転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

400 / 540
こんにちは!S,Kです!

ついに拙作の感想数が1000件を突破、さらに通算UAもまもなく50万!
他の作者様の作品に比べればまだまだなのかもしれませんが…本当に嬉しいです!この作品はハーメルンの皆様の応援で続ける事ができています!本当にありがとうございます!



そして…新章開幕、遊海達はついに融合次元・アカデミアへと踏み込む。

さらに、融合次元にも戦い続けた者達がいた…英雄の到来を信じて…。



それでは、最新話をどうぞ!


第5章 狂念融合次元 フュージョン・アカデミア/覇王決闘次元  Z-ARC
抗う戦士達〜凶戦士襲来〜


 

『融合次元』

 

そこは中世ヨーロッパ風の街並みのある次元…赤馬零王はその次元を事実上征服し、子供達を『立派なデュエリストにする』という名目で絶海の孤島にあるデュエリスト養成施設『アカデミア』へと集めていた。

 

その実態は──4つの次元全てを『1つ』にし、新たな『理想郷』を創ると謳う『アーク・エリア・プロジェクト』…それを実行する為に子供達を『兵士』へと育て上げる為の軍事学校だった…。

 

 

しかし、当然ながら『脱走者』も出る…人を傷付けたり、カードに封じる事を嫌がった者達は必死にアカデミアから逃げ出した……だが、アカデミアの関係者に見つかれば、脱走者は問答無用でカードに封じられてしまう。

 

それでも…脱走者達は後を絶たない…彼らは自然と集まり、互いに手を取り合い…脱走者達の受け皿となる団体を組織した。

 

 

その名は…『遊勝塾 融合次元分校』と言った。

 

 

 

…そして…この日、彼らは壊滅の危機に瀕していた…!

 

 

 

 

 

 

 

【ようやく見つけたよ、アカデミアから逃げ出した脱走者君達?】

 

「くっ…!よりによって()か…!」

 

「どうするッス…!?保護した子と仲間達はアジトに逃がせたけど…!」

 

「プロフェッサー直属のデュエル戦士、ユーリ…!やばい人なんだな…!」

この日、遊勝塾のメンバー達は新たにアカデミアから逃げ出した学生を保護しようとしていた…だが、そこへアカデミアのボス・プロフェッサー直属のデュエル戦士、ユーリが裏切り者を粛清する為に現れたのだ…! 

 

 

「っ…このまま逃げたら、アジトのみんなが危ないザウルス…!ここでユーリを倒すドン!!」

 

「それしかないな…!もう少し…()()()()()()()なんだ!」

黄色い恐竜柄のバンダナの少年の言葉に黒コートの少年が頷き、デュエルディスクを展開する!

 

 

【へぇ…?ボクを倒すつもりかい?】

 

「僕達は…みんなを次元戦争で戦わせるプロフェッサーを許せない!デュエルは…そんな事をする為に使うものじゃない!」

 

「キミ1人に4人掛かりは卑怯かもしれない…けど、俺達にも譲れない思いがあるんだな…!」

笑みを浮かべるユーリに対し、水色の髪に丸メガネの少年と大柄な体のコアラに似た顔の青年がデュエルディスクを向ける!

 

 

【まぁいいよ…アカデミアに盾突く奴はカードにしていいって命令だし……どうせ暇潰し、せいぜい楽しませてよね…?】

 

 

 

「「「「【デュエル!!】」」」」

 

ユーリLP4000

 

丸藤翔LP4000

前田隼人LP4000

ティラノ剣山LP4000

万丈目準LP4000

 

 

バトルロイヤルルール

・1ターン目は全員攻撃不可

 

 

 

【ボクのターン!】

【『捕食植物(プレデター・プランツ)スキッド・ドロセーラ』を召喚!】

幹から無数の瞳が覗くモウセンゴケ型のモンスターが現れる! ATK800

 

