転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

ついにぶつかりあうシンクロ次元の遊星とジャック…その決闘の行方は…!

それでは、最新話をどうぞ!


ぶつかり合う魂〜宿命の決闘〜

『さぁ!遊矢とクロウの手に汗握るデュエルの興奮が冷めやらぬ中…大会本部からサプライズがあります!!』

遊矢とクロウのデュエルが決着したデュエルパレスにメリッサの声が響く、その知らせは…デュエルパレスをさらに興奮させる事となる。

 

 

『準決勝第二試合の組み合わせは本来なら、不動遊星選手対ユーゴ選手のデュエル…なのですが!トラブルによってユーゴ選手が()()()退()となりました!その代わり…なんと!キング、ジャック・アトラスが不動遊星選手と戦うようです!!』

 

「「「『『『うおおおっ!?』』』」」」

 

「ジャックのデュエルが見られるのか!?」

 

『すげぇ!!』

メリッサの言葉によってデュエルパレスが熱狂に包まれる…エキシビジョンデュエルで遊海に敗北したとはいえ、ジャックはシティのデュエリストの頂点…その思わぬデュエルに歓声が響いた…!

 

 

 

 

Sideジャック

 

 

 

『(遊星、お前と戦うのは…3年振りか──あの日以来、遊海と戦うまで…俺の魂は燻り続けていた……待っていろ、我が宿命の好敵手よ…!)』

ライダースーツに身を包んだジャックはガレージに向かうエレベーターの中で静かに闘志を高めていた…シティの頂点へと登り詰めたものの、不完全燃焼だったジャックの魂──その炎が静かに大きくなっていたのだ。

 

 

「あの…キング、僕を…()()()()()()()?」

 

『ん…お前は──もちろん覚えているぞ、「調律の魔術師」を()()()…お前の事はな』

 

「あっ…!」

その時、ジャックについていたボーイ…サムがジャックへと話しかける、ジャックは彼の事をしっかりと覚えていた。

 

 

「ごめんなさい…僕は、キングの託してくれた思いが分からなかった…あのカードを渡されて…ステータスも、効果も使い難くて…馬鹿にされたと思って……貴方を恨んでました」

 

『………』

静かに自分の犯した間違いを語るサム…ジャックは静かにその言葉に耳を傾ける…。

 

 

「それで、僕…遊矢さんに…貴方にカードを返して欲しいって、渡してしまったんです…でも、遊矢さんと……たまたま出会った不動遊星さんが教えてくれたんです…キングが、あのカードに託していた思いを……」

 

『そうか…そういう経緯で榊遊矢が「調律の魔術師」を手にしていたのか』

ジャックは遊矢が「調律の魔術師」を手にしていた経緯を知る…ジャックが託した思いがサムから遊矢へと受け継がれていたのだ。

 

 

『──不必要なカードなどない、全てのカードには役割がある…それは人も同じだ、お前にはお前の…榊遊矢には榊遊矢の…俺には俺の……担うべき役割があるのだ』

 

「あっ…」

それはあの日、遊星が遊矢やサムに伝えた言葉……ジャックは変わってなどいなかったのだ。

 

 

 

 

Side OUT

 

 

 

 

「それにしても…すっごいライディングスタジアムだな〜…ネオ童実野シティのスタジアムより広いかも……半分壊れちゃってるのが残念だなぁ…」

 

《フォウ、フォ〜ウ(特別意訳:相変わらず流星はのんびりしてるね〜)》

快晴のデュエルパレス、観客席の一角…そこにはキャップを被って顔を隠した流星、そしてその腕に抱かれたフォウの姿があった…遊星とジャックのライディングデュエルを間近で見ようと評議会ビルから抜け出してきたのだ。

 

 

「おじいちゃんとジャックさんのライディングデュエル…昔の録画とか、海馬ランドのアトラクションでしか見た事がないもんなぁ…いったいどんなデュエルになるんだろう…!楽しみだね!」

 

《フォウフォウ、フォーウ!》

本来ならば見る事は叶わない全盛期の遊星とジャック(シンクロ次元)のデュエルを前に流星は興奮していた…そんな時だった。

 

 

 

『失礼、隣の席は空いているかな?』

 

「あ、はい!空いてます!」

 

『ああ、よかった〜』

1人の男が流星へと声を掛ける…それは白いYシャツとベージュのズボンを履いた壮年の紳士、そして彼は同じような配色の服を着た女性を連れていた…。

 

 

