転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

406 / 540
こんにちは!S,Kです!

進撃を続けるランサーズ達…その時、彼らも目的を果たす為に動いていた…。

それでは、最新話をどうぞ…!


アカデミア制圧戦・急〜囚われた少女達を救い出せ!〜

「黒咲、焦らないでいい…必ずお前の妹は助け出す」

 

『ああ…!待っていろ、瑠璃!!』

遊海達がドクトルの研究室に向かい、翠達がバトルビーストと遭遇する少し前…凌牙と黒咲は『RR-ライズ・ファルコン』に乗って瑠璃が囚われる西の塔へと向かっていた…!

 

 

 

 

《ギシャアアア!!》

 

「っ…!父さんと遊馬が叩き落としたモンスターが復活したか…!道を切り開け!『S・H・Dark Knights(サイレント・オナーズ・ダークナイト)』!!」

 

『振り切れ!「ライズ・ファルコン」!!』

その時、遊海と遊馬が『魔人オーケストラ』で叩き落としたモンスターの一部が復活し、凌牙達に襲い掛かる…!

 

 

「黒咲!もうすぐ西の塔だ!」

 

『中腹で降りて昇った方が戦いやすいか…!ライズファルコン!!』

モンスターを大多数を打ち倒した凌牙達は西の塔の中腹に降り立ち、外階段を頂上へと駆け上がった…!

 

 

 

 

【待っていたぞ、ランサーズ】

 

「貴様がこの塔の番人とやらか?」

 

【その通り…私の名はディアナ、この先に進みたくば私を倒すしかない…!】

頂上に着く間近…幽閉場所であろう場所の入口の前に月の意匠の洋服を纏った女性が番人として待ち受けていた…!

 

 

『ならば、貴様を叩き潰し…瑠璃を助け出す!!』

 

「気をつけろよ!黒咲!」

瑠璃を助け出す為…黒咲は試練に挑む!

 

 

 

 

【『デュエル!!』】

 

ディアナLP4000

黒咲LP4000

 

 

【私のターン!】

【魔法カード『融合』を発動!手札の『月の女戦士』と『ガーディアン・バオウ』を融合!破邪の大剣に月輪の光輝く時、2人の戦士は1つとなれり!融合召喚!降臨せよ!『月の守護者』!!】

月の槍と盾を構えた戦士が現れる! ATK2100

 

 

【『月の守護者』の効果発動!1ターンに1度、『守護者の盾』トークン1体を特殊召喚できる!】

フィールドに土で出来た盾が現れる! DEF0

 

 

【『守護者の盾』トークンが存在する限り、相手は『月の守護者』を攻撃対象にする事はできない…カードを1枚伏せ、ターンエンド!】

 

ディアナLP4000

月の守護者 守護者の盾 伏せ1 手札1

 

 

 

『貴様らがどんな策を考えようと…俺を阻む事はできん!!』

 

 

 

 

『俺のターン!ドロー!』

『「RR-(レイド・ラプターズ)バニシング・レイニアス」を召喚!』

黒咲の切り込み隊長であるモンスターが現れる! ATK1300

 

『「バニシング・レイニアス」の効果発動!手札から2体目の「バニシングレイニアス」を特殊召喚!さらに2体目の効果で3体目を特殊召喚!!』

さらに2体のバニシングレイニアスが並び立つ! ATK1300 1300

 

 

『俺は3体の「バニシングレイニアス」でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!雌伏のハヤブサよ!逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!「RR-ライズ・ファルコン」!!』

黒咲のエース、反逆のハヤブサが飛翔する! ATK100

 

 

【ふっ…早く決着をつけたいようだが、もう少し楽しもうじゃないか…!罠カード発動!『守護者礼賛』!『ライズ・ファルコン』の効果を無効化し、『守護者の盾』トークン2体を特殊召喚する!】

ライズファルコンの効果が月光によって封じられ、2体の盾が現れる! DEF0 0

 

 

【『守護者礼賛』の効果対象になったモンスターは全て『守護者の盾』に攻撃できる…ただし、全てのモンスターに攻撃できなかった時、そのモンスターは破壊される…さぁ!どうする!!】

 

『──笑止、守護者が聞いて呆れる…その程度の盾など俺の敵ではない!魔法カード「RUM-レイド・フォース」発動!自分のエクシーズモンスター1体をランクが1つ高いエクシーズモンスターへとランクアップさせる!俺は「ライズファルコン」でオーバーレイ!ランクアップ・エクシーズチェンジ!!』

 

【なにっ!?】

ライズファルコンが銀河へと飛び込み、再誕する!

