転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

アカデミアとプロフェッサーを制圧する為に戦うランサーズ達…彼らは全ての障害を乗り越えられるのか…!


それでは、最新話をどうぞ!


アカデミア制圧戦・破〜野獣の慟哭〜

「『レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト』の効果発動!相手の特殊召喚されたモンスター全てを破壊し、1体につき500ダメージを与える!アブソリュート・パワー・フレイム!!」

 

「『DDD双暁王カリ・ユガ』で攻撃!ツイン・ジャッジメント!」

 

「『EMスカイ・マジシャン』で攻撃!」

 

「「『覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』で攻撃!反旗の逆鱗!ストライク・ディスオベイ!!」」

 

「『エルシャドール・ネフィリム』!影糸乱舞!」

 

「『E・HEROカオス・ネオス』!ライト・アンド・ダークスパイラル!!」

 

「『銀河眼の光波竜』で攻撃!撃滅のサイファー・ストリーム!!」

 

【【【【うわああっ!?】】】】

遊海率いる別働隊と別れたランサーズ本隊は襲い掛かるアカデミア生やオベリスクフォース、教師達を蹴散らしながら赤馬零王の待ち受ける場所へと向かっていた…!

 

 

 

 

 

「ふぅ…!流石に敵の本拠地だぜ…!」

 

「それでも、遊馬と遊海が戦力の6割をダウンさせている…真正面の戦いであれば、こうはいかなかっただろう」

 

「フン…流石に耳には効いたがな…」

 

「あと階段を2つ上がれば、プロフェッサーの王座の間までもう少しだ!」

連戦に次ぐ連戦にため息を吐く沢渡、遊海と遊馬による制圧の効果を実感する権現坂、未だに耳が痛むジャック…戦いの合間の僅かな息抜きをする中、デニスが王座の間が近付いた事を知らせる!

 

 

「零王…!」

 

「……力を入れ過ぎたらダメよ?零児君、リラックスは無理だと思うけど…()()()を意識してね!力が入ってると思わぬミスをしちゃう事があるから…」

 

「っ…忠告に感謝する、白波翠……少し、頭に血が昇っていたようだ」

 

「ふふっ、大丈夫よ!あなたは1人じゃない、あなたに付いてきてくれたランサーズの仲間がいる……頭は冷たく、心は熱く…それが指揮官の基本よ?」

 

「(白波遊海もそうだったが、彼女も()()()な……張りつめた空気を和らがせる言葉……これが「決闘王」の妻か…)」

父との因縁を前に無意識に表情が固くなる零児に翠が優しく声をかける…その穏やかな言葉に零児は平常心を取り戻した…。

 

 

 

【ランサーズ!貴様らの進撃もここまでだ!】

 

「っ…新手か…!!」

 

「あれは…!サンダース教官!アカデミアの鬼教官だ!」

階段を前にしたランサーズの前に30人ほどの生徒達を引き連れた、短い鞭を持ち黒いスーツのような軍服を着た壮年の男が立ち塞がる…デニス曰く、アカデミアの鬼教官と言われる男のようだ…。

 

 

【神聖なるアカデミアの教官として貴様らを打ち倒し、アーク・エリア・プロジェクトの糧としてやる…!さぁ、いくぞ…!我が最高傑作()()()()()()()よ!!】

 

「バトルビースト…?」

 

うう"う"…!!

 

「っ…!!」

サンダースが鞭で地面を叩く…その音に反応するように1人の男が前に歩み出る…それは他のアカデミア生とは違い、狩猟民族のような衣装を纏い…()()()()()()、唸り声を洩らす者…バトルビーストと呼ばれた男だった…。

 

 

【くっくっく…!コイツには手を焼かされたが、ようやく調()()する事ができた…!バトルビーストの前にランサーズなど恐れるに足りん!!】

 

「っ…なんだ、あいつ…!?」

 

「バトルビースト…!!噂で聞いた事があるよ…!戦場に解き放たれると敵も味方も問わずに襲いかかってカード化してしまうという狂戦士だ…!でも、様子がおかしいぞ…!?」

