転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
まずはDARKSIDE OF DIMENSIONSを再構築した物語です。
…正直あの作品は完成されているのであまり手をつけたくなかったのですが…S.Kなりのアレンジを温かい目で見て頂ければ幸いです。
注意!
この話では映画効果・OCG効果を折衷したカードが登場します。
エジプトでのやり残し~次元領域での決闘~
戦いの儀を終えた俺達は遺跡近くの町に滞在していた、海馬さんは既に日本に向かっている。
なんでもゾーク復活未遂の余波で世界的災害があったらしくその対応のためだそうだ。
遊戯達はホテルでアテムとの思い出を語り合っている。
「なぁ…遊戯覚えてるか?アイツの初ゲーム!」
「うん!牛尾くんとのゲームだったね!」
「そうだ!それで牛尾の奴…」
牛尾か…懐かしい名前が出てきたな…高校で見かけたけどしょぼくれてたな…あれが未来でセキュリティやるとはな…
「ねぇみんな!明日には私達日本に戻るけど、やり残しは無い?」
杏子がみんなに声をかける
「僕は無いよ!
もう一人の僕も見送れた!だから大丈夫!」
「オレは…あっ!
カルトゥーシュ作ってねぇ!…でも金が…!!
本田!奢ってくれ~!」
「おい!城之内!俺にタカるなよ!?」
「まったくもう、あの二人は…遊海と翠ちゃんは?」
「俺は…」
《彼らを頼む…!》
…シャーディのあの言葉…もしかして…
「遊海さん?どうしたんですか?」
「…遊戯、すまない俺は少しエジプトに残る…」
「えっ?どうして?」
「ちょっとやり残した事がある…翠、お前はどうする?先に戻ってもいいぞ?」
「私は遊海さんに付いていきます!」
「わかった!ありがとう翠!」
「…お~い、誰か苦いコーヒー持ってきてくれ…」
「大丈夫か…?本田…」
「あはははは…」
「(いいな~二人共ラブラブで!私も遊戯と…)」
「杏子?どうかした?」
「なんでもない!」
「?」
翌日、遊戯達と別れた俺と翠は町外れにいた…。
「遊海さん、やり残した事って?」
「今から確かめる…!
千年玉よ!千年アイテムの場所を示せ!!」
俺が唱えるとオーブから三本の光が伸びる…
一つは冥界の石板のあった遺跡へ
一つは翠の指輪に
…そして一つは遺跡近くの別の場所に…
「遊海さん…これは…!?」
「やっぱりか…行こう、翠」
俺は光の行き先に向かった…
光の行きついたのは1件の小屋だった、一見人気も無く生活感もないが…感じる、たくさんの意識が集まっているのを…
「ここか…翠、アヤカ、何か感じるか?」
「私は特には…でも少し冥界の石板のあった遺跡と同じ雰囲気が…」
「マスター、レーダーに数値異常があります…目では見えませんが…何かがあります…!」
翠とアヤカがそれぞれの思った事を伝えてくる。
「アヤカ、正解だ…ここにはある場所への入り口がある、これからそこにアクセスするぞ…!」
「遊海さん…もしかして…!」
「…干渉開始!!」
俺は精霊の力を千年玉に集中し放出、空間に孔をあける
「いくぞ!」
そして俺は孔の中へと入っていった。
「遊海さん!置いていかないでくださ~い!」
「マスター!翠さん!…まったくもう…!」
孔をくぐり抜けるとそこは空間に浮く不思議な場所…浮島だった、そこにはストーンヘンジのような巨石があり、地面には千年錐のような模様が刻まれている。
そしてそこには数人の人の姿があった…。
「お前達は何者だ!…プラナではないな…?」
黒人の青年が話しかけてくる。
「ああ、俺達はただの決闘者だ…無理矢理だがこの空間に干渉させてもらった…ディーヴァという奴はいるか?」
「…ディーヴァはボクだ…お前は何者だ?」
黒人…マニだったかな?の後ろから不動 遊星に似た髪型の青年・ディーヴァ(藍神)が現れる…その手には映画と同じく箱…量子キューブが浮かんでいる。
「俺は白波 遊海だ、シャーディからお前達の事を託されて会いに来た!」
「シャーディ」…その言葉を聞いた途端、ディーヴァの目に暗い光が宿る
「シャーディ様は5年前に死んだ!何故お前があの人の事を知っている!!
