転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
長い時間と次元を越えて…帝王と英雄が対峙する…!その戦いの行方は…!
それでは、最新話をどうぞ!
「ここまでくれば…2人の邪魔にはならないかな?」
【ああ、ここなら…全力で戦う事ができる】
遊矢とエドの決着から時間は巻き戻る、激突する遊矢達の姿が小さく見えるくらいの距離を取った遊海とカイザーは静かに睨み合っていた…。
【アカデミアの戦士…生徒達よ!この戦いに手出しは無用!しかし、決して目を逸らすな!このデュエルを記憶に焼き付けろ!】
自分達を囲む数十人のアカデミア生達に亮が声を張り上げる、その身から発せられる闘志にアカデミア生達は冷や汗を流す…。
「そんなに力まなくていいさ、これは戦争でも…命の奪いあいでもない……俺とお前、決闘者の魂を賭けた決闘さ」
「遊海さん!頑張って─!!」
「父さん…少しは緊張感持ってくれよ…」
そんな亮を前に遊海は自然体だった、先程までのアカデミア生への無双が嘘のような穏やかさに凌牙はため息を吐いている…。
『遊海は大丈夫なの…!?相手はプロフェッサー直属のユーリに匹敵するアカデミアの「英雄」なんだよ…?それに、カイザーは…』
「心配しなくていいわ、カイザー亮という人がアカデミアの「英雄」なら……お父さんは世界を救ってきた『伝説の英雄』だもの!」
遊海と亮の衝突を心配そうに見守る素良…そんな不安を晴らすように、璃緒は優しく声を掛けた。
【戦いの前に言葉は不要…いきます、遊海
「ふっ…勝負だ!亮!!この決闘で…俺達は世界を変える!!」
ぶつかりあう闘志に空気が震える中…2人の決闘者の戦いが始まった!
「【デュエル!!】」
遊海LP4000
カイザー亮LP4000
「先攻は俺か…俺のターン!」
「『賢瑞官カルダーン』を召喚!」
朱鷺の仮面を被った知恵の神の神官が現れる! ATK1400
「『カルダーン』の効果発動!自身が召喚に成功した時、手札から永続罠カード1枚をセットできる!俺は手札の『メタル・リフレクト・スライム』をセット!さらに、セットしたカードはこのターンに発動できる!『メタル・リフレクト・スライム』を発動!モンスターとして特殊召喚!」
金属性のスライムが現れ、刺々しい棍棒型へと変身する! DEF3000
「そして!このモンスターは攻撃力0のレベル10、水族のモンスターをリリースする事でエクストラデッキから特殊召喚できる!現れろ!『
棍棒型だったスライムの形が崩れ…『大地の神』の姿を真似た巨人が現れる! ATK3000
『いきなり攻撃力3000のモンスター!?』
『何なんだよ…!?あの赤帽子…!?』
『しかも、融合なしで融合モンスターを喚び出して…!』
いきなりの大型モンスターの登場にアカデミア生達がざわめく…。
「『神・スライム』が存在する限り、相手は他のモンスターを攻撃できない…俺はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」
遊海LP4000
神スライム カルダーン 伏せ1 手札2
「さぁ、亮…アカデミアの──
【俺は…全力の貴方に力を示す!!】
【オレのターン!ドロー!!】
【オレはこのカードを発動する!オレの信じる、究極の『融合』…!『パワー・ボンド』!!このカードは手札・フィールドの機械族モンスターを墓地に送り、融合召喚を行なう!!】
『あ、あのカードは!!』
「っ─!流石の運命力だ!!」
亮の発動したカードに遊海は冷や汗を流す…!
【オレは手札の『サイバー・ドラゴン』3体を融合…!現われろ!『サイバー・エンド・ドラゴン』!!】
3体の機械竜がスパークしながら融合…3つの首を持つ、巨大な機械龍が現れる! ATK4000→8000
「攻撃力8000…!?『サイバー・エンド・ドラゴン』の攻撃力は4000のはずじゃ!?」
「それが『パワー・ボンド』の効果よ、凌牙君…!『パワー・ボンド』で特殊召喚された機械族の融合モンスターは攻撃力が2倍になるの…!」
限界を超えた力を宿す機械龍に戦慄する凌牙…自身のエースを僅か1ターンで呼び寄せるその「運命力」は…まさに英雄に他ならない…!
