転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

ついに次元戦争の元凶である赤馬零王を制圧したランサーズ…だが、彼らには戦うべき『黒幕』の存在があった…。


それでは最新話をどうぞ!


元凶─理想と混沌の先に─

「まだ、次元戦争は終わってない…!」

 

「っ…遊海さん!!大丈夫ですか!?」

遊矢と零児、遊勝によってアカデミアの総帥・赤馬零王を説得する事に成功した矢先…ドクトル制圧の為に動いていた遊海達が合流する。

そして…遊海は明らかに消耗していた、肩を城之内に支えられていなければ立つ事ができない程に…。

なお、眠っているセレナはカイザー亮の背に背負われている。

 

 

『悪いな翠、この馬鹿…『パラサイト・フュージョナー』に寄生されやがって…ちょっと()()()()()()()()()()()んだが…回復も待たずにお前達と合流するって聞かなくてな……ああ、妖怪みたいな爺は無力化したから心配するな』

 

「ラプラス…!もう…!馬鹿!遊海さんの馬鹿!!さっきの…やっぱり気の所為じゃなかった!!」

 

「すまん…ちょっと、想定外の事を、されてな……」

 

「翠、遊海を責めないでやってくれよ…遊海なら大丈夫だって信じ過ぎちまったオレ達も悪いんだ…」

合流していたラプラスの言葉を聞いた翠は遊海に起きた事態を察して座り込んだ遊海の頭をはたく…そんな翠を城之内が宥めている…。

 

 

 

 

「白波遊海、()()とはどういう事だ?全ての元凶であるズァークの事を除けば…次元戦争の発端である我が父、赤馬零王は制圧できたはずだが…」

 

「いいや…()()()()の問題だ……こうして顔を合わせるのは、初めてだな…赤馬零王」

 

【お前が、赤帽子の英雄…決闘王、白波遊海か……ドクトルが迷惑を掛けたらしいな…すまなかった】

 

「……気にすんな、セレナを洗脳した奴には『罰』を与え、研究成果は全て破壊したからな」

遊海の『黒幕』発言に困惑する零児…その言葉に応えながら、遊海は『衝撃の拘束剣』で拘束された零王に話しかける。

遊勝の言葉によって毒気を抜かれていた零王は遊海に迷惑を掛けたらしいドクトルの行動を気にしていた…。

 

 

 

「答えろ、零王…どうしてお前は世界を1つにすれば()()()()と思った?何故、エネルギーを集める為に()()()()()()()()()という選択をした?」

 

【───えっ…?】

遊海の疑問に零王は咄嗟に()()()()()()()()…虚を突かれたような表情を見せている…。

 

 

【……この世界は、レイとズァークの力の衝突によって分裂した世界だと思っていた…だから、第5次元『アークファイブ』を核に世界を統一すれば、分かれてしまったレイも蘇ると…】

 

「確かに、考え方は間違っていないだろう…だが、こうは考えなかったのか?同じ原理で()()()()()()()()()()()()()

 

【あ……】

 

「…確かに、分かれてしまったレイが戻るなら…その予想はありえない話ではないな…」

遊海を言葉を聞いた零児が眼鏡を押し上げる…『アークファイブ』によってレイが蘇生できるなら、仇敵であるズァークも同じく復活してしまう可能性は高くなる…。

 

 

「そして、『アークファイブ』を起動する為のエネルギーとして『生命エネルギー』を利用する…それ自体も強いエネルギーだが、もっと()()()()()()()()()()エネルギーが存在する」

 

「それはデュエリストの闘争心によって生まれる力…『デュエルエナジー』だ、デュエルエナジーは学校1つの若きデュエリストの力を集めただけで次元の扉を開く事ができる程の力を生み出す…デュエリストではない者をカードにした生命エネルギーよりも、エネルギー効率は良いだろう…人間をカードに封じ込める貴様の科学力なら、装置は作れたはずだ」

 

「海馬…」

 

【デュエル、エナジー…!?】

さらに、エネルギー面…アカデミアはエクシーズ次元の人々をカードにする事で『アークファイブ』のエネルギーを確保しようとしたが…それよりも、かつてのデュエルアカデミアで行われたような【デス・デュエル】によって、アカデミアでデュエルエナジーを集めた方が…まだ、効率は高いだろう。

 

 

「カード化によるエネルギー回収とデュエルエナジーによるエネルギー回収…この2つの大きな違いは()()()()()()()()()()()()()事…カードにされる事による『恐怖』と『絶望』、その様を見た人々や、次元戦争による()()()()()()……そういう『負の感情』を好む者を()()()()()()()!!」

遊海の纏う覇気…怒りの感情が強まっていく…!

 

 

「茶番はここまでにしろ…!姿を現せ!!」

 

 

【っ…何を…?この部屋にいるのは私だけ──ぐ、ぐううっ!?】

 

「っ…零王!?」

 

「父さん!!」

 

「遊勝!零児!彼から離れろ!!」

怒りを宿した目で零王を睨みつける遊海…突然の事に戸惑っていた零王だったが……その体から『闇』が溢れ出す…!

 

 

 

【───ずいぶんと気付くのが遅かったではないか、白波遊海】

 

「ラプラスに頭をぶん殴られたショックで思い出したんだよ…お前のせいで失敗した事を…なぁ!()()()()()!!」

零王の体から溢れ出した闇が固まっていき…そして、黒いローブで姿を隠した何者かが現れる…それは遊海と十代の仇敵、『虚無の邪神』ダークネスだった…!

 

 

 

 

「っ…!?なんだアイツは!?」

 

「この気配…人間ではない…!」

 

「人間じゃないって…!?」

 

「っ…!ランサーズのみんなは離れて!!」

 

「アイツはヤバい奴ッス!!」

 

「くそっ…!嫌な予感的中かよ…!!」

 

《フォウッ…!!(こいつ…!しつこいよ!!)》

ダークネスの事を知らないARC次元組のランサーズは正体不明の魔物が現れた事に動揺する…特に、武術を学んだ事で神経が鋭い勝鬨はその異常性に気付いていた。

 

そして、ダークネスの恐ろしさを知る十代や明日香達、GXのレジェンド達はランサーズを守るように前に出る…!