…まさかアイツの仲間か?許さない…許さないぞ!!」
「おい!ちょっと待て!?話を…!」
「うるさい!!次元領域展開!!」
ディーヴァの声と共に周囲を赤い光が走る!
「兄さん!!どうしたの!?やめて!」
背の低い女の子…セラがディーヴァを止めようとするが…
「セラ!下がっていろ!アイツはシャーディ様の仇の仲間だ!アイツを倒してバクラの居場所を突き止める!」
効果はない…映画の藍神ってあんなだったっけ!?
「遊海さん!」
「翠…下がっていてくれ!決闘で正気に戻す!」
俺は決闘盤を構える…
「「デュエル!!」」
遊海LP 8000
ディーヴァLP 8000
●特殊ルール 次元領域デュエル
・リリース無しであらゆるモンスターを通常召喚可能
但し攻守は0でプレイヤーの任意で0~ステータス通りの数字を選択出来る。
・モンスター同士の戦闘ダメージは0
モンスターが相手によって破壊された時にコントローラーは表示形式分の数値のダメージを受ける。
「俺のターン!ドロー!」
「(ライフ8000になってる!?)俺は『サイバードラゴン』を次元召喚!はぁっ!」
機械竜が現れる ATK 0→2100
「ふん!瞬時にこの世界のルールを理解したか!」
「俺はカードを伏せてターンエンド!」
遊海LP 8000
サイバードラゴン 伏せ1 手札4
「ボクのターン!ドロー!」
「手札から『方界胤ヴィジャム』を次元召喚!」
一つ目の胴体と翼を持った悪魔が現れる ATK 0
「カードを4枚伏せてターンエンド!」
ディーヴァLP 8000
ヴィジャム 伏せ4 手札1
「エンドフェイズにリバース罠『サイバーネットワーク』を発動!デッキの『サイバードラゴン・ドライ』を除外する!俺のターン!ドロー!」
「スタンバイフェイズに『ネットワーク』の効果を発動!『サイバードラゴン・フィーア』を除外する!」
「そして手札から『サイバードラゴン・コア』を次元召喚!」
赤いコアを持つ機械竜が現れる ATK 400
「『コア』の効果によりデッキから『サイバーロードフュージョン』を手札に!(あれ?こんなカード入れたっけ?)」
「そして手札から『サイバーレヴシステム』を発動!手札の『サイバードラゴン』を特殊召喚!」
2体目の機械竜が現れるATK 2100
「俺は星5の『サイバードラゴン』2体でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!現れろ!進化せし機械龍!『サイバードラゴン・ノヴァ』!」
エクシーズ召喚の銀河から赤いラインの翼を持った機械龍が現れる ATK 2100
「なんだ!?その召喚法は!?」
マニが驚きの声を上げる
「…おもしろい事をするな、お前は…?」
ディーヴァは冷静?にこちらを観察している…なんだ?
何か違和感を感じる…?