バトルビーストの名を聞いたデニスが噂を思い出す…だが、目の前にいるバトルビーストの様子に違和感を抱く…。

 

 

「零児君、遊矢君…バトルビーストとサンダースは私に任せて……璃緒ちゃん、サポートをお願い…!!」

 

「っ…!!──分かった…ランサーズ!アカデミア生を無力化せよ!」

そして、ランサーズを守るように翠が前に出る…そこに先程までの柔らかな雰囲気はない、その身に纏うのは遊海に迫るような()()…その異変に気付いた零児は周りの仲間達に指示を出す!

 

 

『──どうしたの、母さん』

 

「バトルビースト…あの子、()()じゃない…!()()されてる可能性があるわ…!!」

 

『洗脳…!()()()()()()なのね?』

 

「うん…!」

翠は記憶の底からバトルビーストに関する情報を思い出す…バトルビーストは争いを嫌っていた…だが、サンダースによる拷問に近い教育や傷つけられる事を嫌がった故に「やられる前に殺る」苛烈なデュエルをするようになってしまった。

 

本来ならば、戦いの末に遊矢やジャックの言葉とデュエルによってデュエルを楽しむ心を思い出し、救われる人物なのだが……目の前にいるバトルビーストは、目を血走らせ闘争本能に支配されている……その様子から翠は洗脳に気付いたのだ。

 

 

 

「あの子を救けたいの…力を貸して…!」

 

『もちろんよ…!あの教官は任せて!』

 

【フン…女子供であっても容赦はせんぞ!いくぞ、バトルビースト!!】

 

う…がああああっ!!

サンダースとバトルビーストがデュエルディスクに構える…闇に囚われた者を救う為の戦いが始まる!

 

 

 

 

【【「『デュエル!!』」】】

 

 

翠LP4000

璃緒LP4000

 

バトルビーストLP4000

サンダースLP4000

 

バトルロイヤルモード

 

先攻は攻撃不可 

 

ターン進行

 

バトルビースト→翠→サンダース→璃緒

 

 

 

 

おれのターン…!

剣闘獣(グラディアルビースト)ラクエル』を、召喚…!

炎を纏う虎の剣闘士が現れる! ATK1800

 

 

カードを3まい伏せテ、ターンエンド…!!

 

バトルビーストLP4000

ラクエル 伏せ3 手札1

 

 

 

「私のターン!ドロー!」

「待っててね…すぐに助けるから…!!魔法カード『影依融合(シャドール・フュージョン)』を発動!手札の『シャドール・ビースト』と『星なる影(ネフシャドール)ゲニウス』を融合!影の獅子よ!星の精霊と共に玉座の女王を呼び覚ませ!融合召喚!来て!『エルシャドール・シェキナーガ』!!」

影人形の獅子と星の精霊が融合…機械の玉座に座す女王が現れる! ATK2600

 

 

「そして融合素材になった『ビースト』の効果!カード効果によって墓地に送られた時!デッキから1枚ドローできる!続けてバトルよ!「シェキナーガ」で「ラクエル」を攻撃!』

縛られた女王の影糸がラクエルを突き刺す!

 

う"う"…!永続罠『剣闘獣の勲傷』(メダリオン・オブ・グラディアルビースト)を、はつ動…!自分フィールドの、『剣闘獣』はバトルでは、破壊されナい代わりに、自分が受けるダメージが、2倍になる…!!

 

「っ…!!」

 

バトルビーストLP4000→2400

 

 

『ラクエル』の、効果、発動…!バトルした自身をデッキに戻すこと、で…デッキから『剣闘獣セクトル』を特殊、召喚…!

鎧を纏ったカエルの獣人が現れる! DEF300

 

 

「私は…カードを3枚伏せて、ターンエンド!」

 

う"う"…!その、時…永続罠『指し降ろされた親指』を、発動…!