 

 

 

【我が名はダークネス…世界の闇を統べる者なり…!】

 

「ダークネス、世界が『1枚のカード』から始まった時、その裏側から生まれた暗黒面そのもの…!全ての人間を虚無に飲み込む邪神だ…!!」

 

「虚無の邪神だと…!?父は、その神に魅入られていたというのか…!?」

深淵の底から響くような声で名乗るダークネス…その正体を遊海がランサーズ達に説明する…ダークネスはずっと赤馬零王に取り憑き、世界を虚無に落とす為に暗躍していたのだ…。

 

 

『テメェ…ダークネス…!』

 

「遊海さん…!?思い出したって…!」

 

「俺は、ズァークと対峙していた時の記憶が少し欠けていた…でも、さっきのショックで思い出したんだ…!あの日、なんで俺が失敗したのか…!!」

ズァークへと憎しみを向けるラプラス…そして、遊海は「あの日」の事を語った…!

 

 

 

 

 

 

Side『悪魔が生まれた日』

 

 

 

 

「ズァーク…まだ、逃さないぞ…!お前達の怒りを、憎しみを、哀しみを…世界に向かわせて、たまるか…!!」

 

破壊し尽くされた街…そこで満身創痍の遊海は未だ健在のズァークと対峙していた。

累計戦績999戦500勝499敗…次の衝突で1000戦目、それは1つの区切りになると遊海に予感させていた…。

 

 

 

「もう1度、デュエルだ…ズァーク…!次で白黒、決めようぜ…」

デュエルディスクからは火花が散り、とっくに致死量を超える血を流していた遊海…だが、その目は咆哮する覇王龍をしっかり映していた…。

 

 

「しょうぶだ、ズァーク……おまえたちの、いかりも…にくしみも……よくぼうも……おれが、うけとめ、つづけて、やる──」

 

 

 

グシャ!!

 

 

 

「あっ…?」

 

《っ…マスター!?》

その時、遊海の胸を何者かが貫いた…アヤカのレーダーや遊海の直感をすり抜け、致命傷を与えたのだ…!

 

 

【諦めろ、白波遊海…お前に世界は救えない…】

 

「だーく、ねす…!?」

地の底から響くような声が遊海の名を呼ぶ…それはズァークによる「不安」の感情が大きくなった事で復活したダークネスだった…!

 

 

【我は不滅なり…今こそ、世界はダークネスに沈むのだ…】

 

「くそ…こんな、タイミングで……うぐっ…」

 

《ダークネス!!マスターを離しなさい!!》

 

《遊海!今助ける!!》

 

《これ以上の狼藉は許さん!!》

遊海を救う為に精霊達がダークネスに攻撃を仕掛ける…その時!

 

 

【我と…我とデュエルしろぉぉ!!】

 

 

「っ…があああっ!?」

業を煮やした覇王龍が遊海へと攻撃を仕掛ける…その攻撃は遊海や精霊達に直撃……さらに、その衝撃で崩れたビルの下敷きとなり、遊海達は意識を手放してしまった…。

 

 

 

 

【これで我の邪魔をする者はいない…今こそ、この世界をダークネスに────なに?()()()()だと…!?】

 

そして、ダークネスの誤算だったのは…アストラルによる『ヌメロン・コード』の干渉からは自身ですら逃れられなかった、という事だろう。

 

 

 

 

Side out

 

 

 

 

「お前の横槍がなければ、俺はスフィアフィールドに入り込んだ零王やレイに気付く事ができたはず…!そうすれば世界分断は起きず、ズァークは戦いの中で救えたはずなんだ!!」

 

【笑止…白波遊海、お前に世界は救えない…精々が滅びを先延ばしにするのみ】

 

「いいや…!世界は滅びない…!決闘者達が希望を抱く限り!世界に滅びは訪れない!!」

ダークネスの横槍によってズァークを救う機会を逃していた遊海…それはまさにダークネスこそが『ARC次元』誕生の黒幕と言っても良いだろう…!

 

 

 

「デュエルだ、ダークネス…!俺達の因縁に、けっちゃ、く…を───」

 

「っ…遊海!!」

 

「遊海さん!?しっかりして!!」

ダークネスと対峙しようとする遊海…だが、そのまま前のめりに倒れ込んでしまう……『パラサイト・フュージョナー』によるダメージが回復しきっていないのだ…!

 

 

 

「なんだかわからねぇけど、アイツが黒幕なんだろ…!なら、このネオニュー沢渡が!」

 

「ダメだ!ダークネスは相手の心の闇を見抜き、その傷を抉ってくる…!並のデュエリストじゃ、ダークネスと戦う事もできないんだ…!!」

 

「なんだそりゃ!?」

黒幕たるダークネスに挑もうとする沢渡を流星が制止する…虚無の化身であるダークネスと戦えるのは精神的・肉体的にも「強い」デュエリストか、何事にも揺らがない『明鏡止水』の心を持つデュエリストに限られてくる…!

 

 

 

「ダークネス…!オレの事を忘れられちゃ困るぜ!!遊海先生が戦えないなら、オレが相手だ!!」

 

【汝…遊城十代、世界の異物よ…再び汝を滅殺せん】

だが、ランサーズにはこの男がいる──ダークネスを退けた英雄の1人、遊城十代が!!

 

 

【では、始めよう…全てをダークネスに導く為の決闘を…!】

ダークネスの背中にデュエルディスク代わりの5枚の翼が展開する…!

 

「はぁ…はぁ……気をつけろ、十代…!」

 

「分かってる…!ダークネスには油断しない!!」

翠による回復を受けながら、十代へと注意を促す遊海……時空を越え、因縁が激突する!

 

 

 

 

【「デュエル!!」】

 

 

ダークネスLP4000

十代LP4000

 

 

 

【我のターン】

【魔法カード『二重召喚(デュアル・サモン)』を発動、これで我は通常召喚を2回まで行なう事ができる…そして『ダークネス・アイ』を召喚!】

眼球を視神経ごと引き出したような姿の悪魔が現れる! ATK0

 

【さらに『ダークネスアイ』が存在する時、モンスター1体をリリース無しで召喚できる…現れろ!『ダークネス・ブランブル』!】

無数の眼球が実った悪魔の木が現れる! ATK2000

 

 

【そして、我はフィールド魔法『ダークネス』を発動…!手札から1枚、デッキから4枚の罠カードをランダムにセットする、このセットカードは自分では確認できない】

フィールドが薄暗くなり、背中の翼に5枚のカードが浮かび上がる…!

