転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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すいません…作者の技術力ではこれが限界です…。


暗黒次元領域デュエル~悲劇を倒せ!~

「どわっ!?…ギリギリセーフか…皆無事か?」

突如、闇に呑まれたディーヴァから逃げるため空間の孔に飛び込んだ遊海達はなんとか元いた小屋の前に辿り着く。

 

 

「遊海さん!私は大丈夫です!」

「遊海殿!こちらも大丈夫です!」

翠とトフェニ、マニとセラも無事のようだ。

 

 

「兄さん…なんで…?」

セラが呟く…

「おい!二人共!最近ディーヴァは変な所に行かなかったか!!」

「…最近行ったのはとある王墓の発掘現場だ…俺達は普段発掘の手伝いで食い扶持を稼いでいるんだ…」

マニがそう答える

「その王墓であいつは何か拾わなかったか?」

「…何か壁画の破片を拾っていたような気がする…それが何か関係あるのか…?」

「それだ…!ディーヴァはその遺跡で魔物に侵食されていたんだ…!」

マジか…なんでそうなる…!

 

「遊海さん…もしかして『トラゴエディア』ですか?」

「翠、知ってるのか?」

「はい、○ikiでカードについて調べていた時に…」

 

 

 

 

トラゴエディア…漫画GXにおいて登場した魔物。

約3000年前のエジプトである男から取り出された悲劇の名前を冠する悪魔、当時の神官に石板に封印され…さらに石板を粉々にされて当時建設中の王墓に封印されていたはず…。

 

可能性があるとすれば、石板の破片が偶然、遺跡内に落ちて三千年放置されていたものをディーヴァが拾い、あいつの復讐心を糧に仮復活したっていうところか…。

 

 

 

 

「兄さん…確かにここ暫く感情が不安定だったけど…、そんな事が…どうすれば…!」

「遊海さん…!」

「とにかくあいつをデュエルで負かして魔物を切り離すしか無いだろうな…」

「でも…!?

遊海さん!空が!!」

「嘘だろ?」

 

 

 

 

 

 

翠の声で空を見上げると、それまで晴れていた空が暗くなり巨大なキューブが出現する…そして…

『オイオイ…オレを置いて行くなよ…寂しいじゃないか…!』 

 

 

空間の亀裂からソイツは現れた…緑色の体に身体中にキューブを組み込まれた魔物…ディーヴァ変異体…。

映画と違うのはその胸に石板のカケラ…トラゴエディアの顔が浮かんでいる事だろうか…

 

「兄さん…!?そんな…なんて姿に…!!」

『やぁ!セラ…どうだこの純粋にして醜い姿は!!』

「ディーヴァ!正気に戻れ!俺達の目指していたのはそこではない!!」

マニが説得を試みるが…

『ウルサイ!邪魔者は消え去るがいい!』

「ディーヴァ…!おま…!」

 

ディーヴァによりマニが消滅する、たぶん暗黒次元に送られてしまったのだろう…

 

「マニ!?兄さんやめて!」

『セラ!お前も消え去るがいい!ハアッ!』

ディーヴァの手から闇が放たれる…しかし

 

「トフェニ!反射の陣!」

「御意!」

間一髪トフェニが闇を防ぐ

『貴様…邪魔をするな!!』

「ディーヴァ…いやトラゴエディア!お前の目的はなんだ!」

『ん?単なる暇潰しだ…オレはトラゴエディア本体ではない…最初はこいつを洗脳して本体の封印を解こうとしたがまだ掘り出せないからな!こいつの闇の心を刺激して暇潰しをしていたのだ!』

 

 

「なら無理矢理でもお前を引き離してやる!」

『やれるならやって見るがいい!』

 

 

 

 

 

       『「デュエル!!」』

 

 

 

 

ディーヴァLP 8000

遊海 LP 8000

 

 

 

 

 

 

『オレのターン!ドロー!』

『手札の「方界防陣」「方界合神」「方界胤ヴィジャム」を公開し、このモンスターを次元特殊召喚する!