『っ…!遊海の「神スライム」の攻撃力は3000…!このままじゃ1ターンキルされちゃうよ!?』
「大丈夫…!お父さんなら、きっと…!」
【バトルだ!『サイバー・エンド・ドラゴン』で『神スライム』を攻撃!!】
「その瞬間!手札の『ジュラゲド』の効果発動!このカードは自分・相手のバトルステップに特殊召喚でき、自分のライフを1000回復する!」
不気味な姿の回復の悪魔が現れ、遊海のライフを回復する! ATK1700
遊海LP4000→5000
【だが、それでもこの一撃は貴方を貫く!!】
「まだだ!『ジュラゲド』のさらなる効果!このカードをリリースし、次のターンのエンドフェイズまで『神スライム』の攻撃力を1000アップする!」
神スライムATK3000→4000
【なるほどな…!大地の神の似姿を消し飛ばせ!エターナル・エヴォリューション・バースト!!】
「っ…!!ぐああああっ!!!」
「遊海さん!!」
『遊海──!!』
三本の破壊光線が神スライムを貫通…遊海は攻撃の余波で激しく吹き飛ばされた!
遊海LP5000→1000
「ぐっ…流石に、効いたが……『神スライム』は戦闘では、破壊されない…さらに、自分が戦闘ダメージを受けた事で手札から『ガーディアン・スライム』を特殊召喚…!」
遊海が傷付いた体で立ち上がる、それと共に上半身が吹き飛んでいた『神スライム』が再生…さらに、黒いジャッカルの頭を持つスライムが現れる! DEF0
「そして…これで『パワー・ボンド』のデメリット効果が発動…お前はこのターンのエンドフェイズに『サイバーエンドドラゴン』の元々の攻撃力分のダメージ…4000ダメージを受ける…!」
さらに遊海は亮に対して『パワーボンド』のデメリット効果の発動を告げる…!
【そうだ、力あるカードにはリスクが伴う…だが!オレのデュエルはそのリスクを乗り越える!!メイン2、『サイバー・ジラフ』を召喚!】
麒麟型のロボットが現れる! ATK300
【『サイバージラフ』の効果発動!このカードをリリースする事で、このターンのエンドフェイズまで自分が受ける効果ダメージを0にする!オレはカードを1枚伏せ、ターンエンド!この瞬間、『パワー・ボンド』のデメリット効果が発動するが、そのダメージは0になる!】
亮LP4000
サイバーエンドドラゴン 伏せ1 手札0
「見事だ…!攻撃力8000の『サイバーエンドドラゴン』…普通のデュエリストなら、もう為す術もない…流石だな、亮」
【これが、オレの全力…!オレはこの力で貴方を乗り越える!】
満身創痍の遊海に対して無傷の亮…その状況にデュエルを見守るアカデミア生達は勝利を確信していた…。
「ならば…俺もお前の成長に敬意を払おう…!それに──翠や子供達を…これ以上心配させたくないからなぁ!!」
絶体絶命の状況を前に…遊海は闘気を開放する!
俺は!俺自身でオーバーレイ!!
【っ…!?この光は──!!】
腕を掲げた遊海の体から螺旋を描き、希望の光と安寧の闇が螺旋を描く!
我が身に宿りし光と闇よ…希望の力となりて世界を照らせ!カオス・エクシーズ・チェンジ!!
螺旋の光と闇が遊海に直撃…世界を照らす炎が爆発する!!
我が絆の極致、闇を抱き世界を照らす光!NEXUS!!
光の中から新たな戦士が現れる、それは鋼の鎧に炎の紋章が刻まれた赤いロングコートを羽織る紅蓮の英雄…家族の絆が導きし『希望の光』──NEXUSⅡが現れる!!
