転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

一ヶ月振りの投稿…お待たせしてしまい、申し訳ありません!
6月が月初から異常に忙しく、さらにメインゲームのfgoの攻略などで時間がかかってしまいました…。


ついにぶつかりあう遊矢とエド、遊矢はエドに笑顔を取り戻す事ができるのか…!   

それでは、最新話をどうぞ!


笑顔を取り戻す為に──運命の戦士と勇気の眼──

【誰も手出しするな…!レジスタンスは…榊遊矢は、ボクが葬り去る!!】  

 

「エド…!」

エクシーズ次元を救う為に快進撃を続けていた遊海と遊矢を始めとしたレジスタンス・ランサーズ連合…彼らの前に侵攻軍の総司令官、エド・フェニックスが姿を現した…!

 

 

 

 

「お前が侵攻軍のリーダーか、俺の名は白波遊海…スタンダード次元防衛隊ランサーズのリーダー代理、そして──『()()()』だ」

 

【決闘王…?聞いた事のない称号だな、しかしランサーズか…まさか、自分からボク達に狩られに来るとは】

エドを前に名乗る遊海…だが、エドは大きな反応──何かを思い出したような様子は見せなかった…。

 

 

《マスター、エド・フェニックスから遊戯さんや牛尾と同じエネルギー反応……『絆の欠片』を確認しました、おそらく……榊遊勝への憎しみや成長環境による影響で覚醒していないものと思われます》

 

「そういう事か…アカデミアは子ども達に洗脳に近い教育をしている、それがエドの心を……本来のエドが持っているはずの『決闘者の魂』を封じ込めているのか…!」

アヤカの知らせた分析結果から遊海はエドの状態を考察する…。

 

融合次元のエドもスタンダード次元の遊戯達やシンクロ次元の牛尾・ディヴァイン達のように遊海との()に導かれた『転生者』ではある。

しかし、アカデミアによる『洗脳教育』によって…本来目覚めるべき決闘者の『魂』が封じられた状態にあるのだと…。

 

 

 

『そ、総司令官殿!?たかがレジスタンスやランサーズ如きに直々の出陣とは…いささか大げさでは…』

 

【野呂、お前は黙っていろ…オベリスクフォース以外の兵士達ではレジスタンスはともかく…ランサーズや、赤帽子の男──白波遊海に勝てはしない……そこまで分析力がないとは思っていなかった】

 

『あ、いや、それは…』

 

【キミにはあとで話がある…今の手出しは無用だ】

 

『ひっ…!?(しまった…!独断でプロフェッサーへ援軍を要請していた事がバレている…!!)』

指令官であるエドが戦場へ現れた事に動揺し、ゴマをする野呂…その言葉を切り捨て、エドはデュエルディスクを構える…!

 

 

 

「エド…!」

 

「今は我慢してくれ、十代……この因縁はこの次元に生きる遊矢とエドのモノだ……」

 

「遊海先生…」

自分の知るエドとは違う、冷酷な姿を見せるエド・フェニックスを前に十代は拳を握り締める…その肩を叩いた遊海は遊矢へと向き直る。

 

「行って来い、遊矢…お前のエンタメデュエルであいつの……エドの心を救ってやってくれ」

 

「遊海…ああ!!」

遊矢は遊海の言葉から今までにない「重さ」を感じていた…まるで、悪に堕ちてしまった()()を想うような……そして遊矢は歩み寄るエドと向かい合う…!

 

 

「頑張って!遊矢!!」

 

「遊矢!これがこの戦いの分水嶺だ!お前のデュエルで戦い抜け!!」

 

「柚子…権現坂…!オレは…デュエルでエドを笑顔にしてみせる!」

戦いを前に遊矢に声援を送る柚子と権現坂…ランサーズやレジスタンス、エクシーズ次元の人々の想いを背負い…遊矢の戦いが始まる─────

 

 

 

 

 

キィン─!!