《フォウ!?フォーウ!》

 

『おや、フォウくんじゃないか…という事は…君は遊海さんの関係者かな?』

 

「えっ?」

その時、流星の腕から抜け出したフォウが男性にすり寄る…そして流星は改めて男性達の顔を見た。

 

何処か見覚えのある逆立った黒髪の紳士…そして優しげなベージュ色の髪の女性……流星は一度だけ、その顔を見た覚えがあった。

 

遊星の持っていたアルバムの中で───

 

 

「ふ、不動博士…?」

 

『君、まさか……!』

 

『まぁ…!?』

何かに気付いた紳士…不動博士は震える手で流星のキャップを外す…そこにいたのは遊星と瓜二つの、赤いメッシュの少年だった。

 

 

 

『……ああ、遊海さんから聞いているよ…()()()()の遊星には、そっくりな顔の孫がいるって……はは、本当にそっくりだ…!』

 

「えっ…まさか、牛尾のおじちゃんみたいに……ひいじいちゃん、なの!?」

それは本来ならばありえない邂逅…遊星の孫と遊星の父が時空を越えて出会った瞬間だった…。

 

 

 

………

 

 

 

『さぁ!まずは不動遊星選手の入場です!先日の柊柚子ちゃんとの激しいデュエルをノーダメージで勝ち抜いた遊星選手はいったいどんなデュエルを魅せてくれるのか!』

デュエルパレスに響くメリッサの実況と共に遊星号に乗る遊星がコースを走り抜ける!

 

 

『対するはシティの希望の星!シティ最強のデュエリスト!キング、ジャック・アトラス─!!』

 

『フッ…キングは1人、この俺だ!!』

 

「「『『ジャック!ジャック!ジャック!!』』」」

そしてホイールオブフォーチュンを操り、キングポーズと共にジャックが入場、デュエルパレスは大歓声に包まれる!

 

 

 

 

『ついにこの時が来たな…遊星!三年前のリベンジを果たさせてもらう!』

 

「ジャック、オレも…再びお前と戦う日を楽しみにしていた……キングとなってさらに強さを増したお前の力、見せてもらうぞ!」

スタートラインについた2人の間に火花が散る…立場など関係なく、2人の好敵手が激突しようとしていた!

 

 

『──ん?…ふっ、遊星!観客席を見てみろ』

 

「えっ…あれは…」

そんな時、ジャックが小さく観客席のある場所を示す…そこには遊星に瓜二つの少年──『世界』における遊星の孫、流星が不動博士に抱きしめられる姿があった…。

 

 

「そうか、父さんは彼の事を知っていたのか……そういえば、流星から聞いたが…エクシーズ次元のレジスタンスには──ジャック、お前の孫娘がいるらしいぞ?」

 

『なんだと?…ハッ、面白い事もあるものだ』

不動博士と流星の姿を見た遊星は思い出した事をジャックに伝える…ジャックは一瞬呆気にとられていたが、すぐに表情を戻す。

 

 

『ならば…恥ずかしいデュエルはできんな!会った事もない孫とやらに…負けた話など聞かせられん!』

 

「ふっ…お前らしいな、ジャック…オレも…父さんや母さんの前では、負けられない!」

他愛もない話で笑いあった2人は闘志を高める!

 

 

 

 

『それじゃあ、いくわよ!アクションフィールドオン!フィールド魔法「クロスオーバー・アクセル」発動!!』

 

 

「『ライディングデュエル!アクセラレーション!!』」

スタートの合図と共に飛び出す2台のD・ホイール…先攻を取ったのは、遊星だった!

 

 

 

 

 

遊星LP4000

ジャックLP4000

 

 

アクションフィールド『クロス・オーバー・アクセル』発動中

 

 

 

「オレのターン!!」

「魔法カード『調律』を発動!デッキから『ジャンク・シンクロン』を手札に加え、デッキトップ1枚を墓地に送る!」

 

 

遊星墓地送り

チューニング・サポーター

 

 

「これなら…!自分フィールドにモンスターが存在しない時、手札の『ジャンク・フォアード』は特殊召喚できる!」

赤い動力装置が輝くロボットが現れる! ATK900

 

「さらに『デブリ・ドラゴン』を召喚!」

デフォルメされた星屑の竜が現れる! ATK1000

 

「『デブリ・ドラゴン』の効果発動!召喚に成功した時、墓地から攻撃力500以下のモンスター…『チューニング・サポーター』を効果を無効にして、攻撃表示で特殊召喚する!」