 

 

【我はこれでターンエンドだ】

 

ダークネスLP4000

ダークネスアイ ブランブル ダークネス 伏せ5 手札1

 

 

 

 

「デッキから5枚のカードを伏せる…!?しかも、自分では確認できない…?何を狙っている…!?」

 

「見たことのない戦術だ…!」

自分達の知らない戦術を前に困惑するランサーズ…彼らはその様子を見ているしかない…!

 

 

「おい、ギラグ…あれがオレ達がアストラル世界で戦った奴の()()()()()らしいぜ…!」

 

「そうみたいだな…!」

そんな中、かつてダークネス・シャドウと戦った事のあるアリトとギラグはその恐ろしさを思い出していた…。

 

 

 

 

「オレのターン!ドロー!」

 

《気をつけるんだ、十代…どの効果が飛んでくるか分からないよ》

 

「分かってる…!まずは舞台を整える…ヒーローの戦う舞台を!フィールド魔法『摩天楼─スカイスクレイパー─』を発動!」

ユベルの注意を聞きながら十代はフィールド魔法を発動…周囲の景色がビルが立ち並ぶ夜の摩天楼へと変化する!

 

「そして…魔法カード『融合』を発動!手札の『E・HEROフェザーマン』と『E・HEROバーストレディ』を融合!!現れろ!マイフェイバリットHERO!『E・HEROフレイム・ウイングマン』!!」

摩天楼の夜空に融合の渦が現れ、その中から飛び出した人影が摩天楼の中で一番高いビルの頂点へと着地する…それは右腕にドラゴンを宿す、十代のフェイバリットHERO──フレイムウイングマン!! ATK2100

 

 

「来たか!『フレイムウイングマン』!!」

 

「アニキのフェイバリットモンスターザウルス!!」

フレイムウイングマンの登場に万丈目や剣山が歓声を上げる!

 

 

「バトルだ!『フレイムウイングマン』で『ダークネスアイ』を攻撃!フレイム・シュート!!」

 

【その時、我は永続罠『虚無』を発動…さらに『虚無』の効果により永続罠『無限』を発動、その効果によって『虚無』と『無限』の間に挟まれた永続罠『ダークネス3』『ダークネス1』を発動する…!『ダークネス3』が最初に発動した事で1000ダメージを相手に与え、続いて『ダークネス1』が発動した事でさらに1000ダメージを与える…!】

 

「っ、ぐああああっ…!!」

フレイムウイングマンの火球がダークネスアイを粉砕する…だが、発動した罠カードによって十代はダメージを受けてしまう…!!

 

十代LP4000→2000

 

ダークネスLP4000→1900

 

 

 

 

「っ…!?伏せカードはランダムに伏せられ、場所は確認できないはず…何故当たった!?」

 

「しかも、いきなり2000ダメージなんて…!?」

 

「何が起きてるの…!?」

ダークネスの戦術に驚く零児や遊矢達…傍目から見れば、ダークネスは伏せカードを透視したように見えるだろう…。

 

 

「ダークネスの伏せカードは5種類、ある…起動する鍵になる『虚無』と『無限』、そしてフィールドのカードを破壊する『ダークネス1』、自分のモンスターの攻撃力を1000上げる『ダークネス2』、そして、1000ダメージを与える『ダークネス3』…その3枚は発動する順番で効果が変わり、最大で攻撃力を3000アップさせたり、3000ダメージを与える事ができる…!」

 

「なんつーギャンブルカードだよ!?でも強力過ぎるだろ!?」

息を切らせながら遊海がランサーズにダークネスの戦術を明かす…それはギャンブルカードの中でも特に強力な効果を持っている…!

 

 

「だが…確認できないカードを当てるなど、どうやって…!」

 

「ダークネスが操る『ダークネス』モンスターの一部はフィールド魔法の『ダークネス』の効果を無視して、伏せカードを確認できるのよ…!」

 

「「「……意外とズルい!?」」」

翠の種明かしにランサーズの声が重なる…。

 

 

「セコくても、ダークネスは強敵ザウルス…!」

 

「でも、一気にライフは1900…!十代さんなら…!」

 

「……そう甘くはないんだ…!」

 

 

 

 

「オレはカードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

【この瞬間、フィールド魔法『ダークネス』の効果によって我の魔法・罠ゾーンのカードはランダムにセットされ…さらに、『ダークネスブランブル』の効果発動!お互いのターンのエンドフェイズに自分のライフが4000以下の時、自分のライフを4000にする】

 

「「「なっ…!?」」」

ダークネスのライフが無傷へと戻る…強力過ぎる効果を見たランサーズは絶句するしかなかった…。

 

 

ダークネスLP1900→4000

 

十代LP2000

フレイムウイングマン 摩天楼 伏せ1 手札1

 

 

 

「削ったライフが、無傷に…!?」

 

「奴を倒すには、『ブランブル』を倒す…それかライフを上回る一撃を叩きつけるしかない、という事か…!!」

遊矢と権現坂がダークネスの力に戦慄する…その力は若き十代が心を折りかける程である…!

 

 

【汝がいくら成長しようとも…闇有る限り、我はその力を得る…】

 

 

 

 

【我のターン、ドロー!】

【『ダークネス・アウトサイダー』を召喚!】

不気味な花の悪魔が現れる…! ATK0

 

「っ…そのモンスターは…!」

 

【『ダークネスアウトサイダー』の効果発動…手札の『ダークネス・スライム』を墓地に送る事でこのカードを相手のデッキに加え、相手のデッキのモンスター1体を我のフィールドに特殊召喚する…我が選ぶのは貴様の持つ『闇』の化身──『E・HEROネオス』!】

 

「なっ…ネオス!!」

 

《くうっ…!?すまない、十代…!!》

悪魔の花の花弁の奥から不気味な触手が放たれる、それは十代のデッキに突き刺さり…十代のエースたる光の戦士をダークネスの場に引きずり出した! ATK2500

 

 

【汝、自らの闇で滅びるがいい…!バトルだ『ネオス』で『フレイムウイングマン』を攻撃!さらに『無限』と『虚無』を発動…その間に伏せられた『ダークネス2』『ダークネス3』を発動…!『ネオス』の攻撃力は2000アップする!】

 

《ぐっ…あああ…!!?》

ダークネスの力がネオスを強化する…!