 

 

 

 

 

《次元間転移の反応を確認!パターン・アカデミア!》

 

「っ…!こんな時に援軍か…!」

その時、遊矢とエドの中間地点に光の粒子が集う…それはアカデミア製の次元転移装置独特の反応、そして現れたのは────

 

 

 

【───ほう、どうやら…一触即発、といった雰囲気のようだな】

 

 

【なっ、お前…貴方は…!?】

現れた人物が静かに目を開ける…深い青色の髪に鋭い目付き、そしてカスタムされたデュエルアカデミア・オベリスクブルー制服のコートを纏う男…その姿を見たエドは動揺を隠せなかった…!

 

 

「『帝王(カイザー)』…!?」

 

「カイザー…!?なんでカイザーが!!?」

 

『お、おおおー!!プロフェッサー!まさか、アカデミアの最高戦力たる()()()を派遣してくださるとは!!』

 

「……なるほどな、こちらでも…お前の強さは変わらない、か…」

その姿を見た素良は言葉を失い、十代ですら目を見張る……野呂がアカデミア本部へと要請していた援軍……それはアカデミアにおける伝説──『帝王』丸藤亮だった…!

 

 

 

 

【プロフェッサーの命でレジスタンス・ランサーズの殲滅の為に派遣された………あれがランサーズか】

 

「っ…!!(なんだ、このプレッシャー…!?ジャックと同じくらい、強い…!!)」

周囲を一瞥した丸藤亮──カイザーが遊矢に目を向ける、そして遊矢は肌で感じ取った…目の前の男がシンクロ次元の王であったジャック・アトラスと同等の強さを持っている事を…。

 

 

【プロフェッサーの命令といえど…このデュエルの邪魔はさせない!】

 

ビシッ!!

 

「っ…!またデュエルアンカーか!!」

 

[フィールド魔法『クロス・オーバー』発動!]

 

「遊矢!」

遊矢に狙いを定めたように見えたカイザー…それを遮るようにエドはデュエルアンカーを放ち、遊矢のデュエルディスクを強制的に起動する!

 

 

【早まるな、エド・フェニックス…俺の相手はその小僧ではない…】

頭に血が昇っている様子のエドに肩を竦めながら…カイザーはその目をある男に向ける…!

 

 

【お前が赤帽子の決闘者──白波遊海だな?】

 

「ああ、その通りだ……そういえば、アカデミアの最優先排除対象って奴にされてたか?」

 

【そうだ、俺の最優先指令は…あなたを排除する事だ】

鋭い目で遊海を睨むカイザー…その圧を受けながら、遊海は飄々としていた。

 

 

「そうか…ならば、ランサーズの1人として…そして『()()()()()()』として…()()で相手になろう!!」

 

【望む所だ…全力の貴方と戦い、()()()()()()()()()の誇りを示そう!!】

 

 

「なんという闘志のぶつかり合い…!気を抜けば持っていかれる…!!」

 

「あれがアカデミアの『伝説』のデュエリスト…!話には聞いていたが、これほどとは…!!」

お互いに口上を述べ、火花を散らす遊海とカイザー…その闘志のぶつけ合いにランサーズや遊馬達も冷や汗を流す、その威圧感に耐えられなかったアカデミア生の一部は膝をついてしまっている…。

 

 

「遊海待って!カイザーは…!!」

 

()()()()()、大丈夫だよ素良君……これは戦争じゃない………()()の決闘だ」

 

「やく、そく…?」

不安そうな表情で遊海に話かける素良…その不安を晴らすように軽く頭を撫でた遊海はカイザーに向き直る。

 

 

「ここでは遊矢のデュエルの邪魔になる…場所を変えよう」

 

【ああ、いいだろう】

 

『ほっ!?へ、兵士達よ!カイザーを援護するのです!!』

 

「遊馬、こっちは任せていいか?」

 

「ああ!遊海の応援に行っていいぜ!シャーク!璃緒!」

 

「遊矢の戦いは僕達が見届けるよ!」

 

「流星君、お願いね!」

遊矢とエドのデュエルを前に戦いの場を移す遊海とカイザー…それを見た野呂がアカデミア生の半分をカイザーの援護に向かわせる、それを見たレジスタンス・ランサーズも翠・凌牙・璃緒・素良が遊海の援護へと向かった…!