「…俺はさらに『ノヴァ』を一体でオーバーレイネットワークを再構築…ランクアップエクシーズチェンジ!機械龍よ!更なる進化を遂げ無限の力を得よ!ランク6!『サイバードラゴン・インフィニティ』!」
ノヴァが黒い装甲を纏い進化を遂げ、インフィニティが現れる ATK 2100→2700
「そして『インフィニティ』の効果発動!『ヴィジャム』をこのカードのオーバーレイユニットに変換する!『サイバーソウルローバー』!」
ヴィジャムが光の玉に変換されインフィニティの回りを周回する
ORU3→4
ATK 2700→2900
「なんだと!?」
「バトルだ!『インフィニティ』でダイレクトアタック!『インフィニティ・エヴォリューション・バースト』!」
インフィニティがエネルギーを溜め始める
「リバース罠!『方界降世』を発動!デッキから2体目の『ヴィジャム』を…」
「その瞬間!『インフィニティ』の効果を発動!オーバーレイユニットを一つ取り除きその効果を無効にする!」
インフィニティの目から電撃が放たれ罠カードを破壊する
「なんだと!?」
ORU 4→3 ヴィジャム
ATK 2900→2700
「攻撃を続行しろ!インフィニティ!」
「ならばリバース罠『方界輪廻』を『インフィニティ』を対象に発動!お前は手札・デッキ・墓地から同名モンスターを召喚しなければならないがそのモンスターは融合デッキから出てきたモンスターだから召喚されない!さらに『インフィニティ』に方界カウンターを乗せ攻撃力を0にし効果も無効化する!」
「しまった!?」
インフィニティは錆び付きその動きを停止する
ATK 0
「さらに手札から『ヴィジャム』を特殊召喚!」
2体目のヴィジャムが現れる ATK 0
「俺はカードを伏せてターンエンド!」
遊海LP 8000
インフィニティ(アンディメンション) コア ネットワーク 伏せ1 除外2 手札2
「ボクのターン!ドロー!」
「フィールドの『ヴィジャム』を生け贄に『方界獣ダーク・ガネックス』を特殊召喚!この方法で召喚した『ガネックス』は攻撃力1000となる!」
ヴィジャムがゾウのような鎧を纏いダークガネックスが現れる ATK 1000
「さらに永続魔法『方法業』を発動!『ダークガネックス』を対象にしデッキから三枚目の『ヴィジャム』を墓地へ送り、攻撃力を800上げる!」
ヴィジャムの幻影がガネックスに力を与える
ATK 1000→1800
「バトル!『ガネックス』で『インフィニティ』を攻撃!」
ガネックスによりインフィニティが破壊される、しかし次元領域デュエルのためダメージは発生しない。
「(よし!コアは残った…これなら…)」
「そして『ガネックス』の効果発動!このカードをデッキに戻してデッキから『ブレード・ガルーディア』を手札に加え墓地から『ヴィジャム』を2体特殊召喚!」
ヴィジャムが2体現れる ATK 0
「さらに手札の『ガルーディア』の効果をバトルフェイズ中に発動!『ヴィジャム』を2体墓地に送り特殊召喚!このカードの攻撃力は2000になる!」
「なんだって!?(映画効果と混ざってる!?)」
ヴィジャム2体が合体し赤い鳥のようなモンスターが現れる ATK 2000
「バトル!『ガルーディア』で『コア』を攻撃!」
ガルーディアにコアが破壊される
「攻撃前に『ネットワーク』効果を発動!『サイバードラゴン』を除外!
ぐっ!?痛てぇ!!ダメージ実体化かよ!!」
「遊海さん!?大丈夫ですか!?」
遊海LP 8000→7600
「さらに『ガルーディア』の効果を発動!このカードをデッキに戻して『バスターガンダイル』を手札に加え墓地の『ヴィジャム』を3体特殊召喚!そして『ガンダイル』の効果で特殊召喚!」
ヴィジャム3体が合体し東洋の遺跡を思わせるモンスター、バスターガンダイルが現れる ATK 3000
「バトルだ『ガンダイル』でダイレクトアタック!」
バスターガンダイルから雷撃が放たれ遊海に直撃し吹き飛ばされる
「ぐああぁぁあ!!」
「遊海さん!!」
遊海LP 7600→4600
「『バスターガンダイル』は三回攻撃が出来る!!喰らえ!シャーディ様の仇!!」
バスターガンダイルがエネルギーを溜め始める
「賭けだ!リバースカード発動!『サイバーロードフュージョン』!除外されている『サイバードラゴン』『フィーア』『ドライ』をデッキに戻し融合召喚を行う!現れろ!鉄壁の機械龍!『サイバー・エタニティ・ドラゴン』!」
3体の機械龍が合体し鉄壁の防御を誇る機械龍が現れる DEF 4000
「くっ!?攻撃中止だ!そしてリバースカード!永続罠『方界曼荼羅』を発動!このターン破壊したモンスターを可能な限り特殊召喚する!そしてそのモンスターがいる限りお前のモンスター効果は全て封じられる!次のターンで終わりだ!」
体の錆びたコアとインフィニティが現れる ATK 0
「ターンエンド!」
ディーヴァ LP 8000
バスターガンダイル 業 曼荼羅 手札0
「(なんだよコレ…チートじゃないか…!