闇よ!光を喰らい世を眩ませ!現れよ「暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ」!!』

 

大量の小さなキューブが現れる、そしてキューブが形を成していき紫色のモンスターが現れる ATK 3000

 

『カードを二枚伏せてターンエンドだ!そして「クリムゾン・ノヴァ」の効果によりお互いに3000ダメージを受ける!!』

クリムゾンノヴァから紫色の光線が放たれ、それが遊海とディーヴァに直撃する。

 

『ハハハハ!』

「ぐあああ!!?」

ディーヴァLP 8000→5000

遊海LP 8000→5000

 

 

 

ディーヴァLP 5000

クリムゾンノヴァ 伏せ2 手札3

 

 

「(痛ぇ…!しかも腕が…!)」

遊海が腕を見ると徐々に指先から紫色の粒子に侵食されて行く…

 

「(これが暗黒次元領域デュエル…これは不死でも無事じゃ済まない…!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「…カードを二枚伏せて…ターンエンド…」

 

「遊海さん!?どうしたんですか!?…まさか!?」

「(ああ!完全に手札事故だ…!『魔導陣』はあるけど…使い時は今じゃない!次のドローに…賭ける!)」

 

遊海LP 4000

伏せ2 手札4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『オレのターン!ドロー!貴様に絶望を見せてやろう!トラップ発動!「方界合神」!手札・フィールド3体の「クリムゾンノヴァ」を融合!』

 

嘘…だろ?

 

 

 

『邪悪なる意識よ集え!世界を光なき絶望へと導くために、今こそ漆黒の闇から降臨せよ!「暗黒方界邪神クリムゾン・ノヴァ・トリニティ」!!』

 

3体のクリムゾンノヴァが合体し多数の眼を持つ邪神が現れる ATK 4500

 

『バトルだ!「トリニティ」でダイレクトアタック…といきたいが邪神の攻撃には生け贄が必要だ…それは…貴様のライフだ!!』

 

トリニティから無数の光線が放たれ身体を撃ち抜く

「がっ…ぐぁああぁあ!!」

「遊海さん!」

 

遊海LP 5000→2500

 

 

『いけ!「トリニティ!」シラナミを攻撃しろ!』

邪神から再び光線が放たれる

「遊海さん!!」

 

「リバース罠…『永遠の魂』…効果で魔法カード『黒・魔・導』を手札に…加える…そして手札から『マジシャン・オブ・ブラック・イリュージョン』を特殊召喚…!」

 

魔法陣から魔法使いの影が現れる ATK 2100

 

 

『壁モンスターを出そうが無駄だぁ!「トリニティ」!粉砕しろ!!』

「さらにリバース罠『攻撃の無敵化』を発動…!このターン、俺は戦闘ダメージを受けない…!」

 

トリニティから放たれた光線が魔法使いの影を粉砕する

「何!?ぐあああ!」

 

遊海LP 2500→400

 

「何故…ダメージが…?」

 

『馬鹿か貴様?次元領域デュエルのモンスター破壊のダメージは「効果」ダメージ扱いだ!

そして「トリニティ」がモンスターを破壊した事にによりお前のライフを生け贄にもう一度攻撃できる!やれ!!』

トリニティの光線が遊海に直撃し吹き飛ばされ岩壁に叩きつけられる

「がっ!!…ゴブッ…ぐっ…あ…」

遊海 LP 400→200

 

 

「遊海さん!!そんな…しっかりしてください!!」

「兄さん!やめて!!いつものやさしい兄さんに戻って…!?」

 

『さぁ…闇に飲まれるがいい!シラナミ ユウミ!!』

 

ディーヴァ LP 5000

トリニティ 伏せ1 手札2

 

 

 

 

 

 

 

…これは…マズイ…な…、身体から大事なものが抜け落ちていく…息も…苦しい…肋骨が逝ったか…でも…ライフはまだ…ある…!!