 

 

 

「ああ、そうだ…アヤカ!中継モードを起動!ハートランドの人々に、遊矢の戦いを届けてやってほしい!」

 

《了解ですマスター!「アポクリフォート・キラー」ステルスモードで現界…映像投影を開始します!》

静かに歩きながら遊海がアヤカへと指示を出す…そしてアヤカは真体である機械要塞をハートランド上空に展開、ネオ童実野シティでの遊星対Z-ONE戦のように映像をハートランドへと映し出した…。

 

 

 

 

……………

 

 

 

 

【これ以上、邪魔はさせない…!フィールド魔法『金網チェーン・デスマッチ』発動!】

 

「っ…閉じ込められた…!」

遊海とカイザーが去るのを見届けたエドがフィールド魔法を発動…周囲が高い金網の壁に囲まれていく…!

 

 

【改めて名乗ろう…!ボクはアカデミア・エクシーズ次元派遣軍総司令官、エド・フェニックス!榊遊矢…今回こそ決着をつける!!】

 

「オレは…オレはランサーズの()()()()()()()()()()、榊遊矢!このデュエル…受けて立つ!!」

お互いに名乗りを上げる遊矢とエド…エクシーズ次元とエドの心を救う為のデュエルが始まった…!

 

 

 

 

「【デュエル!!】」

 

 

 

 

デュエルダイジェスト 遊矢対エド

 

 

 

 

先攻を取ったエドは蜥蜴人のようなHERO『D・HEROディシジョンガイ』を喚び出し、ターンを終える。

 

対する遊矢はペンデュラム召喚を駆使して『EMダグ・ダガーマン』とエースである『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』を喚び出し、速攻を狙う。

しかし、エドは甘い相手ではない…先のデュエルを引き分けに終わらせた『D・HEROダイナマイトガイ』と『ディシジョンガイ』によるバーン効果によってカウンターダメージを受けてしまう。

 

返しのターン、エドはエースである暗黒の戦士『D・HEROディストピアガイ』を融合召喚…その効果によるダメージ、さらに装備魔法『ディレイアーマー』によるコンボで遊矢のライフを600まで追い詰めてしまった…!

 

 

【榊遊矢…!ボクはキミに絶対に勝つ!そして、榊遊勝のデュエルが間違っている事を証明する!!】

 

「っ…!」

遊矢…否、榊遊勝への執着…憎しみに囚われているエド、その殺気に遊矢は思わずたじろいでしまう…。

 

 

「負けないで遊矢!エンタメデュエルはここからよ!!」

 

「柚子…ああ、オレのデュエルはここからだ!相手がその気なら、オレの『言葉』で語り合う!!」

しかし、遊矢は1人ではない──柚子や仲間の声援を力に変えて、新たな力を解き放つ!

 

 

 

 

「比類なき短剣使いよ!二色の眼輝く龍よ!今、1つとなりて新たな命目覚めさせよ!融合召喚!!気高き眼燃ゆる、勇猛なる

龍!『ブレイブアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!!」

 

【融合召喚だと!?】

フィールドに紅蓮の炎が渦巻く…そして、新たなるオッドアイズ──鎧を纏いし勇気の龍が咆哮する!

 

 

「『ブレイブアイズ』の1つ目の効果!このカードが特殊召喚される時、このターンのエンドフェイズまでフィールドのモンスター全ての攻撃力は0になる!」

 

【なにっ!?】

ブレイブアイズの纏う勇気の炎がフィールドを覆い尽くし、暗黒の戦士の力を奪い去る!