【───その姿が、虚無を祓った英雄の姿か…!!】
『変身した…!?』
「やった…!やっちゃえ!お父さん─!!」
英雄としての力を開放した遊海の姿に驚く素良…その隣で璃緒は歓声を上げる!
「俺のターン!最強決闘者のデュエルは全て必然!ドローカードすら、決闘者が創造する!シャイニング・ドロー!!」
光の軌跡と共に勝利を導くカードが手札へと導かれる!!
「まずは攻撃力0、レベル10の水族である『ガーディアンスライ厶』をリリース!2体目の『神・スライム』を特殊召喚!」
2体目の大地の神の写し身が現れる! ATK3000
「そして『ガーディアンスライム』がフィールドから墓地に送られた事で効果発動!デッキから魔法カード『古の呪文』を手札に加え、発動!その効果によってデッキから…『ラーの翼神竜』を手札に加える!!」
【っ…!!『ラー』だと!?】
遊海が宣言したカードに亮の顔色が変わる…!
「いくぞ…!俺は2体の『神・スライム』と『賢瑞官カルダーン』を生け贄に捧げ…!遥かなる時を越えて現われよ!『ラーの翼神竜』!!」
『っ…!空が、暗く…!何が始まるの!?』
「心配しなくて大丈夫、これが遊海さんの本気の証よ!」
フィールドのモンスター達が粒子に変わる…それと共に元々曇天だったハートランドの空がさらなる黒い雲に覆われていく、そして…黒雲を切り裂く光と共に、黄金の太陽が現れた! ATK?
『な、なんだ…!?黄金の球…?しかも攻撃力は『?』だって?』
『どんなモンスターを出したって、攻撃力8000に敵うもんか!』
攻撃手段を持たないように見える『ラー』の
「ふぅ……イウ アーク イル フェスイ ウレル ペフティー イル ヘクア セトゥ ネプ ケティ……」
『なんだ…!?意味が分からない言葉を唱え始めたぞ!?』
【
右手を胸に当て、呪文…古代神官文字を詠唱する遊海…それと共に神威が強まっていく…!
「ネウ アンク ネウ プア ヘヌア ネフェリ トゥ エル ネウ クアトウ───我らが守護神よ!我が声に応え…世界を救う為に飛翔せよ!!『ラーの翼神竜』!!」
《キュアアアアアアア───!!!》
球体形の黄金の光が大地を照らす…そしてその光の中から現れた黄金の神鳥───太陽神、ラーの翼神竜が咆哮する!!
ラーの翼神竜 ATK?→8400
『────すごい……』
神の放つ黄金の光と咆哮…神威に言葉を失う素良…それはアカデミア生達も同じだった…。
「『ラーの翼神竜』の攻撃力・守備力は生け贄に捧げたモンスターの攻撃力・守備力の合計となる…さらに!手札から魔法カード『神の進化』を発動!『ラーの翼神竜』の攻撃力はさらに1000アップする!」
《我が身は世界を照らす太陽…絶望を照らす光とならん!!》
遊海の魔法による強化により、太陽神は『本体』に近い神の力を開放する!
ラーの翼神竜 ATK8400→9400
【攻撃力、9400…!】
「バトルだ!『ラーの翼神竜』で『サイバーエンドドラゴン』を攻撃!さらに『神の進化』による効果が起動!このモンスターの攻撃宣言時に相手プレイヤーは自分フィールドのモンスターを墓地へ送らなければならない!」
【っ…!!オレは『サイバーエンドドラゴン』を墓地に送る…!!】
太陽神の神威が機械龍を消し飛ばし、その嘴に神の炎が集中する!!
「『ラーの翼神竜』でカイザー亮にダイレクトアタック!!ゴッド・ブレイズ・キャノン!!」
あらゆる敵を滅する神の炎が亮へと放たれる!!