 

翠LP4000

シェキナーガ 伏せ2 手札2

 

 

 

【俺のターン!ドロー!】

【ランサーズが融合を使うとはな…だが、本物の融合に勝てると思うな!俺は魔法カード『スレイブ・フュージョン』を発動!手札の『スレイブ・エイプ』と『スレイブ・タイガー』を素材としてエクストラデッキから『剣闘獣』融合モンスターを召喚条件を無視して融合召喚する!囚われの猿人よ!同じ定めの猛虎と共に鞭打つ主人を招き入れよ!融合召喚!現れろ!『剣闘獣総監(グラディアルビースト・テイマー)エーディトル』!!】

2体のモンスターが融合…鹿の角と鞭を持つ獣人が現れる! ATK2400

 

 

【『エーディトル』の効果発動!1ターンに1度、エクストラデッキの『剣闘獣』モンスターをそのコントローラーのフィールドに特殊召喚する!バトルビーストのエクストラデッキから現れろ!『剣闘獣ガイザレス』!!】

 

『他のプレイヤーのエクストラデッキからモンスターを!?』

 

「させないわ!『シェキナーガ』の効果発動!特殊召喚されたモンスターが効果を発動した時!その発動を無効にし、破壊する!」

 

ぐううっ…カウンター罠『剣闘獣の戦車(チャリオッツ)』を発動…!フィールドに『剣闘獣』が存在するとき、発動したモンスター効果を無効にし、破壊する…!!ざらに、永続罠『指し降ろされた親指』の効果…!自分フィールドに『剣闘獣』が存在、カードが戦闘・効果で破壊されたどき、コントローラーは、1枚につき、500ダメージを、受ける…!

 

「っ…シェキナーガ!!くううっ…!?」

エーディトルの効果を無効にしようとする翠…だが、蛙の獣人が操る戦車が突貫…シェキナーガは砕かれてしまい、翠はダメージを受ける…さらに、バトルビーストのフィールドに重厚な鎧を纏った鳥人が現れる…! ATK2400

 

翠LP4000→3500

 

 

「墓地に送られた『シェキナーガ』の効果発動…!墓地の『影依融合』を手札に加えるわ…!」

 

う、が…!特殊召喚された『ガイザレス』の、効果発動…!紫色の髪のオンナの伏せカード2枚を、破壊する…!

 

「っ…!リバース罠『影光の聖選士(レーシャドール・インカーネーション)』を発動!墓地の『シャドール・ビースト』を裏守備表示で特殊召っ…きゃあああ!!」

 

『母さん!!』

強力な除去効果を持つガイザレスの効果が発動…翠は咄嗟に罠カードを発動するが、伏せられていた『神の写し身との接触』と共に破壊され、ダメージを受ける…!

 

翠LP3500→2500

 

 

【ふははは…!どうだ!これがバトルビーストの力だ!ゆけい!『エーディトル』!女の裏守備モンスターを攻撃!!】

 

「セットモンスターは、『シャドール・ビースト』!リバース効果発動!デッキからカードを2枚ドローして、1枚を墓地へ!」

 

永続罠『指し降ろされた親指』の効果、発動…!500ダメージ…!

 

「くううっ…!?」

エーディトルの鞭が獅子の影人形を砕く…そして罠カードによるダメージが翠に襲い掛かる…!

 

墓地送り

超電磁タートル

 

翠LP2500→2000

 

 

【俺はこれでターンエンドだ!】

 

サンダースLP4000

エーディトル 手札3

 

 

 

『母さん大丈夫!?』

 

「このくらいなら、大丈夫…!心配しないで…!」

 

『母さん…!』

連続してダメージを受けた母を心配する璃緒、翠は生来のタフさもあってダメージは軽そうだが……目の前で母親を傷つけられて黙っていられるはずがない…!