 

 

「続いて2つ目の効果!1つ目の効果で攻撃力を0にしたモンスター1体につき、自身の攻撃力を100アップする!バトルだ!『ブレイブアイズ』で『ディストピアガイ』を攻撃!!灼熱のメガフレイムバースト!!」

力を増した勇気の龍が青き炎を解き放つ!

 

 

【無駄だ!装備魔法『ディレイアーマー』によって『ディストピアガイ』は戦闘では破壊されない!所詮、真似事の融合召喚などなど!】

 

「『ブレイブアイズ』の3つ目の効果!このカードがバトルする時!戦闘破壊無効効果を無効にする!」

 

【そう上手くはやらせない!永続罠『デマイズ・アーバイン』!1ターンに1度、自分の『D・HERO』の攻撃力を100アップさせる!それによって『ディストピアガイ』のエフェクト発動!攻撃力か守備力が変動した時、相手モンスターを破壊する!アカデミアの融合召喚こそが本物…偽物は消え去れ!ノーブル・ジャスティス!!】

 

「くっ…!?しまった…!!」

だが、エドのタクティクスは遊矢を上回る…勇気の龍は暗黒の戦士の波動に吹き飛ばされてしまった…。

 

だが、その一手は思わぬ事を引き起こした。

 

 

 

「っ…?あれは──『スマイル・ワールド』!?」

 

【っ…】

効果の余波でエドの懐からカードが舞い落ちる、それは…半分に破かれてしまった『スマイル・ワールド』だった。

 

 

 

「もしかして…!それは、父さんのカードなのか!?なんで、なんでお前が持ってるんだ!?」

 

【──いいだろう、答えてやる…!あれは、ボクがエクシーズ次元に来て間もない頃の事だ…!】

父の手掛かり…『スマイル・ワールド』を目にした遊矢は動揺する…そして、エドは榊遊勝との因縁を語り始めた。

 

 

…………

 

 

アカデミアによるエクシーズ次元侵略が始まって間もない頃、エドはアカデミアに抵抗する凄腕のデュエリストの話を耳にした。

しかも、それだけではなく…戦ったアカデミア兵に対して『デュエルは人々を笑顔にする為のもの』と説いて周っているという…。

 

その話を聞いたエドはそのデュエリストに苛立ちを覚えた…『アカデミアの教えこそが全て、アカデミアは正しい』と教えられていたエドはアカデミアの正しさを示す為に凄腕のデュエリスト──榊遊勝へとデュエルを挑んだ。

 

 

 

しかし、エドは遊勝に負けた。

 

アカデミアの融合召喚を駆使して遊勝を追い詰めたエドだったが…遊勝は『EM』モンスター、そして『スマイル・ワールド』を駆使してまさに奇跡の逆転を果たしたのだ。

 

アカデミアのデュエルで敗北したエドは動揺した…そんな彼に遊勝は優しく語り掛けた。

 

 

──アカデミアの教えは間違っている、デュエルで争うのは愚かな事だと分かったはずだ……それをキミからプロフェッサーに伝えて欲しい──

 

 

『スマイル・ワールド』を手にエドに手を差し伸べた遊勝…だが、エドはその手を取ることなく、払い除けた。

 

 

エドが教え込まれた「アカデミアの教え」という名の『呪縛(洗脳)』は根深かった…「笑顔のデュエル」と「アカデミアの正義」の間で揺れ動くエドの心…それを宥めようとした遊勝だったが…その姿は忽然と消えてしまった。

封印されたカードは無かった…立ち去ったのか、それとも──

 

 

そしてエドは遊勝の影を追い掛けてエクシーズ次元を彷徨った…アカデミアの正義を示す為に、半分に破かれた『スマイル・ワールド』を手にしながら…。

 

 

…………

 

 

【そんな時、キミが現れた…!榊遊勝の息子を名乗るお前が…!アカデミアの正義を証明する為に、キミに負ける訳にはいかないんだ…!!】

 

「エド…!」

遊勝への怒りと憎しみを露わにするエド、その様子を見ながら遊矢は驚いていた……エドの経験した話は遊海が語った『予想の話』とほとんど一致していたからだ。

 

 

──遊矢、以前のオレだったら…奴とはデュエルで分かり合う事などできない、そう断言しただろう……だが…今のお前の思いは分かる…!──

 

「ああ…!確かに、父さんはエドを助けられなかったのかもしれない…!でも、それでも!オレはオレなりのエンタメデュエルで最善を掴む!!」

ユートの問いかけに遊矢は拳を握りしめる…揺れ動くエドの心を救い、笑顔にする為に!