 

 

『獰猛なるハヤブサよ!激戦を切り抜けしその翼翻し、寄せ来る敵を打ち破れ!現れろ!ランク5!「RR-ブレイズ・ファルコン」!!』

赤き翼を翻し、紅蓮のハヤブサが飛翔する! ATK1000

 

 

 

『「ブレイズファルコン」の効果発動!1ターンに1度、ORUを1つ使い!相手フィールドの特殊召喚されたモンスター全てを破壊し、1体につき500ダメージを与える!』

 

【なっ…ぐううっ!?】

赤き翼から放たれたレーザーピットがディアナのフィールドを蹂躙する!

 

ディアナLP4000→2000

 

 

『バトルだ!「ブレイズファルコン」でダイレクトアタック!』

 

【あああっ!?】

さらに、ブレイズファルコンの突進がディアナを弾き飛ばす!

 

 

ディアナLP2000→1000

 

 

【く、う…!だが、ライフは残って…!】

 

『まだだ!速攻魔法「RUM─レヴォリューション・フォース」を発動!「RR」エクシーズモンスターをランクが1つ高いエクシーズモンスターにランクアップさせる!!』

 

【────はっ?】

それは黒咲の追撃…革命の翼が舞い上がる!

 

 

『誇り高きハヤブサよ!英雄の血潮に染まる翼翻し、革命の道を突き進め!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ!ランク6!「RR-レヴォリューション・ファルコン」!!』

赤き翼が燃え上がり、侵略に抗う革命のハヤブサが現れる! ATK2000

 

 

『散るがいい!アカデミアの偽りの守護者よ!レヴォリューショナル・エアレイド─!!』

 

【きゃあああ!?】

革命の翼による爆撃がディアナのライフを容赦なく消し飛ばした…。

 

 

 

ディアナLP0

 

黒咲WIN!

 

 

 

 

カチリ

 

 

『鍵は開いたようだな…俺の鉄の意思を甘く見たな、アカデミア』

 

「流石だぜ、黒咲…あとは瑠璃を助け出すだけだ」

ディアナのデュエルディスクと連動していたらしい幽閉塔の扉が開いた音が響く…2人は扉を開き、幽閉塔へと突入した…。

 

 

 

………

 

 

 

『瑠璃!!』

 

「あっ…兄さん…!助けに来てくれたのね…!?」

幽閉塔の頂上、最低限の生活用品が揃えられた部屋にその少女はいた…全体的に紫色の髪と二房の薄紫色の前髪に紫色の瞳の少女…彼女が黒咲隼の探していた妹、黒咲瑠璃だった。

 

 

『待たせてすまなかった…帰ろう、ハートランドに…アレンやサヤカも心配していたんだ』

 

「うん…!迷惑かけてごめん…!!」

黒咲に抱き着く瑠璃…半年以上会えなかった兄妹の再会、それは本当に感動する瞬間である。

 

……だが、黒咲は気付いていなかった…抱き着いた瑠璃が少しずつ黒咲を窓際に()()()()()()()事に…。

 

 

 

 

 

「────やっぱりな、父さんの推測は正しかった」

 

「っ…誰!?」

2人しかいないはずの部屋に第三者の声が響く…それは様子を伺っていた凌牙だった!

 

 

 

 

「黒咲!父さんに渡されたカードを使え!!」

 

『っ…すまない、瑠璃…!少し我慢してくれ…!!』

 

「えっ、あ、兄さん!?何をする──」

黒咲に叫ぶ凌牙…その言葉を聞いた黒咲は瑠璃を()()()()()()()しっかりと抱き締め、手にしたカードを発動する!

 

 

『誇り高き英雄よ…妹を救う為の力を、貸してくれ!「力の集約」発動!!』

 

ドクン!!

 

「うっ、あああ…!!頭、頭が、痛い!!痛い!?ああああ!!」

黒咲が罠カードを発動した瞬間、瑠璃が頭を抱える…突然の痛みに苦しむ瑠璃、そして──!

 

 

《キィ─!!》

 

「出やがったな、寄生虫!!」

瑠璃の耳から数匹の奇怪な蟲…『パラサイト・フュージョナー』が飛び出し、凌牙へと向かう!!