 

 

 

遊海はなんとか立ち上がる、その体は余すところなくボロボロになり暗黒粒子に蝕まれていく…

 

 

 

「俺の…ターン…ド…ロー…」

遊海はドローしようとするが指は空を切り、その体は…

 

「(あ…ダメだ…力が入らない…目の前が暗くなっていく…)」

 

 

 

「遊海さん!!!」 

 

 

 

「(…不死性を得て…すぐに…これかぁ…ごめんな…ミ…ドリ…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー遊海ー

 

 

誰かが俺を呼んでいる…

 

 

ー少し体を借りるぞー

 

 

…ああ、こんな体でよかったら使ってくれ…

 

 

ーすまない、あとは頼んだぞ…オレの3人目の好敵手…ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユ…ミ…!」

 

誰かが俺の名前を呼んでいる…

 

「オイ!遊海!しっかりしろ!」

「遊海君!しっかりして!」

「遊海さん!!」

 

 

 

 

なんとか目を開く、そこには俺を心配そうに覗き込む翠と遊戯達の姿があった…

 

「翠…遊戯?なんで…?」

 

「遊海さん…!よかったです…ヒック!」

「翠…ごめんな…泣かないでくれよ…」

「遊海さ~ん…!!」

 

「遊海君…何があったの?僕達は町にいたらクリボーに呼ばれてこの場所に来たんだけど…」

《クリクリー!》

遊戯の隣にはクリボーが浮かんでいる

 

「翠…デュエルはどうなった…?」

「遊海さん…何言ってるんですかぁ…!遊海さんがライフ200から逆転勝利したんじゃないですかぁ…!」

翠が半泣きになりながら俺の勝利を告げた…、あれ…どうやって勝ったんだっけ…?

 

「遊戯…お前は見てたか…?」

「ううん…僕達は丁度決着がついてからここに着いたから…でもフィールドに『ブラック・マジシャン』と『古代エジプトの神官』みたいなモンスターがいたけど…というか遊海君も『ブラック・マジシャン』を持ってたんだ…知らなかった!」

 

「ああ…、使うとアテムと被るからな…」

 

 

 

 

…一体俺はどうやってディーヴァに勝ったんだ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翠side

 

 

 

遊海さんは今、劇場版で登場した悪役…藍神とデュエルをしている、藍神はいきなり「クリムゾン・ノヴァ」を召喚して自分と遊海さんのライフを大きく削った。

そしてダメージを受けた遊海さんから紫色の粒子が身体を浸食し始める…映画と同じように…、大丈夫!遊海さんならあれぐらいすぐに倒しちゃうから!…でも…

 

 

「…カードを二枚伏せて…ターンエンド…!」

 

「遊海さん…!?どうしたんですか!?…まさか…!」

遊海さんはカードを伏せただけでターンを終えてしまった…まさか手札事故!?

 

 

そして藍神は「クリムゾンノヴァ」を3体束ねた「究極竜」と同じ攻撃力を持つモンスター…『クリムゾン・ノヴァ・インフィニティ』を召喚した。

このままじゃ遊海さんは…!!

 

しかし遊海さんはリバース罠「永遠の魂」を発動して壁モンスターを出す…遊海さん【ブラック・マジシャン】を使ってたんだ…。

 

でも藍神はトリニティの強力な効果を使い遊海さんのライフを200まで追い詰めてしまった、そして遊海さんは最後の攻撃で岩壁に叩きつけられてしまっている…しかも叩きつけられた壁が砕ける程の力で…そんな…このままじゃ…!?

 

 

 

「遊海さん!!そんな…しっかりしてください!!」

私は思わず声をあげる…そして遊海さんは微かに反応を返してくれた…遊海さん…負けないで…!!

 

 

遊海さんはなんとか立ち上がる、でもその体はボロボロで目の焦点は合っていない…そして体からは紫色の粒子が大量に吐きだされている…。

 

「お…ターン…ロー…」

 

遊海さんはカードを引こうとしたけど、その指は空を切り体が崩れ落ちる…!

 

 

「遊海さん!!!」

 

 

ガッ!

『…!!』

 

 

「遊海さん!」

倒れる直前、遊海さんは体制を立て直す…その目は強く輝き、藍神を見据えている…!

 

『…!』

 

遊海さんがカードを引き…そのカードを召喚する、そのカードは映画でトドメとなった「守護神官マハード」だった。

マハードさんは遊海さんに対して臣下の礼をとっている

 

ATK 2500

 

『なんだと!?そのモンスターは!?』

藍神が驚いているが遊海さんの展開は終わらない。

 

『…!』

 

黒の魔導陣が発動してカードが1枚手札に加わる…そして「永遠の魂」の石板から「ブラック・マジシャン」が現れる。

 

ATK 2500

 

そして「黒の魔導陣」の効果で藍神の伏せカードが除外される。

『バカな!?』

 

『…!!』

 

マハードさんが飛び上がる…そして空中に星座の刻まれた魔法陣が広がり杖から全ての邪悪を滅する魔法が放たれ、トリニティのコアを撃ち抜き大爆発を起こした!

