転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

394 / 540
こんにちは!S,Kです!

エクシーズ次元での戦いも最終局面…遊海達は世界を覆う絶望を祓えるのか…!


それでは、最新話をどうぞ!


反撃のレジスタンス〜エンタメの力〜

「おはようみんな!昨日はよく休めたか?体調が悪いなら今のうちに言ってくれよ?」

 

早朝のハートランド、遊園地の広場に遊海の声が響く…そこには身支度を整えた遊矢達ランサーズ、そして遊馬や凌牙を始めとした七皇達、十代に流星と海亜、二人のカイト…主要メンバーが集まっていた!

 

 

 

「おはよう遊海!オレは大丈夫、いつでも行けるよ!」

 

「おおっ?遊矢、ずいぶんと元気じゃないか!(遊希の事をもう少し引きずると思ったが……夜に何かあったのか?)」

遊海の挨拶に元気に応える遊矢、そこには昨日の落ち込んでいた面影はない…隣にいる柚子も覚悟が決まった表情をしている事から、二人の間で何かがあったのだろうと遊海は考えた。

 

 

「……ねぇ、遊海の隣にいるのって…もしかして……?」

 

「翠さん、ですか?」

そんな時、おそるおそるといった感じで素良と柚子が質問する…遊海の隣には見慣れない…しかし、面影のある白いワンピースドレスを着た紫の髪の綺麗な女性の姿があったからだ。

 

 

「あっ、驚かせてごめんね!私は白波翠、昨日までの小さい私と同一人物よ?昨日の夜に頑張って大きくなったの!」

 

「「「「どうやって!?!?」」」」

改めてランサーズ達に自己紹介する翠だったが、想像以上のビフォーアフターに遊矢達の驚愕の声が重なる…なお、事情を知っている凌牙達は苦笑いしていた…。

 

 

「ふふっ…それはヒ・ミ・ツ!私と遊海さんだけの裏技なの〜」

 

「(綺麗…それに優しそう…私もあんな大人になりたいなぁ…)」

少しお茶目に遊矢達の質問をはぐらかす翠…その姿を見た柚子は大人な翠に憧れを抱いていた…。

 

 

 

「翠の事はちょっと置いといて…Wカイト!カード化解除装置の進捗はどうだ?」

 

「白波さん、その呼び方は……装置はあと1日…いえ、半日で完成させます!」

 

『まさかアカデミアのカード化装置の解析を終わらせていたとは…しかし、これで仲間達を助ける事ができる…!』

 

「わかった…2人はそのまま組み立てを続けてくれ!無理はしないようにな?」

話を変える為にカイト達に状況を確認する遊海、二人のカイトはその頭脳で既に装置の開発を終わらせようとしていた。

 

 

「よし…作戦を確認する!アカデミアの拠点はここから3キロ先の湾岸地区にある!そこを強襲し、アカデミアを降伏させ…停戦させる!……この作戦の鍵は遊矢、お前だ……お前の因縁、しっかり解決してこい!」

 

「ああ!」

遊海の言葉に遊矢が強く頷く…!

 

 

「ランサーズと遊馬達は基本的に露払いだ!オベリスクフォースやアカデミア生を制圧してくれ、ドルベ、アリト、ギラグはハートランドのレジスタンスを指揮して防衛を頼む!」

 

「了解した!」

 

「おう!」

それぞれのメンバーの役割を確認する遊海…その言葉に遊馬達も静かに頷く…。

 

 

「それから…柚子ちゃんとセレナちゃん…君たちは本来、アカデミアに狙われている身だ…本当は戦場に出てほしくないが、止めても聞かないだろう…権現坂君と素良君、そして流星と海亜、お前たちは2人の護衛を頼む!全員でこの戦いを乗り越える!」

 

「「「はい!」」」

そしてアカデミアに狙われる柚子とセレナ…その護衛を任された流星達が応える!

 

 

 

「ところでよぉ白波、拠点まではどう向かうつもりだ?ハートランドの街は今までの攻撃でボロボロ…大きな道は潰れてるし、アカデミアがうろうろしてる…さらに空は見張りの『古代の機械飛竜』が飛び回ってる、どう動いてもすぐに見つかるぜ?」

 

「ああ、その事か…それは───」

 

『敵襲─!敵襲─!!アカデミアが攻めてきたぁぁ!!』

 

「「「!!!」」」

移動手段を真月に問われ、答えようとする遊海…その時、レジスタンスの1人・アレンが敵襲を伝える!