 

 

106

 

 

「ぶっ潰れろ!!『CNo.106溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド』!万死紅掌!!」

    

《ギッ》

そして凌牙の肩に巨大な燃え盛る拳『ジャイアント・ハンド・レッド』が出現…寄生虫全てを叩き潰し、滅却した!

 

 

 

「うっ…うう…?」

 

『瑠璃…!しっかりしろ!黒咲瑠璃!!』

 

「あっ…兄さん…?……兄さん…!!怖かった─!!」

 

「瑠璃…!よかった…!!」

痛みで失神していた瑠璃に黒咲が呼びかける…そして、瑠璃は正気に戻り…涙を流しながら黒咲に抱き着いた…。

 

 

 

「ふぅ…何もかもテメェの思い通りになると思うなよ、アカデミア」

 

バキッ 

 

額の汗を拭った凌牙はそう言いながら部屋に隠されていた監視カメラを握り潰した…。

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────────

 

 

 

 

「エド!目指す塔はあれで間違いないな?」

 

「ああ!シンクロ次元の少女、リンはあの塔に囚われているはずだ!!」

同じ頃、遊星とエドはDホイールに2人乗りでリンの囚われる塔へと向かっていた…その時!

 

 

ドカーン!!

 

 

「っ…誰かが戦っているのか!?」

 

「おそらく、ユーゴだ…!急ごう!」

塔の頂上近くで大爆発が起きる、その様子を見た遊星はアクセルを握る手に力を込めた…!

 

 

 

 

 

デュエルダイジェスト ユーゴ対アポロ

 

 

東の塔、頂上付近…そこでは柚子のブレスレットによる転移と『クリアウイング・シンクロ・ドラゴン』の導きによって()()で東の塔に到達、塔の守護者アポロとデュエルを繰り広げていた。

 

 

 

【私は『太陽の戦士』と『ガーディアン・トライス』を融合!閃光の双剣に日輪の光輝く時!2人の戦士は1つとなれり!融合召喚!!『太陽の守護者』降臨!!】

先攻を取ったアポロは太陽の意匠を持つ騎士を呼び出す…。

 

 

「その美しくも雄々しき翼翻し、光の速さで敵を撃て!シンクロ召喚!!『クリアウイング・シンクロ・ドラゴン』!!」

対するユーゴはエースであるクリアウイングを喚び出したのだが…──

 

 

【ふっ…早速、エースモンスターの召喚か…早く決着をつけたいようだが…そうはいかない!永続罠『守護者礼賛』を発動!『クリアウイング』の効果を無効にし、『守護者の盾』トークン2体を特殊召喚する!】

 

アポロは罠を発動、クリアウイングの効果を封じる…!

 

 

【そして『守護者礼賛』の対象になったモンスターは私の場の『守護者の盾』トークン全てに攻撃できる…だが、攻撃しなかった時!そのモンスターはエンドフェイズに破壊される…】

 

「ケッ…!面倒な事しやがって…!なら、遠慮なくやってやるよ!!『クリアウイング』で1体目の『守護者の盾』トークンを攻撃!」

太陽の守護者を守る3枚の盾…ユーゴは臆する事なく、攻撃を仕掛ける!

 

 

【ふっ…!この瞬間、『太陽の守護者』の効果発動!『守護者の盾』トークンが破壊された時!破壊したモンスターの攻撃力を800下げ、さらに!相手に800ダメージを与える!!】

 

「なにっ…ぐああっ…!?」

だが、太陽の守護者の効果が発動…ユーゴはダメージを受けてしまう…!

 

 

【私のトークンを倒せば倒すほど、お前のモンスターの攻撃力は減り、ダメージを受ける…それでも続けるかね?】

 

「くっ…!そういう事かよ…!!」

アポロの守護者の盾は合計3体…つまり、クリアウイングの攻撃力は2400ダウンし、ユーゴは2400のダメージを受ける事になる…!

 

【だけどよぉ…このオレがこれぐらいで止まってられっかよ!!】

だが、ユーゴは攻めの手を止めない…クリアウイングと共に傷付きながら、全ての盾を打ち砕く…!!

 

 

 

【フフフ…!自らライフポイントを削ってでもエースモンスターを残したか…!だが、その攻撃力は僅か100…残した意味はあったのかね?】

 

()()に決まってんだろ…!これで『守護者の盾』はなくなった!!」

 

【なにっ…!】

満身創痍のユーゴ…だが、彼には勝利へのルートが見えていた!