 

 

『───許さない』

 

【フン…小娘に何ができる!】

 

『凍らせてあげる!!』

サンダースを睨みつける璃緒…しかし、歴戦の教官である彼は怯まない。

 

だが、彼は知らない…璃緒は神をも凍てつかせる力の使い手である事を───

 

 

 

 

『私のターン!ドロー!!私はドローした魔法カード「RUM-七皇の剣(ザ・セブンス・ワン)」を相手に見せる!』

 

【ドローしたカードを見せるだと?血迷ったか?】

 

『そして「RUM-七皇の剣」の効果!ドローしたこのカードをメインフェイズまで公開し続ける事で効果発動!エクストラデッキからオーバーハンドレットナンバーズ1体を特殊召喚する!!』

 

103

 

『現れて!「ANo.103」!「神葬零嬢ラグナ・ゼロ」!』

七皇の光が氷の刃を持つ巫女を呼び覚ます! ATK2400

 

 

【エクストラデッキから直接エクシーズモンスターを…だが!エクシーズモンスターはオーバーレイ・ユニットがなければただの()()()()だ!】

 

『それはどうかしら…!『七皇の剣』の効果には続きがある!特殊召喚したオーバーハンドレットナンバーズをランクアップさせ、カオス化する!私は「ラグナゼロ」でオーバーレイネットワークを再構築!カオスエクシーズチェンジ!!』

 

【なにっ…!?】

ORUを持たないラグナゼロを侮るサンダース…だが、璃緒の声と共に混沌の光が弾ける!!

 

103 

 

『現れて!『ACNo.103』!時をも凍らせる無限の力…いま蘇る!!『神葬零嬢ラグナ・インフィニティ』!!」

月光を浴びながら黒衣の巫女が漆黒の鎌を手に舞い踊る…これが璃緒の切り札、神をも葬る巫女が降臨する! ATK2800

 

 

 

『そして私は魔法カード「魔水晶(ディストーション・クリスタル)」を発動!自分のフィールドに水属性モンスターが存在する時!このターンのエンドフェイズまで相手モンスターの攻撃力の変化は2倍になる!さらに!魔法カード「氷結の刃(ゼロ・ブレード)」を「ラグナインフィニティ」を対象に発動!!その効果で「エーディトル」の攻撃力を1000ダウンさせるけど…』

 

【『魔水晶』の効果で、変化は倍になる…!?】

氷結の力がエーディトルを氷漬けにする!

 

エーディトルATK2400→400

 

 

『さらに「ラグナインフィニティ」の効果発動!1ターンに1度!カオスORUを1つ使い、元々の攻撃力と異なる相手モンスター1体を除外し、元々の攻撃力との差分のダメージを与える!ガイダンス・トゥ・パーガトリー!!』

 

【ぬわあああ!?】

氷結したエーディトルを巫女の大鎌が粉砕する!

 

サンダースLP4000→2000

 

 

「バトルよ!『ラグナインフィニティ』で鬼教官にダイレクトアタック!凍てつき、自分の愚かさを恥じなさい!!」

 

【ぐ、ぐわっ───

巫女の一撃がサンダースを両断…サンダースは断末魔を上げる事もできず、物言わぬ氷像と化した…。

 

 

サンダースLP2000→0

 

 

 

『私流罰ゲーム「アイス・エイジ」……氷の中で反省なさい!』

 

「り、璃緒ちゃん!?やり過ぎよ!?」

 

『フン…!母さんを傷つけた罰よ!』

物言わぬ氷像となったサンダースを見た翠は慌てて璃緒を宥めるが…当の本人は満足げな表情なのであった…。

 

 

 

戦場に、弱い奴は、いらナイ…!敗者は、カードに…カードになりたク、ナケルバ……う、うがああ!!

 

『っ…!?』

 

「っ…!止めなさい!!」

 

キィン─!

 

その時、バトルビーストが呻きながらデュエルディスクに手を掛ける…そして、翠が止める間もなくサンダースをカードにしてしまった…。

 

 

「アイツ…!本当に味方をカードにしやがった…!?」

 

『大変な事になる前に止めないと…!私はカードを1枚伏せて、ターンエンド!』

 

璃緒LP4000

ラグナインフィニティ 伏せ1 手札2

 

 

 

おれのダーン!

魔法カード「再起する剣闘獣」を発動…!自分フィールドに存在じない種族の「剣闘獣」…海竜族の「剣闘獣ウェスパシアス」を手札から特殊召喚…!!