フライパンをかぶった小型のロボットが現れる! ATK100

 

 

「いくぞ…ジャック!オレはレベル1の『チューニングサポーター』とレベル3の『ジャンクフォアード』にレベル4の『デブリ・ドラゴン』をチューニング!!」

 

1+3+4=8

 

「集いし願いが新たに輝く星となる!光り差す道となれ!シンクロ召喚!!飛翔せよ!レベル8『スターダスト・ドラゴン』!!」

煌めく光と共に遊星のエース、希望を背負う白銀のドラゴンが飛翔する! ATK2500

 

 

『ふっ…現れたか…!』

 

「シンクロ素材となった『チューニングサポーター』の効果発動!デッキからカードを1枚ドローする!…オレはカードを2枚伏せ、ターンエンド!」

 

遊星LP4000

スターダストドラゴン 伏せ2 手札2

 

 

 

『いくぞ…遊星!!』

 

 

 

『俺のターン!ドロー!!』

『相手フィールドにのみモンスターが存在する時、手札の「バイス・ドラゴン」は特殊召喚できる!ただし、攻撃力・守備力は半分となる!』

凶暴な紫色のドラゴンが現れる! ATK2000→1000

 

 

『さらに「ダーク・リゾネーター」を召喚!』

音叉を持つ悪魔が現れる! ATK1300

 

 

『いくぞ、遊星!俺はレベル5の「バイスドラゴン」にレベル3の「ダーク・リゾネーター」をチューニング!!』

 

5+3=8

 

『王者の咆哮!今、天地を揺るがす!!唯一無二たる覇者の力をその身に刻むがいい!シンクロ召喚!!荒ぶる魂!レベル8!「レッドデーモンズ・ドラゴン・スカーライト」!!』

フィールドに荒ぶる炎が燃え上がり、ジャックのエースたる荒ぶる悪魔竜が咆哮する! ATK3000

 

 

『俺はカードを1枚伏せる…バトルだ!「スカーライト」で「スターダストドラゴン」を攻撃!!灼熱のクリムゾン・ヘルバーニング!!』

荒ぶるドラゴンの息吹が遊星に迫る!

 

 

「罠カード発動!『スター・エクスカージョン』!自分のシンクロモンスターが相手のシンクロモンスターに攻撃された時、その2体を相手ターンで数えて3ターン後のバトルフェイズ終了後まで除外する!!」

 

『フン、「記録」のデュエルの焼き直しか…だが、そうはさせん!罠カード「レッド・バニッシュ」を発動!このカードは自分の場に「レッド」モンスターが存在する時、セットしたターンに発動できる!相手が魔法・罠カードの効果を発動した時、その効果を無効にし、破壊する!!』

 

「っ…!」

悪魔竜の咆哮が遊星の罠カードを打ち砕く!

 

 

『シティを…この街の未来を変えるのは、今日この時だ!やれ!「スカーライト」!!』

 

「フッ…お前なら、そう出てくると思っていた!罠カード『くず鉄のかかし』発動!相手モンスター1体の攻撃を無効にし、このカードは再びセットされる!」

 

『むうっ…!』

ジャンク品のかかしが紅蓮の炎を受け止める!

 

 

『やるな…!俺はカードを2枚伏せ、ターンエンド!』

 

ジャックLP4000

スカーライト 伏せ2 手札1

 

 

 

 

『す、すごい…2体のドラゴンの衝突です…!キングの圧倒的な力を難なく躱す遊星…本当にすごい!!』

 

 

『フッ…やはり、俺達のデュエルはこうでなくてはな…!』

 

「ああ、勝負はこれからだ!」

メリッサの実況が響く中、笑いあう2人…熱きデュエルは始まったばかりである…!

 

 

 

 

「オレのターン!ドロー!」

「いくぞ…!『セカンド・ブースター』を召喚!」

遊星の場に黒い戦闘機が現れる! ATK1000

 

 

「『セカンドブースター』の効果発動!このカードをリリースする事で『スターダストドラゴン』の攻撃力をエンドフェイズまで1500ポイントアップする!」

戦闘機が希望の竜に力を与える!

 

スターダストドラゴン ATK2500→4000

 

 

「バトルだ!『スターダストドラゴン』で『レッドデーモンズドラゴンスカーライト』を攻撃!シューティング・ソニック!!」

 

『罠カード発動!「レッド・クリスタル」!このターンの終わりまで「スカーライト」は戦闘・効果では破壊されぬ!ぐううっ!!』

白銀の息吹が悪魔竜を撃ち抜くが、赤い水晶が攻撃を僅かに逸らす!