 

ネオスATK2000→4500

 

 

「っ…!十代!!」

 

「アニキ─!!」

 

「やっぱりお前は頭でっかちだよな…オレと精霊達の絆は、決して途切れない!!手札の『Nエア・ハミングバード』を墓地に送り!速攻魔法『超融合』発動!!オレのフィールドの『フレイムウイングマン』とお前のフィールドの『ネオス』で超融合!!」

 

【なに…!?】

明日香と翔の叫びが響く中…十代は自身の切り札を開放する!

 

 

「宇宙のHEROと地球のHEROが交わる時…絶望を蹴散らす光が現れる!現れろ!!『E・HEROシャイニング・ネオス・ウイングマン』!!」

原典たる『超融合』によって時空が歪む…そして激しい力の嵐の中から希望のHEROが現れる。

それは十代のエースたる『シャイニング・フレア・ウイングマン』の力を受け継ぐ、新たなネオス──シャイニング・ネオス・ウイングマン! ATK3100

 

 

 

「すごい…!アニキのエースの『ネオス』とフェイバリットカードの『フレイムウイングマン』の力が1つに…!!」

 

「やるな、十代…!それでこそ、最強のHERO使いだ…!」

新たなHEROの登場に歓声が上がる!  

 

 

【…だが、まだ我のターンは続いている…】

 

「ああ…だが、効果は発動できる!『シャイニングネオスウイングマン』の効果発動!このカードが融合召喚に成功した場合、フィールドのモンスターの属性1種類につき1枚!フィールドのカードを破壊できる!フィールドに存在するのは光の『シャイニングネオスウイングマン』と闇の『ダークネスブランブル』!消え去れ!『ダークネスブランブル』!そして永続罠『ダークネス3』!!エレメント・バースト!!」

 

【むうっ!?】

シャイニングネオスウイングマンの輝きが邪悪な木とダークネスの罠カード、さらにダークネスのフィールドの魔法・罠カード全てを破壊する!

 

 

「ダークネスのフィールドががら空きに!?」

 

「よし…!フィールド魔法『ダークネス』のデメリット効果だ!自分の魔法・罠カードが墓地に送られた時、全ての魔法・罠カードは墓地に送られる!流石は歴戦の決闘者だぜ!」

ダークネスのフィールドががら空きになった事に驚く柚子…彼女にアリトが『ダークネス』のデメリットを説明する!

 

 

【おのれ…!我は、ターンエンドだ】

 

ダークネスLP4000

手札0

 

 

「オレのターン!ドロー!!」

「『シャイニングネオスウイングマン』の攻撃力は自分の墓地のモンスター1体につき300アップする!!墓地のモンスターは5体!!」

 

シャイニングネオスウイングマン ATK3100→4600

 

 

「受けてみろ!ダークネス!これが決闘者の希望の力だ!『シャイニング・ネオス・ウイングマン』でダイレクトアタック!シャイニング・ネオス・スラッシュ!!」

 

【ぐっ…!?ぬああああっ!!?】

シャイニングネオスウイングマンがダークネスを両断…ライフを削りきった…!!

 

 

 

 

ダークネスLP4000→0

 

十代WIN!

 

 

 

 

 

「ガッチャ!!ダークネス…お前の出番はまだまだ先だ!!」

決め台詞共に十代は勝利宣言をダークネスへと言い放つ…!

 

 

【ぐっ…おおあああ…!!】

そして、ダークネスは断末魔の叫びを上げ───

 

 

■■■■■!!

 

 

「っ…十代!下がれ!!」

 

「っつ!?」

その瞬間、遊海が叫ぶ…咄嗟に下がった十代が見たのは…ダークネスを包む闇の力だった…!

 

 

 

 

【─────ククク…()()()ぞ…!遊城十代…!】

 

「っ…そんな…!?なんで!?」

 

「お、おかしいッス!デュエルで倒せば、ダークネスは退けられるはずッス!?」

 

「どうなってるの!?」

闇の力を取り込んだダークネスが骨の顔で不気味に嗤う…。

ダークネスは元々()()の存在…だが、決闘者の希望の力をぶつける事で一時的に撃退する事ができる──それが、今までの特徴だった。

 

 

しかし、今のダークネスに撤退の様子は見えない…!

 

 

「───まさか、いや…そんな事が…!?」

 

「遊海さん!何か分かったんですか!?」

その時、遊海が最悪の可能性に気付く…!

 

 

「……今のダークネスは…本当の意味で()()なんだ…!!『アークファイブ』を通じて、4()()()()()()()()()『心の闇』を取り込んでる!そのせいで、十代の力では倒しきれなかったんだ…!!」

 

「そんな…!?」

 

【ククク…その通り…!赤馬零王の作った『アークファイブ』…それは全ての次元を統合する装置…即ち、全ての次元の『闇』を集める事もできる…!】

ダークネスの肯定の言葉と共に緑色の輝きを放っていた『アークファイブ』が漆黒に染まる。

カードにされた人々の嘆きや4つの次元に存在する、()()()の人々の抱える闇がダークネスに力を与えているのだ…!

 

 

【我は虚無の神…!人の心に闇がある限り、我が力は増していく…さぁ、全てを虚無に沈める時だ…!】

 

 

 

「っ…遊海!どうすればダークネスを倒せるんだ!?ZEXALになればいけるのか!?」

 

「ZEXALでも、滅する事ができるか分からない…!虚無たるダークネスに干渉するには、規格外じゃ足りない……()()()…理屈を超えた力が必要だ…!!」

 

「理屈を超えた力って…!?そんなのどうやって…!?」

覇気を増していくダークネス…その様子を見た遊馬が遊海に攻略法を訊ねるが…遊海にも()()()()()()()()()

 

 

手がかりになるのは、記憶の底に残っていた『虚無へ干渉するには理屈を超えた力がいる』…という言葉だけだった。

 

 

 

「(理屈を超えた力…!?攻撃力?効果?…そんなものじゃない……それこそ、全能の───)────あっ?」

 

「えっ…?遊海さん!何か方法が…!?」

必死にダークネスを倒す方法を考える遊海…その時、1つの可能性が遊海に頭を過った…!