 

 

「そうか…強襲チームは俺について来い!エクシーズ次元の戦いは……今日で終わらせる!!」

 

「「『はい!!』」」

 

 

「遊馬!無茶しちゃダメよ!」

 

「分かってる!行ってくるぜ!」

遊海の号令を聞いた遊馬や遊矢達は防壁へと向かった…!

 

 

 

 

 

 

「アヤカ、スキャン頼む!」

 

《了解!…アカデミア勢力、200人…『古代の機械混沌巨人』30体、『古代の機械兵士』100体…『古代の機械飛竜』20体…『古代の機械猟犬』50体を確認!》

 

「なんて数だ…!?」

 

「奴らめ…!戦争を終わらせようとしているな…!?」

防壁の縁に立つ遊海達…その目の前には無数の「アンティーク・ギア」モンスター達の軍勢が迫っていた…!

 

 

「ゆ、遊海!こんな数、どうするの…!?」

 

「遊矢、そんな不安そうな顔するな…お前はまっすぐ前を見ていればいい……行くぞ、翠!」

 

「はい!」

 

「えっ、ちょ─!?」

 

「「「飛び降りた─!?」」」

 

「心配すんなって!すぐになんとかなるからさ!」

不安げな遊矢の肩を叩いた遊海は翠へと声をかけ、高さ30mを越える防壁から()()()()()…遊矢達は思わず叫んでしまうが、遊馬は明るく笑っていた。

 

 

 

「精霊変身!!」

 

「ドレスアップ!!」

 

ドン!!

 

空中で赤いマントがはためく鋼の鎧、精霊アーマー・モードクリフォートαと紫の精霊衣装(バトルドレス)・モデルシャドールを纏った2人は土煙と共に地上へと着地する!

 

 

 

【出てきた!……たった2人…!?】

 

【怯むな!アークエリアプロジェクトの為に、今日こそハートランドを攻略するのだ!】

遊海達の登場にアカデミア生達がどよめく…!

 

 

 

「融合次元、アカデミアの兵士…いや、学生達に告ぐ!戦闘を放棄して降伏しろ、お前達の為そうとしている事は『正しい事』ではない!」

 

【笑わせるな、降伏などするものか!アカデミアは全ての次元を統合して『理想郷』を創ろうというのだ!大人しく協力しろ!】

 

「『理想郷』か……子ども達や何も知らないハートランドの人々を巻き込んで、平和な世界を破壊しておいて何が理想か!!お前達が作ろうとしているのは…恐怖と悲しみしかない『暗黒郷(ディストピア)』だろう!!」

アカデミアへと投降を促す遊海…しかし、アカデミアの隊長らしきオベリスクフォースがその言葉を一笑に付し、歪んだ理想を語る…その言葉は遊海の琴線に触れた…!

 

 

【見慣れぬレジスタンスめ、我らの理想を否定するか…ん?紫色の髪の女…?身長は違うが…()()()()()()()の紫の悪魔か?ちょうどいい…!総司令に良い報告ができそうだ!!】

 

ブチッ

 

「俺の妻を……なんだって?」

 

「あっ…ゆ、遊海さん落ち着いて…!」

さらに、オベリスクフォースは遊海の逆鱗に触れた、アカデミア生()()()を病院送りにした事で抹殺命令が出されていた子供姿の翠…それを知った事で堪忍袋の緒が千切れたのだ。

 

 

「もう少し穏便に済ませてやろうと思ったが、気が変わった…アヤカ!拠点の方向は!」

 

《11時の方向です、マスター》

 

「OK…!メガロック!!ウィンダ!!」

 

《任せろ…!鳴動富嶽!!》

 

「え〜と……ウィンダ、お願い!」

 

《りょ〜かい!風よ…吹き荒れよ!!》

 

【な、なんだ─!?!?】

拠点の方向を確認した遊海は精霊達に指示を出す…その剣幕から遊海のやろうとしている事を理解したメガロックは大地を隆起させ、ウィンダは荒れ狂う風で空を飛ぶアンティークギア達を一か所に集中させる!

 

 

「本当の決闘者(デュエリスト)の力を見せてやろう…『決闘の守護者(デュエル・ガーディアン)』!!」

さらに遊海は魂の大剣を手元に呼び出す!

 

「装備魔法『団結の力』『聖剣カリバーン』『聖剣ガラティーン』同時展開!」

さらに魂の大剣の刀身に3枚の装備魔法を叩き付ける!