 

ディーヴァ LP 5000→500

 

 

 

 

『バカな!?オレの邪神が!?まさか貴様、冥界の…!?』

 

 

 

《黒・魔・導!!》

 

 

『ぐっ!?うわああぁぁあ!?』

 

 

 

 

藍神が何かを言う前に「ブラックマジシャン」の黒魔導が炸裂し藍神が吹き飛ばされ…デュエルが終了する、藍神の体は元の人間体に戻り、胸元の石板も砕け散り砂となった…空にあったキューブも崩壊していく…。

 

ディーヴァ LP 500→0

 

 

 WIN!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「兄さん!!」

私と一緒にいたセラちゃんが藍神のところに走っていく…消えてしまったマニさんも無事に戻って来ている…。

 

 

「遊海君!翠さん!大丈夫!?」

「遊戯さん?皆さんなんでここに!?」

遊戯さん達が黒い車の中から現れる…イシズさんとマリクさんも一緒だった。

 

「何か胸騒ぎがして戻って来たんだ!そしたら大きな匣みたいなのが浮いてるし、町が紫色の粒子になって消え始めるし…一体何があったの?」

「それは遊海さんから聞いたほうが…そうだ!遊海さんは!?」

 

慌てて遊海さんの方を見ると遊海さんはその場で私達…遊戯さんの事を優しい眼差しで見ていた…そして…

 

『…フッ』

「あっ!?」

「遊海さん!?」

「遊海!」

 

遊海さんは優しく微笑むとそのまま崩れ落ちた、まるで糸の切れた人形のように…

 

 

翠side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「という感じだったんですけど…覚えてないんですか…?」

 

「…まったく覚えて無い…むしろ完全に気絶したと思ったんだけど…?」

 

「まあいいじゃねぇか!お前一人で世界を救っちまったんだろ?とにかく体を休めろよ!」

 

城之内さんが話しかけてくる、とにかく俺は勝ったんだ…よかった…

 

「シラナミさん…ありがとうございました、そしてすいませんでした!」

 

セラちゃんが俺に対して謝ってくる

「別に大丈夫だよ、怪我もじきに治るし!それよりもこれでお前達…プラナも目指す場所に行けるんじゃないか?」

 

「…いいえ…プラナの力は失われました…」

「なんだって?」

 

「プラナには一つの言い伝えがあります…『失われし、千年の七つのアイテムが集いし時、ファラオは冥界に旅立つ…邪悪なる魂さえも光となり、新たなる次元の扉が開く…やがて、秩序正しき光の新世界が、高次の魂たちによって、もたらされるであろう…』というものです…。」

「これって…!」

「アテムとゾークの事か!?」

杏子と本田が声をあげる。

 

 

つまりアテムがゾークを倒し千年アイテムと共に冥界に旅立った後に、選ばれた人間が楽園にたどり着ける…という意味だったと思うけど…

「この言い伝えには続きがあります『ただしファラオが冥界より舞い戻った時…次元の扉は永遠に閉ざされるだろう…』というものです…」

 

 

 

ファラオ…アテム…?まさか…な?

 

 

「もう一人の僕…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺達はエジプトを後にする、ディーヴァ達の発掘していた王墓はイシズさんに頼んで厳重に封印したもらった…これでトラゴエディアは復活しないだろう…。

 

「遊海さん?」

「どうした?」

「いえ…あのデュエルの時…最後に戦っていたのは本当にアテムさんだったのかなと思って…」

「…さぁな…それこそ『冥界の王』のみぞ知る…って感じだな…!」

 

翠にそう答えて俺は空を見上げる…空は蒼く透き通っていた…。

 

 

 




漫画GXフラグ回避!トラゴエディアは粉々のまま封印されました!

これからはGXまでの準備を挟みます!
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