【さらに手札から永続魔法『プレデター・プランター』を発動!その効果で手札の『捕食植物モーレイ・ネペンテス』を特殊召喚!】

ウツボのように細い捕虫器を持つウツボカズラが現れる! ATK1600

 

 

【ボクは…これでターンエンドだ】

 

ユーリLP4000

ドロセーラ ネペンテス プレデタープランター 手札2

 

 

 

@翔

 

 

「僕から行くッス!ドロー!!」

「この手札なら…!魔法カード『融合』発動!手札の『スチール・ロイド』『ドリル・ロイド』『サブマリン・ロイド』を融合!頼むッス!『スーパービークロイド─ジャンボ・ドリル』!」

機関車・ドリル・潜水艦型のロボット達が融合…巨大な掘削ドリルロボが現れる! ATK3000

 

「僕はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

翔LP4000

ジャンボドリル 伏せ1 手札1

 

 

 

@隼人

 

 

「おれのターン!ドロー!」

「翔に続くんだな…!魔法カード『融合』発動!手札の『ビッグ・コアラ』と『デス・カンガルー』を融合!来い!『マスター・オブ・OZ』!!」

コアラとカンガルー型のモンスターが融合…オーストラリアの魂を示す、自然の化身が現れる! ATK4200

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンドなんだな…!!」

 

隼人LP4000

マスターオブOZ 伏せ1 手札2

 

 

 

@ティラノ剣山

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「恐竜さんパワーを見せてやるドン…!『ダイナ・ベース』を召喚!」

赤い機体のキャタピラが現れる! ATK0

 

「そして『ダイナベース』の効果発ドン!このカードと手札の『究極恐獣』を墓地に送り融合召喚するザウルス!来い!『ダイナ・タンク』!!」

恐竜とキャタピラが融合…無双の恐竜戦車が現れる! ATK?→3000

 

「『ダイナ・タンク』の攻撃力は融合素材にした恐竜族モンスターの攻撃力分アップするドン!俺はこれでターンエンドザウルス!」

 

ティラノ剣山LP4000

ダイナタンク 手札4

 

 

 

@万丈目

 

 

「オレのターン!ドロー!」

「いくぞ!魔法カード『ライトニング・ボルテックス』を発動!手札の『ドラゴン・フライ』を墓地に送り、相手の場のモンスター全てを破壊する!」

 

【おっと、少しはやるじゃないか】

フィールドに稲妻が降りそそぎ、ユーリの捕食植物を焼き尽くす!

 

 

【ここでボクは『スキッド・ドロセーラ』の効果発動!このカードがフィールドを離れた時、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター全てに捕食カウンターを置く!】

 

「なにっ…!」

焼き尽くされた捕食植物の破片が小さな牙を持つ口に変化し、モンスターに食らいつく!

 

ジャンボドリル 捕食1

マスターオブOZ 捕食1

ダイナタンク 捕食1

 

 

「だが、お前の好きにはさせん!魔法カード『融合』発動!手札の『おジャマ・イエロー』『おジャマ・グリーン』『おジャマ・ブラック』を融合!出てこい!『おジャマ・キング』!」

 

【うげ…!?なんか変なの出てきた…】

ユーリが初めて表情を崩す中、筋肉モリモリのおジャマの王が現れる! DEF3000

 

 

「フン…おジャマの力を見せてやる!『おジャマキング』が存在する限り、相手のモンスターゾーン3つを使用不可能にする!」

 

【不愉快な効果だね…!】

ユーリの前に気色の悪い黄・緑・黒のモンスターの幻影が現れる…その様子に思わずユーリはげんなりとしている…。

 

「オレはこれでターンエンドだ!」

 

万丈目 LP4000

おジャマキング 手札0

 

 

 

 

「(ボクの伏せカードは『レッド・ロイド・コール』、ユーリが『融合』を使った瞬間、それを無効にするッス!)」

 