 

 

「………翠、もしも俺が暴走したら……()()

 

「えっ…?」

翠の治療によって辛うじて動けるようになった遊海は立ち上がる…翠へと自分の覚悟を託して…。

 

 

「アストラル……ナンバーズを、貸してくれ…!」

 

(遊海…?────まさか!!)

 

「理の外の力…俺に思いつくのは、()()()()()()…!」

次いでアストラルに話しかける遊海…そして、アストラルも遊海の考えを理解した…!!

 

 

(遊海…気は確かか…!いや、これしか可能性がないのは分かるが…!?)

 

「ダークネスをこの世界に呼び込んだのは、俺の失敗だ……俺が、この次元を守る…!!」

 

(っ……信じるぞ、遊海…!)

遊海の覚悟を悟ったアストラルは数枚のナンバーズを遊海に託した…!

 

 

 

 

「ダークネス…俺が、相手だ…!!」

 

【白波遊海…我が敵よ…世界の異分子(イレギュラー)よ…!汝を滅殺する…!】

 

「俺は倒れない…!希望が残されている限り、俺は諦めない!!」

再び闇の翼を広げるダークネス…虚無を祓う為に遊海は命を賭ける!!

 

 

 

 

【「デュエル!!」】

 

 

ダークネスLP4000

遊海LP4000

 

 

 

 

【我のターン】

【魔法カード『コストダウン』を発動、手札の『ダークネス・シード』を墓地に送る事でこのターンの間、手札のモンスターのレベルを2つ下げる…そしてレベル4となった『ダークネス・ブランブル』を召喚!】

再び無数の目が実る、悪魔の樹が現れる! ATK2000

 

 

【さらに、我はフィールド魔法『ダークネス』を発動…!手札から2枚、デッキから3枚のカードをランダムにセットする…我はこれでターンエンド】

 

ダークネスLP4000

ブランブル ダークネス 伏せ5 手札0

 

 

 

 

 

「アストラル、白波さんは何を…!?」

 

(……カイト、遊馬…いつでも戦える準備をしておいてくれ…()()になる可能性がある…!)

 

「──まさか」

並々ならぬ覚悟でダークネスと対峙する遊海、その意味をアストラルに問うカイトだったが…アストラルの態度から()()の可能性に気付いてしまった…!

 

 

 

 

「俺の、ターン…!ドロー!!」

「発動しろ…!フィールド魔法『ヌメロン・ネットワーク』!!」

 

「っ…!!遊海!?」

遊海の手元から膨大なカオスの力が弾ける…そして、周囲に赤紫色の水晶が乱立、さらに遊海の背後には巨大な蓮に似た異形の花が咲き誇る…!

 

 

「このフィールドは、ドン・サウザンドの…!?」

 

「止めろ白波!!いくらアンタが最強でも、このカオスは人間が耐えきれる力じゃねぇ!!」

発動したフィールドを見たミザエルが動揺し、真月は思わず遊海へと叫ぶ…混沌の魔神『ランパント・ベクター』としてドン・サウザンドの力を得た事のある真月はそのカオスが人間にとっての()になる事は理解していた…!

 

 

「大丈夫…俺は、負けない…!『ヌメロン・ネットワーク』の効果、発動!自分フィールドにこのカード以外のカードが存在しない時、デッキから『ヌメロン』カードを墓地に送る事で、その効果を発動できる!俺はデッキの『ヌメロン・ダイレクト』を墓地に送り、効果発動!自分フィールドにモンスターが存在しない時、デッキから『ゲート・オブ・ヌメロン』と名のつくエクシーズモンスター4体を、エクストラデッキから特殊召喚する!!現れろ…地球の番人たるナンバーズ…!『No.4ゲート・オブ・ヌメロン─チャトヴァーリ』!『No.3ゲート・オブ・ヌメロン─トゥリーニ』『No.2ゲート・オブ・ヌメロン─ドゥヴェー』!!」

 

 04 03 

  02

 

遊海の背後の異形の花が光輝き、3つの構造体──ゲート・オブ・ヌメロン達が現れる! ATK1000 ATK1000 ATK1000

 

01

 

「そして、現れろ!『No.1』!!天を摩する大いなる門よ…その堅牢なる扉を解き放ち、我らに未来への道を示せ!『ゲート・オブ・ヌメロン─エーカム』!!」

そしてゲート・オブ・ヌメロンの『核』──巨大なる門、全能へと導く扉が現れ、ゲート・オブ・ヌメロンが完成する! ATK1000

 

 

【ほう…『ヌメロン・コード』の番人たるナンバーズか…だが、その攻撃力は僅か1000、汝、何を狙う…?】

 

「バトルだ…!『エーカム』で『ブランブル』を攻撃!!」

遊海の戦術に怪訝な様子を見せるダークネス…遊海は臆せずに攻撃を仕掛ける!

 

 

【愚かなり、永続罠発動!『虚無』そして『無限』…さらに『ダークネス2』『ダークネス1』!その効果により『ダークネスブランブル』の攻撃力は2000アップする!】

 

「っ…があああっ!!」

 

「遊海先生!!」

発動した罠によってブランブルの攻撃力が倍化、エーカムの攻撃が反射され、遊海は吹き飛ばされ地面を転がる…!

 

ダークネスブランブル ATK2000→4000

 

遊海LP4000→1000

 

 

「よりによって、その効果か…ぐうっ…!ナンバーズである『エーカム』は『No.』モンスター以外との戦闘では、破壊されない…!さらに、効果発動…!このモンスターが相手モンスターとバトルを行なった後、ORUを1つ使う事でフィールドの『ゲート・オブ・ヌメロン』の攻撃力を2倍にする…この効果はORUがなければ発動できないが、フィールド魔法『ヌメロン・ネットワーク』の効果でORUを使わずに発動できる!」

大ダメージを受けてしまった遊海がゲート・オブ・ヌメロンの効果を起動する…!

 

 

エーカムATK1000→2000

 

ドゥヴェーATK1000→2000

 

トゥリーニATK1000→2000

 

チャトヴァーリATK1000→2000

 

 

【ふむ…そうか、読めたぞ?その4体のモンスターは全て同じ効果を持ち、その効果で攻撃力を倍にしていく事で相手を追い詰める…だが、残念だが汝にそれほどの余裕はなさそうだ】

 

「それは、どうかな…!メイン2、俺は『エーカム』1体でオーバーレイネットワークを再構築…カオスエクシーズチェンジ!!」

 

【むっ…!】

全能の扉が銀河に飛び込み、再誕する!!