 

 

 

【覚悟しろ…!榊遊矢…!アカデミアの教えが正しいと証明する為に、榊遊勝の息子であるお前を叩き潰す!!『ディストピアガイ』でダイレクトアタック!これで終わりだ─!】

エドのターン、防ぐ術を持たない遊矢へと暗黒の戦士が拳を振りかぶる…だが、希望の一手は遊矢の目の前にある!

 

 

「オレは…最後まで諦めない─!」

 

【アクションカードを使うつもりか!やらせん!!】

 

「くっ─!」

攻撃を前に「クロス・オーバー」の足場を駆け上がる遊矢…エドはアクションカードの獲得を阻止する為にデュエルアンカーによる妨害を試みるが──遊矢は気合いで希望を掴み取る!

 

 

「アクションマジック『回避』!その攻撃を無効にする─!」

暗黒の戦士の拳圧が遊矢を逸れるようにねじ曲がる!

 

 

「おおっ!やるじゃんか遊矢の奴!」

 

(ああ、悲鳴の迷宮でのきみを思わせる身のこなし…決闘者としての身体能力もなかなかだ)

遊矢の見事な回避に遊馬が歓声を上げる、その横ではアストラルが過去の遊矢の戦いを思い出していた。

 

 

【くっ…!だが、いくら粘っても『ディストピアガイ』がいる限り、キミの運命は既に決定している!ボクはこれでターンエンドだ!】

アカデミアのデュエルを…暗黒の戦士である『ディストピアガイ』を信頼するエド…そんな彼を前に遊矢は自分のペンデュラムの首飾りを掲げる…!

 

 

 

 

「エド!今、お前の心は揺れている…このペンデュラムのように!」

 

【揺れている、だと?】

 

「そうさ!アカデミアが…プロフェッサーが正しいって信じたい気持ち、そしてそれとは正反対の…榊遊勝とデュエルした時に感じた気持ち!お前はその2つの間で迷ってる!」

 

【バカな、そんな事は…】

 

「それにさ…エド、お前…本当はオレの父さんとデュエルして()()になったんじゃないのか?」

 

【っ…!!戯言を言うな!!】

 

「そっか…なら、オレのデュエルで思い出させてみせる!デュエルの楽しさを!デュエルで生まれる笑顔を!」

ペンデュラムに揺れるエドの心情を投影する遊矢…正義と理想に揺れるエドの為、遊矢を戦い続ける…!

 

 

 

デュエルは白熱していく、遊矢は高い攻撃力の『ディストピアガイ』を倒す為に新たな『エンタメイト』、『EMラフメイカー』を繰り出して攻勢を仕掛ける。

エドは攻撃力をアップする永続罠カード『デマイズ・アーバン』とのコンボで効果破壊を狙うが、遊矢の罠カード『反撃のエンタメイト』によるコンボでダメージを受ける。

 

しかし、エドもただでは終わらない…返しのターンで遊矢のアクションカード獲得を妨害して『ラフメイカー』を撃破…遊矢のライフをついに残り100まで追い詰める。

 

それでも、遊矢は笑っていた…ギリギリの状況での駆け引き、カード効果の応酬…争いの道具としてではなく、笑顔を生む為のデュエルで少しずつ、冷え切り固まってしまったエドの魂に語り掛けていく…。

 

 

【どうだ…!お前のライフはたった100…!悔しかったらやり返せ!】

 

「やられたら、やり返すだけのデュエルなんてオレはしない!そんな事をしてたら争いはいつまでも終わらない!!」

 

【っ─!?】

倒れ込んだ遊矢へと煽るエド…だが、遊矢は揺らがない…そして1年前の榊遊勝と同じ言葉をエドへと返したのだ…!