【まだだ!速攻魔法『サイバーロード・フュージョン』を発動!墓地の『サイバー・ドラゴン』3体をデッキに戻し、融合召喚を行なう!『サイバー・エタニティ・ドラゴン』を融合召喚!!うおおおっ!!?】
しかし、亮もただでは終わらない…鉄壁の機械龍を喚び出し、ダメージを0へと抑えた…! DEF4000
【さらに、『サイバーエタニティドラゴン』が破壊された事で、効果発動…!デッキから『サイバー・ドラゴン』を特殊召喚!】
機械竜が亮を守るように現れる! ATK2100
「フレアの…『ラー』の一撃を受けきったか、流石だ!俺はこれでターンエンド!」
遊海LP1000
ラーの翼神竜 伏せ1 手札0
【これが、遊海先生の本気…やはり、アカデミアに勝ち目はないな…】
攻撃に吹き飛ばされ、地面に轍を作った亮が辺りを見回す…攻撃の余波を受けたアカデミア生のほとんどは吹き飛ばされ、瓦礫や壁に叩きつけられていた…。
「ちょっとやり過ぎたかな……さて、どうするカイザー?」
【デュエルはライフが残っている限り…最後までどうなるか分からない……このドローが、オレ達の運命を決める!!】
ライフ差はあるものの…形勢を逆転された亮は闘志を保ったまま、デッキトップに手を掛ける!
【オレのターン!ドロー!】
【来たか…!オレはフィールドの『サイバードラゴン』、さらに墓地の『サイバーエンドドラゴン』『サイバーエタニティドラゴン』『サイバージラフ』を除外!!いでよ!『サイバー・エルタニン』!!】
亮の渾身の叫びと共に6台のピットを持つ、巨大な機械龍の顔が現れる! ATK?→2000
【『エルタニン』はフィールド・墓地の光属性・機械族のモンスターを全て除外して特殊召喚でき、その攻撃力は除外したモンスター1体につき500アップする!さらに!このモンスターが特殊召喚に成功した事で効果発動!このカード以外の表側表示のモンスター全てを墓地に送る!太陽神よ…星々の輝きに沈め!
機械龍の咆哮と共に6台のピットが太陽神へと殺到する!
《我が身は星を照らす光!この程度で…我が光を阻めると思うな!》
【なにっ…!?】
だが、太陽神は翼の羽撃きで全てのピットを打ち落とした…!
【何故だ…!『ラーの翼神竜』は、この効果を防ぐ効果は持たないはず!?】
「お前達に世界を託された後、再び大きな戦いがあった…その中で『ラー』は…俺達の守護神であるフレアは進化を遂げた!今のフレアは相手が発動した効果を受けない!!絆の力で…俺達は全ての困難を乗り越えていく!!」
【……オレは、これでターンエンド!】
亮LP4000
サイバーエルタニン 手札0
「俺のターン!『ラーの翼神竜』で攻撃!!」
《この一撃は…世界の平和を乱すアカデミアへの反撃の狼煙!》
遊海の声と共に神の炎が収束する!
「《ゴッド・ブレイズ・キャノン!!》」
【─────せっかく追い付いたと思ったのに……先生がさらに強くなってしまったら、追い付けないじゃないか……】
神の炎がりゅう座の機械龍を貫く…その爆発はハートランドを覆っていた暗雲全てを消し飛ばした…。
亮 LP0
遊海Win!