 

 

【くっ…そんな剣一本で何ができる!潰せ!『古代の機械混沌巨人』!!】

 

《◇◇◇◇◇…!!》

何かをしようとする遊海へ駆動音を響かせながら巨人が拳を振りかぶる!

 

 

 

 

「束ねるは命の輝き──平和を求める人々の祈り…!」

上段に構えた大剣に虹色の光の粒子が集まっていく…!

 

 

 

「この一撃は絶望を裂き、世界を照らす希望の光!!」

魂の大剣から虹色の光の刃が噴き出し、強風が吹き荒れる!

 

 

 

勝利を導く希望の剣(デュエルカリバー・グリッター)──!!」

 

 

 

【はっ─!?】

 

振り下ろされたのは巨大な光の刃、それは凄まじい衝撃波を伴いながら、遊海に迫っていた『混沌巨人』や他の「アンティーク・ギア」モンスターを()()させながら直進…厚い雲に覆われていたハートランドの空をも斬り裂き、射線には光の道が現れた…。

 

 

 

 

《デュエルモンスター反応ゼロ、戦闘不能デュエリスト200人、流石ですマスター》

 

「いいや、まだ()()()をしただけさ」

 

【ひ、ひいい…!?】

 

 

「これが…遊海の本気…!?」

 

「あれだけのモンスター達が、一撃で…!?」

 

「父さん…派手にやり過ぎだって……」

アヤカの報告を聞いた遊海は大剣を地面に突き立てる…威勢の良かったアカデミア生やオベリスクフォースは常識外れの威力の攻撃を目の当たりにしてへたり込み、呆然としている。

そして、遊海の攻撃を見た遊矢達は言葉を失い…凌牙は頭を抱えていた…。

 

 

 

 

「翠、()()()()!転身!モード影霊衣(ネクロス)・トリシューラ!!」

 

「わかりました!転身!モデル影霊衣・グングニール!!」

そして遊海はさらなる一手を打つ為に氷龍の鎧を纏う!

 

 

「この一撃は必中の槍…道を示せ!氷結投槍(グングニール)!!」

 

「大いなる龍の力よ!全てを凍てつかせ、道を作れ!!絶対零度!!」

翠は氷で作られた槍を光の斬撃の轍へと投げ放つ…さらに、遊海がその槍に絶対零度の冷気を付与…それによって轍が凍りつき、氷の道を作りだした!

 

 

「凌牙〜!頼むぞー!」

 

「なるほどな……現れろ!『No.101』!『S・H・Ark Knight』(サイレント・オナーズ・アークナイト)!!」

 

101

 

「うおっ…!?デカイな!?」

 

「かっこいい!」

壁の下から凌牙に呼びかける遊海…その意図を察した凌牙は巨大な白い方舟を喚び出した!

 

 

「みんな!『アークナイト』に乗り込め!氷の道で拠点まで最短距離で進むぞ!」

 

「いや、移動手段…スケールデカすぎだろ白波!?」

遊海の考えた即興の移動手段…それは『アークナイト』で氷の道を滑走するという方法だった!

 

 

「出発だ!『アークナイト』!ドルベ、アカデミアの奴らは任せた!」

 

「分かった!武運を祈る!」

ドルベにアカデミア生の拘束を任せ、白き方舟は動き出す!

 

 

「よっと!別にコソコソする必要はない!どちらにしても勝負は一瞬だ」

 

「でも…やり過ぎよ父さん!いくら元々壊れてたとはいえ…こんなに街を壊しちゃってどうするの!?」

 

「心配するな璃緒…あとで()()()()!」

 

「巻き戻……えっ?」

 

「まずはアカデミアを止めてからだ…行くぞ!!」

翠と共に方舟に飛び乗って汗を拭う遊海、そこで璃緒が街を壊してしまった父を咎めるが…遊海には何か考えがあるようだった。

 

 

 

 

………

 

 

 

 

《マスター!アカデミアの要塞まで残り500メートル、間もなく道も途切れます!》

 

「ああ、見えてる!お前達、ここからは走るぞ!」

 

「「「はい!!」」」

滑走する事数分、瓦礫の防壁に囲まれたアカデミアの要塞が目に見える距離まで滑走した遊海達は地上へと着地、要塞に向かって突き進む!