巨大な竜人の剣闘士が現れる! ATK2700

 

 

そしておれは『ウェスパシアス』と『ガイザレス』『セクトル』をデッキに戻シ、融合…!!彷徨える剣闘士の亡霊共よ…!偉大なる皇帝の名のもとに集い、その力を捧ゲよ!融合召喚!「剣闘獣ドミティアノス」!!

3体の剣闘獣が融合…海の覇者たる皇帝が現れる! ATK3500

 

 

「攻撃力3500…!?」

 

バドル"だ…!「ドミティアノス」でオンナにダイレクトアタック!!

 

「っ…させないわ!墓地の『超電磁タートル』の効果発動!このカードを除外してバトルフェイズを終了させる!」

 

『ドミティアノス』のこうか、発動…!1ターンに1度相手がモンスタの効果を発どウした時!その効果を無効にし、破壊する"!!喰ラエ!!

 

「なっ…!?」

 

『母さん!!速攻魔法「ハーフ・シャット」発動!「ドミティアノス」の攻撃力を半分にして、バトルでは破壊されなくする!!』

 

ぐうっ!?

 

「っ…!白波翠!!」

 

「翠さん!!」

電磁バリアを突き破る海の皇帝…璃緒によってその威力は半減したが、三叉槍が翠の腹に深々と突き刺さった…!!

 

翠LP2000→250

 

 

 

『ドミティアノス』の効果発動…!バトるした自分をデッキに戻す事デ、デッキから『剣闘獣ムルミロ』を特殊召喚…!

海の帝王が消え、魚人の剣闘士が現れる! DEF400

 

『ムルミロ』の効果、発動…!このカードが、『剣闘獣』の効果で特殊召喚された、とき…青いオンナの『ラグナインフィニティ』を破壊する…さらに『指し降ろされた親指』の効果…500ダメージ、だ…!

 

『っ…きゃああ…!!』

 

「りお、ちゃん…!」

ムルミロが肩に背負っていた大砲から水流を放って巫女を吹き飛ばす…さらに、罠カードによってダメージを受けてしまう…!

 

璃緒LP4000→3500

 

 

おれは、これデ…ターン、エンド…!

 

バトルビーストLP2400

ムルミロ 剣闘獣の勲傷 指し降ろされた親指 手札0

 

 

 

 

「っ…!!か、ふっ……」

 

「翠さん!!」

 

「来ないで、十代君…!大丈夫、だから…!!」

バトルビーストのターンが終わり、翠は膝から崩れ落ちる…その腹には血が滲んでいた…。

その様子を見た十代が駆け寄ろうとしたが…翠がそれを制した…。

 

 

「(相手の場には特殊召喚された『ムルミロ』が1体、『剣闘獣の勲傷』で戦闘破壊は無理、余計にモンスターを増やすだけ…シャドールには、貫通効果持ちはいない…!)」

激痛を堪えながら、翠は冷静に打開策を考える…。

 

 

う、が、ああ…!!

 

「バトルビースト…」

 

『苦しんでる…』

その時、バトルビーストが苦しみ始める…何かに抗うように…苦しむように…涙を流しながら…。

 

「助けなきゃ…!これ以上、あの子が苦しむ前に…!」

翠は傷を庇いながら立ち上がる、バトルビーストを救う為に…これ以上、傷付く子供を増やさない為に…!

 

 

 

 

「私の、ターン!ドロー!!」

「これなら…!!私はモンスターをセット!そして墓地の『影光の聖選士』の効果発動!墓地のこのカードと『星なる影ゲニウス』を除外する事で、自分フィールドのセットモンスターの表示形式を表側守備表示に変化する!セットされていたのは、『シャドール・ドラゴン』!」

影糸が伏せられていた影人形のドラゴンを目覚めさせる! DEF0

 

 

「『シャドールドラゴン』のリバース効果…!『ムルミロ』をデッキに戻す…!」

 

っ!?