「(おれは『聖なるバリア─ミラー・フォース』を伏せたんだな…!これでみんなを守る…!)」

油断なくユーリを見据える翔達…彼らもまた歴戦の決闘の記憶を持つデュエリスト、アカデミアでも上位の実力を持つユーリに対して油断はない…しかし、貪欲なる悪魔は…それを嘲笑う…。

 

 

 

 

@ユーリ

 

 

【ボクのターン…ドロー!そして永続魔法『プレデタープランター』の効果が発動、ボクは800ライフを払う】

 

ユーリLP4000→3200

 

【ふふっ…いいカードを引いた…!魔法カード『ハーピィの羽箒』を発動、キミ達の魔法・罠カードを全て破壊するよ!】

 

「っ…させないッス!カウンター罠『レッド・ロイド・コール』を発動!自分の場に『ロイド』融合モンスターが存在する時、相手が発動したモンスター・魔法・罠カードの効果を無効にして、同名カードをデッキから全部墓地に送ってもらうッス!」

 

【おっと…そんなカードを伏せてたんだ、まぁ…このカードは1枚しか入れてないけどね?】

全てを吹き飛ばす羽箒がドリルの回転で吹き飛ばされる!

 

 

 

【じゃあ、改めて…!『プレデタープランター』の効果発動!墓地の『モーレイネペンテス』を効果を無効にして特殊召喚!】

不気味なウツボカズラが復活する! ATK1600

 

【そして『捕食植物フライ・ヘル』を召喚!】

不気味なハエトリソウが現れる! ATK400

 

 

【そして…ボクは魔法カード『融合』を発動!フィールドの闇属性モンスター『モーレイネペンテス』と『フライヘル』を融合!】

2体の食虫植物が融合の渦に飲み込まれる…!

 

 

【魅惑の香りで虫を誘う二輪の美しき花よ!今ひとつとなりて、その花弁の奥の地獄から新たな脅威を生み出せ!融合召喚!現れろ!飢えた牙持つ毒龍…!レベル8!『スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン』!!】

融合の渦から禍々しい光が弾ける…そして紫の体を持ち、全身の宝玉から禍々しい光を放つ獰猛なるドラゴンが現れる! ATK2800

 

 

「っ…こいつがユーリのエース…だが、攻撃力はオレの『おジャマキング』の守備力や『ジャンボドリル』の攻撃力より低い!」

 

【それはどうだろうね…?『スターヴヴェノム』の効果!このターンの終わりまで、自身の攻撃力に相手の特殊召喚されたモンスター全ての攻撃力を加える!】

 

「「「「なんだって!?」」」」

スターヴヴェノムの背中の翼──捕食器が展開、フィールドのモンスターのエネルギーを吸い上げる…!

 

 

スターヴヴェノムATK2800→13000

 

 

「攻撃力、13000…!?」

 

【そしてボクは『スターヴヴェノム』のさらなる効果発動!相手のレベル5以上のモンスターの効果を無効にし、その効果を得る…ボクが選ぶのは…貫通効果を持つ『ジャンボドリル』!】

 

「しまったッス!?」

貪欲なるドラゴンが効果を喰らう…!

 

 

【さぁ、バトルだ…!まずは気色悪い『おジャマキング』を攻撃!!】

 

「くっ─!?」

 

「させないんだな!!罠カード『聖なるバリア─ミラー・フォース』発動!相手が攻撃してきた時、相手の攻撃表示モンスターを破壊するんだな!!」

万丈目に迫る捕食の触手…だが、隼人の罠カードがバリアとなり、獰猛なるドラゴンは吹き飛ばされた!!

 

 

 

「やった…!前田先輩!ナイスアシストザウルス!」

 

「やったんだな…!!」

 

【あ〜あ、残念…もう少し楽しめると思ったのに…】

 

「なにっ…!?」

エースモンスターを倒されたユーリ…だが、彼は…嗤っていた…!