 

ジャックLP4000→3000

 

「オレはこれでターンエンド!」

 

遊星LP4000

スターダスト 伏せ1(かかし) 手札3

 

 

 

 

『(先制ダメージを食らったか…遊星の場には破壊効果を無効にする『スターダストドラゴン』、そして攻撃を無効にする『くず鉄のかかし』…この布陣を突破するには──躊躇などしていられん!)』

 

 

 

 

『俺のターン!ドロー!』

『俺は「スカーライト」の効果発動!1ターンに1度、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊し、1体につき500ダメージを与える!アブソリュート・パワー・フレイム!!』

 

「っ…!?『スターダストドラゴン』の効果発動!相手が自分フィールドのカードを破壊する魔法・罠・モンスターカードの効果を発動した時、このカードをリリースする事でその効果を無効にし、破壊する!ヴィクテム・サンクチュアリ!!」

 

『ぐうっ…!』

遊星のフィールドに迫る紅蓮の炎…だが、白銀の竜がその身を粒子に変えた事で逆に悪魔竜が焼き尽くされる…!

 

『そうだ、お前は「スターダストドラゴン」の効果を使わざるを得ない…いくぞ!魔法カード「三戦の才」を発動!自分のメインフェイズに相手がモンスターの効果を発動している時、3つの効果から1つの効果を選び、発動できる!俺は1つ目の効果を発動!デッキからカードを2枚ドローする!!』

ジャックの場に『天地人』と描かれた軍配が現れ、新たな手札を導く!

 

 

『……来たぞ!俺は「レッド・スプリンター」を召喚!』

炎を纏う健脚の悪魔が現れる! ATK1700

 

『「レッドスプリンター」の効果発動!自分フィールドのモンスターがこのカードのみの時、手札から「レッド・リゾネーター」を特殊召喚できる!』

炎の衣を纏う音叉の悪魔が現れる! ATK200

 

『さらに永続魔法「共鳴波」を発動!自分の「リゾネーター」がシンクロ素材となる度に相手フィールドのカード1枚を破壊できる!ただし、このカードは発動後2回目の自分エンドフェイズに破壊される…俺はレベル4の「レッド・スプリンター」にレベル2の「レッド・リゾネーター」をチューニング!!』

 

4+2=6

 

『赤き魂、ここに1つとなる!王者の雄叫びに震撼せよ!シンクロ召喚!!現れろ!レベル6「レッド・ワイバーン」!!』

炎を纏う飛竜が現れる! ATK2400

 

 

『そして永続魔法「共鳴波」の効果発動!伏せられた「くず鉄のかかし」を破壊する!!』

 

「くっ…!!」

音叉の共鳴が遊星の護りを破壊する! 

 

 

『バトルだ!「レッドワイバーン」で遊星にダイレクトアタック!!』

 

「ぐううっ!!?」

火炎弾が遊星のライフを大きく削る!

 

遊星LP4000→1600

 

 

『さらに!永続罠「リビングデッドの呼び声」を発動!蘇れ!「スカーライト」!!』

荒ぶる悪魔竜が復活する! ATK3000

 

 

『遊星、これで決着だ!「スカーライト」でダイレクトアタック!灼熱のクリムゾン・ヘルバーニング!!』

 

「まだ、断ち切らせはしない!手札から『速攻のかかし』の効果発動!ダイレクトアタックを無効にし、バトルフェイズを終了する!!」

 

「フン…!俺はこれでターンエンドだ!」

 

「この瞬間、『スターダストドラゴン』はフィールドに戻って来る!」

粒子が集い、白銀の竜が復活する! ATK2500

 

 

ジャックLP3000

スカーライト(リビングデッドの呼び声) レッドワイバーン 共鳴波(1) 手札0 

 

 

 

「まさか、『スカーライト』を……いや、肉を切らせて骨を断とうとしてくるとは思わなかったぞ…やるな、ジャック」

 

『フッ…さぁ、次はお前の番だ、遊星!』

 

「ああ、いくぞ…ジャック!」

 

 

 

「オレのターン!ドロー!」

「オレは『シンクロン・キャリアー』を召喚!!」

背中にクレーンを背負ったロボットが現れる! ATK0

 