「やった!お父さんの勝ちよ─!!」
『あれが、遊海の本気……本当に、すごかった…』
デュエルが決着し、璃緒の歓声が響く…その横では素良が全力全開の遊海のデュエルを目の当たりにして声を震わせていた…。
「ああ…よかったぁ…!亮君が強くて、私もヒヤヒヤしちゃった…!」
「なぁ、母さん…もしかして、あのカイザー亮って人は……」
「うん、
そして決着を見届けて胸を撫で下ろす翠、そんな彼女に凌牙が疑問をぶつける…翠はそれに答える代わりにフィールドの遊海達へと目を向けた。
「ふぅ……やっと約束を……『全力で戦う』という約束を果たせたな、亮……ずいぶんと長い時間が掛かって悪かった……それに、よく我慢してくれた…」
【……こんな
「礼を言うのは俺の方さ……素良や、戦う事を嫌がったみんなを守ってくれてありがとな…カイザー亮」
NEXUSを解いた遊海が倒れ込んだ亮へと歩み寄り、手を差し伸べる…その言葉にアカデミアの『帝王』───否、誇り高きプロデュエリスト『皇帝』丸藤亮は安堵の笑みを見せた。
……………
『ば、馬鹿な!!カイザー亮も敗れたですと!?』
『うわ〜…すっごい…』
『遊矢の花火もすごかったけど…今の金色の光と炎も綺麗だった〜…』
「……あれが、遊海の全力…!?凄すぎだよ…!」
遊矢とエドのデュエルの決着直後、ハートランドは黒く厚い雲に覆われた…その原因は少し離れた場所で行われていた遊海とカイザー亮の激突だった。
そして、間を置かずにハートランドを照らした金色の光…そして黄金に輝く太陽神が降臨…さらに、凄まじい大爆発…少し離れていた事で遊矢達に全貌は分からなかったが、その攻撃によってカイザー亮は敗れたのだと遊矢達は直感した…。
『こ、こうなれば!この野呂守が総司令官の代わりに全軍を指揮し!レジスタンスとランサーズを蹴散らすのみ!!兵士達よ!デュエルディスクを構えるのだ!!』
上官2人が敗れたのを見て副司令官である野呂が奮起、アカデミア生達に指示を出す…だが、デュエルディスクを構えた者は
『お前達!?なぜ、何故指示に従わない!?』
「そりゃそうだぜ!あれだけ楽しくて、ワクワクするデュエルを目の前で見たら…人を傷付けるデュエルなんてしたくなくなるさ!それが本当のデュエリストってもんだろ!」
『き、貴様…!?』
狼狽する野呂に遊馬が事実を告げる…娯楽を知らず、アカデミアの『
『お、おのれ!!戦うのだ!アカデミア軍!戦わなければ懲罰だぞ!!』
【いいや…戦わなくていい!】
「エド…!?」
学生達を脅してでも戦わせようとする野呂…だが、それに待ったをかけたのは……立ち上がったエドだった。
『なんのつもりだ!?』
【今の榊遊矢とのデュエルでボクはハッキリと分かった…!榊遊勝の言葉も、今の少年の言葉も正しい!デュエルはみんなに笑顔をもたらすものだ…人を傷付ける道具でも、戦争の道具でも決してない!!】
「エド…!」
エドは自分の言葉でアカデミア生達へと呼び掛ける…遊矢と遊勝、親子2人のエンタメがエドの魂の呪縛を解き放ったのだ…!
『な、なにを馬鹿な事を!?そんな事がプロフェッサーに知られたら…!』
【野呂、それにタイラー姉妹…お前達も今のデュエルを通じて感じたはずだ!デュエルの持つ、本当の力を…!ボク達は『理想郷』を創ると謳いながら、平和に暮らしていたエクシーズ次元の人々に恐怖を与え、笑顔を奪い去ってしまった……それは明らかな間違いだった!!】
『っ…!エド・フェニックス!お前は総司令官という立場にありながら、プロフェッサーの思想を否定するのか!?それはアカデミアへの…プロフェッサーへの反逆だぞ!?』
【分かっている!だが、ボクは…1人のデュエリスト……いいや、
信じるべき正しい『道』を思い出したエドはプロフェッサーから与えられた総司令官の証たるマントを脱ぎ捨て、野呂へと啖呵を切る!
『エド司令官…なんだかカッコイイ!!私もイチ抜けた!』
『こ、コラ!?グレース!お前もプロフェッサーを裏切ると言うのか!?』
エドの言葉を聞いたグレースの思わぬ反応にグロリアが取り乱す!