 

01

 

「現れろ…『CNo.1』!悪しき秩序を破壊し、世界を真なる世界へ導け!『ゲート・オブ・カオス・ヌメロン─シニューニャ』!!」

全能の扉が混沌の力を纏い再臨する! ATK2000

 

 

「このモンスターは、フィールドに『ヌメロンネットワーク』が存在しない時、破壊される…そして、効果発動!このモンスターがエクシーズ召喚に成功した時、フィールドの全てのモンスターを除外する!!」

 

【なにっ!?】

フィールドに混沌の嵐が吹き荒れ、ゲート・オブ・ヌメロンとブランブルが除外される!

 

 

「そして、『シニューニャ』は次の俺のスタンバイフェイズにフィールドに戻り、さらにORUを1つ使う事でこの効果で除外されたモンスターの攻撃力の合計分のダメージ…10000のダメージを相手に与える!…俺は、カードを1枚伏せ、ターンエンドだ…!」

 

 

【フン…この瞬間、フィールド魔法『ダークネス』の効果発動…我の魔法・罠カードをランダムにセットする】

遊海LP1000

ヌメロンネットワーク 伏せ1 手札4

 

 

 

【効果ダメージによる決着を狙うか…だが、そう都合よくいくと思うか?】

 

 

 

【我のターン、ドロー!】

【我は『ダークネス・アイ』を召喚!】

不気味な眼球の悪魔が現れる! ATK0

 

【そして永続罠発動『無限』『虚無』!さらに『ダークネス1』『ダークネス3』!汝の伏せカードと『ヌメロンネットワーク』を破壊する!】

 

「ああっ!?」

稲妻が伏せられた『ガード・ブロック』とフィールド魔法を撃ち抜き、周囲の景色が薄暗い王座の間へと戻っていく…!

 

 

「っ…」

 

【我はこれでターンエンド、『ダークネス』の効果で魔法・罠カードはランダムにセットされる】

 

ダークネスLP4000

ダークネスアイ ダークネス 伏せ5 手札1

 

 

 

「っ…遊海…!!」

 

「み、翠さん!遊海さんは大丈夫なんですか!?」

 

「……分からない…遊海さんとダークネス、どちらの()()()が、相手を上回るのか…!!」

デュエルの推移を見守るしかない遊矢達、柚子は翠へと問いかけるが…翠にもデュエルの結末を予測する事はできなかった…!

 

 

 

「ふ、う…!俺は、俺自身でオーバーレイ…!!

 

【フン…来るか、高位次元の力を宿す戦士よ…!】

満身創痍の遊海はダークネスを倒す為、絆の力を解き放つ!!

 

 

我が身に宿る戦いの宿命…救世の願い!今こそ!虚無を貫く力となれ!!シャイニング・カオス・エクシーズチェンジ!!

 

遊海の体から解き放たれた光と闇が遊海をさらなる高みへ押し上げる!!

 

 

邪悪を祓う、絆の輝き!!NEXUS!!

   

混沌を飲み込む黄金の嵐が吹き荒れる…そして黒金の推進翼を背負い、赤と黒の鎧を纏い、金色の髪を逆立てた混沌の決闘者…NEXUSⅢが現れる!

 

 

【ほう…かつてよりも位階を上げたか?しかし、長くは保たないようだな…?】

 

「お前に対しては、ちょうどいい()()()だろ…!」

遊海の進化したNEXUSを見て驚く様子を見せるダークネス…だが、遊海の膝は震え…NEXUSの実体も所々がブレている…体力が足りていないのだ…!

 

 

 

「俺のターン…!真の決闘者の決闘は全て必然!勝利を求める魂は…数多の光を束ね…!ドローカードすら創造する!シャイニング・ドロー!!

黒金の軌跡が「勝利の方程式」を補強するカードを呼び込む!!

 

 

「スタンバイフェイズに除外されていた『シニューニャ』はフィールドに帰還する!」

 

【しかし、フィールドに『ヌメロンネットワーク』が存在しない事で『シニューニャ』は破壊される】

除外されていた混沌の門がフィールドに現れるが…自身の効果によって破壊されてしまう…! ATK2000

 

 

「だけど…これで準備は整った…!!魔法カード『ヌメロン・カオス・リチューアル』を発動!!このカードは、『シニューニャ』がモンスター効果で破壊された時に効果を発動できる!墓地または除外された『ヌメロンネットワーク』と『No.1』から『No.4』を素材としてエクシーズ召喚を行なう!!」

 

【なにっ…?墓地からのエクシーズ召喚だと?】

遊海の墓地から5枚のカードが飛び出す、そして──

 

 

ゴウッ!!

 

「遊海!!」

 

「なんだ…?!あの赤黒い炎は!!」

遊海の背中から赤黒い炎が燃え上り、形を成していく…!

 

 

ククク…ハハハハハ!!我の助けが必要か?遊海…!

 

「ああ…力を貸してもらうぞ、ドン・サウザンド!!」

 

「なっ…!?」

 

「「「「「ドン・サウザンド!?!?」」」」」

高笑いを響かせながら…凄まじい波動と共に黄金比の漆黒の体と金色の髪を持つ男──ドン・サウザンドが現れる。

そして…その姿を見た璃緒以外の七皇達は驚愕の声を上げていた…。

 

 

 

 

「あ、アニキ!?あ、アイツは何者ザウルス!?」

 

「ダークネスよりヤバい気がするッス!?」

 

「奴は、ドン・サウザンド…!高位次元のバリアン世界って所を支配してた『混沌の神』だ……!!」

凄まじい威圧感を放つドン・サウザンドを見た剣山と翔が十代に説明を求め…十代は知る限りの情報を伝える…。

 

 

「……味方、なの…?」

 

(ドン・サウザンドは…本来ならば、我々の敵だ…貴女達で言うダークネス、それか不動遊星達が戦ったZ-ONEの立ち位置と思ってもらえればいい…)

 

「──ラスボスじゃねぇか!?なんで遊海先生がそんな奴と!?」

ドン・サウザンドが味方なのかを訊ねる明日香にアストラルが答えるが…万丈目は思わず突っ込む。

 