 

 

 

《敵影感知!総数30!》

 

「ランサーズ!遊馬!凌牙……いや、チームZEXAL!オベリスクフォースとアカデミア生を制圧せよ!」

 

「チームZEXAL…なんかカッケェ!いくぜみんな─!!」

 

「「「おー!!」」」

 

「(すごい…!遊海の指示にみんなが従って…!これが『英雄』…!)」

アヤカが敵影を察知する、そして遊海の指示でレジスタンス…遊馬達『チームZEXAL』が散開、即座にアカデミアへと立ち向かっていく…その見事な連携に素良は驚いていた…。

 

 

 

 

 

【【【「デュエル!!」】】】

 

 

遊海LP4000

 

オベリスクフォースLP4000

オベリスクフォースLP4000

オベリスクフォースLP4000

オベリスクフォースLP4000

オベリスクフォースLP4000

オベリスクフォースLP4000

 

 

バトルロイヤルモード

 

 

 

「俺のターン!」

「悪いが…お前達に割く時間はない!魔法カード『真紅眼融合(レッドアイズ・フュージョン)』を発動!デッキの『真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラック・ドラゴン)』と『真紅眼の凶星竜メテオ・ドラゴン』を融合!可能性を秘めし黒き竜よ!宙から降りそそぐ凶星の力を得て、流星の化身となれ!融合召喚!!『流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン』!!」

可能性の竜と凶星の竜が融合、宙を支配する劫火の竜が現れる! ATK3500

 

 

「『流星竜』の効果発動!デッキから『真紅眼の黒炎竜(レッドアイズ・ブラック・フレア・ドラゴン)』を墓地に送り、その攻撃力分のダメージを与える!ダーク・メテオ・フレイム!」

 

【【【ぐあああっ!?】】】

空中から流星竜が隕石のような勢いで地面に激突、オベリスクフォースを吹き飛ばす!

 

 

オベリスクフォース✕6 LP4000→1600

 

 

「さらに魔法カード『黒炎弾』発動!相手に『真紅眼の黒竜』として扱う『流星竜』の攻撃力分のダメージを与える!頭を冷やして来い!」

 

【【【ぎゃああああ!?】】】

凶星の放った炎がオベリスクフォースを吹き飛ばした!

 

 

 

オベリスクフォース✕6 LP0

 

遊海WIN!

 

 

 

 

 

「いっけぇ!『ホープレイV』!Vサラマンダー・インフェルノ!!」

 

「シューティング・ミラージュ!!」

 

「アルティメット・タキオン・スパイラル!!」

 

「バーニング・ソウル!!」

 

「ファイナル・フォール!!」

 

「スーパー・ヒート・メテオ!!」

 

【【【うわああああ!?】】】

 

 

「螺旋のストライク・バースト!!………す、すごい…!あの数のアカデミアを一瞬で…!」

アカデミア生を倒した遊矢が周囲を見回す…そこでは鋭角的な赤き希望皇や白き希望の竜、巨大な黄金のドラゴンや燃え盛る紅蓮の竜、星の血潮を宿すHEROがオベリスクフォースやアカデミア生を撃退していた…。

 

 

《敵影さらに追加…新手です!》

 

「むっ…あれは…」

アヤカの報告に遊海が拠点の方角を確認する、そこには増援のアカデミア生と軍服のような制服を着た、金髪と銀髪の女性達が立っていた…!

 

 

「父さん!アカデミアの『タイラー姉妹』だ!」

 

「タイラー姉妹…!」

 

『あらぁ、久しぶりじゃない凌牙…!この前の決着、つける?』

 

『グレース、油断するな…奴は強敵よ、相棒だったドルベとやらはいないみたいだけど』

敵方である凌牙へ馴れ馴れしく話かける銀髪の少女・グレース…それを諌めたのは軍人然とした口調の金髪の少女・グロリア…アカデミアでも上位の実力者達である。

 

 

 

『ノロマちゃんが慌てて出撃指令を出してきたと思ったら…なに?レジスタンスの反撃?』

 

『そのようね、しかし…私達の敵ではない…さぁ、かかってくるがいい!』

デュエルに飢えた獰猛な笑みを浮かべながらタイラー姉妹はデュエルディスクを構える!

 

 

「俺が相手をしてやってもいいが……遊矢、いってこい!お前の『エンタメデュエル』がアカデミアのデュエリストに通用するか試す時だ!」

 

「遊海…ああ、やってやる!」

なかなかの殺気を放つタイラー姉妹を見た遊海はデュエル相手に遊矢を差し向ける!