 

 

 

 

【(っ…榊遊矢!お前も榊遊勝と同じ言葉を…!!だが、なんだ…この感覚は…!胸の中でざわつく、この思いは…!)】

諦めない遊矢を前に拳を握りしめるエド…その胸中にあったのは遊勝や遊矢への憤りや憎しみ…だけではなかった。

()()()のだ…目の前の遊矢に()()の影が…。

 

【(誰だ…!ボクの前に立ちはだかる()()は…!ボクを哀れむような目をした()()は!!)】

遊矢に重なる「影」…少しずつ、その曇りが晴れていく……そこにいたのは、赤い制服を着た快活そうな青年だった。

 

 

【(ユウキ、ジュウダイ……レジスタンスの奴の姿が、なんで榊遊矢に重なる?なんで、僕は…彼が気にかかる?)】

遊矢に重なる「影」の正体…それはレジスタンスの1人、アカデミア制服に似た服を着ている青年…遊城十代の姿だった。

 

半年前に突如としてレジスタンスに現れた援軍…その中でも十代はエドの姿を見つけるやいなやにデュエルを仕掛けてきた、幾度となく戦い…横槍や引き分けで決着がつく事はなかったが……十代は何かの思いを抱いてエドへと向かって来た。

 

 

 

──エド…!本当のお前を取り戻してくれ…!お前が信じた『HERO』は…デュエルは!こんな事の為に使っちゃダメなんだ!──

 

【(ジュウダイ…お前は…僕の何を知っていると言うんだ!!)】

 

 

 

《ズァークの欠片に頼るのは癪だけど…もう少しだよ、十代》

 

「ああ…エド…!お前のHEROへの…デュエルへの思いは変わっちまったのかもしれない……でも、思い出してくれ!お前が『D・HERO』達と歩んだ、本当のデュエルを…!」

 

「十代さん…」

遊矢とエドのデュエルを静かに見守る十代…そして、その時はついに訪れる…!

 

 

 

 

 

 

「オレのターン!!来た…やっぱり、父さんもオレと同じ思いだったんだ!!」

運命のラストターン…遊矢はついに、エドを救い出す為の一枚を引き当てる!

 

 

「レディース&ジェントルマン!!大変おまたせいたしました!!」

 

 

【っ…!性懲りもなく、父と同じ茶番を始めるつもりか!】

 

「茶番かどうかは…このデュエルを見てご判断ください!いくぞ、エド─!」

ドラムロールの演出と共に遊矢が十八番の口上を叫ぶ…そしてエンタメデュエルが幕を開ける!

 

 

 

 

「まずはペンデュラムスケールの模様替え!魔法カード『スケール・アップ』によってペンデュラムスケールの『時読みの魔術師』のスケールを8から10へとアップ!そしてペンデュラム召喚!『ダグ・ダガーマン』!『オッドアイズペンデュラムドラゴン』!『ラフメイカー』!」

ペンデュラムスケールを変動させた遊矢は3体のモンスター達を呼び出す!

 

 

「さらにオレは魔法カード『エンタメ・エクスチェンジ』を発動!その効果で攻撃力2500の『ラフメイカー』以下の攻撃力を持つ『オッドアイズ』と『ダグ・ダガーマン』のコントロールを相手に渡します!」

 

【自分のモンスターはボクに…?何を考えている!】

 

「そうカリカリしないで!何が起きるかは見てからのお楽しみ!魔法カード!みんなが笑顔になれる魔法!『スマイル・ワールド』発動!」

 

【『スマイル・ワールド』!!】

モンスターのコントロールをエドへと渡した遊矢…そして笑顔のエフェクトがフィールドへと広がっていく!