 

 

【『スターヴヴェノム』が破壊された時、最後の効果が発動…相手の特殊召喚されたモンスター全てを破壊し、その攻撃力の合計分のダメージを与える…残念だったね】

 

「そんな…」

ユーリの場に吹き飛ばされた獰猛なるドラゴンが這い出す…そして無差別に破壊光線を放ち、全てを吹き飛ばしてしまった…!!

 

 

「「「「うわああああっ!?」」」」

 

翔&隼人&剣山&万丈目 LP4000→0

 

ユーリ WIN…

 

 

 

 

 

「ぐっ…くそっ…!オレ達では、実力が足りなかったか…!!」

 

「おにい、さん…ごめん…!」

効果の余波で建物に叩きつけられた翔達…あまりのダメージに体を動かす事ができない状態だった…!

 

 

【あっけなかったねぇ…っておや?よく見れば、キミはアカデミアの英雄、丸藤亮の弟じゃないか…まさか、キミも裏切ってたとはね…キミをカードにしたら、亮はどんな顔するのかなぁ…!】

 

「っ…!」

敗者達に歩み寄るユーリ…そこで彼は顔見知りの関係者を見つけ、歪んだ笑みを見せる…!

 

 

「カードにするなら、早くやれッス…!僕がやられても…必ず、()()が…お兄さんが、お前達を倒してくれるッス…!!」

 

【気に入らない目だ…ボクはもっとこう…怖がってる奴をカードにするのが好きなんだけど……お望み通りにしてあげるよ!】

負けてもなお、諦めた様子を見せない翔に苛つくユーリ…そしてその手をデュエルディスクに伸ばし────

 

 

 

 

ビシュン!!

 

 

 

 

【ん…?デュエルアンカー?】

カード化のスイッチが押される寸前、ユーリの腕に赤いデュエルアンカーが巻き付く!

 

 

 

『やらせない…!!みんなをカードにしたいなら、私を倒してからよ!!』

 

「あ、明日香さん!?」

 

「っ…!!ダメだ!天上院君、逃げるんだ…!」

デュエルアンカーの先に立っていた人物…それは遊勝塾、そして前世からの仲間…天上院明日香だった。

アジトに逃げ込んだ仲間からの連絡を受けて駆けつけたのだ…!

 

 

 

【キミ、何処かで見たなぁ……ああ、思い出した!アカデミアの優等生だった、天上院明日香!まさか、こんな所で会えるなんてね?わざわざカードにされに来たのかい?】

 

『私は負けない!アカデミアで戦わされているみんなを助ける為に、必ず来てくれるはずの()()の力になる為に!』

明日香は静かにデュエルディスクを構える…!

 

 

【へぇ、噂に聞いていた通りのお固い人なんだねぇ…あっ、そうだ…!このデッキ、見た事あるよね?】

 

「そのデッキは…!」

 

【そう!エリートのキミがエクシーズ次元に行く時に支給されるはずだった優等生デッキさ!キミなら、その中身も知ってるよね?】

闘志を見せる明日香を前に、ユーリは懐からあるデッキを取り出す、それは明日香に渡されるはずだった特別製の『古代の機械(アンティーク・ギア)』デッキだった…ユーリも優等生だった為、渡されていたのだ。

 

 

【そしてもう1つはボク本来のデッキ…どっちと戦いたい?】

 

『馬鹿にしないで、自分のデッキで正々堂々掛かってきなさい!!』

 

【そう言うと思った…じゃあ、優等生デッキでいきまーす!はははは!!】

戯けながら明日香を挑発するユーリ…彼は扱い慣れないはずの『古代の機械』デッキをディスクにセットした…!

 

 

「明日香先輩、気を付けるザウルス…!そいつはやばいドン…!」

 

『…大丈夫…!待ってて、こいつを倒して…すぐに治療するから…!』

動けない仲間達を守る為、明日香は凶敵へと立ち向かう…!