 

 

「黒咲!遊矢のフォローを頼む!お前が戦いの中で成長した姿を見せてくれ!」

 

「凌牙…分かった!レジスタンスとして、ランサーズとして…俺はアカデミアと戦う!」

そして凌牙が増援として現れたオベリスクフォースを相手にしながら、黒咲へと声をかける!

 

 

「黒咲…」

 

「…いくぞ、遊矢…エクシーズ次元の悪夢を終わらせる為に…俺達は戦う!」

 

「──ああ!」

遊矢に並び立つ黒咲…スタンダード次元に来るまでの彼は融合次元・アカデミアへの復讐心で心を閉ざし、復讐の為に戦い続けていた。

 

…だが、今は違う…ランサーズの仲間達や遊海と戦いを共にした彼は…仲間達の為にその力を振るう!

 

 

──遊矢、気をつけろ…『アマゾネス』使いのタイラー姉妹はオレ達の仲間、スペード校のレジスタンスを壊滅させかけている…凌牙やドルベが救援に来てくれていなければどうなっていたか…!──

 

「ありがとうユート…!いくぞ、アカデミア!!アクションフィールド『クロス・オーバー』発動!」

 

『アクションフィールド…?ああ、たしか本部の資料にあったわね?ランサーズって奴らが使う、アクションカードとかいうカードをデュエルに使えるってフィールド魔法!』

 

『どんなフィールドであろうと関係ないわ…ルールはタッグデュエル!フィールドと墓地は共有よ!』

 

 

獰猛なる狩人達とランサーズ…そのデュエルがついに始まる!

 

 

 

『『「「デュエル!!」」』』

 

 

 

 

デュエルダイジェスト 遊矢&黒咲対グロリア&グレース

 

 

 

 

先攻を取ったのはタイラー姉妹の姉・グロリア、彼女は通常召喚を行えば特殊召喚を…特殊召喚を行えば通常召喚を封じる永続魔法『スロー・ライフ』を発動…さらにアマゾネスの支配者『アマゾネス女帝』を融合召喚し態勢を整える。

 

対する遊矢のターン、攻撃力2800の『アマゾネス女帝(エンプレス)』を倒せるモンスターがいない事からペンデュラム召喚によって守りを固めようとする遊矢…そこでグロリアは『アマゾネス』モンスターが存在する時に相手が特殊召喚を行なった時、その攻撃力の合計分のライフを回復できる永続罠『アマゾネス拝謁の間』を発動…ライフを回復させる。

 

 

そして続くタイラー姉妹の妹・グレースのターン…姉を守るようにアマゾネスの従える猛獣『アマゾネスペット虎獅子(ライガー)』を融合召喚によって喚び出し、さらに『アマゾネス女帝』の効果で貫通効果を付与され、遊矢達へと襲いかかる。

 

当然、遊矢はアクションカードによる回避を狙うが───

 

 

 

「バトルだ!『月光舞豹姫(ムーンライト・パンサーダンサー)』で『古代の機械猟犬』を攻撃!!」

 

「っ!?セレナ…!ぐあっ…!!」

 

「ぐうっ…!」

周囲はアカデミア勢力とレジスタンス・ランサーズの乱戦状態…リアルソリッドビジョンによる攻撃の流れ弾を危惧した遊矢達はそのまま攻撃を受けてしまう…!

 

 

「お前達!遊矢達から距離を取れ!デュエルの邪魔になる!相手はフレンドリーファイアも気にしないタイプだ!」

 

『そうはいかないわ!「アマゾネス女帝」!「相生の魔術師」と赤い帽子のデュエリストを攻撃よ!』

 

「っ…遊海!!」

戦況を見て声を張り上げる遊海…その姿から『指令塔』である事を見抜いたグレースが攻撃と共にリアルダイレクトアタックを仕掛ける──!

 

 

ミシッ…!

 

 

「はぁ…もう少しお淑やかにデュエルはできないのか?せっかく綺麗な顔をしてるのに……そんなんじゃ男も逃げちゃうぞ?」

 

『『はっ…?』』

戦場に鳴り響く金属音…遊矢の『相生の魔術師』を斬り裂いた無骨な大剣で遊海へと襲いかかった『アマゾネス女帝』だったが…遊海の()2()()でその攻撃を受け止められてしまっていた…!