 

 

「『スマイルワールド』は敵・味方関係なく、フィールドに存在するモンスター1体につき100ポイントアップさせます!」

 

【ボクは…ボクは笑顔になんか屈しない…!こんなモノには惑わされない!】

因縁のカードを前に怒りを露わにするエド…だが、遊矢は自分のデュエルを続けていく!

 

 

「おっかしいな〜?笑顔が溢れると元気になれるはずなんだけど…こんな風に!『ラフメイカー』の効果発動!このターン、攻撃力が上がったモンスター1体につき、攻撃力が1000ポイントアップする!4体分と『スマイルワールド』の効果で攻撃力6900にパワーアップ!」

ラフメイカーがその名の通りに笑顔を力に変える!

 

 

【っ…!だが、『ディストピアガイ』のエフェクト発動条件は整って──アクションカードか!】

 

「その通り─!」

暗黒の戦士の効果が発動する前に遊矢は足場へと飛び移る!

 

 

【やらせるものか──!】

 

「それはどうかな─!」

 

【なっ、足場でデュエルアンカーを絡めて!!】

アクションカード獲得を妨害する為にデュエルアンカーを引っ張るエド…だが、遊矢はリアルソリッドビジョンの足場にアンカーを絡め、妨害を阻止しようとする!

 

 

【こんなモノ邪魔だ!!フィールド魔法『金網チェーンデスマッチ』の効果!手札の『Dプレッシャー』をセメタリーに送り、このカードを破壊する!!】

 

「おおっとぉ!?」

だが、エドも黙ってそれを見過ごすはずはない…フィールド魔法を破壊しつつ、デュエルアンカーを切断…遊矢はアクションカードを獲得できず、「ラフメイカー」は暗黒の戦士の効果は破壊されてしまった…!

 

 

 

 

【そろそろ諦めたらどうだ?『ラフメイカー』を破壊されたお前には勝ち目はない…大人しく負けを認め、サレンダーしたまえ】

 

「ヘヘっ…それでは、()()()()()()()をお楽しみ頂いたところで…!()()へと移らせていただきます!」

 

【なっ…!?まだやる気なのか!?】

 

「それはもちろん!なんたって…ここは『スマイル・ワールド』!みんなが笑顔になれるまで、エンタメショーは終われない!」

遊矢を追い詰めたかに思えたエド…だが、遊矢は悪戯に成功したようなお茶目な笑顔を見せる…エンタメデュエルはここからが本番なのだ!

 

 

 

「『スマイルワールド』によって強化されていた『ラフメイカー』が破壊された事で効果発動!自分の墓地のモンスター1体を特殊召喚する!戻って来い!気高き眼燃ゆる、勇猛なる

龍!『ブレイブアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!!」

逆巻く炎と共に勇気の龍が復活する!

 

 

「『ブレイブアイズ』が特殊召喚された事で効果発動!フィールドの全てのモンスターの攻撃力は0になる!」

 

【1度、セメタリーに沈めた融合モンスターを…!】

 

「融合次元の貴方と語り合うには…なくてはならない、私の融合モンスター!『ブレイブアイズ』の2つ目の効果!攻撃力を0にしたモンスター1体につき、攻撃力を100アップ!」

 

【語り合うだと?】

エドと語り合う為に融合モンスターであるブレイブアイズを呼び戻した遊矢…デュエルは最後の攻防に突入する!

 

 

 

「バトルだ!『ブレイブアイズ』で『ディストピアガイ』を攻撃!!」

 

【そうは、させない!永続罠『デマイズ・アーバン』のエフェクト!『ディストピアガイ』の攻撃力を100ポイントアップ!さらに罠カード『D─ソウル』を発動!セメタリーの『D・HEROドリルガイ』を除外し、その攻撃力を『ディストピアガイ』に加える!】

勇気の龍の攻撃を前に連続で罠カードを発動するエド…さらにその手にはアクションカードが握られていた!

