師』をチューニング!!」

 

7+1=8

 

「剛毅の光を放つ勇者の剣!今ここに閃光と共に目覚めよ!!シンクロ召喚!!『覚醒の魔導剣士(エンライトメント・パラディン)』!!」

遊矢が覚醒したペンデュラムシンクロ…魔導剣士が降臨する! ATK2500

 

 

『現れやがったな…!だが、お前はもうモンスター効果は使えねぇ…どうするつもりだ?』

 

「どうするも何も…オレにできるのは()()だけさ…!アクションカード!!これで失敗だったら…笑ってくれ!!」

遊矢はアクションカードを掴み取る!!

 

 

「いくぞ…!バトルだ!『エンライトメント・パラディン』で『ブラックフェザーアサルトドラゴン』を攻撃!!」

 

『はっ…何か引きやがったな!!』

 

「その通り…!アクションマジック『起死回生』!!バトルするモンスターの攻撃力を800アップし、バトルでの破壊を無効にする!」

起死回生のカードが遊矢に力を与える!

 

エンライトメントパラディン ATK2500→3300

 

 

「いっけぇ!『エンライトメントパラディン』!!」

 

『そうはいくかよ!アクションマジック「飛翔」!「ブラックフェザーアサルトドラゴン」の攻撃力を600アップする!』

 

「っ─!!!」

空高く飛翔した黒翼のドラゴンが魔導剣士を迎え撃つ!

 

 

ブラックフェザーアサルトドラゴン ATK3200→3800

 

 

『これで決着だ!迎え撃て!アサルト・ノーブル・ストリーム!!』

先程よりも威力を増した黒い火炎が遊矢に迫る!!

 

 

「諦めて…たまるかぁああ!!」

魔導剣士の剣と火炎弾が衝突する…そしてフィールドは大爆発に飲み込まれた…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うわわわ…すっごい爆発…!デュエルはどうなったのかしら…!?』

ヘリコプターで遊矢達を追走していたメリッサの実況が響く…爆発による爆煙に包まれたコースでは勝敗が判断できない…!

 

『この煙を先に抜けて来た方が勝者と思われます…!さぁ、遊矢対クロウ…その勝敗は…!!』

 

 

 

 

キィィィン!

Dホイールのエンジン音が響く…そして煙の中から現れたのは───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…!あぶな、かったぁ…!!」

 

『煙の中から飛び出して来たのは…榊遊矢選手だ──!!』

煙を引き裂き、魔導剣士と野獣のドラゴンと共に遊矢が煙の外へと飛び出した…!

 

 

『今回は遊矢の粘り勝ちか…本当に脱出マジックみたいだったぜ…』

続いてクロウが煙の中から飛び出す…だが、その傍らに黒翼のドラゴンの姿は無かった…その原因は────

 

 

「アクションマジック、『立体交差』…本当に、ギリギリの賭けだった…!」

それはバトルフェイズ中に自身と相手の攻撃力を入れ替えるアクションカード……ギリギリまで諦めなかった遊矢の粘り勝ちだった…。

 

 

 

エンライトメントパラディンATK3300→3800

 

ブラックフェザーアサルトドラゴンATK3800→3300

 

 

クロウLP1900→1400→0

 

 

遊矢WIN!

 

 

 

 

 

『はぁ…便利なもんだなぁ、アクションカードは…オレももう少し使えば良かったぜ…まぁ、それでも勝ちは勝ちだ!いいデュエルだったぜ、遊矢!』

 

「クロウ…ああ、本当に強かった…!ありがとう!」

デュエルパレスに戻ってきたクロウと遊矢が握手を交わす…2人の手に汗握るデュエルに観客達も大いに盛り上がっていた。

 

 

 

『さぁて、お前の決勝の相手は遊星になるのか…それともジャックか…しっかりデッキの調整しとけよ?』

 

「なぁ、クロウ…遊星とジャックって…」

 

『ああ、あの2人は正真正銘の好敵手(ライバル)さ…!最後に戦った時に勝ったのは──遊星らしいけどな、ジャックも強くなってるから…オレもどっちが勝つかわからねぇ…!』

 

「キングと遊星……」

 

退場口に向かいながら遊矢は次の試合についてクロウに訊ねる…デュエルパレスには強い闘志が渦巻き始めていた…。

 

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