 

 

「バトルだ!『武神帝─スサノオ』で『古代の機械猟犬』6体を全体攻撃、さらに手札から『オネスト』を捨てて効果発動!自身の攻撃力に相手モンスターの攻撃力を加える!」

 

【【【うわああああ!?】】】

さらに片手間でアカデミア生を撃破…その間、アマゾネス女帝は空中で動きを止められていた…。

 

 

 

「遊矢、流れ弾は気にするな…俺達が全部弾くから、お前達はお前達のデュエルをしていればいい…ほら、お返しだ!」

 

『嘘っ…!?』

 

『モンスターの攻撃を生身で止めた、だと…!?』

 

「やっぱり…遊海はすごいなあ…」

女帝をタイラー姉妹の方へと放り投げながら遊海は遊矢達に語りかける…その尋常ではない『強さ』にタイラー姉妹は驚愕している…。

 

 

 

『(た、戦う相手を間違えたかしら…!?こいつらを倒して、早く赤帽子の男をなんとかしないと…!)』

 

「余所見をしている暇はないぞ…!お前達が思う以上に、俺達は…強くなった!!」

 

『っ…!』

遊海の持つ規格外の力の一部を見たグロリアは遊海を脅威として認識する…だが、強いのは遊海だけではない。

 

 

続く黒咲のターン、遊矢のペンデュラムカードを使い『RR-シンキング・レイニアス』3体を喚び出した黒咲はエースモンスターである、特殊召喚キラーの『RR-ライズ・ファルコン』をエクシーズ召喚、融合モンスターである『アマゾネス女帝』を攻撃、『アマゾネスペット虎獅子』の効果で破壊はできなかったものの、大ダメージを与える事に成功…したかに思われた。

 

だが、タイラー姉妹も強者の一角…1ターンに1度だけ、受けた戦闘ダメージを回復できる永続罠『アマゾネスの秘湯』でダメージはリセットされ…さらに、1度だけ戦闘ダメージを0にする事ができる永続罠『アマゾネスの呪鏡』を発動する事で完璧な盤面を構築する。

 

この状況を乗り越えるには、盤面を構築する罠カードを破壊するか…効果ダメージで攻めるしかないのだが、タイラー姉妹は甘くない。 

 

 

一巡したグロリアのターン、『女帝』と『虎獅子』の連続攻撃を攻撃を無効にする『RUM-エスケープ・フォース』や墓地のエクシーズモンスターを特殊召喚できる装備魔法『RR-アイアン・ハート』でなんとか凌いだ黒咲だが…そのライフは300まで追い詰められてしまっていた…!

 

 

 

 

『これで次のグレースのターンでお前達は終わりだ!お前達を倒し…次はあの赤帽子を倒してやるわ…!』

 

「確かにお前達は強い…でも、それは無理だと思うな…だって───」

 

 

 

「バトルだ!『幻魔皇ラビエル』で『古代の機械混沌巨人』を攻撃!さらに『幻魔皇ラビエル─天界蹂躙拳』を捨てて効果発動!『ラビエル』の攻撃力は2倍になり、相手モンスター全てに攻撃できる!粉砕せよ!天界蹂躙拳!!」

 

《ウオオオオオオッ!!》

 

【【【【【【ぎゃあああ!?】】】】】】

 

   

 

『『はっ…!?』』

 

「白波遊海は……俺達とは次元が違いすぎる」

追い詰められた遊矢達の背後で巨大な幻魔が混沌巨人を捻り潰す、この時点で遊海は50人近くのアカデミア生を1人で撃退していた…その様子に戦場慣れしているであろうタイラー姉妹も言葉を失っている。

 

遊矢や黒咲にとって遊海や凌牙達の存在は心の支えとなっていた…絶望が支配するハートランドに輝く「希望」…その「光」は本来であればアカデミアへの怒りに囚われていたであろう黒咲やユート達が冷静さを保てる程の余裕を持たせていた。

 

 

 

「黒咲、力を貸してくれ…このターンでオレは…アカデミアの呪縛を打ち破る!」

 

「やってみろ、遊矢!」

追い詰められた状況を前に遊矢は決意を固め…運命のカードをドローする!

 

 

 

 

「オレのターン、ドロー!!来た…!」

運命のカードをドローする遊矢…その一枚は遊矢の原点『スマイル・ワールド』だった!