 

 

 

 

『「デュエル!!」』

 

 

 

デュエルダイジェスト 明日香対ユーリ

 

 

仲間を守る為に始まった明日香、そしてユーリのデュエル…先攻となった明日香は攻撃を無効にする効果を持つ儀式モンスター『サイバー・エンジェル─那沙帝弥(ナーサテイヤ)』2体を揃え、ライフを回復してユーリの攻撃へと備える。

 

対するユーリは扱い慣れない『古代の機械』モンスターの効果を読み上げるように説明しながら最上級モンスター『古代の機械熱核竜』を呼び出し、攻撃を仕掛ける…当然、明日香は『那沙帝弥』で攻撃を無効にしようとするが…『熱核竜』は攻撃時に魔法・罠の効果に加え…モンスター効果の発動を封印する効果、さらに『古代の機械』モンスターをリリースしてアドバンス召喚した事で発動する貫通効果、そして『ガジェット』モンスターをリリースした時に2回攻撃できる効果を持ち、明日香は僅か1ターンで残りライフ1000まで追い詰められてしまう…!

 

 

 

 

『くっ…うう…!』

 

「明日香さん!!」

 

【ほらほら…!早くしなよ?キミのターンだよ!早く早く〜♪】

 

『私は、諦めない…!このぐらいのピンチでくじけてたら…十代に合わせる顔がないわ!!』

容赦ないユーリの攻撃に追い詰められてしまった明日香…だが、彼女の闘志はまだ消えていない!

 

 

 

 

『私のターン!私は墓地の「那沙帝弥」の効果発動!墓地のもう1体の「那沙帝弥」を除外してこのモンスターを特殊召喚!さらに、貴方の「古代の機械熱核竜」のコントロールを奪うわ!』

 

【なっ…!酷いなぁ…キミはアカデミアから生徒を奪うだけじゃなく、ボクのモンスターまで奪うのかい?】

それは起死回生の一手…機械の竜が明日香のフィールドに移り、ユーリは大袈裟に残念そうな様子を見せる…。

 

 

『どの口が言うのかしらね…!貴方こそ私の仲間を傷付け、そして奪ってきた…大切なモノを失う辛さ、少しは分かった?』

 

【大切なモノ…?】

ユーリへと怒りを露わにする明日香…彼女は知っている、大切な家族を失う辛さを…目の前で奪われてしまった仲間の悲しみを…。

 

 

『「那沙帝弥」の効果で私は「熱核竜」の攻撃力の半分のライフを回復!バトルよ!「熱核竜」でダイレクトアタック!』

 

【させないよ…!罠カード『未完の古代の機械(アンフィニッシュド・アンティーク・ギア)』を発動!手札の『古代の機械巨人』を攻撃力・守備力を半分にして、召喚条件を無視して特殊召喚する!】

 

『悪あがきを…!「熱核竜」は2回攻撃と貫通効果を持っているわ!「古代の機械巨人」を攻撃!!』

 

【『未完の古代の機械』で特殊召喚されたモンスターは戦闘では破壊されない…くううっ!!】

怒涛の攻撃を仕掛ける明日香…その攻撃はユーリを一気に追い詰める…!

 

 

『そして…融合召喚を封じさせてもらうわ!私は手札の魔法カード「融合」を墓地に送り、永続魔法「融合破壊」を発動!その効果で相手のデッキを確認し、「融合」魔法・罠カードを3枚まで除外!そして1枚につき300ダメージを与える!私は貴方のデッキの「融合」3枚を除外させてもらうわ!!』

 

【なっ…!!ぐううっ!?】

そして明日香は最強クラスの融合メタカードを発動…ユーリの融合召喚を封じる、その残りライフは僅か100となった…!