 

 

 

「バトルフェイズ中にダメージを受けた事で手札の『SR(スピード・ロイド) OMKガム』を特殊召喚!その特殊召喚に成功した事で…オレはレベル7の『クリアウイング』にレベル1の『OMKガ厶』をチューニング!!」

 

【なんだと!?】

掛け替えのない想い人を救う為、アカデミアに水晶の翼が舞い上がる!

 

「神聖なる光蓄えし翼煌めかせ、その輝きで敵を撃て!シンクロ召喚!!いでよ!レベル8!『クリスタルウイング・シンクロ・ドラゴン』!!」

ユーゴの切り札、水晶の翼持つドラゴンが咆哮する!

 

 

【あの状況からさらなる上級モンスターを…!だが、その程度で私に勝てるとでも…!】

 

「何言ってやがる…オレのバトルフェイズはまだ終わってねぇ!!シンクロ素材となった『OMKガム』の効果!デッキからカードを1枚ドローし、そのカードが『SR』モンスターなら!そのカードを墓地に送り、『クリスタルウイング』にその攻撃力を加える!すぐそこにリンがいるんだ…こんな所で時間を潰してる暇はねぇんだよ──!!」

リンを救う為…ユーゴは渾身の気合いと共にカードをドローする、引いたのは───攻撃力1000の『SR オハジキッド』!

 

 

 

「っしゃあ!!『クリスタルウイング』の攻撃力は1000アップする!バトルだ!『クリスタルウイング』で『太陽の守護者』を攻撃!」

 

【ぐっ…!『太陽の守護者』は破壊されるが、次のターンで──】

 

「次のターンなんかあるか!!『クリスタルウイング』の効果発動!自身がレベル5以上のモンスターとバトルする時、その攻撃力を自分の攻撃力にプラスする!」

 

【攻撃力6400だと!?】

 

「いけ!烈風のクリスタロス・エッジ──!!」

 

【ぐわああああ!?】

烈風の突進が太陽の守護者を粉砕…デュエルの決着となった…!

 

 

アポロ

 

ユーゴWIN!

 

 

 

 

カチリ

 

 

「リン!!」

アポロのデュエルディスクと連動していた幽閉塔の扉が開く…そしてユーゴはDホイールを降り、幽閉塔へと乗り込んだ…。

 

 

 

 

 

「リン!!」

 

『あっ…ユーゴ…』

幽閉塔の頂上、最低限の生活用品が揃えられた部屋にその少女はいた…龍亞兄妹のような緑色の髪に若草色の二房の前髪にオレンジ色の瞳を持つ少女…彼女こそ、ユーゴが探し続けていた幼なじみ、リンだった。

 

 

 

「り、リーンッッ!!

ようやく再会する事が出来たリンとユーゴ…感極まったユーゴは思わずリンへと抱き着こうとして───

 

 

フン!!

 

ぐほっ!?

 

リンによる渾身の膝蹴りが鳩尾に突き刺さり、ユーゴは悶絶する羽目になった…。

 

 

 

 

「がっふ…!?」

 

『もう…遅い!!なによ、今ごろ…!ずっと待ってたんだから…!すごく不安で、心細くって…!』

 

「リン…」

 

『ユーゴの、馬鹿…!!』

 

「リン…守ってやれなくて、悪かった…!」

思わぬ痛みに()()()()()()()()ユーゴ…そんな彼を見ながら、リンは涙を溢しながら抱き着く…泣きじゃくるリンをユーゴは優しく抱きしめた…。

 

 

 

キィン─!

 

 

 

「───ん?なんだ?」

 

『えっ?』

その時、ユーゴの目に光るモノが映る…それは膝蹴りを受けた時にポケットから落ちてしまった1枚のカードだった。

 

 

『ユーゴ?なにそれ…?』

 

「ああ、いやさ!ランサーズっていうアカデミアと戦ってる奴らの白波遊海って奴がくれたカードだ…なんで『トゲトゲ神の殺虫剤』なんかくれたんだ?黒くてすばしっこい奴がいる訳ねぇしなぁ…?」

それは遊海が渡した『トゲトゲ神の殺虫剤』…ユーゴは何故、遊海がこんなカードを渡したのか聞かないまま転移してしまった…そしてカードを拾おうと触れた瞬間!

 

 

 

バシュウウ──!!

 

 

 

『きゃあああ!?』

 

「どわあああ!?なんで出てくるんだよぉ!?」

カードのイラスト部分から大量の煙が噴き出す…その勢いは凄まじく、部屋は一瞬で真っ白になってしまった!