サイバードラゴンか、あのカードを引かないと…!)」
「どうした!サレンダーか?」
「サレンダーなんてしない!アテム!力を貸してくれ!俺のターン!ドロー!!」
来た!!
「俺は手札から『サイバードラゴン・ヘルツ』を召喚!」
青い機械竜が現れる ATK 100
「たった攻撃力100じゃないか!それではオレの『バスターガンダイル』は倒せない!」
「今倒す!手札から『オーバーロードフュージョン』を発動!フィールド・墓地の機械族モンスターを全て除外し…現れろ!『キメラテックオーバードラゴン』!」
フィールドの機械龍が合体し機械龍のヒュドラが現れる
ATK 5600
「攻撃力5600だと!?」
「バトルだ!行け!『バスターガンダイル』を攻撃!『エヴォリューションレザルトバースト』!!」
ヒュドラから放たれた光線がバスターガンダイルを粉々に破壊し、その余波でディーヴァが吹き飛ばされる
『ぐっ!ぐあああ!!』
ディーヴァLP 8000→5000
「はぁ…はぁ…!少しは頭が冷えたか?」
俺はディーヴァに話しかける
「うるさい!!シャーディ様の仇の仲間め!」
「ディーヴァ!一つ誤解を解こう!シャーディを殺したのは獏良 了じゃない!!」
「なんだと…?」
「確かに肉体は獏良だった!でもシャーディを殺したのは獏良の肉体に宿った千年輪の邪念!ゾークだったんだ!!」
「なんだと!?」
ディーヴァは驚きで動きを止める…どうやらゾークを知っているようだ
「大邪神ゾーク…シャーディ様が言っていた…名も無きファラオが道ずれに封印した邪神…それがシャーディ様を…!」
マニがそう呟く…もう一押し!
「そしてゾークは名も無きファラオ…アテムが倒した!ゾークはこの世界には存在しない!!」
「そんな馬鹿な…ならボクはなんのために…!」
ディーヴァは膝から崩れ落ちる…既に戦意は無い
「仇がいないなら俺は誰を憎めば…!」
「…誰も憎む事はない…!」
「えっ?」
「『憎しみからは何も生まれない』俺が友達から教えてもらった言葉だ、憎めば憎むほど心は死んでいく…シャーディがそれを望むと思うか?」
「シャーディ様…ボクは…」
「兄さん…」
《つまらんなぁ!ディーヴァよ!もっとオレを楽しませろよ…!!》
「なんだ!?」
突如空間に声が響く…これは!?
「マスター!ディーヴァから精霊の反応が!!」
「なんだって!?」
《ディーヴァよ…仇なら目の前にいるじゃないか…さぁ奴を叩き潰せ!!もっとお前の道化振りを見せるがいい!!》
その声と共にディーヴァから闇が溢れだし形を成す、それはまるで悪魔のようで…あの影はまさか!?
「ヤメロ!ボクに入って来るな!やめろぉぉ!!」
ディーヴァに闇が侵食していく、それと共にプラナの領域に暗雲が立ち込め巨石が崩壊していく…!
「兄さん!どうしたの!兄さん!?」
「ディーヴァ!!」
「おい二人共!そいつから離れて逃げろ!巻き込まれるぞ!」
「でも!!」
「しょうがない!トフェニ!頼む!」
「御意!」
トフェニが飛び出しマニとセラを捕まえこちらに戻って来る
「翠!トフェニ!そのまま脱出だ!孔に飛び込め!!」
俺達は来た道を戻り待避する、そして領域は闇に呑まれ崩れ落ちた。
Duel Interruption
謝罪
これから更新速度が低下します
理由 ぐだぐだイベントのため
よろしくお願いいたします。m(_ _)m