 

 

「漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』!!」

 

『笑えないわ…何をしようって言うの?』

 

「(いけるはずなんだ…!オレとユートと黒咲、そして…父さんの力を合わせれば…!)」

ペンデュラム召喚と伏せていた『死者蘇生』を使い、反逆の牙を喚び出した遊矢…だが、タイラー姉妹のライフは『アマゾネス拝謁の間』の効果で10000を超えてしまった…普通ならば削りきる事など不可能なライフ…遊矢は乗り越える事ができるのか…!

 

 

 

「レディース&ジェントルメン!さぁ、皆さまご注目!!」

 

 

『な、なんだ?』

 

【いきなり声を張り上げたぞ…?】

 

「おっ…!?始まるのか?遊矢の『エンタメデュエル』って奴が!」

 

(なるほど、自分のデュエルをショーに見立てる…それが彼のデュエルか)

乱戦の続く戦場で声を張り上げる遊矢…その声に思わずアカデミア生達はデュエルの手を止めてしまう。

 

 

 

「今、オレ達のライフは僅か300!そして相手のタイラー姉妹のライフは1万を越えています…これを全て消し去る事ができましたらご喝采!!」

 

『私達のライフを消し去る…?そんな事は不可能よ!』

 

『私達のフィールドには「アマゾネスの呪鏡」がある、戦闘ダメージは無効にできるのよ?』

 

「それはもちろん覚えています!ですが…不可能を可能にしてこそ『エンタメ』…まずは舞台を整えましょう!」

呆れた様子のタイラー姉妹を前に仰々しく頭を下げた遊矢は逆転への準備を整える!

 

 

 

「オレは永続魔法『ミラクル・ロケット・ショー』を発動!」

 

『わぁ…!なかなか綺麗じゃないの!』

まずは永続魔法を発動…そのエフェクトで周囲が暗くなり、デフォルメされた星や銀河の景色が世界を彩っていく!

 

 

「このカードの効果によって相手モンスターは戦闘では破壊されなくなり、受ける戦闘ダメージも0になります!」

 

【ダメージを0にする?そんなんでどうやって勝つつもりだ?】

 

「それは見てのお楽しみ!そして…このカードこそ世紀のショーのキーカード!魔法カード『スマイル・ワールド』を発動!その効果によってフィールドの全てのモンスターの攻撃力はフィールドに存在するモンスター1体につき100アップします!フィールドには4体のモンスター!400アップ!」

 

『なっ…?私達のモンスターの攻撃力もアップさせるだと?』

続いて『スマイルワールド』が発動…星々の世界に笑顔のマークが彩りを加える!

 

「黒咲!力を借りるよ!『ライズ・ファルコン』の効果発動!ORUを1つ使い、相手の特殊召喚されたモンスターの攻撃力の合計分、自身の攻撃力をアップさせる!その攻撃力は6600!」

黒咲のエースがその力を発動、攻撃力を強化する!

 

 

 

──なるほど…そういう事か…!──

 

「ユート、なかなかいい感じだろ?続いて『ダークリベリオン』の効果発動!ORUを1つ使い、相手モンスターの攻撃力を半分にして…その数値分、自身の攻撃力をアップする!オレはこの効果を『虎獅子』に2回使います!トリーズン・ディスチャージ!」

さらにユートのエースたる反逆の牙の紫電が虎獅子の力を奪い去る!

 

 

 

『モンスターの攻撃力を上げたところで…!お前の攻撃はお前自身の「ミラクルロケットショー」で無効になる!』

 

「いいや!お楽しみはこれからだ!

遊矢の無意味な行動に苛つくグロリア…しかし、遊矢は明るくお決まりのセリフを口にした!

 

 

 

「皆さま!攻撃力が6600になった『ライズ・ファルコン』と攻撃力5075となった『ダークリベリオン』の攻撃にご注目ください!狙うは攻撃力725となっている『アマゾネスペット虎獅子』!」

 

【な、なんだ?何が起きるんだ?】

 

【モンスターがロケットに乗り込んだぞ??】

 

(なるほど…)

 

「アストラル?もうタネが分かったのか?」

 

(ああ、榊遊矢達は戦闘によるダメージを封じられている…さらに攻撃は『虎獅子』にしかできない…ならば狙うのは──効果ダメージ、彼はそれを誰も()()()()()()()()()()()行おうとしている様だ)

遊矢の宣言にざわめくアカデミア生達…その中でアストラルはいち早く遊矢の意図を察していた。

 

 

「いきますよ〜!!3!