 

 

 

「げほっげほっ…!り、リン!大丈夫か!?」

 

『う、ぐぅ…!?あたま、頭が、痛い…!?痛い!!』

 

「リン!?白波の野郎!なんてカードを渡しやがった!?」

突然の出来事に咳き込むユーゴ…彼はリンに声を掛けるが、そのリンは頭を抱えてうずくまっていた…!

 

 

『うっ…ああああ!?』

 

《キィィ──!!》

 

「っ!?リンの耳からなんか出てきやがった!?」

痛みに絶叫するリン…その耳から数匹の奇怪な蟲──『パラサイト・フュージョナー』が飛び出した!

 

 

「『ジャンク・ウォリアー』!スクラップ・フィスト!」

 

「『D・HEROディストピアガイ』!ディストピア・ブロー!」

 

《ギッ!?》

 

「お前…!?修理屋の遊星と……誰だ??」

その時、部屋にマフラーを靡かせる機械の戦士と「D」の仮面をつけた戦士が飛び込み、全ての蟲を叩き潰す…それはユーゴの後を追ってきた遊星とエドのモンスター達だった!

 

 

 

「彼はエド・フェニックス、ランサーズの協力者だ……危なかったなユーゴ、今の気味の悪いモンスター…それがリアルソリッドビジョンでリンに取り憑き、洗脳していたんだ…!」

 

「洗脳!?お、おい!リン!大丈夫か!?」

 

『う、うーん…あ、れ?ユーゴ…?───助けに来るのが遅い!!』

 

がはっ!?

 

「………大丈夫そう、だな…」

 

「そうみたいだね…(汗)」

エドの事を紹介した遊星がユーゴへ手短に洗脳について伝える…それを聞いたユーゴは慌てて失神していたリンを揺すり起こすが……目覚めた彼女のアッパーが顎にクリーンヒット、ノックアウトされ、意識を手放してしまうのだった…。

 

 

 

『ゆ、ユーゴ!?ごめんしっかりして─!?』

 

「う〜ん……」

 

「……プロフェッサー…いいや、赤馬零王!貴方の企みもここまでだ!これから貴方の息子とランサーズ達が貴方を止めにいく…!!これ以上、悲劇は起こさせない!」

 

気絶してしまったユーゴを介抱するリン…その横で隠しカメラを見つけたエドはその向こうにいるであろう元凶へと言い放った…。

 

 

 

 

 

 

 

Side???

 

 

 

 

【──ドクトル、これはいったいどういう事だ?】

 

『これは…まったく想定外の事態です…まさか「パラサイト・フュージョナー」が除去されるとは…!?』

アカデミア某所、中枢たる『王座の間』…そこで玉座に座したスキンヘッドの男…アカデミアの総帥、プロフェッサーこと赤馬零王が白髪の側近の男──ドクトルへと問いかけていた。

 

 

 

『「パラサイト・フュージョナー」は宿主の脳に寄生し、自分にも相手にも「洗脳された」という事を悟らせないパラサイト・モンスター…それが、こんな簡単に除去されるなど…!!』

 

【──()()()()()()()

 

『はっ…?』

自分の研究成果であるパラサイトモンスターが除去された事に動揺しているドクトル…だが、零王が望んだのはパラサイトモンスターが除去された事についてではない。

 

 

【何故、『アーク・エリア・プロジェクト』の()となる彼女達にそんなモノを仕込んでいる?…ドクトル、キミの研究成果は認めるが──彼女達に手荒な事はさせるな、するなと厳命していたはずだが…!!】

零王は静かに怒っていたのだ…自分の()()()()()である少女達に洗脳を施していたドクトルに対して…!

 

 

 

『め、滅相もない!大切な存在だからこそ、自衛手段を与えていたのです!彼女達を取り返しに来るであろう敵を彼女達自身に撃退してもらう為に!』

 

【………これ以上、ランサーズの進撃を許すな…そして、()()()()を此処に来させるな…!!】

 

『はっ…!!』

プロフェッサーによる指示を受けたドクトルは下がっていった…。

 

 

【……邪魔をしないでくれ…!()()…お前も分かっているはずだ…この世界は()()()なのだ…!私はただ…レイを取り戻したいだけなんだ…!!】

孤高なる王座の間に零王の独白が消えていった…。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『こうなれば仕方ない…調整は不完全……だが…ランサーズなど恐れる必要はない!』

薄暗い研究室で狂いし科学者は不気味な笑みを浮かべた…。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。