影人形のドラゴンの起こした炎の竜巻が魚人を吹き飛ばす!

 

「そして私は『影依融合』を発動…!手札の『影依の巫女(ノェルシャドール)エリアル』とフィールドの『シャドールドラゴン』を融合!解き放たれし巫女よ!影の竜と共に影の賢者となれ!融合召喚!『エルシャドール・アプカローネ』!!」

2体のシャドールが融合…半人半魚の魔法使いが現れる! ATK2500

 

 

「バトルよ!『アプカローネ』でバト……ううん、プレイヤーにダイレクトアタック!清らかな水の力よ!闇を祓え!ウォーター・パルス!」

 

うがっ…が、ああ──】

翠の声と共にアプカローネが杖を振るう、その杖から放たれた水の波動がバトルビーストを直撃…優しき水の力に包まれたバトルビーストは静かに膝をついた…。

 

バトルビーストLP2400→0

 

翠&璃緒 WIN!

 

 

 

 

 

 

 

「速攻魔法『サイクロン』!!」

膝をついたバトルビーストに向けて翠が強風を放つ、その風はバトルビーストに取り憑いていた()を粉々にして吹き飛ばした!

 

 

『っ…!母さん、今の…!』

 

「やっぱり、ドクトルの仕業だったのね…!」

粉砕された蟲を見た璃緒が翠に声をかける…翠は卑劣なる科学者の所業に怒りを隠せなかった…。

 

 

 

【う、うう…!?くる、な…!お前達の戦いに…オレを、巻き込むな…!!】

 

「バトルビースト…」

そして、正気を取り戻したバトルビーストは()()()()()…戦いを強いるアカデミアも、戦う相手も…彼にとって恐怖を感じる存在だったのだ…。

 

 

 

「───大丈夫、あなたはもう戦わなくていいの……悪い奴らは、みんな…私達がやっつける…だから、安心して…」

 

【うう…】

翠は優しくバトルビーストと呼ばれた青年を抱きしめる…逃れようとした彼だったが…優しい翠の抱擁に力が抜けていき、疲れからか静かに意識を手放した…。

 

 

 

 

 

 

「翠さん!璃緒!大丈夫か!?」

 

『私は大丈夫…母さんは!?』

 

「──()()()!さぁ、先に進みましょう…!」

 

「み、翠さん!?えっ…思いっきり攻撃受けてませんでしたか!?」

 

「っ…!?(何故動ける!?先程の一撃は確実に致命…いや、重傷だったはず…!?)」

アカデミア生を制圧した十代と柚子がバトルビーストを壁に凭れさせた翠と璃緒に駆け寄る…翠と璃緒は慣れた様子だったが、零児は目を見開く……明らかな重傷を負っていたはずの翠が普通に動いている事に…。

 

 

 

「赤馬零児、お前が驚くのも無理はないが…()()()、遊海や翠は俺達とは()()()()だ」

 

「ジャック・アトラス…それは、どういう事だ?」

驚く零児にジャックが声をかける…遊海達の事情を知るらしいジャックに零児は訊ねるが…。

 

 

「これは遊海や翠が話すべき事だ…ヒントをやるならば……多少のダメージや怪我ならば、遊海達の歩みは止まらん…世界の誰よりもタフで理不尽なデュエリスト…それが遊海と翠だ」

 

「タフで、理不尽…?」

ジャックに遊海達に関するヒントを与えられた零児だったが…余計に謎が深まるのだった…。

 

 

「遊矢!零児!先を急ごう!もう少しだ!」

 

「……ああ、すまない!いくぞ!!」

デニスが零児に声をかける…疑問を頭の隅に追いやった零児は父のもとへと走り出した…。

 

 

 

「(遊海さん、凌牙君…そっちはお願いね…!)」

受けた傷を治しながら、翠はそれぞれに戦う遊海と凌牙を案じた…。

 

気まぐれアンケート 遊戯王の『かっこいい』キャラと言えば?

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  • (ヘル)カイザー亮
  • ジャック
  • カイト
  • 権現坂
  • その他
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