「『シンクロンキャリアー』の効果!このカードがフィールドに存在する時、通常召喚に加えて『シンクロン』モンスターを召喚できる!『ジャンク・シンクロン』を召喚!!」

メガネをかけたオレンジ色のロボットが現れる! ATK1300

 

 

「オレはレベル2の『シンクロンキャリアー』にレベル3の『ジャンクシンクロン』をチューニング!!」

 

2+3=5

 

「集いし星が新たな道を指し示す!光差す道となれ!シンクロ召喚!!レベル5、シンクロチューナー!『アクセル・シンクロン』!!」

遊星の場に赤いバイクを模したロボットが現れる! DEF2100

 

 

「『アクセルシンクロン』の効果発動!デッキからレベル3の『スチーム・シンクロン』を墓地に送る事で、自身のレベルを3下げる!」

 

アクセルシンクロン ☆5→2

 

 

『シンクロチューナーだと…!?お前、まさか…!』

シンクロ次元において「シンクロチューナー」はさほど珍しいカードではない…だが、それを持つのが遊星ならば──話は変わってくる!

 

 

「ジャック、オレ達の強さはまだ『記録』のオレ達には及ばない…それでも、オレ達が彼らの力を受け継ぐ存在ならば──決して不可能な事はない!!」

遊星はDホイールのオートパイロットシステムを()()、Dホイールのスピードを上げていく!!

 

 

 

「(赤き竜…そして遊海さん、貴方達が伝えてくれた『絆の記憶』…そして、この街を救ってくれた『奇跡』に…オレは応えたい……オレ達は、新たな『絆』で…この街を守りたい!)」

遊星の意識がスピードの世界に融けていく、その中で遊星の心は穏やかだった…その心が、シンクロ次元の遊星を境地へ導く!

 

 

 

──ピチョン──

 

 

 

クリアマインド!!オレはレベル8のシンクロモンスター「スターダストドラゴン」にレベル2、シンクロチューナー「アクセルシンクロン」をチューニング!!』

それは「世界」の遊星が開眼したシンクロ召喚の新たな境地…超スピードの世界における善悪を越えた「無我の境地」…その名は──クリア・マインド!!

 

8+2=10

 

「集いし力が拳に宿り、鋼を砕く意志と化す!!光差す道となれ!」

遊星が手の中に現れた白紙のカードを掲げ…開眼する!

 

 

「アクセルシンクロォォッ!!」

 

 

『消えたっ…!!』

 

『ゆ、遊星選手が…消えた!?』

スピードの限界を超えた遊星の姿が掻き消える…だが、それは一瞬の事…彼は新たな力と共に現れる!

 

 

「現れろ!!レベル10!『スターダスト・ウォリアー』!!」

ソニックブームと共に…ジャックの背後から遊星が現れる、星屑の竜の面影を持つ…鋼の巨人と共に! ATK3000

 

 

『アクセルシンクロ…まさか、この土壇場で成功させるとは…!!』

それは「世界」の遊星とは異なる、シンクロ次元の遊星が目覚めさせた「境地」…その覚醒にジャックは目を見開く…!

 

 

「バトルだ!『スターダストウォリアー』で『スカーライト』を攻撃!!シューティング・フィスト!!」

 

『相討ち狙いだと…!?迎え撃て!「スカーライト」!灼熱のクリムゾン・ヘルバーニング!!』

そして遊星は躊躇なく相討ちを狙う…光速の拳と破壊の息吹が衝突、フィールドは大爆発に包まれる!

 

 

『ぐううっ…!!貴様、何を狙って──なにっ!?』

爆煙から抜け出したジャックは遊星へと振り返り…驚愕した、モンスターが消えたはずの遊星の場には威厳を感じさせる機械の巨人が佇んでいた…!

 

「『スターダストウォリアー』が戦闘、または相手の効果によってフィールドを離れた時、エクストラデッキからレベル8以下の『ウォリアー』シンクロモンスターをシンクロ召喚扱いで特殊召喚できる…それによってオレは『ロード・ウォリアー』を特殊召喚した!」

ATK3000

 

 

「バトルは続いている!『ロードウォリアー』で『レッドワイバーン』を攻撃!ライトニング・クロー!!」

 

『ぐおおっ…!!』

ロードウォリアーの一撃がワイバーンを粉砕する!