 

「「「2!!」」」

 

【【「「『1!!!』」」】】

 

 

「発射!!」

遊矢のカウントダウンに重なるアカデミア生やランサーズ達の声…そしてハヤブサとドラゴンを乗せたデフォルメロケットが虎獅子に向かって発射され───

 

 

ボッカーン!!

 

 

『『うわああ〜!?』』

 

【おおお!?】

 

【すっげー…】

衝撃を伴わない光の爆発がタイラー姉妹の目の前で炸裂、フィールドを眩い光が埋め尽くし…アカデミア生達は目を奪われる…。

 

 

 

『あは…アハハハ!面白〜い!!』

 

『でも、ダメージは0!何がしたかったの?』

遊矢の迫力あるショーを見て思わず笑ってしまうタイラー姉妹…そしてそのラストは───

 

 

「ここで『ミラクルロケットショー』のもう1つの効果発動!バトル終了後にこのターンに無効にした戦闘ダメージの合計分、つまり10225ダメージを相手に与えます!」

 

『な、なに─!?』

 

「ウッソー!?」

空にフィナーレを飾る大きな花火が打ち上がる…起死回生のミラクルショーデュエルは遊矢達の勝利で幕を閉じた…!

 

 

 

 

グロリア&グレース LP0

 

遊矢&黒咲 WIN!

 

 

 

 

 

「皆さま!お楽しみ頂けましたでしょうか?これが榊遊勝直伝のエンタメデュエルでございます!」

 

【【【おおお〜!!】】】

 

『すごかった…』

 

『こんなデュエルが、あるなんて…』

礼を以てデュエルを締めくくる遊矢、それと共にアカデミア生から歓声が上がる…そしてタイラー姉妹は初めての『エンタメ』の衝撃を受け過ぎて腰を抜かしてしまっていた…。

 

 

 

「アカデミアの奴らの敵意が薄れていく…」

 

「すっげーな!デュエルでアカデミア達を笑顔にしちまった!」

 

「あれは…私達にはできないデュエルね」

 

「遊矢君のエンタメデュエル…すごかったね!」

そして遊馬や凌牙達も遊矢のデュエルに感心していた…デュエルをショーに見立てるデュエルスタイルは真似できないデュエルだったからだ。

 

 

 

 

『な、なにをしているのです!?タイラー姉妹!レジスタンス如きに敗れるなど!ただでさえアークエリアプロジェクトは6ヶ月と18時間35分も遅れているというのに!!』

 

 

「なんだ?アイツ…?」 

 

「どうやら、アカデミアの上官らしいな」

その時、何処となく生真面目で小者っぽい…おかっぱ頭の中年が現れる…彼は野呂守(ノロ マモル)、エクシーズ次元侵攻の副指令官である。

 

 

『他の兵士達も気の抜けた表情を…!アカデミア本部からの援軍はまだか!!』

 

「その援軍とやらが来る前に…俺達がこの戦いを終わらせる!」

 

「遊海…!」

気の抜けてしまったアカデミア生達を見て苛立つ野呂…その前に臨戦態勢の遊海が立ち塞がる…!

 

 

 

「遊矢、よくやった…お前のエンタメはアカデミアにも通用する……次は俺達が力を見せる番だな」

 

「おう!任しとけ!」

 

「これ以上…アカデミアの好き勝手にはさせねぇ」

 

『ひいっ…!?』

魂の大剣を担ぐ遊海の隣に希望皇を従えた遊馬と黒き槍術士を従えた凌牙が並び立つ…その威圧感に野呂は思わず尻餅をつく…!

 

 

 

 

【誰も手出しするな!レジスタンスは…榊遊矢は!ボクが葬り去る!!】

 

「「「っ!?」」」

 

「「エド…!」」

その時、静まり返った戦場に凛とした声が響く…それはブルー制服のアカデミア生達を引き連れた総司令官、エド・フェニックスの声だった。

前線での『スマイル・ワールド』の発動反応を確認して飛び出してきたエド…その姿に遊矢と十代が思わず拳を握り締める。

 

 

 

エクシーズ次元の戦いもついに大詰めに差し掛かろうとしていた…!

気まぐれアンケート 翠のBGMにするなら?

  • 決闘のテーマ(DM)
  • 熱き決闘者達(DSOD Ver.)
  • 起死回生(Gx)
  • 絆のテーマ(5D's)
  • 熱き心のデュエリスト(ZEXAL)
  • Wars(Fate/HA)
  • outbreak(fgo)
  • その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。