『裏切る…というか、鞍替え?ランサーズというか遊矢のデュエルに惚れちゃった!グロリアも素直になりなよ〜?遊矢のデュエルに見惚れてたじゃない!』
『う、うぐ………………グレース!!』
『素直になりなよ!お姉ちゃん?』
『………えーい!私も抜けた!!』
『タイラー姉妹!?お前達まで!!』
グレースの押しに負けてグロリアもアカデミアを離反…野呂は悲鳴を上げる…。
『ぐぐうう…!?だが、これで私は正式にアカデミア軍エクシーズ次元派遣軍の総司令官に昇格────』
《キュアアアアアアア!!!》
『へっ…!?』
未だにアカデミアの理想を貫き通そうとする野呂…だが、その声を遮るように甲高い咆哮が響く…その頭上では黄金の神鳥が野呂を睨みつけていた。
『ひ、ひぃぃ!!?』
【黄金の…太陽神─────『ラーの翼神竜』…!?ああ、そうか…ボクは……!?】
そして、その咆哮の衝撃が…エドの封じられていた『記憶』を解き放つ、最後の鍵となった…!
「おーう!お前達の因縁も決着がついたみたいだな?遊矢、エド」
「遊海!それに…アカデミアのみんなも…!」
明るい声と共に遊海達が遊矢と合流する…その後ろには敵意が消えたアカデミア生達と丸藤亮の姿があった。
【亮…それに、遊海さん…】
【ふっ…ようやく記憶が
【そうか、貴方も……ボクは…ボクは、今までなんて事を…!?】
「気に病むな、エド!お前達がやってしまった事は仕方がない……ここから償っていけばいい!その為に、俺達がいる!!」
『前世』の記憶を思い出し、強い罪悪感に涙を流すエド…遊海はその背中を強く叩き、野呂へと目を向ける!
「さて…アカデミア生のほとんどは戦意をなくした訳だが……お前はどうする?ノロマ(?)……今なら、俺達が全力で相手になってやるぞ?なっ、フレア?」
《ギュアアアア─!!》
『ひ、ひぃぃ!?降参!降参です!わ、私は事務職なモノで、実戦経験はないのです?!申し訳ありませんでしたぁぁっ!!』
「……分かればよろしい」
《まったく、虎の威を借りる狐ではなく……鼠でしたか》
「「「(遊海、怖っ…!?)」」」
遊海達に軽く睨まれた野呂は見事なスライディング土下座を披露する…その見事な掌返しに小鳥の姿へと戻ったフレアも呆れていたのだった…なお、ランサーズ達は遊海の穏やかな威圧に戦慄していた…。
【みんな、聞いてくれ!我々は『アーク・エリア・プロジェクト』と称して…実際には『侵略戦争』を行なってきた!これは、我々の理想と反するモノである!よって、現時刻を以て作戦を破棄し、エクシーズ次元復興へと従事する事とする!!しかし、これは
野呂の降参を以てエドはアカデミア生達へと呼び掛ける…その言葉を聞いて、首を横に振る者は………誰もいなかった。
「ふぅ…まずは、一段落だな…」
《フォウ、フォーウ!(遊海!お疲れ様!)》
「おお、フォウ…そうか、巻き込まれないように隠れてたんだな?」
そんなエドの勇姿を見ていた遊海の肩にフォウが飛び乗る、戦闘に巻き込まれないように離れていたのだ。
「さて、次は……この街をなんとかしないとな、少し暴れ過ぎたし……」
《フォーウ…?(無理は、しないでね…?)》
「エド!!」
【十代………迷惑を、掛けたな】
「良いって事さ!それより…デュエルしようぜ!せっかく再会できたんだからさ!」
【おっと…十代、オレの事を忘れていないか?】
「カイザー!忘れてないって!また2人に会えるなんて…思ってもみなかった!」
【オレだけではない、融合次元ではみんなが……翔や明日香がお前の事を待っているぞ】
「っ─!?明日香……そっか……そうか…!!」
《まったく…仕方ないけど、妬けちゃうねぇ…》
気まぐれアンケート 今までの物語で一番良かったのは?
-
DM編
-
GX編
-
5D's編
-
ZEXAL編
-
ARC-V編
-
断章・幕間