 

 

ジャックLP3000→2400

 

 

「オレはカードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」

 

遊星LP1600

ロードウォリアー 伏せ1 手札0

 

 

 

 

『き、キングが…キングが追い詰められています!!キングのフィールド・手札にはカードはありません…!キングは…ジャックはこの状況を覆せるのでしょうか!?』

 

 

『まさか「境地」の力すらも投げ出して勝利を狙うか…!やるではないか!』

 

「それはお互い様だろう?お前の魂を懸けた一撃に応えるなら…オレにはこの手しかなかった!」

 

『くっ…ハハハ…!そうか、やはりお前とのデュエルは…オレの魂を燃え上がらせる!!』

互いの誇りを懸けた魂のデュエル…その応酬にジャックと遊星は自然に笑みを浮かべる…!

 

 

『(状況は俺が不利…次のターンで決められなければ、遊星は「ロードウォリアー」の効果によって新たなモンスターを喚び出す……次の1枚に、全てを賭ける!)』

 

 

 

『オレのターン!ドロー!!』

『魔法カード「貪欲な壷」を発動!墓地の「バイスドラゴン」「ダークリゾネーター」「レッドスプリンター」「レッドリゾネーター」「レッドワイバーン」をデッキに戻し、カードを2枚ドローする!!ドロー!!』

それはジャックの誇りを賭けた1枚…その結果───

 

 

『来たぞ!!魔法カード「死者蘇生」!蘇れ!我が魂!「レッドデーモンズドラゴン・スカーライト」!!』

荒ぶる悪魔竜が復活する! ATK3000

 

 

『「スカーライト」の効果発動!特殊召喚された自身の攻撃力以下のモンスターを全て破壊し、相手に破壊したカード1枚につき500ダメージを与える!アブソリュート・パワー・フレイム!!』

 

「ぐううっ…!!」

破壊の炎がロードウォリアーを燃やし尽くす!

 

遊星LP1600→1100

 

 

『バトルだ!「スカーライト」で遊星にダイレクトアタック!!』

 

「まだだ!罠カード『星屑の残光(スターダスト・フラッシュ)』発動!墓地の『スターダスト・ウォリアー』を特殊召喚!!」

鋼の巨人が復活する! ATK3000

 

 

「これで、この攻撃は相討ちになり…オレは再び『ウォリアー』を特殊召喚できる!!」

 

『───もしも、お前が召喚したのが「シューティング・スター・ドラゴン」だったなら……オレに勝ち目は無かった………速攻魔法発動!「収縮」!相手モンスターの攻撃力を半分にする!!』

 

「なにっ!?」

鋼の巨人の攻撃力が半減する!

 

スターダストウォリアー ATK3000→1500

 

 

 

『「レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト」!!アブソリュート・パワーフォース!!

 

「ふっ…迎え撃て!『スターダスト・ウォリアー』!シューティング・フィスト!!

 

 

 

紅蓮の掌底と光速の拳が衝突する、最初は拮抗していた2つの拳…だが、鋼の巨人の拳が徐々に押し負け──紅蓮の拳がその巨体を貫いた…!!

 

 

 

 

遊星LP0

 

ジャックWIN!

 

 

 

『け…決着!!激しいデュエルを制し、決勝戦に進んだのは!キング!ジャック・アトラス──!!』

 

「『『「うおおおっ!!!」』』」

メリッサの実況がシティに響く…フレンドシップカップで一番の激しいデュエルの決着にデュエルパレスは歓声で揺れていた…

 

 

 

 

 

 

 

「遊星、何故…アクションカードを使わなかった?」

 

『遊矢達には悪いが…オレ達の戦いには──アクションカードを持ち込みたくなかった…オレの我儘さ』

 

『フッ…お互いに考える事は同じ、という事か……次はアクションカードも使うぞ、遊星───本当の全力で…!』

 

「ああ、楽しみにしておこう…オレもまた強くなる…!」

デュエルパレスに戻り、お互いに再戦を誓ったジャックと遊星はハイタッチを交わす……その姿はまさに理想のライバルの姿だった。

 

 

 

 

 

『準決勝の決着により、決勝戦の組み合わせが確定しました…!フレンドシップカップ、決勝を戦うのはキング、ジャック・アトラス対榊遊矢選手!!前夜祭以来のこの対決…遊矢選手は雪辱を果たす事ができるのか──!!』

メリッサの実況がシティに響く…シンクロ次元最後のデュエルが始まろうとしていた…!

気まぐれアンケート 好きな召喚法は?

  • 通常召喚(アドバンス召喚)
  • 儀式召喚
  • 融合召喚
  • シンクロ召喚
  • エクシーズ召喚
  • ペンデュラム召喚
  • リンク召喚
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