 

「ドン・サウザンドは…オレ達がぶっ倒した後、遊海の息子のシャ…神代凌牙を依り代に復活しようとしたんだ…その時、遊海先生がもう一度ぶっ倒したんだけど…奴の力を宿したカードが遊海の中に入っちまって、それがズァークの騒動のせいで復活しちまってたんだ…!!」

 

「遊馬!璃緒!きみ達はドン・サウザンドの復活を知っていたのか!?」

 

「ごめんなさい、ドルベ…お父さんから黙ってて欲しいって言われてたの…みんなに、余計な心配をさせたくないって…!」

ドン・サウザンドが遊海と共にいる経緯を語る遊馬…その理由にドルベ達は言葉を失う…。

 

 

「馬鹿者が…!何故お前は厄介なものばかり引き寄せるのだ!!」

 

「おい!遊馬ったか?遊海は何をしようとしてるんだ!?」

 

「……()()()()()()()を持ってるエクシーズモンスターを、喚び出すつもりなんだ…!!」

 

「っ…遊海…!!」

無茶を重ねる遊海に怒りを露わにする海馬、そして城之内は遊海の目的を尋ね……遊戯は不安そうに遊海の姿を見守るしかなかった…。

 

 

 

【貴様、高位次元の混沌の神か…汝は白波遊海と敵対する者のはずだが?】

 

貴様には分からぬだろうなぁ…理想(コスモ)混沌(カオス)…その全てを否定するお前には……我はレベル12となった『No.1』から『No.4』と『ヌメロンネットワーク』でオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!

 

「っ…勝手に進めるなドン千!」

 

だから…略すなと言っているだろう!

5枚のカードが闇色の銀河へと飲み込まれ、混沌の力が爆発する!!

 

 

1000

 

 

【「現れろ!『CNo.1000』!混沌の憂いは浅ましき人の業、天壌の夢は無窮の幻…虚ろの神よ!光を持て!闇に鉄鎚を!!『夢幻虚神ヌメロニアス』!!」】

混沌を封じる扉が再び破戒され、光によって倒された混沌の神の化身が現世に現れる! ATK10000

 

 

【攻撃力10000だと!?】

 

「こ、こんなモンスターが存在するとは…!?」

デュエルモンスターズにおける最強クラスの攻撃力を前に流石のダークネスも表情を変える…そしてランサーズ達は言葉を失っている…。

 

 

虚無の神よ…この一撃を止めてみせよ!

 

「バトルだ!『ヌメロニアス』で『ダークネスアイ』を攻撃!カオス・オブ・ヌメロン!!」

凄まじいカオスの力がヌメロニアスに集中する!

 

 

【クッ…!しかし、大層な攻撃力も届かなければ意味はあるまい!!永続罠『虚無』『無限』!そして『ダークネス1』!砕け散るがいい!『ヌメロニアス』!!】

カオスの雷霆が放たれる刹那、ダークネスの罠から放たれた稲妻がヌメロニアスを撃ち抜き、破壊する!!

 

 

「ああっ!?そんな!!」

 

「いや…()()()()()()()()

 

「えっ?」

切り札であろうヌメロニアスが破壊された事で悲鳴を上げる柚子…だが、その横でカイトは複雑な表情で遊海の『勝利の方程式』が完成した事を告げた…。

 

 

 

 

「『ヌメロニアス』が破壊された時、エクストラデッキの『CiNo.1000夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア』の効果発動!!『ヌメロニア』をエクシーズ素材としてエクストラデッキのこのカードを特殊召喚する!!」

 

【なにっ!?】

フィールドに混沌の光が弾け、アカデミアの天井が崩れ落ちる…!

 

 

ククク…!我は『ヌメロニアス』を素材としてオーバーレイネットワークを再構築!エクスターミネーション・カオスエクシーズチェンジ!!

 

1000

 

「降臨せよ!『CiNo.1000』!我らが天は長し、地は久し…人々の求める光は遠くとも、その手は必ず星へと届く!混沌と虚無を宿す大神よ!光を持て!闇に鉄槌を!!『夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア』!!」

 

──フン、悪くない口上だ

それは異形の魔神、本来ならば人間へと牙を剥く虚数の神…黒紫の翼を広げ、敵対する者の希望を駆逐する神が現れる! ATK100000

 

 

 

「ランク13…攻撃力、10万!?」

 

「こんなモンスターが、存在する、のか…!?」

現れたのはランク13、攻撃力10万を誇る『理の外』の力を宿す神の化身…その威圧感に全員が言葉を失う…。

 

 

【馬鹿な…】

 

そう絶望するな…『ヌメロニアス・ヌメロニア』は自ら攻撃はできぬ…その代わり、攻撃可能な相手モンスターは()()このモンスターを攻撃せねばならぬ…それだけだ

 

「俺は、これでターンエンドだ…」

 

遊海LP1000

ヌメロニアスヌメロニア 手札4

 

 

 

ビキッ…バリバリ!!

 

「っ…ぐううっ…!!?」

 

「遊海さん!!」

ターンを終えた遊海は膝をつく…人間の身には強すぎるカオスが遊海の体──魂を蝕んでいるのだ…!

 

 

情けない声を出すな遊海、それでも英雄か?

 

「無茶、言うな…!封印状態、でも…きつい、んだ…!!NEXUSになってなきゃ、ぐうっ……!! 」

 

【呆れたぞ、白波遊海…貴様は光と共にある愚者だと思っていたが……闇に近しい力を受け入れるとはな】

 

「光も、闇も関係ないさ…!俺は最善を掴む為に歩み続ける……光と共に戦い、闇とも手を取り合う…!それが、今の俺だ…!!」

強すぎるカオスに苦しむ遊海へダークネスが語りかける…だが、遊海は光と闇を併せ飲む者として、ダークネスに向かい合う…!

 

 

【ならば…叶わぬ理想と共に消え去るがいい…!】

 

 

 

【我のターン、ドロー!】

【スタンバイフェイズに墓地の『ダークネスシード』の効果発動、2ターン前に墓地に送られたこのカードを特殊召喚する!】

無数の目を持つ花が現れる! DEF1000

 

 

【さらに永続罠『無限』『虚無』を発動!さらに『ダークネス3』『ダークネス2』『ダークネス1』を発動!汝に3000ダメージを与える!虚無の前に散るがいい!】

 

「手札の『ハネワタ』の効果、発動!このカードを墓地に送り、効果ダメージを0にする!!」

虚無の稲妻が可愛らしい綿の天使に弾かれる!