 

 

 

【イタ、たた…!酷いなぁ…モンスターを奪うだけじゃなく、「融合」まで奪うなんて…!】

 

『私達もそうだった…私もアカデミアの正義は正しいと信じてた……でも、それは間違いだった……私達はアカデミアの侵略戦争の片棒を担いでしまっていた…それは、絶対に許されない事…!私達の侵略のせいでエクシーズ次元のなんの罪もない人をカードにして、傷付けてしまっていた…!こんな事をする()()のアカデミアは無くならなきゃならない!』

 

 

ユーリの言葉に静かに感情を露わにする明日香…彼女が「前世」の記憶を取り戻したのは最近の事、エクシーズ次元侵攻の第一陣から帰ってきた友人から真実を聞かされ、アカデミアから脱走…だが、待ち伏せしていた捕縛隊に襲われる寸前、エクシーズ次元から不慮の次元転移をして来たデュエリスト、榊遊勝に窮地を救われた…。

 

そして、アカデミアからの脱走者の拠り所『遊勝塾』の1人として活動しているうちに『前世』の記憶を思い出し……そして、微かに聞こえた『英雄』の声を信じて…同じく記憶を取り戻した級友達と共に『その時』を待っていたのだ…。

 

 

 

『ユーリ、貴方にも大切なモノはあるはずよ…!少しはそれを奪われる気持ちは分かったかしら…!』

 

【大切なモノ…ボクには…大切なモノなんて、()()()()…】

 

『えっ…?』

ユーリの改心を願う明日香…だが、ユーリはユラリと立ち上がりながら呟いた。

 

 

 

【ボクは気付いた時からアカデミアの生徒だった…家族も、友達もいない…】

ユーリは気付いた時から孤独だった、いつの間にかアカデミアの生徒として過ごし…その強さによって他のアカデミアの生徒達からも一歩引かれてしまう程強かった。

そんな中、プロフェッサーがユーリに目を付けた…プロフェッサーはユーリの強さを利用する為、ユーリにどんどんデュエルをし、人々をカードにするように促した…己の野望の為に…。

 

しかし、その考えが…ユーリの心を歪ませた…!

 

 

【ありがとう…明日香…!キミの言葉で、ボクが本当にやりたい事が分かったよ…!】

 

『っ…!!』

 

【ボクは人をカードにしたい…!プロフェッサーが喜ぶとか、関係ない!!ボクは()()()()()()()()()()()()()()()()!これからもずっと!!】

ユーリはその瞳に狂気を宿す…!

 

 

 

『待ちなさい…!そんな事をしたら、貴方は本当に一人ぼっちになる…世界に誰もいなくなってしまうわ!』

 

【世界にボク1人…いいねぇ…!!それって、ボクが()()って事じゃん!!】

 

「………狂ってやがる…!」

初めて自分の『願望』を自覚したユーリ…その考えは狂気としか言いようがない…!

 

 

 

【ボクのターン!魔法カード『古代の整備場』を発動!墓地の『古代の機械飛竜』を手札に加え、召喚!その効果でデッキから『古代の機械箱』を手札に加える!】

先ほどまでのプレイングが嘘のように『古代の機械』デッキを回すユーリ…そして彼は切り札を切る…!

 

 

【そしてボクは『古代の機械箱』を墓地に送り…!速攻魔法『超融合』発動!】

 

『『超融合』ですって!?』

 

「よりによって…不味い!二人の場のモンスターは…!?」

『超融合』…それは、明日香達にとって縁のある一枚…最強の融合がその力を解き放つ…!

 

 

【ボクは『古代の機械巨人』と『古代の機械飛竜』、そしてキミの場の『古代の機械熱核竜』を融合!古の巨人よ!天翔ける竜よ!深淵に輝く竜よ!今、1つとなりて絶大なる力を示せ!融合召喚!!いでよ!レベル10…『古代の機械究極巨人』!!】

禍々しい融合の渦に3体のモンスターが飲み込まれ…究極の巨人が現れる!