 

【さらに、アクションマジック『バイ・アタック』!キミが融合モンスターで語るなら、ボクはランサーズの力で語らせてもらおう!そのエフェクトでバトルフェイズの間、『ディストピアガイ』の攻撃力は2倍になる!攻撃力は3400だ!!】

赤いオーラを纏った暗黒の戦士が勇気の龍へと突撃する!

 

 

「まだだ!うおおおっ──!!」

攻撃を前に駆け出す遊矢…だが───

 

 

ガッ!!

 

 

「うわっ!?」

 

「「「遊矢!?」」」

 

【ふっ…これで決着だ!!】

瓦礫に足を取られた遊矢はド派手にすっ転ぶ…エドは自分の勝利を確信したが───

 

 

「ちゃんと、掴んだ!アクションマジック!『ミラクル・ファイヤー』!このカードはこのターンに発動したアクションマジックの効果を得る!オレは──『バイ・アタック』の効果を得る!『ブレイブアイズ』の攻撃力は2倍の6600だ─!!」

 

【なにっ─!】

それはまさに『奇跡(ミラクル)』…諦めない遊矢の思いが勝利の一枚を掴み取った!

 

 

 

「これでフィナーレだ!盛大に打ち上がれ!灼熱のメガスマイルバースト!!」

 

 

【───────はっ……!】

勇気の龍の奇跡の炎が暗黒の戦士を撃ち抜く、その炎は空へと昇り、ハートランドの空に笑顔の花火を打ち上げた…!

 

 

 

エドLP0

 

遊矢WIN!

 

 

 

 

 

 

「やった…!遊矢が、遊矢が勝った─!!」

 

「うむ!見事な逆転!見事なエンタメだった!」

決着がつき、静まり返ったハートランドに柚子や権現坂の歓声が響く!

 

 

「あれが榊遊矢のエンタメデュエルか…アクションカードという不確定要素を見事に使いこなすとは…!」

 

「小難しく考えるなよミザちゃん!なかなか見応えのあるデュエルだったじゃねぇか!」

 

「流星!アタシ達もできるの!?アタシもやってみたい!」

 

「う〜ん…デュエルディスクが対応してないからなぁ…」

 

《ひとまず終わったね、十代》

 

「ああ、あとは…エドが思い出してくれるかどうか……」

遊矢の勝利に沸くランサーズとレジスタンス達…一方…。

 

 

『やった〜!やっぱり遊矢のエンタメは最高!』

 

『こら…!何を喜んでいるのだグレース!立て続けにランサーズに敗れたんだぞ!これがプロフェッサーの耳に入ったら…!?』

 

『あ、案ずるな!我らにはカイザーがいる!今頃、赤帽子のデュエリストを倒してこちらに………こちら、に───?』

総司令が倒された事で浮足立つアカデミア軍…そして、エドは──

 

 

 

【また、負けてしまったな…エンタメに………】

倒れ込んだエドは小さく笑っていた、遊矢に重なる遊勝の姿……親子2人のエンタメデュエルがアカデミアによって凍りついていたエドの心を「悪しき教え」から解き放ったのだ。

 

 

 

【…………空が……()()…?】

そして、倒れ込んだままふと空を見上げたエドは思わず呟いた…アカデミアによる戦闘の影響でどんよりとした雲に覆われているハートランド…だが、今の空はそれ以上の黒い雲に覆われていた…。

 

 

 

ゴゴゴ…ゴゴゴゴゴゴ!!

 

 

 

『な、ななな!?何事だ!?』

 

「じ、地震!?」

突然、ハートランドの大地が鳴動する…その衝撃にアカデミアやランサーズ達は思わず座り込む!!

 

 

 

「────あっ、先生…全力でやるって…そういう事か!!」

 

(遊馬、久々に見れるぞ──()()を!)

 

「ああ!!」

だが、十代や遊馬達…チームZEXALは気付いていた…この揺れの意味を!

 

 

 

 

 

 

《キュアアアアアアア───!!!》

 

 

 

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