 

 

【悪あがきを…!我は『ダークネスアイ』を守備表示に変更し、ターンエンド…再び『ダークネス3』が発動するまで…!】

 

「悪いな…ダークネス、お前に次のターンは、来ない!」

 

【なに…?】

再び効果ダメージを与える『ダークネス3』が発動するまで耐える作戦だったダークネス…だが、その考えは通用しない…!

 

 

ああ!最後の説明を忘れていたな…相手が『ヌメロニアス・ヌメロニア』を攻撃せぬままターンを終えた時、相手は()()()()()()()()()───すまなかったな、虚無の神よ

 

【な、なんだと!?】

ヌメロニアス・ヌメロニアにカオスの力が収束する…!

 

 

別に効果名などは考えていなかったが──貴様の手向けにしてやろう、受けるがいい…混沌による裁きを!カラミティ・カオス・エンド!!

 

【お、おのれ…!混沌の神!白波遊海──!!】

ダークネスの断末魔が響く…虚無の神は混沌の大神による爆発に飲み込まれた…!

 

 

 

ダークネスLP0

 

 

遊海 特殊勝利達成!

 

 

 

 

 

 

「ぐっ…や、やった…!遊海の勝ちだ!!」

 

「待て…!まだ分からない…!」

混沌の爆発を耐える為に顔を覆っていた遊矢が声を上げる…だが、十代は油断なく爆煙の奥を睨んでいた…!

 

 

 

【ぐ、お……お…おのれ…虚無の神たる、我が…混沌に敗れるなど…!】

 

フン…こうなるのは自明の理であろう?人間の負の面にしか目を向けず、喜びも絶望もない虚無に飲み込む貴様…そして、生命の源であり、前に進み続ける力となる混沌たる我…どちらの力が強いかは言うまでもあるまい

爆煙の奥で勝敗は決していた…満身創痍ながらも立つ遊海、そして混沌の力によって半身を消し飛ばされたダークネス……混沌が虚無を貫いたのだ…!

 

 

 

「はぁ…はぁ…!ダークネス、もう一度言ってやる…!デュエリストが希望を捨てずに歩み続ける限り、世界は滅びない…!お前の出番は、訪れない!!」

 

【………初めてだ…虚無たる我が、こんな感情を抱くのは…!こんなにも、汝の事が()()()()のは…!!】

崩壊していくダークネスへ世界の滅びを否定する遊海…だが、その言葉は野心を持たぬはずのダークネスに憎しみを抱かせていた…!

 

 

「父さん!!無事か!?」

 

「遊矢!零児!!」

 

「あっ…黒咲!凌牙!」

 

「瑠璃!そうか…救出に成功したのか…!」

その時、ボロボロの王座の間に救出部隊の凌牙達が駆け込んでくる…異常なカオスを感じた凌牙が必死に走って来たのだ…!

 

 

【我が滅びようとも……白波遊海、汝の()()は折らせてもらうぞ…!】

 

「っ…凌牙!!」

 

「えっ──」

 

 

 

 

それは一瞬の出来事だった。

 

消滅寸前のダークネスが虚無の力を込めた魔力弾を放つ、その攻撃は走って来た事で一瞬反応が遅れた凌牙に迫る。

 

 

そして…凌牙を庇った遊海にダークネスの攻撃が直撃した…!

 

 

 

 

「っ……ぐ、うっ…!」

 

「「父さん!!」」

 

「遊海さん──!?」

 

《フォウ!?》

NEXUSⅢが砕け、遊海が仰向けに倒れ込む…状況を認識した凌牙兄妹と翠の絶叫が響く…。

 

 

【汝に、平穏は訪れぬ…ぐっ…!?】

 

──戯言も程々にしておけ、虚無の神

 

ゴウッ!!

 

遊海に対して呪詛を吐くダークネス…その頭をドン・サウザンドが掴み、混沌の赤黒い炎が燃え上る!

 

 

虚無の神、ダークネス…貴様は不滅の存在らしいな?…ならば、今の貴様の『人格』を燃やし尽くす!次はもう少し大らかな『虚無の神』として生まれるのだな…!!

 

ぐっ…おおおお!!!!

混沌の炎がダークネスを燃やし尽くす、断末魔と共に──遊海と因縁ある虚無の邪神は…ついに現世から消え去った…。

 

 

 

 

 

 

「っ…凌牙、無事、か?大丈夫だな…?ぐうっ…!?」

 

「父さん!ごめん…!俺が油断したから!!」

 

「違う…ダークネスが、あんな事をするのは、予想外、だった…虚無の神の癖に、人間味がありすぎ、なんだよ…」

ダークネスの最期の一撃を受けてしまった遊海を凌牙が抱き起こす…最期の一撃の威力は凄まじく、遊海の口からは血が零れている…凌牙に直撃していたら、重傷では済まなかっただろう…。

 

 

「大丈夫、だ…すぐに治る……戦いは、まだ…終わってない、から……」

 

フン…お前らしいな?遊海…凌牙を庇って攻撃を受けるとは……それほどまでに息子が大事か?

 

「ドン・サウザンド…!!」

辛そうな様子を見せる遊海にドン・サウザンドが冷たい目を向ける…その姿を見た凌牙はドン・サウザンドを睨む…!

 

 

そう睨むな、凌牙…我は久方ぶりに暴れられて良い気分だ……礼として受け取るがいい…ではな

 

キィン!

 

赤い光となったドン・サウザンドが遊海の中に戻る…そして柔らかなカオスが遊海を包み、負っていた傷を癒やした…。

 

 

 

「ドン・サウザンドが…遊海を助けた…?」

 

「嘘だろ…!?あの自己中野郎が…?」

 

(私もまだ信じられないが……遊海との関わりでドン・サウザンドにも変化があった…らしい)

ドン・サウザンドの思わぬ行動に驚くアリトと真月…そんな彼らにアストラルが事情を説明する…。

 

 

 

 

 

 

こうして、最後の憂いは断たれ…そして──最善を掴む為の最後の戦いが始まろうとしていた…。

 

 

 

 

To Be Continued………

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