 

 

『っ…「究極巨人」は、貫通効果を持ってる…』

 

【その通り…これで終わりさ…!バトル!『究極巨人』で『那沙帝弥』を攻撃!!】

 

『きゃあああ─!?』

 

「天上院君!!」

 

「明日香先輩─!」

巨大な拳が那沙帝弥を殴り潰す…その攻撃の余波は明日香を容赦なく吹き飛ばした…。

 

 

 

明日香LP0

 

ユーリWIN…

 

 

 

 

「あ、うう…!」

 

【フフ…あはは…!ボクは人をカードにしないとダメなんだぁ…呼吸をするようにね…!】

吹き飛ばされ、壁に体を打ち付けた明日香へとユーリが歩み寄る…その顔に狂気の笑みを貼り付けながら…!

 

 

【キミのおかげで夢ができたよ…!ボクは全ての次元、全ての人間をカードにするんだぁ…!まずはエクシーズ、次にシンクロ…そしてスタンダードに融合…!!ふふっ…あはははははは!!!ああ、ゾクゾクするなぁ!!】

 

「はぁ…はぁ…無理よ、そんな事は、絶対に…!必ず、貴方を倒す決闘者(デュエリスト)が現れる…!貴方の夢は、叶わない!!」

狂気を解き放つユーリ…その背後に禍々しい悪魔の影が揺らめく……だが、明日香は言い放つ…何度も見てきたからだ。

 

 

自分勝手な『悪』が倒される瞬間を……!

 

 

【負けたのに強情だねぇ…じゃあ、ボクの夢の糧になってよ…!】

ユーリはデュエルディスクに手をかける…!

 

 

「(ごめんなさい、先生…私達じゃ、アカデミアを止められなかった…………でも……私は、信じてる………きっと───)」

 

【じゃあね───】

 

「きっと、来てくれるって……」

 

 

「明日香さん─!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドン!!

 

 

 

【っう!?】

 

「えっ…?」

カード化の光が放たれる刹那、飛んできた光弾によってユーリの足元が爆ぜ、吹き飛ばされる!

 

 

【今日は次から次に邪魔が入るなぁ…!誰だ!】

至福の瞬間を邪魔され、激昂するユーリ…そして、その男は軽い着地音と共に明日香達を守るように現れる!

 

 

 

「悪い、みんな……遅くなった!まぁ…ヒーローは遅れてやって来る、ってな」

 

 

「あ、ああ…!?」

 

「お前、なんで…!?」

彼らはその背中を知っている…その赤い背中を知っている。

 

融合次元を探しても、アカデミアにも彼の姿はなかった……だが、信じる声に導かれるように、彼は融合次元へと現れた!

 

 

「「アニキ!!」」

 

『十代!』

 

「へへっ…久しぶりだな、明日香!」

明日香達を安心させるように彼は明るく笑う…その少年の名は、遊城十代!

 

 

 

【キミ…覚えがな………いいや、見た事がある……レジスタンスのヒーロー使いか!どうやって融合次元に来たんだい?】

 

「そんなの決まってるだろ?お前達を止める為に、次元を越えてきたのさ!()()()()!!」

 

【──()()()?】

記憶の片隅にあった手配書の事を思い出すユーリ…そして、真打ちが現れる!

 

 

 

 

《認識阻害結界を起動!さらにスフィア・フィールド展開!!》

 

【なにっ…?】

突然響いた機械音声…それと共に空にノイズが走り、半円の結界がユーリを取り囲む…!

 

 

 

 

「来たのは十代だけじゃない……お前達、よく持ち堪えてくれた…そのおかげで、俺は間に合った!」

 

 

「あっ…来た…!来てくれた…!!オレ達の希望が!!」

 

「やったんだな…!」

 

「よ、よかったッス…!」

凛と響く声…その声を聞いた万丈目達は思わず涙を零す…彼らが待ち続けた「希望」、その名は…!

 

 

『遊海、先生…!』

 

「ああ、俺だ!久しぶりだな!万丈目!隼人!剣山!翔!明日香!」

赤いジャケットを翻し、赤い帽子を被った青年が現れる…それが最後の希望──白波遊海だった!

 

 

【誰?キミ?】

 

「さぁ…反撃といこうか、アカデミア!!」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。